「やっ……、も、もう許して……今日はもう……ああ……」

美和子は汗にまみれた裸身を震わせ、呻いていた。
白鳥は美和子の股間に顔を埋め、オフィスでのお礼とばかりに念入りにクンニリングスを行なっている。
とは言っても、これは前戯などではない。
もう既に三度に渡って犯され、その膣に射精を受けていたのだった。
犯されるたびに何度も気をやらされ、クタクタになったところをまた犯される。
それを二度繰り返されたのだ。

警務処本部を出た時には日付は改まっており、今日は白鳥のホテルではなく、美和子のホテルで抱かれていた。
白鳥のクルマが彼のホテルではなく、自分のホテルへ向かっていくのを見て美和子はホッとしたのだが、やはりというか、白鳥は部屋まで着いてきた。
そして室内に入るなり美和子の着衣を引き剥がし、犯すように抱いたのだった。

三度目の射精が終わった時には、もう午前5時を過ぎていた。
この日はたまたまふたりとも非番だったため、朝まで徹底的に嬲られたのだ。
そうでなければ、いかに白鳥とは言え今日は遠慮したことだろう。
美和子は登庁する必要はなく、白鳥も秘書のサリーに航空便で送る書類と香港警察に提出する書類を渡せば、それでおしまいである。

「いや……もういや……あうう……」

逃げ回るようにベッドでのたうち回る美和子の裸身を押さえ込み、白鳥はしつこく後戯している。
もっとも白鳥には後戯のつもりはなく、次のセックスのための前戯だと認識していた。
美和子の絶頂感が醒めないよう、そして自分のペニスが再び力を取り戻すまでの時間稼ぎだ。
美和子は、白く豊満な肉体を揉まれ、撫でられ、舐め回されているうちに、くたくたになりながらも官能の兆しを見せてくる。
そんな美和子の痴態を見ているだけで、白鳥の獣欲もすぐに燃え上がっていく。

「さて……。じゃあ佐藤さん……、いや、もう美和子さんと呼びましょう。美和子さん、これでおしまいにしましょう」
「だめ……、もうくたくたなのよ……」
「でも、美和子さんの身体はほら」
「あっ……」

乳房をぎゅっと掴まれると、美和子はグッと胸を反らせて喘ぐ。

「ちょっとおっぱいいじっただけでそんなに感じてるじゃないですか。オマンコだってこんなにまだ濡れてる。まだまだ出来るって感じでひくついてますよ」
「そ、それはあなたの……」
「ふふ、そうですね。僕の出した精液が美和子さんの子宮の中にたっぷりと……」
「いや! 言わないで!」
「それにほら、僕のもまだこんなに……」
「ひっ……!」

美和子は声を引き攣らせて後じさった。
白鳥が自慢げに己の肉棒を持ってぶらぶらさせている。
もう三度も射精したというのに、恐ろしいほどの回復力だ。
あれだけ出してもまだ出したいというのか。
美和子はその精力に寒気がする思いだ。
それに、何度も何度も大量に膣内射精を続けられては、いずれ妊娠してしまうかも知れないのだ。
白鳥がにやつきながら、美和子にキスしようと顔を近づけてくる。

「さ、これで最後にしますから」
「や……、もういやよ……ゆ、許し……」

そこまで言ったところで突然に着信音が鳴った。
美和子も白鳥もビクッとして、音のしたところに顔を向けた。
電源を入れっぱなしだったパソコンからだ。
今朝は少し寝過ごしてしまってバタバタしていたから、高木と通話した後、切り忘れたのかも知れない。
電源はコンセントから取っていたので電池が切れることもなく、ずっと動いていたのだろう。

白鳥は怪訝な顔をしていたが、すぐにスカイプだと気づいたようだ。
美和子が壁の時計を確認すると、午前5時半過ぎだった。
高木との毎日の定時通話は午前6時だから少々早いが、掛かってきてもおかしな時間ではなかった。

「……スカイプですか? 誰からです?」
「そ、そんなことあなたに関係ないわ!」

そう叫ぶなり、美和子は起き上がってテーブルに向かおうとした。
この状況ではとても出られない。
白鳥を追い出せなければ、通話拒否するしかないのだ。
高木には後で連絡して謝っておくしかない。
しかし白鳥は、その美和子の手首を掴んでベッドに突き転がした。

「な、何するのよ! ……あっ、やめて、触らないで!」

美和子は、白鳥がパソコンに触れようとしているのを見て慌てて立ち上がった。
突進して体当たりしたが、白鳥は踏ん張ってその圧力に耐えた。
それだけでなく、美和子の腕を掴んで自由を奪い、マウスを手にした。

「何するの、やめて!」

美和子は絶叫し、暴れたが、白鳥はそのまま「カメラで応答」をクリックした。
美和子は必死になって白鳥を振り払い、大慌てでウェブカメラの前に移動した。
カメラには首から上しか映らないように姿勢を低くしている。
高木の画像が映った。

─あ、おはようございます。すいません、早かったですか?

「お、おはよう。だ、大丈夫よ、もう起きてたから」

美和子はそう返事しながらも、ちらちらと白鳥の方を見ている。
いつ彼がカメラの前にやって来ないとも限らない。
気が気ではないのだ。
左後ろにいる白鳥に「こっちに来ないで」と必死になって目で哀願している。
白鳥が映りそうになるとパソコンの位置をずらして、何とかカメラから外そうとしていた。

「……」

それにしても不安だった。
なぜ白鳥は通話しようとしたのだろう。
相手が誰かは、高木が出るまでわからなかったはずだ。
普通なら「こんな時に」と舌打ちでもして通話させないか、切らせるのではないだろうか。

そう考えて美和子はゾッとした。
白鳥にクルマの中で抱かれた時と、さっきまでオフィスでフェラチオさせられた時のことを思い出したのだ。
もしかするとこの男、自分との行為を他人に見せたり聞かせたりして美和子の羞恥を煽り、辱めるつもりではないのか。

「……あっ!」

美和子は驚いたように小さく叫んだ。
脇腹を何かがすうっと撫でていったのだ。
ちらっと後ろを振り向くと、白鳥が屈んで美和子の身体をまさぐっていた。
姿勢を低くしているから恐らくカメラには入っていないだろうが、白鳥のことだから何をしてくるかわかったものではない。
気が気ではなく、どうしても白鳥を意識してしまう。
高木は、突然悲鳴を上げたり、後ろをちらちらと気にしている美和子を不審に持った。

─……どうしたんです、美和子さん。

「あ……、な、何でもないわ。ちょ、ちょっとやめ……」

─は? 何です?

「な……、何でもない……」

美和子は抑えた声でそう言ったものの、後ろで盛んに左手を振って白鳥の悪戯を止めさせようとしている。
その腕も白鳥に掴まれてしまい、どうにも抵抗できなくなってしまう。
もがこうにも、あまり動くと後ろにいる白鳥が高木に見えてしまう恐れがあった。

「くっ……、や……んんっ……」

白鳥の指が女体を嬲っていく。
美和子の背中や脇腹、腋窩、張った腰骨や太腿まで這いずり回り、いやらしくなぞっている。
くすぐったさと得も言われぬ微妙な快感に戸惑い、美和子は否応なく反応してしまう。
高木が怪訝そうに画面の美和子を覗き込んでいる。

─本当に変ですよ、美和子さん。具合でも悪いんですか?

「んっ……、ち、違うわ、私は平気……あっ……た、ただちょっと、んんっ、ま、まだ眠いだけ……うっ……」

美和子がそう言うと、高木は済まなそうに謝った。

─あ、そうですよね。そちらも忙しいでしょうし。前にも言いましたけど、時間帯を変えましょうか?

