真宮寺さくらは、続けて二度もアヌスを凌辱されたショックに打ち沈んでいる余裕もなかった。
秋月が、今度は媚肉を犯しにかかったのである。

「いやっ……もういやあ……」

さくらはそう叫んで抗ったものの、腰にまるで力が入らない。
ギシギシと腰骨が軋むまでアナルを突きまくられたからだ。
すっかり腰が砕けてしまっていた。

肛門を犯され、いつしか濡れていた膣は、ぴったりと押しつけられた秋月の肉棒が弄んでいる。
くっつけたと思いきや、すっと焦らすように離す。
これを繰り返していると、とろとろだった愛液が粘り着くような粘度を見せ始め、離れようと
するペニスの先をねっとりと濡らした。
媚肉自体も、亀頭部が触れるごとに吸い付いてくるような粘りを見せていた。
さくらは、小刻みに裸身を痙攣させながら呻いた。

「あ、ああ……し、しないで、お願い……もう……もう、しないで……」

それを聞いた秋月が鼻でせせら笑った。

「何を今さら。二度もお尻を犯されて、きみだって感じたんだろうが」
「そ、そんなこと、ありません……」
「そして今度はオマンコの存分に貫いて欲しいと思っているんだろうに」
「ち、違います……こんなこと、いやなんです……ああ、大神さん、助けて……」
「大神? まだそんなことを言ってるのか」

秋月は、にやけていた顔を一気に引き締め、冷たい視線を飛ばした。

「強情を張るんじゃない。きみの身体はもう僕が欲しくてたまらないって言ってるぞ」
「いや……いやあ……」
「逆らえば、ズンときつく責めてやるぞ。それでもいいのか?」
「……」
「またアヌス棒で肛門を引っかき回してやる。もちろん浣腸だってしてやるさ。さくらくんが
泣き叫ぶほどきつい薬液で……」
「やめて!!」

さくらは、たまらず叫んだ。
実際にそうされるのも死ぬほどいやだし、こうして秋月にねちねちと言葉で虐められるのも
たまらなかった。
皮膚を巻き込み、肉に食い込むほどにゴム管できつく縛り上げられている以上、抵抗は無意味
だった。
どっちみち犯されるのだ。
避けられないのだ。
さくらは血を吐くような思いで小さく言った。

「……早くして」
「あん?」
「す、するなら、さっさとして。早く終わらせて……満足してください。そして、早く自由に
して……」
「……」

まだか。
まだこの女は俺に従わない。
心の底で反発している。
どっちを犯していても感じてはいるし、気をやってもいるようだ。
ただ、それを覚られないよう、死ぬ思いで努力しているのだろう。
秋月に、気をやったことを知られてはならないと思っているに違いない。
今度は何としても、さくらの口からそれを言わせてやる。
我慢など出来ないほどに激しい絶頂を味わわせて、その初々しい唇からそのことを告げさせて
やるのだ。
そうしてこそ、大神から完全にさくらを奪うことになる。

花組の美少女は、他にどうしようもなかったとはいえ、拒否できなかった屈辱に耐えていた。
目を固く閉じ、唇を噛みしめている。
できるだけ早く、この悪夢が終わってくれることを望むしかなかった。
そんなさくらの愁いた美貌を見ながら、秋月は細腰を持ち上げて固定し、男根を陰部に挿入
した。

「あっ……ああっ……はああああっ……」

思いもしなかった熱く甘い吐息が漏れ出てしまった。
何があっても耐え忍ぼう、強制的な快感を我慢しよう、蹂躙される屈辱を堪えようと思って
いたのに、肉体はそうはいかなかった。
秋月に媚肉を突き刺されただけで、それらの決意はすべて水に流れてしまった。
心では秋月を受け入れたくないと思っていても、肉棒による肉の喜悦を身体が待ちかねていた。
アヌスでの苦痛がウソのように、さくらの膣はずぶずぶと秋月の大きなペニスを受け入れ、難
なく飲み込んでいった。

肛門の締め付けもきつくていいが、やはり内部は直腸よりも膣の方が数段上だ。
秋月は、思わず動きそうになる腰を我慢して、挿入したままでいた。

「どうだ、さくらくん。やっぱりお尻よりオマンコの方がいいか?」
「いや……どっちもいやあ……あ、あ……」
「何がいやだ。声が色っぽくなってるぞ」
「そんなこと、ああ、ありません……ああう……」
「それに、もうそろそろさくらくんのオマンコも、僕のペニスを覚え込んだだろう?」
「いやらしいことばかり言わないで! あっ……」

口では反発しながらも、さくらはぷるぷると腰を震わせ、背中に汗を浮かせていた。
何だかんだ言っても、その鋭敏な肉体は、男根を深くまで突き入れられる快感を覚えてしまっ
ているのだ。
秋月が動かないだけに、奥深くまで貫いている男根の大きさと硬さを、いやでも感じ取って
しまう。
ペニスの形まで膣を通じてわかってくるくらいだ。
思わず甘くなってしまう吐息を覚られまいと、必死に我慢する仕草がいじらしい。

