「ま、待って」
「待つ？ 何をです？」
「お願いです、坂本さん……。もう、こんなことはやめて」
「……」
「こんなこと……、こんなこと主人が知ったら……」
響子の目に涙が浮かんでいる。
「わ、私も忘れます。だから……だから、坂本さんも……」
「俺は忘れられませんよ」
「え……」
「こないだのセックスでしょう？ 良い気持ちだったもんなあ。ふふ、奥さんの精液まみれの顔を思い出す
だけで……」
「い、いやっ……！ 言わないで！」
「大声出すと、五代が起きるぜ」
「……！」
「それに、この安普請だ。五代が起きなくても、あんまり派手に喘いだりよがったりすると、他の住人が気づく
かもな」
「あ、喘いだりなんかしません！」
「そうかな。あん時、あんた気持ち良さそうによがってたぜ」
「う、ウソですっ」
「ウソなもんか。じゃあ、今回試してみればいい。俺に犯されても、気持ち良くないんなら喘いだりしないだろ」
「それは……」
「ま、何でもいいや。さっさとやろうぜ。それがお互いのためだ」
「……」
響子は無言で力を抜いた。
坂本は下半身に回り、響子の膝を立てて股間の真ん前にいた。
恥辱と羞恥で気が狂いそうだったが、ここで騒いだりすれば坂本はいつまでも帰らないだろうし、夫が起きてしまうかも知れない。
屈辱で身を震わせつつも、耐えるしかなかった。
消え入りそうな声で薄幸な美人妻が言った。
「これで最後にして下さい」
「そんな約束はできないな。くく、それにだんだんと奥さんも「もっと」と言うようになるさ」
「……ひどい」
坂本の手が足に触れると、ぞっとするような悪寒がした。
マッサージを受けていた時、あんなに気持ち良かったのがウソのようだ。
「こ、ここではいや。お願い、ここはいやなんです……」
「それは奥さんが悪いよ。だって俺がいくら呼び出しても来てくれなかったんだからさ、こうしてここへ
俺が来るしかないだろう」
「そんな……」
「だからさ、今度からは呼び出したらちゃんと来いよ。じゃなければ、今度は五代がいない時にここに乗り込んでやるぜ」
「い、いやっ……！」
「いやなら来るんだな。さ、奥さん」
「い、いや……、ここではいやです……ああ、夫が居るのよ……」
「そういうのも面白いかもよ。くく、奥さんが五代を意識しながら俺に抱かれるなんて最高じゃねえか」
「やっ……！ いや！」
響子はおののいて腰を捻ってずり上がった。
だがその力は弱々しい。
大きな声を出せない。
派手に動いて物音を出せない。
裕作を気遣うその気持ちが、文字通りの足枷になっていた。
「ああ、いや……やめて！」
坂本がのしかかってくる。
響子は、坂本を突き飛ばしたいとどれだけ思ったか知れなかった。
それが出来ぬとわかっているからこそ、男にかける腕の力も入らない。
そんな抵抗力の落ちた響子を弄ぶように、坂本は頭を下げて人妻の乳首に吸い付いた。
「くっ……！」
響子はぐっと顎を反らせた。
乳首を男のざらついた舌が這ってくると、あっという間にそこはこりっとした芯が入ってくる。
どうしてこんなに感じやすいのだろう。
夫にも、セックスの際に「感じやすい」と言われたことはある。
しかしそれは愛する裕作に抱かれているからであり、精神的なものが大きいのだと思っていた。
しかし、前回もそうだし、今回も強姦されているのである。
なのに響子の身体は、敏感に男の責めに応じてしまっていた。
「んっ……ああ……」
坂本は落ち着いて響子の右胸を舐めつつ、右手で左の乳房を揉み込んでいく。
それと同時に、左手で股間を撫でさすっている。
「くっ……んむっ！」
乳首、クリトリス、そして膣口。
鋭敏な三箇所を同時に責められ、男の手が性の核心に触れるたびに、哀れな人妻はギクンと裸身を跳ねさせている。
緊張して、ピンと伸ばされた長い脚も、びくっと縮んだり伸びたりを繰り返していた。
「今日は早いじゃないか、奥さん。もう濡れてきたぜ」
「っ……！ 違いますっ」
「違うったって濡れてるんだもん。ほれ」
「い、いやっ！」
坂本が、蜜で濡れた左手を見せびらかすと、響子は思わず顔を背けた。
夫以外の男に嬲られて分泌した愛液など見たくもなかった。
ふるふると痙攣するように細かく震えている響子の美貌を眺めながら、坂本は彼女の左腕をぐいと持ち上げた。
響子は不安におののいて聞いた。
「な、何を……ああっ！？」
男の淫靡な舌は、響子の腋を責め始めた。
あの時も、そこが妙に感じているようだったからだ。
実際、くすぐったがりだった響子は、そこがもっともくすぐったがる。
こそばゆさは、しつこく責められることで性感帯に変化していく。
響子は慌てたように言った。
「どっ、どこをっ……やめて、そんなところっ……！」
「腋がいいらしいね、奥さん。前もここを舐めてやると喘いでたじゃないか」
「そ、そんなことありませんっ、あ、やっ！」
舌がぞろりと舐め上げていくと、ぞくっとするような悪寒にも似た電気的な痺れが全身を襲う。
響子は羞恥で身を染めていく。
「や、やめて！ 汚いです、そんなところ……あっ！」
「汚いもんか。きちんとムダ毛処理してあるようだし、すべすべだよ。それに、この汗の匂いがまたいい」
「にっ、匂いなんか嗅がないで！ やあっ」
坂本がクンクンと音をさせながら腋の匂いを嗅いでいるのを見て、響子はそれこそ真っ赤になった。
股間や胸もそうだが、ここを見られるのも恥ずかしいのは変わらない。
坂本の言う通り、処理は丁寧にしているが、それは別に見せるためではないのだ。
響子が嫌がると、坂本は余計にそこを責めた。
白い腕が引き延ばされてすっかり剥き出しになったそこは、薄青いそり跡も生々しかった。
なぜ女の腋のくぼみにこんなに惹かれるのかわからない。
やはり秘められた場所ということもあるし、女がそこを見られたりするのを恥ずかしがるから、ということも
あるだろう。
坂本は、舌にたっぷりと唾液を乗せてから、大きく舌全体を使って舐め上げた。
「あーーーっ！」
清楚な人妻は、坂本も驚くほどの反応を見せた。
坂本の方が焦って響子の口を手で塞ぐ。
彼の方も、この行為をまだ他人に知られるつもりはないのだ。
裕作の方はまず心配ないが、他の住人に気づかれてはまずい。
「奥さん、そんなに感じるのかい？ でも、そんなでかい声上げたらまずいよ」
「だ、だったら……だったら、こんなことやめて！」
「でも感じるんだろ？」
「違いますっ、変なこと言わないで！」
響子は赤くなった顔を背けて吐き捨てるように言った。
「く、くすぐったいだけですっ。そんなとこ舐められたら誰だって……」
「まあ、そうだよな。でもな、奥さんの場合、くすぐったいだけじゃないだろ？ 感じてるはずだ」
「馬鹿なこと言わないでください！」
「そうかな。でもな、ここを責めてやると、奥さんの乳首はこりこりになるし、あそこもぐっしょり濡れて
くるみたいだぜ」
「ウソですっ！」
「それを確かめてやるよ。気持ち良いからって、あんまり大声出すなよ」
「やっ……いやあっ……！」