「へ、平気よ、あっ……き、昨日は少し、んんっ、頑張りすぎて、ああ……よ、夜、遅かったものだから……」

─あ、そうなんですか、すいません。じゃあ、手短に話します。蘭ちゃんの方ですが、特に変わった様子はありません。
園子ちゃんとかにもそれとなく確認してみましたが、別に普段と変わりないそうです。
あ、でもやっぱり、たまにひとりで帰る時があるそうで、その時は何だかいつもの蘭ちゃんではないような気がする、と。
それと……

高木は美和子が依頼した蘭の調査について報告しているものの、美和子はそれを落ち着いて聞いていられる状況ではなかった。
白鳥との情事後で底知れぬ背徳感と後ろめたさで気が沈んでいた。
しかも今日は四つん這いにされているのだ。
いつもは椅子にかけてスカイプしているのだが、今は白鳥によって犬這いさせられている。
こうすることで確かにカメラには顔のアップしか映らないようになっているものの、白鳥に対して尻を突きだし、完全に無防備な格好にさせられているのだ。

「……くっ……!」

男の手は背中から腹に回り、腹筋辺りを優しく撫で回してくる。
さらに内腿に滑り込み、柔らかい肉を撫でさすり、じっくりと愛撫していた。
美和子はイヤイヤするように腰を捩らせているが、物欲しそうにもじもじしているようにも見える。
白鳥の手指がポイントを刺激するたびに、美和子は肩をすくめ、爪先を反らせ、腿を強張らせ、腰をガクガクと痙攣させた。
もう一瞬たりともじっとしてられず、わなわなと震え、絨毯についた手をぎゅっと握りしめている。
高木の方は、そんな美和子を気にしながら報告を続けている。

─蘭ちゃんに関してはそんなところです……。あの、美和子さん、本当に大丈夫ですか?

「だ……、大丈夫……大丈夫だから……あ……」

─はあ……。あ、それと目暮警部からの伝言があります。例の入院してる陸自関係者の件ですが……

「んひっ!」

─え……?

美和子が奇声を放ったので、高木はかなり驚いた。
正直言って、今まで彼女から聞いたことのない種類の声である。

─どうしました……?

「なっ……んでもないわ……つ、続けて……」

─はあ……。

白鳥の指が美和子の両の乳首を摘み、ぐりぐりと強く揉んだのだった。
根元をきゅっと強く捏ねると、たまらず美和子は大きく仰け反った。

「くうっ……!」

快感を意味する言葉は何とか押さえ込まれたものの、白い首筋が思い切り反らされた。
さすがに異変に気づいたらしく、高木は少し真面目な顔で美和子に言った。

─美和子さん……。今、そこに誰かいますか?

「え……? わ、私がいるじゃない、何を言ってるの」

─そうじゃなくて、美和子さん以外に誰かいますか?

「い、いるわけ、あっ、ないわ……、こ、ここは私の部屋だし、今はまだ朝の6時過ぎよ……」

─……そうですか。でも今、美和子さんの後ろの方にちらっと人影が映ったような気がしたんですが。

「そんっ、なこと、ああ……ないわ。ここには今、私ひとりだけ……んっ!」

乳房、特に乳首を責められると、美和子の頭がグンッと反ってしまう。
何とか声を出すまいと必死になって堪えている美和子から喘ぎ声を引きだそうと、白鳥はかさに掛かって胸を責め上げていく。
乳首を指で潰し、こねくり、爪の先でくすぐり、転がす。
その、どの責めも美和子の頭にビンビンと響き、膣までが反応してそこをじっとりと濡らしていく。
声を出すのを辛うじて堪え「はあっ」と熱い、そして太い息を何度も吐いている。
だいぶ硬くなった乳首を、乳房の中へ一気に押し込まれると、美和子は大声でよがりそうになった。

「くうっ……!」

愛撫が少し弱まったところで、美和子はまた後ろを顧みた。
その瞳は涙ぐんでおり、声は出さずに必死になって哀願している。

(お願い……、今はしないで。あとで抱かれるから、何をしてもいいから……)

白鳥は美和子の声にならぬ言葉を察しているが、そんなものに従うほど甘くはない。
高木が見ている前だということもあり、かえって残忍な責めを施したくなってくる。

「あっ!」

美和子はつい声を上げてしまう。というのも、白鳥は両手で大きく美和子の尻たぶを割ったからだ。
谷間がなくなるほどに割り開かれ、普段は厚い肉の底にある秘められた穴が、外気に触れてひんやりとした。

(ま、まさか……)

美和子は脅えたように振り返った。
この場でお尻を責めようというつもりではないのだろうか。
美和子が最も嫌い、強い羞恥を感じる責めだ。
しかも膣に負けぬほどに強烈な快感を得てしまい、同時に恥辱や汚辱によって精神まで犯されるのだ。

「そ、そこだけは……」

─え、なんです?

「あ、ち、違うの、高木くんじゃないから……」

─……僕じゃない?

恋人の前で尻責めされる恐怖に脅え、美和子は大きく動揺している。
注意力が散漫となり、白鳥の存在を誤魔化そうとする努力が潰えそうになっていた。

「ひっ……!」

肛虐の予感に脅え、ひくついて窄まっているアヌスに白鳥の指がぴったりとあてがわれた。

(お、お願い、そこはやめてっ……!)

美和子は無声音で素早くそう叫んだ。
今にも泣きそうな美和子の美貌を眺めつつ、白鳥は彼女の肛門に指を乗せている。
少し濡れたような粘膜が、指先にぴったりと貼り付くような感触だ。
このまま少し力を入れるだけで、指は簡単に飲み込まれてしまうだろう。

「くうっ……!」

男の指がこそこそと肛門をくすぐってくると、美和子の尻がビクンと持ち上がる。
いやがってぷりぷりと振られる尻を抱え、白鳥はアヌスの皺を拡げるようにしてそこを刺激していく。
美和子が喘ぎを堪えて、ゆっくりと熱い息を吐きながら腰をうねらせている。
白鳥は肛門に押し当てていた指を少し曲げ、軽くその中へ挿入した。

「ああっ!」

さすがに耐えきれず、美和子は仰け反って喘いだ。
彼女の脳裏は官能に占領されつつあり、高木の存在が薄くなっていく。
白鳥の指はまだ第一関節しか入っていないが、それだけでも鋭い刺激が背筋を突き抜ける。
美和子の裸身からじわっと汗が浮き、また白い肌がピンクに染まっていく。
そっと指を抜き差ししてやると、美和子は「たまらない」とばかりに尻肉を振り、膝をガクガクさせている。

(お願いっ……、もうやめて! い、今はいや、ここではいやよ!)