だが、そんなものは儚い抵抗に過ぎない。
秋月は、ここで一気にさくらの身体を作り替えようと、腰を使い始めた。
同時に、腰の律動にリズムを合わせて揺れ動く乳房にも手を伸ばした。

「あっ……む、胸は……ああ、し、しないで……あはあっ……」
「しないで? ウソをつくな、さくらくんはセックスしながらおっぱい揉まれるのが大好き
じゃないか」
「そ、そんなことな……ああっ……」

たくましい指でさくらの胸が揉みしだかれた。
さほど大きな乳房ではないものの、形は見事な半球型で、しかも若さのせいか肌の張りは抜群だ。
腰を打ち込みながら柔らかい肉球をこねていると、手触りがしっとりとしてくる。
汗が浮き、男の手に吸い付くかのようだ。
もともとバストは敏感で、大神との愛の交歓でも、胸を優しく揉まれるとゾクゾクと震えるほど
に感じた。
乳首を吸われたりすると、思わず胸を大神に突きだしてしまうほどの快感に悶えてしまう。

そんな乳房を、百戦錬磨の秋月に愛撫されているのだからたまらない。
乳の重さや形状を確かめるかのように下から揉み上げられる。
ぐっと乳房の根元を掴まれ、そのままぶるぶるっと揺さぶられる。
じんわり優しく揉まれたかと思うと、今度は絞り上げるようにきつくこね回される。
舌が乳房の外周を沿って舐め回す。
そのまま舌先を尖らせ、乳輪まで到達し、なぞるように円を描く。
頂上の乳首を舌で押し潰す。
ぷくんと膨れて固くなった乳首を、舌先でこねる。
びりびりするほどに敏感になった乳首が、乳輪とともにずずっと口できつく吸われる。
もうさくらは、乳房への責めのバリエーションだけでいきそうになってしまうほどだった。

「だめ! ああ、もう……ううっ……あっ……」
「もう、なんです? もういきたいのかな?」
「……」

さくらは真っ赤になった顔を懸命に逸らせた。
乳房を愛撫され、達しそうになった顔を見られたくなかった。

恥ずかしがるさくらを愛おしく思い、秋月はその唇を奪いにかかった。
ぐっと近づいてくる秋月の顔を見て、何をされようとしているのか覚ったさくらだったが、
腰の奥深くまで貫かれ、胸を揉み抜かれた快楽で痺れ切っていた身体が言うことを聞かない。
あっさりと唇を奪われていた。

「キ、キスはだめ……むむう……んっ、んむっ……」

さくらの頬を涙が伝った。
身体は汚されても、最後の一線として唇だけは許すまいと誓っていたのだ。
それが、肉体の快楽に流され、思うように抵抗できないまま、男の蹂躙を許してしまった。
また一歩、大神との距離が遠くなってしまった気がした。

「んっ……んんっ……む……むううっ!?」

大神ではあり得なかった力強い接吻だった。
さくらの意志など無視して、強引に唇を割ってくる。
唇の中に秋月の舌が入ってきてしまったものの、前歯をしっかり閉じて、それ以上の侵入を
拒んでいる。
しかし、ずずっと子宮を小突き上げるように深くまで貫かれると、その衝撃と痛みで、つい
悲鳴を出したくなる。
僅かに開いた前歯の隙間を見逃さず、秋月の舌は意志を持った生き物のように、さくらの咥内
へと乱入した。

「んむ……むむむ……んんっ……んっ、じゅ……ふんむっ……あむう……」

男の舌は信じられないほどよく動いた。
大神とのキスでも舌を交換している。
だがそれは、双方の舌が相手の口の中に遠慮がちに入ったというだけだった。
相手の舌に触れると、びっくりしたように引き下がってしまうような口づけに過ぎなかった。
さくらは、ただ大神と唇を合わせているだけで幸せであり、それ以上は求めなかったのである。

頬の裏や上顎、歯茎など、粘膜をこそげ取らんばかりに動き、口の中を擦りまくる秋月の舌に、
さくらは圧倒されている。
目を白黒させ、何とか男を引き離そうと顔を振ろうとするのだが、秋月はしっかりとさくらの
小さな顔を両手で押さえ込んでいる。

「むう……んむう……んんんっ!? ん、んじゅじゅじゅっっ」

口の奥で恐々と縮こまっていた舌を思い切り吸い上げられ、さくらは悲鳴を上げる。
しかしその声もすべて秋月の口に吸い取られてしまった。
まるで舌を引き抜かれるような凄まじい吸引に、少女は呼吸が出来ないほどだった。
それでいて、力強い牡そのもののような烈しいキスに、頭の芯がぼうっとしてしまう。

(ああ……なんて激しいキスなの……。大神さんとはまるで違う……)

さくらはその思いを振り切るように目を固く閉じた。

(だめよ、だめっ。お、大神さんと比べちゃだめっ……)

犯されている時もそうだった。
ついつい大神との行為と比較してしまう。
もちろん同意の元の行為と強姦ではまるで意味合いが違うが、それ以上にセックスそのものが
違うのだ。

