ロックのペニスが半勃起のままユリの中から抜き出された。
広がったカリに膣が引っかかり、その刺激だけでユリは身を仰け反らせている。
感じて感じてしようがないのだ。
ロックが離れると、ファモたちがいそいそとユリのロープを解き始めた。
もうここまでくれば逃げるの逃げないのという状態ではなかろうという判断だ。
実際ユリは、この時点でもう足腰が立たなかった。
続けざまに三度もいかされたことなど、ほとんど経験がない。
脚をM字に縛っていたロープは解いたが、胸に掛けたのはそのままにしておいた。
ユリの処女雪のような白い肌に赤いロープがよく映え、見るからに淫らだ。
ぷりぷりした若い乳房が括り出されているのも悪くない。
しかもユリの方が、弾けるほどにきつく縛られた乳房を強く揉まれると、気がいかんばかりに
よがるのだ。
これを利用しない手はないだろう。
脚からロープを解かれると、ユリの膝は力無くぱたりと倒れた。
その膝に手を掛け、再びグイと大きく開かせたのはファモだ。
ユリがぼんやりした瞳を向けると同時に、男が入ってきた。
「んっ、ぐうううっっ……!」
大柄なファモが、ユリに覆い被さるように入り込む。
ユリは脅え、唇を震わせて言った。
「だ、だめ……もうだめ……」
「だめってことはないだろう、こんだけすげえ身体してよ」
スペンサーの舎弟として、いろいろな女を犯してきたが、ユリほどの素晴らしいボディを持っ
た女は滅多にいない。
どこもかしこも、触れれば弾くような若く張りのある肌。
真っ白なその肌は、舐め上げ、揉み込んでいくと、おののいたように震え、感応し、徐々に
赤く染まっていく。
おまけに感じやすいようだ。
これだけの美人で、セックスも感じやすい。
清楚な美貌だけに、性に乱れた時のギャップが昂奮を誘った。
しかもこいつは、かの有名人・ダーティペアの片割れなのだ。
噂に違わぬ腕利きであり、噂以上の美女だった。
それを好き放題に犯せるのだ。
ファモは半ば感激して、己の逸物をその中に押し込んでいく。
「ああううっ……」
ロックとも違う圧迫感で、ユリの裸身が大きくしなり、仰け反る。
肉棒はロックとさほどサイズは変わらなかったが、太かった。
ロックの時でさえ痛みがあるほどきつかったのに、ファモときたらそれより太い。
収縮する隙間もないほどに、胎内はペニスに埋め尽くされた。
そこを無理に引き抜き、突き込む。
太いものがずぶずぶと中に入ると、割れ目の襞が巻き込まれていく。
引き抜かれると粘り着いた襞をめくり上げるように引っ張られた。
それが一定のリズムでズンズンと繰り返される。
そうでなくとも、ついさっきエクスタシーを味わわされた肉体はもろい。
ロックに犯された時よりも、一層感じやすくなっていた。
「だめ、激しっ……そ、そんなにされたら、ああっ……ま、またっ……」
「なんだ、またいくのか。いくらなんでも早すぎるぜ」
「くっ……んむ……ああっ……」
下品な若者に蔑まれるように言われ、一瞬カッとするのだが、すぐにまた肉の疼きに飲み込
まれてしまう。
たくましいペニスにすっかり慣らされた媚肉は、激しすぎる律動にも痛みすら感じず、ひた
すら肉の悦楽ばかり生みだしていた。
幾分、爛れてはいたものの、苦痛はなかった。
次第に性の反応を露わにしてきたトラコンの美女にすっかり昂奮し、ファモはその太腿を抱え
上げた。
「ああっ……」
太い肉の柱をしっかり抱え込むと、開かせた股間の間に自らの腰を入れ、そこから激しく打ち
込み始めた。
俗に言う松葉崩しで、より深い挿入感を得ることが出来る。
ユリのすべらかな腿の感触を愉しみ、腰を思い切り使って最奥までズンズンと貫いていく。
「あ、うぐうっ……いっ……ひうっ……あ、ああ……あんっ……んんっ……」
こんな状況でも、ユリはまだ耐えていた。
もう三度もいかされているというのに、それでもまだ屈服の言葉は吐かなかった。
口からは喘ぎとも呻きともつかぬ、甘く妖しい艶声が洩れてはいるが、まだ男に屈した言葉
は口にしていない。
ここまで追い込まれたユリの、それがたったひとつの抵抗の証だった。
トラコンとして、女としてのプライドもあったが、自分の肉体も怖かった。
自分でも思いも寄らぬほどに、セックスに貪欲らしい身体。
何とか残った理性の欠片で屈しない抵抗をしていても、身体の方はいくらでも感じてしまう。
ここでスペンサーたちの責めに屈し、「気持ちいい」とか「もっと」とか、言ってしまったら
どうなるのか。