「あ……」

美和子が小さく声に出して呻いた。
尻たぶに熱いものが押し当てられている。
それが何か気づいた時、美和子の顔がかあっと紅潮した。
間違いなく白鳥の男根だった。
熱く硬いそれが、美和子の柔らかい尻肉に押しつけられている。
尻の柔らかさに刺激されたかのように、白鳥のペニスはさらに熱く、そして硬く膨らみ続けている。

その様子を想像して美和子は息を飲んだ。
そして腰がなよなよと蠢き始める。
見れば、美和子は白鳥の腰──肉棒へ自分から尻たぶを押しつけているのだ。
美和子はハッとして顔を振りたくるが、また腰を物欲しげに蠢かせてしまう。
自分が何を期待しているのかと思うと、美和子は気が遠くなる。
白鳥は美和子の尻を割り開いたまま、充分に勃起したペニスをアヌスにあてがった。
思わず美和子が叫ぶ。

「ま、待って……! あ、あっ……」

亀頭が肛門を割り、潜り込んでくる感触に、美和子は頭がくらくらしてきた。
そのきつさと圧迫感、そしてその先にある深い官能を思うと、じわっと媚肉が濡れてくる。
白鳥は腰に力を込めてグッと押し込むと、肉棒が美和子の腸内に沈んでいく。

「んくうっ……! た、高木くん、ごめんっ!」

美和子はそう叫んで、LANポートからケーブルを引き抜いた。
接続が切れ、画面から高木の顔が消えると、美和子は呻きながら白鳥に言った。

「ひ、ひどい、こんな時に……あうっ! あ、だめ、もう入れちゃ……あっ、あっ……くっ、き、きつ……」

白鳥のたくましさは媚肉と口でイヤと言うほど教え込まれている。
あんな太くて大きなものをお尻へ……と思うと、美和子は震えが止まらない。
反射的な拒否反応できつく窄まろうとするアヌスを強引に押し広げつつ、白鳥は腰を小さく捩りながら押し込んでいく。

カリが肛門を通り抜けると美和子はつんざくような悲鳴を上げたものの、あとはずぶずぶと中へ入ってしまう。
白鳥の下腹部が美和子の臀部にぶつかって、ペニス全体が直腸内に飲み込まれた。
美和子は背中を反らせたまま喘ぐ。

「あ、あうう、深い……、お、お腹の奥まで来てる……お尻、きついわ……ああ……」
「ふふ、すごいアヌスですね、美和子さん。浣腸責めでも興奮したけど、これもいいなあ」
「あ、あんまりよ、こんなことまでするなんて……」
「でも美和子さん、これ好きなんでしょう? ビデオでも散々やられてたし、あんなによがって……」
「い、言わないで! ああ、もういやあ……抜いて、早く抜いて」
「僕のこれ、もうこんなになっちゃってるんですよ。終わるまで抜けませんよ」
「ああっ!」

根元まで飲み込んだ直腸を深くまで突いてやると、美和子は顔を振りたくりながら尻を揺すった。
それに応えるように、白鳥は美和子の尻へ激しく打ち込んでいく。

「んっ! んはあっ! くっ! だめ、深っ! あぐっ! お、お尻が、うああっ!」

太いものをぶち込まれ、肛門の粘膜が引き攣ったように震えている。
それでいてペニスにべったりとへばりつき、突き込まれると中へ巻きこまれ、引き抜かれるとめくれ上がってくる。
肛門を深々と串刺しにされた苦痛と愉悦に、美和子は美貌を苦悶させ、喘いだ。
浮き気味になっている美和子の尻を押し潰すように、白鳥は腰を叩きつけてペニスを根元まで何度も抉り込んだ。
ストロークは長く、激しくなり、自分のペニスを美和子のアヌスに覚え込ませるように白鳥はピストンを繰り返した。
激しい攻撃にビクビクと反応し、粘膜や襞を総動員して絡みついてくる美和子の妖しさで思わず精を漏らしそうになるものの、白鳥は歯を食いしばってそれに耐え、なおも強く深く抉っていく。

「んんっ……ああっ! そ、そんな激しくしたら、お、お尻っ……お尻、壊れるわっ……いああっ!」
「でも、その激しいのがいいんでしょう? こんな風に強く責められたいんでしょう?」
「ちっ、違う、私はそんな……ああっ……」
「ほら、言いなさい美和子さん。お尻を犯されて気持ち良い、いきそうってね」
「くっ……!」

思わず頷きそうになるのを何とか堪えたが、美和子はもう喘ぐのを止められない。

「はあっ……はああっ……いっ……お、お尻ぃっ……いっ……」

白鳥は打ち込む角度を微妙に変え、腸壁をペニスで巻き取るように腰を回転させる。
美和子の白い尻に汗が浮き、尻たぶを掴む白鳥の手も滑りがちだ。
何度も強く掴み直すせいか、美和子の尻たぶには白鳥の指の跡が赤くくっきりと刻まれていた。
割り開かれた谷間の底では、長大なものをくわえさせられた肛門が苦しげに喘いでいる。
抜かれるたびに内部の粘膜が捲れ上がって、爛れたピンクの肉色を覗かせていた。
そこも白鳥のペニスも腸液にまみれている。

(だめっ、感じる……感じちゃうっ……お尻なのに……白鳥くんにお尻を犯されてるのに感じちゃうっ……)

美和子は、声には出せぬ思いを心の内で叫ぶ。
イヤでも過去にそこを犯され、何度も気をやらされた記憶が蘇った。
男たちは美和子のそこを責め上げ、失神するまでよがらせた挙げ句、直腸深くに射精した。
そして口々に美和子のアヌスは素晴らしいと賞賛した。
そんなこと言われてもちっとも嬉しくないのに、なぜか美和子の官能が刺激され、肉が火照ってきてしまう。
今もそうなのだった。

白鳥はカリが抜けそうになるまで引き抜き、そしてまた一気に根元までぶち込んだ。
美和子はしなやかな肢体を弓なりに反らせ、小刻みに震えている。
アヌスは肉棒を食い千切らんばかりに締めつけ、そこから快感を貪ろうとしている。
同時に、白鳥にゾクゾクするような快感を与えていた。
白鳥は唸るように言った。

「すごいですよ、美和子さん。オマンコだけじゃなく肛門までこうとはね……。なるほど、人身売買組織の連中が躍起になるのもわかる」
「やっ、そんな……ああっ、そ、そんなに深くっ……」
「美人で気が強い女刑事。おまけに身体まで一級品と来ては堪えられんでしょうな」

白鳥は上擦った声で感想を述べながら、美和子の尻が持ち上がるほどに激しく責め立てた。

「んはあっ、すっ、すごっ……お尻、すごいっ……!」

もうほとんど「気持ち良い」とよがっているようなものだが、当の美和子はそれどころではなく、白鳥から送られてくる快楽を消化するのに必死だ。
それは白鳥も同じで、腹の奥からこみ上げてくる熱いものを押しとどめるのが難しくなってきている。
美和子のアヌスがヒクヒクと断続的に痙攣し始めている。
それと同時に、喘ぎ声もどこか上擦ってきていた。

「あっ、あっ……だ、めっ……あ、もうっ……いっ……ひっ……」
「い、いくのか美和子さん、お尻で」
「い、いやあっ……あ、でも……でも、もう我慢できないっ……!」

今にも気をやりそうな声を聞くと、白鳥も限界になってくる。
ラストスパートのように責めを強めてやると、美和子は悲鳴を上げつつも白鳥の動きに腰を合わせてきた。
激しく律動されるペニスの動きで、美和子の直腸内部の粘膜が何度もめくれ上がり、巻き戻される。
そんな爛れた肉の快美感に美和子は何度も喘いだ。

「だめっ……もうホントにだめっ……し、白鳥くんっ、私、もうっ……!」
「み、美和子っ!」
「い、いく……だめ、いく!」

一瞬、ペニスを食い締めるアヌスの収縮が緩んだかと思うと、次の瞬間、思い切り怒張が締め上げられた。
サオや亀頭は美和子の中で襞と粘膜に絡みつけられ、根元はアヌスの括約筋と強く締めつけられる。
そんな快感に耐えきれずはずもなく、白鳥は一声吠えて激しく射精した。
熱い粘液で腸壁を直撃され、美和子はぐうんと背筋を反り返らせて絶頂した。

「いくうううっ……! やあっ、出てる……お尻の中に白鳥くんのが……あ、熱い……」

収縮してくる肛門粘膜に逆らうかのように、白鳥の肉棒がドクドクと脈打って美和子の腸内に精液を吐きかける。
びゅくっと射精の発作でペニスが膨らみ、震えるたびに、美和子はぶるっと大きく痙攣し、声を放った。
そして精液が内部に引っかけられると、その熱さと濃さに呻き声が漏れる。

