「ええ、そうですよ」
「だ、誰っ……!」

レスリー以外に誰かいる。
美和子は脚を寄せて股間を守り、腕を組んで胸を隠した。
室内を見回すまでもなく、長身の男がゆっくりとベッドルームへ入ってきた。
美和子は唖然として大きな目をさらに開いた。

「あ、あなた……!」
「そう、僕ですよ、美和子さん」

紛う事なき白鳥任三郎だった。
香港での出来事が脳内に蘇ってくる。
しかし、なぜこの男が日本に、そしてこのホテルにいるのだ。
混乱する美和子を見据えながら、白鳥はレスリーの隣に立った。

「あなた、どうしてここに……」
「僕だってたまには帰国くらいしますよ。ああ、そうそう、香港での任務も終わりますんで、近々日本へ戻る予定です」
「……」

あまりのことに美和子は呆然と白鳥を見つめた。
香港でのことは悪夢だったと忘れるつもりだった。
白鳥が帰ってくる前に高木と結婚してしまえば、いくら何でも諦めるだろうと踏んでいたのだ。

その白鳥が予想外に早く帰ってくるらしい。
結婚前に、もしまたこの男に脅され、犯されることになったらどうなってしまうのか。
高木への愛を誓ったのに、その決意がどろどろにとろけてしまうほどに嬲られるのは明白だ。
まさか白鳥のとの関係を続けたまま高木と生活を共にするわけにもいかない。
万が一、高木に白鳥とのことがバレでもしたらと思うと、美和子は生きた心地がしなかった。
それどころか、白鳥は美和子が結婚後も襲ってくる可能性だってあるのだ。
白鳥は、動揺する美和子の顎を掴んでその顔を持ち上げた。

「……おや? せっかくのプレゼントを取ってしまったんですか?」
「……」

美和子は、昼間に高木から指摘された後、チョークを首から外して捨ててしまっていた。それを巻いている間は白鳥の呪縛から解放されないと感じたのだ。
レスリーが白鳥に聞いた。

「プレゼントとは?」
「ああ、チョーカーを差し上げたんですよ。ふふ、首輪代わりですね」
「く、首輪ですって?」

むらっと美和子の怒りが湧いた。
この男は女を飼い犬扱いしていたのだ。
憤怒の籠もった美和子の視線を交わし、今度は左腕を持ち上げた。

「……ほう、指輪ですね。香港ではこんなものはしていなかったが……」
「……あなたには関係ないわ」
「そうか、なるほど。これは……、エンゲージ・リングというわけですか。高木から貰ったものですね?」
「……」

美和子の左手の薬指には、高木から受け取っていた指輪が嵌められていたのだった。
白鳥のチョークを外し、高木の指輪を嵌めることで、美和子は彼のものになったつもりだった。
ぱん、と美和子の頬が鳴った。

「あっ……!」

白鳥が平手打ちしたのである。
美和子は思わず左頬を抑えて蹲ったが、すぐに憤怒に燃える表情を白鳥に向けた。

「何するのよ!」
「それはこっちのセリフですね。そんなものは外しなさい」
「いやよ」
「なら仕方ない、力尽くでも……」
「待って下さい、白鳥警視」

強引に指輪を抜こうとした白鳥をレスリーが止めた。
そして何事か耳打ちすると、白鳥も納得したように引き下がった。

「なるほど、それも面白そうですね。じゃあ、これを巻かせるのは……」
「ええ、構いません」

白鳥はポケットから新たな黒いチョークを手にすると、美和子の首に巻こうとした。
当然、美和子は抵抗したが、例によって「この場で高木を起こしていいのか」と脅され、渋々従うのだった。

「……」

これを首に巻くと、香港での肉欲の日々が思い出されてくる。
いやというほど責め抜かれ、明け方近くまで犯される。
それを連日のように繰り返され、身体はすっかり白鳥好みに作り替えられてしまった。
あの頃は、白鳥の方が美和子を求めるというよりも、美和子の方が一日たりとも我慢できず、白鳥に身を任せていた感があった。
淫靡な自分の肉体を呪うのと裏腹に、この鮮烈で激烈な快楽にどっぷりとつかってしまっていたのだった。

それにしても、なぜこの場に白鳥までいるのだろう。
それを聞くと、意外な言葉が返ってきた。

「ええ、こちらの先生からすべてうかがいました」
「何ですって……? じゃ、じゃあ、あなたたちは……」
「そう、知り合いです。もっとも、そんなに古いつき合いじゃありませんがね」