響子は激しく拒絶し、悲鳴を上げたが、ほとんど無声音である。
喉は使わず、口だけで声を出している。
響子の声に戸惑いの色が出ていた。
くすぐったいだけではないことを自ら認めるようなものだった。
くすぐったいはずなのに、いつしか性的な快感に取って代わられていたのである。
「あっ！ ……んんっ……ひっ……やあっ……あうっ！」
坂本は、響子の新たな性感帯を掘り起こすように、念入りに責め抜いていく。
こそばゆさという感覚を越えたところで、響子のそこははっきりと官能を感じていた。
男の舌が、ほじくり出すように腋のくぼみを舐め上げてくると、まるで乳首やクリトリスを舐められた時の
ような快感が襲ってくる。
「くっ……くううっ……い、いや……ああっ……！」
べろりと、唾液でぬめった舌が大きく舐め上げる。
途端に身体の芯にズズーンと重い電流が突き抜けるような感じがする。
舐められているのは腋なのに、なぜか子宮までがきゅっと締まるように痺れてきた。
股間が、子宮が疼いてくる。
「くあっ……あ、もういや……あっ！」
「すげえ感じっぷりだな……。ええ、奥さん」
「あ……はあ……はあ……もういや……そこ、いや……」
胸を何度も上下させて喘ぐ響子の美貌を愉しみつつ、坂本は顔を股間に寄せた。
「おー、おー、すっげえ濡れてるじゃん。響子さん、もうあそこがびしょ濡れだよ」
「やっ……！ み、見ないで！」
「こんだけ濡れちゃあ、いくら口で感じてないって言っても説得力ないな」
「ああ……」
「それにさ、五代にされてるわけじゃないのに、こんなに濡れるてのはどうなんだい。五代に悪いとは思わないのか？」
「ああ……、だ、だってそれはあなたが……」
「ふふ、俺の舌で感じちゃったんだから、濡れるのはしょうがないってか」
「……」
「どれ、もっとよく見せな」
「ひっ……！ み、見ちゃいや！」
立てた膝をこじ開けるようにして股間を開かされ、そこに坂本の顔が潜り込んできた。
響子はその頭を上から押しのけるように腕で押さえるのだが、男は響子の腿に手をかけていてびくともしない。
坂本の顔がどれだけ局所に近づいているのかがはっきりとわかってしまう。
何しろ、呼気が媚肉にかかるほどに寄ってきているのだ。
「見ないで……ああ、離れてください……こ、こんなのって……」
「丸見えだよ、響子さん。美人てのは、ここもこんなに綺麗なんだな」
「やああ……」
押さえつけてもムダとわかったのか、響子は坂本の頭から腕を離し、顔を覆っている。
恥ずかしくたまらなかった。
濡れそぼった性器を、夫以外の男に間近で見られているのだ。
響子は小声でしくしくと泣いていたが、坂本はそこを食い入るように見つめていた。
響子のそこは、しっとりとした陰毛で覆われていた。
手触りも柔らかで、形というか生え具合も実に美しい。
ほとんど左右対称に、綺麗に別れているのだ。
「ひっ……！」
響子が思わず腰を引いた。
坂本の指が、そっと媚肉に触れてきたのである。
もうすっかり口を開けていた割れ目の溝に指が這っていく。
その上の方に、これももう膨れていたクリトリスの包皮が剥けていた。
思わずそこを指で弾いてやると、美人妻はギクッと裸身を縮めるようにして身悶えた。
肉芽の下の方を指で挟み、くりっと軽くしごいてやると、よほど感じたのか、響子はガクガクっと身を揺すり
立てていた。
「さすがにここは誰でも感じるんだな。な、響子さん、腋とおっぱいとここ、どこがいちばん感じるかな？」
「ああ……、もうやめて……これ以上辱めないで……」
「こんなもんでまいってたら身が持たないよ。ほら、ここをさ……」
「ひぃっ！」
鋭い刺激に、響子は大きく仰け反った。
坂本がクリトリスに唇をあてがい、そこをちゅるっとばかりに吸い上げたのである。
ギクリと大きく身体を跳ねさせた響子を軽く押さえつけてから、坂本はそのまま舌と唇でそこを愛撫した。
ねっとりと唾液を塗りつけるように刺激すると、響子の胎内と子宮で官能が炸裂する。
「ああっ！ な、何これっ！？ くうっ……し、痺れるっ……ああっ、だめっ……と、溶けるっ……身体が
溶けちゃうっ……！」
舐められているのはクリトリスだが、媚肉全体が反応して蠢いている。
子宮までが収縮し、ジンジンと熱い官能の炎が燃え上がった。
その熱が子宮から膣、そして股間全体にまで広がっていく。
「ああっ……いっ……」
思わず「いい」と言いそうになり、響子は唇を噛みしめた。
反応し、それを口にしてしまうことなど出来るはずもなかった。
しかし、坂本の舌が響子の急所に触れるたびに、股間から頭まで突き抜けるような衝撃が響子の肢体を
貫いていく。
それとともに、熱い愛液がこんこんと際限なく溢れかえってきた。
「やああっ……あ、恥ずかしい……ああ……ひうっ……」
「しっかし濡れやすいんだな、奥さん。シーツにでかい染みが出来てるよ」
「やっ……」
響子はあまり意識したことはなかったが、濡れやすいらしいことは夫にも指摘されていた。
何だか淫猥だと言われたようで恥ずかしかったし、それを口にする夫にもデリカシーがないと思って少し拗ねたり
したものだ。
しかし裕作は、それは別に恥じることではなく、女なら当たり前だとも言った。
普通より濡れやすいのであれば、男にとっては有り難いし嬉しいことなんだから、そう気にすることはないと
言ってくれた。
確かに、夫に抱かれるだけであれば、多少の恥ずかしさはあろうが問題はないし、それどころか裕作が言った
ように良いことなのだろう。
しかし、他の男に犯されてもこう濡れてしまうというのはイヤだった。
恥ずかしいとか言う以前に、自分の身体が許せない。
愛してもいない男に、しかも強引に身体を奪われながら、「感じている」証明としての愛液が漏れてしまうのは
屈辱以外の何物でもない。
そうは思うのに、響子の鋭敏すぎる肉体は、坂本の期待以上に媚肉を濡らしてしまうのだった。
「四つん這いになれよ、奥さん」
「……」
「聞こえなかったのか。這えよ」
「……いや」
「まだよくわかってないようだな」
「あっ……！」
坂本は、響子の顎を掴むと、ぐいと自分の方に向けた。
顔を近づけ、おののく人妻の顔を覗き込んで言った。
「よく聞けよ。奥さんはもう俺に従うしかないんだよ」
「な、なんで……」
「なんで？ じゃあ五代を起こして助けてもらうか？ その姿を見てもらうかい」
「やっ……。そんなこと……」
「だろう？ だが、あんたが言うこと聞いてくれなきゃ、俺が五代を起こす。この写真も見せてやる」
「や、やめて！ しまって、そんなものっ」
響子が飛びかかるように写真を奪った。
坂本の手にあった淫らな写真はあっさりと響子の手の中でくしゃくしゃに握りつぶされたが、同じような写真は
まだ男の手元に山ほどあるに違いない。
「じゃあ素直になれ。いいな」
「……」
「もう言わないぞ。四つん這いになって尻を俺に向けろ」
「ああ……」
どうにもならなかった。
すぐ近くにいる夫に助けを求めることも出来ない。
それをしたら最後、すべてが露見する。
おずおずと畳に這い、震える臀部を坂本に向けた。