まして「いく」などと口にしてしまっては、もっとどろどろした性の地獄に嵌ってしまいそう
な気がした。
本当にこの肉体が、男たちのものになってしまうのではないかという恐怖もあった。
ユリの思惑などお構いなしに、ファモはがしがしと責めてくる。
ユリの白い身体を責め続けるその貪欲さは、肉食獣のそれを思わせた。
「んああっ……んっ……くっ、ああっ……んっ、むうっ……うくっ……」
ファモのペニスは遠慮なくユリの胎内奥深くまで責め込み、亀頭が抜ける寸前まで引き抜く。
ふたりの若い腰がぶち当たるたびに、ぐちゅぐちゅと粘った淫液の音が響く。
ねっとりとした愛液には、さっきのロックの濃い精液も混じっているのだろう。
ファモの腰とぶつかり、離れていく時には、白い粘液の糸を引いていた。
「あ……ああ……」
細かい痙攣が止まらない。
腰がさっきから小さくぷるぷる震えだしていた。
膣の奥がカッカと燃え盛っている。
ユリの口からは、もう言葉にもならない呻きと喘ぎしか出てこない。
ファモの力強い突き込みで、乳房がたぷんたぷんと揺れていた。
嵐の中の小舟のように翻弄されている乳首をスペンサーがぎゅっと抓り上げる。
その激烈な痛みと鮮烈とも言える肉悦に、ユリは全身を突っ張らせた。
あと一息とばかりに、ルイーズが「それっ」と、ユリの窄まった肛門に指を根元まで埋め込
んだ。
乳首とアヌスを虐められ、媚肉を犯される愉悦が一気に膨れあがり、ユリをあっという間に
頂点まで持ち上げていた。
「だっ……めええっ……ううっ、ううんっっっ!!」
思わず「いく!」というところを必死に堪え、血が出るほどに唇を噛んだ。
それでも絶頂するのは止められず、ガクガクッと身体を仰け反らせて、またしても激しい
オルガスムスを与えられた。
「くっ……」
ファモが呻いて、乱暴にユリの中からペニスを抜き去った。
ビクビクして発射寸前の肉棒を素早くユリの顔に向けると、その場で射精した。
びゅるるっ。
びしゅっ。
どびゅびゅっ。
びゅくっ。
ファモは昂奮した真っ赤な顔で、ユリの美顔に精液を浴びせた。
「んむ……ぷああっ……ん……やあ……」
ユリの眉間と鼻のやや上あたりに、濃い白濁液が引っ掛けられた。
どろどろと濃度の高いその汁は、ユリの顔にびちゃっと命中すると、整った鼻梁に沿って流れ
落ち、頬を伝い、顎にまで滴った。
その一部は、半開きになったユリの唇の端にまで到達している。
流れるといっても、ぼたぼたとした半ゼリーのような精液は、その大半がユリの顔に残って
いる。
男の精液を存分に浴びて呆然としているユリの楚々とした美貌に、ファモは昂奮しきってペニス
を絞るようにして残滓を浴びせている。
「あ……」
ユリはもう抵抗する気も失せているのか、時折、顔をしかめる程度で、ファモの暴虐を許して
いた。
その鼻腔から、猛烈な男臭さが入ってくるが、どうでもいいことだった。
そうでなくとも、全身が男の唾液と精液で汚されているのだ。
ファモは、もうこれ以上出ないというところまで射精してユリの顔を汚したが、まだ満足でき
ないのか、今度はペニスを握って、その先っぽをピンクに色づいていたほっぺに押し当てた。
尿道口にある残りカスまで、ユリの顔に擦りつけているのだ。
その執拗さにスペンサーは呆れ、苦笑した。
「おまえ、そこまでやるか」
「へえ」
ファモはようやく我に戻り、頭を掻いて照れた。
「こんないい女を犯れるなんて、滅多にありませんから」
「だったら中に出してやりゃいいだろ。ロベルトさんには孕ませろって言われてるんだから」
「わかってますよ、次からはちゃんとこいつの子宮ん中にたっぷり出しますって。でも、いっ
ぺんでいいから、小生意気な美女のツラに、思い切り引っ掛けてやりたかったんすよ」
「ま、気持ちはわかるがな」
確かにそういうところはある。
美人ではあるが、男勝りの強さと優秀さを持った気丈な女を徹底的に汚してみたいという欲求
が男にはある。
女であることを思い知らせてやるために、出来るだけ奥深いところで射精してやるのもいいが、
ツンとした美貌を己の精液で汚してやりたいという欲望もあるのだ。
どっちにしろ、このユリという女は、いいようにいたぶって妊娠させ、最後にはぶち殺すのだ。
どう犯ったって構いはしない。
スペンサーは、ユリの顔を撫でるようにして、指でファモの精液を掬い取った。
そして、そのままそれをユリの開き気味の唇に押し込む。
「んっ……」
ユリは少し呻いて眉を寄せただけで、そのまま受け入れた。
さすがに精液まみれの指を舐めるところまではいかなかったが、掬い取った精液をそのまま口
