冗談ではない、そこまでつき合いきれないとさくらが逃げだそうとしたが、新次郎
は左腕でさくらの腰を抱え込んでいる。
もがいても逃げられるどころか、尻を振るのが関の山だ。
ぷりぷり動くさくらの尻を押さえ、新次郎は慎重に肛門へ沈めていく。
あらかじめ潤滑油かクリームでも塗られていたのか、案外とスムーズに埋め込まれ
ていった。

「きゃああっ、いやあっ……!」
「暴れないで。また新しい快感を覚えてもらうんですから。ほら、お尻の穴を窄め
ないで。少し息むくらいにして。もっと力を抜くんです、ほら」
「い、いやっ……いやあ!」

排泄器官に淫らな凶器を入れられる感覚に、さくらは悪寒に震えた。
もう半分ほども入ってしまい、さくらのアヌスがそれを締め付けてくる手応えが
新次郎の指にも伝わってくる。

「や……めて……あっ……」

少しずつ確実に淫具が沈められていく。
グロテスクなそれは、もう15センチほども入ってしまった。

「スムーズに入りますね。ほら、もうこんなに入っちゃった」
「いやっ……は、恥ずかしいっ……抜いてっ……お願い、抜いてくださいっ」

新次郎はとうとう根元まで深々と埋め込んだ。
20センチ近いアナルドリルは、そのほとんどをさくらの内部に沈んでいた。
新次郎は、わずかにさくらの尻から覗いている取っ手を指先で摘み、ゆっくりとそれ
を引き抜いていった。

「ああっ、そんなっ……いやっ……あく……」

おぞけるような気色の悪い、しかも強烈な刺激だった。
つるつるしたアヌス棒を出し入れされてもおぞましかったろうが、今さくらに挿入
されているのはコーク・スクリューの入った責め具である。
規則正しい波目の溝が、さくらの腸内粘膜をこりこりと削っていく。
しかも、ただ出し入れされるだけでなく、新次郎はくるりくるりと回転させながら
抜き差しすることもあった。
たまらない刺激だった。
そんなものを排泄器官に入れられれば苦痛に決まっているが、そのくせさくらは
責める新次郎が内心驚くほどの鋭敏さを示している。

回さずに出し入れされると、溝がアヌスと直腸を削るように刺激する。
回転させて抜き差しされると、溝が肛門と粘膜を巻き込まれていく。
引く抜かれたアヌス棒がほとんど抜き取られる寸前まで来ると、またゆっくり埋め
込まれていく。
何度も何度も繰り返されるうちに、さくらの菊蕾はさらに柔らかくとろけていくの
だった。
幾度かさくらのアヌスの感触を愉しむと、新次郎はゆっくりと責め具を引き抜いた。

「あう……」

抜かれる瞬間、さくらはぶるっと大きな尻を震わせて呻いた。
淫具を抜かれても、さくらのアヌスは閉じることを忘れたかのように口を開けている。
途中まですうっと閉じかけたのだが、また思い出したようにひくひくと小さなおちょぼ
口を開けているのだ。

さくらは荒い呼吸を繰り返している。
アヌス棒を突き刺されると「んんっ」と呻いて息が止まった。抜かれると「はあっ」
と熱い息を吐いてひと心地つく。
そしてまた挿入される。
その繰り返しで呼吸が苦しかったのだ。
おまけに鼓動がどんどんと高鳴っている。
柔らかく潰れた左の乳房が、心臓の動きに合わせてびくびく揺れているのが判るほどだ。
さくらが一息ついたのを確認すると、新次郎はまた責めを再開する。

「あ、またっ!? そ、それいやです、あっ……」

アヌス棒はたちまちさくらの肛門に飲み込まれていく。
直径2センチとはいえ、排泄器官にとってはかなりの太さに感じる。
先日責められた新次郎の指より二回りは太いのだ。
さくらの肛門は淫棒をいっぱいに頬張り、ぴっちりとくわえこんでいる。
あれだけ柔らかそうになったのに、くわえさせるときつそうだ。
それだけ締まりが抜群だということだろう。