男が自分のどこを見ているのか痛いほどわかる。
恥辱と屈辱で気が狂いそうになった。
「す、少し脚を開け」
坂本の声が上擦る。
圧倒的に有利な立場なのだが、この迫力ある豊満な臀部を目の前にしては、男の本能が剥き出しとなってしまい、
冷静さが摩滅するようだ。
少しずつ響子が脚を開くと、その股間が露わになる。
坂本の目は、媚肉よりもアヌスに向いている。
性器と同様にそこにも関心はあるが、何よりそこが響子の羞恥を煽る弱点であることを覚っていた。
響子の方でも男の視線がわかるのか、耐えきれないように肛門がきゅっと窄まっていく。
「くく、奥さんよ、どこを嬲られるかわかってるみたいだな」
「し、知りませんっ……。そんなことより、こんなことはもう……」
「やめないよ。やめるわけがないだろう」
「だ、だったら……、だったら早くして。こんなこと早くおしまいにして」
「そうか、そうか。そんなにいじって欲しいのか」
「ち、違いますっ！ 変なこと言わないで！」
「いつまでそんな生意気な口を利いてられるかな」
「ひっ……！」
思わず響子の腰が引ける。
坂本の人差し指が、彼女の肛門に押し当てられたのだ。
それだけで響子は大仰に反応し、ビクッと全身を震わせた。
たちまち臀部が硬くしこり、アヌスも堅く引き窄まる。
そこを男の指が揉みほぐしたり、軽く擦ったりしてやると、人妻の口から堪えきれない嫌悪の悲鳴が上がった。
「あっ……、そ、そこいやっ……やめて、そんな……ひっ……」
「おいおい、騒ぐのはまだ早いぜ。今日はこんなもんじゃ済まさないからな」
「いや、いやっ……！」
「いやというわりに反応が鋭いよ、奥さん。感じるみたいだな、ええ？」
「……！」
いやいやとむずかっていた響子の尻がぴたっと止まった。
うすうす響子もそれがわかっていたのだ。
ただ、そんなところで性的快感を得てしまうことを恥じていたのである。
腋もしろアヌスにしろ、そんなところで感じてしまうなど、彼女の常識にはあり得なかったことなのだ。
その常識を少しずつ坂本によって剥ぎ取られていくのが怖かった。
「さ、触らないで！ やっ……、お尻、いやです！」
いやでいやでしようがないのだが、逃げ出せない。
助けも呼べない。
嫌がって尻をうねらせる程度だが、その動きも弱々しかった。
「あ、あ……いやあ……あ……あ……ああ……あああ……」
坂本は根気よく指を使い、響子の肛門を刺激し続けている。
この辺はマッサージ師の面目躍如といったところだ。
そうまで執拗に責められてしまうと、いくら身持ちの堅い響子と言えども、その肛門は柔らかく熱くほぐれ、
膨れあがり、そしてひくついてしまう。
そのアヌスに指を使い、さらに揉み込んでいく。
「ほぅら、もう気持ち良くなってきた。そうでしょ、奥さん。響子さん」
「あ、あう……違う、そんな……ウソです……ああ……」
「声がとろけてるじゃないか。奥さんはね、お尻が感じる女なんだよ。いじっただけでこんなにとろけてる」
「やあ……あ、さ、触らないで……ああ、あ……」
響子は首を振って否定するのだが、それとは裏腹に媚肉までが濡れてきている。
なよなよと左右に振られる大きな尻からは、ぽたぽたと蜜が垂れていたのだった。
恥毛は、後から後からこんこんと沸いて出る愛液を、もう留めおくことができない。
それを指にとった坂本が、響子の肛門に塗り込んでいく。
「こんなにオマンコ濡らしてさ、説得力ないよ響子さん。ふふ、あの響子さんがこんなに淫らだったとはね。
五代のやつが知ったらきっと驚くぜ」
「やっ……！ あの人には言わないで！」
「わかってるよ。その代わり、おとなしくしてろよ」
「ああ……」
言葉でも嬲りながら、坂本は休むことなく響子のアヌスをゆるゆるとまさぐり、揉み続けている。
「もうこんなになってるじゃないか。恥ずかしいな、響子さん」
「いやあ……あっ、あ……」
「指じゃ物足りないんじゃないか？」
「そんなことない……ああ、だからやめて……」
「やめない。奥さんがお尻で悦ぶようになるまではな」
「そんな……そんなことって……」
「心配ないさ、これだけ見事な尻ならな。手始めに今日はこれにするか」
「な、なに……？ ひっ……！」
坂本の言葉に得も言われぬ恐怖を感じ、恐る恐る振り向いた響子の目が大きく見開かれた。
彼が手にしていたのは棒状のものだった。
アイボリーで、よく見ると円筒というよりは細長い円錐形である。
子供の頃に食べた駄菓子のパラソルチョコレートに似ている。
違うのは、全体にスクリューが入っていることだ。
「そ、それ……」
「知らないだろうな。これでね、響子さんのお尻を嬲るんだよ。お尻の穴に入れるんだ」
「な……！」
信じられなかった。
執拗に肛門をいじってくるくらいだから、どうせそこをまた責められるのだろうとは思ったが、まさか肛門の
中に何かを入れてくるとは思わなかった。
これも響子にとって常識外だ。
そこは排泄器官であり、出るだけの一方通行のはずである。
入れるなど想定外だ。
響子は無音で叫んだ。
「や、やめて！」
「おっと逃げるなって。動いたら五代を叩き起こすって言ってんだろ」
「……！！」
響子の動きがぴたりと止まる。
夫は壁の方を向いてまだ眠りこけていた。
しかし酔って寝ているだけである。
大きな物音がしたり、揺り動かせば起きてしまう。
八方塞がりだった。
坂本は心の中で笑っている。
響子は当然気づいていないが、裕作のグラスにエチゾラム系の睡眠薬を入れている。
あまり長時間は効かないが、アルコールを一緒に服用しているようなものだがら、効果が強まっている。
ちょっとやそっとでは起きないだろう。
坂本も、この時点で裕作に公開するつもりはなかったから、ここは眠っていてもらわねば困るのだ。
「坂本さんっ、もうこんないやらしいことはやめて！ ど、どうしてこんなことを……」
「どうしてって言われてもなあ。まだ知らない方がいいと思うよ」
「ど、どういうことですか」
「気にするな。ま、俺の方としては奥さんを俺のものにすることだけどね」
「ああ……」
やはりそうなのか。
この男は、人妻である自分──それも親友の妻である自分をものにしようとしているのだ。
響子は絶望と屈辱で身を震わせていた。
「覚悟が出来たかな。じゃ、いくぜ」
「あっ……、あ、だめっ……だめえっ！」
ねじりの入ったアナルディルドに響子の愛液を塗りつけると、坂本はその先端を響子のアヌスに押しつけた。
逃げようとする腰を押さえつけ、そのままじわっと押しこくる。
悲鳴とともに、慌てて響子の肛門がきゅうっと窄まったが、細い先端は苦もなく貫いていく。
「やっ！ あ、あ、入れないでっ……ひっ……いやあ！」
「ははは、そんなに窄めたってムダだよ。先が細い上にねじりが入ってるんだから、ほらこんなに簡単に」
「やああっ……」
塗っておいた響子の愛液のぬめりのせいか、それとも響子の肛門がすっかりほぐされていたせいか、実に呆気ない
ほどにディルドは肛門に沈んでいく。
「あ……あ……」
