夜の10時を回った暗い診療所から、微かに呻き声が聞こえる。
ギシギシと軋む音もした。
窓から入る街灯や店の灯りが、僅かに室内を照らしていた。
その暗い室内で、ぼんやりとした白いものが蠢いていた。
女の臀部だ。
真っ白い尻たぶが僅かな光を反射して、妖しく輝いている。

女は、部屋の真ん中にある診療台の上で腹這いになっていた。
長方形の寝台に対して、クロスになるようにうつぶせにされている。
そのため、簡易ベッドに載っているのはお腹だけだ。
両腕は背中に回され、革のアームクラッチバンドで固定されていた。
両脚は開脚させるためのスティック付き拘束具を掛けられている。
足首にレザーのベルトが巻かれ、左右のそれらを30センチほどのパイプが繋いでいる。
スティックとベルトは短いチェーンで繋がっていた。
このパイプのお陰で、女は脚を拡げさせられてしまい、閉じることが出来なかった。

女がもがくとベッドがギシギシと鳴り、手首の拘束ベルトや脚の拘束具のチェーンからも金属音もした。
全裸だが、足に真っ赤なハイヒールだけ履かされている。
そのせいで爪先立ちとなり、余計に臀部を大きく持ち上げる恥ずかしい格好になっていた。

声が出せない。
その口にはギャグボールがくわえさせられ、念入りなことにその上からバンダナで猿ぐつわまでされていた。
呼吸は出来るが、これではロクに発声も出来ない。
喉で唸るのが精一杯だ。
目にはアイマスクをされていた。

呻き声とベルトやチェーン以外の音も聞こえる。
小さなベルの澄んだ音だ。
女の乳首には、例によってクリップでベル状の小さな鈴が着けられていた。
寝台に乗っているのは腹だけで、胸はそこから外れているから、身体でつぶされることもなくベルを装着
されている。

拘束されているのは響子である。
何が何だか判らなかった。
部屋の中央に置かれた寝台に乗せられただけでなく、そこにカーテンが引かれている。
カーテンはちょうど響子の腰の上に、その裾を乗せていた。
つまり響子の裸身を、上半身と下半身で分けるように布が掛けられているのだ。
響子を正面から見れば、下半身は見えない。
逆に響子の後ろに行けば、腰から上が隠されている感じになる。
そこから見れば、響子の顔は判らず尻だけを突きだしている格好になる。
この上なく恥ずかしい格好だった。
しかも、その状態で腰にベルトが巻き付き、ベッドに固定されていた。

この日も坂本に呼び出され、重い足を引きずってここまでやってきた。
もう写真や裕作への暴露で脅されるまでもなく、彼女は坂本の命令に従うしかなかった。
響子はまさに調教されていた。
会うたび、犯されるたびに、次から次へと淫らな責めを加えられ、その豊かな肉体に潜んだ妖しい快楽を引き
出されていく。
特に先日、ホテルのシャワールームで浣腸責めされ、排泄を見られたことが決定打になった。
最悪の恥辱シーンまで見物され、ここで響子の心が砕けてしまった。
そこにつけ込んで、坂本はさらに苛烈に責め犯し、とうとう響子の口から絶頂の言葉まで引き出したのだ。
あとはもう言いなりだった。

最初はそれなりに抵抗するものの、責めが佳境に入ってくると、もうどうにもならない。
自分で自分の肉体が制御しきれず、坂本の術中に嵌ってしまい、女の肉欲をほじくり出されてしまうのだった。
絶頂されられるごとに気力が萎え、膣奥に精液を注がれるたびに従順にされていく。
今日はホテルでなく、ひさしぶりに診療所へ呼ばれた。
また犯されるかと思いきや、坂本は黙って響子を裸に剥いて診療台に拘束し、そのまま姿を消したのだった。

「んん……」

響子は小さく呻いた。
不安だった。
毎回毎回、どうしてこんなに恥ずかしく淫らな責めばかり思いつくのかと脅えるほどだった。
その坂本が、このままで済ませるはずがない。

そこまで考えて響子は震えた。
もしかしたら本当にこのまま放っておかれるのではないだろうか。
朝まで放置されたらどうなってしまうのか、それを考えるだけで気が遠くなる。
響子の背筋がゾクリとした。
そして、なぜか膣の奥がジュンッと潤んでしまう。
こんな恥ずかしい姿を他の人に見られるかも知れないと思うと、羞恥とともに別の感情も込み上げてきた。
響子がもぞもぞ蠢いていると、突然に鍵を開ける音がした。

「……!!」

響子はびくりとして動きを止めた。
恐らくは坂本が帰ってきたのだろうとは思うが、万が一、坂本の師匠である診療所長が来たらどうなるのだろう。
どう説明すればいいのかわからない。
何やら複数の男の声が聞こえ、ドアが開いた。
坂本の声がする。

「おら、あれくらいで酔ってんじゃねえよ、五代」

──……!!

その言葉を聞いて響子は驚愕した。
まさか夫を連れて来るとは思わなかった。
あの男はいったい何を考えているのだ。
ここに裕作を引き込んで何をしようというのか。
響子がその身体を犠牲にしてまで守ろうとしていた秘密を、ここで一気に明るみにしようというのだろうか。
夫の声がした。

「……そう言っても……けっこう飲んだしなあ」
「ああ、そうだったな。おまえにしちゃよく飲んだもんだ。へへ、そんなに女房のことで悩んでるか」

──あなた……、わ、私のことで? 何を……?」

「さっきも聞いたが、おまえ全然響子さんの身体に触ってないそうだな」
「……ああ」
「また何でだよ? あんないい女……いや、いい奥さんなのに。もしかして奥さんの方がその気でないとか?」

坂本はそう聞きながら、裕作を小さな椅子に座らせた。
裕作はどさっとその上に腰を下ろす。

「……そうじゃないよ。そもそも、俺の方からも誘ってない」
「だから何で? それじゃおまえ、奥さんだって欲求不満になるだろうに」
「……そうかな」
「決まってらあ。女にだって性欲はあるぜ。まして響子さんはあれだけいい身体してんだ、きっと身体が夜泣き
してるぜ」
「そういうことは言うなよ。……んなことはないさ」
「なんでそう言い切れるんだ?」
「……」
「おい」

坂本が裕作の対面に座ったらしいことが気配で響子にもわかった。
響子は息を飲んで身を固くしている。
夫にだけは、こんな姿を見られたくない。
それ以前に、坂本との関係を絶対に知られたくなかった。
どうやらかなり酔っているらしいが、それでも夫婦である。
下半身だけ──腰から下だけではいえ、直に響子の裸身を見ればばれてしまうのではないだろうか。
響子は懸命に震えを抑え、息を殺していた。

「抱けない理由でもあんのか? ……言えよ、友達だろ、俺たちは」
「……」
「言えないか。ま、いい。でもな、奥さんもだが、おまえだって溜まってるだろうに」
「下品なことばっか言うなよ」
「事実だろうに。それともあれか? おまえ、奥さん以外の女を……」
「そ、そんなことあるわけないだろう!!」

──……。

響子は複雑だった。
夫は、決定的なことは否定してくれた。
しかし、坂本に見せられた写真は間違いなく夫と他の女の痴態だったのだ。
不倫していないと言ったが、ウソなのではないだろうか。
行きずりの女と間違いを犯す。
裕作の性格からすればには考えづらいことではあるが、夫も男には違いないのだから、そういう過ちがないとは
言い切れない。
それならそれでもいいのだ。
もちろん妻としては面白くないし、屈辱的でもある。
しかし一度の過ちであれば、夫がそれを認めて謝罪してくれれば、響子もヘソを曲げるかも知れないが、最終的には
妻として許すだろう。

しかし、仮にそうだとして今の自分は夫を責められる立場だろうか。
こうして何度も何度も坂本と爛れた関係を続けている。
最初は騙しだったし、レイプでもあったが、今ではもう誘われれば断りもせず、その肉体を差し出しているのだ。
恐喝されているという大義名分はあったものの、最近では坂本が脅さずともおとなしくしていた。
諦めたということもあるが、夫に対する不貞であることには違いないだのだ。