ふたりはそう言って笑い合った。
美和子はあまりのことに唇を震わせている。

「あ、あなた、白鳥くんっ! この男が何者なのか、わかってるの!?」

警察庁の官僚が、犯罪組織の一員と誼を結んでいるということである。
それに対し、白鳥はしゃあしゃあと答えた。

「大体のところはね。こういう方と繋がっている方が何かと便利だし、情報収集にも役立つんですよ」
「何を言ってるの!? 犯罪者なのよ!? げ、現役の警察関係者がそんな人と……」
「建前はそうですがね。大きな声では言えませんが、こういうことは末端の警察署でもあることでしょう? 警視庁でも同じです」
「そんなこと、許されないわよ! 私は……」
「もういいです、この件に関しては平行線でしょうし、理解して貰おうとも思ってません。それより……」
「な、何よ」

白鳥の目に酷く淫らなものを感じ、美和子は身を固くした。

「だいぶ高木に可愛がってもらったようですね。ふふ、そんなものすぐに忘れさせてあげましょう」
「い、いやよ! 誰があなたなんかに……」
「二、三日抱かないだけだったのに態度が激変ですね。ま、いい。美和子さんは最初嫌がっていてもすぐに……」
「やめて!」
「活きが良いのはけっこうですが、あまり大声を上げると高木のやつに……」
「っ……!!」

美和子にとって、この部屋で唯一の味方は高木だが彼に目覚められては困る。
一方の白鳥らは、仮に高木が起きても平然と美和子を犯すだろう。
むしろ起こしてから、美和子をレイプする様子をこれ見よがしに見せつけるかも知れないのだ。
無理矢理に犯されるだけならともかく、犯された挙げ句、喘ぎよがってしまう様子は絶対に見られたくなかった。
今の美和子には、彼らの愛撫と強烈なセックスに耐えきれる自信がまるでなかった。
こんな身体にされてしまったことを恨みたくなるが、白鳥たちは性技を駆使して美和子に声を上げさせようとするに違いない。

黙って犯されるしかなかった。
ただ、何としても声は抑え、高木に気づかれることだけは防ぎたい。
美和子は身を固くして凌辱に備えた。
白鳥が迫ってくると、咄嗟に身を縮めた。

「やっ……!」
「……何です、今さら」
「こ、ここではいやよ。だ、抱くなら他のところで……」
「高木がいるからですか?」
「そ、それもあるけど……」

美和子はそうつぶやくと、ちらちらとレスリーを見やっている。

「あ、あの人の前じゃいやよ。いいえ、誰にでも見られるのなんかいや!」
「そんなこと言ってられるのは今のうちですよ。ねえ、先生」
「ですね」

にやにやと笑うふたりに脅え、美和子は身を引いたものの、すぐに白鳥がその腕を掴んだ。

「やめて……! あ、ここじゃいや……いやっ!」

白鳥は、肉づきの良い見事な臀部を撫でまわし、その手を前に回した。

「いやっ!」

美和子の声を殺した悲鳴が洩れたものの、気にせず媚肉をいびり始める。
ぽってりと肉の乗った割れ目を指で左右に割り開く。
白鳥だけでなく、レスリーにまで女肉の奥を見られている。
羞恥と恥辱に耐えきれず、女刑事は激しく顔を振りたくった。

「いやっ……、こ、この人の前で嬲らないで!」
「ふふふ、見られると感じるくせに何を言ってるんですか」
「そ、そんなこと……ああ……」

ふたりの目が獣欲でギラつき、じっと見つめてくる。
男の視線が膣に集中していることを知ると、かあっと顔と身体が火照り、頭の芯は灼けてくる。

「や……、み、見ないで……そんなに見ちゃいやあ……」

白鳥とレスリーは感心したように美和子のそこを眺めている。
綺麗な色と佇まいを見せている媚肉は、何人もの男たちに数え切れないほど犯されてきたとは思えなかった。

見られることを意識しているのか、美和子は小さく「ああ……」と呻き、腰を捩った。
割れ目の内部は既に濡れてきており、まるで男を待っているかのように膣口が小さく口を開けている。
時折ひくひくと蠢き、そのたびに中からこぷっと透明な粘液が溢れていた。

「んんっ……!」

美和子がピクンと仰け反った。
白鳥の指が媚肉を這い始め、割れ目を揉み、指でそこを開いていく。
すると、溜まっていた蜜がつぅっと滴り落ちた。

「あう……」

男の指が沈んでくると、美和子は小さく喘ぎ、身体を震わせた。
指が押し込まれると、その分だけ愛液が溢れ出てくる。
指はいつの間にか二本となり、第二関節まで埋め込まれた。
白鳥は指先で内部をかき回し、膣襞をなぞるように指を回転させている。
愛液が粘る音に美和子の喘ぎも混じってきた。

「あ、あう……熱い……」
「熱い? どこがです?」
「な、中が……」
「オマンコが熱くなってきた、と」
「ああ……」

美和子はカクンと頷いた。
襞が指に絡みついているのが自分で判る。
指が抜き取られると、それを追うように腰が持ち上がってしまう。
白鳥は抜いた指についた蜜を、美和子の恥丘になすりつけて嘲笑った。

