蘭はまたホテル・シャムロックに来ている。
新一と身体を合わせるのはこれで三度目になる、と蘭は思っていた。
ここでの初体験の後、一度だけ蘭の部屋、蘭のベッドで同衾していた。
日曜日の昼日中ではあったが、たまたま小五郎と英理が会うことになっていて外出しており、その間、誰もいない家での出来事だった。
ぎこちなく、気恥ずかしかったのは変わらなかったが、それでもホテルでするよりは何となく落ち着いた感じがあった。
行為自体も、あの時よりはうまくいったような気もする。
そして、これも恥ずかしいのだが、あの時以上に気持ち良かったようにも思えたのだ。

もちろん、新一に対する親愛の情はますます強まった。
蘭はこの時はじめて、新一との将来を具体的に考えるようになった。
今までのように、漠然と「結婚するなら新一かな」というものではなく、「新一と一緒になったら、あたしはどうしよう。専業主婦かな」という、
より将来を見据えたものになっていった。
これからは新一が誘う一方でなく、自分からも新一を求められるような気すらしていた。

だから、この日、彼が誘った時も断る気はなかった。
ただ、今度は互いの部屋ではなく、またあのホテルへ行こうと言われた。
それはそれで構わないと思う。
何しろ、このシャムロックは初めて結ばれた思い出の場所なのだ。
そこに愛着を感じるのは蘭も同じである。

しかし、来年春に卒業するとはいえ、まだ自分たちは高校生である。
自由になるお金は多くないし、そもそも高校生がこうした場所に通うということに、何となく抵抗を感じていた。
確かに、初めての時はここでよかったと思う。
あの時はまだ蘭は処女、新一も童貞であり、互いにその気になることはあったものの、行為に対する照れや重圧があって、なかなか切り出せなかった。
蘭や新一の部屋でふたりきりになるチャンスも何度かあったのだが、結局、身体を許すところまでは進展しなかったのである。
だからこそ「ここへ来たらセックスするしかない」と思わせるラブホテルに行ったのは正解だったのだろうとも思う。

でも、その一線を越えた今となっては、場所に拘る必要はないのだ。
なのに新一は執拗にここを薦めた。
彼にここまで強く薦められたら、蘭にも断る理由はない。
だから素直に従った。
でも、道路からホテルに入り、フロントを抜けて部屋に行くまでの間の緊張感は快くなかった。
そわそわしてしまう。
誰かに見つかったらどうしようという焦燥と少しの背徳感がべったりと背中に貼り付いている。

しかも今日は制服姿で来ているのだ。
蘭自身、なぜ一度帰宅して着替えてからと言わなかったのかわからない。
正確には言えなかったのだ。
今日の新一には、何も反論出来ず、異を唱えることも出来なかった。
対等ではなく上下関係になったような感じすらしていた。
それくらい今日の新一は強引だったのだ。

「痛い……、新一、痛いよ」

阿武は、乱暴に蘭の腕を掴んで、予約した部屋に押し込んだ。

「あっ……!」

そして、そのままベッドに突き倒したのである。
蘭は慌てて肘をつき、仰向けのまま上半身を立てた。

「し、新一、どうしたのよ!?」

阿武はにやけた顔で笑った。

「すまんな、蘭。ちょっと飢えててな」
「う、飢えてるって……お腹空いてるの?」
「じゃなくてさ、女に飢えてるってこと」
「……!」

蘭は唖然とした。
あの新一がこんな口を利くだろうか。
蘭は何度も眼をぱちくりさせて凝視したが、やはり新一である。

背が高い。
少し痩せ気味だ。
年齢は30歳前後だろうか。
そして縁なしの眼鏡をかけていた。
工藤新一とは似ても似つかぬ風貌であった。
それでも、蘭は「これは新一だ」という判断をしていた。
阿武の後催眠が、蘭の意識にそう働きかけているのである。

驚き、少し脅えている蘭を横目で見ながら、阿武は部屋に控えていたビデオスタッフたちに目で合図を送った。
カメラマンや音声たちは小さく頷いて機材を構えていく。
ライトが蘭の顔に浴びせられ、少女がその眩しさで少し顔を顰めた。

「おい! 直接照らすなと言ったろ! 間接照明だよ」
「は、はい、すんません」
「他の連中もだ。出来るだけ声は出すな、ノイズも可能な限り控えろよ」
「わかってます」

スタッフたちは足音を忍ばせ、それでも大胆に蘭に近づいてカメラを回していく。
蘭は後催眠とアルカロイドの効果で現状判断力はかなり落ちているはずだが、それでも物音や人の声で我に返る可能性もあった。
そうはさせないためにも、阿武のテクニックで早々に蘭を官能の中に叩き込む必要があった。

「ちょっと新一! 何を言って、あ、やあっ……!」

阿武はいきなり蘭の上に覆い被さり、スカートの裾から手を入れてきたのである。
蘭は悲鳴を上げ、慌ててその暴虐な腕を押さえた。

「何をするの、新一! いきなりこんな……」
「いいじゃないか、蘭。愛してるんだよ、今すぐ抱きたいんだ」
「で、でも、こんな……せめてシャワーを……」
「構わないよ。俺は蘭のこの匂いが好きなんだ」

阿武はそう言って、鼻を拡げて大きく深呼吸してみせた。
薄甘い爽やかな若い女の香りが鼻腔をくすぐる。
自分の体臭を嗅がれる羞恥で、蘭の顔がさっと赤く染まる。
阿武は蘭を押さえつけ、制服とブラウスから覗く白い首筋や鎖骨などに唇を押しつけ、舌を這わせていく。
厚ぼったい唇と唾液を塗りたくられる不快感で、蘭は背筋に寒気が走った。
新一に対して、こんな感覚を持ったのは初めてだった。

「や……やめて新一……いや!」
「……」
「あ、あなた……あなた本当に新一なの!?」

これがあの新一だとはとても思えなかった。
ぶっきらぼうで不器用な面もあるが、その実、細やかな気の使い方が出来るし、何より蘭を大切にしてくれていた。
「この新一」がその新一なのだろうか。

阿武は少しも慌てず、自信たっぷりの表情を蘭の顔に近づける。
反射的に蘭の顔は逃げていた。
もし本物の新一だったら、こんな行動は執らないだろう。
本能的に、目の前の男が新一ではないと覚ったのかも知れない。
しかし、蘭の意識は阿武の催眠術に支配されている。
阿武は蘭にずいと顔を寄せてから言った。

「何言ってんだよ。俺は新一だよ、工藤新一。わからないのか?」
「……」

確かにそうなのだ。
見間違えようもない新一だった。
クスリで朦朧とさせられ、催眠術で騙されている蘭の脳と心は、目の前の阿武が新一としか思えない。
他の判断力は何も変わらないのだ。
阿武の術にかかっている間は、目の前の男が「工藤新一」に見えてしまう、というだけだ。

「あ……、やあ……」

蘭が戸惑ううちに、阿武は制服をたちまち脱がせてしまっていた。
あっという間にインナー姿にさせられ、唖然としているうちに、今度はその下着まで剥ぎ取られていた。
信じられなかった。
新一がそこまでするということもそうだが、何よりも彼が「脱がし馴れている」ように思えたからだ。
あれよあれよといううちに全裸にしてしまうその手腕は、脱がされた蘭でさえ驚くほどに手慣れていた。
ソックスは脱がされなかったが、これは阿武の趣味やビデオでの見栄えを考えてのことだった。
全裸よりも、何か少しだけ身につけていた方がより淫猥さが増すようだ。