で受けていた。
飲むのはいやなのか、それともそんな気力すらないのか、口に入れられた精液は、しばらく
すると唇から逆流してドロリと流れ出た。
「あっ」
後ろからスペンサーがどいた。
支えを失って、ユリはどたりと仰向けに倒れ込んだ。
「んっ……はあ……はあ……はあ……はあ……んっ……はあ……」
息が切れた。
もう何度いかされたのだろう。
二度も挑まれた激しいセックスの余韻が、まだ全身に残っている。
意識とはまったく関係なく、ぴくっ、ぴくっと腿やお尻が痙攣していた。
ユリは半ば放心状態である。
呼吸は乱れ、肺は新鮮な酸素を求めて忙しく動いている。
心臓も、破裂するのではないかというくらいに激しい鼓動を繰り返していた。
肉体だけではなく、頭の中まで痺れてしまい、まともな思考が出来ない。
ただただ、くすぶり続けている快楽の熾き火に身を焦がされているだけだった。
それでもスペンサーが離れたので、今日はこれで終わってくれると思ったが甘かった。
スペンサーが退くと、ロックが代わりにユリの背中へ回ろうとしたが、それは止められた。
スペンサーは、まだ喘いでいるユリを見下ろして宣言した。
「まだまだだぜ、トラコンのお姉さんよ。これからが本番だ」
「そんな……も、もう、許して……」
ユリは、自分が情けなく許しを乞うなど思ってもみなかった。
しかしこの時は、何がどうこうという細かいことまで頭が回らなかった。
ただ、これ以上犯され、気をやらされ続けたらどうにかなってしまう、気が狂ってしまうと
いう恐怖だけだった。
「ふざけるな、まだこの部屋には男が3人も残ってるんだぞ」
「いや……」
「全員が犯るまで許すわけがないだろう。大体、みんな一回じゃ終わらねえさ」
スペンサーがそう言うと、若い部下たちは「その通り」と笑った。
彼は、ぐったりしているユリの腿を「ほれ」と言って、叩いた。
しかしユリはほとんど反応を見せない。
スペンサーは構わずユリの両腿の掴むと、そのままくるっとひっくり返してしまった。
ユリは抗いもせずにうつぶせにされた。
「……」
スペンサーは息を飲んだ。
さっきまで仰向けで責めていたからよくわからなかったが、実に見事な肉付きの尻をしていた。
当然彼らは知らないが、サイズ90センチの豊潤なヒップである。
ウェストのくびれと対照的な、たくましいとでも言いたいような臀部だ。
この尻が潰れるほどに激しく腰を打ち込んで、ひぃひぃ言わせてみたくなる。
恥ずかしがるところを、強引に尻たぶを開いて辱めてやる。
スペンサーはムラムラと肉欲が湧いてきた。
大きな手のひらで細腰をがっしりと掴み、ぐっと引き上げる。
ユリは腕にもまだ力が入らないようで、四つん這いにはならなかった。
腕はだらしなく前に伸びたままで、横向きになった顔が床に直接くっついている。
その美貌には、まだファモの精液がこびりついていた。
スペンサーに突き出された尻は真っ白で、その間にある小さな穴はファモのいたずらでもう
爛れている。
すぐ下の膣からは、白いものがボタボタと垂れていた。
ロックの精液とユリの愛液のミックスだろう。
すっかり少女っぽさが取れ、匂うような女の色香を漂わせ出したユリの痴態に我慢できず、
スペンサーはペニスを取り出すと荒々しく背中に覆い被さっていく。
「あっ……ああ、ま、また……」
朦朧とした意識の中、またしても膣に男根がねじ込まれる感覚に、ユリが呻いた。
いきり立った肉棒が、ざわざわしている肉襞を押し分けてずぶずぶと沈んでいく。
何度も犯され、蜜や男の精液でぐずぐずになっているはずの媚肉だったが、ユリは張り裂け
そうな感触に唸っていた。
「あうう〜〜〜っ……き、きつい……んんっ、だめ……あ、いや……は、入って……くるっ
……んあっ……」
ユリはそのたくましさに目を剥いた。
さっきの若者たちのものも立派だったと思うが、この中年男のそれは規模が違う感じがする。
一回り以上は太いことを、ぎしぎしと拡げられる膣が訴えている。
それがグイグイと膣道を押し広げ、奥まで入ってくる。
ユリの強い締めつけを押しのけるようにして、媚肉の最奥にまで楽々と到達した。
ペニスの先が子宮口にまで届かされると、ユリは仰け反って悲鳴を出した。
「うくっ……あ、あ……お、奥まで……ひっ……」
子宮口にまで達したというのに、まだ肉棒は押し込まれてくる。
ペニスは子宮を押し上げるように胎内深くまで入り込み、その深さにユリがおののくとよう
やく止まった。