響子は喉を逸らせてその異様な感覚に呻いていた。
お尻の穴から何かが入ってくるという生まれて初めての経験に、その肉体は大きく動揺し、反応する。
異物を拒むように、反射的に響子のアヌスはきゅっと引き締まってディルドを食い締めた。
かと思うと、ふっと緩んで、脅えるようにひくついている。
坂本は片手でつるつるした響子の尻を撫でながら、アヌスが緩んだ瞬間を狙って少しずつ張型を押し込んで
いった。
「あ、ああ……や……い、入れないで……ああ……」
「もう１０センチは入ったよ。ほらほら、もっと入る」
「や、は……あ、くっ……！」
とうとう１５センチほどのディルドはすっかり響子のお尻の中に入ってしまった。
先端は５ミリ程度だが、根元の方は３センチほどもある。
それが、５センチほどの取っ手を残して、すべて響子の直腸内に収まってしまっている。
「もう全部入っちゃったよ。どうだい奥さん」
「や、あ……ぬ、抜いて……ああ、こんなのいや……苦しいわ……」
「こんな程度で苦しいんじゃ後で困りますよ」
「ど、どういうことですか……ああ、いや……」
「その時が来りゃわかるさ。んじゃ動かすよ」
「あ、あっ！？ いやああっ！」
ディルドがゆっくりと回転する。
スクリューが激しく響子のアヌスを刺激した。
ねじり部分が肛門の粘膜を巻き込み、ねじり込まれるように埋め込まれる。
引き抜く時にはあえて回転させず、粘膜をへばりつかせたまま抜きにかかった。
回す時も、右に回転させてから今度は左と交互に繰り返し、そこに抜き差しを交えて響子の肛門を鍛えていった。
美貌の人妻のアヌスは、苦しげにディルドをぴっちりとくわえこみ、わななくように引き窄まっている。
「ああ……あ、あっ……やっ……う、動かさないで……あひっ……」
これも坂本は粘り強く同じことを繰り返し、響子のそこを馴染ませていく。
じっくり時間をかけて肛門括約筋を刺激させ、腸液が滲んでくるまで責めていった。
「あ、あう……あああ……」
ディルドが動くたびに響子の腰がぶるっと震え、人妻らしい大きな尻が、肛虐から逃れようとするかのように
よじれ、うねった。
細長いディルドが何度も何度も腸内で回転させられ、抜き差しされるごとに、響子の上擦った悲鳴と呻き声が
漏れた。
「よくなってきたでしょう」
「よ、よくなんか……あっ……ありませんっ……ひっ……」
「無理するなよ、これだけの尻をしてれば気持ち良いはずだ」
「そんなことないっ……ああ、もういや……し、しないで……あっ……」
執拗な肛門責めで、響子の全身は薄く汗が浮き始めている。
汗と愛液の甘ったるい人妻の匂いが、狭い室内に満ちてきていた。
「あ、あう……あうう……あっ……いや……んんっ……くっ……」
かれこれ２０分以上もそんな責めを繰り返されていると、さすがに響子のアヌスも責めに馴染み始めてきた。
アヌスだけでなく声までとろけてきている。
最初は引っかかるような手応えだったディルドは、今では実にスムーズに響子の尻の中を出入りしていた。
ねじりが肛門を激しく擦っていく振動はあるのだが、それすらも響子の肉が吸い取るようになっている。
ずぶずぶっと奥まで入れられ、ねじりの部分でアヌスの粘膜がひっかかり、それを無理に引き抜かれる。
そんな刺激が、少しずつ人妻の肛門性感を熟成させていった。
「や……いや……あう……お尻、変です……へ、変になる……あああ……」
「お尻で変になっていいんですよ。そうなれば一人前だ」
「いや……、ああ、お尻いやあ……」
顔を左右に振っていやがっているのは変わらないが、その動きがいっそうに弱々しくなっている。
ピンクに染まった白い肌には汗が光り、上半身が動くごとに豊麗そのものの乳房が震えている。
「いや……いや……もう、いや……あう！」
突然、ぬぷっとディルドが抜き去られた。
響子の腰がぶるるっと大きく震え、カエルが潰れたように上半身が前のめりに倒れ込む。
下半身はまだ膝立ちであり、腰と腿ががくがくと痙攣していた。
内腿には、たっぷりと蜜が滴ってぬめぬめしている。
坂本がその尻を両手で撫で回しながら言う。
「感じたようだね、奥さん」
「……」
「言葉もないか、ふふ……。よし、腕を立てろ」
坂本はそう言って響子の尻たぶをぴしゃんと叩いた。
初めての尻責めで身体に力が入らないが、それでも何とか腕を立て、四つん這いに戻った。
坂本は響子の胸を軽く揉み込む。
尻責めがショックだったのか、響子はされるがままだったが、その手触りは相変わらず素晴らしい。
若い娘のような堅さはないものの、とろけるような柔らかさだ。
重みもたっぷりなのに、だらしなく左右に広がったり、垂れ下がったりしないのは、肌の張りがまだ若いという
ことなのだろう。
尻責めされ、身悶えされている間中、四つん這いの響子は上半身をくねらせ、その乳房を揺らしていた。
坂本はそれに魅入られたらしい。
その見事な球形の肉塊の動きを音にしたくなったのだ。
「あっ……！」
「あ、すいません、痛かった？ 緩くしたつもりなんだけど……」
「い、痛くはないけど、冷たい……」
「金属だからね。でも響子さんの体温ですぐに暖まるよ」
「な、何ですか……何をするんですか」
「鈴だよ」
「す、鈴？」
坂本は響子の乳首に鈴をぶら下げたのである。
テグスやたこ糸で縛っては、せっかくの美しい乳首に傷がつくかも知れないので、クリップで固定した。
金属製の鰐口だが、これも性具のひとつで、こうして乳首やクリトリスに使うものらしく、バネはあまり強くなく、
根元の方だけきゅっと噛むようになっている。
無理に引っ張ればともかく、ただ挟むだけなら痛みはそうない。
そこに、教会のベルのような小振りの鈴をつり下げていた。
要は風鈴に近く、ちょっと動いただけでもリーンと澄んだ涼しい音色を出した。
それが右の乳首に吊り下がっていた。
「な、なんですか、これは……」
「ちょっとアクセサリーだよ、気にしなさんな。なかなか似合いますぜ、響子さん」
「ふ、ふざけないで！ こんなの……あっ！」
尻たぶが大きく割られ、股間が晒されるのを感じた響子は小さく叫んだ。
またお尻を虐められるのではとおののいたが、坂本の性器はぴったりと媚肉に当てられた。
響子は裕作を意識して、か細い声で叫んだ。
「やっ、やめて！」
「くく、やっぱりオマンコ濡れ濡れだ。お尻を責められてこんなに感じてるとはね」
「ち、違う、違いますっ……わ、私はそんなんじゃ……あ、いやっ！」
「奥さん、いくら亭主の前だからと言って気取るなよ。本当はこうやって俺に犯されるのを期待してるんだろうに」
「そんなことないっ……あるわけありませんっ！ あ、あっ、いやっ！」
響子の言葉を封じるかのように、男のペニスがゆっくりと膣内に侵入していく。
「あ、あっ、やああっ……は、入る……入ってきちゃう……あ、あなたあ……ああ……」
蜜で熱くぬめった粘膜を押しのけるように、硬くそそり立った肉棒が挿入される。
その熱くて硬い感覚に、響子は身震いして仰け反った。
「くっ……くううっ……！」