「ふう」

この日四度目の射精を済ませると、白鳥は息をついてペニスを引き抜いた。
芯を抜かれた美和子は、そのままドッと絨毯に倒れ込んでしまった。
硬い剛直で何度も貫かれたアヌスは、爛れた内壁をはみ出させている。
そこが苦しげにひくつくごとに、中から白鳥の子種がどろりと零れ落ちてきた。
白鳥は、まだビクビクと痙攣している汗まみれの尻を撫でながら言った。

「……取り敢えずここまでにしましょう。ゆっくり休んでください。また夕方、迎えに来ますから」
「……」

美和子は返事も出来ず、虚ろな目で白鳥を見送っていた。

────────────────────

美和子は「朝が弱い」ということはない。
仕事柄、どちらかというと夜の方が強いが、朝が苦手というほどのこともなかった。
だから職場でも朝からエンジン全開に出来る。
さすがに年齢が年齢だから、後輩の夏実のように「元気溌剌」というわけにはいかないがいつも颯爽としていて、その夏実の憧れの的でもあったのだ。

しかし、ここのところの美和子は、朝早い時間はぼうっとしていることが珍しくなかった。
言うまでもなく、前夜に白鳥の責めを受け、失神寸前まで嬲られているせいである。
白鳥も美和子の休養時間を考えて、あまり遅くまでは引っ張らなかったものの、それでも何度も絶頂させられてクタクタになるまで責められるのだから大差はない。
だから早朝の美和子は、そこはかとない虚脱感と倦怠感に囚われていることも多かったのだ。
「朝が辛い」と思うようになったのはこの時が初めてである。

今日は珍しく午前中の研修がなく、午後から夜までというスケジュールになっていた。
そのため美和子は朝から白鳥のオフィスを訪れ、サリーとともにその仕事を手伝っている。
サリーが目の前に座る美和子を見ながらクスクス笑っている。

「……佐藤サン、だいじょぶ? 眠そう」
「あ……、ごめん、サリー……」

意識はしていなかったが、うつらうつらしていたのかも知れない。
美和子は心なしか頬を染めて気を取り直した。
夕べも仕事の後、白鳥のホテルでこってり抱かれている。
午後11時から午前3時までびっしりと犯され、美和子は何度気をやらされたか数もわからないほどだ。
白鳥の精を四度も膣内で受け、ふらふらの身体でシャワーを浴び、ベッドに潜り込んだのは4時近かったと思う。
さすがに昨日はホテルまで帰る気にもなれず、そのまま白鳥の部屋に泊まったのである。

くたくたになるまで抱かれ、実質的な睡眠時間は4時間もないのでは眠気に襲われてもやむを得まい。
ただ、男の方も条件は同じだったはずで、その白鳥は平然と仕事をしている。
白鳥の方は美和子のように繰り返し絶頂させられたわけではないが、それでも四回も射精している。
彼に対する反発もあって、美和子も弱った様子は見せたくなかったのだが、それも限界がある。
サリーはくりくりした目で美和子の顔を覗き込んでいる。

「昨日も白鳥警視と……?」
「え……? いえ、私は……」
「誤魔化さなくてもいいよ。だって佐藤サン、そこ……」

と言って、サリーは美和子の首を指差した。

「……あ」

美和子は指摘された場所を慌てて手で隠した。
恐らくキスマークが残っていたのだろう。
美和子は首も性感帯らしいと知った白鳥が、執拗にそこを舌と唇で責めたのだ。
白い首筋に口をつけ、何度も強く吸っていた。
疲れ切っていた美和子は気づかなかったが、はっきりと赤く吸った跡が残っていたのだ。
美和子は顔を赤くして、大慌てでそこを押さえる。

「こ、これ……、違うのよ、サリー。そう、虫に刺されて……」
「ふうん、虫? 佐藤サン、ウソうまくない」
「ウソなんか……」
「白鳥警視と仲良いの、みんな知ってる。佐藤サン、美人だし、お似合いね。うふふ、こういう時、日本語で「ごちそうさま」って言うのよね」
「……」

美和子は何も言えなかった。
仲が良いと言われたのはショックだった。
少なくとも普段はそうした素振りは見せなかったつもりだし、そもそも別に仲が良いわけではないのだ。
抱かれている時でも、高木とそうしている時とは態度も感情もまるで違うと思う。
サリーは美和子から目を外し、また資料を見ながらパソコンを操作している。

「佐藤サン、普段はあんまりそうは見えない。でも、仲良いの、わかる。そういうの、日本語でありますよね、何だっけ……」

サリーは綺麗な眉を寄せてしばらく考えていたが、パッと表情を明るくした。

「そう、ツンデレって言うのよね。普段はツンツンしてるけど、きっと白鳥警視とふたりっきりの時は……」
「……やめて、サリー。私は本当に……」
「だいじょぶ、佐藤サン。私もエミリーも恋人、いる。確かに白鳥警視、ステキな人だけど、佐藤サンとの仲をヤキモチしたりしない。平気。お似合いよ」

美和子は軽くため息をついて、ちらりと白鳥を見やった。
白鳥の方は、聞こえているだろうが、まったく気にしていない素振りでパソコンのモニターを眺めていた。

白鳥から目線を外し、窓から香港の高層ビル街を眺めた。
今頃、夏実を連れて捜査活動をしているのかなと思うと少し心配にもなる。
うまく彼女を指導できるかという不安もだが、夏実はかなりの美人である。
まさかとは思うが、美和子がいない寂しさから夏実に──そこまで思って美和子は首を振った。

バカバカしい。
あの一途で誠実な高木がそんなことをするわけがない。
それに、そんな度胸があるのなら、とっくに美和子を口説いていたはずである。
しかも相手が夏実だ。
見た目もそうだが、けっこう気が強そうなイメージだった。
実際、あれだけの美人にも関わらず墨東署時代は相当な活躍だったらしい。
コンビを組んでいた小早川巡査が運転と頭脳面でサポートする中、彼女は犯罪者と渡り合っていたのだ。
だからこそ木下管理官に見初められたわけで、そう簡単に男の誘いに引っかかるわけがなかった。

それに、それとなく美和子が聞き出したことだが、どうも夏実にも思い人はいるらしかった。
片思いではなくつき合っているようだ。
同じ警察官らしいが遠距離恋愛のようで、なかなか思うようには会えていないとのことだった。
人のことは言えないが、夏実もそうした恋愛方面には疎いようなので、よしんば高木が邪な気持ちを起こしても誘いには応じないだろう。
彼が暴力的に夏実を襲うなどあり得ないし、そんなことがあったら簡単に伸されてしまうに違いなかった。
また、夏実の方が高木に色目を使うことも考えにくい。
好みのタイプとはまったく違うのである。

気になることがあるとすれば、高木も夏実も恋人が遠く離れたところにいて会えないということ、そのふたりが常に一緒に行動している、ということくらいだ。
それにしてもあり得ない可能性だ。
高木が女を口説く図が想像できず、美和子は少し笑った。
やっとのことで恋人にした美和子をないがしろにするわけがないのだ。
でも、帰ったら少しそのことでからかってやろうかとも思う。
高木も夏実も顔を真っ赤にして否定するだろうなと思うと何だか可笑しくなって、美和子は声を出して小さく笑った。

「……どうしたの、佐藤サン」

サリーが怪訝な表情をして美和子の顔を覗き込んだ。

────────────────────

首筋のキスマークに関しては「あっ」という間に署内に広まってしまったようだった。
ことさらエミリーたちがことさら言い触らしたというわけではなく、気づかなかった美和子が無防備の首を晒していたためである。
登庁の途中や署内を歩いている時に気づいた者がいたのだろう。
それが噂となり、広まったらしかった。