ペニスのたくましさからねちっこい愛撫、言葉での辱めを中心にした激しいセックスは、それ
まで大神と交わしていたセックスとは別物だった。
大神はこんな恥ずかしいことはさせなかった。
大神はこんなにきつく責めてこなかった。
そんなことを考えていると、どうしても秋月との行為を比べてしまうのである。

さくらは、そうしたことが恥ずかしい、モラル的におぞましいというより、そう考えてしまう
ことにより、さらに感じてしまう自分が怖かった。
さくらは、激しく責められる被虐の悦楽と、愛する男がいる身体で、他の男に犯されて快感を
得てしまう背徳の快楽を、はっきり感じ取ってきていたのだ。

「ぷあっ……あ……はあ……はあ……はあ……あっ、ううんっ」

ようやく秋月の唇が離れて口が解放されるても、さくらはぼうっとしていた。
とろんとした瞳で、目の前の秋月の顔を見ていた。
そんなさくらの目がひどく扇情的に見え、秋月は貫いたままの肉棒を再び動かし始めた。

十回ほどピストンを続けると、秋月はぐっと最奥まで突っ込んでそのまま動きを止めた。
僅かに先端に、柔らかい障壁がある。
子宮だろう。
秋月は亀頭部を子宮口にくっつけたまま、腰をぐりぐりと回し始める。
途端に異様な感覚が広がり、さくらが呻いた。

「ああ、いやあ……お、奥まで来てる……ああ、へ、変な感じ……あむ……」

子宮を小突かれても痛がるだけだったが、どうやら苦痛はなくなったらしい。
今は恐らく、くすぐったいような焦れったいような切なさを感じているのだろう。
このまま子宮で感じる女にしてやろうと、秋月は子宮口を擦り続けた。

それにしてもさくらのここは窮屈だった。
まだ性体験そのものが少ないこともあるのだろうが、絶頂した時の、男から精を搾り取るよう
な収縮は絶品だ。
この美しい少女は、外見だけでなく隠れされた部分まで素晴らしかった。

子宮を抉っている間中、悩ましい呻き声を立てていたさくらは、再度始まった律動に、今度は
はっきりとした喘ぎ声を放つようになった。

「ああっ……あはあっ……あ、あむっ……ひっ……」
「ふふ、だいぶいい声で鳴くようになったね、さくらくん。気持ちいいなら、ちゃんとそう言
うんだよ」
「い、いや、あうう……そんなの……ああっ……」
「いやと言っても、きみも気持ちいいんだろう? オマンコはびしょ濡れでうねってるし、気持
ち良さそうな顔してるじゃないか」
「そんな顔、ああっ、し、してませんっ……ああ……あ、あ、あ、お、奥にぃ……」
「ウソをつくならもう少し巧くつきたまえ。そんな色っぽい声で喘いでいれば、すぐバレるよ。
ほら、感じてるんだろう?」
「か、感じてなんか……あああ……」

さくらの媚肉を引き裂きそうなほどの太さの怒張が、膣の中を抉りかき回していく。
いつしかそのきつさまでが快感となってしまい、大きなものが奥まで来るごとに、媚肉が勝手
にきゅっと締まってしまう。
すると、括約筋も連動して収縮し、さきほどたっぷりと注ぎ込まれた精液がアヌスから洩れだ
した。
ぷぷっ、ぷっと恥ずかしい音を立てながら、白い粘液がとろりと垂れてくる。
秋月はそれを描写してさくらに聞かせてやった。

「おうおう、さくらくん。さっき入れてやった僕の精液が、さくらくんのお尻の穴から洩れて
きているよ」
「やああっ、み、見ないでぇっ!」
「見ないでと言っても丸見えだ。せっかく入れたのにもったいない。もっとお尻の穴を締めた
まえ」
「いやあ……ああ、は、恥ずかしい……」

たまらない羞恥にまみれて、死んでしまいたくなったさくらだが、その恥辱や恥ずかしさを
感じるたびに、カッカと腰の奥が熱くなっていくことに気づいた。
ひどいことをされ、恥ずかしい行為に晒され、いやらしい言葉で虐められると、さくらの深い
ところにある淫らな部分が、煽られるように燃え上がっていく。
崩壊しそうになる理性を懸命に食い止めているが、どこまで保つのか自分でも自信がなかった。

「ああ……こ、こんなことって……ああっ……」

ペニスの抜き差しを速めていくと、さくらの膣内が途端にざわめき出す。
内部深くまで入り込むと、襞がぞわぞわと絡みつき、収縮もきつくなってそのまま離すまいと
する。
そこを無理に引き抜くと、張り付いた膣襞がひっぱがれそうに感じて、さくらはさらに大きな
声でよがり出す。

「あ、あああっ、いいっ……」
「そうだ、それでいい。言えたじゃないか、「いい」って」
「……」
「そんなに恥ずかしがることはない。大神と寝ている時だって、ちゃんと言っていたんだろう?」
「ああ……」