犯される人妻は、抑え気味の掠れた苦鳴を漏らした。
ずりずりと前へ這い逃げようとする腰を坂本はがっしりと掴み、腰で押しこくるようにして響子を貫いていく。
相変わらずその膣内は、人妻とは思えぬほどに窮屈だ。
それでいて、熟れた女らしくぬめぬめで、きついながらも男のものをしっかりと迎え入れていた。
太いもので狭い膣道をこじ開けられ、奥へと埋め込まれる感覚に、響子はくらくらしてくる。
（お、大きい……あ、こんな……ま、まだ奥に来るっ……！）
今さらながら、坂本の性器の長大さに目眩がしてくる。
確かに２０センチ近くはあるし、太さ５センチはあるだろう。
しかしいわゆる巨根といわれるものに比べればどうということはないのだが、夫の裕作のものよりは一回りも
二回りも大きかったことに違いはない。
何しろ響子の男性経験は、亡夫の惣一郎と裕作、そして坂本の三人しかないのだ。
前者ふたりはいずれも平均的なサイズだったから、響子もそんなものだと思っていた。
そこに坂本のものを入れられたのだから、その大きくに目が眩むのも無理はなかった。
「かっ……はっ……！」
坂本の腰が響子の尻に密着すると、響子はぶるるっと裸身を震わせた。
最奥までペニスが届き、子宮口にぶつかったのだ。
響子が痙攣すると、それに併せて鈴がリンリンと鳴った。
「ここだ。ここですね、奥さんのいちばん奥は。ふふ、ここが響子さんの子宮かあ」
「んっ……いや……ああ、深い……深すぎます……お、奥に、ああ……奥に当たって、る……あ……」
「どうです、子宮口まで届かされるのは？ 五代のやつじゃ、ここまで来ないでしょう」
「お、夫のことは言わないで！ んああっ……！」
裕作を意識しつつも、響子は身体の芯に走る苦痛に呻く。男根の先が子宮口をなぞるように抉ってくる。
ひりつくような痛みがあった。
男で例えるなら、剥けたばかりの亀頭を擦られるようなものだ。
快感どころではない。
圧迫されると熱くなり、擦られるヒリヒリする。
だが、亀頭と同じように響子のそこも、馴らされていくうちに擦られ、抉られることが快感になってくるに
違いない。
しかし、今はまだ苦痛だけである。
「くっ……！ い、痛いっ……あ、そんな奥まで……ううんっ……あっ……」
子宮口を突かれると、響子はビクッと肢体を跳ねさせる。
そうされるごとに、処女並みにきつい媚肉が、肉棒の付け根をきゅっと絞り上げてきた。
「あ、ううっ……や、やめて……あ、坂本さんっ……あなた何を、あっ……してるか、わかってるんですかっ
……ひっ……」
「わかってますよ。俺は憧れてた響子さんを犯してるんです。五代の奥さんになったあんたをね。ほら、
こうやって」
「あぐっ！」
埋め込んだ腰を軽く突き上げただけで、響子の口から悲鳴が上がる。
必死に唇を噛みしめているが、奥まで貫いてくるペニスの威力に、敢えなく声が漏れてしまう。
坂本は焦ることなく、ゆっくりと馴染ませるように響子の膣を抉った。
乙女のようにきつい膣なのに、その胎内はねっとりと濡れそぼち、伸縮自在な襞が盛んに男を締め付けてくる。
妖美なまでの媚肉を味わいながら、坂本はじっくりと親友の妻を責め上げていった。
最初に響子を犯した時の失敗を坂本は痛感している。
あの時は、とうとうやったという感激と、響子の媚肉のあまりの心地よさに、ついコントロール出来なくなって
しまった。
喘ぐ響子の悩ましい美顔をまともに見てしまったこともあり、どうにも我慢できずに射精した。
しかも、なぜか響子の哀願を聞き入れ、中に出すことも出来なかった。
その代わり、この綺麗な顔を精液で思い切り穢すことが出来たのだからそれはそれでよかったが、やはり膣内射精
できなかったことは不満だった。
今日はその反省も踏まえ、落ち着いて責め立て、最後には響子の哀願を踏みにじって中出ししてやろうと思っている。
「うっ……くっ……も、いや……あうっ……あ、だめっ……そんなに深く……あう……」
「あんまり喘ぎなさんな。大声上げたり派手に動けば五代が……」
「……」
そう言われると、条件反射のように響子の抵抗が弱まる。
快楽を堪えようと、せめて声にだけは出すまいと必死になって堪え忍ぶ。
そうした美女の顔を見るのも、男にとっては愉しいものだし、そうやって快感を我慢して堪え続ければ、かえって胎内に快楽を溜め込んでしまうこととなり、崩壊した時の衝撃が大きくなる。
その清楚な美人妻が、耐えに耐えた後に一気に乱れ、どんな痴態を晒すのか楽しみになってくる。
「くっ！ くっ！ うんっ！ あふっ……ああ……」
ズンと突かれるごとに、響子は顔を仰け反らせて喘ぎ出した。
とはいえ、唇を懸命に噛みしばっていて大声にはならない。
気丈なだけに、凌辱者に犯されて感応していると思われたくないという意地もあるだろうし、夫がいる身でそんな
はしたないマネはできないという貞操感もある。
まして今は、寝ているとはいえ裕作がすぐ側にいるのだ。
坂本にもそれがわかるから、余計に嗜虐的になっていく。
夫の寝ている前で堂々と気をやらせ、恥ずかしくて顔見せ出来ないくらいにまで責めてやろう。
夫の側で絶頂を極めさせ、その屈辱と羞恥をの極限を味わわせたいと思っていた。
坂本は、奥に突くだけでなく、浅く引きながら膣を拡げるように腰を回転させていく。
「くうっ……んっ、んむむっ……」
響子は必死になって両手で口を押さえた。
太くて硬いもので敏感な膣内を擦り上げられ、口を押さえ込んだ手の隙間から、くぐもった苦鳴とも喘ぎとも
つかぬ艶っぽい声を絞り出して身をうねらせた。
腰をよじらせると上半身もうねり、乳房が重そうに揺れ動く。
同時に、乳首に結びつけられた鈴が可愛い音で鳴り響く。
「いい音ですね。まるで響子さんのおっぱいが喘いでるみたいだ」
（い、いやっ……ああ、こんな……）
なんでこんな悪辣なことばかり思いつくのだろう。
坂本に乳首と鈴を指摘されると、響子もそれを意識せざるを得ない。
鈴が鳴るということは乳房が揺れ動いているということであり、その音を聞けば乳房が淫らにゆさぶられている
ことが見えなくてもわかる。
意識してしまうと、途端に乳首がきゅーんと疼き、いっそうに硬く敏感になっていく。
そうなるとクリップを痛いまでに感じてしまい、締め付けるクリップの強さが一種の快感にまで昇華してくる。
響子は、乳首だけでなく乳輪自体が疼いてくるのを感じていた。
そこを揉まれた。
「くあっ……！」
いけないと思いつつも、つい大きな声で喘いでしまった。
坂本の手が背中から回り込み、響子の豊かな胸の盛り上がりを揉みしだいたのだ。
うそみたいに感じてしまう。
乳房の肌がいつもよりずっと張り詰め、痛いほどに男の指を感じ取っている。
意地悪な指は、胸肉を揉むだけでなく、クリップに絞り上げられた乳首までくすぐってきた。
思わず響子は口から手を外し、坂本の手を押さえる。
「くあっ……あ、そこだめっ……いっ……」
「いいんですか？」
「ち、違うっ……やめて、そんなことしないで……あうっ……ううむっ……」
