首尾良くかえでを拉致した後、安治はかえでを嬲るのに執心していて、帝撃へ出勤しても気はそぞろだった。
作業室に籠もっていても、今度はかえでをどう責めてやろうか、どんな恥ずかしいプレイをやってやろうかと、そんなことばかり考えていた。
だから作業に身が入らず、図書室で読書に耽っていることも多かった。
しかし、ここの図書室にあるような「造化機論」のような性科学本では満足できず、よりどぎつい雑誌などを買ってこれを読むようになっていた。
この頃に発刊されたマニアックな性癖を対象とした「変態性欲」だの「変態心理」、「変態性嗜好」などを買い込み、食い入るように読み漁った。

三日もして少し状況が落ち着いてくると理性が蘇り、今度は保身を考えるようになってきた。
かえでを返すつもりはなかった。
今から悔い改めて自首しても、社会的に抹殺されるだけだ。
挙げ句かえでを奪還され、犯罪者の烙印を押される。
何も良いことはないのだ。

要はバレなければいい。
帝撃に於いて、かえでと安治を結びつける線は何もない。
安治が横恋慕していたことなど誰も知らないだろうし(何しろ、当のかえですら気づかなかったくらいだ)、知っていたとしても、まさかあの溝口安治がかえでを攫って監禁しているなどとは誰も考えないであろう。

安治は、かえで失踪の件がどうなっているのか知りたくなり、それとなく帝撃内で探りを入れてみた。
安治と親しく口を利く者などいなかったから、彼から尋ねて回ることはできない。
そんなことをすれば疑われるだけである。
安治に出来たのは、食堂やサロン、ホールや廊下などで、隊員や関係者たちのうわさ話を盗み聞きするくらいだった。
それでも、大まかなことはわかってきた。
かえでは帝撃の中心人物のひとりであり、彼女がいなくなったことは大事件ではあったのだ。
それだけに、虚像真相が入り交じり、様々な話が飛び交っているようだ。

曰く「かえでが帝撃に入れ込み過ぎたため、陸軍の反帝撃派の連中に粛清されたのだ」──いくら何でもこれはあり得ないだろう。
確かに陸軍の一部は帝撃を目の仇にしているものの、政府や賢人機関をバックに持つ帝撃にそんなことはできっこない。

曰く「米田からの密命を帯びて、巴里、紐育に続く新たな華撃団創設のため、海外へ渡ったらしい」──これはありそうな話だが、そうであればメンバーに予め通達が行くはずである。
今回は、直接指揮を受ける立場にある花組でさえ誰も知らないのだ。

曰く「またぞろ降魔の侵攻が始まっており、かえでは降魔に囚われてしまったようだ」──これもない。
そうなら花組を中心にもっと慌ただしいだろうし、周章狼狽しているだろう。

もっとも近いのは三つ目の説だが、まさか降魔のような大物ではなく安治のような目立たぬ男によって拉致されたとは誰も思うまい。
安治は、連中がどこまで掴んでいるのか気になって、花組が集まるサロンだけでなく、関係者以外立ち入り禁止になっている地下司令所付近までうろついてみた。
普段は滅多に行かない支配人室の前を何度も通り過ぎてみたり、事務所を覗いたり、花組隊員たちの部屋に聞き耳を立てたりもしてみた。

表向き、変わったところはないようだったが、何やら空気がピンと張り詰めているのはわかった。
そして、よく観察してみると、支配人室へ人の出入りが多くなっているようだった。

私服の警官だ。
安治はそう思った。
物々しい制服姿で何度も行き来するわけにも行かず、騒ぎが広まってしまうことを考慮してのことらしい。
その私服が、裏口や玄関、そしてかえでの私室に入って何やら調べているのも目撃した。
得体の知れぬ男たちが、勝手に帝撃内を彷徨いているのに、誰もそれを咎めたりはしていない。
一度、事情を知らぬらしい食堂の給仕が注意したことがあったが、かすみが慌てて駆け寄り、宥めているシーンにも出くわした。
明らかに捜査活動である。
しかも内情を知らされているのは、恐らくかえでと直接関わる人たちだけだ。
つまり、花組と風組だけなのだろう。

さらに、安治は支配人室に陸軍の軍人や憲兵が訪ねてくるのも何度か目撃した。
米田は過度に軍が関わるのを嫌っているから、ここへ軍人が来ることはほとんどなかったはずだ。
まして憲兵が来たのを見たのは初めてである。
明らかに、かえで失踪に絡んでのことだろう。
帝撃の一員というより、陸軍士官が忽然といなくなってしまったのだ。
軍としても黙っているわけにはいかなかったらしい。

安治が集めた情報によると、かえで失踪は三日前の夜──つまり安治が攫った日──である、と推定されているようだ。
ただ、どこで拉致されたのか不明らしい。
当日、確かに陸軍省を訪れ、午後8時過ぎにそこを出たのも確認されている。
そして吉積少将の計らいで当番兵がクルマを出してくれて、それで帝撃へ戻ったのだ。
その兵は、午後9時くらいに到着し、確かに大帝国劇場前でかえでを降ろしたと証言しているらしい。
そこでかえでの足取りがぷっつりと途切れてしまったのだ。
正面玄関は閉まっていたが裏口が開いていることは、帝撃関係者なら誰でも知っている。
しかし、かえでがそこから入ったかどうかはわかっていない。
それどころか、かえでの帰参を確認した者がいなかったのだ。

つまりかえでは、陸軍の軍用車から劇場前で下車し、裏口までの僅か数分間のうちに失踪した、ということになる。
短時間の誘拐されただけでなく、犯人の目的も不明とされた。
身代金や交換条件などの要求がまだないのだ。
通り魔による犯行との見方もあるらしいが、それも証拠はない。
捜査は行き詰まっているようだった。

安治は内心ホッとした。これでいい。
自分は何も知らぬ存ぜぬでいけばいいのである。
公私ともに、かえでとは何の関係もないのだ。
疑いがかかる可能性はかなり低いはずだ。

そろそろ午後4時だ。
まだ少し早いが、今日はもう帰ろう。
かえでが待っているはずだ。
安治はそそくさを帰り支度をして、自分の蒸気自動車に向かって行った。

──────────────────

かえでは、連日に渡るレイプ──それもしつっこいほどの凌辱を受けていた。
貫かれ、射精されると僅かな休息、そしてまた挿入される。
繰り返し繰り返しセックスされ続け、かえでは気が狂いそうになる。
ここに来て以来、食事と睡眠以外はセックスしかしていない気がした。
初めて安治に犯された時は、怪しげな薬剤を注射され、身体が熱くなっていた。
しかも、身体だけでなく精神的にもなぜか昂揚してしまっていたため、思いもよらず快楽を得てしまっていた。
こんな男に辱められて気持ち良くなってしまったのは屈辱だったが、それでも最後の一線──気をやってしまうことだけは防げた。
あのまま念入りに責められ続け、挿入が長かったらどうなっていたかわからない。

しかしあの時の安治は、初めてということもあって、かえでとセックスしたという感激で早々に射精してしまっていた。
お陰でかえでは絶頂せずに済み、中に射精してきた安治の無神経さに怒りも感じていたから、以降数度に渡って犯されたものの、ほとんど快感はなかったのだ。
その日以後も当然のように毎日凌辱されたが、いくところまではいっていない。
相変わらずのねちっこい責めで、愛撫の際にはいきそうになることもあったし、安治の長大なもので最奥を何度も突かれると、つい声を上げてしまうこともあった。
しかし、快楽よりも憤慨の方が強かったのだ。
かえでは頑ななまでに安治を拒み、身体は自由にさせたものの、決して自ら乱れようとはしなかった。
危うい時は、愛する大神のことを思い浮かべ、流されまいと耐え抜いたのだ。