「他の女ともやってねえなら溜まってるだろ? といって、おまえは風俗に誘っても行かないしな」
「……あんまり好きじゃないんだよ、そういうの」
「だから親友の俺がひと肌脱ごうってんじゃねえか。女連れ込んでるからよ、そいつとやれって」
「女って、おまえ……」
「心配すんな、商売女だよ」
「……どこでだよ」
「おまえ、俺の話を全然聞いてなかったな。ここだよ」
「ここって……、あ!」

坂本が身体を伸ばして室内灯のスイッチを入れた。
なぜかメイン照明のシーリングは落としたままで、部屋の隅を照らすブラケットライトのみだ。
それも明度を最低にしてあるようで、室内は薄暗い。
裕作からは、となりにいる坂本の姿でさえ薄ぼんやりとしか見えない。
なんで明るくしないのか不審に思ったが、酔っていたせいもあってあまり気にもしなかった。

その裕作の目に入ったのは異様な光景だった。
女の大きな尻がこちらに向いていた。
白く長い脚がすらりと伸びており、足には赤いヒールを履いているのが印象的だ。
よく見ると、両脚がベルトのような拘束具で固定されている。
ことさらヒップが目立つのは、その女が腹を台に乗せて前屈みになっているせいもあったが、腰から上をカーテンで
隠していることもあるだろう。
あまりにも異常な光景であり、裕作は呟くように聞いた。

「な、なんだこりゃ……」
「なんだって言われてもな。女だよ」
「そんなことはわかってる。なんでこんな格好させてるんだ」
「おまえのためさ。気の弱いおまえじゃ、相手の顔見て抱けないだろう。いや、奥さんは別だろうが、商売女だからな」
「……」
「それに、こうすれば相手を意識しないで済むだろうさ」
「……俺はいいよ」
「そう言うなよ。ほれ、いい尻だろうに」

──……!!」

坂本の手が響子の尻を撫でていく。
その肌の張りを確かめるように指を這わせ、ぐっと指を立てて掴んだ。
響子は嫌がるように腰を振り、ヒールをカタカタと鳴らしていた。
構わずに坂本は響子の尻たぶを掴み、ぐぐっと割り開いて見せた。

──い、いやっ……! ああっ、裕作さんに見られてしまう……!

もっとも恥ずかしい箇所──アヌスを夫の目に晒している。
もちろん普段の夫婦生活でもそんなところまで見せたことはなかった。
見られたのは坂本だけである。
そう考えて響子は絶望的になる。
夫にも見せられないところを、この野獣のような男にだけは見せてしまっていたのだ。
今、自分の肛門に夫の視線が来ていることを意識すると、響子は居ても立ってもいられなくなり、動かぬ腰を
うねらせ、尻を振っていた。

──いやっ! ああ、そんなに開いちゃ……、ああ、だめっ!

「どうだ、五代。いい眺めだろうに」
「……」
「でかくていい尻だろう。肛門もすげえんだぜ、この女」
「すごいって……」
「だからな、この女、尻の穴でもセックスできるんだよ」

──いやああっ! 裕作さんにそんなこと言わないで!」

「し、尻の穴でって……」
「知らねえのか。アナルセックスってんだよ」
「……」

話には聞いているが、したことはないし、見たこともないのだろう。
それでも裕作は、確実に性欲を刺激されていた。
響子の真っ白で大きな臀部、そしてそれが妖しく蠢く姿、何よりもその奥にある禁断のアヌスに興奮している
らしい。
妻の響子の身体でも、そんなところまでは見たことなかった。
なし崩しに関係させられているいぶき相手でも、そんな変態プレイはしていない。

「へへ、おまえも興味はあるようだな。ズボンのファスナーんとこがだいぶでかくなってきてるぜ」
「こ、これは……」

指摘されて、裕作は慌てて股間を押さえた。
確かに硬く、熱くなってきていた。

「どうだ五代、やってみたくなってきただろう、この女と」
「俺は……」
「アナルセックスでもいいぜ。この女に教えてもらえよ」
「俺は……、そんなのはいいよ」
「食わず嫌いだな、夫婦揃って」
「え……?」
「いや、何でもない。ま、いい。女はな、尻でも感じるんだよ。今、それを見せてやる」
「……」

裕作は「そんな馬鹿なことはやめろ」とも言えなかった。
酔っていたこともあったし、見てみたいという気持ちもあったかも知れない。

坂本に言われた通り、あれ以来、妻の響子を抱いていなかった。
いぶきとは定期的に会わされていたいたものの、多くても週に一度程度だったから、欲求不満といえば欲求不満だった。
それまでは二日に一度は響子を抱いていたのだ。
子供のことが話題に出て以来、ほとんど毎日セックスするようになっていた。
それがパッタリとなくなったのだ。もやもやしていたのはやむを得ないだろう。

「んんっ……!?」

響子のくぐもった悲鳴が上がる。
坂本の指がアヌスに触れてきたのだ。
尻たぶの隙間に指を入れ、剥き出された排泄器官を嬲られている。
カーテン一枚隔てたすぐ向こうには夫がいる。
しかもこっちを見ている。
そんな状態で肛門をいじられるなど信じられなかった。

──や、やめて、そんなっ!

「んううっ……んんっ!」

声にならない抗いの言葉と悲鳴を交互に上げつつ、響子が尻を振った。
男の淫猥な指がゆるゆるとアヌスを揉み込んでくる。
揉みほぐしながら、ゆっくりと肛門内に指が入ってきた。

「うんっ……!」

何とも言えない違和感とおぞましさに、響子はくらくらしてくる。
何度されてもお尻を嬲られるのだけは慣れることがない。
尻だけでなく、胴震いがしてきた。

「ほうら、もう感じてきたようだぜ。よく見ろ、五代」

──いやあ! 違う、違います、あなたあっ! わ、私は感じてなんか……、いやあああっ!

「んうっ! んんっ! んん〜〜〜っ!」

跳ねるように暴れ出した響子の腰を押さえつつ、坂本がそのアヌスを嬲る。
指はゆっくりと回転するように抉り込んできた。
たまらず響子は腰を捩って抗った。
そこで坂本が指を抜いた。
響子はがっくりと力を抜き、腰を落とした。
まだわなわなと臀部が痙攣している。

「今度はこいつを使ってみるか」

──ああ、何を……何をする気なの……。夫の前ではもういやよ……。

「んひぃっ!?」

──な、何これぇっ!? い、いやっ、変なもの入れないで!

「お、おい、坂本……」
「ん? 平気だよ。商売女だって言っただろ? これくらいどうってことないさ」

坂本はグロテスクなものを手にして、それで響子のアヌスを責めていた。
アナル用のディルドだ。
真っ黒で、やや反り返っているのがいやらしい。
太さは2センチほどだが、長さは20センチ以上ある。
しかも、その表面にはいくつものイボがついていた。

そんなものをアヌスに突っ込んだのだ。
裕作は、そんなものが入るとは思えなかったが、響子のそこは坂本の愛撫を受けて柔らかくほぐれきっており、楽々と受け入れていった。
責められているのが妻とは知らず、夫は驚いたような顔で淫靡な光景を見つめている。

「んんん〜〜っっ! んう! んうううっっ!」

いやいやと振りたくる響子の腰を押さえながら、坂本はずぶずぶとディルドを沈めていく。
一気に根元まで埋め込まれ、響子は仰け反って目を剥いた。
奥深くまで押し込まれた感覚に目が眩んでくる。
無数の小さな突起が、響子の肛門と腸内を激しく擦っていく。

「んむむうっ……!」
「ほれ見ろ、五代。この女、尻を振って悦んでるぜ」

──違うっ! 違います、あなたあっ! い、いやなんです、ああっ!」

「もっと近づいて見てもいいんだぜ。よく見ろ、女のアヌスってなあ可愛いもんだろうが」
「……」

──いやいやっ、あなた、見ないで!