膣の中をひっかき回され、響子は身を捩って呻いた。
それでも、徐々にその刺激に馴れてきたのか、呻き声も低く、細いものになっていく。
それを見計らって、坂本は腰をゆっくりと引いていった。
響子の媚肉からぬるっと出てきたペニスは、ねっとりした蜜にまみれて鈍く光っていた。
カリが膣口にひっかかり、響子が切ないような声で呻き、腰を捩る。
坂本はにやりとして、今度はいちばん奥まで一気に打ち込んだ。
「んはああっっ……！」
子宮口が亀頭で潰され、響子は美貌を仰け反らせて喘いだ。
「ふっ、深いっ……あああ……」
「声が出てますよ。ほら、口を押さえなくていいんですか？」
「くっ……」
「そろそろ深いのがよくなってきたでしょう。ふふ、ここを突かれるよさを教えてあげたのは、亭主の五代
じゃなくて俺ですよね」
「いやあああ……」
響子はか細い声で泣いた。
いやいやするように首を振り、臀部をうねらせている。
嫌がっているように見えるし、事実響子は嫌悪していたのだが、肉体の方はすっかりその気になっているようで、
突き込まれた男根に絡みついている。
へばりつく襞を引き剥がすようにして肉棒を引き抜くと、再び抉るように子宮まで突き上げる。
「んくっ……！」
ゆっくり引き抜き、ずぶっと鋭く腰を打ち込む。
長いストロークと力強い突き込みを繰り返され、響子はイヤでも官能の中に引きずり込まれていく。
「んっ、んんんっ……んあ、はあ……あうむっ……は、はあっ……んううっ……んっ……も、いや……あぐうっ……」
抜かれる時はホッとしたように深く呼吸し、刺し貫かれると苦鳴を噴き上げた。
もう媚肉はねとねとと愛液が溢れ出し、どう言い繕うとも身体が反応していることを否定しようがない。
「……感じてるんだな、奥さん」
「ち……がう……違います……そんな……あうっ……」
「正直になりなさいって。五代の前で犯されて感じてるんだよ、響子さんは。じゃなかったら、なんでこんなに
オマンコが濡れていい具合になってるんだい？」
もはや反論することも出来ず、人妻は涙を流しながら首を打ち振るしかない。
流れる涙は、夫に詫びているのか、それとも情けなく感じてしまっていることへの悔し涙か。
「やっ……もう、やっ……こんなの……ああ、いや……ああっ……」
わななく尻を掴まれ、深く深く抉り込まれてくる。
カリが襞を削り取り、亀頭が子宮口を押し上げる。
その深さと力強さに脅えていたはずの裸身が、ほのかに赤く染まってきていた。
懸命に口を押さえる手の力が抜けてきた。
声色も変化してくる。
「はあ……はああっ……う、うそよ、こんな……わ、私はこんな……い、いやあ……」
自分でも、声が甘く熱くなってきていることがわかるらしい。
白かった頬が羞恥と屈辱で赤くなり、頭の芯が熱くなってくる。
身体も火照るように熱くなり、否応なくセックスされていることを意識してしまう。
懸命に堪えて堅く閉じた目の縁の皺が深くなり、眉間の皺が縦に走る。
唇には歯を立てて我慢していた。
額には、自慢の美しい黒髪がほつれ、脂汗でへばりついていた。
「やっ……やめて、奥は……あ、あう……奥……ああっ……」
「奥が好きになってきたみたいですな。今度五代に抱かれた時にも子宮まで突いてくれとせがめばいい」
「だ、だから、あっ……あ、あの人のことは言わないでっ……ひっ……」
裕作のことを言われると、馬鹿正直なくらいに反応してしまう。
ピクッと動きが止まり、瞬時に理性が戻るらしい。
性に溺れる寸前で裕作の名を出せば、そのたびに響子の身体は思いとどまる。
寸止めがいくらでも出来そうだ。
夫を意識してしまうのか、響子の膣はくわえたペニスをきゅっときつく締め付けてきた。
「おおう、いい締まりだ。奥さんの絶品だよ、やっぱり」
坂本は快感で顔を歪めながらも、響子の尻を潰していく。
抜ける寸前までペニスを引き、今度は根元まで埋め込む勢いで最奥を突いてくる。
濡れ爛れた肉襞を引きずり出し、めくれ上がらせて、それを今度は押し込むようにねじ込む。
動きがだんだんと激しくなり、たまらず響子は喘ぎ出した。
「ひぃあっ……ああっ……だ、だめ、激しいっ……」
「こんなもん、まだ激しいうちに入らないよ。それに響子さん、何度も言うけど、あんまり大声でよがると五代が
起きるって」
「いっ、意地悪っ……だったら、やめて！ もうしないで！ ああ、あっ……こ、声っ……声が出ちゃうっ……」
響子の願いを嘲笑うかのように、坂本の動きは加速されていく。
響子の涙と汗が飛び散り、愛液までがしぶき出る。
太い肉筒と、その表面を醜く這う血管が響子の膣内を激しく擦り上げた。
響子の愛液が無尽蔵なくらいに掻き出され、抜き差しされるたびにシーツを濡らし、絡み合う男女の下半身を
濡らしていく。
「あっ、あうっ……いっ……やっ……ああっ……あ、もっ……ひっ……」
男の腰が女の尻にぶち当たり、ぴしゃっ、ぴしゃっと肉を打つ音が響く。
思い切り突き込まれ、響子の白い裸身はがくがくと揺さぶられ、乳首に下げられた鈴もリンッ、リンッと甲高い音を
連続的に立てていく。
響子の切羽詰まった肉体の状況を、鈴の音が演出していた。
「あ、だめっ……もうっ……こんなっ……こんなのいやっ……くっ……んんっ……あ、あっ……ふあああっっ……！」
唐突に響子が絶頂した。
思い切り膣を締め上げて坂本の肉棒を絞りつつ、ぶるるっと全身を痙攣させる。
肢体をピンッと緊張させ、喉を反らせて大きく一声喘いでから、がくっとシーツに突っ伏してしまう。
荒々しく息を吐き続け、汗と粘液にまみれた肉体からは、むっとするような甘ったるい女の香りが漂っていた。
坂本は、響子の絶頂を確認してから、また両手を乳房に回してゆっくりと揉みしだいた。
「くくっ……奥さん、いったんだな？」
「あ……はあ、はあ……ああ……」
「気持ち良すぎて何も言えないですか。そんなによかったなら、もう一回いかせてあげましょうか」
「や……いや……、もうたくさん……許して……」
「いいや、もう一回と言わず何度でもいかせてあげますよ。ええ、奥さんが失神するまで何度でもね」
「そ、そんな……もういやです……。ああ、お願い、ここではもう許して……」
坂本は、砕けていた響子の腰を持ち上げ、また膝を立てさせた。
腕が萎えているのか、四つん這いにはなれていないが、尻だけでも突きつけるようになっていれば充分だ。
割り開かれた臀部の中心には、アヌスが恥ずかしげにひくついている。
その下の媚肉は、太いものを無理にくわえこまされ、精一杯という風に押し広げられていた。
そのくせその周辺は、響子の官能の証である愛液でぬるぬるになっているのだ。
「ここでは許して？ じゃあ、ここでなければいいんですね？」
「そ、それは……」
「じゃあ今度は呼び出したら来るんですよ、いいですね」
「いや……、もう夫を裏切るのはイヤです。坂本さん、これで最後にして……」
「それじゃだめですね。呼び出しに応じないなら、俺は何度でもここに来て奥さんを犯しますよ。それだけじゃない、
五代に響子さんの恥ずかしい写真を……」