そうした様子は安治も感じ取っていた。
いきそうになっているのに、必死になって唇を噛み、手を握って爪を立てて堪えていた。
その、快楽を我慢する表情には興奮させられたものの、やはり激しく気をやらせたかった。
それに、犯している最中なのに、小声で大神の口にするのも気に入らなかった。
これまでも手を変え品を変えてかえでの身体を責めてきたが、もう一歩進めた方が良さそうだ。
この気の強い美女を屈させるには、より恥辱的な責めで困惑させ、激しい羞恥を与えることが効果的に違いない。
安治は、いつかやってやろうと思っていた責めを決行することにした。

「……!!」

ドアが開いて安治が姿を現すと、かえではビクッと振り向いた。
その様子を見て、安治は薄笑いを浮かべる。

「そんなに脅えることはない。何度も言いますが、危害は加えません」
「危害は加えない、ですって? し、白々しいっ、あなた、私をずっと……」
「何です? ただセックスしただけじゃないですか」
「た、ただ、しただけって……あ、あなたね……」

その言いように怒りを感じ、かえでは吊られた身体を捩って睨みつけた。
かえでは両手首を縛られている。
その縄は、天井からいくつも下がっている滑車に引っかけられていた。
ある程度の長さはあるから、ベッド周辺やトイレなどには行けるようになっている。
食事も机の上のものを食べられるようにはなっていた。
逃げられはしないが、動くことは出来る程度の自由はあった。

安治が近づいてくると、かえでは嫌悪感たっぷりの表情を見せ、ずり下がって離れて行く。
ずかずかとかえでの側に寄った安治は、両手を縛った縄を手繰り寄せ、かえでを引き寄せた。
そして思い切り縄尻を引っ張り上げ、腕を伸ばさせる。

「あっ……」

両手はバンザイさせられるように頭上まで上げられてしまう。
肘がやや曲げられる程度まで引き延ばされた。

「……」

また嬲られるのだ。
安治は、女を縛って自由を奪ってから思うままに貪る。
最低の男だと思った。
抵抗は無意味だということは、この数日で痛いほどわかっている。
身体を自由にされるのは屈辱だが、屈しなければ良い。
事が終わったら、この男を思いきり蔑んだ目で見てやればいいのだ。
それだけが、今のかえでに出来る唯一の抵抗だった。
安治が絡みついてくる。
かえでは思わず顔を逸らし、吐き捨てた。

「やめて……!」

男の手や唇が、かえでの敏感な肉体にすり寄っていく。
声など上げまい、感じまいと思っていても、粘着質で執拗な前戯の前に、女体は熱くとろけていく。

「くっ……」

悔しいが、これだけはどうしようもなかった。
いつも、こうなのだ。
だが、愛撫に耐え抜きさえすれば、挿入後は何とかなる。
童貞だっただけあって、ペニスは大きいが早漏気味なのだ。
絶頂するところまではいかないで済む。
そう思って、かえではおぞましい責めを受けた。

感じまいと思っていた決意は、10分もすると崩れてくる。
内腿や腕の内側、背中などに唇と舌が這い回る。
いずれも安治によってほじくり出された新たな性感帯だった。
大神とのセックスでは、軽くこうした箇所にキスされることはあっても、揉まれ、舐められるようなことはなかったので、こんなに感じるとは知らなかった。
乳房や鳩尾、尻たぶや脇腹にまで安治の口が責めてくる。
乳房をくすぐるように、乳首中心に指を立てて爪で軽く引っ掻いてやると、かえではクッと顎を反らせて小さく喘いだ。

「んんっ……ああ……」

熱い口づけを全身に受け、かえでの口が薄く開いて、甘い吐息が漏れ始める。
こんな男にこんな場所でいいように嬲られる。
その状況が、かえでの被虐性を呼び起こし、甘く切ない感情がこみ上げてくるのだ。
安治は、吊り上げられ、露わになった腋窩に目を着け、そこをべろりと舐め上げた。

「ひゃっ……!」

くすぐったいというより、羞恥が強かった。

「やめて! そんなところっ……やっ、汚いからっ……ああっ」

かえでが身体を揺さぶって逃げようとしても、安治は裸体にしがみついて離さない。

「お? ここも弱点なんですね? よしよし、しっかり可愛がってあげますよ」
「ち、違う、ああっ……ひゃっ……んっ、だめっ、いっ……いあっ」

それまでの、抑えたような堪えたような声ではなく、はっきりとした悲鳴が上がった。
くすぐったい、恥ずかしいという思いもあったが、それとは違った感覚があり、この女士官を困惑させていた。
腋の窪みをちゅっと強く吸われると、思わず仰け反ってしまう。
舌全体で大きく舐め上げられると、ぞくぞくするような甘い痺れが子宮にまで届いた。

「だめっ……くっ……い、いや、そこ……くうっ!」

かえでの裸身がほんのり赤くなり、薄甘い女の汗の匂いが漂う頃になると、安治はいったんかえでの身体から離れる。

「……?」

かえでは、はあっと熱い息を吐いてから、とろんとした目で安治を見る。
今日はどうしたのだろう。
いつもは、ここから本格的に責めが始まる。
乳房をぎゅうぎゅうと揉みしだかれ、首筋にキスマークが残るほどに強く吸われる。
そして股間に顔をあてがい、舌と唇で媚肉とクリトリスを散々責めて、いい加減濡れてくると一気に貫くのだ。
かえではその時のことを思い出し、想像して、ゾクリと震えた。
じわっと愛液が滲んでくる。
顔を激しく振って、期待しているのかも知れないという思いを振り切った。

「あっ……」

貫かれるかと覚悟していたかえでだったが、安治はそうせずに彼女の吊っていた縄を緩めた。
が、手首はそのままであり、腕が自由になっただけだ。
咄嗟に反撃しようと試みたものの、男はかえでの行動を予測していたらしく、振られた腕をあっさりと躱した。
空振りに終わり、かえではバランスを崩してベッドに倒れ込む。
すかさず安治は、手首の縄尻を掴んで縛り上げ、背中の腰部あたりで固定させた。
まったく、安治のこうした動きだけは素早く、かえでは手首を縛られたまま仰向けに突き転がされた。
それだけではない。
足首を片方ずつ縄に巻かれて、おのおの天井滑車に吊られてしまったのだ。
「V」の字に両脚を掲げるような格好となり、そのはしたない姿にかえでは身を捩って抗議した。

「やめて……! こ、こんな格好……」

優美なまでに美しい脚が長々と天井から吊られ、その脚線美が強調されている。
あまりの恥辱的なスタイルに、かえでは美貌を赤く染めて顔を振った。
イヤでも股間を目の前の男に晒している。
先ほどまでの念入りな愛撫によって、すっかり濡れそぼっている媚肉を見られるのは屈辱だった。
安治は、そんな哀れな女体をまじまじと観察し、惚れ惚れしたような声でつぶやいた。

「……綺麗な脚ですね、本当に。あなたが歩いている姿を後ろから眺めていた時もそりゃあ綺麗だと思ったけど、こうして見ると改めて思いますよ。実に素晴らしい」
「く……」