「……」

押し倒された蘭は、その黒く大きな瞳に不安そうな色を湛えて阿武を見つめていた。
蘭の目には、この中年男が新一に見えているのだ。
いつもの彼と違うと動揺し、おののいているのだろう。
些かサディスティックな阿武には、そんな蘭の様子も嗜虐志向を煽るだけだった。

改めて見る蘭の肢体は綺麗だった。
「見事な肉体」とか「完璧なスタイル」とか「豊満なグラマー」とか、そういうタイプではない。
その透けるような白い肌。
横たわっても張りを保っている若い乳房。
肩や鎖骨のラインの美しさ。
すっきりと締まったウェストには、恥ずかしげに愛らしいヘソが覗いている。
そこからグッと張り出した腰骨と、肉のよくついた臀部はいかにも安産型である。
程よく脂肪と筋肉の乗った太腿。
どこをとっても瑞々しくしなやかで「綺麗な」身体としか表現できない。
今ももちろん素晴らしい身体だが、3年後や5年後、そして10年後にはこの若々しい肉体がどう成熟しているのかと想像するだけで男根が硬くなっていく。

「綺麗だよ、蘭」
「……」
「本当に綺麗だ。これが俺のものなんだな」
「……」

新一にそう言われたら、恥ずかしくも嬉しいはずなのに、なぜか今日はそう思えなかった。
この男が新一らしくなかったからだろう。
しかし、外見はどうあれ、口調や言葉遣いが違っていても、これが新一なのだ。
蘭はそう思い込まされている。
阿武が乳房に手を伸ばすと、蘭は反射的にその腕を掴んだ。
本能的な嫌悪感やカンまでは消すことができないようだ。
阿武は蘭に腕を掴まれたまま、真上からその顔を見下ろして言った。

「……俺に触られるのがいやなのか?」
「あ……」

蘭は慌てて阿武の手を離したが、その顔は横に向けられている。

「そ、そうじゃない……、そうじゃないけど……」
「けど?」

蘭はすっと顔を戻し、阿武をじっと見つめた。

「今日の新一……、何か変だよ。いつもの新一じゃない……気がする」
「そんなことないさ、俺は俺だよ」
「でも……、何か、脱がすのが慣れてる気がする……」
「……!」
「もしかして……」

蘭は哀しそうな目で阿武を見上げた。

「新一、あたし以外の女の子と……」
「そ、そんなことあるわけないだろ」

阿武は心の動揺を隠しつつ、そう言った。
もちろん百戦錬磨である。
こないだが初めてだった工藤新一とは年季が違うのだ。
しかし、それを見抜かれては困る。
それにしてもこの少女、思ったよりもずっとカンが良いようだ。
油断はできないと阿武は気を引き締めた。

「俺は蘭だけだよ。決まってるだろ」
「そう……よね……」

蘭は少しだけ安心したような顔になった。
その美少女の顔に阿武の顔が近づく。

「……んっ」

阿武は蘭にキスしていった。
本当は唇を強引に奪うように、舌を思い切り吸い上げるような濃厚なのがしたいところだが、あまり蘭を疑心暗鬼にしてしまうことも出来ない。
ここは我慢して、唇同士を軽く合わせるような、青い連中が「愛情交換」とか言って交わすような軽いキスだ。

ちょんと蘭の唇に唇を合わせると、案の定、蘭の表情が少し緩んだ。
何度かそうやって軽く口づけたり、頬や顎にも軽くキスしてやると、蘭の美貌から不安の色が抜けていく。
面倒なことだと思いながらも、阿武はこの手続きを踏んでいく。
まあいい、そのうち自分好みの強引なセックスや貪るようなキスが好きにさせてやればいいのだ。

「あ……」

男の唇が離れると、蘭は名残惜しそうな表情で見つめてきた。
阿武はその顔をじっと見返しながら、また顔を近づけていく。
今度は唇ではなく、桜色をした形の良い耳たぶである。

「んっ……!」

蘭はこそばゆそうに首をすくめ、小さい声を上げた。
嫌がってはいない。
阿武はそのまま舌先を使って、そっと蘭の耳たぶから耳の中にかけて舐め上げていく。
そして、耳孔にフッと軽く息を吹きかけた。

「きゃんっ!」

愛らしい悲鳴を上げて蘭が身を捩る。
いかにもあまり経験のない少女の反応である。
処女ではないものの、ほとんど無垢な証拠であろう。
阿武は出来るだけ優しい声で言った。

「いやかい?」
「ううん、そんなことない……。少しくすぐったかったから……、でも……」
「でも? 気持ち良い感じもあったのかな?」
「……」

蘭は黙って頷いた。
まだ少し恥ずかしげである。
はっきりとした快楽を認めることに羞恥があるのだ。
阿武は、蘭の首や胸元から薫る甘い香りを胸いっぱいに吸い込みながら、再び唇と舌で少女の裸身を愛撫していく。

「ああ……」

今度はさきほどとは異なり、控え目ではあるが明らかに快楽を訴える甘い声になっている。
男の舌は、まるで別の生き物のように自在に蘭の肌の上を這い回った。
白い首筋や胸元、うなじや額の髪の生え際。
肩口に二の腕、そして指までしゃぶられて、蘭はその舌技に狼狽えていた。
セックスとは、そんなことまでするとは思わなかったのだ。
そして、そのどこもが彼女に快感や痺れるような甘い刺激をもたらしてくることにも驚いていた。
細長く白い指と指の間を舐められた時にも、軽い快感があった。
そんなところまで性感帯があるとは知らなかった。

「あ……あ、あう……」
「気持ち良い? いいなら「いい」って言うようになって欲しいな」
「やだ、そんな……は、恥ずかしい……あっ……」

言葉では否定しながらも、蘭はついそう口にしたくなってきている。
ただ、それを本当に言ってしまったら、新一が蘭のことを淫らだと思ってしまうのではないかと恐れているのである。

その不安とは別に、蘭にはもうひとつの疑惑があった。
あの時の新一の言葉を信じるならば、新一も童貞だったはずである。
そして蘭以外の女性と性行為をしてないとすれば、まだ三度目のセックスなのだ。
あの時の新一は、蘭に劣らず緊張し、おどおどしていた。
二度目の前回はいくらかマシではあったが、それにしたってとても慣れているとは思えない動きだった。

それが今回はどうだ。
驚くほどに……というよりも、蘭が戸惑うほどに性技に長けているとしか思えなかった。
その間、彼に何があったのか蘭は知らない。
新一なりに「勉強」したのかも知れないが「実践」はないはずである。
なのにどうして……。

この人は本当に新一なのだろうか。
そんな思いが蘭の心をよぎる。
頭の芯が少し痺れていてぼんやりしているが、それでも外見はどう見ても新一であり、疑いようもなかった。
そんな蘭の小さな疑惑を覆ってしまうかのように、阿武の愛撫が続行されていた。

「あ!」

身体の前の部分をほとんど残らず舐められ、さすられた蘭は、今度は裏返しにされた。
すらりとした背中と思い切りくびれた腰、そこからグッと大きく張り出したヒップが悩ましい。
綺麗に沈んだ背中の窪みのラインには、うっすらと汗が浮いていた。
阿武はその汗を舐め取るように、蘭の滑らかな背中に舌を這わせる。