そんなことは一度も言ったことはなかった。
気持ちいい時でも我慢して声を堪えていたものだ。
愛の行為淫らな声を出してしまうことなど出来なかった。

(なのに……今、言っちゃった……)

肉体の快楽に逆らえなかったのだ。
だが、それを認めてしまっては、大神に抱かれるよりも秋月に犯される方が気持ちいいという
ことになってしまう。

そんなことは出来なかった。
出来ないと思っていたが、もはやさくらの身体はすっかり秋月に仕込まれてしまっていた。
堪えても堪えてもこみ上げてくる津波のような肉の愉悦に飲み込まれ、じわじわと滲み出て
くるような妖美な快楽に浸透されていく。

秋月は「とうとう言わせた」と感激し、抜いた肉棒を押し戻し、また引き抜くことを繰り返
した。
そのたびに、華奢なさくらの肢体がせり上がり、前後に揺さぶられていく。

「ああ、だめ……あっ……そ、そんなに動かないで……ああっ……いっ、いいっ……」
「そんなにいいのか。こっちもいいぞ、さくらくんの中が熱くて気持ちいい。ほら、こうする
ともっといいだろう」
「あ、いいっ……あは……ああ、な、中で、こ、擦れてますっ……」
「ほう、何が擦れてるんだ?」
「そ、それは……」

さくらは一瞬顔を背け、真っ赤に頬を染めていたが、すぐに崩れ去った。

「お……ちん……」
「何だ? はっきり言いたまえ」
「お、ちんち……ん……秋月さんの、おちん、ちんが……ああ、中で凄く動いて……」

秋月の突き込みの速さと深さが増していき、さくらはどんどんと追い込まれていく。
かつてないほどの突き上げに、牝の部分が歓喜している。
経験不足で狭まっている膣洞を押し広げ、奥まで進んで最奥まで突き上げる。
太い部分が膣内を抉り、先っぽで子壷を叩かれると、泣き喚きたいほどの快感が産み出され、
溢れんばかりの愛液が分泌された。

秋月の行為は激しく、まさに蹂躙という言葉に相応しいほどに、さくらの中を突きまくった。
もう我慢できない、その必要はない、という風に、さくらも乱れ始める。

「ひっ、いいっ……ああ、はげ、激しいっ……くっ、いいっ……すごいっ……」
「そんなに悦んでもらえて嬉しいよ。もっとよくしてやるからね」
「んああっ、い、いいっ……あはあっ、ふ、深いっ……くうっ……お、奥に……奥にぶつかっ
てますっ……」

恋人の大神のことを想い、花組隊員としての誇りを思い、耐えに耐えてきた決壊が崩壊した。
それは堅固だっただけに、崩れると早かった。
ぶすぶすと燻っていた性に淫火に鞴の風が当たったようなものだ。
肉の喜悦は、一気に燃え広がった。

さくらは縛られた胸を反り返らせて秋月に近づけ、もっと揉んでと無言でせがんでいる。
腰も浮き上がり、男の腰に密着しようとしていた。
より深い挿入と、より深い快楽を望んでいるのだろう。
一転して積極的にセックスし始めたさくらに、責める秋月もだんだんと我慢が効かなくなって
きた。
そうでなくとも、これだけの美貌と肉体を持った美少女が、快楽によがり喘いでいる様子を見
たら、すぐにでも出してしまいそうだ。
それを何とか堪えて、秋月はずんずんと子宮口を小突き続けた。

「くっ……も、もう限界だ、さくらくん。出すよ、いいね?」
「いいっ……あ、だめっ、だめですっ……」
「……」
「あ、秋月さん、お願い……な、中は……中には出さないでください……」
「そうはいかん。中に出してこそのセックスじゃないか」
「ああ、でも……こ、このまま出されたら妊娠してしまいます……」
「構うものか」

秋月は少し呆れた。
今までさくらを犯した時だって、すべて膣内で射精してきたのだ。
何を今さら、と思っている。

しかしさくらの方は出されまいと懸命だ。
確かに、もう何度も出されてはきたが、まだ孕んだとは限らない。
だが、こう何度も何度も膣に精液を受けていては、妊娠の確率は高まる一方だ。

それなのに、悲しいことにさくらの身体はそうはいかなかった。
その膣は、そして子宮は、たくましい男根と、そこから出てくる元気な精子を望んでいる。
どんなにさくらが嫌がっても、女性器は裏切って秋月のペニスを迎え入れ、最奥への射精を
願っていた。

「いや、いやああ……お願いです、秋月さんっ……あ、あたしを……あたしの身体を好きに
していいですから……中は……中に出すのだけは許して……」

秋月は無言で腰を大きく使い続けた。
身体はもうすっかり崩れているのに、これだけ中出しを嫌がるのは、さくらの心の中にまだ
大神がいるせいに違いない。
秋月は仄かな嫉妬の炎を燃え立たせながら、腰を突き入れた。

さくらの腰は、理性が拒んでいるにも関わらず、秋月の動きに合わせて突きだしている。
男の欲望を受け入れようとしているかの如く、膣内は熱くうねり、蠢動し、締め付けて射精を
欲しがっていた。
腰の後ろが熱くなるのを感じた男は、ぐぐっといっぱいに腰を突き込んだ。