この男は、かえでが歩いているのをじっとあの粘着質な目でじっと見ていたのだろう。
そう思うと、かえではゾッとした。

「見るだけじゃもったいないな」

安治はそう言うと、大きな機械を構えた。
三脚の上に乗ったカメラである。
よくある木製の箱形写真機ではなく、金属製のようだ。
レンズの部分が蛇腹のように伸びていた。
かなり高価なものだろうし、素人が持っているような製品ではない。
安治は自慢げに言う。

「すごいでしょう? 亜米利加のコダック社製の新型カメラですよ。ブローニーって言うんです。僕はあんまり写真には興味ないけど、かえでさんを撮りたくて、わざわざ買ったんです。撮影や現像も勉強しましたよ」

そう言うとカメラの後ろからファインダーを覗き込み、シャッターを切る。
バシャンと大きな音がして、マグネシウムが強い光を発した。

「いやっ……!」

撮影された。
写真に撮られた。
かえでの顔色が青くなる。
淫虐な責めを受け、嬲られるだけでなく、その証拠として写真まで撮られてしまった。
こんなものが出回ったら、人に見られたらと思うと目の前が暗くなっていく。

いやらしく開かれた股間。
その奥で濡れ、開きかけている淫らな割れ目。
女として一生隠しておきたい場所を、赤裸々なまでに印画紙に焼き付けられるのだ。

「やめて……やめて……」

悲鳴が徐々に弱くなり、すすり泣くような弱々しい声に変わる。
いくら身体をうねらせても隠す事は出来ず、かえでは諦めたように顔を伏せた。
腰や脚が小刻みに震えていた。
バシャッ、バシャンとシャッター音が響くたびに、かえでの肢体がぶるっと小さく痙攣した。
一枚撮られるごとに、心がピシッとひび割れていく気がする。
もし大神に見られたら生きていけないと思った。
それにこの男のことだ、きっとこれだけでは済まないだろう。
そのうち、安治と淫らに絡み合っているところまで撮影するのではないだろうか。

かえでは真っ赤に染まった顔を背け、堅く目を閉じ、歯が軋むほどに強く噛みしめていた。
自分の無力さに絶望すると同時に、恥辱的な格好を見られ、写真に撮られていることに対する心の変化が湧き起こっていた。
シャッターの音がしてマグネシウムが光るごとに、グッ、グッとジャッキで持ち上げられるように被虐の性感が身体を燃えさせていった。
心臓が締めつけられるような不可思議な感触に、かえでは戸惑う。
安治がフィルムを使い切る頃には、かえでは吊られた二本の艶めかしい脚をもじもじともどかしそうに蠢かせているのだった。

「ふふ……」

カメラを放り出すと、安治はかえでの身体にむしゃぶりついた。
宙に吊られた腿やふくらはぎに口や舌で愛撫していく。
柔らかそうに潰れた乳房を、ゆっくりじんわりと揉みしだく。

「ああ……」

恥辱の撮影ですっかり心の芯を抜かれ、被虐感を煽られていたかえでは、男の愛撫に慕い寄っていった。
穢らわしいと思いつつも、甘く切ない快感がこみ上げてくるのが止まらない。
肉体は早くも燃焼し始めていた。
大神への背徳、恥辱と被虐により倒錯した快楽が生まれ、この聡明な美女を狂わせていく。

「ああっ……!」

安治の愛撫が股間に達した。
口と舌で媚肉内部の粘膜とクリトリスを優しく刺激していく。
同時に、そのすぐ下に慎ましい佇まいを見せているアヌスまで指が揉み込んできた。

「ひっ!? そ、そんなとこ……ああっ!」
「かえでさんはここまで綺麗ですね。色がいいな、ほら、これはどうです?」
「ひゃっ! バ、バカっ……! あなた、どこに触って……いやあっ」
「どこって、わかるでしょう? かえでさんのお尻の穴ですよ」
「お、お尻のって……へ、変態っ! やめて、うあっ!」

まさか排泄器官まで嬲られるとは思いしなかったかえでは、唐突なまでの攻撃に悲鳴を上げた。
肛門愛撫への嫌悪感を打ち消すため、安治は巧みに膣も責めている。
すっかり花開いている割れ目に舌を突っ込み、粘膜を執拗に舐め回した。
襞を掻き分けるように舌を使い、ピクピクしてきているクリトリスを唇で摘んで強く吸った。

「んああっ!」

これにはたまらず、かえではアヌスを責められる屈辱と汚辱も忘れ、大きく喘いでうなじを仰け反らせた。
男の舌が蠢くたびに、吊られた二本の脚が引き攣り、わななき、激しく痙攣している。
かえでが暴れるたびに脚の縄が引っ張られ、滑車と縄が軋む音がギシギシと響いていた。
当然のように、かえでのそこからは止めどなく愛液が溢れ出し、安治の口を汚している。
溢れ出た蜜は、指がいびっている肛門にまで到達し、そこを柔らかく濡らしていた。

「い、いや……ああ……んっ……はああっ……」

肛門をいじくられるのは寒気がするほどイヤだったが、この男はそこと一緒に他の箇所も愛撫してくる。
尻の穴を揉みほぐしながら、肉芽を弾き、膣穴に舌先を深く潜り込ませる。
乳房を揉みしだかれ、脇腹や胸に浮いた肋骨をそっと撫でられると、かえではたまらず大きく喘いだ。
排泄器官へのおぞましい愛撫を受けているのに、乳房や媚肉の愛撫を重ねられることにより、かえでは切ないような快美感を感じてきている。

膣口が小さく口を開き、肛門までがひくひくとわななき始めると、安治はいったん顔を股間から離す。
かえでは顎を反らせたまま「はあはあ」と熱っぽい吐息を漏らし、もどかしそうに身体をうねらせていた。
安治は、汗を浮かせたかえでの肢体を眺めながら、指にたっぷりとクリーム状のものを取った。
ワセリンである。
薬効があるとして塗り薬に使われているものだが、安治はこれを小道具に塗布することがあった。
接触部をスムーズに動かすために有効だったのだ。そ
れをかえでの肛門にたっぷりと塗りたくっていく。

「ああっ」

ぬらついたものを敏感な箇所に塗り込まれ、かえではビクッと裸身を跳ねさせた。
安治は、ワセリンを取った指先でかえでのアヌスをじんわりを揉み解していく。
次第にそこは熱く柔軟にほぐれはじめ、ワセリンに馴染んだ粘膜がニチニチとした淫らな音までさせてきた。
かえではわななく声で言った。

「や、やめて、い、いやらしいっ……あ、そんな……あうう……」

安治は人差し指をそっとアヌスに挿入した。
かえではビクッと背を震わせて「ああっ」と叫んだものの、自分でも驚くくらいあっさりと指を飲み込んでしまっていた。
第二関節まで埋め込まれ、淫らに円を描くように指を回転させられる。
ワセリンでぬめるようになっているとはいえ、指に粘膜がひっかかり、巻き込まれていく。
男の巧みな性技によって、そこはすっかりとろけてしまい、汚辱感や羞恥心までが熱で溶解しつつあった。
どんなに堪えても、痺れるような被虐感が抑えきれなくなっている。
もはやかえでは、完全に安治の支配下に置かれ、指が淫靡に蠢くたびに「あっ、あっ」と舌足らずな悲鳴を上げて肢体をうねらせる。
引き攣ったような呻き声を上げつつも、その美貌は赤く上気していた。
アヌスを刺激してやると、面白いように媚肉から愛液が零れ出てくる。
いつしかかえでのそこは、ごく自然に安治の指を根元まで飲み込むようになっており、時折、きゅっと指を締めつけるほどだった。

