その日はそれで終わったが、翌日もフランソワはグリシーヌの身体を求めた。
抵抗できないのを良いことに、その若い女体を貪るのだった。
グリシーヌの若い肉体は性感もそれなりに発達していたから、時折、彼の愛撫に性的快感を感じることはあったものの、それ以上にフランソワという男に激しい憎悪を感じていたため、溺れるようなことは決してなかった。
どれだけ手酷く強姦されようとも、無表情かつ冷酷な目で睨み付けてやったのだ。
これにはフランソワもさすがに閉口して、二日目は午前中通して犯したものの、ほとんど反応がなかったため、午後は退散している。

このままでは貴族及び男の沽券に関わると思ったフランソワは、とうとう他者にグリシーヌを委ねることにした。
自分の手であの女を調教し従属させることが出来なかったのは口惜しいが、最終的に屈服させられればよい。
そう割り切ったフランソワには、もはやグリシーヌに対して手心を加える気が失せていた。
かわいさ余って憎さ百倍。
ああまで強情で生意気、頑固なのであれば、肉体的にも精神的にも徹底的に嬲り、陥落させてみせる。
手段は問わず、結果として自分のものになればいい。
そう決意はしたのだが、あの男にグリシーヌを好きにさせるということに関しては、民族的人種的優越感を持つ彼にとって、そこはかとない屈辱感があった。
それを必死に飲み下し、フランソワは最終的手段を執ったのだった。

「くっ……」

グリシーヌは、その白く細い肢体を宙づりにされている。
両手首をひとまとめにして縛られ、天井のフックに吊されて身体を引き延ばされている。
身体を隠すどころではなく、胸も腋も晒すことになった。
脚は宙に浮き、足首を伸ばせば何とか爪先が床に触れられる。
た、両脚は縛られておらず、その気になれば長い脚でキックすることも可能ではあったが、そんなことをしても逃げられるわけではない。
余計にフランソワの怒りを買い、どんな酷いことをされるか知れたものではなかった。
グリシーヌは羞恥で僅かに頬を染め、目を堅く閉じ、顔を背けていた。
それでも男のいやらしい視線を身体中で感じていた。

「い、いい加減に……あつっ!」

見ているだけで何もして来ない男に業を煮やし、怒声を張り上げようと思った矢先であった。
少女は右腕にチクンとした鋭い痛みを感じ、思わず顔を歪めた。

「な、なにを……」

注射している。
昨日の浣腸のような大きなものではなく、ごく普通のサイズの注射器だ。
しかも針がついている。
それをグリシーヌの細い二の腕に突き刺したのである。
当然の痛みに少女は抗議した。

「い、痛いっ……きさま、何を注射している! 私は病気ではない!」
「痛かったですかな? なにぶん素人ですのでな、多少の不都合はご容赦を」
「くっ……、だ、だったらやめろ! 何の注射だと聞いてい……あ、痛いっ!」

フランソワは薬液をすべて注射し終えると、素早く二本目の注射を今度は左腕に突き立てた。
また針を刺される苦痛が少女を襲い、すぐに液体が体内に注入される不快感に襲われる。

「あまり暴れないことだ、グリシーヌ嬢。ヘタをすると針が折れますぞ」
「だ、だったらやめろ! なぜ私が注射など……あっ、また!?」

今度は左の太腿に針が突き立っていた。男の言う通り、刺された以上、あまり暴れると針が折れて身体の中に残ってしまう。
グリシーヌは怒りと痛みに耐えながら、身体をじっとさせていた。

何を注射されたのか不安だった。
まさか殺しはすまいから、毒物劇物の類ではないだろう。
睡眠薬だろうか。
しかし現状のグリシーヌは、そんなものを使わずとも精神的に拘束されており、逃げることはほぼ不可能なのだ。

「あ……」

そんなことを考えているうちに、グリシーヌの頭の中がぼうっとしてくる。
雲の上に浮いているような、妙な陶酔感があった。健常な精神が「いけない」と警告しているものの、グリシーヌの意識と肉体は、その薬物のもたらす作用に浸っていく。
中枢神経系に大きく作用し、精神肉体両面に強い刺激を与えている。
精神面では不安感や警戒感、緊張感が薄れ、曖昧模糊とした安堵感、官能を得てきていた。
肉体的にも、空気の動きが肌に感じられるほどに鋭敏となっていて、血流を感じている錯覚を受けるほどに身体の中も感じやすくなっている。

もちろんグリシーヌが知るはずもなかったが、フランソワはアヘンを注射したのだった。
グリシーヌが訝しんでいたように、急速に頭角を現したプショー家の資金源がこれだったのである。
東南アジア貿易に手を染め、タイやビルマから違法にアヘンを入手し、これを植民地だったアフリカで売り捌いたのである。
これで巨万の富を得たのだが、それだけでなくフランス本国へも密輸してこれを広め、アヘン・パーティを主催して一部の貴族たちを招いていたのだった。
無論、平民たちにも売り捌いて中毒者を産み出し、そこからも莫大な利益を得ていたのだ。

表情に靄がかかり、けぶるような顔になったグリシーヌを見て、フランソワが舌なめずりする。
最初からこうしていればよかったと思っていた。
そしてディルドをグリシーヌの媚肉に押し込む。
突然の異物感に、グリシーヌが小さく悲鳴を上げた。

「何をする……!」

それに構わず、フランソワはもう一本の性具を今度はアヌスに打ち込んだ。
小さな穴をこじ開けられ、グリシーヌはクッと顎を上げて呻いた。

「うくっ……! き、きさま……」

黒い二本の擬似男根がグリシーヌの二穴を犯していた。
アヌスに挿入したものは、さすがに前に入れたものよりも細めである。

これで美少女に対する仕打ちが終わったわけではなかった。
フランソワは黒い鞭を手にして、淫らな笑みを浮かべていた。
奴隷を打ち据えるための長く太い一本鞭ではない。
そんなもので柔らかい女体を叩けば、たちまち皮膚が裂け、肉が弾けてしまうだろう。
彼が持っているのは、握りやすい取っ手があり、先端が平たくなっている乗馬用のものだった。
これでも思い切り叩けば血が出るだろうが、微妙な力加減で使えば女を調教するのにちょうど良いのである。