「んむっ! むむうっ!」

夫の顔がお尻の間近まで近づいているのが何となくわかる。
時々、臀部に熱い息がかかるのだ。
坂本が淫具を扱っている以上、顔を近づけているのは愛する夫に間違いない。
声にならぬ悲鳴を上げながらも、夫が生唾を飲み込む音まで聞こえた。

「んひっ! んむう、うんっ! んっ! んくうっ!」

──あなた、いやあっ! み、見ないで……あ、あ……あくうっ……

響子は、抉られるアヌスと頭の中がカァッと灼けてきた。
夫が見ているというのに、坂本は遠慮なく深くまで突き刺してくる。
必死に裕作の面影を思い浮かべようとしているのに、ディルドのイボが腸内を擦りつけ、気もそぞろになってきた。
イボが引っかかって腸壁が引きずり出され、肛門がめくれ上がる。
ずぶっと貫かれると、めくれ上がったアヌスが、また巻き込まれて中に押し込まれていく。

「んう……んうう……んっ……んんっ……」

アイマスクされているため、責める坂本どころか、何も見えない。
視界のないことで、余計に責められる肛門へ意識が集中してしまう。
突起に擦られ、奥まで貫かれ、粘膜を巻き込んでいく摩擦感が、やがて妖しい快感となって響子を捉えていく。

「どうだ五代。よく見えるか? 女が感じてるのがわかるだろう」
「あ……、何というか……」
「無理すんな。おまえもチンポ立ってきたんだろ? いいんだよ、それで。正常だってことさ」
「……」

裕作は響子の尻たぶに顔がくっつきそうなほどに近づいていた。
そこで妙な既視感を覚えた。

女は、アヌスを責められ、驚いたことに媚肉を濡らし始めていた。
坂本が言ったように、どうも本当に快感を得ているらしい。
問題は、その蜜の匂いに憶えがあったことだ。
この異常な状況でなければ、また裕作が泥酔していなければ、その匂いが妻のものであったことに気づいたかも
知れない。

「んんっ! んくっ! んううっ!」

響子が反応し始めると、坂本はにやりと笑って責めをより激しくしていった。

(くく、響子のやつ、本当に感じてきてるな。これだから敏感な人妻はたまらねえや。それにしても、五代も五代だ。
尻だけとはいえ、てめえの女房だとわからないもんなのかね)

坂本は心で裕作を嘲笑い、その妻を責め上げていく。

「う、うむっ……ううんっ……んっ……んんんっ……!」

響子の呻き声に甘い色が混じってくる。
ギャグを外せば喘いでいるのかも知れなかった。
アヌスに埋め込まれたディルドは激しく抜き差しされ、ずぶりと奥まで挿入されると、ぐるぐると回転させられた。
突起が粘膜を巻き込み、たまらない刺激と響子を悶えさせる。
ぐいぐいと抉り込まれ、アヌスについた官能の炎が響子の身体全体に燃え広がっていく。

──ああっ、もうやめてっ……あ、もう……もうっ……!

響子はディルドが抉るごとに尻をうねらせていく。
もう、とてもじっとしていられないようで、まるで自分から腰を振っているようにすら見えた。
坂本はこのままいかせようとして、一気に責め込んでいく。
ずぶっと突き込むとぶるっと身を震わせ、抜かれると尻が持ち上がる。
坂本は、抜ける寸前まで引き抜くと、一気に根元まで差し込んだ。
イボが思い切りアヌスと腸壁を擦り上げ、響子は、縛られた腰から上を思い切り仰け反らせた。

「んんんっ、んううう〜〜〜っっ!!」

ガクンガクンと二度ほど大きく裸身を弾ませ、腰のベルトを引き千切るほどに反り返った。
そのままの姿勢で数秒ほど痙攣していたが、すぐにどさっと寝台に倒れ込んでしまった。
坂本はその様子を満足げに眺めながら、いったばかりの響子の尻を撫でている。
汗が浮いてぬらついていた。
まだビクビクと痙攣している。
坂本がずるっとディルドを抜き去った。

「へへ、凄かっただろ? この女、感じっぷりがすげえんだよ」
「……」
「しかもマンコじゃなくて尻の穴で気をやったんだからな。とんでもねえ淫売だ」

──違う……違います、あなた……。し、信じて……私は……

「どうだ、やりたくなったろ?」
「俺は……」
「遠慮すんなよ。もうカネは払ってんだ、好きにしていいよ。ま、怪我させるとかいうのはまずいがな」
「そんなことはしないけど……」
「ほれ、そんなチンポおっ立ててカッコつけてる場合かよ。やれって」
「……」

促され、裕作がふらふらと立ち上がる。
室内の照明が薄暗いこともあって、絶頂したばかりの女の尻が、やけに妖艶に見えた。

見事な臀部だった。
腰骨が大きいのか、くびれたウェストと反比例してよく発達している。
肉もよく乗っていて、いかにも熟れた女の尻だ。
そういえば、と裕作は思った。

妻の響子もこんな感じだった。
結婚前から素晴らしいスタイルで、胸も大きく美しかったが、何しろその尻が豊満で裕作を魅了したものだ。
本人は少し大きすぎると気にしていたようだったが、男から見れば素晴らしいヒップだった。
この女の素性はわからないが、尻は妻のものとよく似ていた。

だが裕作は、それほど女性経験があるわけではない。
似ているといっても、この年齢くらいの女はみんなこんなものなのかも知れない。
そんな裕作の思いがわかるのか、坂本は笑いを噛み殺していた。愚かな男だ。
亭主のくせに女房の身体をまだ完全に理解していない。
夫なら、例え真っ暗闇でもその身体を抱けば、すぐに妻だとわかって当然だろう。

「んっ!」

裕作の手が恐る恐る臀部に触れると、響子はビクンと身を跳ねさせた。坂本が声がする。

「やれよ、いいから」

──……!! ま、まさかあの人……、こ、ここで裕作さんに私を……

「尻をやるか? 見ろ、まだアヌスが閉じきってねえ。淫らそのものだぜ」
「……い、いや、そこは……」
「初めてか? なら初体験してみるのもいいだろうよ。ま、無理にとは言わないがな。それなら普通にやったら
どうだ?」
「……」

裕作はムラムラと獣欲が込み上げてきた。
言われた通り、妻とはもうふた月ほどもセックスしていない。
いぶきとの行為も多くて週一だ。
そんな状態で酒まで入り、しかも目の前には「どうにでもして」と言わんばかりの女尻が突き出されている。
それも売春婦らしい。
つまりセックスして構わないのだ。
おまけにその臀部は脚は最愛の妻に似ている。
その気にならぬ方がどうかしている。

とはいえ、これもある意味「浮気」ではある。
妻に似ているからつい、というのは言い訳になるまい。
売春婦相手なのだから厳密には不倫とは言えないだろうが、響子もそして裕作自身も、これは浮気だと判断
するだろう。
それでも、目の前の妖しくうねる豊かな尻に、もう我慢が利かなくなっている。
響子の尻に触れた裕作の手が、そのまま細いウェストを掴んだ。
やや開かれた股間の奥にある媚肉はもう濡れていた。
この女もその気になっているのだ。
そう思って、裕作はペニスをその膣口に押しつけた。

「んんっ!」

──ひっ!? あ、あなた……あなた、まさか本当に!