日本から来たエリート官僚と美人捜査官のカップルは、羨ましがられこそすれ妬まれたり非難されるようなことはなかった。
それもこれもふたりの態度や仕事ぶりが、香港警察の人たちにも好意的に受け取られていたからだ。
美和子は飾り気が無く、男はもちろん女も惚れ惚れとするような颯爽さから、ここでも人気があった。
白鳥もエリート臭があまりなく、階級が上の者にも下の者にも同じように接していたのが功を奏したようだ。

そのためか、美和子は今日はいつもよりもジロジロ見られているような気がした。
悪意は感じないが、興味本位で見られている気はする。
エレベータ待ちをしている時、エミリーとレストランで食事を摂っている時、トイレに向かう時など、いつも視線を感じる。

何となく居心地が悪かった。
白鳥とベタベタしているつもりはないし、そうしたいとも思わない。
美和子にとっては濡れ衣なのだ。

だが、そう誤解されても仕方がない状態ではあった。
何とかしてそんな疑惑を払いたいと思うのだが方法が思い浮かばず、美和子は途方に暮れた。
今となっては、白鳥の仕事を手伝うことを止めることも出来ない。
白鳥のオフィスを避けるようになれば、周囲の目を警戒しているのではないかと余計に勘ぐられてしまうだろう。
美和子としては「噂など関係ない」と毅然としているしかないのだ。
結果として、白鳥の元を訪れ、いつも通り仕事をすることになる。
そして、今日も今日とて、仕事が終わればいつものように彼と出かけていくのだった。

白鳥のホテルで食事を済ませると、もう当たり前のようにそのまま彼の部屋へ行く。
白鳥との「デート」がほとんど日課となっていることに気づき、美和子は慄然とする。
それでいて、当初ほどの拒否反応や嫌悪感はかなり薄れていた。
いけないと思いつつも高木と比較するようにもなっていた。

良く言えば真面目で素朴、優しかった高木の印象は、洗練された白鳥を見ていると、野暮で優柔不断に思えてしまう。
美和子は気取った男が大嫌いだが、白鳥の普段の上品さや行き届いた紳士振りが好ましく思えてしまっている。
これが日本であれば、こうはならなかっただろう。
外地で周囲にいる日本人は白鳥だけだったし、どんな相手であっても側で生活していれば憎めなくなるものらしい。

美和子は、もう白鳥と普通にセックスするようになってきていることに、あまり疑問を持たなくなってきていた。
なんだかんだ言っても、レスリーの調教や彼に投与された薬の影響で燃え上がってしまった肉欲を鎮めるには、白鳥に抱かれるしか選択肢はなかったのだ。
加えて、由美か聞かされた高木と夏実の関係が微妙に影響を与えている。
バカバカしいとは思うのだが、一抹の不安がないわけでもない。
事実、今、自分がしている行為は何なのだ。

美和子が誰にでも抱かれるような女ではないというのは、自他共に認めるところだ。
なのに現状はこうなのだ。
ならば高木がそうなったとて不思議はない。
そして、よしんばそれが事実だったとしても、今の美和子には彼を非難することなど出来ないのである。
美和子は、心身のもやもやと焦燥を薄めるために、結局、白鳥に抱かれていた。

(お、大きい……それに熱くて……)

白鳥のペニスを前にして、美和子は異様なまでに昂ぶっていた。
連夜に渡って白鳥に抱かれることによって、肉欲を鎮めることは出来た。
だが、執拗に愛撫され、奥深くまで貫かれ、激しいセックスを重ねるにつれ、美和子の官能はますます磨き上げられ、より深い快楽を得るようになっていたのだ。
一度犯されれば、取り敢えずその場は治まるのだが、また時間を置けば「欲しく」なってくる。
美和子は我慢強い方ではあったが、それでも二日凌ぐことは難しかった。

「う……、うん……んむ……うんっ……じゅっ、じゅる……んんん……」

美和子は淫らに首を振りながら、男のものをくわえ、唾液を塗りたくっていく。
懸命に舌を這わせ、唇を窄めてしごいている。
男性器の饐えた匂いですっかり麻痺してしまったのか、美和子はじわりと滲んでくるカウパーを平気ですすり上げ、飲み下すようになっていた。

「ん、んむ……んちゅっ……んんう……んぐっ……ふんっ……」

熱い舌でねっとりと舐め回しつつ、白鳥のもの全体を口に含んでいく。
その長大なものは、美和子の小さな口では到底収まりきらない。
無理に収めようとすると、その先端が喉の奥にまで届いた。
喉奥を突かれて涙目になりながら、吐き気と苦しさで美貌を歪めた。
それでも男根を口から離さず、必死になって愛撫していた。
白鳥がそっと手を伸ばして首筋を指で撫でると、そのこそばゆさに美和子は思わず口から吐き出した。

「んっ! ……な、何よ……」
「これ。してくれたんですね」
「……」

美和子の細い指が白鳥の手を払った。
そこには、白い首に巻かれた黒いチョークがあった。
言うまでもなく、白鳥にプレゼントされたものだ。
あの時、美和子は「捨てる」と言っていたが、そのまま処分せずに持ち帰っていたらしかった。
その時の気持ちは今でもわからない。
まして、それを自分から着用するようになるなんて夢にも思わなかったのだ。
だが、なぜか美和子はそれを巻きたくなり、登庁する前にそれを首に着けていた。
白鳥の満足そうな顔から視線を外し、美和子は出来るだけ素っ気なくヘタな言い訳を口にした。

「……隠すためよ」
「隠す? 何をです?」
「あなた……、強く吸い過ぎるのよ。何度も言ったのに……。それを隠したいから……」
「……ああ、キスマークですか」
「……」

白鳥は何度も頷いた。

「マーキングってわけじゃないんですが、そうしたくなるんですよ。僕に限らず、男はみんなそう思うんじゃないですかね」
「マーキングって……」
「『この女は俺のものだぞ』って感じですかね。もとはと言えば、そのチョークもそういう意味だったんですよ。それを巻いてくれたら、美和子さんは僕のものになったという証だと……」
「勝手なこと言わないで」

美和子はぴしゃりと言ったが、内心は動揺していた。
白鳥はこれを「首輪」の感覚で美和子に渡したのだろう。
それを聞いて美和子は屈辱で胸と頭が白く灼ける思いだった。

しかし同時に、「恋人がいる身なのに他の男と関係を持ち、挙げ句その男のものにされた」という背徳と被虐の黒い熱が心と肉体を妖しく燃え立たせてもいた。
反発はしたものの、白鳥に促されるとまた彼の男根を口に含む。

「ん……んう、ちゅっ……ちゅぶ……んぶ、じゅぶっ……むむ……」

美和子は、反り返った肉棒を赤い顔で見つめながら舌でねぶっている。
興奮したようにビクビクと痙攣しているそれは、恐ろしいほどにたくましかった。

(こ、こんな凄いのが私のあそこに……お、お尻にも入ってたなんて……)

舌を絡ませ、舐め回していると、次第にペニスは反応が大きくなり、亀頭がググッと膨らんでくる。
先端からは透明な粘液がひっきりなしに溢れ出し、美和子の閉じた唇からつうっとシーツに垂れ落ちていく。
白鳥も露骨に快感の表情を見せ、顔を歪めて美和子の後頭部を押さえ込んでいた。
美和子は彼の腰に手を当てて顔を離し、ペニスを口中から解放する。
白鳥は無理に口の中へ戻させようとはせず、美和子の頭に手を添え、指で軽く髪をかき回しながら言った。