フランソワはにやつきながら、見事なカーブを描いているフランソワのヒップを鞭の先でなぞっていく。
その感触にゾッとしたグリシーヌは身を竦め、脅えたように震えた。

「っ……!」

男の鞭が少女の柔肌の上を滑るように動き、その若い肉を確かめるようになぞる。
おぞましい感覚にグリシーヌが腰を捩ったその時、フランソワの鞭が唸った。

「痛いっ……!」

ピシッと肉を打つ小気味よい音が響き、グリシーヌの臀部に鞭がヒットする。
グリシーヌは美貌を引き攣らせ、つい女らしい悲鳴を上げてしまう。
慌ててハッと口をつぐむものの、フランソワは満足げに頷いていた。

「そうそう、それそれ。そういう悲鳴が聞きたいのだよ、グリシーヌ嬢。くくっ……」
「くっ……、ど、どこまでもこの男……変態っ! ……ああっ!」

グリシーヌが憎まれ口を聞く前に、またしても男の鞭が弾けた。

「うぐっ!」

何とか悲鳴は押さえたものの、その苦痛は変わらない。
まろやかだが、まだ若い硬さも残した尻肉に、二発目の鞭が炸裂する。
皮膚が裂けるかと思うような激痛が走り、グリシーヌはグッと拳を握ってその刺激に耐えた。

(この男……)

高貴な貴族の娘に白い憤怒の炎が燃え上がる。
身分の高い自分が、奴隷や罪人のように鞭打ちされているという屈辱に、胸が白く灼けた。
グリシーヌは召使いたちを叱ることはあったが、鞭打ったり足蹴にしたりするようなことはなかった。
なのに、その自分が奴隷並みの扱いをされている。

だが、そんな惨めな自分の現状に、グリシーヌは切ない被虐感を得始めていた。
貴族の令嬢である自分が裸に剥かれ、縛られ、鞭打たれて虐げられている。
そう思うと、お腹の奥が熱を帯び、腿をもじもじとすり寄せたくなるのだった。
そんな少女の心の内などお構いなしに、男は鞭を振るった。

「っ……!」
「んんっ!」
「くっ……!」
「うっ」
「いっ……!」

鞭が空気を切ったかと思うと、ピシッ、ビシィッと少女の裸身に鞭が飛んだ。
そのたびにグリシーヌは顎を反らせ、背を仰け反らせ、決して声を上げまいと懸命に堪えた。
鞭打たれるたびに全身が力み、括約筋が肛門と膣をきゅっと絞ってディルドを食い締めるが、今のグリシーヌにそれを気にしている余裕はない。
少女の苦悶する表情に欲情するのか、フランソワはさらにグリシーヌを鞭打った。
少女から女に脱皮しようとしている豊かな臀部に鞭が弾け、幾筋ものピンク色の筋が浮いてくる。
太腿にも、柔らかそうな横っ腹にも遠慮なく鞭は飛び、少女から冷や汗を絞り取っていた。

「や、やめろ……くうっ……!」

グリシーヌが言葉を発する前に鞭が振り下ろされる。
すべすべしていた肌がぬめりだし、鞭打たれるたびに汗がピシャッと跳ね飛ぶ。
フランソワは鞭を振る合間にグリシーヌの股間を覗き込み、ディルドを深々と飲み込んだ恥部を眺めてにやついていた。
前のディルドを掴み、それをぐいっと奥へ押しこくると、グリシーヌは「ひっ」と呻いて仰け反った。

「何をするっ……うああっ!」

今度は肛門にぶち込んだ性具を抉った。
膣奥を突き込まれ、直腸をかき回され、グリシーヌは知らず知らずのうちに昂ぶらされていく。
アヘンの効果もあり、意識は朦朧としかかっており、一方で肉体の性感はますます冴え渡っていた。

「あっ、あう!」
「んあっ」
「いああっ」
「いっ、いうっ……」
「んひっ……!」

鞭で叩かれ、汗の浮いたグリシーヌの白い肢体が妖しく揺れ動き、手首を吊っているロープが軋む。
最初は手首の縄目が痛かったのに、今はあまり気にならなくなっている。
苦悶を訴えるような声は洩れ出ているものの、その呻き声は徐々に艶を帯び始め、呼気も熱くなっていった。
ディルドを性器と肛門に挿入されているものの、入れただけで動いてくれない。
しかも、やや細身だったこともあり、グリシーヌの官能はもやもやしたまま燻り続けていた。
そこにピシッと鞭が来ると、痛みとともにもどかしさがスッと消えていく気がしたのだ。

「そろそろ気持ち良くなっていたのかな?」
「だ、誰が……誰がこんなことで……うぐっ! んはっ!」

男の鞭は尻や腿だけでなく、白々とした背中やふくよかな乳房にまで飛んでいた。
急所を鞭打たれる苦痛は想像を絶するはずだが、グリシーヌは「ううんっ」と呻くだけで、つんざくような悲鳴は口にしていない。
もう彼女は、痛いのか苦しいのか、それとも逆にこの刺激が心地よいのか、よくわからなくなりつつあった。

グリシーヌの肢体のあちこちに鞭の跡が浮き、全身が冷や汗にまみれた頃、ようやくフランソワの打擲が終わった。
30分近い鞭打ちだったにも関わらず、グリシーヌの肌には擦過傷はなく、出血もなかった。
やはり美しい肌を傷つけたくないと思ったらしく、それなりに加減はしたようだった。

「……ふん」

フランソワの股間ははしたないほどに勃起し、ズボンを今にも突き破りそうだ。
なのにどうしたことか、フランソワはグリシーヌの身体を名残惜しげに眺めただけで、その場を立ち去ってしまった。
ぐったりと半分意識を失った状態だったグリシーヌは、肌をまさぐられている感覚で覚醒した。

「ん……」

荒い息遣いが感じられる。
自分の発する甘ったるい汗の匂いの他に、ムッとするような強い酸性の匂いがした。
男の汗だ──そう感じたグリシーヌは、急速に意識が戻ってきた。

「お、おまえ……アーメド!?」

グリシーヌの身体に纏わり付いている黒いものは、彼女に忠実な召使いだった。
あまりのことに貴族の娘は声も出なかった。
胸も腋も思い切りさらけ出した恥ずかしい格好で吊られている姿をアーメドに見られている。
いや、見られるどころか、黒人はグリシーヌの白い肌に唇や手を這わせ、愛撫していたのだ。