「んあっ……!」

首や胸元とはまた違った快感が蘭の背を走る。
ぞくぞくするような刺激だった。
しかし、決して嫌ではない。
男の舌は、たっぷりと唾液を乗せて蘭の背面を這い回る。
うなじに背中の窪み、肩胛骨、脇腹、そして蘭の身体とベッドの間で柔らかく潰れて横にはみ出している胸肉。
特に脇腹や、そこに浮いたあばらの上を舐めると、蘭ははっきりと悶え、喘いでいた。

「くっ……! あ、あ……くううっ……しっ、新一、あっ……ああ!」

蘭は、男のテクニックと自分の身体が信じられなかった。
男の指や手、そして舌が肌をさすり、這い回ると、どこもかしこも快楽を感じるのだ。
快感の強弱やこそばゆさが混じることも多かったが、ほとんどは悦楽となっていた。

特に鋭い刺激があったのは腋だった。
阿武が蘭のたおやかな腕を掴んで持ち上げても、蘭はされるがままだった。
拡げられた腋窩に、阿武はべろりと舌を使った。

「きゃああっ!」

あまりのことに蘭は悲鳴を上げた。
新一になら、どこに何をされてもいいと思いはしたが、そこはさすがに恥ずかしかった。
むだ毛処理もきちんとしてあるが、人に見せる場所ではないのだ。
蘭が予想以上に羞恥を露わにすると、阿武は面白がって執拗にそこを責めた。
蘭のつんざくような悲鳴と喘ぎが交差する。

「ひぃあっ、だめっ! ああっ、新一、そこやだあっ……は、恥ずかし、きゃうっ……くうあっ……!」

阿武は抵抗する蘭を押さえ込み、暴れる腕を二本まとめて掴んで頭上に持ち上げてしまう。
そうして露わにされた両腋を唇と舌で散々責めてやった。
恥ずかしがり、嫌がっていた蘭だったが、そのうち恥辱と羞恥とくすぐったさしかなかった感覚に、信じがたいような強い性的官能を感じてきてしまった。
指で擦られると、背中に電気が走る。
べろりと舐められると腰の奥がカッと熱くなった。
腋に舌が這うたびに、ギクンギクンと裸身が大きく反応した。
そうでなくとも、それまでの愛撫で濡れていた性器からは、べろっとされるたびにじわっと愛液が滲んでくる有様だ。

蘭がぐったりするほどに悶えさせると、阿武はまた蘭の身体をひっくり返して元に戻した。
少女のぼんやりとした瞳は薄い膜を張るほどに潤っている。
それまでの新一の児戯のような愛撫と違い、本格的な愛撫を受け、蘭の肉体はすっかり燃え立っていた。
再び阿武が蘭の胸に手を伸ばした時は、もう拒まなかった。
胸を掴んだ手に力を入れると、張りのある若い肌に覆われた乳房は、指を弾き返すような弾力を持ってそれに応えた。

「あっ……」

阿武の手がそっと蘭の若い乳房を掴むと、蘭は小さく声を上げ、ぴくりと裸身を震わせた。
見事なサイズと美しい形状の乳房は、阿武が握りしめると指の間から肉がはみ出した。
胸にも汗が浮き、そのしっとりとした触り心地は阿武を有頂天にする。
高校生にしてはかなりのボリュームを誇る胸肉を阿武はむぎゅっと掴み、乳輪と乳首を絞り出すように揉んだ。

「あっ……、く……」
「痛いか?」
「す、少し……、でも大丈夫」
「そうか」
「あ、でも……、でも、出来ればもう少し優しくして……」

蘭は、両胸を掴まれ、眉間に皺を寄せながら小さな声でそう言った。

「あんっ!」

蘭の肢体がギクンと反応した。
乳房を強く掴まれて括り出された乳首を、舌で転がされたのである。
ビリッと痺れるような強い、でも甘い快感が乳房から腰の奥にまで届いてくる。

「や、は……あ……あ……んんっ……」
「どうだ、気持ち良いだろう?」
「う、うん……少し……ああっ!」

今度は唇をつけられ、ちゅううっと強く吸われた。
さっきとは比較にならぬ刺激が美少女の全身を突き抜ける。
徐々に硬く、そして敏感になっていく乳首に阿武は軽く歯を立てた。

「んくっ!」
「これもいいんだな?」
「あ、ああ……」

小さく喘ぐ蘭を上目遣いで見ながら、阿武は乳房を強く揉んでいく。
胸肉には強い刺激を与え、感じやすい乳首には優しい刺激を加えていた。
蘭は小さく震え、早くも女の香りを漂わせ始めている。
濡れやすく、愛液量自体も多いのは、本物の新一とのセックスを見ていてもわかっていたが、それがさらに増しているようだ。

「ああ……新一、あっ……あ、あんっ……!」

蘭は快感に震え、官能に囚われつつも、また違和感を感じている。
過去二回抱かれた時の新一とはやはり愛撫の仕方が違う気がする。
女体の扱いに慣れているというか、触り方がいやらしいのだ。
触れられる肌がぞくりとして鳥肌が立つ。
こんなことは今までなかったのだ。
新一に触れられると暖かい気持ちにはなったが、嫌悪感にも似たこんな感情を抱いたことはない。
そんな蘭の不信感を押しのけるように、阿武は若い女体を弄んでいく。

「くうっ……! んっ、あ、しんっ、いちぃっ……あっ!」

阿武の手が乳房に食い込み、舌や唇が乳首をこねくるたびに、蘭の白い肢体はビクンと反応し、反り返る。
蘭は悩ましげに眉間を寄せ、官能の声を漏らすまいと唇を噛む。
愛する新一(と、蘭は思っている)に愛撫されているとはいえ、まだ恥ずかしいのである。

「あっ! あっ! んくっ、そ、そこ……ああ!」

阿武は乳首に歯を軽く当て、甘噛みしながら、上へ引っ張るように愛撫する。
乳首の根元をこそぎ、上から下で押しつぶした。
執拗に敏感な乳首を責められ、蘭はもう声を我慢できず、何度も首を振りたくって喘いだ。

「あ、ああ、新一……いっ……」
「気持ち良いんだな、蘭。おっぱいがいいんだろ?」
「そんな、恥ずかしい……んはっ……!」

甘い痺れるような快感に酔っていた蘭は、ぐぐっと胸を反り返らせて悲鳴を上げた。
阿武は爪を立てて乳首を抓ったからである。

「痛い!」

びりっとした痛みと、それとは別の感覚が背筋を走り抜け、蘭は思わず阿武の腕を掴んだ。

「い、痛いわ、新一……、もっと優しく……」
「そうかい? でもな、そのうち蘭も少しくらい痛い方がよくなってくるさ」
「そんなこと……」
「そういう身体にしてやるさ、この俺がな」
「……」

新一とは思えない言葉に、蘭はぼんやりとした視線を男に向ける。
しかし、どう見ても新一どころか高校生にすら見えない阿武の姿が、今の蘭にはダブって見えてしまっている。

「ふわっ……!」

蘭の声がまた変わる。阿武は人差し指と親指で乳首をこねくって勃起させ、いっそうに感じやすくなったそこをぐりぐりとしごいていた。
硬く立った乳首を手のひらの中心で潰しながら、そのままコロコロと転がしてやると、抑えきれない喘ぎが口を割った。
あまりの快感に蘭は無意識のうちに抵抗しているのだが、阿武はそれを無視して乳首を唇で吸い、歯で削るように擦り、舌でしゃぶり、舐め回す。
蘭はたまらず喘ぎ、新一の身体を押し返した。