根元まで埋め込まれたのだろう。
子宮が亀頭につぶされているようで、痛いし苦しい。
みっしりと埋め込まれているのは膣なのに、なぜか呼吸が苦しくなる。
今まで経験がないところまで男根に占領され、この男の逸物は太いだけでなくロックたちの
ものより長大なことを思い知らされた。
ユリが苦しそうに喘いでいるのを見て、スペンサーは薄笑いを浮かべた。
「ん? どうした、苦しいのか? 心配するな、俺に犯られた女はみんなそうなるんだ。苦し
かったら口を大きく開けて息をしろ。オマンコで呼吸してるわけじゃないんだから、コツが
わかればすぐに楽になるさ」
「あ、あう……」
「あ、兄貴、本当に平気ですかね?」
ユリの苦悶する声に被せて、パゴスの声がした。
子分どもにとっても気になるのだ。
「兄貴のでかいので犯られたら、どんな女だってガバガバになっちまうような……」
「バカ野郎」
スペンサーは苦笑いして答えた。
「そんなわけあるか。いいか、出産した女は緩くなるなんてよく言うが、あれだってウソだ」
「へえ、そうなんで?」
「あたりめえよ。確かに子を産めば子宮口は緩くなる。出産経験のない女の子宮口は固いから、
初産の場合は苦しくて痛くて苦労するわけだ。一度経験しとけば、子宮の方も柔らかくなる。
だがそれはあくまで子宮の話だ。オマンコのことじゃねえよ」
ルイーズも興味深そうに聞いた。
「そりゃそうかも知れませんけど、オマンコだって子を産むときゃあ思い切り開かれるでしょ
うに」
「もちろんそうさ。だけどな、膣口なんてな随意筋、つまり筋肉なんだから、開かせれば開く
が、開きっぱなしになることなんざねえよ。だったらおめえ、ウンコを一回でもすりゃ、アナ
ルはガバガバになるってのか?」
「なるほど、そりゃそうか」
「そうよ。ウンコする回数の方が子を産む回数より遥かに多いが、締まりはアヌスの方がいい
だろうが。便秘気味の女なら太いウンコをするだろうが、だからと言ってそういう女のアナル
が緩いってこともねえんだぜ。もし緩くなっちまったら、垂れ流し状態じゃねえか」
「それじゃあ関係ねえ、と」
「当然じゃねえか。でかいのをぶちこまれれば、この次にでかいのを挿入された時の衝撃が
少ねえってだけの話だ。締めつけの善し悪しはその女の資質だし、訓練でどうにでもなるも
んだ」
スペンサーはそう言って中に根元まで押し込み、腰をユリのぷりぷりした臀部に押しつけた。
ロックとファモに散々荒らされたはずの膣だったが、新たな、そして巨大なペニスを迎え入れ
ると、再び締めつけるように蠢き始めた。
「んんっ……あ……あう……」
随意筋であるはずの膣が、ユリの意志とは別にスペンサーの肉棒を締めている。
そうなることで、いやでもこの男のペニスの凄さを味わわされてしまう。
(な、なんて……なんておっきいの……いちばん深いとこまで届いてる……こんな……こんな
ので突かれたら……)
ユリはいつの間にか四つん這いになっていた。
くたりとしていた腕を立て、背を反らせてスペンサーを受け入れている。
床についた手は、ぎゅっと固く握られていた。
ふるふると細かく震え、巨根の侵入を堪えている美女の姿に高ぶり、スペンサーはその尻たぶ
をぐっと掴み、いきなり激しい突き込みを開始した。
「あひっ、ひっ……あうっ……だめっ……は、激しすぎ、ああっ……」
ぴしゃん、ぴしゃんと男の腰が女の尻を打ち付ける音が響く。
熱くとろけきった媚肉からはトロトロの蜜が溢れ、責めるスペンサーと犯されるユリの下っ腹
や腿、そして股間を濡らしていた。
腰が叩きつけられると、びしゃっと周囲に弾け飛び、離れていくと粘い糸がついていく。
長い肉棒が激しく出入りし、ずるずると肉襞を擦り上げると、ユリもたまらず喘いでいたが、
最奥にぶち当たるとさすがに痛がった。
「くうっ……だめ、あっ……ふ、深すぎて……いっ……痛いっ……」
あまりにも深くまで挿入され、まだ固いままのユリの子宮を小突き上げている。
ユリは今までこの男ほどの巨根で犯されたことはない。
未開の地を侵略される恐怖と、子宮を抉られる苦痛で、首を反らせて苦鳴を上げた。
「痛いっ……ほ、本当に痛いの……うあっ……そ、そんな深いの、だめえっ……」
美少女の悲鳴を聞きながらも、スペンサーは少しも責めを緩めない。
さらに何度か突き上げてユリの涙を絞っておいてから、突如動きを止めた。
強張っていたユリの裸体から、がっくり力が抜けるのを見計らって、そのなめらかな背中に
覆い被さる。
「そんなに痛かったか?」