「ア、アーメド! おまえ、何を……あ、いやっ……!」
「お、お嬢さん……」

アーメドはたくましい腕を優しく使い、そっとグリシーヌの白い肌を揉み、擦っていく。
生々しい鞭跡に舌を這わせ、ピンクに色づいた条痕に沿って舐め上げる。

「うっ……」

熱い舌が触れることによってピリピリとした痛みが蘇るが、そこを丹念に舐められることでジンジンと痺れるような甘い電気が身体を走った。
それが紛れもない性感だと知ったグリシーヌは避けるように身を捩った。

「ま、待て、アーメド……あっ……よ、よせ、やめて……何をする……あっ……おまえ、どうしてこんな……うっ……」
「お嬢さん……。俺は……俺は……ずっとあんたが好きだった」

召使いの黒人は、そう言いながら女主人の柔らかい身体を愛撫している。
予想だにしなかった告白に、さしものグリシーヌも唖然とした。
まさか、このアーメドが……誰よりもグリシーヌに忠実で有能だったこの男が、自分に邪な思いを持っていたなんて。

「なに? お、おまえ、何を言って……」
「愛してるんだ、お嬢さん。俺はもう……どうにもならないほどに……」
「待て、アーメド……あうっ……お、落ち着け……とにかくロープをほどいて……ああっ」
「俺は落ち着いてる。わかっててこんなことしてるんだ」

アーメドはグリシーヌの美脚を持ち上げ、その内腿やふくらはぎを揉みながら、足首や足の裏まで舌と唇で愛撫した。
内腿や膝の裏をくすぐるように刺激され、グリシーヌはついつい甘い声を洩らしてしまう。

「あっ……や、やめるんだアーメド、あっ……んんっ……よ、よせ……私の話を……うあっ……」
「お嬢さんの身体……ホントに綺麗だ。俺はいつもあんたの姿を拝むたびに、この裸を想像してたんだ」
「そんな……おまえ……うんっ……いっ……」
「ほら、ここ……」
「よ、よせ……ああっ!」

黒人はグリシーヌの両脚を強引に開かせると、その中心に手をやった。
濡れた花弁をまさぐられ、グリシーヌはそれこそ狂ったように身悶えた。
今の身体の状態を知られたらと思うと、生きた心地がしない。

男の太い指が割れ目を開き、その中に入り込んでくる。
そこがどんな淫らな反応をしているのか自覚しているグリシーヌは、その恥ずかしさで身がすくむ思いだった。
そしてアーメドが嬉しそうに指を目の前に持ってくる。

「お嬢さん、こんなに濡れて……」
「ち、違う……これは……」
「汗じゃねえ。これはお嬢さんの蜜だ」
「い、言うな! 私は……」
「感じてるんだ、お嬢さん。もっと気持ち良くなってくれ」
「や、やめ……ううんっ!」

アーメドの顔が、グリシーヌの引き締まった腹部へ降り、くびれた腰を過ぎ、そして開脚された股間に埋められた。
分厚い舌先が花弁の上にある花芯に触れると、グリシーヌはギクンと背を震わせ、大きく喘ぐ。
さらに包皮を剥き上げ、丹念に舐めしゃぶった。

「うああっ、やっ、やめっ……くあっ、そ、そこぉっ……ア、アメード、ああっ!」

よほど女の扱いに慣れているのか、アーメドの愛撫は技巧を極めていた。
感じやすいクリトリスや乳首を強く刺激したかと思うと、今度はゆっくりと内腿や背筋を爪でなぞる。
鞭跡を癒すように舐め、強く吸われると、グリシーヌはくぐもった声で呻いた。
口を開けたら大声で喘いでしまいそうだったからだ。

黒人は強弱深浅織り交ぜて、女体から快楽と汗を絞り出していく。
性的にはまだまだ未熟なグリシーヌはひとたまりもなく、黒人の微妙なテクニックに取り込まれていった。

「うんっ、いっ……んあっ……お、お願いだ、アーメド、ああっ……もう、もうしないで……じゃないと私は……あっ」
「どうなるというんで? 感じ過ぎていってしまいそうですか?」
「そんなこと……ううっ……いっ……」

アーメドは乳房を優しく揉み込み、乳首を唇に含んで軽く吸い上げる。
もうそこはコリコリに硬くなっており、僅かな刺激でも飛び上がりそうな快感が走った。
乳頭と指先でクッと乳房に押し込むと、グリシーヌはグッと腰を引いてその気持ち良さを堪え忍ぶ。
望まぬ快楽を何とか逃がそうと身体を揺すり、尻を振りたくった。
宙に浮いた爪先は震え、コツコツと硬い床を叩いている。
指を離すと、より硬く尖った乳首がプクン浮き上がってきた。
それを手のひらで擽るように擦られると、グリシーヌは身を捩り、堪えきれない喘ぎを零した。

「ああ……、もう……もういや……だめ、しないで……あっ……」

グリシーヌのしこった乳首を手のひらで感じながら、黒人は囁くように言った。

「気持ち良いだろう、お嬢さん」
「くっ……わ、私は……」
「ここ、吸って欲しいかい?」
「……」
「それとも強く揉んだ方がいいかな?」
「……」

思わず「その両方だ」と言いそうになり、グリシーヌは唇を噛んで顔を背けた。
アヘンと鞭の効果がじわじわと肉体を蝕んでいる。
その身体をくまなく愛撫され、身体の奥──特に膣奥が熱く燃え上がってしまっていた。
ジンジンと熱く燃える媚肉とその内部、そしてビリビリと痺れるように疼く乳首をどうにかしてもらいたかった。
このままやめられるよりも、いっそのこと一気に燃え上がらせてしまった方が楽なのではないかとすら思うのだ。

もはや、触れれば落ちそうなほどに出来上がっているはずの女体だが、まだグリシーヌは踏みとどまっている。
そこを突き崩そうと、アーメドはまた黒い指を白い肌に食い込ませていった。
そして引きはだけられた腋窩に目をやると、そこに唇を押し当てた。
グリシーヌは背筋をゾクリとさせ、狂ったように身を揺すり出す。

「やっ、やだ、やめて! アーメド! だめ、そんなところ……き、汚いから……ひっ……!」
「汚いなんてことがあるもんか。ああ……、お嬢さんのここからも良い匂いがする……」
「やっ! な、舐めちゃ……うんっ……いやあっ」