「あっ……」

安治が指を引き抜くと、かえでは慌てて追いすがるように尻を突きだしてきた。
無意気の行動だろうが、それだけかえでは尻責めに感じてしまっていたということだ。
安治は薄笑いを浮かべながら、かえでの後ろに立ちはだかった。
何をされるのかと不安に振り向いたかえでは、ハッとして顔を逸らし、目を閉じた。

「そ、そんなもの見せないで……!」

安治は自分のペニスを持ち、見せつけるようにぶらぶらさせていたのだ。
たっぷり愛撫してかえでを存分に濡らしてから犯しにくる。
いつものパターンだった。
かえではおののき、嫌悪感で吐き気を催しながらも、暗く妖しい期待で腰をわななかせている。
しかし、いつもと違っていたのは、貫くべきその場所だ。
安治はかえでの尻を掴むと、とろけきった小さな穴に亀頭をあてがったのである。
仰天したかえでは大声で叫ぶ。

「ああっ!? な、何をしてるの! そ、そこ、違うわ!」
「違いません。僕はかえでさんのお尻を犯すんです」
「な……」

かえでは、切れ長の目が零れそうなほどに見開いた。
この男は最初からそのつもりで、かえでのアヌスを愛撫していたらしい。
いい加減ほぐれ、かえでも妖しい興奮で昂ぶりだしたところで、思いを遂げようとしている。

「バカなことはやめて……! す、するなら普通に……」
「普通に? オマンコを犯して欲しいってことですか?」
「だ、誰がそんな……あなたなんかにっ」
「そうですか、じゃあ仕方ない。こっちだ」
「やああっ、やめて! あっ、ああっ!? いっ……たいっ、痛いっ!」

小さくほころんでいるそこに、恐ろしいほどにたくましい男根が強引にねじ込まれてくる。
いかに濡れそぼち、柔らかくほぐされていても、そんな太いものが入るとは思えなかった。
なのに安治は、ゆっくりとだが確実に肉棒を挿入してくる。
かえではガクガクとわななき、口をパクパクさせながら、その苦痛に呻いた。

「痛いっ……だめ、そんな……ああっ……ぐううっ、ああっ、は、入る……入って……くるっ……いやあっ……!」

最も太いカリの部分がとうとうアヌスを突き破った。
その瞬間、バリッと裂けたような音が聞こえた気すらした。
かえではガクガクとわななき、口をパクパクと何度も開閉して苦悶した。
かえでの尻の穴は、皺がなくなるまでいっぱいに開かされ、ようやく安治のペニスの先を飲み込んだ。
裂けてしまっては意味がないので安治も慎重だったが、そこが通ったのを確認するとホッとしたように告げた。

「よ……し。かえでさん、いちばん太いところが入りました。もう大丈夫だと思いますよ。痛い思いをしたくないなら、さ、身体から力を抜いて」
「そ、そんなこと言っても無理……い、いや……あはっ……くっ……んんっ……うあっ……くううっ!」

安治はクリトリスへ愛撫しながら、長大なものをゆっくりと押し込んでいく。
サオに粘膜が巻き付き、めくれ込むように直腸に入っていく光景は例えようもなく淫らで、挿入しながら安治自身も興奮していった。
お陰で、ただでさえ太いペニスがさらに大きくなってしまい、かえでに余計な苦痛と圧迫感を与えることとなる。
かえでは、括約筋の力こそ抜いたものの(というより、力が入らなかった)、全身を息ませ、手を握りしめ、爪先まで痙攣させている。

「ぐ、ぐ……入る……ああ、まだなの!? あっ……まだ入ってくるっ……いやっ、大きい……んはあっ」

安治の腰がかえでの丸い臀部にぺたんと当たり、根元まですっかり埋め込んでしまうと、かえではがっくりと全身から力を抜いた。
そのアヌスは苦しげにひくついてはいるものの、安治が想像していたよりもすんなりと収まってしまった。安治はほうっと太い息を吐いてから言った。

「全部……入ったな。どうです、かえでさん。さすがにここを犯されるのは初めてなんでしょう?」
「は……初めてよ、決まってるでしょう……ああ……こ、こんなことするなんて……」
「そうですか、それはよかった。昔の男も大神も、ここは手つかずだったわけだ」
「当たり前よ、あっ……あ、あの人はあなたみたいな、ああっ……へ、変態じゃないわ……くっ……き、きつい……ああ……」

かえでの言葉を聞き、安治は場違いに感激していた。
かえでの「処女」を奪ったのである。
年齢を思えば、かえでが男を知らぬとは思えなかったから、処女を抱くという夢などとうに失っていたが、ここだけは処女地だったのだ。
安治はかえでに童貞を捧げ、そしてかえでの処女を奪うことでバランスをとったつもりになっていた。
これで対等だ。
これからは、思う存分かえでの身体を愉しみ、そしてかえでにも愉しませてやるのだ。

「ああっ、う、動かないで、痛いっ……んああ……き、きつ……お尻が裂けそう……」

安治の念入りなマッサージですっかり柔軟になっていたとはいえ、小さな穴に不釣り合いなほどの大きなものが無理に挿入されているのだ。
かえでの苦痛は尋常ではない。
痛いというよりも、本当に肛門が引き裂かれそうな感じであり、そこから身体が八つ裂きにされるような錯覚がある。
ちょっとでも動くと肛門粘膜が軋み、悲鳴を上げる。
硬い亀頭部が腸壁を擦り、その異物感に吐き気がした。
アナルが強引に広げられる苦痛と、腸管に蠢く大きな塊の異物感とで下腹部が圧迫される。

なのに安治は、かえでの尻を抱き込むとそのままグッと腰を送って、ペニスを根元まで埋め込む。
そして次に腰を引いて、カリがアヌス内壁に引っかかるまで引き抜いた。
ズンッと深くまで突かれると、かえでは「ああっ」と悲鳴を上げ、ぬぬっと引き抜かれると「んんうっ」と籠もったような呻き声を放つ。
かえでの美貌が苦悶に歪むのを見て、安治の肉棒はますます硬く、そして太く猛る。

「きつそうですね。でも平気ですよ。かえでさんのここ、とても初めてとは思わないほどに具合が良いですよ。これなら毎日やっても大丈夫そうだ」
「そんな……ああっ……ま、毎日なんて……あう……」
「ええ、毎日やってあげますよ。かえでさんの方から肛門セックスを望むようになるまでね」
「ふざけないで! わ、私はそんなこと……くっ……うんっ!」

安治は焦ることなく、ゆっくりと抜き差ししていった。
かえでのアヌスは、最初の頃こそきつく軋んでいたものの、次第に順応していく。
いつしか肛門からは、愛液にも似た腸液が分泌され始め、安治の律動を補助している。
10分もピストンしていると、かえでの顔から苦痛の色が消え、明らかな戸惑いの表情が浮かんでいる。
かえでも、今自分の身体に起こっている変化に動揺しているのだ。

口にするのも憚れるほどの穢らわしい行為。
獣にも劣る醜い欲望。
なのに、かえでの肉体ははっきりとした快楽も得ていた。
きつく苦しいだけでなく、その奥に熱く燃え広がる被虐の快感。

(う、うそよ、こんな……お、お尻を犯されてるのに……き、気持ち良くなってる……)