響子の腰がうねり、一層に暴れ出した。
こんなところで夫に「犯される」なんて信じられなかった。
しかも坂本が見ているのだ。
響子は何とか夫に知らせようと呻いたが、ギャグとバンダナが邪魔して声にならない。
せめて暴れてやめさせようとしても、両脚量手首ともに拘束されて動けない。
腰も強力でがっちりとベッドにくくりつけられていて、いくら動こうとしても僅かに背が上がり、腰が蠢く
くらいだ。

「んう!」

響子は膣から入り込んでくる熱い肉棒を感じ、思わず息を飲んだ。
亀頭が、そしてサオの部分がゆっくりと媚肉を割り、挿入されてくる。
こうなってはもう受け入れるしかない。

「んん……んうう……」

ずぶずぶと裕作のものが埋め込まれてくる。
夫とは何度も経験しているが、この時は「犯されている」という実感があった。

──あ、あなた……あ……

裕作の腰が、ぺたんと響子の尻に当たる。
全部入ったようだ。
坂本のものと違い、さすがに最奥までは届いていないが、ひさびさに味わう夫のものの感触、響子は軽く
身震いした。
裕作は挿入したまましばらく動かず、響子の中を確認してから腰を使ってきた。

「うんっ! んっ、ん……んう! んっ……んっ……んんっ!」

窮屈な響子の膣をこじ開けるようにして、裕作のペニスがねじ込まれてくる。
やがて裕作は腰を使うことに集中してきた。
坂本なら、ここで響子の胸を揉んだり、あるいはクリトリスを同時に愛撫したりして責めるところだが、今の裕作には
そんな余裕はないらしい。
というよりも、もともとこの男はそうしたねちっこいセックスはしないのかも知れなかった。

──あっ、あっ……ゆ、裕作、さんっ……あなたあっ……ああっ

状況は極めて異常ではあるが、相手が夫であることは変わらない。
犯される響子も、少しずつ感じ始めていた。

「ん、んうっ……んん……うんっ……くっ……んんん……」

勝手に膣襞が蠢き、突き込まれてくる夫の肉棒を締め付けてしまう。
響子は、膣全体で裕作を感じていた。
中も愛液で満ちている。
濡れやすいことはわかっていたが、今もまた奥の方からこんこんと愛液がしみ出てきている。
裕作の方も、肉棒の滑りがよくなったことがわかるのか、スムーズに腰を打ち込んできた。

「ん……んん……んうう……」

──ああ、あなた……い、いい……いいわ……そう……も、もっと……ああ……

さっきまで「犯される」と脅えていたのも、もう裕作とのセックスに没頭し始めていた。
相手が裕作以外では、さすがにここまで早くのめり込みはしなかったろう。
とても「抱かれている」という感じはしなかったが、それでも二ヶ月ぶりになる夫とのセックスを肉体の方が
思い出し、確実に官能を導いてくる。
裕作がぺたんぺたんと突き上げる尻に、坂本が手を乗せて撫でている。

「くく……、感じてるみたいだな」

──……!

うねっていた響子の尻の動きがぴたりと止まる。

「ま、旦那とはひさしぶりだし、無理もないな、奥さん」

──やめて、言わないで! ああ、この人に知られたら……

「……何のことだ、坂本」
「何でもない、気にすんな」
「でも……、この人、もしかして結婚してるのか?」
「……まあな。欲求不満の人妻が売春してるってことさ」

──ひどいっ! ウソです、あなた! ああ、もういや……

「んんっ……んっ……んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ」

裕作の動きがリズミカルになるに従って、響子の喘ぎもそうなっていく。
こんなところで、こんな格好で夫に犯される。
感じるどころではないのだが、坂本の調教ですっかり快楽に脆くなっている肉体は、裕作とはひさしぶりという
こともあって、少しずつ快感がにじみ出してくる。

「ん、んんっ……んうっ……んっ……んんっ」
「見ろ、五代。この女、もう気分出してきてるぜ」

──違うっ……ああ、あなた、もうやめて……こ、こんなところで……ああっ……

「んく!」

裕作がぐいっと思い切り突き込むと、響子は仰け反って喘いだ。
身体を揺さぶり、うねらせているせいで、手首や足首に巻かれたベルトが白い素肌に食い込んでいる。

「んん……んんっ……んっ……んぐっ……」

傍目にもわかるほどに、響子の息が荒く熱くなってきていた。
裕作は本能的に、響子の深いところばかりを突いてくる。
奥がいちばん感じることを教え込まれた響子の膣が、その男根を深々とくわえこみ、さらに奥へといざなおうと
している。
男の腰が尻をつぶすほどに押しつけられても子宮までは届かないことに、響子は若干の焦れったさを感じていた。

「んんん……んっ……んうう……」

もう羞恥すら薄れてきたのか、響子は自分から腰を動かしてきている。
裕作の突き上げに合わせ、腰を突きつけたり引いたりしていた。
完全に肉欲に溺れているわけでもないらしく、まだ少々抑え気味ではあるが、このままならじきに官能に狂う
ようになる。

──ああ、あなた……あなたあ……ああ、もっと……そ、そうよ、ああ……もっと激しく……いいっ……

「んんっ……んんん……」

女が次第に裕作を受け入れだしたのがわかるのか、裕作の方も本気で挑んできた。
裕作は響子の腰をぐいと引き寄せ、思い切り腰を叩きつける。
その勢いに響子はぐぐっと背中を弓なりにして喘いだ。
男女の動きが大きくなるたびに、乳首から下がったベルの音も部屋に響く。

──すごい、あなたっ……ああ、いつもよりいい……気持ち良いっ……

肉棒の抜き差しされる速度が速まり、勢い込んだペニスが響子の媚肉を蹂躙する。
かつての裕作にはなかった激しさだった。
響子は仰け反った顔を上げ、ギャグを加えた口から唾液を零した。
バンダナももう吸い取れきれず、ぽたぽたと床に垂らしていた。

「んくっ、んっ……んんっ……んんっ……」

裕作が激しく腰を使うと、響子は猿ぐつわされた口からくぐもった嬌声を放ち、尻を悶えさせた。
濡れ方の激しい響子らしく、感じるにつれ、肉棒を出し入れされるごとに粘った水音を立てている。
それだけではすまず、ぼたぼたと蜜を床に零していた。

「んく……んくうっ……んっ、んんっ!」

もう夫に犯されていることや、それを坂本が見ていることも忘れてしまったのか、理性から解き放たれたように
よがり出した。
込み上げる快楽を制御しきれず、肉棒が膣を貫くたびに喘ぐしかない状態に陥っていく。

──ああ、あなた、いいっ……あ、私、もう……もういってしまいますっ……ああっ

たっぷりと潤った膣が裕作の肉棒をきゅっと絞り上げ、その精を吐き出させようとしている。
響子の肢体全体がぶるぶると震え始めた。絶頂が近いことを坂本は察したが、裕作の方にはそこまでの余裕はない
らしく、ただただ愚直に響子を突き上げていた。

「五代、その女、もういきそうだぜ。おまえもいけよ」
「あ、ああ……。あ、俺、ゴムを……」
「あ? かまわねえよ、中に出していい」
「いいのか?」
「いいよ。好きにしろや」

坂本の言葉を受けて、裕作は響子を絶頂させるべく、奥まで肉棒を打ち込んでいく。
乳房の鈴の音までは響子を倒錯させていった。
リンッ、リンッとベルが高く鳴ると、性感のジャッキが一段ずつ上がっていくような気がした。

響子はもう官能を我慢しきれない。
こんな場で裕作にレイプされ、それでも感じてしまう自分の肉体を情けなく思っていた。
夫との行為でこうなるのは当然だし、望ましいことだが、シチュエーションがあまりにも異常だった。
なのに響子は、普段、夫に抱かれている時以上に感じてしまっている。

「んんっ……んっ、んっ、んっ……くううっ!」

響子の肌には汗が浮き始め、玉となって滑り落ちていく。
美貌の人妻は他人の前で夫に犯され、激しく身悶えながらも、その膣は男根をきゅうきゅうと締め付けて離さない。

──ああっ、裕作さんっ……あなたあっ……!

響子が絶頂する前に、裕作の方が達してしまった。
あまりにも甘美な締め付けに、彼のペニスは我慢しきれなかったのだ。
喉の奥で「くっ」と呻くと、二三度ガンガンと響子の尻を突き上げると、そのまま射精した。
熱い精液の奔流を感じ、響子も達した。

「んぐうううっっ!」

──ひっ、あなたっ……出てるっ……ああ、いい……い、いく!