「ふん。なんだかんだ言ってもこのザマじゃないですか。こんな状況でこんなになるなんてね」
「……」
「ここはどうかな」
「あっ、そこはあっ……!」

白鳥の指がクリトリスに伸び、その包皮を剥き上げると、美和子はガクンと腰を弾ませた。

「あっ……あ、あっ……」

敏感そのものの肉芽を嬲られ、美和子はどうしようもなく喘ぎ声を上げる。
それでも声が控え目なのは、美和子の精神力の強さを示していた。
つい大声になりそうになるのを、必死に唇を噛んで堪えている。
男にとっては、そんな表情も興奮のタネとなるのだが、今の美和子にはそこまで気にする余裕はなかった。
包皮を剥かれたクリトリスは透明な蜜で濡れ光り、艶々と輝いている。
それを転がすように指で嬲られ、摘まれると、堪えきれない声が喉を割り、媚肉からは蜜が溢れ出た。
クリトリスを弄ばされると、美和子はもう我慢できないとばかりに仰け反り、喘いでいく。

「はああっ……くっ……んんっ……あっ……そ、それ……あうっ……ひっ……」

美和子の頬は上気し、息遣いは荒く熱くなっていく。
均整の取れた肢体からは汗が滲み出し、甘ったるい女の匂いが漂っていた。
クリトリスの愛撫を激しくしていくと、美和子は切羽詰まったような声を上げてきた。

「あ。あっ……だめ、あっ……もっ、もう……もうっ……いいっ!」
「……おっと」
「あっ、な、何で……」

今一歩で達すると思った直前に、白鳥の指が引いていった。
美和子は驚いたように腰を振り、潤んだ瞳で白鳥を睨んでいる。
白鳥はさらに美和子を嘲る。

「見られるのはいやなんて言ってたくせに、いきそうになったんですか」
「……く……」
「やっぱり犯されてるところを見られるのが好きなんでしょう? いっそ高木も起こしますか」
「い、いやよ、それだけはっ……!」
「じゃ、おとなくしてるんですね」
「あ、そこだめっ……!」

美和子は慌てて腰を引こうとしたが、白鳥はその腰を押さえ込み、片手で器用に尻たぶを割っていた。
ぐいっと周りの肉を押し拡げると、奥にはひっそりとアヌスが鎮座している。

「ああ……、いやあ……」

ふたりに、まじまじとそんなところを見られていると思うと、屈辱と恥辱で死にたくなる。
しかしその反面、じくじくと媚肉が疼き、乳首までが硬くなっていくのを感じていた。
これからされるであろう恥ずかしいことや酷い凌辱を思うと、美和子の成熟しきった女体は期待で打ち震える。

「み……見ないで……」

わななく声で哀願するものの、ふたりはかえって顔を近づけ、今にも尻にくっつきそうな位置で美和子のそこを凝視していた。

「ほう、もうぷっくりと膨れあがってますね。美和子さんは肛門性交されることも期待してるようだ」
「そのようですね、警視。しかし綺麗なものですよ。ここが何度も太いペニスで貫かれたとはとても思えない」
「ああ……」

男たちの野卑な感想を聞いているだけで、美和子は昂ぶってしまう。
触ってもいないのに美和子の肛門は反応し、ひくひくとわななき始める。
視線を感じているのか、きゅっと引き窄まったかと思うと、じわじわと柔らかくほぐれていくのを繰り返していた。
美和子はもう顔を真っ赤にして、なよなよと頭を振っていた。

「……触るよ、美和子さん」
「ああ、だめ、そんな……」

美和子の言葉に力はなく、もう諦めているというよりは期待するように腰を振っている。

「ひっ……!」

尻たぶを大きく割り、剥き出しになったアヌスを指の腹でなぞられると、美和子は甲高い悲鳴を上げて腰をぶるっと震わせた。
撫でるように指を上下に動かしてやると、美和子はくぐもったような声で呻き、喘いだ。
肛門はひくつき、粘膜が指に粘り着くかのようだ。

「んっ、はうっ!」

美和子がグッと背を反らせた。
白鳥の指が肛門に挿入されたのだ。
さっきまで堅く引き窄まっていたそこは、白鳥の指を実にあっさりと飲み込んでしまう。

「あ……あ、お尻……はうう……」

指が根元まで埋まってしまうと、美和子は尻をわななかせて喘いだ。
関節部がアヌスや腸管の粘膜に当たると腰に力が入らなくなる。
埋め込んだ指をゆっくりと回転させると、美和子はベッドに突いた腕を震わせ、握り拳を作ってその刺激を堪える。