「やああっ……だ、だめ、お、おっぱい……乳首ばっかりぃっ……し、痺れちゃう、ああ……」
「感じやすいんだな、蘭の身体は。おっぱいだけ、乳首だけでいっちまうんじゃないか?」
「いやっ……」
「いやって顔はしてないぜ。なら、そろそろお待ちかねのこっちにいくか」
「ひっ!」

阿武の手が下半身に伸び、股間に触れてくると、蘭は反射的にその腕を押さえ込んだ。
阿武は無理に手を割り込ませず、蘭の耳元で言った。

「いやなのかい?」
「あ……、い、いやじゃないわ……」

そう言われると、蘭は顔を真っ赤にしながらも、阿武の腕を掴んでいた手から力を抜いた。
新一の行為は拒否できない。そういうことをされるなら新一だと蘭自身も思っていたからだ。
緩んだ蘭の手を振りほどくようにして、阿武の手が下がっていく。
胸から脇腹、そしてヘソの上を撫でると、蘭の裸身がびくっと鋭く反応した。
さらに腰骨を指でなぞり、そのまま股間まで滑り込んだ。

「あ!」

思わず蘭は脚を閉じてその動きを封じた。太腿の素晴らしい肉感が、阿武の手と指を包み込む。
無理に開かせようとはせず、挟まれたまま内腿をこそこそとくすぐるように愛撫してみた。

「んっ……くっ、くすぐった……あっ……」

脚の中でももっとも敏感な箇所だが、経験の薄い蘭にはまだこそばゆいらしい。
それでも、指が僅かに触れただけでこの騒ぎだから、潜在的な性感帯であることは間違いない。
指はそっと蘭の腿を這い上がり、陰毛を掻き分けてその中心部に向かっていく。
蘭は「来る!」と思って身体を堅くしていたものの、阿武の指は媚肉に触れそうになる手前で引き返し、その周辺を撫で擦っていた。
蘭はもどかしそうに腰を捻る。

「し、新一……」
「なんだい、蘭」
「……なんでも、ない……」

まさか、そこを触って欲しいとは言えなかった。
阿武は蘭の身悶えを見ながら、焦らすように性器周辺への愛撫を繰り返した。
腿や柔らかい腹部には触れるものの、肝心な場所は素通りしている。
決定的な快感はないものの、それでいて小さな官能の火が消えないように、弱めの快感を送り続けていた。
そろそろ焦れったくて我慢できなくなっているのか、蘭の息遣いが苦しそうになっている。

「んんっ……ああ……くうっ……」

阿武は上目遣いで蘭の様子を見ながら、舌先で陰毛の生え際あたりを優しく舐めている。
恥毛の生え具合にも色々あるが、蘭のそれは縦長で、それは見事なくらいに左右がシンメトリーになっていた。
まさか手入れしているわけでもあるまいに、自然の造形でここまで美しい型は阿武も初めて見る。
また毛並みが良い。
艶々しっとりといった感じで、まるで猫を撫でているかのような手触りだ。
思わずそこに吸い付きたくなったが、それは後回しとして、唇と舌を肌に接触させたまま、顔をさらに下へと移動させていく。

「あ……」

蘭の口から、少し気が抜けたような声が出た。
その表情は「なんで?」とでも言っているかのようだ。
これからいよいよ肝心なところだというのに、なぜ素通りするのだろうと思っているらしい。
蘭にしては珍しく物欲しそうな顔になっているのだが、阿武は敢えて無視して、そのまま腿を舐めていく。

「あ……く……」

もちろんそこも性感帯だから、蘭は小さくぴくりと反応する。
その腿の感触も素晴らしかった。
ぷりぷりした弾力感は若さのせいもあるだろうが、それ以上に蘭自身の素養の良さが大きいようだ。
青々するくらいに白く艶やかな腿の皮膚は薄く、うっすらと青い静脈が浮いているほどだ。
一見たくましいくらいの太腿なのに、脚全体で見てみると、ちっとも太い感じはしない。
膝小僧も愛らしく、ふくらはぎは清潔な色気すら漂っていた。
足首とくるぶし、足の甲や指までが官能的に見える。

「あっ……や……んっ……んっ……っ……!」

大声でよがりたいような大きな快楽ではない。
しかし、断続的に小さな官能と軽い快感を与えられ続け、蘭の身体は芯から燃え立ち始めていた。
腿はともかく、内腿の感じやすさは、蘭自身が驚いた。
さらに腿の裏側、膝関節の裏、足の甲やくるぶしまでが、男の舌と唇を敏感に感じ取り、鮮烈なまでの快感を伝えてくる。
蘭は、新一がそんなことまでするとはとても思っていなかったので、悦楽の中にも羞恥の色を意外そうな表情に交えていた。
そして、その羞恥と驚きは、阿武の舌が足の指まで舐めてきたことで頂点に達した。

「ちょっ、新一っ……ど、どこを……あうっ……や、そこやめ、あっ……は、恥ずかしいっ……お願い、そこ、あっ……やめて、汚いからっ!」

そこでようやく阿武は顔を離した。
そして呆気にとられている蘭に、出来るだけ優しく言ってやった。

「蘭は俺に舐められるのがいやかい?」
「ううん……、でも、そういうことじゃないの。そ、そんなところ、汚いし、恥ずかしいから……」

どんな美少女であっても、足の裏だの足の指だを間近に見られ、あまつさえ舐められる行為は恥ずかしいだろう。
乳房や性器のように、ただ見られるだけで恥辱的だということはないが、じっくり舐めるように見られたり、実際に舐められたりすれば、羞恥心が
騒ぎ出すのは当然である。
そんな女心を見透かすかのように阿武が言った。

「蘭の身体に汚いところなんてないさ」

その一言だけで、蘭の顔には感動の色さえ浮かんでいる。
ああ、本当に新一は自分を愛してくれているんだと思ったのだろう。

「新一……」
「じゃ、いいね?」
「……うん」

恥ずかしいけど我慢しよう。
新一がそうしたいのなら、させてあげようと思う。
それに、彼の舌が足を這うたびに快感があったのは事実だった。
胸を愛撫されるような直接的なものではなかったが、腋を舐められた時の感覚に似ていた。
思いの外鋭い快感で、子宮に直結するかのような強いものだったのだ。

「んくっ!」

阿武の舌が、足の指の間──親指と第二指の間──に潜り込んでくると、そのくすぐったさに蘭は身を捩った。
舌と唇は、なおも足の裏にまで浸食してくる。
蘭は軽い衝撃を受けていた。
くすぐったいだけではないのだ。ズーンとくるような快感がある。
そんなところまでが性感帯だったと知り、女の身体の神秘を身を以て体験していた。

「あ、あっ……新一……んっ……あうっ……くっ……ああ……」

蘭の手がぎゅっと握られ、そしてまた開く。
もどかしいのだろう。
弱々しく腕が伸び、新一の手を握ろうとして、ハッとしたように引っ込んでいく。

阿武には、そんな蘭の気持ちが簡単に見抜けた。
多分、阿武の手を掴んで自分の秘所に導きたいのだろう。
そんな恥ずかしいことは出来ないと、今は理性が勝っているだけだ。
しかし肉体は燃え上がり、今にも落花しそうである。
腰がぶるっと震え、捩られると、こぷっと溢れた愛液が零れてきている。