アーメドは大きな舌を伸ばし、清らかな腋の下を何度も何度も舐めていく。
そのたびにグリシーヌは細身の身体をうねらせ、呻きとも喘ぎともつかぬ声を洩らしている。
腋の窪みに唇を押しつけ、強く吸った。
たまらずグリシーヌはグウッと背中を伸ばし、白い喉首を晒した。

「ああっ……!」

グリシーヌは、もう何が何だかわからなくなった。
あらゆる性感帯を巧みに責められ、心地よさや快感を通り越したものがグリシーヌを襲う。
性的な喜悦がいっぺんに襲いかかり、少女の感覚と官能を狂わせていく。
まだ犯されてもいないのに、グリシーヌはほとんど絶頂しかけていた。

(だ、だめだわ……こ、このままでは私はこの男に……)

今にもいきそうだと思った次の瞬間、突如アーメドの手と口が肌から離れて行った。
もういかされると思っていたグリシーヌは唖然としてアーメドを見て、まるで続きを求めるかのように胸を揺すり、腰を振った。
アーメドは落ち着いて服を脱ぎだした。
グリシーヌは思わず目を伏せたが、床に下着が落ちたのを見てしまった。

「お嬢さん」
「っ……!」

呼びかけられ、つい正面を見てしまったグリシーヌは喉の奥で小さく悲鳴を上げた。
黒人の召使いの股間には、隆々とした男根がそそり立っていたのだ。
ちらっと見ただけだが、かなり大きかった。
グリシーヌは真っ赤にして伏せた顔を持ち上げられた。アーメドの大きな手が白く細い顎を掴んでいる。

「もうすっかり濡れているな、お嬢さん」
「わ、私は……あ」

アーメドは、答えられないグリシーヌの手首からロープを解いた。
全身を愛撫され、すっかりほぐれた身体は力なく床に倒れ込む。足も膝もがくがくしているし、腰にまったく力が入らなかった。
アーメドは有無を言わさずグリシーヌを抱きかかえると、そのままベッドに放り投げた。
スプリングで弾んだ身体を立て直そうとするグリシーヌを、黒人の大きな身体が覆い被さって押さえつける。
熱く硬くなった肉棒がグリシーヌの腿に当たる。

「お、おまえ……アーメド、まさか本気で……」

グリシーヌの顔が青ざめ、唇が震えている。
アーメドがグリシーヌに欲情しているのは、ペニスの勃起具合を見ても明らかだ。
この男がグリシーヌを欲していることは、さっきの告白でわかったが、本当に抱かれると思うと寒気がした。
やはり「黒人に犯される」ということにそこはかとない恐怖を感じているのだ。
フランソワに凌辱された時は、屈辱は感じたが、こんな脅えはなかった。
本当に「穢される」ような気がする。
アーメドがグリシーヌの股間を大きく開いた。
ハッとして脚を閉じようとしたが、すでに間に入り込んだ黒人の膝に敵うはずもない。

「ひっ……」

アーメドが動くと、それにつれてペニスもぶらぶらと大きく揺れ動く。
長さは30センチ──は大げさにしても、25センチくらいはありそうだ。
太さは5センチ、いや6センチはあるだろうか。
そして真っ黒いサオから、包皮が剥けて赤黒い亀頭部が露出している。
グリシーヌを見て興奮しているのか、ビクビクと痙攣し、早くもその先端からぽたぽたと淫液を垂らしていた。
フランソワや大神のものとは、とても比較にならなかった。
まさに肉の凶器であり、その色と大きさにグリシーヌは心底脅えた。

(な……なんて大きい……そ、それにすごい硬そう……あ、あんなものを入れられたら、壊れてしまう……)

恐怖でもつれる唇が必死に叫ぶ。

「や、やめて、アーメド! それだけはだめっ……」
「お嬢さん……」
「いっ、いやっ! 助けて……!」

グリシーヌとは思えぬ言葉だが、あのペニスを見れば助けを求めるのは当然だろう。
憧れのグリシーヌを抱けるとあって、さすがにアーメドも緊張していた。
自分のものの大きさは心得ているから、無理に入れてグリシーヌを傷つけることだけはしたくなかった。
幸い、媚肉は十二分に潤っており、恐らく内部も熱くとろけていることだろう。
乱暴に挿入しなければいけるはずだと踏んだ。
そして先で割れ目をくつろげ、入るべき穴を見つけるとグッと腰を落としていく。

「やめて! 許して、それはっ……あああっ!」

アーメドがゆっくりと腰を沈めていくと、グリシーヌは目を剥いて激しく顔を振りたくり、涙が宙を飛ぶ。

「いやああっ! だめっ、い、入れちゃだめ、あっ……アーメド、お願いっ!」

初めて見るグリシーヌの泣き濡れた顔に少し躊躇したものの、アーメドは萎えそうになる心を振り切るように軽く首を振った。
グリシーヌの柔肉を裂くように、太く長大な肉杭が入っていく。
グリシーヌは悶絶寸前で、苦しげな声で呻いた。

「あ、あむ……だめ、そんな……無理よ、入らない……んんっ……」

膣から引き裂かれそうな苦痛が鼠蹊部にまで響いてくる。
綺麗な歯を食いしばり、脂汗を噴き出しながら硬直した背中が伸び上がった。
アーメドはグリシーヌの表情と、貫きつつある媚肉と肉棒を見ながら、ゆっくりと押し込んだ。
とてもいっぺんには入っていかず、少し入れては引き、また押すことを繰り返し、根気よく貫いていった。
黒いペニスが白い媚肉に突き刺さり、徐々にではあるが中へと入っていく。

「ん、んああ……い、痛い、無理よ……さ、裂けちゃうわ……アーメド、やめて……あう……」

じわじわと黒くて太いものが沈んでいくと、グリシーヌはその苦痛に耐えきれず何度も仰け反った。
黒人はグリシーヌに気遣いしつつも、出来るだけ挿入しようと、なおも腰を進めていく。
媚肉の割れ目が切れてしまうのではないかと思われるほどにそこは拡げられ、精一杯という感じでペニスを飲み込もうとしていた。
股関節や腰骨がギシギシと軋んでいる気がする。
グリシーヌはもう、息をするのもつらくなっている。