「相変わらずここもよく絞まりますね、美和子さん。前も後ろも極上だ」
「やっ、そんな……う、動かさないで……うくっ……うんっ!」

男の指が腸内で動くと、肛門からぐちゅぐちゅと粘っこい音が漏れ、僅かに開いた隙間からとろっとした腸液まで漏れ始める。
もう美和子のそこは、前とさほど変わらぬほどの快楽をもたらしている。

(ああ、だめ……。お尻がジンジンする……あ、頭がおかしくなりそう……、ああ……)

「あうんっ……」

指が抜かれるとつい声が漏れ、尻たぶが震える。
ベッドに突いた膝も手もガクガクと痙攣し、今にも倒れてしまいそうだ。
白鳥は、指についた粘液を美和子の白い尻になすりつけながら言った。

「いきそうだったんですか?」
「……違う……」
「誤魔化さなくてもいい。ほら、さっきから腰の震えが止まらないじゃないですか。もう充分にあなたの性感は高まっているはずだ」
「……」

尻でいきそうになり、困惑した美和子が答えられずにいると、白鳥は支配者のように宣言した。

「さ、いいですね? お待ちかねのセックスだ」
「い、いや、ここでは……」
「ほう。じゃ、ここでなければ抱かれる、犯されると言うんですか」

美和子は無言で小さく頷いた。
寝ているとは言え、高木の前で犯されるのは絶対にイヤだった。
とは言え、ここまで燃え上がらされてしまった以上、放って置かれたら気が狂いそうだ。
ここでレイプされることさえ免れれば、それでいいと思った。
しかし白鳥はにやっと笑いながら言った。

「だめですね。ここでしましょう」
「そんな……」
「先生、どうぞ」
「えっ……!」

美和子は唖然とした。
てっきり白鳥に犯されるものだとばかり思っていたのだが、彼はレスリーに声を掛けたのだ。
レスリーにも何度も犯されてはいるが、まさか白鳥がけしかけるとは思いもしなかった。
美和子は怒気で唇を震わせながら言った。

「ま、待って! 白鳥くん、まさか……」
「まさかも何も、最初っから先生にも参加してもらうつもりでしたから」
「最初からって……」
「ええ。これから美和子さんは僕らふたりにたっぷりと嬲られるってわけです。……婚約者の高木の前でね」

冷酷な言葉を投げつけられ、美和子は青ざめた。

「し……、白鳥くんっ! あなた……、あなた、私を……」
「何です?」
「す、好きだって……、愛してるって言ったじゃないの!」
「……愛してますよ」
「な、何を白々しいっ……! だったらなぜこんな……」
「愛の形なんて様々ですよ。僕はあなたが失神するまで犯したいと思うし、他の男に徹底的に犯されるところも見てみたい。そういう性癖なんですよ」
「こ、この……」

美和子は悔しそうに顔を伏せた。
一瞬でもこの男に好感を持った自分が愚かしかった。
白鳥の言葉は事実なのかも知れないが、とても正常な男女の愛情とは思えなかった。
白鳥もレスリーや他の男たちと同じ変態だったのだ。
そんな男に気を許し、自ら求めてしまっていたことを今さらながら悔やんだ。
誠実に愛してくれた高木に対して、いくら謝っても許されまい。
悔しさと情けなさに打ち拉がれる美和子に、レスリーが手を掛ける。

「いやっ……!」
「いや、じゃないですよ。こんなものを嵌めたって無駄だ」
「やめて、離して!」

左手を掴まれた美和子は思い切り振り払った。

「婚約……、いいや、結婚すれば我々から逃れられると思ったら大間違いです。ふふ、人妻を犯すというのもまた一興です。念入りに犯してあげましょうか、結婚なんかしたことを心底後悔するくらいにね」
「やめて!」

美和子は激しく抗ったものの、後ろから白鳥に羽交い締めにされてしまった。
そしてその耳元で「おとなしくしなければ高木を起こす」と念押しされてしまい、抵抗力を根こそぎ奪われてしまった。
足首の拘束ベルトを外された時、白鳥を蹴り飛ばしてレスリーを殴り倒したいとどれだけ思ったか知れない。
しかしうまくいけばいいが、失敗すれば最悪の事態を招く。
よしんば成功して、レスリーと白鳥を告訴したとしても、結局、高木に知られてしまうのだ。
あのふたりは取り調べで、微に入り細に穿って美和子の痴態をねちねちと供述するに決まっている。
そうなれば美和子に居場所はなくなり、高木との関係も破綻するだろう。
逃げられなかった。