再び抜き差しが再開され、アヌス棒が出入りするごとに、ねじりの入った溝に巻き
込まれてくる粘膜がめくり出され、また押し込まれていく。
めくれあがると白に近いほどに薄いピンク色のさくらの内臓が露わとなり、新次郎に
圧倒的な官能を与えていく。
それが見たくて、新次郎は飽きることなく夢中になってその行為に没頭していった。

「あ、ああ……うっ……やあ……あむっ……んんっ……はああっ……」

さくらは徐々に色濃くなっていく官能の声を漏らしつつ、尻をうねらせていく。
その色っぽい声や妖艶な動きに魅せられ、新次郎はさくらのそこを思い切り突っ込んで
こねくり回したい欲望に駆られてくる。
もう彼の陰茎は痛いまでに勃起していた。

「あ、あ、あう……うんっ……いっ……あああ……あくっ……」

淡い色をしたさくらの唇は薄く開き、当初よりずっと甘い鼻に掛かった声を漏らして
きている。
そんな恥ずかしいところばかり責められるという羞恥と恥辱、そしてその行為に反応
しつつある自分の肉体が訴えてくる喜悦。さくらは少しずつ崩れていった。
アヌスのすぐ下にある媚肉もじっとりと濡れており、濃い愛液をじくじくと溢れ出さ
せていた。

「……気持ち良さそうですね、さくらさん」
「ち、違……、そんなこと、あうう……ありま、ありません……んっ……」
「またウソだ。ほら、オマンコこんなに濡れてるのに」
「ああっ!」

新次郎は左手でさくらの媚肉をいじくると、そこはもうねっとりとした蜜でべたべた
になっていた。
そっと指で触れてみると、膣口まで小さく口を開けていた。

「い……や……、あう……あうう……」

改めて自分が快楽を得ていることを指摘され、さくらは頭の中が燃えるようだった。
排泄器官を責められて性的に感じるなど、自分の身体が信じられない。
だが、いくら信じられないと思っていても、アヌスを責められるたびに甘い痺れが
走るのは事実だ。
恐ろしいことに、その痺れは徐々に強くなってきている。
あさましさとおぞましさに責め苛まれつつも、その奥底に見え始めた官能の妖しさに、
さくらも酔い始めている。

「あ……はうう……いっ……あああ……ああ……」

新次郎がディルドの動きを止め、肛門に差したままにしておくと、さくらの方が勝手に
動いてくる。
アナル棒を動かさないままで放っておかれると、焦れたように臀部をうねらせ、それ
でも動いてくれないと、今度は自分から腰を上下させてきた。
そうすることでアナル棒のイボが腸内を擦る感触を得ているのだ。

「ん……あう……あう……うんっ……ああ……」

さくらが覚悟を決めて、その快楽に身を委ねようとしたその時、突然に新次郎が
アヌス棒を引き抜いてしまった。

「あっ!」

無意識のうちに、さくらは快楽の続きを求めてアヌス棒を追うように尻をせり上げて
いた。
その尻をぴしゃんと叩かれて我に返った。

「どうしたの、このお尻は。もっとして欲しいんですか?」
「……」

さくらは顔をカッと真っ赤にして枕に顔を埋めた。

「欲しいんでしょう?」
「……」

さくらは弱々しく顔を横に振っている。
激しい否定ではなかった。
答えられるはずもないが、その裸身がさくらの欲望を如実に物語っていた。
新次郎がアヌス棒で、ちょんとさくらの臀部を軽く突くと、さくらは「あっ」と小さく
声を上げて尻を跳ねさせる。
しばらく何もしないで放っておくと、臀部が勝手にうねくってきた。
新次郎はもう一度確認した。

「……欲しいんですね、お尻に」
「何を言うの!」

しつこく恥を突こうとする態度に、さくらもさすがに感情を激した。
ガバッと起き上がり、半身のままだが、失礼な物言いの新次郎を叩こうと右の拳を
振り上げた。
新次郎は難なくその腕を掴んで言った。

「……さくらさん」
「離して! 離しなさいっ!」
「さくらさん、もうイヤなんでしょう、僕に抱かれるのが」
「当たり前のこと聞かないで」
「じゃあ、何で僕の言いなりになってるんですか? イヤだときっぱり断ればいい
のに」
「……!」