「あ、あうむ……む、無理……もう無理よ……入らない……お、大きすぎる……」

だが、アーメドの地道な努力が実り、とうとう彼の男根は憧れていた若い女主人の膣を埋め尽くした。

「あぐうっ……!」

亀頭の先が子宮口にまで届くと、グリシーヌは大きく目を剥いて仰け反った。
息が苦しいのか、口をパクパクさせて呻いている。
アーメドのペニスは、グリシーヌの最奥まで届いたものの、とても全部は入りきらないようだ。
まだ10センチ弱ほどはみ出していた。
黒人は腰を捩り、子宮を押し上げるように深く入れるのだが、それ以上は無理らしく、グリシーヌは呼吸困難に陥り、失神寸前だった。

「し……死ぬ……あああ……」

さらさらした金髪を揺らしながら、貴族の少女は呻いた。
黒いペニスのお腹の底まで占領された感じで、ロクに身動きも出来ない。
白い肌に黒い肉棒が突き刺さっている様子は、まさに串刺しそのもので、見る者を圧倒した。

「……」

アーメドは、きつい感覚を味わいながらじっと動かずにいた。
無理はさせられない。
恐らく性体験も浅いであろうグリシーヌの膣が、自分の巨根に馴染むまで待つしかない。
何しろそこは、張り裂けそうなほどに拡張されているのだ。
グリシーヌは半ば意識を失っており、辛うじて腰を捩るくらいしか出来ない。
僅かに腰を動かすだけでも、その中に入り込んだ怒張の凄まじさがイヤと言うほど実感できた。

「ああ……」

強引に拡張される苦痛に呻くばかりだったグリシーヌに変化が見え始める。
痛みと異常な異物感に脅えて腰を捩っているうちに、いつしか張り裂けそうな苦痛が、痺れるような疼きに取って代わられていく。
太いペニスを飲み込んだ膣襞が少しずつ蠢き、じくじくと愛液すら滲ませてきていた。
無論、膣内を傷つけないよう分泌されているのだろうが、同時にグリシーヌの性反応でもあったのだ。
グリシーヌの膣内や媚肉の変化を見取ったのか、アーメドはホッとしたように腰を使い始めた。

「もういいな、お嬢さん。動くよ」
「だ、だめ……あっ……う、動かないで……んあ……」

ペニスが少しずつグリシーヌの膣を出入りしていく。
2,3センチといったところだが、それでも粘膜が軋みそうだ。
だが、抜き差しされていくうちに、アーメドのものにはねっとりとした粘液が絡みつき、その動きをスムーズなものにしていた。
受け止めるグリシーヌの腰も細かく痙攣していく。
動きがだんだんと大胆になっていき、黒人ははっきりと腰を前後に動かし始める。
当初は引き裂かれるかと思うほどきつく、痛かった媚肉は黒い肉棒に馴染まされ、強引に受け入れさせられている。
グリシーヌはわなわなと唇を震わせ、アーメドの太くたくましい腕に爪を立てた。

「あ、あう……んむう、だめ……くっ……きつい……やめて、もう……んうっ」

グイグイと突き上げてくる長大なものに目が眩みそうになる。
膣道は内側から弾けてしまいそうなほどにきつかった。
それは責めるアーメドも同じで、太いものに収縮する膣が絡みつき、グリシーヌの膣襞の妖しさに耐えられなくなっていた。
もう彼の分身は膣圧に潰されそうなほど締めつけられ、ビクビクと痙攣している。

「くっ……、お嬢さん、俺、もう……」
「ぐっ……抜いて……だめ、中は……は、早く……うあっ」
「だめだ、出るっ!」
「ひぃっ!

精液が尿道を勢いよく昇ってくるのを感じたアーメドは、一転して激しく腰を打ち込んだ。
膣が壊れ、全身がバラバラになるかのような衝撃を受け、グリシーヌは甲高い悲鳴を上げて仰け反った。
亀頭が子宮口をゴンと叩いた瞬間、黒人は欲情を噴出させた。

「ひっ……いやあっ!」

グリシーヌは激しく射精を受け、ガクンガクンと顔を仰け反らせた。
湯かと思うほどの熱い粘液が勢いよく子宮口を叩き、胎内にドッと撒き散らされる。
膣襞がペニスの脈動をはっきりと感じ取れてしまい、グリシーヌは射精されていることを実感させられた。

「ア、アーメド、抜け……ああ……もう出すな、抜け……ああ、まだ出てる……」
「ううっ……お嬢さん……お嬢さんっ」

黒人は、とうとうグリシーヌと関係した満足感と、その快楽に呻きながらなお腰を振っていた。
そして射精が終わるまで少女の細身の裸身を抱きしめ、頬や顎、首を舐め回した。
ようやく出し切って肉棒を引き抜くと、グリシーヌの肢体からガクッと力が抜ける。
ペニスが出て行っても、膣はまだ口を閉じきらず、ひくついていた。
そして、注ぎ込まれた大量の精液をゆっくりと吐き出すのだった。
アーメドは、情事後の女体のしどけない身体に見とれていると、グリシーヌはおずおずと身体を捻り、黒人に背を向けた。

「うっ……」

泣いているようだった。
フランソワのレイプには、ただ怒りと屈辱しか感じなかったが、今回は違った。
信頼していたアーメドに犯されたというショックと、黒人に抱かれてしまったという生理的嫌悪感が、この気丈な少女の心をズタズタにしていたのだった。

鞭打たれ、その後の丹念な愛撫と巨根によるセックス。
身体的にもクタクタになっていた。
そんな姿を目の当たりにすると、さすがにアーメドも罪悪感を感じてしまう。
すっと手を伸ばし、俯せになったグリシーヌの肩に触れる。

「お嬢さん……すまねえ……」
「触らないで!」

グリシーヌは激しく肩を振って黒い手をはね除けた。
今までのアーメドなら、もうどうしていいかわからず、その場で床に這いつくばって詫び、許しを乞うたところだろう。
しかし、今は違った。グリシーヌを掌中に入れるために、悪魔へ心を売ったのである。
後悔はしないと決めたのだった。

「……?」

グリシーヌは臀部に違和感を覚えた。
それまで、慰めるかのように優しく肩を撫でていたアーメドの手が、いつの間にかお尻を撫でまわしていたのだ。
まだ哀しみと疲労に打ち拉がれて身体がピクンと跳ねる。
黒人が両手でグリシーヌの真っ白いぷりぷりした尻を揉み込んできたからだ。