レスリーは白いジャケット脱ぎ、スラックスも下ろして白いトランクスだけになると、ベッドの端で仰向けになった。
美和子は白鳥に命じられ、その前に立たされる。

「ふふ……」
「っ……!」

美和子は思わず顔を背けた。
レスリーはこれ見よがしにトランクスの前をはだけたのである。白鳥が冷たく命じる。

「見るんです、美和子さん」
「……」

硬そうに勃起した肉棒が目の前にあった。
レスリーが少し動くだけで、ぶらぶらと重そうに揺れている。
美和子の錯覚かも知れないが、さっきの高木も以前より大きくなったような気がしていた。
しかし、やはりこの医師のものの方が一回りは太く、長大だった。

(す、すごい……。もうあんなになって……)

美和子の白い喉もとがゴクリと動き、唾液を飲み込んだ。
高木の前で嬲られる恥辱や、けだものどもに寄って集って犯されるという屈辱は、性欲の炎の灼き尽くされていく。
残っていた理性もメラメラと燃え上がり、心身ともに官能の虜になってしまっている。
見ろと命令されずとも、もう視線が外せなくなっていた。
潤んだ瞳でたくましい男性器を見つめ、股間までが潤んでいた。

「……しなさい」
「……」
「自分から先生に繋がるんです。処女じゃあるまいし、出来るでしょう?」

白鳥の屈辱的な物言いにムッとしたが、もうどうしようもないくらい気分が高まってしまった美和子はその言葉に従った。
声もなくベッドに乗ると、膝立ちのままレスリーの腰に跨った。
自分から積極的に犯されねばならないという屈辱と羞恥が蘇ったが、白鳥の叱責を受けておずおずと腰を落としていく。
レスリーのペニスを指で摘んで位置を調整すると、そのまま腰を屈めた。

「んっ……」

熱くて硬い亀頭が割れ目に食い込み、微かな疼痛が走る。
躊躇しながらも、そのまま腰を落とし、医師を受け入れていった。

「あ、あ……こんな……あっ……」

愛液で潤っていたとはいえ、太いもので媚肉を押し広げられる感覚がたまらなかった。

「くっ……んんっ、は、入って……くるっ……あ、あ……あ……」

少しずつ美和子の腰が下がり、比例してレスリーの怒張が膣内に沈んでいった。
細かく腰を震わせながら腰を落としていくと、大きなもので膣内を抉られる感覚がはっきりとわかる。
やがてレスリーの上にぺったりと尻を落とし、ペニスが最奥──子宮口にまで届くと、美和子は仰け反って白い喉を晒した。

「んひっ……!」

レスリーはそのまま動かず、じっくりと美和子を味わった。
中は熱く狭いが、充分に濡れていて動くには困らない。
襞がひくつき、じっとりと肉棒にまとわりついてくる。

「……ふう、やっぱりあなたの中は素晴らしいな。どうです、深々と突き刺された感じは?」
「あ、あうう……奥に、ああ……奥にまで来てる……ふ、太っ……んっ、深いわ……ああ……」
「深いのが好きなんですよね、美和子さん。おお、もう締めつけてきますよ」
「ああ……、あうっ!」

レスリーは美和子の大きな臀部に指を食い込ませて腰を引き寄せ、ゆっくりと抜き差しし始めた。
奥まで貫いた肉棒を半分ほど抜き、そしてまた子宮口まで埋め込む。
美和子はレスリーの動きに合わせて尻を上下させていたが、やがて彼の胸に倒れ込んだ。
豊かな乳房が医師の胸で潰されて乳首が刺激されると、じくじくと膣奥から愛液が分泌してくる。

「ああ……あっ……あっ……あんっ……いっ……あうっ……奥っ……いあっ……いいっ……」

いきり立った肉棒で膣奥まで蹂躙され、美和子は喘ぎ始めた。
美貌を苦悶に歪めているものの、自分から腰を振って下からの突き上げに合わせている。
白鳥は美和子の股間を覗き込み、面白そうに言った。

「凄い眺めですよ、ふふ……。先生の大きなペニスで犯されてる美和子さんのオマンコが丸見えだ」
「やっ……! だめ、見ないで……あうっ……見ちゃいや、あああ……」

美和子は、恋人の前で犯されていることに加え、結合している部分をじっくり観察される羞恥に身を染めた。
美和子に羞恥が蘇ってきたのを知ると、レスリーはにやりとしてピストンを強めていく。
熟れて爛れた美和子の媚肉から蜜が溢れ出し、レスリーの肉棒と擦れる水音が響く。
白鳥は美和子の羞恥心を煽ろうと、わざと恥辱的な言葉で虐めた。

「いやらしいオマンコですね。あんな太いものを楽々と……」
「い、いや、見ないで……だめ、見ちゃ……あうっ、ふ、深くしないでっ……あひっ」
「ん? 締め付けが強くなりましたね。そうか、白鳥警視に見られているから興奮しているんですね?」
「ち、違う……ああ……」
「何が違うんですか、さっきから僕のペニスを締めつけて離しませんよ」
「ああ……」