「痛いの……もういや……」
耳元でそう囁くと、ユリはぐすんぐすんとべそをかいていた。
スペンサーは男根を挿入したまま動かさず、そのまま耳を舐め上げた。
手は、犬這いになったユリの乳を柔らかく揉んでいる。
「ウソだな」
「……え?」
ユリは思わず振り向いた。
野卑な中年男が背中に密着している。
眉の傷が生々しかった。
「さっきも言ったろう。おまえはマゾだ。こうして無理矢理セックスされるのが好きなんだ」
「……」
「大きなペニスで壊れるくらい激しく責められるのが好きなんだろう?」
「……」
ユリは無言で、しかし弱々しく首を振った。
「こうして後ろから犬みたいに犯されるのが好きなんだな?」
「違う……」
「バックから犯られると征服されたみたいな気になるからか?」
「ち、違う……」
「それとも、正常位では突いてもらえないような場所を刺激されるからか? 感じるところを
いっぱい突いてもらえるからだな?」
「違う、違うっ……」
長い黒髪を振りたくってユリは激しく否定した。
だが、スペンサーの言葉はユリの心の隙間をこじ開けるように忍び寄ってくる。
(後ろからなんて……いやなのに……)
一方的に犯されるような後背位はいやだったはずだ。
するなら正常位か騎乗位に限る。
バックからでは、女は何も出来ない。
合意の上のセックスですら、犯されるような気がしていた。
(だから、いいの……?)
ユリはぼんやりと思い出す。
イヤだというのに、無理に後背位と挑まれたこともある。
イヤでイヤで仕方なかったのに、最後は存分に感じさせられていたではないか。
自分は、そうされることが好きなのだろうか。
ユリが後ろに首を回すと、スペンサーが顔を近づけて首筋や耳を舐めていた。
(こんな男……)
まるでユリのタイプではなかった。
ケイはどちらかというと、スポーツマンタイプの筋肉質が好きなようだが、ユリは好みでは
なかった。
ユリは若い子も好きだが、渋い中年も好みだ。
しかし、それはあくまでナイスミドルと呼ばれる知性的なタイプの男で、脂ぎった中年男や、
野卑な肉体労働者的なタイプは遠慮したかった。
なのにスペンサーときたら、モロにユリが嫌うタイプである。
知性とはかけ離れた顔つき。
ゴツゴツした筋肉質の汗くさい肉体。
どれをとっても「お断り」のはずだ。
なのに、この男に何度もいかされている。
今もこうして犯されていた。
(どうして……)
ユリは混乱していた。
嫌いなタイプの男に、嫌いな体位で無理矢理犯されている。
どう考えても感応する状況ではないのに、実際は堪えるのが苦痛なくらいに快楽を得てしまっ
ていた。
恥ずかしいことや厭なことをされると燃える。
スペンサーはユリをそう指摘していた。
このいやらしい男の言う通り、自分はマゾなのかも知れない。
だとしたら、今は痛いと思っているスペンサーの深く激しい突き上げも、そのうちにのたうち
回るほどに気持ちよくなってしまうのだろうか。
ユリが自分の考えに震えた時、男の責めが再開された。
「ああ、だめっ……う、動かないで……あ、あひっ……いっ……ああっ……」
スペンサーはユリの尻たぶを大きく開き、その隙間に腰を押し込もうとしているかのように、
深くまで突いた。
亀頭部が子宮をこねる。
びりっとした痛みとともに、あえやかな甘い感覚が湧いたことにユリは戸惑った。
痛いだけではなくなったのだから楽になるはずだが、その先にあるものが怖かった。
一方のスペンサーも陶然としていた。
いったん責めを休んで、再び言葉で追い込んでやった途端、ユリの反応に変化が出ていた。
男根をくわえ込んでいる膣が、より激しく収縮し、ややもすると痛いくらいの締めつけて快感
を送ってきたのだ。
やはりこの女は、直接的な行為だけでなく、言葉で頭に訴えかけるようにすると、一層に官能
に溺れるタイプらしい。
反応が鈍くなったり、嫌がったりする責めがあれば、すぐにこの手を使えばいい。
その間にもユリの膣は妖しい動きを見せ、スペンサーはたまらずに尻肉を掴み、腰を激しく
使って責め立てた。
「あ、ああっ……すごいっ……ああ、奥……いちばん奥っ……くうあっ……んああっ……」
ユリは打って変わったように、激しく反応し始めていた。
まるで、もっともっとと求めるかのように、男に腰を押しつけ、尻を振った。
いつもなら、浅深浅深とか、抜き差しだけでなく円を描くようにとか、リズムとバリエーシ
ョンを様々に絡めて責めるのだが、ユリの感じ方が露骨になり、その痴態を見るにつけ、責
めるスペンサーにも余裕がなくなってきた。