新次郎に掴まれた腕を振りほどこうと揺さぶっていたさくらの腕がピタリと動きを
止めた。

「だ、だって……」
「だって?」
「あ、あたしが言うこと聞かないと、あなたはみんなに……大神さんにこのことを
……」
「言い触らすから、というわけですか」

さくらはキッと新次郎を睨みつけた。

「そうよ! だからあたしは……」
「好きでもない僕に身を任せる、と」
「あ、当たり前でしょう!」
「ふうん」

新次郎は意味ありげに頷いた。

「じゃあ、こうしましょう。僕は何も言いません」
「な、何を……」
「だから、僕はさくらさんとの関係は誰にも言いませんよ。そのことをネタにして
さくらさんを脅すようなこともしません」
「……」

さくらは呆気にとられたように新次郎を見つめた。
大きな目をぱちぱちさせて新次郎を凝視していたが、すっと視線を外してこう言った。

「そんなこと言って……」
「ん?」
「そ、そんなこと言っておいて、あたしが言うことを聞かなかったら、また……」
「信用ないんだなあ。これを脅迫のタネにすることはしないです、絶対に。これで
満足ですか?」
「……」
「そもそも、僕がそんなこと出来るわけないじゃないですか」
「どうして……」
「どうして? それこそ当たり前じゃないですか。さくらさんもそうかも知れない
けど、僕だって叔父さんが好きだし、尊敬してます。その叔父さんを悲しませる
ようなことを言うわけがありません」
「……」
「それに僕はこれでも一応、花組に所属してるんですよ。隊長見習いですけど。
なのに、さくらさんとの関係を言い触らしたりすれば、僕の立場はどうなるん
ですか」

それはその通りだろう。
恋人のいるさくらを物にした、などということを迂闊に喋ったりすればみんなの
不興を買うことは目に見えている。
硬骨漢の米田司令など、不興を買うどころか激怒して、新次郎を帝撃から追い払う
だろう。
もちろん副司令や他の隊員たちにも蔑まれ、軽蔑され、もはや相手にしなくなるのは
明白だ。
大神に憧れ、海軍士官学校そして帝撃まで追ってきた新次郎にとって、その居場所を
なくすことは致命的なはずだ。
目標を失い、尊敬する叔父をも傷つける。
当然この不祥事は海軍にも伝えられ、新次郎の海軍に於けるキャリアはそこでおし
まいになるだろう。
放逐されるまでにはいかないにしても、冷や飯を食わされることは目に見えている。

そうなっても構わないほどにさくらに執着していたのであればそれはそれで天晴れ
だが、そこまで破滅的な選択をするとも思えない。
加えて、さくらは半ば暴力的に物にしたのであって、最後までついてくる保証は
ないのだ。
人生を棒に振るような決断をさせられた上、さくらにも捨てられる。
その可能性が高いのだ。どう考えてもリスクに合わない。

「……ね? 僕が言うわけはないんです」
「……」
「そんなこと、さくらさんにだってわかってたはずです。なのに、なぜ僕に抱かれ
続けていたのか」
「……」
「言えないなら言ってあげます。さくらさん、僕に抱かれる……いいえ、犯される
のが気持ち良くなってきたからですよね」

新次郎が掴んでいた腕を離すと、さくらの右腕は力なく、くたりと落ちた。

「叔父さんに抱かれるのより、僕に犯される方がよくなってきていた。違いますか」

さくらは答えず、萎えかかった身体を左手で支え、俯いていた。

「そして……、だんだんと僕が憎いのか、どうなのか、わからなくなってきた」
「……」

そんなこと、指摘されなくてもわかっていた。
だからこそさくらは、近頃大神に抱かれていないのだった。
大神が求めてきても、何のかんのと理由をつけて拒んできた。
今までのさくらにはなかったことだ。
生理でもない限り、大神の求めには応じてきた。
もともと大神はのべつ幕なしにさくらの身体を求める方ではなかったから、さくら
もその機会を大事にしてきたのだ。