見も知らぬ相手ならともかく、香港で何度もセックスした相手である白鳥に見られるのは恥ずかしいらしい。
しかも見られているのは、他人に犯されているシーンだ。
そんなものを見て悦ぶのは変態だと思うのだが、そう言う美和子自身、見られていることに性的な興奮を覚えてしまっているのだ。
「もういや」と言いながらも、レスリーと深く繋がっている腰は動き続けているし、くわえ込んだものを離そうともしなかった。

「ん、ん、あう……い、いや……ああっ……」

美和子は白鳥に見られることで明らかに快感を得ているが、反面、激しい羞恥も感じていた。
痴態を見られること、淫らに犯され感じている自分にたまらない恥辱を意識すればするほどに被虐の炎が燃え上がってしまう。
嫌がりながらも自分から腰を振っているのがその証拠だ。
レスリーが下からガンガンと突き上げると、美和子は口を押さえながら喘ぎ、腰を跳ね上げた。

「うくっ、き、きつっ……激しいっ……ひっ……んんっ……んむっ……」

レスリーは声を上げさせようとして、突き込む角度や深度を変えて美和子を辱めた。
やはり深い方が感じるらしく、激しい突き込みにも強い反応を示すが、奥まで突っ込んだ状態で腰をぐりぐりと回転させると何度も肢体をうねらせた。
子宮口に亀頭をくっつけたまま抉ると、苦痛よりも甘い痺れが突き抜け、堪えきれぬ快感に支配されていく。
愛液は止めどなく流れてきて、下から責めるレスリーの陰部までぐっしょりと汚していた。

「僕もそろそろいいですかね」
「ああ、どうぞ、警視」

いつの間にか全裸になっていた白鳥が、ペニスをしごきながら美和子の後ろに回った。
それを見たレスリーがにやりと笑って美和子の尻たぶを掴み、ぐいっと大きく割り開いた。
そこは先ほどの愛撫によってふっくらと柔らかそうに盛り上がり、開きかけている。
下から打ち込まれるたびにひくひくと蠢き、白鳥を誘うかのような動きを見せていた。
押し広げられた谷間の底にある小さな淫穴を白鳥がそっと触れるだけで、美和子はグウッと仰け反った。

「ひっ、そこっ……!」
「お、おっ……」

アヌスをいびられ、美和子の膣がきゅううっと収縮し、媚肉に収まったレスリーのペニスを締め上げた。
その甘い刺激で思わず射精しそうになった医師は、美和子の尻たぶをぎゅっと掴んで何とかそれに耐えた。
尻穴を嬲るたびに、美和子の臀部がぶるぶると震え、その口からはくぐもった喘ぎ声が漏れている。

「あっ……」

ペニスの先が肛門に触れると、美和子は尻をわななかせて腰をすり寄せていく。
レスリーによって目一杯開かれた尻たぶは谷間がなくなり、モロにアヌスが見えている。

「どうです、入れて欲しいですか?」
「……」
「ほら、入れて欲しいでしょう、お尻の穴にチンポを」

露骨に言われ、美和子は顔を真っ赤にして顔を振った。
それなのに、亀頭の先でちょんと突いてやると、自分から腰を持ち上げて挿入させようとしてくる。
自分からアナルセックスをねだっている美和子に興奮してきたのか、白鳥の肉棒もギンギンにそそり立ち、カウパーをとろとろと垂らしていた。

「いいですね?」
「いや……」

もう言葉に力はなく、拒否しているようには聞こえなかった。
また美和子を蔑むように笑った白鳥は、肉棒をそのアヌスにあてがうとグッと腰を沈めていく。
すっかりとろけているそこはじっくり入れる必要もなく、白鳥は一気に貫いた。
いきなり長大なものを深々と埋め込まれ、美和子は目を剥いて悲鳴を上げた。

「んひぃっ……!」

硬く太く勃起していた亀頭が美和子の狭い穴をこじ開け、敏感になりすぎている襞を思い切り擦りながら奥深くまで一気に侵入していった。
美和子はあうあうと口を開けながら苦悶に呻いた。

「そんな……、い、いきなりそんな深くまで……ああっ」

美和子は全身をぶるるっと震わせて、アヌスと膣を激しく締めつけていた。
もしかすると、アヌスに挿入された瞬間に軽くアクメに達していたのかも知れない。
美和子は背中を仰け反らせ、背筋をピクピクと痙攣させている。

女刑事の股間には男根が二本も埋め込まれていた。
いかに豊満な臀部とはいえ、犯されている二穴は小さく慎ましいものだ。
そこへ人並み外れた巨根が二本も食い込んでいるから、ふたつの穴はほとんどくっつきそうになっている。