「やめて！！」
響子は思わず腕を立て、坂本を振り返った。
美しく大きな目が開かれ、すがるような瞳で男を見つめている。
思わず仏心を出してしまいそうな美貌だが、逆に坂本はその表情に獣欲をみなぎらせていく。
夫をないがしろに出来ない妻を脅して、その肉体を奪う。
心ならずも感じさせられ、絶頂を極め、夫を裏切ってしまう。
美しい響子がそんなことになることこそ、男にとって至上の快楽であり、征服欲であろう。
「やっ……やめて！ やだ、やだっ……あ、ああっ！」
やっと終わったと思っていたのに、坂本の攻撃がまた再開された。
いかされたばかりの膣内に、また激しい刺激が加えられ、響子は悲鳴と喘ぎを交互に上げた。
響子はふらふらになりながらも、また性の頂点へ向けてよろよろと進み始める。
責める坂本も、さっきの響子の絶頂により、その媚肉の甘美な締め付けで射精寸前だった。
それを何とか堪えての再攻勢であり、亀頭もかなり敏感になってきている。
そんなには保ちそうになかった。
それでも歯を食いしばって亀頭を子宮口に押しつけ、ゴリゴリと抉り上げていく。
「いああ……ああ、ま、また、こんな……ひぃぃっ……ああっ……」
響子は目を白黒させている。裕作とのセックスではこんなことはなかった。
そもそも、こんなに激しく達したこともない。
夫との性交でも気をやったが、それは響子にとって適度に心地よいものだった。
坂本に犯された時のそれはまるで違った。
いやなのに強引にいかされ、それも夫の行為のものよりも遥かにきつく鋭い絶頂だった。
夫とのセックスでは、響子がいくのと裕作が射精するのはほぼ同時だった。
それだけに響子は夫との相性の良さを喜び、セックスも愉しめたのだ。
そして裕作は、続けて二度三度と求めるようなことはなかった。
もしかしたら彼にもそうした欲求はあったのかも知れないが、優しい裕作は妻のことを考慮し、決して無理強いは
しなかったのだ。
新婚旅行では、夜にして翌朝またセックスするというようなこともあったが、今はもうそこまでのことはない。
それでも響子は充分に満足していたのだ。
何より、ふたりが達した後、夫は響子を優しく抱きしめ、その余韻に浸らせてくれた。
響子はその抱擁に深い愛情と安堵を感じていたのだ。
坂本にはそれがない。
レイプなのだから当然と言えば当然だが、余韻に浸るどころか、絶頂から平静に降りることも許されず、続けて
いかされようとしていた。
「ひっ……ああ、もうっ……もうやめて、お願いっ……ひっ……」
「いったと認めてくださいよ。さもないとまた……」
「わっ、わかりましたっ……」
響子は必死に叫んだ。
声を殺してはいるが、いつ裕作が起きるとも知れないと思っている。
「いったんですね？」
「い……いきましたっ……」
響子はコクッと頷いて、小さく叫ぶ。
「ああ、だから……だからもうしないで……ああっ……あ、また奥にぃっ……！」
続けざまに送り込まれる強制的な快感に、響子は顔を振りたくって身悶えた。
坂本は盛んに腰を振り、ガンガンと響子の膣を突き上げている。
「あ、あっ……な、なんでっ……どうして、ああっ……ちゃんと言ったのにぃっ……ひぃっ……！」
「いったってことは気持ち良かったんでしょうに。なら、もう一度いかせてあげますよ」
「嘘つきっ……い、言えば許すって言ったのにっ……」
「そんなこと誰も言ってませんて。ふふふ、それに、夫でもない男に犯されて気をやるような淫らな人妻には
お仕置きですよ」
「そんなっ……私はそんなふ、ふしだらな女じゃありませんっ……ああっ」
坂本は喘ぐ響子の背中に乗り、その乳房を揉み込んでいく。
胸に響子のすべらかな背中の肌がぴったりと密着して、何とも言えない心地よさが伝わってくる。
腰は響子の尻に押しつけたまま、ぐいぐいと小刻みにピストンしている。
背中に覆い被さって
いるから大きな動きは出来ないが、その分奥深くまで挿入し、子宮口に亀頭を押しつけたまま、そこをぐりぐりと擦ってやった。
それだけでもう響子は、子宮から脳天まで痺れるような電流が突き抜ける。
坂本は響子の甘い匂いのする髪を掻き分け、露わになった耳たぶを舐めながら囁いた。
「そうですね、響子さんはレイプされて感じるような女じゃない」
「そ、そうです……ああ、む、胸をそんなに……声……我慢できない……ああ！」
男の大きな手で揉みくちゃにされ、肉感的な乳房がむにむにと淫らに形を変える。
乳房が大きく動き、乳首が跳ねるたびに、鈴がリンリンと軽い音をさせていた。
「でも、いっちゃったんでしょ？ さっき奥さんはそう言った」
「あ、あ……で、でもそれは……ああっ……奥に擦れる……あうう……」
「ほらまたそんなエッチな声を出してる。奥さんは「いった」と口にした。でも、無理に犯されていくようなこと
はないとも言ったよね」
「あ……ああ、それが……それが何ですか……もうやめて……うんっ……」
もにゅもにゅとしつっこく粘っこく揉みしだかれ、響子はもう胸だけでいきそうになっている。
鈴も響子の感じっぷりを示すように、チリチリと小刻みに鳴っている。
「てことはさ、俺とセックスして気をやったんだから、これは強姦じゃないよね」
「え……」
「だからね、奥さんは暴漢にレイプされていくような女じゃないんでしょ？ でも俺に抱かれて気をやった。
それは響子さん自身が認めたことだ」
「……」
「それなら、俺は奥さんを犯したんじゃなくて、響子さんとは同意の上でのセックス……和姦てことになる
じゃないですか」
「な、何を言うんですか！」
さすがに響子はキッと坂本を振り返った。
「こんな……こんなひどいことをして……無理に私の身体を奪って……お、夫が居るのに……」
人妻は力なくそう言ってからまた振り向き、強く言い放った。
「あなたは強引に私を犯したんじゃないですか！ だ、誰があなたなんかと……」
「でも奥さんはいった。いかされた、でもいいですよ。てことはさ、響子さんは男が誰であっても、夫がいる身なのに
犯されればいっちゃうような淫らな女であるか、あるいは俺と同意してセックスしたかのどっちかになるじゃない」
「そんな……ひどい……」
坂本の言葉がちくちくと響子の心を突いてくる。
いかされてしまったのは事実なのだ。
そう口に出してもいる。
でも絶対に同意ではない。
抱かれたなんてものではなく、レイプなのだ。
しかしそうなると、坂本の言う通り、犯されても絶頂してしまうようなはしたない女だと認めることになる。
取り分け貞操観念の強い響子にはかなり堪えた。
言葉をなくしてしまった響子の横顔を意地悪く見ながら、坂本は言った。
「ま、どっちでもいいですよ、俺は。奥さんのその綺麗なイキ顔を見られれば満足だし」
「ま……まだするんですか……ああ、もういや……」
「いやとか言っても、どうせまたいかされるんですよ。そのことをよーくわからせてあげましょう」
「ああっ！」
坂本が本格的に動き出した。
乳房から手を離し、再び響子のくびれた腰を掴むと、人妻らしい大きな臀部を押しつぶすように突き込んでいく。