「……どうしました? ふふ、口じゃない方へ欲しくなりましたか」
「……」

美和子は「余計なことは言うな」とばかりに顔を振って、頭を押さえている白鳥の手を振り払った。
そのままごろりと身を横たえたが、もう胸や股間を手で隠す素振りも見せなかった。
顔を背け、目を堅く閉じてはいるが、内心はこれからの行為に期待しているかのように股間をじっとりと濡らしていた。
白鳥は支配者のように美和子を見下ろし、頬を歪めて命じた。

「這って下さい」
「……」
「聞こえませんでしたか? 四つん這いになるんです。後ろから犯してあげますよ。美和子さんも好きでしょう? バックからされるのが」
「……」

屈辱で唇を噛みながらも、美和子は従った。
「この破廉恥漢」と蔑むものの、もはや肉体は白鳥に溺れていた。
この疼く身体を鎮めてくれるのは、美和子の心身を責め嬲り続けているこの男しかいないのだ。

無抵抗に突き出された見事な臀部を見ながら、白鳥は自らペニスをしごいた。
美和子の髪からふわっと立ち上る甘い香りが、男の獣性を刺激して止まない。
括れた腰を両手で掴むと、美和子の尻がぶるっと震えた。
ペニスで尻の谷間をこじ開けるようにして刺激してやると、美和子はなよなよと尻を振る。
物欲しげにうねる女体を愉しみながら亀頭を媚肉にあてがい、ゆっくりと挿入していく。

「んんっ……く……は、はうう……」

相変わらず美和子のそこはきつい。
長大な怒張でこれだけ毎日、何度も何度も犯されているのに、ちっとも緩くはならなかった。
入れる男の側がきついのだから、入れられる方もそのきつさを実感している。
美和子はシーツに突いた手を握りしめながら、その圧迫感に耐えていた。

(や、やっぱり大きいっ……)

熱くとろけ、ぬめる粘膜を掻き分けるようにして太いものが入ってくる。
襞を強く擦られ、美和子は喉を反らせて呻き声を上げた。

「かはっ……!」

白鳥の下腹部が臀部にぶつかり、美和子は完全に串刺しにされた。
美和子はぶるぶると全身を震わせながら、自分の中に入り込んだものの大きさを感じている。
先が子宮口にまで届かされているのがわかった。

「ふ、かいっ……奥に当たって……んうう……」

白鳥が腰を揺すり、子宮口をなぞるように擦ってやると、美和子は敏感に反応して身体をビクンと痙攣させている。
そのたびに膣がキュッと絞まり、肉棒を強く絞り上げた。

「あ、あうう……くっ……いや……ああっ!」

男が軽く腰を突き上げただけで、美和子の朱唇から悲鳴とともに艶やかな喘ぎが漏れる。
美和子の中をかき回すようにペニスで膣襞を抉り、腰を回転させた。
ゆっくりと腰を回しながら粘膜を擦り、抜き差しも浅くして焦らすように責める。
美和子は身を捩って小さく喘ぎ、「もっとして」とばかりに腰をうねらせてきた。
白鳥がすっと腰を引くと、美和子の尻が追いかけるように押しつけられてくる。
そのタイミングを狙い、一転してずぶっと力強く腰を打ち込み、最奥まで一気に貫いた。
緩い責めでじわじわと燃え立たせられていたところに突然強い衝撃を受け、美和子はグンッと背中を反り返らせて叫んだ。

「うはあっ! バ、バカっ、急にそんな……うあっ……くうっ……いあっ……ふっ、ふかっ……深いわよっ……んああっ!」
「何を今さら。深いのが好きなんでしょうに、ほれ、こんな具合に」
「いああっ……!」

深々と貫かれ、子宮口を小突かれると、美和子の膣がきゅっと絞まってペニスを食い締めてくる。
白鳥はそこから強引に肉棒を引き抜き、また奥までずぶりと突き刺していく。
そしてまた絡みついてくる襞を引き剥がし、締め上げてくる膣口をこじ開けて、膣襞を引き摺り出すようにして腰を引いた。
さらに、奥まで刺し貫いてペニスを膣深くまで入れたまま、腰を大きく回転させて子宮口を擦ってやると、美和子は甲高い声を放ってよがり始めた。

「い、いや、いいっ……くっ、いいっ……あ、あう……いっ!」

官能の渦に巻き込まれ、美和子はのたうち回るように身悶えた。
奥まで入った肉棒が引き抜かれると「あうんっ」と太い息を吐き、ぐさりと突き込まれると「ひぁぁっ!」と鋭く悲鳴を上げて全身を息ませている。
肢体は白鳥のリズムに合わせて強張り、弛緩するのを繰り返していたが、媚肉の方は一定してどろどろに濡れそぼっていた。
引き抜かれる白鳥の怒張は、美和子の白っぽい本気汁にまみれている。

「はああっ……ど、どうしてこんな……いっ……はうう……」

もう美和子は自然に「いい」と口にするようになってきている。
当初犯された時は、血が出るほどに強く唇を噛んでまで恥ずかしい言葉を我慢してきた美和子だったが、今ではもうすっかり白鳥に「飼い慣らされて」しまっていた。

白鳥は次第に露わになる美和子の官能を見ながら、ペニスをゆっくり引き抜いてまた強く腰を打ち込んだ。
硬く膨れた亀頭は膣襞を擦り上げ、奥で子宮を押し上げるように突き込むと、唇を噛んだ美和子の口から抑えきれない喘ぎが零れる。

「やっ……んんっ……いい……あ、いい……くっ……うんっ」

目尻に皺が走るほどに目は堅く閉じられ、眉間には深く皺が刻まれている。
自分の喘ぎ声に気づくと、辛そうに唇を噛んで鼻から息を漏らして性の喜悦を堪えていた。

「だ、だめよ、そんな……いっ……お、奥ばっかりぃっ……」
「ふふ、そんなに奥がいいんですか。どうです、高木はここまで責めてくれましたか?」
「っ……!」

高木のことを言われると、美和子は背中をびくりと震わせて動きを止めた。
同時に膣が思い切り収縮して、白鳥のものを痛いほどに締めつける。

「だ、だから高木くんのことは……ああっ!」
「そうですね、せっかく僕とセックスしてるんですから、あんなやつのことなんか忘れるといい」
「あ、あんなやつなんて言わないで! 高木くんは、ああっ、あ、あなたなんかよりずっと……いっ」
「喘ぎながら何を言ってるんですか。高木が僕より上だとでも?」
「当たり前っ、よ……あ、あの人の方が、いっ、ああ……高木くんの方が……うあ!」

全部は言わさぬとばかりに、白鳥が思い切り突いた。
白鳥の腰が美和子の大きな尻にめり込み、美和子の身体がふわっと宙に浮くほどの強い突き込みだ。

「なぜだ! なぜ僕があんなやつより下だと言うんだ!? 学歴、経歴、階級だって……」
「……あなたはそんなことでしか人間を評価できないのね。キャリアってみんなそうなの?」
「……」
「高木くんはね、あなたみたいに人を小馬鹿のすることなんかない人なの。人間としての質が……、うくっ!」

白鳥は「黙れ」と言わんばかりにひと突き深く打ち込んだ。
「自分のもの」にしたはずの女に蔑まれたと思い、若いエリートの顔が怒りで紅潮してくる。
美和子の白い臀部を思い切りぴしゃんと引っぱたいてから、罰を与えるように激しく責め立てた。
カリぎりぎりまで引き抜いてから根元までぶち込んで美和子の奥を虐めていく。
濡れて爛れた内壁を強引に引き摺り出し、まためくれ込ませて押し込むように抉った。
けだものじみた激しいセックスに、美和子はたちまち喘ぎ始める。 