かえでの呼吸が荒くなり、吐く息が熱くなる。
声音も艶っぽいものに変わり、拒絶の言葉がなくなり、喘ぎとしか思えない声が出てくる。

「あ、あ……あは……んん……いっ……はああっ……」

かえでの変化を敏感に読み取った安治は、律動をだんだんと激しいものにしていった。
かえでのアヌスは、次第に強いものとなっていく安治の動きに、懸命についていく。

「ふふ、感じてきたようですね、かえでさん」
「ち、違う、あうう……違うの……こ、これは……ああ……」
「そんな、聞いてる方が恥ずかしくなるような色っぽい声で喘いでるくせに何を言ってるんですか」
「私は……ああ……あ、喘いでなんか……気持ち良くなんか……ない……あああ……」
「ウソ言いなさい。ほら、こんなにお尻の穴が柔らかくなってきてる。中も良い感じだ。すごく熱いし、絡みついてくる。感じている証拠ですよ。かえでさん、お尻でも僕を受け入れてくれたんですね」
「違う……違うわ……んんっ……お尻が……あああ……」

かえでは堕ちかけている。
この堅そうだった女も、やはり一皮剥けばこのザマだ。
それに、安治が思った以上に淫靡で感じやすいようだ。
快楽に脆い面がある。
だが、一度セックスで狂わせて従わせても、ことが終わればまた気丈な面が全面に出てくる。
堕ちそうで堕ちない、というところだ。
しかしこれも時間と行為の問題だろう。
安治には、かえでを完全に屈服させる自信があった。

安治は、わざと腰の動きを派手に大きくさせ、激しく突き上げた。
そうすることで腸壁や肛門粘膜をイヤと言うほど擦り上げて、安治によって快楽を与えられているという自覚をかえでに持たせるためだ。
動きが大きく、激しくなると、かえでは背を反らせて喘いだ。

「ああっ! だめ、そんなっ……は、激しいっ……お尻、めくれちゃうわっ……ひっ……うんっ……いああっ……」
「いい声だ。「気持ち良い」って認めていいんですよ」
「い、いやよ……ああっ」
「まだ意地を張ってるんですか。でも、その感じっぷり……肛門セックスがすっかり気に入ったようですね」
「いやらしいこと言わないで……あうっ……私は、あっ……ち、違う……あうんっ!」

安治は、かえでの尻たぶを思い切り割り拡げ、出来るだけ深くまでペニスを打ち込んだ。
たっぷりとした尻肉が腰を受け止め、腸壁と襞がペニス全体に絡みつく。
かえでは美貌を歪ませ、真っ赤に上記したまま顔を左右に振りたくる。
もう全身に汗が浮いていた。安治が腰を捻ると、それに合わせてキュッとアヌスが引き窄まった。
かえでのそこは、もう限界と言わんばかりに広がっているものの、安治の太いものをしっかりと受け止めていた。

「ぬ、抜いて、あうう……きつい……」

抜いてと哀願しながらも、かえでの肛門は男根にしゃぶりついている。
きつく絞り上げ、射精を促すかのように収縮した。
乳房を揉み、乳首を捻ったり、肉芽を転がしたりすると、大きな喘ぎ声とともに肛門まで反応し、きつくペニスを締め上げる。
もうかえでのアヌスは、全身の性感帯と連動してきていた。
安治は、かえでの処女地を犯しているという征服欲を満たしながら、痺れるような快感を味わっている。
かえでも蕩け始め、声が熱くなってきた。

「あああ……お尻、変よ……あう……こ、こんなの……あ、そんな……いっ!」

安治は腰を自在に使い、上下左右にかき混ぜるようにして、かえでの尻内を犯した。
尻が何度も安治の腰に叩かれ、パン、パンと肉を打つ音が耳に届く。
それらの激しい動きを受け止め、かえでの臀部はぶるぶると痙攣が止まらなくなってきている。
深々と根元まで突き刺し、またすぐにカリ首まで引き抜く。
それを何度も繰り返し、かえでの腸内を抉った。
徐々に安治の肉棒を締めつける収縮力も強まり、かえでの肛門は赤く爛れつつも必死に咥え込んでいる。
かえでの声が上擦り始めた。

「あっ、ああっ! だめよ、そんな激しくっ……ひっ……そんなにされたら、私ぃっ……いあっ……くうあっ!」
「くっ……!」

責める安治も切羽詰まってくる。
打って変わったかえでの痴態とその声、ペニスを激しく締めつける括約筋の感触。
そのいずれもが、この陰気な男を興奮の頂点にまで持っていった。
背中がぶるっと震える。
腰が熱く、足の裏がもぞもぞと痒い。
射精したくてたまらなくなってきた。

「で、出る……かえでさん、出るっ」
「で、出るって……そんな、いやよ! お尻に出すなんて……ああ、だめっ、ああっ!」

腸内に精液を出される脅えに、かえでの尻たぶがぶるるっと痙攣した瞬間、括約筋がペニスを食い千切るほどに強く締め上げた。

「だ、だめ!!」
「くっ、かえでさんっ!」
「いやああっ!」

安治は、もがくかえでの尻をしっかりと抱え込み、出来るだけ深くまで肉棒を押し込んでいく。
亀頭の先が腸壁にぶつかり、その熱く柔らかい感触を感じた時、安治は一声吠えて思い切り射精した。

「うああっ……!」

腸壁に食い込んだ亀頭から、びゅるるっと勢いよく精液が放たれた。
粘膜が射精によってへこみ、腸内に精液が飛び散った。断続的に射精が続き、かえでの腸管で精液が弾けている。
どろりとした濃い、熱いものが粘膜にへばりついているのがわかる。

「あ……あ……」

腸管に射精を受け、かえでは全身を突っ張らせて、何度も反り返った。
安治はそのまま腰を抱え、射精が終えるまでかえでを離さなかった。
そのアヌスも、射精の発作に合わせて何度も収縮し、全部出させようとしているかのようだ。

ようやく長い射精が終わると、ホッとしたように力を抜く。
かえでの方は、まだ背中をビクビクと痙攣させていた。
安治はかえでの汗にまみれた背中を撫でまわしながら言った。

「……どうやら、かえでさんも一緒にいってくれたようですね」
「……」
「これでお尻も「女」になったわけだ。いかがです、お尻の穴で男を知った感想は?」
「は……恥ずかしい……ああ……」

かえでは、気怠い絶頂感に身を委ねており、ろくな受け答えが出来ない。
反論しようにも、自分の身体が「気をやった」ことを証明してしまっている。
まだアヌスは、入ったままのペニスをきゅっ、きゅっと締め上げていた。

「……」

終わったのに、まだ安治は抜いてくれない。
それどころか、肛門内で射精を終えたはずのペニスは、かえでが余韻で締めつけていることに刺激され、またムクムクと膨れあがってきてしまう。

「あっ……」

アヌスを内側から拡げられる異様な感覚に、かえでは小さく叫んだ。
さっきまで、だらしなく萎んでいたはずの男根が、また硬く、大きくなっていく。
かえでは戸惑い、羞恥で顔を染めた。

「あ……、や……中でまた……」
「ええ、大きくなってきましたね。続けていけますよ」
「つ、続けてって……やっ、もうお尻は……あ、ああっ!」

悲鳴を上げてずり上がり、逃げようとするかえでを抱きかかえ、挿入したままの肉棒で内部を抉る。

「うああっ……も、もういや、やめて、離れて! お尻はもういやあっ!」

もがき、身を捩って激しく抵抗したかえでだったが、その動きでかえってアヌスが締まってしまい、余計に男根を刺激してしまう。
ますます勃起し、射精前とほとんど変わらぬほど隆々としたものが、かえでの中でまた暴れ始める。
安治はかえでの華奢な細腰を掴み、思い切り自分の腰に打ち付け、奥深くまで肉棒で貫いた。
かえでの苦鳴をバックに、また肉を打つ音が響き始め、二度目の激しい肛門性交が開始された。