「蘭、なんだか苦しそうだぞ。どうした?」

と、阿武は白々しく聞いてくる。
それに対して蘭の方はまるで余裕はなく、ぞっとするほどに色香の浮いた瞳でじっと阿武を見つめてきた。

「な、なんだか……熱い……」
「どこがだい?」
「……」
「言えないのか。可愛いなあ、蘭は」
「んむっ……」

阿武はそっと蘭の唇を塞いだ。
強引に唇を割って、暴力的に咥内を犯すのが好みだが、それは蘭が一皮剥けてからでいい。
今はこういう甘っちょろいキスの方が効果的なはずだ。
案の定、蘭は阿武の口をあっさりと受け入れ、そのまま手を背中に回してきた。
唇を離すと、蘭は一層にとろんとした目になっている。

「オマンコが熱いんだね、蘭」
「やっ、そんな……」
「だって、もうこんなにエッチな汁が漏れてるしな」
「ああっ!」

指が陰毛を掻き分けて、開きかけた割れ目の肉縁に触れ、そして奥にある小さな穴にそっと触れてきた。
蘭はぐっと腰を突っ張らせて呻いた。

「ここだろ?」
「……」
「オマンコが熱い、切なくてしょうがない。そうなんだろ?」
「い……言えない、そんな……」
「なら、頷くだけでもいい。オマンコが熱くて濡れてる。そうだね?」
「……」

蘭は羞恥で真っ赤になった顔を背け、それでも小さく頷いた。

「ここにも触って欲しいだろ?」
「ひっ……!」

文字通り電流が抜けたような感覚に、蘭は悲鳴を出した。
阿武の指が、そっとクリトリスを撫で上げたのだ。
触れられているのは膣付近なのに、痺れは腰全体に来ている。
肉欲に火が着きかけていた。
阿武の手のひらが蘭の媚肉全体を擦るように撫でていく。人差し指で、濡れたクリトリスを下から撫で上げると、蘭はシーツの上でビクッと腰を捩った。

「指を入れるよ」
「……」

そうして欲しいだろうに返事も出来ない蘭を見ながら、阿武は中指を膣にぬぷりと差し込んだ。

「んああっ……!」

やっと来た快感に、蘭は身を震わせている。
内部は驚くほどに熱かった。
膣内で中指をくるくると回し、膣壁を擦りながら奥まで進ませていくと、蘭は腰を浮かせて阿武の手に押しつけた。

「んっ、あっ……し、新一っ……あ、指が……新一の指が……ああっ……」
「ふふ、これだけ濡れてりゃもう一本いけるな」
「ああっ!」

阿武は中指に加え、人差し指も挿入した。
絡めた二本の指がゆっくりと蘭の胎内を犯していく。
中は狭くてきつかったが、たっぷりの愛液で潤っていたせいか、実にあっさりと阿武の指を受け入れていた。
指の根元まで埋め込んでから、今度はゆっくり引き抜いていく。
蘭の膣は、出て行く指を食い締めるように襞が絡みつき、収縮していた。
その膣襞を引きずり出すようにして指が抜かれ、そしてまた深々と挿入されていった。

「んっ……ああっ……しんっ、いちぃっ、あっ……」
「気持ち良さそうだな、蘭。いいのか?」
「んんっ……」

蘭は恥ずかしげに、それでもしっかりと頷いた。
まだ「気持ち良い」と口には出せないらしいが、感情は表現するようになってきている。
だんだんと味を覚えてきているのだろう。
男の指がぬぷり、ぬぷりと何度も抜き差しされている。
左手は相変わらず乳房を揉んでいた。
上半身と下半身から絶え間なく快感を送り込まれ、蘭の媚肉からは蜜が次々と溢れ出していた。

甘い汗の香りも混じり、蘭はその肢体から女の匂いを発散させている。
誰が見ても、蘭は官能を昂ぶらせいるのがわかるくらいだ。
阿武は、その反応の良さと膣の収縮の良さに感心しながら、言葉で辱める。

「どうだい、蘭。もっと欲しいだろう」
「ああ……」
「指じゃなくて、こいつがさ」
「ああっ!」

阿武が股間を誇示すると、蘭は思わず目を閉じて首を捩った。
阿武は胸を愛撫していた左手で、蘭の頭を掴むと自分に向かせる。

「蘭、目を開けて」
「……」
「ほら、目を開けるんだよ」
「あ……」

少女の目の前には、隆々とした男性器があった。
こんな近くでまじまじと見たことはない。
大きかった。
ペニスとはこれほどにたくましく、太いものだとは思わなかった。
いかにも硬そうに反り返っている。
それがびくびくと恐ろしげに脈打っていた。
こんなものが自分に入るのかと思うと、背中に寒気が走る。

「よく見て。ほら、大きいだろう?」
「……」

確かに大きかった。
不思議に思ったのは、最初にベッドを共にした時よりも、一回りくらいサイズが大きくなっているように思えたことだ。
新一のものよりも阿武のペニスの方が太くて長かったからそう見えるのは当然だが、蘭には阿武と新一の区別がついていない。
まさに「肉の凶器」に見えた。
しかし、恐ろしくも見える反面、とてもたくましいとも思えてしまう。
見つめる蘭の喉もとがゴクリと動いた。
もちろん無意識の動きである。

「欲しいだろ、蘭」
「そんなこと……」
「正直じゃないな。でも、ここは……」
「やっ! さ、触っちゃ……」

蘭は、媚肉に触れる阿武の指を反射的にぎゅっと握りしめた。
阿武は落ち着いてその細く白い指を解きほぐしていく。
蘭の手は力が入らず、あっさりと阿武の腕に落ちていた。
阿武は膣口をいじくり、蘭に「んんっ」と戸惑うような呻き声を上げさせてから、その手を目の前に突き出してやった。

「見てみろよ、蘭」
「あ……」
「こんなになってるぜ。びしょびしょだ」
「いやっ……!」

阿武の指は、透明な蜜で糸を引いている。
ことさらそれを見せつけられ、蘭は羞恥と嫌悪の悲鳴を上げて顔を背ける。

「準備万端てとこだな。いくよ、蘭」
「……」

返事も出来ず、蘭は顔を背けたまま身体を小さく震わせていた。
二度ほど新一とまぐわったが、まだ貫かれる痛みはあった。
もちろん快楽もあったわけだが、最初に中に入られる苦痛は相変わらずだったのだ。

怖々と股間で屹立する男性器を見て、蘭は顔色を変えた。
コンドームをしていないではないか。
慌てて阿武を止めた。

「ちょ、待って新一!」
「……なんだよ」
「し、してないよ、新一」
「だから何を」
「ひ……避妊具……コ、コン……」
「ん? ああ、コンドームか? して欲しいのか?」
「だ、だって……」

蘭は戸惑っている。

「そ、そのままで、その、したら、あたし……」
「妊娠しちゃうかも知れない?」
「……」

阿武は不安そうな蘭を見て笑った。

「大丈夫だよ。いく寸前で抜くから」
「抜くっ……て」
「だから、俺が出しそうになったら蘭から抜くよ。それで外に出す。それでいいだろ?」
「で、でも、それじゃあ完全な避妊にならないって、先生が……」

朝戸先生は確かにそう言っていた。
カウパー液にも精子が混じっているのは普通だし、少しでもタイミングがズレれば中に漏れてしまう可能性も高い。
避妊としては効果はないのである。

「平気だって」

阿武は優しく蘭の唇を指で封じた。
こんな甘っちょろいことは趣味ではないのだが、相手が自分を恋人だと思い込んでいる以上、肉体を仕込んでしまうまでは本性は出せなかった。