響子も一声吠えるように嬌声を上げると、ガクガクっと大きく裸身を波打たせた。
がくりと萎えてベッドに身を預け、それでもまだ絶頂の余韻で尻や脚をびくびく痙攣させていた。
射精を終えて裕作が膣から男根を抜くと、響子はまたぶるっと尻を震わせた。
ペニスが抜け出ると、媚肉からは愛液と精液のミックスがとろりと零れ出てきた。
裕作はその様子を見ることもなく、そのままどさりと床に尻餅をついた。
坂本が近づいて裕作の肩をゆさぶる。

「おい」
「……」
「おい五代、しっかりしろよ」
「……」
「だらしねえな」

坂本はそう吐き捨てて、裕作の肩を押した。
ぐらりと身体を揺らして裕作は床に倒れ伏した。
どうにかなってしまったわけではなく、単に酔って意識を失ったらしい。
響子を犯して射精し、ふっと力が抜け、同時に失神したようだ。
さっきまでは猛々しかったであろう男根も、今では濡れそぼってだらしなく萎えている。
坂本は屈めていた腰を上げて響子に近づき、その尻をぴしゃんと叩いた。

「……」

響子の方も失神したのか、返事がなかった。
坂本はカーテンを引いて、響子の全身をさらけ出した。
念のためにもう一度裕作を見たが、顔を伏せて正体なく眠りこけている。

「奥さん」
「……」
「起きろよ、響子」
「ん……」

坂本が髪を掴んで顔を上げさせると、響子はようやく目を開けて呻いた。
バンダナが解かれ、口のギャグボールも外された。

「あ……、はあ……はあ……うう……」
「いい顔だな、え? どうだ満足か?」

響子はキッとして坂本を睨んだ。

「酷すぎますっ!」
「酷い? 何がだよ。五代とセックスするのはひさしぶりだったんだろ?」
「そ、そうですけど、こんな形で……。あの人に、またお酒をたくさん飲ませたのね!」
「そうだよ。じゃないとあの意気地なしは女も抱けないからな」
「夫を悪く言わないで!」
「事実じゃないか。おまけにあんたは、そんな状態で五代にやられて気をやったくせによ」
「わ、私は……」
「今さらカマトトぶるなよ。あんたはな、誰に犯されてもいっちまうような女だし、こんな恥ずかしい状況でやられても
気をやるような女なんだよ」
「いやっ……!」
「いやじゃねえ。いい加減認めろよ」

掴んでいた髪を離すと、坂本はまた響子の後ろに回った。
そしてまた豊かなその尻を両手で撫で回す。

「……もう離して」
「まだだよ」
「解いて。もう、こんなのはいやです」
「まだだっての。また五代の前で恥をかいてもらうからな」
「そんなっ……。あ、あなたはまたここで……あの人の前で私を……」
「わかってるじゃないか。もう奥さんは俺から逃げられないのさ。さ、覚悟しな」
「いや! やめて!」
「やめて、だと?」

坂本は鼻先で笑っている。

「ウソをつくな。おもちゃで尻の穴をいかされたり、五代にやられたくらいじゃ満足できてないだろうが」
「え……」
「奥さんの身体は貪欲だからな。五代のなよっちいチンポくらいじゃ、不完全燃焼じゃないのか?」
「な、何を言うの! 私は……、あっ」

振り向いた響子は目を剥いた。坂本が自分のペニスをこれ見よがしにぶらぶらさせている。
裕作のものよりも一回りは大きかった。
人妻の喉がごくりとツバを飲み込んだ。
いけないと思う気持ちを、肉の疼きが灼いていく。

「気取るなよ。俺にやって欲しいくせに」
「そんな……そんなことありませんっ。やめて、もういや!」
「へへ……」
「あっ!」

開かされた尻の狭間に熱いものが押し当てられ、すっとその溝をなぞっていく。
思わず身を引いてしまいそうなおぞましさと、ゾクッとする妖しい感覚が同居していた。
夫に犯され、いかされたところを見られただけでなく、さらにまた凌辱される。失神しているとはいえ、その夫も
すぐ側にいた。
響子の頭の中と心がカッと白く熱く燃え上がる。

(ああ、すごい……。こ、こんなにかちかちに硬くなってる……)

尻たぶから、その硬さと熱さが伝わってくる。
頭の中だけでなく、気をやったばかりの膣奥がまた熱を持ってきた。
たくましい男根が挿入されることを肉体が期待しているのだ。

「あっ……!」

亀頭が媚肉に押しつけられると、響子の尻がぷるっと小さく震える。
しかし、前に逃げようともせず、むしろ後ろに突きだしてくる。
坂本は、焦らすように媚肉を上下になぞっておいてから、その矛先をおもむろに別の穴に向けた。
アヌスだ。
響子のそこは、坂本に散々ディルドで嬲られ、いかされている。
その後、裕作に犯されている時も、物欲しげにひくひくと口を開けていたのだ。
裕作は響子の媚肉を犯すことばかり考えていたせいか、そこに興味はあったが挿入まではしなかった。
しかし響子の肛門は、裕作に犯されている間中、小さく口を開け、喘ぎ、また閉じるのを繰り返していた。
そして今も、柔らかくとろけきって、僅かに口を開けていた。
坂本はその小さな小さな穴に、太い亀頭をぐぐっと押しつけてきた。

「ひぃっ!?」

響子は大きく動揺し、驚いたように振り向いた。

「さ、坂本さんっ、そこっ……!」
「尻だよ、尻の穴。いつかここをやってやるって言ってただろ?」
「そんな……、いや! そこ、いやです! す、するなら……するなら前で……」
「ん? マンコやって欲しいのか?」
「そ、そうじゃないけど……、ああ、お尻なんていや……、許して」
「許さない。今夜は絶対に奥さんのアヌスを犯してやる。こうやって旦那も見てるしな」
「いやあっ……!」

響子はハッとして、慌てて夫を見たが、幸か不幸かまだ裕作は倒れていた。
坂本に犯されるのを、それも肛門を凌辱されるのを見られるなど言語道断ではあったが、助けを求める相手は夫しか
いないのだ。
坂本に穢され尽くしたことを知られる覚悟で夫を起こすのか、それとも結婚生活を守るために、またしてもこの
けだものに肉体を蹂躙されるのか。
響子が悩む時間すら与えず、坂本のペニスはそのアヌスに侵入してくる。

「ひっ! ああ、だめ、そこだめっ……やああっ!」

響子は盛んに尻を振って抗ったが、男根は正確にその肛門に沈んできた。
柔軟になったアヌスに亀頭が入り込んでくる。
響子の尻たぶが強張り、力の入った腿が痙攣している。

「ぐ、ぐ……やあ……は、入って、あっ……入ってきちゃう……ああ、いや……あうむっ!」

いちばん太いところが肛門に飲み込まれると、響子はぐぐっと背中を思い切り反り返らせた。
バリッと裂けたような音が聞こえた気がしたが気のせいだったようで、響子のアヌスは精一杯口を拡げさせられ
ながらも、裂けず出血もせずに坂本のものをくわえこんでいた。
それでも響子のそこは今にも裂けてしまいそうで、伸びきった肛門粘膜からはギシギシと軋む音が聞こえて
きそうだ。

「あ、あ……あぐ……」

苦しいのか、響子は口をパクパクと喘ぐようにして息を吐いていた。
ぴりぴりとアヌスの縁が痛み、ペニスの触れている部分が火のように熱くなっている。
坂本は喜々として、それでも慎重に男根を埋めていく。
寸刻みに、太いものが人妻の肛門を割り、直腸へ入っていった。
カリの部分が飲み込まれてしまうと、あまり抵抗なくサオの部分は挿入されていく。
もっとも、その間もアヌス粘膜はずっと硬いペニスに擦られているのだから、響子の方はたまらなかったろう。

「はぐううっっ……!」

肛門が長大な男根を根元まで飲み込み、坂本の腰がぺたんと尻たぶに当たると、響子はぶるるっ尻を震わせてから、
がくりと力を抜いた。
それでもそのアヌスはキリキリと坂本の肉棒を食い締め、腸壁が絡みついている。

「あ……あ……」
「どうだ、奥さん。とうとう尻の穴でも俺とつながったな」
「いやあ……、こ、こんなの……」
「もう奥さんはアヌスまで俺のもんだってことだ。嬉しいか?」
「い、いや……、抜いて……ああ……く、苦しいわ……」
「響子はマゾだからな、その苦しいのが良いはずだぜ。もっとも、苦しいのも最初のうちだけだ。奥さんはマンコ
だけじゃなく、尻の穴も最高だからな、すぐに気持ち良くなる。へへ、俺がアナルセックスの悦びをきっちり
教え込んでやるからな」
「そ、んなのいや……あ、あっ、う、動かないで、痛いっ……!」