──────────────────

かえでの抗いは日に日に弱まっていった。
ただ犯されただけでなく、肛門まで穢されたことがやはり大きかったらしい。
しかも一度では終わらず、二度、三度と続けて肛門を犯された。
しまいには、かえでは失神してしまったものの、安治は執拗にそこを犯していたらしい。

そんなところをセックスの対象にされるとは思わなかった。
かえでの認識では、そこは恥ずかしい排泄器官であり、性的なものとは無縁だったのだ。
当然、誰の手もついていなかった。
しかし、そこを凌辱されてしまった。
初めてだったから、安治の言うように、本当に処女を犯された気がした。

かえでには、そうした屈辱的な責めや恥辱的なプレイが効くようだ。
もう一押しだ。
安治はそう思っていた。
もっとも恥辱的な責めで「浣腸」を使うのがあるらしいが、さすがにそれは遠慮したかった。
安治に、そういう趣味はない。

ならば、さらにかえでを辱め、プライドを破壊する行為は何か。
かえでを心身ともに堕とし、言いなりにするために妥協する気はなかった。
そして安治は、さらに残虐極まる手段を思いついたのだった。

この日、かえでは朝早く起こされ、食事を摂らされた。
拉致された当初は、食事を拒否してハンガーストライキでもやろうかと思っていたかえでだったが、そのことで体力が落ちることを恐れた。
そうでなくとも、毎日毎日、クタクタになるまで犯され、文字通りのセックス漬けにされているのだ。
自暴自棄となり、死んでもいいと思うなら、絶食という手段も有効だが、かえではそうしたネガティヴな思考は持たない。
困難な状況に陥れば陥るほどに反発し、何としてでも打開しようと思う性格だ。

何が何でも生きて帝撃へ──大神のもとへ帰るのだ。
ここで諦めては安治の思う壺となる。
だから、不本意ではあったが安治に出す食事を食べ、眠れる時は眠り、体力を養っていた。
安治が出勤する日は夕方から凌辱を受けることになるが、休日の時は朝から犯され、ほぼ丸一日中、身体をいじくられた。
今日も安治は出勤していった──と、思いきや、家を出た後、すぐに帰ってきた。
かえでは、両腕を背中で縛られた姿でベッドに転がされていた。
足首も縛られてはいるが縄に余裕はあり、ベッドから降りるくらいは出来る。
戻ってきた安治を見て、かえでは咄嗟に身を引いた。

「……何よ。劇場へ行かないの?」
「今日は有休取ってます。ふふ、一日あなたを可愛がられますよ」
「ふっ、ふざけないで! いやよ、あなたなんかっ……」
「そうですか? ……ふん、そうですね。僕ばかりじゃ飽きるかも知れませんね」

安治は腕を組み、かえでの顔を覗き込みながら思わせぶりにそう言った。
かえではその姿に不安を感じ、脚を引き寄せて身を縮めた。

「何を……言ってるの? 私は……」
「僕だけの方が良いんですか?」
「いや! あなただけはいやよ! もう二度と……あ」

かえでの言葉の途中で、ギィッとドアが開いた。
かえではハッとして、身体を捩り、背中を向けて胸を隠す素振りをした。
乳房は相変わらず上下を厳しく締め上げられているのだ。
毎日見られている安治はともかく、他人にはとても見せられない姿だ。
しかし、こんな家にいったい誰が……。

ドアを大きく開けて三人……いや四人の男たちが入ってきた。
薄汚い身なり……というよりも、ボロボロの衣服を着ていた。
破れ、ほつれも多かったが、洗濯もしていないらしく、黒ずんでいる。
異臭すらしていた。
年齢は、どう見ても50歳は越えているようで、頭髪は白髪交じりだったり、禿げ上がったりしている。
顔は無精髭だらけで、濁った目でかえでを見てだらしなく笑っている。
かえでは本能的な恐怖を感じ、身を強張らせた。

「だっ、誰っ!? 溝口さんっ、その人たち……」
「ああ、源さんに則さん、それに竹さんと高さんだよ。浮浪者だってさ」

男たちはにやにやしながら、かえでのいるベッドに近づいてくる。
もうそれだけで、饐えた体臭が漂ってきた。
かえでは顔を顰め、背けた。

「ふ、浮浪者って……何なのよ! この人たちは……」
「まだ知り合って三日目なんだけどね、頼み事をしたら快諾してくれて」
「た、頼み事……?」
「ああ」

そこで安治はにやっと嗤った。

「僕じゃもういやだというかえでさんの、今日のお相手をしてくれるそうだ」
「な……」

今度こそかえでは驚愕した。
この男たちに身を任せろというのか。
犯され、輪姦される、ということだ。
信じられなかった。
そもそも安治は、かえでに対して邪な愛情を抱き、淫らな欲望を感じていたはずだ。
なのに、せっかく苦労して捉えたかえでを、他の男にくれてやるというのか。
かえでは、あまりのことに青くなった唇をわなわなさせ、震える声で言った。

「何を考えてるの!? こ、この人たちに私を……」
「ええ、そうです。今日はこの人たちにたっぷりと犯されてください。輪姦なんて初めてでしょう?」
「そ、そんな……そんなことが……」
「それとも」

安治が、下から見上げるようにしてかえでの顔を凝視する。

「……僕の方がいいですか?」
「……」

そういう魂胆なのか。
かえでは怒りに震えた。
かえでの口から、安治に「抱いて欲しい」と言わせるつもりらしい。
気の強いかえでが素直にそんなことを口にするわけがない。
しかし、この状況でどうすればいいのか。
迷っているうちに、痺れを切らしたのか、源さんと呼ばれた男が安治に聞く。

「おいおい、兄さん。まさかここまで来てお預けってこたあないだろうな?」

他の三人も寄ってきて、じろじろと無遠慮にかえでの肢体を眺め回した。
まさしく「視線で犯す」行為そのもので、かえでは彼らの目線に物理的なものすら感じていた。
前は背けていたものの、背中や肩口、うなじに男の目が食い込む。
縛られて、縄に食い込んだ腕の肉までじっと見ている。
そして、これ見よがしにデンとベッドの上で存在感を示している大きな臀部は、それこそ舐め回すような目で見つめていた。
粘り着くような視線を放つ目が、ギラギラと鈍い光を宿している。
恐らく、もう何年も──いや、ひょっとしたら何十年も女など抱いていないかも知れない男たちだ。
間近で女の柔肌を見ることだってほとんどなかったはずだ。
その連中の目の前で、きりっとした美貌の女が無惨に縛られ、無抵抗の状態でいるのだ。
これ以上の据え膳はあるまい。
ズボンのファスナーなどとうに壊れていたようで、そこから恥ずかしげもなく醜い男根がはみ出ている。
いずれもすでに勃起しており、気の早い者は手でしごいていた。

「兄さん、ここまで来て殺生だぜ」
「溝口さんよう」
「頼む、カネはねえが、強盗でも何でもして作るからよ、この女を……」

それらの声を聞くと、安治は肩を小さく揺らし嗤った。

「心配しないでいいよ……この女……藤枝かえでは、今日一日、あんたたちのものだ。好きにするがいい」
「やっ……ま、待って! 待って、溝口さんっ!」

たまらずかえでは絶叫した。
最悪の事態だ。
いかに安治を嫌っているとはいえ、こんな男たちに集団で犯されるなど我慢できない。
それなら、安治に犯される方がまだマシに思える。
かえでは死んだ気になって屈辱の言葉を口にした。