「ちょ……ちょっとアーメドっ……!」

慌てて振り返ったグリシーヌの美貌が凍り付いた。
アーメドはおもむろにグリシーヌの尻たぶを割り開いたのだ。
尻の谷間に外気と視線が忍び込むのを感じ、令嬢は必死になって腰を振ろうとした。

「ア、アメードっ! おまえ、何を……お、おまえもそんなところを……」
「お嬢さん……、お嬢さんはお尻の穴まで綺麗だ……」
「バ、バカなことを言うな! やめろ、見るな!」

もっとも隠しておきたい秘められた恥部を見られる恥辱に顔を真っ赤にしていたグリシーヌは、さらに臀部が割り開かれ、そこに熱いものが押しつけられたのを知って愕然とした。
アーメドもグリシーヌのそこを犯そうとしているのだ。
今し方射精したばかりとは思えぬほどに勃起しているペニスはもう充分に硬く、そしていきり立っていた。
この男のペニスの凄さは、ついさっきまで膣でイヤと言うほど味わわされている。
あんなものが肛門に……。そう思うだけでグリシーヌは心底脅えた。

「無理よ……! それは絶対に無理っ……やめて、アーメドっ……あ、あっ!」

?逃げようとしてもがく細腰は、アーメドの太い腕でがっしりと捉えられ、白い臀部の隙間に真っ黒なペニスが潜り込んでいく。
先端でアヌスを確認すると、しばらくは揉みほぐすようにマッサージしてグリシーヌの悲鳴を絞り取った。
肛門粘膜が根負けしたように蕩けだし、ひくついてきたのを感じ、黒人は亀頭を小さな穴にあてがって圧力を加えていく。
グリシーヌはビクッと腰を強張らせて叫ぶ。

「いっ、いやあっ! だめよ、だめっ……アーメド、それだけはっ……うあっ、ぐうううっ!」

こじ開けられる激痛は、媚肉で感じたものの数層倍に感じられた。
太くて硬い肉棒に侵入を許したアヌスは、軋みながら押し広げられた。

「ぎ……ぎ……かはっ……さ、裂ける……裂けちゃうっ……」

真珠色をした歯が強く噛みしめられ、きりきりと軋む。
痙攣の止まらぬ裸身に再び脂汗が滲み出し、グリシーヌは身体を伸び上がらせて苦痛に耐えた。
本来入るべき膣でさえ、息苦しくなるほどのきつさだった巨大なペニスは、とてもいっぺんには挿入できない。
アーメドは媚肉を貫いた時と同じように、傷つけぬよう慎重に埋め込んでいく。
グッと少し押し込んでは引き、また入れてみる。
それを何度も繰り返し、少しずつ挿入していった。

「ぐ、ぐ……いっ、たいっ……無理ぃっ……お尻が……お尻が壊れ……ああっ!」

そしてついにグリシーヌの肛門は極限にまで拡げられ、黒くて硬い怒張を飲み込もうとしていた。
太いサオよりさらに一回り大きいカリ首が肛門を突き破った時、グリシーヌはバリッとそこが裂けたような音が聞こえた気がした。
錯覚だったのだが、それほどに強烈な挿入だったと言える。
もっとも難関な部分が通り抜けると、アーメドはホッとしたような表情を浮かべ、腰を捩りながら少しずつペニスを沈め込んでいった。
1センチずつペニスが押し込まれるたびに、グリシーヌは這いつくばったまま顎を反らせ、苦悶の呻き声を放っていた。

「あう……んむっ……あっ……ぐううっ……」

黒人の下腹部が、グリシーヌの柔らかい尻にくっついた。
とうとう彼のペニスが、すべてグリシーヌの中に埋没したのだった。
根元まで入った肉棒は、25センチほどもグリシーヌの中に入っていた。
アヌスも皺を伸ばしきって直径6センチくらいまで開かれ、もう限界とばかりに苦しげにひくついている。
前では途中までしか入らなかったが、子宮が邪魔をしない直腸は黒人のペニスをすべて受け入れてしまった。

アヌスは今にも裂けそうだが、出血はしていないようだ。
アーメドが細心の注意を払ったこともあるが、それだけグリシーヌの肛門が柔軟性に富んでいた証でもある。
何しろ彼のペニスは、フランソワや大神とは比較にならないサイズだった。
始めに媚肉を犯された時も、まるで処女を失うかのような激痛で苦悶したのだ。
アヌスも同じである。

「全部入った……。どうだ、お嬢さん。尻の穴でも俺を知った感じは?」
「た……助けて……抜いて……き、きつ……お尻がおかしくなりそう……」

グリシーヌは息も絶え絶えにそう言った。
息が詰まるような圧迫感と引き裂かれそうな痛みで少し動くだけでも苦しい。
呼吸もろくに出来ず、短く浅い呼吸を繰り返していた。

内臓を征服した肉棒は、直腸の中から胃まで押し上げてくる。
それでも5分ほどじっとしていると、少しずつ肛門や腸内粘膜が馴れてきたのか、僅かにひくひくと蠢いてきた。
ペニスでそれを感じ取ったアーメドは、グリシーヌの腰を掴むといっそう深く抱き込み、腸管を男根で抉った。
少しずつ抜き差しされると、肉棒にぴちぴちにへばりついた粘膜が捲り出され、また捲り込まされていった。

「あう……」

アーメドがグリシーヌの背中にのしかかり、両手を前に回して乳房を揉みしだいた。
乳首に指が当たるたびに甘い声が洩れ、ハッとして唇を噛みしめる。
しかし黒人の巧みな愛撫にほぐされ、乳房から乳輪が盛り上がり、乳首をより敏感していた。
そして背中に感じる男の胸板のたくましさに、グリシーヌはつい縋りたくなってしまう。

「や……、しないで、抜いて……ああ……あっ、あっ、う、動いちゃだめぇ!」

窮屈な狭い穴に硬く張り詰めた太いものがこじ入れられているだけできついのに、それが自在に動き回って腸管をかき回されていた。
召使いの黒人に犯されるという屈辱、肛門を貫かれる苦痛と汚辱、そして大神以外の男に身体を好きにされるという背徳感が、グリシーヌの心をかき乱す。
悩乱し苦悶するグリシーヌの美貌を愉しみながら、アーメドは徐々に強く突き上げていった。