「ふああっ! や、やめっ、やめてぇっ……私には高木くんがっ……ああっ……ああ、いいっ!」

高木を思い出させられ膣が急速に収縮する。
太いペニスが余計に太く感じられ、美和子は頭の芯が痺れてきた。
何度も深く抉られて、突き上げられるたびに美和子の身体が浮いた。
高木のことを思い出し、今の状況を恥じて何とか堪えようとする意志は蘇ったものの、そのことが逆に被虐や背徳の快楽を呼び起こしてもいた。
肉欲と官能のタッグは、遠くに離れた恋人の思いを駆逐しつつある。
それほどに美和子の肉体は開発されており、レスリーの調教と処方した薬の効果は絶大だったと言える。

「ひっ、ひぃっ……いいっ……もっ、あっ……くあっ……あ、いやあっ、む、胸はあっ……!」

白鳥は汗の浮いた白い背中に覆い被さると、ピストンされるごとにゆさゆさと重そうに揺れ動いていた乳房を思い切り握りしめた。
汗でぬめる乳房は、ややもすると男の手のひらから零れ落ちそうになる。
それを長い指でしっかりと掴み、たぷたぷと音がするほどに強く揉みしだいた。
苦しそうに跳ね動く乳首もこねくられ、美和子は背中を丸めるようにして身体を強張らせた。
乳首の根元をくりくりとしごき、指で摘んで引っ張ったり、指先で乳肉に押し込んでやると、女刑事は「我慢できない」とばかりに身を震わせ、大きく喘いだ。

「んくっ……ひっ……む、胸……ああ、いい……くううっ……!」

白鳥の律動がさらに速くなり、太いもので抜き差しされる媚肉からは愛液がぶしゅっと飛び散っている。
もともと濡れやすい美和子の膣は、次から次へと蜜を溢れさせ、内腿はびしょびしょになっている。
つぅっと腿を伝った愛液はシーツに垂れ落ちて、大きな染みを作っていた。

「やっ、だめ、もうっ……あ、あ、ああっ……い、いきそっ……!」

美和子の背中がガクガクとわなないたかと思うと、ググッと弓なりになった。

「くっ……い、いく……いく!!」

美和子が白い喉を晒して絶頂を告げた瞬間、その肢体がぶるるっと大きく痙攣する。
身体から詩空が抜け、ベッドに突っ伏した。
股間を中心に、美和子から甘ったるい女の匂いが漂っていた。
膝が崩れて倒れかけた美和子の腰が掴まれ、また引き上げられる。
美和子は青ざめた。
彼女の中に入っていた肉棒はまだ隆々としており、熱さも硬さも大きさも保ったままだった。

「や……、ま、待って、あはあっ!」

絶頂したばかりの肉を白鳥がまた責め上げてくる。
白鳥は射精するまで終わることはないと、これまでのセックスで思い知らされていたものの、再び始まった攻勢に美和子は喘ぎの混じった悲鳴を上げる。
白鳥はことさら深くまで突き込み、美和子の子宮をゴリゴリと擦ってきた。
気をやったばかりでふらふらになっているところを続けざまに激しく責められ、美和子は声を張り上げて反応するしかなかった。
さっきまでのじっくり責めるやり方とは違い、最初から尻を潰すような激しい腰使いだった。

「や、お願いっ、もうっ……あ、あ、いいっ……だめ、感じるっ……いやああっ」

美和子は涙すら流しながら喘ぎ、激しく頭を振りたくっている。
高木のことを言われ、強制的に絶頂させられた自分がたまらなく浅ましく思えてきた。
絶望感とともに虐げられる暗い悦びが燃え上がり、美和子の心と肉体を妖しく灼いていった。

「だめよ、そんな激しいっ……やあっ、奥が熱い、燃えちゃうっ……し、白鳥くん、もうっ……いいいっ」
「くく、感じて感じて仕方がないってところですか、美和子さん。いいんですよ、もっと気持ち良くなっても」
「や、やああっ……」
「正直に言いなさい。気持ち良いんでしょう?」
「くっ……。い、いい……気持ち良いっ……ああっ」

頬が上気し、美和子はこみ上げる愉悦に翻弄されている。
切なげに眉が寄り、食い締めた唇が緩んでは熱い息を吐いた。
パンパンと肉を打つ音が響き、白鳥の腰が美和子の尻にぶち当たる。

「だめ、壊れる、壊れちゃうわっ……く、苦しいっ、深すぎるっ……いいっ」
「おお、絞まってきましたね。またいくんですか」
「い、いやっ……」
「いやでも何度もいかせますよ。ほら、これは?」
「ひっ!?」

白鳥は両手で揉んでいた胸から右手を離し、美和子とつながっている股間へ伸ばす。
そのままクリトリスをくりっと捻り上げると美和子が鋭く叫んだ。
なおもそこをいびり、包皮を剥いてからこねくり回した。
美和子はたちまち追い上げられ、掠れたような嬌声から叫ぶような断末魔の声に変わった。

「ひぁぁっ! い、いく、そんなにされたらいくっ……いやああっ、い、いくっ!」

ガクガクと全身をわななかせた美和子はまた達した。
その膣は、未だ射精してくれないペニスへ抗議するかのようにきゅうきゅうと絞り上げている。
さすがに白鳥の方もその快感に背中が震えてくる。
肛門を引き締めるようにして何とか射精の発作を堪え、乳房と肉芽から手を離すと美和子の細い腰を抱え持ち、また激しく突いていった。

「もうだめえっ……お願い、もうしないで、休ませてっ……いいっ……ああ、あううっ」

美和子の肢体から力が失われ、男の打ち込む律動で全身がガクガクと揺さぶられた。
それでも膣の締まりは素晴らしく、媚肉は熱くとろけきっているのに膣圧は痛いほどだった。
連続絶頂直後なのに、美和子の肉体はすぐに男の責めに反応してくる。
悲鳴は収まり、また弱々しいよがり声になっていく。

「ああ……、いい……いいわ……気持ち良いっ……奥がすごいの……あああ……」
「そんなにいいですか、くくっ。じゃあ比べてください。高木と僕の、どっちがいいですか?」
「そ、それは……」
「言いなさい」
「ああ……」

美和子にはもう、この男に逆らうだけの気力も矜恃も残っていなかった。
強靱な意志も溶解し、閉じた唇が震えながら開いていく。

「し……」
「はっきりと」
「し……らとり、くん……」

美和子は屈辱に顔を染め、ようやくそう言った。
それでいて、止まってしまった腰の動きを促すかのように、自分から尻を蠢かせている。
白鳥がゆっくりと動きを再開し始めると、待ちかねたように小さく喘いだ。

「白鳥くんの方が……いいわ……ああ……」
「もっと言って。高木より僕の方がいいんですね?」

美和子は悔しそうにコクッと一度頷いた。

「いい……、いいわ……。た、高木くんよりも、ああ……白鳥くんの方がいい、気持ち良い……あ、ああ……」

その言葉に応えるように、白鳥の腰がだんだんと動きを強くしていく。
美和子の腰がわなわなと震え、耐えかねたようによがってくる。

「い、いいっ……す、すごくいいわ……あうう……」
「そうでしょう。チンポのサイズはどうです? 高木と比べてください」
「こ、こっちの方が、ああ……白鳥くんの方がお、大きい……ずっと大きいわ……太いし硬くて……あ、あは……」
「よく言えましたね。じゃあ、もう一回いかせてあげますよ。今度は僕もいきます」
「あ、あっ! や、激しっ……くうっ、いい、気持ち良いっ!」