「出すぞ!」
「いやああっ!」

どっぴゅううっ。
どぴゅぴゅっ。
どぶどぶどぶっ。
びゅるるるっ。

ねっとりとした熱い粘液を子宮口にたっぷりと浴びせられ、さくらは全身をぶるるっと震わせ
て激しくいった。

「あああっ、いくうっっ……」

射精されると同時に気をやらせたことに満足し、秋月はさらに精液を放った。

びゅくくっ。
びゅるっ。
ぴゅく、ぴゅくっ。

ペニスが痙攣し、射精されるごとに、さくらはぶるっと腰を揺すって絶頂を味わっていた。

「ああ、だ、出された……また、こんな……あ、ま、まだ出てる……熱いのがいっぱい……
ひ、ひどい、こんなにたくさん出すなんて……ああ、ま、また、いくっ……」

最後に大きく身体を痙攣させ、気をやったさくらは、がっくりと力を抜いた。
その腰を再び掴み上げると、秋月は挿入したままのペニスを再び動かし始めた。
さくらは目を剥いた。
絶頂に達したばかりで、触れるだけでもいきそうなほどに敏感になっている膣内を、休まず
剛直で貫かれた。
大量に吐き出された精液を、カリの部分で膣内になすりつけるように擦られると、さくらも
再びふらふらと頂点へ向かって走り出した。

「あああ……ああ、いい……また……また、いきそうっ……」

─────────────────

事件の中核に、軍部の実力者がいるらしいことまでは突き止めたすみれたちだったが、それ以上
どうしようもなかった。
軍人が帝撃に潜り込むのは容易だが、その逆は極めて難しい──というより、不可能なのだ。
すみれは帝撃を離れれば一介の民間人に過ぎないし、帝撃花組隊員という身分を敵視する軍人も
多い。
すみれがいかに社交界に顔が利き、両親が著名人だとしても、こればかりはどうしようもない
だろう。
そうでなくとも、軍は民間にとって厳重警戒の組織だ。
祖父や父は高級軍人にも知人は多いが、それだけに制約も多い。
これ以上、重樹を頼って彼を困らせることはすみれの本意ではなかった。

急ぐ必要がある。
無論、さくらやマリアたちの身が心配だということもあるが、すみれを気づかって重樹が動く
可能性もあったからだ。
自分たちの問題で、神崎重工を危機にさらすことは出来なかった。

万策尽きたすみれたちだったが、ひとつだけ方法が残されていた。
米田の知古をあたるのだ。
吉積穣治少将と言ったか。
確か陸軍人事局長だとかえでから聞いていた。

実績からすれば参謀本部か本省勤めが当然の米田だが、彼はそれを嫌い、ひたすら部隊勤務を
望んだ。
挙げ句、賢人会議と関わりを持ち、帝撃構想を立ち上げ、花組計画の推進者となった。
そのため、軍上層部では「変わり者」扱いされていたし、筋を通す性格なだけに、官僚化して
いた他の高級将校たちともそりが合わなかった。

故に同志と呼べる仲間は少なかったが、その数少ない友人が吉積だった。
彼を頼るしかない。
もちろんすみれは吉積とは面識はなかったし、どの程度の友人なのかもわからない。
もしかしたら米田率いる帝撃よりも、自分の保身を考えるかも知れない。
有事でない軍に於いては、目立たない方が良い。
動かぬことで保身を計り、年功序列で昇進するしか道がないからだ。
吉積がそうでない保証はなかったが、他に策がなかった。

すみれは賭に勝った。
吉積の自宅を調べ、そこに電話して連絡を取って本人を呼びだし、事情を話した。
吉積は大いに驚き、憂えた。
そしてすみれたちに協力することを約束した。

但し、立場上、表立っては動けない。
それは無理もない話で、吉積も軍の高級官僚のひとりであり、彼が露骨に今回の件で動けば、
軍内部での対立が表面化する。
すみれも無理は言えなかった。

翌日、すみれは新橋にある名曲喫茶に向かった。
薄暗い店内に入ったが、案内のウェイターや給仕の女も出てこない。
構わずすみれは奥へと歩いていく。
辺りを注意深く観察すると、トイレ近くの奥まったボックスに誰か腰掛けている。
和装だが、頭にはソフトの中折れ帽をかぶっている。
左手にレコードの紙箱をこれ見よがしに持っていた。
広沢虎造の浪曲ものだった。
すみれは、迷わず彼の腰掛けているボックスの隣に席を取った。
ようやく訪れた給仕にミルクティを注文すると、待ちかねたように男の方から話し掛けてきた。

「……神崎すみれくんだね? 花組の」
「……はい。陸軍の吉積少将閣下ですわね?」
「そうだ。だが、閣下とか少将はやめてくれ。誰が聞いているかわからん」
「わかりましたわ。では、吉積さんでよろしくて?」
「けっこうだ」