坂本が少しずつ突き上げていくと、響子は悲鳴と呻きに交えて熱い吐息を漏らしてくる。
まだ動きは2,3センチほどだ。
奥まで入れたものを僅かに引きだし、すぐにまた奥まで入れるのを繰り返した。

「へへ、前から尻の穴を愛撫してやってきただけあって、案外簡単にできたな」
「ああ……」
「これも調教の成果だ、感謝しろよ。普通はこうはいかねえぜ、ヘタすると本当に裂けちまうんだからな」

坂本が喋るだけで、ぎりぎりまで拡張されたアヌスにびりびりと響いてくる。

「ふ、太い、ああ……。大きすぎる……き、きつい……」
「そんなに大きいかい、奥さん」
「お、大きいわ……、ああ、だからもう抜いて……苦しい……」
「そうかい。旦那と比べてどうだい?」
「……!」

響子の動きと呻きが同時に止まる。

「ど、どうしてそんなことを今……あ、ううっ……」
「聞きたいからさ。言えよ、ついさっきまで五代のをくわえ込んでたんだからわかるだろ?」
「わ……からない……ああ……」
「わからないってことはないだろうよ。言えよ」
「だ、だって……ああ、あの人のは……そ、その、前に……」
「そうだったな、五代のマンコ、俺のは肛門だから比べられないか」
「だから早く……抜いて……あ……」
「抜くわけねえだろ。奥さんを尻でいかせるんだからな」
「そんなこと……ああっ」
「平気だよ。散々アヌスを可愛がってやったし、奥さんだって反応してたろ? それに、さっきだって、あんな
イボ付きディルドで派手にいったじゃねえか」
「……」
「そんな奥さんなんだ、肛門セックスが初めてでもきっといけるさ」

坂本はゆっくりと腰を引いていき、響子の腸管からカリまで引き抜いてから、いきなりズンと奥まで貫いた。

「ひぐぅっっ!」

その衝撃に、響子がぶるるっと痙攣した。
ぎりぎりまで抜かれ、また根元まで埋められることで、ペニスと肛門、そして腸管がいやというほど摩擦される。
坂本が突き上げ、抜き、また突くと、響子の尻がぶるぶると震え、その快感を訴えていた。

「感じるみたいじゃねえか。さすが響子だな」
「ち、違う……これは違います、ああ……」
「進歩がねえな。喘ぎながらそんなこと言っても説得力ないんだよ」
「やっ! ああっ!!」

坂本はゆっくりとしたリズムで、出来るだけ長くストロークをとって響子の肛門を責めていく。
そうすることで、響子の直腸とアヌスに坂本の肉棒の感触を覚え込ませようとしているのだ。
容赦なく突き上げられ、響子は盛んに仰け反り、呻き、喘いでいる。背中の両手はぐっと拳が握られ、ヒールで爪先立ちに
なったふくらはぎが攣りそうなほどに力が入っていた。
苦しそうな顔だが、声が上擦ってきている。肉体は早くも反応しているようだ。

「あ、あ、お尻……ああっ……お尻、熱い……あっ……」
「お尻じゃない、お尻の穴だ」
「お尻……の穴、熱い……あうう、きつい……あ、そんなに深くっ……き、きついっ……」

喘ぎと吐息を漏らす唇は半開きとなり、また唾液が垂れてきた。
喘ぎすぎでツバを飲み込めないらしい。

「あうう……お尻の中すごい……あ、あ……お尻がおかしくなっちゃいます……やあっ……」
「おかしくはならないと思うぜ。締め付けはすげえし、アヌスの粘膜も大丈夫そうだ。少し爛れてきてるが、初めて
だからだよ。心配すんな、俺も全力でやってるわけじゃない」
「で、でもお尻が……あああ……」
「痛いだけじゃなくなってるだろ? 苦しくてきついけど、気持ち良くなってんじゃないのか?」
「違う……あ、あ……わかり、ません、あっ……で、でも……ああ……」

坂本が突き上げると、汗にまみれた裸身がうねり、時折ぴくぴくと震えている。
限界まで広がって肉棒をくわえ込まされている肛門も、肉の輪になって盛んにペニスを絞ってきていた。

「いい具合だぜ、奥さん。やっぱ奥さんはセックスするために産まれたようなもんだな。全身どこをとってもすげえや」
「そ、そんな淫らな……い、いやらしいっ……あ、お尻っ……ひぃっ……!」

ピストンの速度が上がって、少しずつ激しく腰が打ち付けられると、響子は悲鳴を上げて人妻らしいむちっとした太腿を震わせた。
腸管を抉られ、肛門の縁を擦られる悦楽が、響子の肉体に染みこんでくる。
響子は気づかなかったが、その膣はねっとりと愛液を溢れさせていた。

「ああ、もうっ……坂本さん、もうやめて、ああっ……お尻っ……ああ、お尻で……」
「なんだ、もういくのか」
「いやっ!」

響子は顔を振りたくって叫んだ。いくら我慢しても込み上げてくる昂ぶりを押さえきれなくなっている。
媚肉でなくアヌスを犯されているのにどうしてこうなるのか、さっぱりわからなかった。
尻が、肛門が熱くなってくると、なぜか膣奥──子宮がきゅうっと痺れてくるのだ。

「あああ、もう……ああっ……」

響子が絶頂前に漂いだしたのを確認して、坂本はその尻を割り開き、激しく突き上げていく。
ただ突くだけでなく、腰を回転させてアヌスを拡げるような動きも交えた。
そのせいか、響子は一気に燃え上がっていった。

「だ、だめ、それっ……ひぃっ……あ、あ、そんなにしたら、もうっ……!」

響子はひぃひぃ呻いて腰をうねらせ、くいくいと坂本の男根を締め上げる。
その収縮が早く小刻みになってきていた。媚肉と同じである。
いきそうになると、そうなるらしい。
響子が短く「あっ、あっ」とピストンに併せて喘ぐようになると、坂本は大きく動き出した。
腰を動かして男根の侵入角度を変える。肉棒の先で響子の弱点──子宮を責めようというのだ。
腸管を隔てて子宮をこねくられ、響子はたちまち達してしまった。

「ひっ、ひっ、い、いく……いっっくううっ……!!」

ガクガクと全身を震わせながら、汗まみれの肢体を大きくしならせて響子は絶頂した。
膣とは比較にならない強烈な締め付けに、さすがの坂本も我慢できず、ひときわ大きく響子の尻を割り開くと、
ガンガンと思い切り突き込んだ。
響子の大きな尻が浮くほどに突き上げると、開いた尻たぶの奥に腰を押しつけてから射精した。

「ふわあああっ、お尻に出てるっ……ひっ、熱いっ……あ、また……い、いく!」

どっとばかりに粘った奔流が流れ込んできて、響子の腸管を灼いていく。
どろどろに濃い精液が腸壁にひっかけられるのを感じ取ると、響子の裸身がまた大きく反り返り、大きな震えが全身を走った。
凄まじいまでの収縮が射精するペニスを襲い、絞り上げていく。

「くっ……!」

坂本は呻きながら響子の腰を抱え込み、その尻の奥に精液を発射している。
坂本が出しているというよりも、響子に絞り取られていると言った方がいいくらいに、響子のアヌスが締め付けてくる。
坂本は夥しい量の粘液を響子の直腸に放っていた。

「ふう」

ようやく射精を終えても、坂本は抜かなかった。
響子の肛門が「まだだ」とでも言うように締めてくることもあったが、その腸管が絡みつく感触と熱さを味わっている。
腸壁がペニス全体を絞るように刺激し、アヌスは根元を盛んに締め付けた。そのせいで、出したばかりだというのに、坂本の男根がまたむくむくと膨れあがってきた。
それがわかるのか、響子は「ああ……」と呻いて坂本を振り返る。

「あう……」

ようやく坂本が肉棒を抜き取ると、どろっと精液が逆流してきた。
肛門は、まだ苦しげに喘ぐように、ひくひくと口を開閉している。
響子が息をするたびに、中からどろりと精液が零れ出てきた。
坂本の精液が、響子の股間や腿、ふくらはぎを汚し、床に水たまりを作っている。
相当な量を出されたようだった。