「俺を信じてよ、蘭」
「でも……」
「それに俺、蘭を直に感じたいんだ」

鳥肌が立つような恥ずかしいセリフだったが、阿武は何とか口にした。
その甲斐あってか、蘭には効果絶大だったようだ。
阿武を見つめ返す瞳が潤んでいる。

「薄いゴム越しじゃなく、蘭の身体をね。蘭は違うのかい? ナマの俺を感じたくないか?」
「新一……、あたしも新一の身体を直接感じたい……でも」
「安心しろよ、蘭、平気だって。それにさ、もしも中に出しちゃって、妊娠したっていいじゃないか」
「えっ……」

そこで阿武は蘭の唇に優しく口づけた。

「どっちみち俺は蘭と一緒になるつもりなんだ。蘭は違うのかい?」
「新一……」
「結婚すれば、どうせ子供は作ることになるんだ。順番が少し入れ違うだけだよ……もちろん外に出すつもりだけど」

新一の口からはっきりと「結婚」の言葉が出てきたことで、蘭は感動してしまったらしい。
妊娠への不安が消え失せたわけではないが、それ以上のものが約束されたのだ。
少女は男に身体と将来を預ける気になっている。

「いいね?」
「……」

阿武が念を押すと、蘭は小さく頷いていた。

「あ……!」

蘭の震えがぴたりと止まる。
熱いものが媚肉に押しつけられたのだ。
硬直した裸身を抑え込み、阿武は少しずつ蘭の中に潜り込ませていく。
蘭は顔をクッと仰け反らせ、堪えきれぬ悲鳴を漏らした。

「んっ、ああっ! く……ああんっ……!」

蘭はいつも以上の圧迫感を感じていた。めりめりとあそこが裂けそうなほどだ。
それでいて、あの苦痛はほとんどなかった。
太いものを無理に入れられる苦しさはあったが、痛みはあまりなかったのだ。
やはり阿武が念入りに愛撫した結果、蘭の肉体が燃え上がり、潤滑油を豊富に出していたことが大きい。
それでも息苦しいほどの大きさに、蘭は身体を堅くしてしまう。

「あ……あ……」
「蘭、もっと力を抜いて」
「くっ……で、でも新一、あっ……んっ、は、入る……ああっ!」

阿武はゆっくりと蘭の媚肉を貫いていく。
すぐにでも奥まで挿入したいところだったが、カメラを意識しているのだ。
カメラは、レンズが結合部分にくっつくほどに近寄り、阿武の男根が蘭の膣に沈み込んでいく様子を克明に撮影している。
充分に挿入部を映させると、阿武は根元までペニスを押し込んでいった。

「うああっ……!」

蘭は喉を仰け反らせ、全身をビクビクッと痙攣させた。
熱い媚肉は、押し込まれてきた熱い肉棒を感じ取り、襞をじわっと絡みつかせていく。

「うっ、うんっ……あ、あ……」
「どうだ、蘭。全部入ったぜ」

阿武は軽く衝撃を受けていた。
想像以上に「具合」が良いのだ。
もともとは蘭の美貌やスタイルといったルックスを評価して獲物にしたのである。
初体験の際、相手の男──新一とか言う学生──は、あっさりと射精してしまっている。
ともに初めてなら仕方ないだろうと思っていたのだが、どうやらそれだけではないらしい。
蘭の「持ち物」自体が素晴らしいのだ。
この膣を童貞が相手にしたのであれば、それはたまらないだろう。
この心地よい締め付けの強さ、内部の熱さ、そして予想以上の愛液の豊富さ。
どれをとっても極上品だ。
ペニスに絡みつく襞の感触がたまらなかった。

「これが蘭なんだね、気持ち良いよ。蘭はどう? 俺を感じてるか?」
「あっ……し、新一……これが新一……?」
「そうさ、これが俺だ。よく憶えてくれよ」
「んっ……で、でも、あっ……な、何だか……お、大きい……こ、この前より、んんっ……おっきい気がする……」

蘭の上擦るような声を聞いて、阿武は苦笑した。
いかに術とクスリで新一になりすましているとはいえ、さすがにペニスの大きさまでは変えられなかった。
新一のものは平均的なサイズだったが、阿武や荒戸のものは巨根と言って良い大きさなのだ。
蘭は少し苦しげに呻いた。

「あ、大きい……ふ、太くて、あっ……熱いの……」

蘭の媚肉は、敏感に阿武の男根を感じ取っていた。
熱さや硬さは本物の新一とあまり変わらない気がしたが、何しろ太いし、長かった。
新一ではとても届かなかった深いところまで到達してきている。
しかし、蘭本人はペニスの大きさに戸惑っているものの、身体の方はその大きさを確かめるように受け止めている。
ひくひくと収縮し、膣圧を上げて肉棒を締めていくのだ。
その快さに阿武も動かずにはいられなくなる。
グイッと強く腰を打ち込んでみた。
途端に蘭が喘ぐ。

「んああっ……!」

いい声だと阿武は思う。
男心を蕩かすような、甘く熱い喘ぎだ。
こいつは、育て方次第で抜群の女になりそうだ。
意識しないで男をそそらせるような仕草や声は、天性のものを持っているとしか思えない。

しかし、まだ無茶は出来ない。
ストロークは抑え気味で腰を使っていく。
それでも蘭には充分にきつい責めであり、同時に悦楽を感じさせるものだった。

「んっ、ふあっ、あっ……あっ、新一っ……ああっ……す、すご……ああっ」

男のひと突きひと突きが、確実に快感中枢を刺激している。
過去二回(つまり新一とのセックス)がまるで児戯であったかのように、阿武の突き込みは蘭を官能の落とし込んでいった。

「んんっ、い、いいっ、新一、いいっ……ああっ……んっ、深いっ……あああ……」

蘭のしなやかな肢体が何度も反り返り、汗の浮いた額にほつれた黒髪がへばりつく。
その美貌を苦悶にも似た快楽の色に染め、蘭はその腕で阿武の背を抱いた。
阿武が突いていくとふたりの腰はぴったりと密着する。
蘭が逃げにかかっていればこんなことはない。
腰を打ち付けると蘭の腰が跳ね、そこへ突き刺すように次のストロークが入っていく。

「いっ、ああっ……新一ぃ……気持ち、良いっ……あああ、あっ……」

予想以上に蘭の反応が良いため、阿武は一度だけ最奥に突き上げてみた。
突然に子宮口を突き上げられ、蘭はびくりと身体を震わせて悲鳴を上げる。

「ひぃっ! そ、そこだめ、新一っ……!」
「そうか? これでも?」
「ああっ、い、痛いっ……だめ、深すぎる……怖いのよ……んあ!」

蘭はその深さに脅えたような声を上げ、同時に苦痛を訴えていた。
体内に異物か入ってくるだけでも怖いのに、身体の芯にまで来そうなほどに深く挿入されることには本能的な恐怖があった。
それに、まだ子宮を責められても痛いだけだ。
そこをペニスで擦られると、まるで擦りむいた傷口を撫でられるような痛みがあった。
それだけではないような、何か別の感覚も奥の方に来ているようなのだが、まだそれに気づく余裕はなかった。

子宮口を突いてみたり、亀頭の先で子宮口を擦ってみたりしたものの、いずれも蘭は痛がるばかりで芳しい反応はなかった。
クリトリスやGスポットと違い、やはり子宮付近、ポルチオは経験や慣れによる快感スポットなのだろう。
奥を責めるのが好きな阿武としては残念だが、これは仕方がなかった。
これからじっくりと無垢な少女を仕込んでいけばいいのだ。
深い箇所は避け、蘭がはっきりと快感を表す箇所、あるいは快感まではいかないものの、くすぐったがったりする場所を集中的に責めることにした。