歳の離れたふたりの男女は、薄い衝立を挟み、背中越しに密談を始めた。

「それで……」
「きみらの睨んだ通り、石野が絡んでることは間違いないようだな」
「……」
「やつがいるとなると、こっちも迂闊には手を出せん」
「それはけっこうですわ。動くのはわたくしたちでやります」

それは覚悟していたことだった。
吉積は部隊を持ってはいないから、手兵はない。
あったとしても、彼の意志で動かすことは私兵化させることとなる。
吉積は、米田を欧州へ出したことで少なからず責任を感じていたから、無理でも兵を出して
事態を収拾しようとしていた。
退役覚悟だったのである。
だが、それはすみれが止めた。
今回だけでなく、今後も吉積のような存在は帝撃にとって貴重だと思えたからだ。

「で、どうすればいいんでしょうか。直接、その石野中将の元へ行けば……」
「そうだな……」

そこで会話が一時中断された。
女給がすみれの紅茶を運んできたのだ。
カップとレシートをテーブルに置くと、一礼してウェイトレスは去った。
再び、小声でふたりは話し始めた。
吉積が思案しながら言った。

「あの男も、まさか防疫給水部全部を使って今回の騒ぎを起こしているわけではあるまい。
それに、もともとあの部隊には警備兵を除けば武装兵はおらん。きみらが霊子甲冑で乗り込
めば一気にカタがつくだろう」

ならば手っ取り早い。
向こうも軍には隠れて動いているだろうから、さほど派手なマネはできないはずだ。
それに、まさか国内で強襲されるとも思っていないだろうから、警備は手薄に違いない。

「石野という男はどこにいるんですの?」
「普段は陸軍省の軍医部にいるだろうな。彼は軍人というよりは官僚に近いから、実戦部隊
にはあまり出向かん」
「……」
「あとは防疫給水部か。あそこはやつの城だからな。そっちは参謀本部内にある。そこにいる
ことも多いな」

それではどうにもなるまい。
いずれにしても三宅坂である。
陸軍の本拠地内だ。
そこに霊子甲冑を繰り出せばクーデター騒ぎになるだろう。
それよりは、まずさくらたちの救出である。

「どこか他に、彼が関わっていそうな部隊や施設はないんですの? そこにさくらさんたちが
いると思うのですけど」
「どういうことかね」
「ええ、陸軍省や参謀本部の中なら安全でしょうけど、逆に言えばそんな目立つところにさくら
さんたちを監禁できるはずはないと思います」
「……その通りだな」
「では、他に石野中将のいそうな場所はありませんの?」

吉積はゆっくりと紅茶を啜り、一息ついた。
そして、思い出すようにぽつりぽつりと語った。

「あとは……そうだな、軍医学校あたりかな」
「軍医学校?」
「ああ。その名の通り、軍医を養成する学校だ。石野は軍医上がりだから、そっちとも深い
関係を持っている。教官だった時代もあるはずだ」
「そうですか。その軍医学校というのはどこにあるんでしょう?」
「中野だ」

そこだ。
軍医学校というのは怪しい。
秋月中尉が霊力に関心を持っていたことから考えても、石野とやらはさくらたちを使って、
何やら人体実験でもしているのではなかろうか。
そう考えると、居ても立ってもいられなくなる。

「そこですわ、きっと」
「まあ待ちたまえ」

いきり立つ勝ち気な少女を、老練な士官が宥めた。

「中野は、確かに銀座に比べればだいぶ田舎だし、官庁街である三宅坂あたりとは比較になら
ないくらい一般市民の割合が高い。とは言うものの、陸軍関係の施設はそれなりに多いし、
陸軍の町と言っても差し支えない」

吉積少将は抑えた声で言った。

「だが帝都の真ん中よりはマシというだけで、人目はある。しかも軍関係とはいえ学校だ。
正規の軍人はもちろんだが、生徒たちも多い。彼らの目を欺いて隠匿しておける場所はそうは
ないだろう。学校絡みの陰謀というのも少し飛躍し過ぎている」
「でも……」

すみれは納得できない。
もはや、そこくらいしかアテがないのだ。

「軍医学校なら、いろいろな実験装置や施設もあるのでしょう? 実験動物を飼っておく建物
や薬品倉庫だってあるでしょう。いくらでも監禁しておけるところはあるのではなくて?」
「きみはそう言うが、それはあまり現実的ではないよ。確かにそういった施設も実験棟もある
が、もうあそこは手狭でね、人目につかない場所というのはほとんどないはずだ」
「ですけど……」
「それに、さっきも言ったが学校なんだ。出入りの業者の数も多い。そんなところに何人もの
女性を監禁してはおけまい」
「……」

そう言われてしまってはその通りである。
確証なしにそんなところに突っ込んでいって、何もなかったら、それこそ帝撃は取り潰されて
しまうだろう。
思案にくれるすみれに、少将閣下が言った。

「きみに言われて思い出したんだがね、軍医学校が手狭になって、他に移転する話がある」
「移転?」
「そうだ。本格的な移転は、施設の建設が終わる三年後になるが、動かせるものはもう少し
づつ運び始めているはずだ」