なのに、新次郎に定期的に犯されるようになってきて以来、大神に身を任せること
はなくなっていた。
その理由を深く考えないようにしてきたさくらだったが、新次郎に指摘され、いや
でも思い起こさずにはいられなくなった。
その通りだったのだ。

新次郎によるレイプは、最初こそ動転し、拒絶したが、徐々に変化していった。
ただの暴力的強姦ではなかったからだ。
新次郎のセックスは実に濃厚で、文字通りさくらの身体の隅々まで愛した。
「さくらを愛しているから」という彼の言葉を、さくらは侮蔑していた。
愛している女にこんな酷いことをする男がいるものか。

だが、新次郎の行為は、ただの己の薄汚い欲望を吐き出すことには見えなかった。
さくらの裸身を愛し、自分だけでなくさくら自身も性の歓喜を感じて貰いたいと、
技巧と若さの双方で責め抜いたのだ。
若い性欲を満足させるためだけであったら、何度も貫き、射精することで発散できた
はずだ。
ところが新次郎は、さくらの身体に執拗な愛撫を施し、さくらが忘我の状態になる
まで責め続け、深く高い絶頂に何度も達するまで決して許さなかった。
許さないというよりは、そうさせないとさくらに申し訳ないと思っている節も
あった。

大神とて、さくらを愛しているのには変わりなく、彼女を性的に満足させたいと
思っているだろう。
ただ彼には、新次郎ほどの執着心と技巧はなかった。
むしろ肉体的というよりは、精神的な結びつきを求めていた。
さくらの入浴を覗き見るほどの性欲はあったはずなのに、いざさくらと心身ともに
結びつくと、肉体的な欲求は醒めていったのである。
安心したのかも知れなかった。
さくらもそれでいい、そんなものだと思っていた。

しかし新次郎の登場により、わからなくなった。
肉体的な快楽とは、愛情とはまた別なのだということを思い知らされたのだ。
大神とのセックスには安堵や安心感があった。
新次郎とのそれにはそんなものはなかったが、代わりに大神との行為にはあり得な
かった凄まじいほどの快楽があった。
気丈なさくらをして、それにのめり込みたいと思わせるほどの悦楽であった。

「……抱かれたいんでしょう? 犯して欲しいんでしょう? 僕がさくらさんとの
秘密を暴露するかも知れない、なんていうのは言い訳だ。それを口実にして、あなた
は僕に抱かれに来ていた。それだけのことです」
「……」
「ほら、今度は仰向けになってください」

さくらは黙って従っている。
ゆっくりとした動きだが、遅延はない。
顔を伏せたまま半身を回転させ、そのまま横たわった。

「脚、拡げてください。そうぴったり閉じてたんじゃ僕が入れません」
「……」

言われるままに脚を開いていくさくら。
顔を背け、目を閉じている。
股間がぐっしょりと濡れていた。

「……さくらさん、さっきと態度が全然違うんですね。あんなに反発してたのに」
「……」

さくらはゆっくりと正面を向き、股間の間に身を入れている新次郎を見て言った。

「わ、わからない……」
「?」
「わからないんです、もう……。あたし、何がどうなってるのか……」
「……」
「でも、もう保たない……。あたし、あたしじゃなくなっていく……」

さくらは目に涙を浮かべている。
しかし、その美貌には儚げな薄い笑みが浮かんでいた。

「何もかも忘れたいんです……。今だけ、今だけでもいい、忘れたい。だから……」
「だから?}
「……して」
「……」
「お願い、新次郎くん……。し、して……」

顔を背けたまま小さく呟くように言ったさくらに、新次郎は小さく頷いた。
その顔にも笑みが浮かんでいる。
表情は余裕だったが、下半身はそう言っていない。
びきびきに勃起したペニスは、早く出させろと破裂寸前である。
カウパーが糸を引いてシーツに垂れている。
それでも、いきなりのしかかってくるようなことはなかった。
この辺が大神と新次郎の違いかも知れない。

さくらは思わず堅く目をつむった。
新次郎の顔が股間に来たからだ。
微かにそこへかかる彼の吐息を感じ、さくらは顔を一層に赤らめてもじもじと腰を
蠢かせる。
同じことを大神がしてきたら、驚愕して突き飛ばしてしまったかも知れない。
なぜ新次郎だと、恥ずかしいと思いつつも耐えるのだろう。