(お、大きい……両方とも……く、苦しいくらい大きい……き、きつ……ああ……)

どちらのペニスも大きいだけでなく硬そうに反り返り、太い血管が浮き出ていて、そのたくましさを誇っているかのようだ。

「やっ! ひぃっ! はっ、うんっ、んむっ、くうっ、いっ、ああっ!」

前後を犯す男どもの動きが本格的になってくると、美和子はたまらず喘ぎ出した。
太い二本の怒張がいっぱいに拡げられたふたつの穴で何度も出入りし、内部を抉り込む。
前を犯すレスリーにも後ろを貫く白鳥にも、美和子内部の粘膜を通して互いのペニスの動きが実感できる。
二穴は奥まで突き込まれ、盛んに襞をかき回された。
美和子の声が大きくなり、白い手が慌てて口を押さえる。

「んんっ、おっ、いっ、んぐっ……むううっ、んんあっ!」

(だ、だめ、深いっ……ど、どっちも奥まで来て中に当たってるっ……!)

勝手に開いて声が漏れてしまう口を懸命に抑えつつも、美和子は息も絶え絶えに反応している。
レスリーが意地悪く、美和子の弱点である子宮口を亀頭で擦り上げると、腰をわななかせて背中が反り返った。
レスリーのピストンが激しくなっていくと、それに合わせて白鳥の腰も力強く打ち込まれる。
男の勝手に動かれ、激しく犯される美和子の喉から、悲鳴と喘ぎの混じったような声が溢れ出す。

「んっ、んんっ! いっ、いあっ、だめっ! ひっ、うあっ……うんっ、うん、うむっ!」

ふたりはリズムを合わせるようなことはせず勝手に責めているため、同時に美和子の内部に突き込まれることもあれば、タイミングがずれて内部で激しく擦れ合うこともあった。
中で二本のペニスが擦れ合うと子宮と肛門が激しく反応し、二本同時に男根を締めつけてきた。
激しい責めを美和子の肉体はしっかりと受け止め、官能を深めている。
過去の調教によって成熟しきった女体は、激しい責めを苦痛と感じるよりも快感として受け止めるようになっていた。
美和子の反応の激しさには、慣れているはずのふたりも息を飲む。

「相変わらず感じやすい人だ。もっと奥にあげましょうか?」
「ああっ、だめ……こ、これ以上深くなんて……あ、あぐうっ!」

やんわりと拒否する美和子を無視して、レスリーは出来るだけ深く肉棒をねじ込んだ。
亀頭が入り口に食い込み、子宮が悲鳴を上げている。
レスリーも美和子の身体の快感に堪えきれず、呻き始めた。

「くっ……、いいですよ、その調子だ。自分から腰を振って」
「い、いや……」

顔を振りながらも、美和子は医師の言葉に従い、締め付けを強めながら腰を振り出した。
レスリーが打ち込んでくると自分から彼に腰をくっつけていく。
胎内深く収まった肉棒を盛んに締めつけ、射精を促すように襞が蠢動していた。
医師は快感に顔を歪めながら必死に腰を叩き込む。
調教師の意地として、是が非でも女より先にいくようなことがあってはならない。
レスリーなりの自負である。
それにしても限界だった。

レスリーの動きが技巧的なものから直線的なものとなっていく。
腰を盛んに打ち込んではいるが捩ったりはせず、深度にもこだわっていなかった。
ペニスと膣の摩擦を激しくして、自分が達するための動きである。
それを察したのか、美和子は顔色を変えて叫んだ。

「だ、だめ! 出しちゃだめよっ」
「な、何です、今さら。僕も警視もあなたの中にたっぷりと……」
「やめて、言わないで! わ、私、今日はだめなのよっ……!」
「ほう」

レスリーは少し腰を緩めたが、白鳥はペースを崩さず美和子のアヌスを犯しながら聞いた。

「どういうことです?」
「だ、だから……あっ、う、動かないでっ……ひっ……きょ、今日は、あ、危ない日っ……ああっ!」
「危ない日? ……ああ、なるほど危険日か」
「そ、そうよ、ああ……あうっ……いっ……だ、だから今日は……ああっ」
「……だそうですよ、警視。どうしましょうか」
「そうですね……」

責めながら白鳥は少し考えていたが、医師に頼むように告げた。

「……申し訳ありませんが先生、今日のところは……」
「……わかりました。ふふ、ということはあなたが美和子さんの……」
「まあね。お礼の方は弾みますよ」
「了解です」
「ああっ……!」

男たちの会話を理解も出来ず、美和子は肉欲の渦に沈み込んでいる。
恐らく、もう高木のことはほとんど頭にないだろう。
愛している、いないの問題ではなく、性本能が理性や愛情を駆逐してしまっているのだ。