美和子は快楽にとろけた美貌を晒し、だらしなく喘いでいる。
普段のきりっとした美しさではなく、快感に屈した女が見せるしどけない表情だった。
もう美和子はすっかり官能に支配され、白鳥の言葉に従順に従うことしか出来なかった。
恐らく、自分が何を言っているのかすら憶えていまい。
強制されているという認識もないのだろう。

「っく、いいいっ……うんっ、うんっ、強いっ……奥が、ああっ、し、子宮が痺れるっ……」

白鳥は溶け崩れた美和子の内部を激しく突き上げ、子宮口をこじ開けんと亀頭で抉り込んだ。
美和子は狂ったように喘ぎ、顔を激しく振りたくって涙を散らしている。
次々に送り込まれる快感を消化しようと必死になっているのだろうが、もはやとても追いつきそうになかった。
消化しきれなかった快感は、嬌声や愛液となって体外へ排出されていた。
もう白鳥が命じなくとも、自分から淫らで背徳的な言葉を吐いていた。
そうすることでますます自分の快楽が深まることを身体が憶えているのだ。

「いいっ、くううっ……し、白鳥くんの、か、硬くておっきいっ……あ、奥で凄いっ……ゴリゴリって中が擦れて……んああっ……いあっ……」

心を挫かれた美和子の媚態にすっかり興奮した白鳥は、今度は自分がいくべく率津尾を激しくした。
最奥までペニスを突き立て、直線的でストロークは長くないものの、素早く動かして摩擦感を高める。
それがわかるのか、美和子の膣も頂点へ向けてビクビクと痙攣し、襞もうねって肉棒に絡みつく。

「くっ、たまらないな、美和子さんのオマンコは……、僕も我慢できません、出しますよ」
「だ、だめ……あっ……中、だめ……いいっ!」
「今さら何です、あんなに出されたのに」
「だ、だからよ……ああっ……ま、毎回あんなにたくさん出されたら、あっ……ほ、本当に私ぃっ……」
「ほう、妊娠を気にしてるんですか」

白鳥はそう言って頬を歪めた。

「そうですか、まあ婚前ですし、さすがに妊娠はしたくないでしょうね」
「……」
「でもね、僕は何としてもあなたを孕ませたいと思ってる。佐藤美和子を妊娠させたいんです」
「な……」

美和子は驚いて振り返った。
淫靡な欲望に染まった白鳥の顔が鬼に見えた。

「絶対に妊娠させますよ、いいですね」
「い、いや、妊娠なんていやあっ……あ、あっ……だめ、いいっ……許して、妊娠だけは許してぇっ……!」
「そう言われると余計に孕ませたくなりますよ。そう言えば高木とやってる時はどうなんです? 避妊してるんですか?」
「お、大きなお世話よ、あううっ」
「くく、喘ぎよがりながら何を気取ってるんですか。そうだ、こうしましょう。もし高木のやつがあなたを妊娠させたら……、僕はあなたを諦めましょう」
「……え?」
「その代わり、僕が高木より早くあなたを孕ませたら、あなたは完全に僕のものになる。これでどうですか」
「ど、どうですかって……」
「だから高木と寝る時も避妊しないでいいですよ。高木と種付け競争か、ふふ、面白くなってきたな」
「な、何を勝手な……人を何だと思って……ああっ」
「よし、僕もいきそうだ。美和子さんの子宮にたっぷり出してあげましょう」
「い、いやあっ」

白鳥の肉棒が美和子のもっとも深いところに突き立った。
亀頭で子宮を押し上げ、その先が子宮口に食い込んだ瞬間、白鳥の背筋にゾクゾクッと電気が走った。

「いやああっ……いっっくううううっっっ……!!」

思い切り子宮を抉られ、熱い精液がその中に放たれると美和子が絶叫した。
びゅるるっ、びゅくくっと激しく射精されて子宮を穢されると、美和子はガクガクと何度も背を反り返らせ、顎を突き出して絶頂したことを口にした。

「い、いくっ……ああっ、また白鳥くんの精液が中に……ああ、いやあ、まだ出てる……どくどくって……あうう……」

断続的に放たれる精液を子宮の奥で実感し、白鳥の子種を受け止めた美和子は官能の頂点と絶望を同時に味わわされていた。

────────────────────

結局、この日もたっぷりと三度に渡って犯され、すべて膣内射精されてしまった。
体力が回復する前に続けざまに犯された美和子は、もうぐったりとして指先を動かすのも億劫なほどだった。
俯せで枕につっぷしたまま、絶頂の余韻で尻肉をビクッ、ビクッと痙攣させている。
美和子が「やめて」と言っても白鳥は聞かず、また強く首筋を吸っていくつもキスマークを残していた。
首筋だけでなく胸元や乳房、腹や背中にも、赤い跡が多数刻まれている。
背中や胸元の開いた服を着ることはなかったし、まして胸を見せるような相手も白鳥以外にはいないからいいようなものの、これでは色情狂だと思われてしまうだろう。
その裏で、胸も腹も首も、白鳥に強く吸われることで鋭い快感を得てしまっていたのも事実だった。

白鳥は美和子の横で寝そべってタバコを咥え、征服した女体を満足そうに眺めていた。
手を伸ばし、汗で湿った尻たぶをそっと撫で回している。
美和子はその手を払う気力もなく、白鳥の好きにさせていた。
そして白鳥から顔を背け、気怠げな声で聞いた。

「……ねえ」
「ん? 何です?」
「……別れたって……本当なの?」

白鳥はタバコを揉み消し、紫煙を吐きながら言った。

「……澄子さんとですか? ええ、本当です。別れました」
「……」
「あなたが……、美和子さんが欲しかったからです」
「やめて」

美和子はそう呟くと、掛けシーツを手繰り寄せて身体に巻いた。
白鳥に背を向けていたが、彼が肩に手を掛けてごろりと仰向けにさせた。
美和子は逆らいもせず、覆い被さるように真上にあった白鳥の顔を見つめている。
白鳥の手が顎に掛かっても振り払わず、彼の顔が近づいてくるとそっと目を閉じた。

「ん、んむ……」

唇が重なると、自然に口を小さく開けた。
男の舌が咥内に侵入してくると、美和子の舌がそれに絡んでいく。
舌を絡ませ合い、互いに強く吸った。

「……ん、んちゅっ……じゅぶっ……ん、んんん……ちゅっ……」

相変わらず、舌を抜き取られそうな激しいキスだった。
キスされるだけで、美和子は頭がぼうっとしてきてしまう。
ふたりの唇が離れても、白鳥も美和子も名残惜しそうにまだ小さく舌を伸ばしていた。

「……」

美和子は、本当に白鳥の女にされてしまったような気がしていた。
キスしても、あれほどイヤだったタバコの匂いがあまり気にならなくなってきている。
それどころか、かえって好ましい感情すら湧いてきていた。

(高木くんの方がずっと好きなのに……彼を愛しているのに……私、どうしてこんな……)

キスを終えると、白鳥はすっと立ち上がった。
もう美和子の肉に溺れる卑劣漢ではなく、すっかり若き官僚の顔に戻っている。
下着を履き、ガウンを纏っている。

「……美和子さん、さっきも言いましたが、帰りたくなったら遠慮なく帰国してください。自由にしてくれてけっこうです。そして……高木にも抱かれていいですよ」

白鳥は背中越しにそう告げると、シャワー室へ歩いて行った。
その後ろ姿を見送りながら、美和子はなぜ自分が避妊しないのか考えていた。
コンドームはともかくとして、ピルを飲めばいいだけなのだ。

(もしかしたら私は……)

回答を出すのが怖くて、美和子はそこで思考を中断した。


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