ユリの性器が、男のペニスに激しく反応している。
それを振り払うように、これでもかと言わんばかりに腰を打ち込み、ユリの中から蜜と襞を
引きずり出す。
「っ、あっ、はあっ……あ、あう、あ……だ、だめっ……も、もう持たないっ……」
早くもいきそうになったらしい。
何度も絶頂まで押し上げられ、剥き身のように敏感になっているユリの肉体は、より一層感じ
やすくなっている。
喘ぎすぎてかすれたような声になっても、ユリはよがり声が止められない。
素質充分の豊満な肢体は、野卑な男の獰猛極まりない肉棒の責めに強制的に反応させられて
いた。
「だ、だめ……これ以上は……ひっ……し、死ぬ……」
ユリにとっては、まさに死ぬほどの肉悦だった。
感じすぎて息が苦しい。
心臓が破裂しそうだ。
その裸体からは、濃厚なフェロモンを噴出していた。
兄貴分の責めを見物していた子分どもも唖然としていた。
太い腕で、ゆさゆさ揺れる乳房を揉み、こね回す。
腰は動きっぱなしで女の媚肉を責め抜いていた。
犯される女の反応が激しくなり、もはや和姦と変わりはない。
ユリの演じる媚態に骨抜きにされ、パゴスなど自慰を始めている始末だ。
「うあっ……うああっ……こっ、壊れるっ……もう壊れるっ……ああっ……」
汗でぬめる乳房をぎゅうぎゅうとこねられ、その激痛と快感で呻いていると、今度は腰を思い
切り突かれまくる。
男はユリの腰をがっしりと抱え、その腰が宙に浮くほどに強く激しく打ち込んできた。
ユリはその動きに応えて、自分でも尻を振りたかったが、あまりにも強い突き込みでそれも
出来ない。
「うあうっ……ひっ……だっ……もっ……もう……もうっ……」
ユリの美貌が引きつってきた。
あうあうと喘ぐ口の締まりがなくなり、よだれが垂れてきている。
膣の締めつけも不規則かつ強力になってきていた。
もうスペンサーの方にも余裕がない。
「くっ」
喉の奥からつらそうな呻き声を出すと、一転、責めを変えてきた。
いや、責めというより、もう自分も到達したくなってきたのだろう。
それまでの、腰を大きく使って、出来るだけ深くまで押し込み、長いストロークでユリを泣か
せるのではなく、小刻みに速いピストンに切り替えた。
ユリの持つ絶品の膣襞でペニスを擦り、射精するのだ。
「あ、ああっ!?」
突如変化した挿入に、ユリも喘いだ。
まるで膣口が摩擦で焦げるかと思うくらいの速い律動だ。
そんなに深くはないが、それでもユリをよがりまくらせるくらいの深度はあった。
「あっ、そんな、あっ……あっ、あっ、あっ、んむっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ」
男根の激しく速い突き込みに合わせ、喉から喘ぎが勝手に出てしまう。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ひっ、あっ、あっ、あっ、んうっ、あっ、あっ、
あっ、あっ、あっ、あっ」
コツコツと亀頭が子宮口に当たるが、もう痛みはまるでない。
それよりも腰の奥からわき起こる、熱くて妖しい快感に酔っていた。
完全に痛みが快楽で麻痺してしまっている。
「あ、もっ、あっ、もうっ、もっ、ああっ、いっ、いっ……」
ユリは背中を弓なりに反らせ、首筋を思い切り反らせて喘ぎ続けていた。
床についた手を握りしめ、足の指もかがまっている。
全身をいきませ、ぶるぶると細かく痙攣を始めた。
いきんでいる分、当然、膣も絞まっていく。
もう限界なのだろう。
いきたくてしようがないのだ。
察したスペンサーは、それでもピストンを緩めずに言った。
「どうした、いきたいのかっ」
「あっ、あっ、あうっ」
男の責めに圧倒され、ユリはまともに返事が出来ない。
それでも男の卑猥な問いかけに、カクンと首を折って肯定して見せた。
「いきたいならそう言え」
「ああっ」
「ああ、じゃない。いくならいくと言うんだよ!」
「ひっ、ああっ」
いくら堪えても、それ以上にこみ上げる肉の悦楽に、ユリはとうとう屈した。
「いっ、いくっ……」
「もっと言えっ」
「ああ、もうだめっ……ひっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、い、いく、いく、いくっ」
「よし、いけ!」
「あううっ!……ううんっ、いっ、いくうっっっ!!」
完全に屈服したユリの感じっぷりと、その媚肉の強力で甘い収縮に、スペンサーも射精感が
こみ上げた。