「あっ、あうっ……そ、そんな……やっ、お尻……こ、壊れるっ……いあっ!」

熱く爛れたアヌスは、苦痛を受けながらもほぐれていき、黒い肉棒に絡みついてくる。
そのうちグリシーヌの媚肉まで反応し始めた。割れ目がひくつき、蠢いている。
膣口が小さく開き、何かを求めるかのように蜜まで垂らしていた。
だが少女はそんな変化に気づく余裕もなく、お尻の中を圧倒する圧迫感に呻き、喘ぐのみだ。

「ううっ、すげえ締まりだ、お嬢さん。お、俺、また……」
「やめて、きついっ……あうっ、そ、そんなに動かないで……お尻、痛いのよ……ああっ」
「お、お嬢さん、そんなに絞めたらっ……!」

自分の意志とは関係なく、きつく強くペニスを締めつける括約筋にグリシーヌは戸惑う。
一方の黒人は、強まった収縮に我慢できず、グリシーヌの尻を掴んで激しく打ち込んできた。
そのすごさにグリシーヌは全身を震わせて仰け反る。

「ひぁぁっ、いっ! ああっ、だめっ……激しっ……くあっ!」
「うおっ……!」

グリシーヌの甘美な締めつけに耐えきれず、アーメドは大きく吠えて二度目の射精を行なった。
直腸に大量の精液が解き放たれ、グリシーヌのその熱さと濃さにぶるぶると痙攣した。

「いああっ……! お、お尻に出てるっ……!」

シーツに突っ伏したグリシーヌは、尻を黒人に突き出したままビクビクと何度も痙攣した。
アヌスがキュッと引き絞られ、アーメドの肉棒が「これでもか」とばかりに精液を注入していく。
びゅるっ、どびゅっと腸管に精液を浴び続け、その発作が終わると、少女はドサッとベッドに崩れ落ちた。
アーメドはベッドに掛けてあったタオルで男根を拭い、グリシーヌの汚れた股間も拭ってやった。
清められている間もグリシーヌはぴくりともせず、されるがままになっていた。

「お嬢さん」
「……」
「お嬢さん、すまない……。どうして俺はこうしたかったんだ」
「……」
「すまねえ……。痛かったろう? 苦しかったろう?」

そう言いながら、黒人は労るようにグリシーヌの肌を撫でる。

「だが、大丈夫だ。俺のものに馴れるよう、これから毎日抱いてやる」
「……え?」

そこで初めてグリシーヌは反応した。
物憂げにアーメドを眺めると、彼はまた自分のペニスをしごき出している。

「こいつを平気で飲み込めるよう、毎日可愛がってやる。お嬢さん、あんたが気持ち良くなっていっちまうようになるまでな」
「そんな……、ま、待て、アーメド……私は、もう……」
「いくぜ」
「やっ……いやあっ……!」

────────────────

アーメドの宣言通り、その日から四日間に渡ってグリシーヌはそこに閉じ込められ、犯され続けた。
相手は毎回アーメドだった。
最初にレイプしたフランソワは何度か様子を見に来ただけで、面白くもなさそうにすぐ引き上げていた。

窓もない地下室に監禁され、グリシーヌには夜も昼もわからなくなっていた。
ただ、日に三度食事が運ばれ、そのうち一度はワインがついていたので「夜なのか」と推測できるだけだった。
初めのうちは、この事態に衝撃を受け食欲もなかった。
さらにハンガー・ストライキの意味もあって食事を摂ることを拒絶していたのだが、死ぬ気はなかった。
彼女に自殺志向はなかったし、アーメドやフランソワが隙を見せれば脱出してやろうという気概もまだ残っていたからだ。

そんな中、連日に渡って激しいセックスを日に何度も挑まれては体力も消耗してしまう。
グリシーヌは不本意ながら、最低限の食事を摂るようになっていた。
監禁されてはいるが、基本的にグリシーヌは拘束まではされていない。
あまりに暴れる時は容赦なく縛り上げられるのだが、次第に抵抗は無意味だと学習していった。

みすぼらしい部屋だがドアだけは分厚い樫の木で作られた頑丈なもので、鍵は外から掛けられているらしく、中からは解錠できないらしい。
窓もないのだから脱出口はないのだ。
強いて言えば、ダクトになっていると思われる大きな通気口はあるが、上へ向かって伸びているため、とてもそこをよじ登っていくようなマネは出来そうになかった。

それにアーメドがいる。
いかにグリシーヌとはいえ、この偉丈夫な黒人を叩きのめすようなことは出来ない。
巴里華撃団では、その激しい戦い振りでトップクラスの戦闘力を誇るが、それはあくまで霊子甲冑に乗って妖魔と戦うことに関してだ。
人間相手でも、愛用の戦斧さえあれば大抵の男と互角以上に戦える自信はあるが、斧は取り上げられていて丸腰なのだ(それどころか丸裸である)。
いくらグリシーヌが強気だとは言うものの、素手でアーメドに勝てるとはとても思えなかった。

それにこの黒人は、少なくともフランソワよりはグリシーヌを大切にしてくれたし、セックスで激しいプレイがあることを除けば、暴力的な行為は一切行わなかったのだ。
無論、何度も「逃がして欲しい」と懇願したし、貴族と召使いの関係を持ちだして居丈高に命令してもみたが、効果はなかった。
無理もない。
外ならともかく、この部屋の中ではグリシーヌではなくアーメドが主人なのである。
「今なら罪には問わないし、ここで起こったことは忘れるから」とも言ったのだが、黒人は首を縦には振らなかった。

黒人である自分が白人の女──それも貴族の娘を凌辱したとなれば極刑は確実だと思っている。
しかも相手は、主人であるグリシーヌなのだ。
無事に済むとはとても思えない。
グリシーヌとしては、ここから一緒に逃げれば、本当に不問に付すつもりだったが、どうしても信じてもらえなかった。

貴族の令嬢は失望したが、諦めはしなかった。
恥辱に耐えかねて命を絶つのは簡単だが、グリシーヌはブルーメル家のたったひとりの跡取りなのだ。
死ぬわけにはいかない。

それに大神のこともある。
やつらは大神も攫ったようなことを言っていた。
そのことについてもアーメドに問い質したが、やはり口を濁して答えてくれなかった。
ただ「まだ生きているはずだ」「しばらくすれば必ず会えることになる」とだけ教えてくれた。
真意の程は知れないが、今はアーメドを信じるしかないのだ。