移動が大変な実験設備はまだだが、簡単な物はもう移設しているし、新設している設備もある
はずだ。

「そこなら土地は広いし、まだ建物もまばらだ。監禁するにはもってこいかも知れんな」
「どこですの!?」
「帝都の郊外だよ。場所は……」

─────────────────

さくらは絶望していた。
降魔に尻をほじくられ、自分の腹の中からエサを吸い取られている。
秋月にいいように嬲られ、犯されている。
妊娠しない方がおかしいというくらい、容赦なく膣内射精を浴びてもいる。
それだけでも死にたくなるほどの絶望感なのに、今日はさらに酷いことをされようとしている。

「ひ、ひどいです、秋月さん……他の人にも……」
「そうさ。さくらくんの素晴らしい身体は独り占めするわけにはいかないよ。僕の上司にも是非
と思ってね」
「ひどい……」
「ひどくはないさ。大神に僕、そして閣下で三人目の男になるのかな?」
「ああ……」
「心配しなくても、そのうち数もわからないくらいたくさんの男に抱かれるようにしてやるさ」
「やめて……。ああ、秋月さん、お、犯すなら、あなたがして……他の人はいや……」

それまで黙ってふたりの会話を聞いていた石野幸四郎中将は、軽く頭を振りながら言った。

「いやいや、秋月中尉。なかなかよく仕込んだようだな。この娘、きみに首っ丈みたいじゃ
ないか」
「そんな、違いますっ」

さくらは激しく否定したが、士官たちは構わず話を続けた。
小太りの男は、額が少し禿げ上がっている。
貫禄だけはあるし、口調からするに秋月の上官なのだろうと、さくらは思った。

「恐縮です、閣下。この真宮寺さくらも、最初はだいぶ激しく抵抗しましたが、今ではこうして
身体を拘束していなくとも、言うことを聞くようになりました」

さくらはもう縛られてはいなかった。
裸ではあったが、身体は自由だから抵抗はいくらでも出来たはずだ。
しかし、儚い抵抗がどれだけ無駄か、ということを思い知らされていたのである。
さくらは一流の武道者ではあるが、無手ではさすがに戦えない。
もちろん、そこいらの女の子よりは腕が立つだろうが、筋骨たくましい男の敵ではなかった。
それに、いくら抗っても最終的には言うなりにされるのだ。

今のところ秋月はさくらに対して乱暴したり暴力を振るったりはしていないが、それはその
必要がないからだろう。
さくらの方は、最後にはアイリスを始めとする他の花組メンバーを恐喝の種に使われるとわか
っていたから、形だけの抵抗しかできなかっただけなのだ。
もし、さくら自身の無事だけを守ればいいのであれば、彼女にしても決死の覚悟で戦っただ
ろうし、よしんば破れても、その時は潔く自決しただろう。
それが出来ないのである。
言うなりになるしかなかった。
だから、降魔を育てているという屈辱にまみれながら、幼生に尻を捧げたし、大神のことを想い
ながらも秋月に犯された。

花組の美少女はそう思いたかったが、実のところ、それ以外の要素も混じってきていることを
認めざるを得なかった。
降魔にお尻の穴をほじくられて、屈辱以外のもの──暗く妖しい快楽を感じていた。
秋月に激しく犯されると、膣内に精液を出されてしまっているにも関わらず、目も眩むような
絶頂に達してしまう。
そのせいで、本気で抗えない面も確かにあったからだ。
だからさくらは、無理矢理食事をさせられた後、時間になると寝台の上に四つん這いになって
降魔を待ったし、それが終われば、無抵抗のまま秋月に身体を貪らせた。
現に今も緊縛されてはいない。
男ふたりに凌辱されようとしているというのに、抵抗しようとはしていなかった。

「ああしていやがったフリをしておりますが、膣は充分に潤っていますし、肛門も使用可能で
あります」
「そうか、そうか。幼生は無事、蛹にまで成長した。まずはひと安心だ。真宮寺さくら、おま
えの使命も終わったよ」
「え……」

さくらは唖然として振り返った。
それでも四つん這いの姿勢を崩さないのが痛々しい。

「じゃあ、あの降魔は……」
「ああ、幼生の状態から脱皮して、昨日、蛹になった。もうエサはやらんでいいんだ。ご苦
労だった。さしずめおまえは降魔の「育ての親」と言ったところだな」

石野の言葉に、さくらは茫然自失となる。
とうとうさくらは、自分の養分で降魔を成長させてしまったのだ。
「降魔の育ての親」と言われても、返す言葉がない。
帝国華撃団である自分が、心ならずも降魔に与してしまったのだ。

「それじゃ、あたしは……」
「心配するな、まだ殺しはせんさ」
「……」

表情を失ったさくらをじろじろ見ながら、石野は言った。

「まだおまえには……いや、おまえの身体には利用価値があるからな。運が良いんだぞ、
きさま。本来であれば、用済みとなった検体はマルタ行きだからな」
「マルタって……?」
「詳しく知らんでもいい。とにかくおまえは助かったのだ。次の使命をこなしてもらう」
「つ、次の使命……?」
「あまり考えんでもいい。結果がわかるのは早くても2、3ヶ月先だろう。ダメなら半年、
一年とかかることもある」
「そんな……」
「だが、見たところおまえは健康そうだし、その尻を見てると問題なさそうだ、心配するな。
ま、美人に産んでくれた親に感謝するのだな」
「……」