「あっ……」

新次郎の指が、さくらの媚肉の割れ目を押し開いていく。
その中には少しも色素が沈殿していないさくらの初々しい膣がある。

「……本当に綺麗だ。さくらさん、まるで処女みたいですよ」
「は、恥ずかしいです……。見ないで」
「恥ずかしいことなんかないですよ。でも、恥ずかしがる方がさくらさんはいい
んでしょう?」
「そんなこと……」

さくらの葛藤を表すように、太腿が少し痙攣している。
恥ずかしい、見られたくない、だから脚を閉じたい。
でも、見られてもいい。
恥ずかしいのがよくなってきている。
相反する内情がさくらを苛み、それがまた快楽へと昇華していく。

新次郎はさくらの股間の前に顔を据えると、そこにくっつきそうになるまで顔を
寄せてやった。
薄めの陰毛は、多量の蜜でべったりと貼り付いている。
切れ込んだスリットは開き気味で妙に生々しく、それがまた清楚なさくらの容姿
と対照的で、アンバランスな魅力を湛えている。
見られる恥辱に、さくらの裸身がぶるぶると震える。
それでも健気に踏ん張って、脚を閉じることはなかった。

「あっ! そ、そこはあっ……!」

割れ目の頂点に鎮座した肉芽をちょんと突くと、さくらは上擦ったような悲鳴を
上げた。
もう包皮から半分以上顔を出しているクリトリスは、もうすっかり充血してひく
ついている。
その皮をさらに剥くように、上からなぞり下げてやると、さくらは敏感すぎる反応
を示す。

「あっ……んむっ……くっ……」

さくらは次々と送り込まれてくる快感を振り払おうと、顔を左右に振りたくった。
もう抱かれるつもりになっているとはいえ、やはりまだ羞恥は残っているらしい。
進んで男に抱かれるような女より、さくらのようなタイプの方がずっとやりがいがある。
クリトリスを指で潰すようにこねくり、根元をさすってやると、さくらの噛みしめた
唇から呻きと喘ぎがこぼれてくる。

「感じてますよね、さくらさん」
「かっ、んじて……ますっ……あっ……恥ずかし……いっ……」

頬を赤く染め、はあはあと熱い吐息を漏らしつつ、さくらは一歩ずつ色慾の世界へ
と踏み込んでいく。
股間を責めつつ、さくらの上半身に目をやると、豊かなふたつの肉塊が喘ぐように
波打っている。
しっかりとした張りのある乳房は、若く張り詰めた肌をぷりぷりさせて、持ち主の
快感を表していた。
頂点の乳首はすでにこりこりにしこっているのがわかる。

その乳房に多少の未練を残しながら、新次郎は股間から手が離せなかった。
さくらの媚肉を大きくこじ開けると、柔らかな肉はあっさりと左右に分かれ、中の
秘孔を覗かせた。
恥毛は許容以上に蜜を吸っているようで、毛先には大きな愛液の玉が出来ている。
新次郎は人差し指と中指を絡めて立てて見せた。

「ああ……」

さくらはそれを潤んだ瞳で見つめていた。

「物欲しそうな顔ですね、さくらさん。これを入れて欲しいわけですか」
「……」
「……ふふ、もうされる気になってるのにまだ恥ずかしいんだ」
「あっ……」

新次郎は二本まとめた指をぐっと膣口に押し当てる。
すると、押し入ってこようとする異物に、中の粘膜が優しく絡みついてきた。
もうぐっしょりの花弁の中に、ほんの先っちょだけ挿入すると、少し白濁してきた
透明な粘液が零れ出てくる。
内腿や臀部を伝って流れ出る愛液はシーツに垂れていた。
もうシーツでは吸い取り切れないらしく、小さく水たまりが出来ている。
そんな蜜で濡れそぼった膣口は妖しく光を反射して、実に淫靡かつ妖美な雰囲気を
作り出していた。
新次郎は目の前に晒されているさくらの膣をじっと見ている。