「あ、あんっ……いっ……くうあっ……しんっ、いちぃっ……ああっ」

阿武が腰を打ち込むたびに、ベッドがギシッ、ギシッとリズミカルに軋んだ。
ピストンが激しくなっていくと、蘭の喘ぎや悲鳴も甲高くなり、呼吸すら苦しくなってくる。
口にたまった唾液を零さぬよう必死に飲み込むのだが、すぐにまた溢れてきた。
そればかり気になってしまい、息もつけなくなってきている。
何度も何度も顔を振りたくり、過剰な快感を必死に放出しているかのようだ。

「新一っ、あ、あたし、苦し……ああっ、い、いい……ああっ、あうんっ……いっ……」

蘭は苦しがっているが、それ以上に快楽の威力が大きかった。
阿武の責めを必死に受け止め、決して嫌がってはいないのだ。
若い膣は熱く蕩け、それをかき回すように阿武の太い肉棒が律動している。
両者の性器が淫らで粘った水音をさせ、ビデオスタッフたちを虜にするような淫猥な臭気を発していた。
阿武は、突き込むたびにぷん、たぷんと揺れる、いかにも肉の詰まっていそうな若い乳房をぎゅっと掴んだ。

「んひっ!」

揉むというよりは掴まれたため、蘭はその痛みに呻いた。
しかし阿武はかまわず、そのままわしわしと揉みしだいた。
これだけ感度の良い肉体なのだから、乱暴な愛撫でも充分に受け入れるはずである。
もしかしたら、そういう荒い行為の方を好きになる可能性もあった。

「い、痛いっ……新一、強すぎっ、あっ……やっ、そんな強くしたら、おっぱいが……ああっ……」

蘭は顔を苦悶させて呻き、胸を揉み込んでくる阿武の腕を掴んでいたが、その手にはあまり力は入っていない。
痛いけど、新一がそうしたいのならさせてあげたいという思いがあるのだ。
それに、強く揉みしだかれるだけでなく、思い出したように乳首を指で弾かれると明確な快感があった。
思わず身体がひくっとなるような鋭い快感だ。
阿武はそれを巧みに取り入れ、蘭の身体に強い愛撫を馴染ませていく。

「ああ、あう……新一……あっ……んんうっ!」

乳房をこねるように揉みながら、ぎゅうっと乳輪を絞り出す。
若く健康的な薄いピンク色を湛えた乳首は、もうコリコリに尖っていた。
そこに唇をつけ、強く吸い上げると、蘭は胸を反らせて喘ぎに喘いだ。
乳首の根元を歯で軽く噛んだり、勃起した乳首を舌で押しつぶすようにしてやると、蘭の方から胸を阿武に押しつけてくる有様だ。
少女の豊かな乳房に顔を埋めながら、阿武は腰を叩き込んでいた。
乳房への愛撫が相乗効果を生み出したのか、蘭は早くも達しようとしていた。

「あっ、もっ、だめっ……新一、だめ、もうっ……」
「なんだ、もういくのか、蘭」
「やっ、そんな……あああ、来る……何か来ちゃうっ……んああっ、ひぃっ!」

いかされることへの羞恥にまみれながら、蘭は全身を激しくわななかせ、ググッと背中を反り返らせた。

「おっ……っと、危ねえ」

絶頂の瞬間、蘭の膣は激しく収縮し、くわえこんだ阿武のペニスを強く何度も締めつけていた。
その甘美な痛みに、思わず阿武も漏らしそうになるほどだった。

「ああ……」

頂点を極めた蘭の顎を指で支えて上向かせ、その顔をじっくりと観察する。
カメラにもその表情をしっかり撮影させながら、阿武は丹田に力を入れていた。
そうでもしないと、絶頂の余韻でぼんやりとした美貌を眺めているだけで射精してしまいそうになってくるからだ。

(この女……マジですげえぞ。見栄えや道具がいいだけじゃねえ、男に抱かれるために出来てるような身体してやがる)

何しろ、いったばかりなのに、蘭の媚肉はまだしっかりと肉棒をくわえこんで離さず、さらなる快楽を求めるようにひくついているのだ。
奥深くまで飲み込んだペニスを絞るように襞が絡みつき、まるで射精を待っているようにも思える。
倫理的、道徳的にそれを拒否してはいるが、肉体的、本能的には膣内に精子を出されることを望んでいるのだ。

それに、この名器ぶりはどうだ。
襞の多さとその動き、愛液の豊富さ、そして膣圧の強さ。
恐らく、襞や愛液は蘭の素養だったのだろうが、膣の締めつけに関しては後天的なものだと思われた。
何でもこの娘は、こんな可愛らしい顔をして女だてらに空手をやっているらしい。
しかも都の大会で優勝するほどの実力者だという。
ということは、普段からトレーニングしているのだ。
組み手をやったり型で構えたりすれば、自然と腹筋や臀部、括約筋に力を込めることになる。
最近は猫背の女の子も多いが、蘭は姿勢も良かった。
椅子に座っても、いつも背筋がすっと伸びている。
この姿勢というのも、案外と膣圧強化に役立っているのである。

その男泣かせの膣に食い締められ、たまらず阿武はまた腰を使い出した。
絶頂してとろけきってしまった柔らかく熱い媚肉に、剛直が深々と抉り込んでいく。
いったばかりで敏感になりすぎている蘭の膣内は、亀頭やサオが少し触れただけでも鋭い快感が走った。
その恐ろしいばかりの快楽に、蘭は少し慌てたように叫んだ。

「ああっ、そんなっ……し、新一、待って! あ、あたし、もう……やああ!」
「だめだよ。蘭はいったかも知れないが、俺はまだなんだ。俺がいくまではつき合ってもらうよ」
「やっ、そんなの……ちょっと待ってっ……せ、せめて少し休ませ、ああっ……」
「続けてやってみるんだ、蘭。何度も何度も連続でいってみろ。その身体に快感を染みこませるんだ」
「いやっ、何を言って……あ、あっ、い、いいっ……」

案の定、蘭はすぐによがり始めた。
まだ若くて経験の浅い、それでいて底知れぬほどの可能性を秘めたこの肉体に、徹底的にセックスの悦楽を教え込むのだ。
性に対する潔癖感を取り除き、自分から快感を貪るように仕立て上げたい。

阿武はそう思っていたが、それとは別にもうひとつの暗い悦びがあった。
この美少女には、先日、彼女の処女を奪った恋人がいる。
まだその男に仕込まれる前の身体に、自分の色をしっかりと染みこませてやるのである。
それとは知らず蘭を抱く男の顔を思い浮かべると、阿武の頬に歪んだ笑みが浮かぶ。
いつの間にか阿武の女にされているとも知らず、蘭を恋人として抱いている間抜けな同級生。
「Ranシリーズ」の最終巻は、この恋人を拉致して縛り上げ、その前で嫌がる蘭を犯す作品にしようと思っていた。
工藤新一の前で為す術もなく阿武らに犯され、涙を流して詫びながらも、何度も気をやらされる蘭。
子宮に射精される快感に屈服し、恋人の前で阿武に服従を誓う蘭。
その情景を思い浮かべるだけで、阿武の男根は痛いほどに硬く勃起してしまうのだった。