「わ、わかったわ! 溝口さんっ、あなたが抱いて!」
「……」
「わ、私を抱いていい、好きにしていいからっ……ああ、この人たちに渡さないで!」
「……その言葉、少し遅かったですね」
「え……」

かえでは唖然とした。
安治の方は、今にも飛びかかりそうな浮浪者どもを腕で制止している。

「さっき聞いた時、素直にそう言ってくれれば良かったんですよ。なのに、あなたと来たら……「あなただけは二度といや」なんて言うもんだから……」
「ち、違う……ああ、違います……あなたでいい……あなたがいいのっ……だから許して、この人たちとは……」

美女の必死の叫びに、陰気な男は嘲笑で応じた。

「今さら、ですよ。これは罰だ。今日はこの人たちに抱かれなさい。僕はここでその様子を見てるから」
「そんな……い、いやあああっっ……!」

かえでは、それこそ喉が張り裂けそうなほどの絶叫を放った。
絶望感と恐怖に囚われ、かえでとは思えぬほどに震え、脅えていた。
安治がさっと腕を軽く振ると、男どもは「待ってました」とばかりに、かえでのいるベッドへよじ登っていく。
再びかえでが絶叫した。

「いやあああっ! いやっ、触らないで! 溝口さんっ、溝口さんっ! お願い、やめさせて! 何でもする! 何でもするからっ……!」
「何でもする覚悟があるなら、おとなしく源さんたちに抱かれることですね」

安治は、泣き喚いているかえでの顔を無表情に見ながら、冷たく言い放った。
それを合図に男たちは、逃げようとする女体を強引に引き寄せ、群がっていった。
ただでさえ豊かな乳房は縄目に縛られ、さらに大きく膨れている。
そんなものを目の前にして冷静にしていられるはずもなく、正面から組み付いた則さんがむしゃぶりつく。
たまらずかえでが嫌悪の悲鳴を上げてもがくが、背中に回り込んだ高さんがそれを許さず、がっしりと抱きかかえた。
そして則さんが舐め回している乳房を奪うかのように、後ろから鷲掴みにして好き放題に揉みしだいた。

「おおっ、何て揉み揉み心地だよ。とけちまいそうだ」
「うめえ! この姉さんのおっぱい、たまらねえよ」

ふたりが口々に褒め称えると、かえではその言葉と揉まれる感触に鳥肌を立てながら絶叫する。

「い、いやっ、触らないで! ひっ、そんな……くっ、いや!」
「そう嫌うなや、姉さん。女なんて久しぶりなんだ、愉しませてくれや」
「そうともよ。これを逃したら、また何年も女なしでいかなきゃならねえんだ」
「ひっ!? そ、そこだめっ!」

かえでがガクンと仰け反る。竹さんの指が媚肉の割れ目に押し当てられ、前後に動かされている。
ちっとも快感などなく、汚辱感とおぞましさだけだ。
無駄と知りつつも、かえでは安治に助けを求める。

「もっ、もういやあ! 溝口さんっ、お願いっ! こ、この人たちを……ああっ、何するの、やめて!」

かえでは全身に男たちの手指や唇、舌の感触を受け、もがけるだけもがき、悲鳴を放ち続けた。
当然、男たちがそんなことでやめるはずもなく、むしろかえでの抵抗を愉しみながらいたぶっている。
全身が冷や汗と男たちの唾液にまみれて異臭が漂い、かえでは吐き気すら催した。
かえでは涙混じりの美貌を安治に向け、非難するように叫ぶ。

「くっ、いや! 溝口さんっ、何でこんなこと……あっ、触っちゃいや! あ、あなた、私を好きだって……愛してるって言ってたのにっ」

かえでの血を吐くような言葉にも、安治は薄笑いを浮かべている。

「……ええ、そうですとも。僕はあなたに惚れている。あなたを僕ひとりのものにするんだ。でもね、僕は愛するあなたが他の男によってめちゃめちゃに犯されているところも見てみたい……そうも思うんですよ」

かえでは絶望感で目の前が暗くなってくる。

「そっ、そんな……おかしいわ、そんなの!」
「そうかも知れませんね。でも、あなたは僕の妻なんだから、僕の性癖にも慣れてもらわないとね」

それを聞きつけた源さんが羨ましそうに言った。

「なんだ兄さん、この女、あんたの女房だったのかい」

男たちは、安治がこの女に何か恨みでもあったのだろうと理解していたのだ。
その復讐で自分たちに輪姦させようとしているのだと思っていた。
かえではそれを聞いて、激しく顔を振りながら否定した。

「わ、私はそんなのじゃない! 私はあの人の妻なんかじゃ……ああ、いやあっ!」

かえでの声が悲鳴に途切れた。
とうとう源さんのペニスが膣に侵入していったのだ。
かえでは大きく仰け反り、身を震わせた。

「んああっ、いやあ! やっ、だめ! くっ……は、入る……入ってきちゃうっ、か、硬いのが……くう!」
「おおっ、こりゃあいい。この姉さん、顔だけじゃなくここも絶品だでや」
「やあっ、抜いて、やめて……!」
「うるさいことじゃのう。それならわしのでも咥えてろ」
「きゃああっ、何を……むぐっ!」

目の前に竹さんのものが突き出され、かえでは悲鳴を上げて顔を背ける。
しかし、後ろから高さんがその顔を押さえ込んで固定させてしまう。
両頬に指を食い込ませ、頬の上から歯の間に指をねじ込むようにして、強引に口を開けさせた。
そこへ竹さんの薄汚いものが押し込まれた。
その臭気と酸気の混じった味に、かえでは意識が遠くなる。
しかし竹さんがその顔を抱え込み、かえでの喉まで犯そうとガンガン腰を使ってきた。
喉奥にぶち当たる硬い亀頭が、薄れかける意識を無理矢理に引っ張り起こしてくる。

「ぐっ……ぐううっ……!」
「……」

浮浪者たちに寄って集って嬲られるかえでを見ながら、安治もいつになく興奮していた。
自分では何もしていないのに、見る見るうちに肉茎が痛いまでに勃起してくる。
いつの間にかズボンの前を開き、自らペニスをしごきはじめていた。
後ろから、ねちっこくかえでの乳房を揉みほぐしていた高さんが上擦った声で言った。

「よ、よう兄さん。この女……あ、あんたの女房か、こっちは使えんのか?」

口と媚肉にペニスをねじ込まれ、美しい顔を歪めて呻くかえでの痴態に我慢できなくなったらしい。
さっきから勃起したペニスを、盛んにかえでの背中に擦りつけている。
そのすべすべした感触に暴発寸前だ。安治はにやりとしながら肯定した。

「ああ、いいとも。その女は尻も開発済みだ」

それを聞いて男たちの歓声が上がった。
もう恐らくこんな機会は二度と無いだろう。
思う存分愉しんでおかねばならない。
何度も何度も射精して、精液が出尽くすまでやるのだ。
それには口や膣だけでは足りないのだ。

高さんのものが、もぞもぞと尻の狭間に潜り込むと、かえでは血相を変えて顔を振りたくった。
その頭を竹さんが押さえ込む。

「おおっと姉さんよ、歯は立てないでくれよ。その顔を振るのはいいぜ、あんたのほっぺの裏っかわが俺のチンポに気持ち良くを擦ってくれらあ」
「むぐっ……ぐううっ……んむう!」