背筋を走っていく震えとともに、ユリのむっちりした尻を掴むと、思い切り腰を突き出して、
出来るだけ深くまで挿入する。
恐らく爛れているであろう子宮口が、僅かに口を開けた瞬間を狙い、男は一気に射精した。
どびゅるっ。
びゅるるっ。
びゅく、びゅくっ。
どぶぶっ。
どぷどぷっ。
びゅるんっ。
射精の発作に合わせて、しゃくり上げるようにユリの腰を突き上げる。
尿道口から勢いよく噴出された精液は、ユリの膣内と言わず子宮と言わず、胎内すべてにぶち
まけられた。
「ひぃっ……ああっ、で、出てる……すごいのがお腹に当たって、ああ……あ、熱いの、
いっぱい……出された……」
男の性器は女の性器の中でびくびくと震え、そのたびにびゅくびゅくと精液を吐いていた。
ペニスを絞るようにして、尿道に溜まったやつまでユリの中に注ぎ込むと、スペンサーはよう
やく膣から男根を引き抜いた。
すると、まるで支えを失ったかのうに、ユリのお尻がどすんと床に落ちた。
その谷間と男のペニスの先端が、精液と愛液の粘い糸で繋がれていた。
────────────
くそ。
こっちはハズレだった。
本命はユリの方だ。
そう確信したあたしとムギは、エアカーをぶっ飛ばして総督府に向かった。
宇宙港から市街地の官庁街まで、平均時速300キロは出てたね。
さすがのあたしもここまで出したことはそうない。
交通法規?
んなもん、当然無視。
人の命が、ユリの命がかかっているのだ。
交通違反なんて知ったこっちゃない。
もちろん悪名を高めるつもりもないから、事故だけは起こさないように気をつけた……つもり
だけど、二、三、接触事故があったらしい。
でも死者が出るほどの大事故じゃないからどうでもいい。
呆気にとられてる総督府正門のガードマンの脇をすり抜け、エアカーを乱暴に駐車すると、
ドアが開くや否やムギが飛び込んだ。
あたしもムギに追いすがるように駆け込む。
広々としたロビーにいた一般の方々たちが立ちすくんだ。
そりゃそうで、クァールなんか見たことないからだろう。
ムギの姿を見ただけで、来客のほとんどはびびって逃げてくれた。
手間が省けてけっこう。
あたしがフロントに走り込むと、受付嬢は椅子から立ち上がり、逃げだそうとする。
それでもプロ意識を発揮して何とか踏み止まり、顔色は蒼かったが、業務的な笑みを浮かべて
訊いてきた。
「あ、あの……ご用件は?」
「総督に会いたいの!」
あたしは言葉にするのももどかしく、叩きつけるように言った。
ブロンド美人は、いつでも逃げられるような体勢のまま、手元のコンソールを操っている。
「申し訳ございません、総督は外出中でして……」
「どこ!? どこ行ったの!」
「すみません、アポイントメントはございますでしょうか?」
「ないわよ!」
あたしは、いらつく思いを必死に押さえつける。
「アポはないけど、あたしは総督に依頼されてきたWWWAのトラコンよ! 至急、総督に
会いたいの!」
受付嬢は「お待ち下さい」と言ってコンソールを操作し、インカムで誰かと通話してから、
上目遣いでこういった。
「……申し訳ございません。あちらの係りの者とお話になってください」
言われて示された方向を見ると、きちんとした身なりの男が歩いてきた。
50代くらいかな。
雰囲気からしてヤクザ紛いの連中でも来るのか思っていたので、少々拍子抜け。
銀髪に白髭を湛えた男が言った。
「失礼致しました。私、秘書室長のトーマと申します。総督にいかなるご用でございましょ
うか?」
揉み手せんばかりの慇懃な態度。
なんか調子狂う。
ヤクザに暴れられたらこっちも暴れて手っ取り早くすませられるんだけども、こうやって
下手に出られるとかえってやりにくいわ。
「……何度も言うけど、あたしは……」
「世界福祉連合のトラブルコンサルタントでいらっしゃいますね」
「……そうよ。総督に頼まれてわざわざ来てるのよ。なのに、そのあたしが総督に会えないっ
てのはなんでよ!」
「会えないとは申しておりません。ただ、今はいないと……」
「だから居場所を教えなさいっての!!」
ええい、焦れったい。
あたしはこういう腹のさぐり合いは大嫌いなんだ。
単純明快がいちばんよ。
あたしの口調にもびびらず、トーマは冷静に返してくる。
「申し訳ありませんが、それは出来かねます。ただいま総督は、緊急かつ重大な用件で外出
しておりますので……」
「あたしだって急いでんのよ! すぐに総督に聞かなきゃならないことがあるの!」
「どう申されようとも……」
ええ、めんどい!