さっきまでの長いストロークではなく、短いが鋭く素早い動きに変わっていた。
膣内を擦られる時間は短いが、その分速度が速く、何度も何度も襞を削られていく。
奥までは来ていないものの、響子の感じるところばかり亀頭やカリが抉ってくる感じがした。
「やああっ、お願いぃっ……もう……もう許してっ……あ、ああ、また……ひっ、ひっ……いやあっ……」
響子はまた喘ぎ始める。
声を殺してはいるが、いつその自制が出来なくなるかと思うと気が気ではない。
早く坂本を満足させねば、夫が起きたところで気をやってしまうという最悪の事態になりかねなかった。
犯される人妻は、眠りこける夫を気遣いつつも、喘ぎを噛み殺して身悶えていた。
犯されているのに、どうしても感じてしまう自分の肉体を疎ましく思いつつも、坂本に指摘された通り、レイプで
絶頂してしまったという絶望感が、響子の気丈さを削り取っていく。
「くあっ、だめっ……そんな激しっ……激し過ぎますっ……あ、だめよそんな……あううっ……」
響子の尻を打つ音がパンパンと室内に大きく響く。
その音だけで裕作が目覚めてしまわないか不安になるほどだ。
坂本の方は、ここぞとばかりに勢いをつけ、体重を乗せて響子の腰を突き込んでくる。
「そ、そんなにしないで、だめっ……いやああっ……ま、またあっ……」
「おやおや、もういくんですか。それなら今度はちゃんと「いく」と言って欲しいなあ」
「そ、そんな恥ずかしいっ……ああっ、こんなあっ……」
「言って下さいよ」
「で、出来ません、そんなっ……くううっ……」
強情な女に罰を与えるかのように、坂本は深くまでズンッと貫いた。重みを持った突きが子宮まで届き、響子は
悲鳴混じりの喘ぎを上げる。
「ひぃあっ……ま、また奥にっ……うああっ……」
乳首の鈴は、今にも外れてしまいそうなくらいに大きく揺れ動き、リンリンと精一杯大きな音をさせていた。
当然、乳房もゆさゆさと跳ね、犯される人妻をより妖艶に演出している。
響子が小さくなっていく。
感じていないのではなく、感じ過ぎ、喘ぎ過ぎて声が涸れてきているらしい。
お陰で、意識して声を殺さなくてもそう大きな声は出なくなっている。
膣はもう今にもいきそうなようで、盛んに肉棒を締め付けてくる。
いかにも射精を促している動きであった。
「だ、だめっ、奥に……奥にしないで、あっ……んんんっ……」
「奥が感じすぎるからですか？」
「そ、そんなこと言わないでっ……ひぃっ……ああっ……」
どろどろにとろけきった媚肉を抉られ、ぼたぼたと蜜を零しながら奥まで貫かれ、響子は忘我になるほどの喜悦と
享楽を与えられていた。
ひくっ、ひくっと断続的に膣が収縮してきている。
その締め付けは、坂本にして耐えきれなくなるほどだ。
「ホントにすげえマンコですよ、響子さんっ……くっ、俺ももう我慢できねえや」
「ああっ……は、早く終わってぇっ……じゃないと私またっ……ああっ……」
「ええ、終わりにしますよ。奥さんの中に出してやる」
「ひっ……！」
響子の引き攣ったような悲鳴が上がった。
言われた瞬間、身体も反応したようにぶるっと震え、膣もきゅっと締まってきた。
驚いたということもあるだろうが、媚肉の方は「中に出す」と言われて、精を絞り取ろうと蠢いてきたように
思えた。
「だめっ……絶対にだめですっ……そんな、中になんて……」
「でも俺、響子さんの中に出したいんですよ、絶対に」
「いやいやいやっ……な、何でもしますっ……だから……だから中だけは許して下さいっ……」
響子は本気で脅えていた。
脅迫され、犯されてしまったことは悔しいし、挙げ句いかされてしまったことは恥辱ではあるが、それだけなら
夫に知られずに済む。
響子と坂本が黙っていればいいのだ。
だが、もし胎内に射精されて孕んでしまったら言い訳しようがない。
そもそも、夫以外の体液を受け止めるなど、人妻として絶対に許されない。
「お願いっ……本当に何でもしますから、それだけはっ……」
「何でも？ じゃあ呼んだら来てくれますね？」
「それは……」
「出来ませんか。なら……」
「わ、わかりましたっ……」
響子は泣きながら叫んだ。
受け入れるしかないのだ。
「だからお願い……」
「最初から素直にそう言えばいいんですよ。でも、もう遅いな……」
「えっ……！？」
坂本は相変わらずガシガシと響子の腰を突き上げている。
「もう我慢できそうにないんですよ。少し遅かったようですね」
「そんなっ……！」
「もう無理です。響子さん、奥さんはね、五代の妻なのにこうして俺に犯されていかされた挙げ句、そのオマンコに
五代以外の精液をたっぷり射精されることになるんです」
「そんな……そんなひどいっ……ああっ……！」
響子は絶望で胸を塗りつぶされる。この男は最初からその気だったのだ。
言葉で響子を責めるのが目的であれこれいたぶったが、最終的には人妻の膣に己の醜い欲望を吐き出すつもり
だったに違いない。
響子自身は胎内射精される恐怖に恐れおののいていたのだが、膣の方はペニスが射精体勢に入ったのを確認したかの
ように収縮し始め、坂本の体液を絞りだそうと襞を盛んに蠢かせていた。
その甘美な快感に坂本も顔を歪めて激しく腰を打ち振るっていく。
「くっ……気持ち良すぎるっ……で、出るっ……出すよ、奥さんっ！」
「ひっ、ひぃぃっ……！」
響子の最深部にまで肉棒を突き立てて、子宮を胃の方へ押し上げるように突き上げた。
子宮口に亀頭がめり込ませると、堪えようのない射精欲が背筋を走り抜ける。
「くっ……！ 出る！」
びゅくっ、びゅるるっ。
びゅるっ、どっびゅうっ、びゅびゅっ。
「いっやああああっっ……！」
勢いよく粘液が膣内に噴き込まれると、響子はぐぐっと背中を弓なりにして大きく悲鳴を上げた。
どろどろの濃い精液が、びしゃっと膣壁に当たり、どろりと垂れていくのがわかる。
どぷっ、どぷっと断続的に射精が続き、そのたびに人妻はぶるっと小さく痙攣していた。
坂本は響子の尻を両手でしっかりと抱え込み、全部注ぎ込むまで離さないぞとばかりに腰を押しつけていた。
「あ……あう……ひどい……ああ、本当に出すなんて……」
射精を受けながら、響子はシーツに顔を押し当てて泣いた。
「いやって言ったのに……やめてって言ったのに……」
ぐったりした響子の腰を掴み、坂本はなおもしつこくその膣内に汚液を放っている。
「ま、まだ出てる……いや……もう抜いて……」
射精が終わりかけているのに、まだ男は腰を使っている。
そのうち響子も気がついた。
射精し、萎えてきた男根が、響子の中で行き来しているうちに、また芯が入ってきている。
「さっ、坂本さんっ……！」
「これで終わりなんて思わないことですよ。何度でもいかせると言ったでしょう」
「そんな……いやっ……！」
「いやでも何でも、俺はまだ響子さんの中に出したいんです」
「いやああっ……あなたあっ……！」
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