アヌスにめりめりっと大きなものが押し込まれてくる圧迫感で目が眩んだ。
男どものペニスは、いずれも安治ほど長大ではなかったものの、その硬さだけは年齢を感じさせなかった。
久々に味わう女体、それも極上の肉体に、男根は必要以上に硬化し、熱くなっている。
太いのがねじ込まれ、かえでの肛門が軋む。
確かに、安治によって何度も肛門性交はされたものの、前後同時に犯されるのは初めてだ。
その息苦しさ、汚辱感は、それまでのものとは比較にならなかった。

と同時に、かえでの中で妖しい感覚がこみ上げてくる。
こんな連中に好き勝手に犯されている自分を思うと、なぜかメラメラと被虐の炎が燃え上がってくる。
「いけない」と思った途端、その火は肉体にまで転移して、女体を熱くさせていった。
尻の穴に突っ込んだ竹さんが、その気持ち良さに呻いた。

「くおっ、凄いぜ、この尻! このぷりぷりの尻たぶ、それに尻穴の締まりが半端じゃねえや」
「ぷあっ……、だめ、動かないで、痛い!」
「痛いわけがなかろうて、こんだけぬるぬるしてんだからな! ほれ、これはどうだ?」
「あ、あっ、そんな深くしないで!」
「ほれ、口を離すなって。咥えろ」
「んぐううっ……!」

熱くなり始めた女体は柔軟さと締めつけの強さを増し、男どもを悦ばせた。
四人の浮浪者たちの動きはますます激しくなり、華奢なかえでの裸身を大きく揺さぶらせる。
ペニスをねじ込まれた媚肉は捲れ上がり、アヌスは盛り上がっていた。

「ん、んぐ……むううっ……」

かえでは涙を滲ませながら顔を苦悶させ、身をうねらせた。
大きな臀部は激しく揺さぶられ、力強い突き込みを受け続ける。
前は前で、これでもかと言わんばかりに深々と難度も抉られていた。
口も大きく開けさせられ、陰毛が顔を擦るまで深く入れられている。
傍目で見ていると、かえでも積極的になってきているように思えた。
口を含めた三つの穴への挿入は激しさを増し、かえでの肢体もそれをしっかりと受け止めていた。
うねるかえでの腰へ、前後から男の腰が激しくぶち当てられる。
きゅうきゅうと締まる穴の収縮力に、まず尻を責めていた高さんが呻いた。

「く、くそっ、このっ……もうだめだ、出ちまうっ」
「んっ!? ぐううっ!?」

ハッとしたかえでが緊張すると、その分さらに括約筋が締まってしまい、アヌスの収縮に耐えきれなくなった高さんがまず射精した。

「うっ、うおっ!」
「ぐううっ……!」

びゅるるっと音がしそうなほどの勢いで射精され、かえでは目を剥いた。
腸管が、熱い粘液に灼かれる感覚がたまらなかった。
なおも高さんは腰を前後に動かし、射精を続ける。
腸壁に精液を浴びるたびに、かえでの身体がしなり、反り返る。
当然、前の締めつけも強まり、今度は源さんが限界となる。

「おっ、俺でも出る! いいな、姉さん、いや、奥さんか」
「むっ、むううっ」

かえでは「とんでもない」とでも言うように、激しく顔を振った。
腸内に射精されただけでも吐き気がするのに、膣内射精などされたら……。
子宮まで穢され、さらには妊娠してしまう可能性だってあるのだ。
安治の精を浴び続けてはいたから、いずれこの男の子を孕んでしまうかも知れなかった。
しかし、それに加えてこの浮浪者たちの子種まで受け入れ、妊娠させられてしまう。
かえでは屈辱に震え、心底脅えていた。
だが、どこの男のものとも知れぬ子を孕まされてしまう自分に、深く暗い快感を感じ始めている。

「お、お、出るっ……出るっ」

源さんは獣のような声を張り上げると、かえでの腿を抱え込んで出来るだけ深くまで挿入した。
そして、先が子宮口に触れた瞬間、そこからたっぷりの子種を含んだ精液を発射した。

「ぐうっ……!」

胎内と子宮口に熱い精液を感じ取り、かえでは何度も仰け反った。
源さんは唸りながら腰を振り、射精を続ける。

「く、くそっ、締めつけるわ、この女! まだだ、まだ出してやるで」
「んんんっ……」

びゅくくっ、どくどくっと激しい射精が続き、かえでの身体が何度も突っ張り、わなないた。
勢いよく放たれる精液が膣内を叩くたびに、かえでの筋肉が引き攣り、痙攣した。
前後の穴に射精を受け、自身も達したらしいかえでを見て、口を責めていた竹さんも堪えきれなくなる。

「くっ、出るで! 飲めや、奥さんっ!」
「むううっ!?」

充血した肉棒が咥内いっぱいに膨れあがり、痙攣したかと思うと、亀頭の先が割れて精液を噴き出す。
咽喉深くまで竹さんの受け入れていたかえでは、咽喉へ直接射精されて目を剥いた。
飲むも飲まないもなかった。
口の中というより、喉から食道へ流し込まれているようなものだ。
かえでの喉が苦しそうに何度も上下し、濃い粘液を飲み下している。

「ん、んぐ……ぐっ……んくっ……ごく……んむう……」

興奮した竹さんは少し腰を引き、喉ではなく口の中で射精した。
途端にかえでの咥内が、生臭く粘っこい精液に犯された。
竹さんは満足げに腰を小刻みに動かし、かえでの温かく柔らかい咥内の感触を亀頭で味わう。

すると、ひとりだけ挿入できなかった則さんも、犯されるかえでを見ながら自分でしごいていたペニスをその顔に押しつける。
かえでの柔らかい頬に亀頭を食い込ませると、呻きながら射精した。
頬が凹むほどの勢いで射精され、かえでの顔に白い濁液が飛び散った。
その淫らな美貌を見てますます興奮し、則さんは肉棒の先でかえでの顔を擦りながら射精を続けた。
ようやくかえでの口から引き抜いた竹さんが苦笑して言った。

「この野郎。おめえのきったねえのが俺の腹に引っかかったぞ」
「なに、構いやしねえ。何なら、その女に舐め取らせろや」
「そりゃあいい」
「おい、次は俺が入れるぞ」
「いいさ、どっちがいいんだ?」
「まずマンコだ。次は口だな」
「なら俺は尻だ。今出したばっかなのによ、そのぷりっとした尻を見てるとすぐに立ってきちまうんだ」
「俺もだぜ。じゃあ今度は口にすっかな」
「どこでもいいさ。今日は最低でも五回は出すつもりだからな」
「おめえ、ばけもんかよ」

男たちはそう言って笑い、口々にかえでを辱めながら、その肢体を貪っていった。
男たちは尽きることのない性欲を満たさんと、次々にかえでを貫いた。
両脚を大きく開脚され、前から奥深くまで貫かれる。かと思うと、裏返しにされ、尻を押し潰さんばかりに抉り込まれた。
かえでの口、膣、アヌスには、絶えず男どものものがねじ込まれており、顔と言わず、乳房と言わず、その全身に精液を浴び続けていた。
もちろん膣の奥も腸管も例外でなく、胃の中まで穢され尽くした。

男たちは言葉通り、何度となくかえでを凌辱した。
ひとり三回から五回も射精し、かえでは延べで16回分の精液を浴びた。
しまいには失神してしまったものの、浮浪者たちは気を失ったままのかえでを犯し続けたのだ。
その間、安治は黙って見ているだけだった。
泣き叫ぶかえで、次第に倒錯した快楽に浸り始めたかえで、そして犯され続けて失神してしまったかえでを眺めつつ、三回もオナニーしていた。



      戻る   作品トップへ  第二話へ  第四話へ