しかし、それまで自分の身体が保つのかどうか、グリシーヌは自信がなかった。
連日連夜、それこそゆっくり眠る間もないくらい、グリシーヌはアーメドに抱かれ、愛撫され、貫かれていた。
そうでなくとも精力絶倫の黒人が、日がな一日何もせず、食うだけ食ってゴロゴロしているだけなのだ。
やることといえばセックスだけ──グリシーヌを犯すことしかない。
アーメドは、溜まる一方の精力を一方的にグリシーヌの肉体で発散させていった。
もともと彼女に主人以上の感情と劣情を持っていたのだから、飽きることなくその身体を貪った。

ノーマルなセックスに飽きれば、嫌がるグリシーヌを縛り上げてSMチックに犯してみたり、アヌスを徹底的に責めたりもした。
とにかく片時も離さないという風で、食事の時ですら胡座にかいてその上にグリシーヌを抱き、下から貫いている有様だった。
グリシーヌが食事をしている最中でも、脇から手を伸ばして乳房を揉んだり乳首に悪戯してくる。
ナイフやフォークは武器にされる恐れがあるからか支給されず、食物はバケットの他は食べやすく小さく切ってあった。
手づかみで食べることにかなり抵抗があったが、そうも言っていられない。

グリシーヌは何度も何度も犯され、次第に黒人の巨根に馴れてきてしまっている。
入れられればきついし苦しいのは変わらないが、身を引き裂かれるような苦痛は失せつつあった。
深々と媚肉を貫かれ、小刻みに身体を揺すられながら、無駄と知りつつ懇願する。

「ああ……、もういや、やめて……い、いつまで……いつまでこんなことを続けるのよ……」
「さあな。お嬢さんが俺と愛し合うようになるまでかな」
「なにをバカな……あっ……」
「ふん、あの日本人とは愛し合ったのに俺は嫌いなのか?」
「嫌いとか……そういうことではない。アーメドはアーメドだ……あうっ……で、でも……ああ……そんな、あ、愛し合うなんて……んっ」
「なら、だめだ。少なくともお嬢さんがはっきりよがってくれるまでは続ける。もう俺のものにも馴れただろう?」

そんな言葉を聞きながら、グリシーヌは「シャワーを浴びたい」とぼんやり思った。
あの日以来、ずっと身体を洗っていない。
アーメドの精液と唾液が身体中に染みついているような気がする。
全身を舐められて唾液を塗りたくられ、気まぐれで射精も中出ししない時は胸や顔に浴びせられていた。
それを洗い流せたらどんなに気持ち良いだろうか。
そんな日がもう五日目になるのだ。

シャワーはないが水道はある。
何度か身体を表せてくれるよう頼んでみたものの、黒人は冷たく拒否していた。
アーメドは「お嬢さんの身体の匂いが好きだ」と言って、汗にまみれたグリシーヌの肌に鼻を近づけて、その香気を愉しむようなマネもしていた。
特に腋窩の匂いがお気に入りのようで、そんなところを見られる恥ずかしさにグリシーヌが何度拒否しても、執拗に唇を押しつけ、舌で舐め上げて、女体から快楽を引きだした。
グリシーヌもどうしようもなく、腋の匂いを嗅がれながら舌で舐められ、艶っぽい喘ぎ声を漏らすようにすらなっていた。

グリシーヌの身体も、徐々に成熟させられていった。
まだ蕾のように硬かったグリシーヌの性と肉体は、大神と交際し、彼に身を任せるようになってから少しずつ「女」のそれになっていった。
言うなれば、蕾が綻び掛け、柔らかい花弁が顔を出してきたあたりで、このセックス地獄が始まったのだ。
そこに絶倫の黒人、しかも技巧的に大神など問題にならぬ男によって、身体中開発されていったのである。
いくらグリシーヌが気丈だとはいえ、とても身体が耐えきれるはずもなかった。

とうとう三日目に、グリシーヌは「気をやった」ことを自覚するようになった。
犯され、愛撫されていくうちに、身体の奥が熱くなり、芯の方がジンジンと疼いてくる。
何かこみ上げてくるような、大きな何かが襲ってくるような感覚がしてくる。
そこをたたみ掛けるように責められると、グリシーヌは恥ずかしい声を放って全身を突っ張らせたのだ。

終わってから「それが「いく」ということだ」とアーメドに教えられた。
大神との体験では、こんなこと一度もなかった。
大神に抱かれると気持ち良かったし、胸などの性感帯を愛撫されれば性的にも興奮した。
ふわふわしたような頼りない心地よさもあったし、もうちょっとでもっと高みに行けると思ったこともあった。
しかし、ここまで強烈だとは思わなかったのだ。

エクスタシーを覚え込まされたグリシーヌは、その肉体が急激に「成長」していることを自覚した。
アーメドに責められ続けるうちに、どこが気持ち良いポイントなのかがわかるようになっている。
乳首だのクリトリスだのといった外部はもちろん、ペニスを押し込まれた膣内やアヌスの奥でも、どこを突かれるといかされてしまうのかも知った。
そして、その快感や絶頂感は日増しに大きく、そして回数も増えていった。
どんどんと性の深みに嵌っていってしまっている。
グリシーヌは自分が怖くなってきたが、アーメドはセックスをやめてはくれず、日に何度も挑みかかり、グリシーヌも呆れるほどに射精を繰り返したのだった。

「ああっ、だめっ……こ、これ以上は……これ以上出されたら私っ……に、妊娠してしまうっ……」
「いいとも、お嬢さん。孕んでいいんだ、俺もそのつもりで犯してるんだからな」
「そんなっ……だ、だめだ、そんなこと、ああっ……お、おまえの子を孕むなんて……ううっ」
「で、出るっ、孕め、お嬢さんっ!」
「いやあっ……!」

こんなことが何度も繰り返されていた。
男を──セックスを覚えてしまったせいでもあるまいが、グリシーヌの身体は何度も気をやれる体質のようだった。
さっきいかされたばかりなのに、続けざまに絶頂させられることも珍しくなかった。
疲労でくたくたになっても、まだ絶頂に達しようとする。
肉体の限度を超えることもしばしばで、そうなった時には失神してしまった。

(このままでは……このままでは本当におかしくなる……)

グリシーヌは肉体の屈服と、精神の崩壊を感じつつあった。
それでも発狂するまでには至らず、嫌がりながらもアーメドに犯され、次第に喘ぎ、最後には絶頂させられていった。



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