「ひっ……はっ……はっ……はあ……はあっ……あ……はあっ……」
「また派手にいったな、響子、え? 五代がそこで……」
「ひっ……!」
「……見てねえな。ダメな野郎だ、まだ気がつかねえ。こんな近くで女房が尻までやられてるってのによ」
「裕作……さん……ああ……」
「ま、あんな情けない旦那は寝かせておけ。それより奥さん、尻でも気をやったじゃねえか」
「あ……、私は……」
「恥ずかしがるなよ、すげえ身体してるってことさ」

坂本はそう言いながら、響子の尻を撫でている。
胸にしろ尻にしろ、いくら触っても揉んでも飽きることのない見事な肉だ。
響子の熟れた肌を触っているだけで、ペニスはぐぐっと大きくなっていく。
それに気づいた響子が青ざめた。

「ひ……! も、もういや……!」
「もう一回やらせろや。いつも三回や四回やってんじゃねえか」
「い、いや……もう許して……今日はいやよ……」
「だめだ、もう一度だ。今度は奥さんお待ちかねのマンコにしてやろう」
「ひ!」

坂本が肉棒を掴み、ぶるんぶるんと振っている。
先端からは、精液の残滓と響子の腸液が飛んでいた。

「も、もういや……ああ、いやです……」
「いいね、奥さんの、その嫌がる顔が。最高なんだよ、その表情が。嫌がる奥さんを力ずくで犯す。かーーっ、
男として最高のシチュエーションだね」
「ああ……」

どんなに懇願しても絶対にやめてくれない。
響子はしくしくと泣き始めた。

「今度はちゃんと比較しろよ。旦那のはマンコ、俺のは尻に入ったから、どっちが良いか決められないって言った
んだから」
「やっ……、いや、しないで……いやああっ!」

響子が「んっ」と息を飲んだ。
膣を割って、野太いものが入り込んできたのだ。
潤いきったそこは太い亀頭部を難なく受け入れ、肉棒が進むごとに人妻の膣道がじわっと広がっていく。

「あ……、くっ……い、や……」

響子はそのきつさに呻いていたが、責める坂本も唸っていた。
膣の内部は、多すぎる愛液と裕作がさっき吐き出した精液でどろどろになっているのに、かなり窮屈だったのだ。
柔らかくとろけているのにこのきつさ。
よほど締め付けが強いのだろう。

「あ……あ……あ……」

坂本がゆっくりと腰を送り、肉棒を押し進めていくと、広がったカリで膣を擦られて響子が呻く。

「かはっ……!」

坂本のペニスが最奥に届き、子宮口にぶつかると、響子は仰け反ってぶるっと痙攣した。
男根をくわえたまま、全身の力が抜けている。
坂本は汗でぬめった尻を撫でながらからかった。

「おやおや奥さん、もしかしてもういったのかな?」
「あ……ああ……」
「一度奥まで突かれただけでいっちまうとはな。感じやすいっていうか、スケベなんだな。そんなに奥がいいのか?」
「……」
「それともあれか、さっきの五代とのセックスじゃ全然満足できなかったってことか。無理もないさ、これだけの身体
してるんだ、あんなひ弱なやつじゃ……」
「お、夫の……あの人の悪口は言わないで……」
「ふふん、まだそんな口が利けるんだな」
「あ、だ、だめ、動かないで! ひっ!」

強制的にいかされて、まだびくびくと引き攣っている胎内と子宮口が、太い男根に翻弄されていく。
それだけでなく、寝台の下に坂本の手が潜り込み、響子の乳房を揉みしだき、乳首を捏ねている。
ベルが美しくも哀しい音色を響かせていた。

「んっ、んくっ……いやっ……ああっ……んっ……うんっ……やめっ……あうっ……」

坂本に貫かれているうちに、響子の媚肉はどんどんと熱を持ち始め、蜜を零してきた。

「やっ……いや……くっ……んっ……むむ……んくっ……」

響子は懸命に唇を噛みしめている。どうやら必死になって喘ぎ声を堪えているらしい。
やはり、側で気を失っている夫が気になるのだろう。
さっき肛門性交されて派手に喘いでいたのだから今さらという気もするが、一度醒めれば、やはり無心では
いられないのだろう。
人妻であれば致し方ないところだ。
男は、そんな人妻の思いを打ち砕いて性の虜にすることに大きな興奮を覚えるのだ。

「くっ……いやっ……ああっ……」

よがらず我慢しようと決意した響子だが、もう顔は真っ赤に染まっている。
息んでいるせいもあるが、快感が体温を上昇させてもいるのだろう。
必死になって唇を噛んでいても、つい口が開きかけ、熱い吐息とくぐもった喘ぎが漏れてきた。

(ああ、このままじゃ……わ、私、また……)

さっきのアナルセックスとは異なり、男は遠慮なく腰を打ち込んできた。

(ああっ、そんなに強くっ……くっ……お、大きい……そ、それに、こんなに硬い……さ、さっき出したばかり
なのに、もうこんなにかちかちになって……ああ……あ、あの人と全然違う……)

崩れ始めた響子の耳元で、坂本が悪魔のように囁いてくる。

「我慢することはないよ、奥さん。感じていいんだ」
「そ、んな……わ、たしはっ……あっ……」
「気持ち良いんだろうに。よがっていいんだよ。五代なら大丈夫だ、べろべろに酔ってたからな、まず起きは
しないさ」
「で、でも……ああっ……」
「ついさっき、俺に尻を犯されて大声あげて気をやったろうに。今さら我慢したって始まらないさ」
「そんな……ああっ……あっ!」

人妻の健気な決意も、押し寄せる快楽の津波と悪魔の言葉に抗いきれず、大きく口を開けて喘いだ。
深いところまで貫かれ、時々その角度に変化をつけられて、弱いところを擦られる。
新たな快感スポットを見つけられるたびに、響子は喉を涸らして喘ぎ、膝とガクガクさせ、ハイヒールの音を
響かせた。

「あ、あう……くっ……いうっ……あ、あっ……いっ……んんうっ……」
「まだ我慢してんのか。「いいっ」と色っぽく喘いでくれよ」
「そんな……ああっ……くっ、ふ、深すぎますっ……ひぃっ……!」
「いいマンコだ。俺のチンポに吸い付いてくるぜ」
「い、いやあ、もうっ……言わないで、いやらしいことばっかりっ……ああっ」

まだ苦しげに表情を歪めているのは、よがるのを堪えているからだろう。
息は弾み、荒々しくなっている。
肉体の方は、燃えて燃えて仕方がないらしい。
坂本は胸を揉んでいた手を離して響子の細腰を掴むと、思い切り自分に引き寄せた。
同時に腰を打ち込んだから、ペニスの先端が勢いよく子宮に叩きつけられ、響子はぐぐっと背中を反らせた。

「ひぃっ……! ああ、い……いいっ……!」
「やっと言ったな。響子のよがり声はいつ聞いても最高だ」

坂本はそう言うと、肉棒を抜き差しするスピードを上げていく。
抜く時はゆっくりだったのだが、今は抜くのも突くのも同じ速度でガシガシと力強く行なっている。
響子の膣は、入り口から子宮口までの膣道全体を、張ったカリで擦り上げられ、拡げられていた。
一声よがってしまうと、響子は打って変わったように身悶えし、喘ぎ始めた。

「ああ、いいっ……くっ……お、奥に当たるっ……うんっ……い、いいっ……」
「奥がそんなにいいか。俺が教えてやったんだよな、子宮を突かれる良さを」
「くあっ! そんな、深すぎますっ……と、届くっ……奥に届いてるっ……いいっ」
「深すぎる? その深いのがいいんだろうが、え、奥さん」

坂本の右手がまた響子の胸に伸び、ベルのついた乳房を激しく揉んでいく。
汗の浮いた乳房の肌は、まるで男の指に吸い付くような吸着力を見せていた。
乳首はコリコリで、乳輪ごと膨れあがっている。
乳房と媚肉を同時に責め立てられ、響子は堪えようのない嬌声と喘ぎを上げながら、ぼたぼたと愛液を溢れさせていた。