「やだっ、だめ、激しいっ……い、いいっ……はああっ……!」

蘭は絶頂から下ろして貰えないまま、また高みへと昇っていく。
室内は蘭と阿武の性臭で満たされ、ふたりの身体から発する熱で気温が上がっていた。
そこに初々しくも悩ましい蘭の喘ぎ声と肉を打つ音、粘った水音が混じり、むっとするような淫靡な空気が漂っている。
それは撮影しているスタッフにも伝播するようで、ディレクターや音声担当まで、喉仏をごくりと動かして、蘭の激しいセックスを鑑賞していた。
今や冷静に仕事をしているのはカメラマンだけだが、その彼にしてもGパンの股間が苦しそうに膨れあがっていた。

それは犯している阿武も一緒で、蘭を性の虜にしようと念入りにセックスしてやるつもりだったのに、いつの間にか責めているはずの阿武の方が追い込まれている。
よがり、喘ぐ蘭の声、そして鋭敏な反応を示し、男根を締めつける肉体に自分の方が溺れてしまいそうなのだ。
腰の芯からせり上がってくる射精欲を懸命に押さえ込み、ひたすらに蘭の膣を抉り上げ、揺れる乳房をこねるように揉み込み、首筋や腋を舌で責める。
蘭はもう声が涸れそうになるほどに喘ぎ、身悶えているが、それでも喘がずにはいられなかった。
身体をうねらせ、声を上げて少しでも快楽を身体から逃がさないとおかしくなりそうなのだ。

「うんっ、いいっ……し、新一、いいっ……ああ、もうどうにかなりそうっ……んっ、ああう……うんっ……!」

もう性器に太いものを入れられる息苦しさ、狭い膣内をかき回されるつらさはほとんどない。
なくなったわけではないが、それ以上の快感が与えられてくるのだ。
腰を打ち込まれ、膣奥に亀頭が抉られるたびに、蘭の朱唇からよがり声が漏れる。

「うん、うんっ、うんっ……ひっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……いっ、あ、いい……あふっ……」

限界に近かった阿武も、蘭の膣の収縮に必死になって耐えながら、腰を叩きつけるようにして胎内を削るように抉った。
その威力に蘭は大きく喘ぎ、顎を反らせながら、ぎゅっとシーツを握りしめている。
そしてその手は阿武の腕を掴み、さらには背中に回っていった。
男の背に爪を立てるほどにしがみつき、懸命になって官能を制御しようとしているようだが、圧倒的な悦楽にたちまち押し流されてしまう。

「やああっ、いいっ……だめ、新一、お願いっ……いいいっ……やだ、またあっ……あ、あたし、またっ……!」
「い、いくのか、蘭? いくならそう言うんだ!」
「やっ、恥ずかし、ああっ……い、いいっ……もうっ、もうだめっ……ひっ、ひっ……新一ぃっ!」
「いきそうなんだな? 言えなきゃ頷け!」

そう言われると、蘭は必死になって何度も首をガクガクと縦に振った。
「いく」とは言えなかったが、そのことを意思表示できるようになっただけでも進歩だ。
阿武の亀頭がぐぐっと膨らみ、腰の奥が火のように熱くなった。足の裏が痺れる。
もう我慢できないと思い、阿武は最後の攻勢に出た。
背中に巻き付いた蘭の腕を引き剥がすように身体を起こし、手をシーツについたまま思い切り腰を叩き込む。
リズミカルだった律動が乱れ、パンパンと短いが激しい打ち込みになっていく。
射精のための動きだ。

膣内射精されてしまうことを蘭は強く拒否していたのだが、もうこうなってしまってはそれを意識することもできない。
暴走寸前になっている蘭の肉体は、たくましいペニスによって官能の燃料を注ぎ込まれ、いくところまでいくしかなかった。
そこに意地悪く阿武が言った。

「蘭、俺ももうだめだ。中に出すけどいいな?」
「だ、だめよ、そんな……あう、いいっ……」
「いいだろ、蘭。もう我慢できない、間に合わないよ」
「そんな、今さらっ……ああっ……あ、いい……くうっ……」
「中に出す。いいね? だめならいかせてあげない」
「そんな、ひどいっ……ああ、新一、中はだめ、許して……あうっ」
「許さないよ、中に出す」
「い、いやよ、新一っ……そ、それだけは……ああっ……いっ……」
「その代わり、思いっ切りいかせてやるからな」
「ひあっ、だめ、もうっ……!」

蘭は、阿武の手に指を絡ませる。
指同士を絡ませ合い、ぎゅっと手を握りしめた。
直後、肢体を大きくしならせ、全身をぶるるっと激しく痙攣させて絶頂した。

「うああああっっ……!!」

阿武は蘭が気をやったのを確認すると、もう悔いはないとばかり強く数回打ち込んでから、いちばん深いところまで挿入した。
きゅううっと蘭の膣が強く収縮し、その強くも甘美な刺激を受けて、たまらず射精する。

「くっ……、ら、蘭っ……!」

どっびゅ、びゅるるるっ。
どびゅくっ、びゅくびゅくっ。
どくどくどくっ。

「ひい!」

蘭は膣奥に熱く濃厚な精液を感じ取り、たちまち三度目の絶頂を極めていた。
あれだけ膣内射精を拒んでいたのに、いざ中に出されるとその刺激で気をやってしまう。
阿武は改めて蘭という少女の肉体の素晴らしさ、として性に対する貪欲さを思い知らされた。
本来的には清楚はなずなのに、それを身体が許さないらしい。
羞恥に染まる少女が肉欲に抗えず徐々に堕ちていく様子を撮影すれば、爆発的にヒットするだろう。

「あ、ああ……やああ……中に……中に出てる……し、新一の……ああ……」

膣内深くに収まった阿武の肉棒からは、まだびゅるびゅると間歇的に射精が続いている。
その精液が膣内に引っかかり、子宮口に浴びせられるたびに、蘭は身体を小刻みに震わせていた。
膣内射精される感覚を、膣や子宮口が覚え込んでいるのだ。
まだドクドクと断続的に噴き出されてくる背根機の感覚に、蘭は戸惑いと歪んだ喜悦の表情を交えながら、熱い息を吐いて天井を見つめていた。

「あう……」

射精を終えた阿武がペニスを抜くと、ぽっかりと口を開けたままの蘭の媚肉から、どろりと粘液が零れ出た。
蘭の蜜と阿武の子種が混ざり込んだ淫猥な液体が、この美少女の股間を汚していた。
阿武は満足げに蘭を見下ろし、しつこいまでにその肌に手を這わせている。
そして、二三度自分のペニスを擦る。

「蘭」
「……」
「蘭、起きろ」
「あ……」

軽く頬を叩くと、蘭はぼんやりとした顔を阿武に向けた。
そして少女の前に仁王立ちすると君臨者のように命令する。

「起きて座れ」
「……」

蘭はまだ官能で痺れ切り、ふらふらしている身体を起き上がらせ、そのまま正座した。
その真正面に裸の阿武が立っている。
男は性器を少女の顔に突きつけた。
粘液にまみれた男性器が頬に当たり、蘭は思わず顔を背ける。

「あっ……、な、何を……」
「今度は口だよ」
「く、口って……」
「経験はないだろうが、知ってるだろ? フェラチオだよ」
「ふぇ、ふぇっ……!」

とても口に出せる言葉ではなかった。
唖然としている蘭の顎を掴み、阿武は自分の方を向かせて言い聞かせた。

「蘭にはいろいろ覚えて欲しいんだよ。マンコだけじゃなくて、口で俺を愛してくれ」
「あ……、で、でもそんな……いきなり……」
「もう喋らなくていいよ、口はこれをくわえてくれ」
「やっ、やだ、新一、そんなの……むぐうっ!」



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