レスリーの抜き差しが一段と激しくなる。
さすがに我慢できなくなったらしい。
美和子の自分から必死に腰を揺すって、ふたりから精液を絞り取ろうとしている。
後ろを犯す白鳥も射精しそうになっているが、懸命に堪えて美和子のアヌスに激しく肉棒を突き立てていた。
レスリーが言った。

「だ、出しますよ」
「ああ、だめ……中はだめっ……いいっ……」
「大丈夫、中には出しませんから」
「ああ……」

美和子はホッと安心したような表情を浮かべると、また肉欲に浸り出す。
二本のペニスが引き抜かれると、ともに穴周辺の粘膜をへばりつかせたまま引き出され、押し込まれると肉棒に絡みついたまま中に押し戻されていく。
そんな酷い犯され方をされている自分を思うと、美和子の肉体は燃えて燃えて仕方がなかった。
ぐんぐんと絶頂の快楽がジャッキアップされていく。

「あ、あっ、いくっ……だめ、いきそっ……くううっ……!」
「くっ、このっ、そんな色っぽい顔と声でよがったら男はたまりませんよ! くうっ、出るっ!」
「い、いくうっ……!」

美しい肢体がぐううっと弓なりとなり、美和子は絶頂した。
思い切り膣が絞まるとレスリーは内部を数度ガンガンと突き上げてから、慌ててペニスを引き抜いた。

「あうっ!」

硬く太いカリで膣口をいやというほど擦られ、美和子は続けざまに達した。
レスリーは、引き抜いたペニスを美和子の顔の前で持っていき、そこで欲望を解放した。
びゅるるっと音がしそうな勢いで精液が放たれ、美和子の美貌を汚していく。

「ああ……」

右頬にびちゃっと射精を受け、なおもびゅくびゅくと放出される精液を美和子は顔で受け止めた。

(す、すごい……)

その勢いと量、頬や鼻筋にへばりついている精液の濃さ、そこから漂う強烈な精臭に頭の芯がくらくらしてくる。
呆然とした美和子の美貌に、レスリーは射精するペニスを握ってその顔に精液を擦りつけてきた。
やっと射精を終えると、レスリーはそれを美和子の口に押しつけた。
美和子は当然のようにそれを口にし、憑かれたように舐め取る。

医師の射精を確認すると、今度は白鳥が射精態勢に入った。
美和子の絶頂で臀部括約筋が強く収縮し、白鳥のペニスも締め上げていたので、彼も堪えきれなかった。

「美和子さんっ」
「あううっ!」

急激に強く窄まった肛門に締めつけられた白鳥は、たまらず美和子の腸内に射精した。

「んひぃぃっ、お、お尻ぃっ……ひっ、ひっ、出てるっ……い、いく……うんっ、いく!」

内部で急速府膨れあがり、爆発するように射精した肉棒の凄さに、美和子は三度目の絶頂に達した。
腸管に熱い精液を感じ取り、腰を震わせて仰け反る。
白鳥は美和子の痙攣する臀部をしっかりと抱え込み、射精の間中、自分の腰を美和子の臀部に密着させていた。
取り敢えず、出せるだけ出してしまうと、白鳥は美和子から引き抜いた。

「あう……」

まだ勃起が収まっておらず大きいままのカリが引き抜かれ、粘膜を押し広げながら抜かれると、美和子の尻がまた反応してぶるるっと大きく震えた。
太いものが引き抜かれた美和子の肛門は、少し盛り上がったまま、また小さく窄まっていく。
しかし完全には閉じられず、美和子の呼吸に併せて内部からぴゅるっと精液を逆流させている。
レスリーも白鳥も「ほうっ」と太い息を吐いて笑い合った。

「いや、さすがに凄いもんですね。本当に一級品ですよ、この身体は」
「そうなんでしょうね。僕は先生ほどの経験はありませんが、彼女以上の身体を味わったことはありませんからね」
「そう思いますよ。僕だってここまでのはちょっと……。彼女と一緒に「飼育」している娘もかなりのものですが、熟れている分、この女の方が上ですね」
「ほう、若い子もいるんですか」
「ええ。そうですね、そっちもそのうちいかがです、警視」
「是非お願いしたいですね」

白鳥とレスリーはそんな会話をしながら、じっとりと汗に濡れた美和子の尻を撫でまわしている。
美和子は荒く呼吸しながらベッドに突っ伏し、ぴくぴくと身体を痙攣させていた。
手のひらに吸い付くような肌を味わっていると、ふたりの男根がまた硬くなっていく。
そもそも、一発や二発で終わるような男たちではないのだ。
手触りだけでなく、強い女がぐったりしているその情景や、美和子が醸し出す甘い女の匂いがそそられる。
白鳥はまた医師を誘った。



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