「いっ、いいっ……ああ、いいっ……くっ……お、大きい……ああっ」
「ん? 俺の大きいか? 旦那と比べてどうだ? 五代よりでかいだろう?」
「そ、それは……ああっ」
「言えよ、奥さん。さっきは尻とマンコだったから比べられなかったんだろ? 今度はどうだよ、俺のも奥さんのマンコに入ってんだ、もうわかるだろう」
「やっ……い、言えない、そんな……あうっ……はああっ……」

言葉で嬲りながら、坂本が腰を突き上げてくる。
響子の胎内からあふれ出る蜜が、抜き差しされるたびに粘った水音をさせ、熟れた女の香気を漂わせている。
もう響子の膣だけでなく、尻たぶや太腿、そして坂本の腰や腿まで響子の愛液で汚れていた。

「はあっ……ああっ……いっ、いいっ……くっ……すごっ……くうっ……」
「言えよ、奥さん。響子、言うんだよ。どっちがいいんだ? 俺か、五代か?」
「さっ……」
「なに?」
「さ、か……ああっ……坂本、あっ……坂本さんの方が、ああっ……お、大きい、です……いっ……」
「もう一度言え。俺の方が大きいんだな? 太さや硬さはどうだ?」
「くっ……あ、あなたの方が……お、大きい……か、硬くて中が痛いくらい……ああっ……ふ、太さも……太さも全然違う……き、きついくらいに太いんです……あ、あの人よりずっと……あああ……」

響子は糸が切れたというか、何かの呪縛から解き放たれたかのように、坂本の望むことを口走っていた。
いや、坂本が望むことというよりも、響子が感じていたことを包み隠さず口にしてしまったと言った方が正しい。
夫に気兼ねして、裕作の気持ちを考えて我慢してきたことを、ついに言ってしまった。
それが合図になったかのように、響子の嬌声が一段と高くなり、遠慮なくよがり始めるのだった。
もはや理性や倫理などでは快楽が押さえきれなくなり、ただひたすら犯される女としての官能に溺れていた。

「よく言えたな、奥さん。五代に抱かれるより俺に犯される方がいいんだな」
「いっ、いいっ……気持ち、いいっ……はああっ……あぐっ、は、激しいっ……ひっ……」

響子の喘ぎを打ち消すかのように、坂本はさらに激しく腰を打ち込んでいく。
響子がもっとも反応するのはやはり最奥──子宮だが、浅いところが感じないわけでもない。
そこここに性感スポットが存在し、それを刺激すると、男の性欲を刺激してやまないよがり声を発してくる。
蜜でぐしょぐしょになった膣内は、襞を総動員して男根を締め付け、絡みついてくる。
貪欲なまでに奥へと引き込もうとし、射精を促していた。

「いいっ……ああ、だめっ……くっ、あ、またっ……また私ぃっ……」
「なんだ、またいきそうなのか」

響子はガクガクと何度も頷いた。
恥辱だの羞恥だのを感じている余裕はなく、ただひたすらに肉の疼きを感じ、激しい快楽に打ちのめされていく。
それでいて本気で脅えているような素振りもある。今日だけで何度いったのだろう。
女はこんなに何度も何度も気をやれるものなのだろうか。
こんなに激しく何度もいかされたらおかしくなってしまうのではないか。
連続的に絶頂することに、響子は本能的な恐怖を覚えていたらしい。
感じやすいだけでなく、責めれば何度でも絶頂し、いかされてもなお次の快楽を欲して止まない、そんな極上の
肉体だったのだが、本人にはまだその自覚がないのである。

「あ、あっ……許して、もうっ……ひっ……ぐっ、深いっ……」
「許してったって、またいきたいんだろうに」
「で、でも、ああっ……こ、これ以上いったら私……こ、怖い……」

怖いと言いながらも、響子の膣は坂本の肉棒に激しく反応し、襞を絡めていく。
きゅうきゅうと収縮して、男根に心地よい刺激を与え続けていた。

「大丈夫だよ、響子。あんたの身体ならまだまだ気をやれるさ」
「で、でも、おかしくなりそうなんですっ……ああ、いいっ……」
「いいんだよ、おかしくなっても。セックスしてる時なんざ、男も女も少しおかしくなってるもんさ」
「だ、だめ……い、いきそう……あああっ……」

坂本としては適当なことを言っているわけではない。
響子の肉体はいくら犯しても反応し、責めれば責めるほどに深い快楽を求めてくるのだ。
ここにきて響子の身体は、次の段階に入ったのだろう。

「んくうっ、いいっ……やっ、子宮、いいっ……当たってますっ、コツコツって……奥に……奥にぃっ……」

響子はあふれ出る唾液を飲み込みながら何度も大きく喘ぎ、子宮口をこづき回す坂本の男根を受け入れている。
もう膣全体が、そして子宮が太い肉棒を欲しているかのようだ。

「だ、だめっ、助けて……あああ、いく、いきそうっ……もうだめっ……ああっ」

乳房を揉みしだいていた手がまた腰に回る。
坂本の手が響子の腰を抱き込み、激しく突き上げる。
勢いが強すぎて、響子の尻が浮き、全身が激しく反り返る。
坂本は響子の胎内全部をかき回すように抜き差しした。
もう腰を回転させたりはせず、ただ直線的にガンガンと突き込んできた。
その激しさに、響子の口からはよがり声とともに悲鳴が漏れ出る。

「ひっ、強すぎますっ……激しいっ……あああっ……」
「俺の方がいいって言えよ!」
「いいっ……坂本さんの方がいいっ……しゅ、主人よりずっと……ああっ、気持ち良いっ」
「セックスが好きなんだろ、え?」
「す、好きですっ、いいっ……セ、セックス大好きぃっ……気持ち良くてもうどうにかなりそうよっ……」
「いきたいかっ?」
「い、いきたいっ……いきたくてもう……ひっ、ひっ……」

響子の膣が一層に締まってくる。
坂本の男根を根元から食いちぎらんばかりに収縮し、膣全体でペニスを包み込み、絞り上げてきた。

「くっ……、俺も出る! いいな、中だぞ!」
「いいいっ……ひっ、いくっ……だめ、いくううっ……い、いきそう、あっ……いきますっっ!!」

響子は全身を何度も跳ねさせて激しく絶頂した。
尻が強張り、背中と言わず腰と言わず、全身がガクンガクンと大きく痙攣している。
ヒールの中の足の指までよじれ、きゅっと屈まった。
響子の息みと締め付けに、坂本のペニスが臨界点に達し、腰にぐぐっと力が入る。
腰の後ろがカッと熱くなり、我慢していた熱い奔流が下腹部に集中した。

「で、出る!」
「ひぃああああっっっ!」

どっびゅううっ、びゅくくっっ。
びゅしゅっ、びしゅううっ。
どぶどぶどぶっ。

坂本の獣欲が、肉棒の先から一気に噴き出した。
破裂したような勢いで射精され、響子の子宮めがけてドクドクと吐きかけられていく。

「ひぃっ! で、出てるっ、出されてるっ……!」

膣内に噴き上げられてくる熱い粘液を感じ、響子は首が折れそうなほどに反らせて喘いだ。
精液が奔流のような勢いで激しく射精されているのがわかる。
胎内にぶちまけられ、膣襞にひっかかり、子宮口まで直撃されていた。
響子は、子宮口が開けていた小さな口から、坂本の精液が注ぎ込まれてくることまでわかった。

「あ、あう……すご……まだ出てる……ああ、こんなにたくさん……さ、さっきあんなに出したのに……いい……」

けだものの欲望を膣内で受け止めた響子は、強張っていた腰から力を抜いた。
坂本は真上から響子の尻を押しつぶすようにして腰を押しつけ、出来るだけ深いところで射精を続けている。
響子の子宮に直接注ぎ込むには、この豊満な臀部が邪魔だ。
蠱惑的な尻だが、射精には障害になる。
今度やる時は前から犯して、子宮口にめり込ませてから射精してやろうと思っていた。

坂本がペニスを抜き去ると、響子はガクガクと二度ほど尻を弾ませてから脱力した。
アヌス同様に口を開きっぱなしの媚肉は、膣口からどろどろと多すぎる精液は吐き出していた。


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