ということは、この身体を慰み者にされることは確実だろう。
「次の使命」とやらは、何のことだかさっぱりわからないが、敵対する女を捕らえた悪の
組織が何をするかくらい、いくらさくらにだって想像はつく。

「我々が厭きて用なしとなったら、娼館へ売ってもいいわけだな。それでもマルタよりは
ずっとマシだ」
「いえ。御言葉ですが、閣下。この女は、任務が終了次第、小官が戴きたく存じますが」
「ほう。惚れたかね、中尉。貴様なら、いくらでも若い女が寄って来ように」
「いえいえ。結婚はともかく、しばらくは飼っておきたいと思います」
「いいだろう。今回の貴様の功績に対する褒美だ。好きにするがいい」
「ありがとうございます。ところで黒神大尉どのは?」
「さあな。蛹になった降魔を確認してからは見てないな」

石野も秋月も、少しホッとしたようなところがある。
さすがに女性の目のあるところで凌辱劇はやりにくいだろう。しかも黒神大尉は、目の覚める
ような美女であるし、冷酷なところもある。
さくらをいたぶろうとするふたりを蔑んだり、軽蔑されるかも知れない。
この場にいない方が何かとやりやすいというものだ。

ほくそ笑む男どもに対し、さくらは現実に起こっていることが信じられなかった。
まるで物のように扱われている自分が信じられず、わななくばかりだった。
秋月たちの言葉通りなら、これからも犯され続け、何人もの男たちの慰み者にされるらしい。
死にたいくらいだが、それが出来ない。
降魔戦では魔操機兵の群れに突っ込み、降魔と大立ち回りをしていた勇敢な美少女は、今では
無力な小鳥のように震えるしかなかった。

「どれ、私はどっちを使うかな」
「ひっ……」

いやらしい中年の、やけに熱くて汗ばんだ手がさくらのぷりんとしたヒップを這う。
言うまでもなく、さくらは四つん這いで「いつでも犯して」体勢だった。
秋月が入室したら、いつでもそうするように躾られている。
ねちねちと触ってくる厚ぼったい手のひらが気色悪かった。
さくらはそのおぞましさに鳥肌を立てながらも耐えていた。
まだ秋月に殴られたようなことはないが、表面上優しげに振る舞っている彼の奥底には何が
潜んでいるかわからない。
それはあの強烈なセックスからも容易に想像がついた。
ヘタに抵抗したら、どんな酷い目に遭わされるかわかったものではない。
ただ殴打されるだけならともかく、さくらのもっとも嫌う浣腸責めをされたり、肛門に散々
いやらしいことをされるかも知れないと思うと、彼女の気力も萎えがちになる。

石野がにやつきながら秋月に聞いた。

「中尉、当然アヌスも開発したんだろうな?」
「もちろんです、閣下」
「それは残念」
「は? 閣下はそっちがお好きだと伺っていたので……」
「ああいや、そうなんだがね。たまには初物を、と思ってみただけだ」
「それは気がつきませんでした」

秋月は恐縮して頭を下げた風だったが、顔は笑っている。
無論、石野も本気で抗議していたわけではない。
嬉しそうにさくらの臀部を撫でながら言った。

「かまわん。それに、見たところこの娘、なかなか良さそうな肛門をしとる」
「さすが、お目が高い。さくらのアヌスは絶品です。膣と違って襞こそありませんが、締め
付けのきつさは膣では味わえぬものです」
「そうか、そうか」

石野は満足そうに大きくうなずいて、おもむろに白衣と軍服を脱ぎ始めた。
どうせ犯されると覚悟はしていたものの、いざその時となると脅えが走る。
さくらは小刻みに身体を震わせていた。

「おうおう、そんなに怖がることはない。アヌスだって中尉に散々仕込んでもらったのだろう
が。それに儂も歳だからな、秋月中尉のように激しいことは出来んさ。心配せんでいい」
「……ひっ」

その言葉を聞いて、恐る恐る振り返ったさくらは、ほんのわずかな期待が一瞬で吹き飛んだ。
早くも素っ裸になっていた石野中将の股間には、恐ろしげなものが突き立っていたのである。
秋月のものも大きかったが、この石野の持ち物も充分に巨根と言える代物だった。
それに、秋月のペニスよりも色がどす黒い。
いかにも女遊びをしまくって淫液焼けした色だ。
しかも歳にも関わらず、まだまだ元気そうで屹立していて、秋月のものほどではなさそうだが、
十二分に硬そうである。

(ど、どうして……どうしてみんな、あんなに大きいの……。あ、あんなものをまたお尻で
受けなくちゃならないの……? みんな、大神さんより大きい……あっ、比べちゃ……だめっ……)




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