こうなりゃ仕方がない。
「うっさいのよ!」
「……」
「あたしは……」
「トラコンでございましょう?」
「そうよ。ダーティペアって聞いたことない?」
「は? ダーティペア……あ」
トーマの顔色がすうっと蒼くなっていく。
事の重大さを認識したらしい。
あたしは、不本意ながら、不本意なあだ名を使い、間接的にびびらせようとしたのである。
ラブリーエンゼルは知らなくても、ダーティペアの名前なら、銀河に知らない者はいない
(ある意味、アタマに来るのだが)。
「わ、わかりました」
トーマはかなり狼狽えていた。
ここでダーティペアに大暴れされて、総督府をめちゃめちゃにされたら、責任をとりきれない
ということだろう。
何とか穏便に済ませたいと思うのは、留守番としては当然だ。
あたしは口調を少し緩めて聞いた。
「で? 総督はどこ?」
「しょ、植物園だと思います」
「植物園?」
「内閣府の中庭にございます」
知ってるわよ。
なんで政府関係の建物の敷地内にそんなもんがあるのかは知らなかったけど。
「なんでそんなとこにいるの」
「で、ですから、そこにあなたのお仲間が来たという情報が入って……」
「ユリが?」
そうか、ユリは総督府じゃなくって植物園に行ったんだ。
いきなりここに来ても、今のあたしみたいに居留守使われる。
だからと言って、なんで植物園なんだ?
リゼルのことでも調べに行ったか?
わからん。
まあいい、とにかくそこへ行けば、ユリも総督もいるんだ。
────────────
ユリへの責めはまだ終わらなかった。
スペンサーが終わった後、残ったルイーズとパゴスもユリの肉体を貪り、さらに二周目にまで
入った。
さすがにひとりで全員を相手にするユリの方が限界で、二周目のファモが射精したところで気
を失ってしまった。
それでも、のべで7人の絶倫男に輪姦されたことになり、図らずもユリの体力を証明すること
にもなった。
もっとも、これで許してくれるほどスペンサーは甘くない。
自分たちも食事と酒の休憩を取り、四時間ほどユリを寝かせただけで、また揺り起こして責め
を加えていた。
「ひっ……」
四つん這いにされているユリは、目の前でぶらぶらしている肉の凶器を目にして、喉が鳴った。
起こされてから、もうルイーズとロックに犯されている。
いずれも後背位で責められた。
スペンサーに、ユリはバックから犯すと燃えると教えられ、倣ったのである。
それだけでなく、後ろから犯す格好がユリの体型にぴったりだった。
大きな尻を押し潰すように腰を使うと、弾力のある尻肉が男を押し返すかのように反発してくる。
反らせた背中のラインも美しかったし、バックから突かれると形の良い巨乳がゆさゆさ揺れる
のも煽動的だった。
何より、後ろから挿入すれば正常位より遥かに深くペニスを入れられる。
ユリの子宮に思い切り射精し孕ませるには、これがいちばんだった。
犯されるのは膣だけではない。
誇らしげにペニスを揺するスペンサーを見て、ユリは覚った。
男の声が冷たく響く。
「何をしてる。男を悦ばせる方法を知らんわけではあるまい」
「く……」
口でしろ、というのだ。
ユリは、さも悔しそうにスペンサーを睨みつけたが、それでどうなるものではない。
どっちみち強引に凌辱され、いやというほど気をやらされるのだ。
逆らっても殴打がおまけにつくだけで、結果は変わらない。
ユリは、敵の男に性的奉仕をするという屈辱を飲み込んだが、恥辱で身体は震えていた。
それでも覚悟を決め、怒り狂ったようにそそり立ち、ビクビクしている肉棒を、震える手
で恐る恐る掴んだ。
そして、目をつむったまま、そいつを唇に寄せる。
ペニスの発する熱気が頬や唇でわかった。
ぷうんと、淫靡な牡の匂いがした。
ユリは口を開けた。
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