「濡れてますね……。でも綺麗だ、とても」
「あ、あんまり見ないでください……」

こぷっ、こぷっと蜜を吐き出す膣口を食い入るように見ている新次郎に、さくらは
羞恥にまみれた瞳を濡らし、恥ずかしげに顔を振った。

「あ……あ……、み、見られてる……新次郎くんに見られてる……お、奥まで見ら
れて……ああ……」

甘ったるい蜜の香りを漂わせ、さくらの肢体がうねる。
熱い息が媚肉にかかると、びっくりしたようにそこが震え、また愛液がとろりと
零れ出る。
新次郎はゆっくりと媚肉を指でなぞり、くすぐるように嬲っていく。
さくらが、もうそろそろ我慢できないとでも言うように、裸身をもじもじさせ始める
と、新次郎はようやく愛撫を止め、片腕をシーツについてさくらの上に来た。

「いきますよ、さくらさん」
「は、はい……」

やっとさくらに受諾の言葉を言わせることが出来た。
新次郎は感慨無量だった。
両手でさくらの両足首をそれぞれ掴み、ぐいと大きく左右に開かせる。
蜜に濡れたさくらの媚肉に、今にもはち切れそうなほどに硬くなった怒張をあてがう
と、さくらはその熱さと硬さに「あっ」と小さく悲鳴を上げた。
恥じらうさくらの美貌を見下ろしつつ、新次郎はゆっくりとその中に押し入っていった。

「うんっ……、はあああっっ……!」

痛いまでに勃起しきった肉棒が、ずぶずぶと膣を割り裂くように挿入されていくと、
さくらのくびれた腰がびくっと震えた。

「んんんっ……あっ……お、大きいっ……あっ……」

新次郎はそのままさくらの脚を割り開いたまま、狭い膣肉を貫いていく。
華奢な新次郎のものとは思えぬほどの太いペニスは、さくらの膣を限界まで押し広げ、
埋め込まれていく。
さくらはそのたくましさに思わず目を見開き、体内に籠もっていた熱い空気を吐いた。

「き……ついっ……あっ……」

もう何度も貫かれているというのに、さくらは新次郎に犯されるたびに息が詰まる
ほどのきつさと苦しさを感じている。
さくらの膣は、大神よりずっと胴回りの太い新次郎のものに馴らされつつあったの
だが、行為が終わればまたもとの慎ましい形状を取り戻してしまう。
ほとんど処女と見まがうばかりの膣は、ぎちぎちと軋みながら肉棒を受け入れていく。
新次郎も、改めてさくらの感触を味わうかのように、ゆっくりと腰を進めた。
熱く潤ったさくらの胎内は硬直した怒張に貫かれ、ぬめぬめした粘膜をまとわりつか
せていった。

「んんっ……!」

時間をかけてようやく根元まで埋め込むと、さくらはくぐもった声を漏らしつつ、
ぶるっと全身を震わせた。そ
の肢体はじっとりと汗が浮いている。

「……繋がりましたね、さくらさん」
「いや……」

まだ恥ずかしいのか、さくらは視線を逸らす。
そんな彼女が妙に愛おしく感じ、新次郎は優しく動いていった。
太いペニスでいっぱいに開かれた膣肉を柔らかくほぐすように腰を揺さぶっていく。
抜き差しだけでなく、腰を回転させることによって、さくらの膣内を摩擦し、感じ
させるようにしていった。

「あ……ああ……あうっ……うんっ……」

ゆっくりだが大きなストロークが加えられ、さくらは喘ぎ出した。
何を思ったか、新次郎は感じ始めたさくらの両脚を抱え持ち、そのまま自分の両肩に
担ぎ上げた。

「ああっ……な、何を……」

恥ずかしい格好に、さくらは顔を一層に赤らめる。
繋がっている場所が見えてしまう。
新次郎はなおもさくらの裸身を曲げ、両脚が乳房を潰すような格好にした。

「見えますか、さくらさん。僕とさくらさんが繋がっているのが」
「い、いや……」
「見えるでしょう? ほら見て。僕のがさくらさんの中に入っている……」
「……」

新次郎に言われ、恐る恐るという風情でさくらが目を開く。
その目の前には、大きく拡げられた自らの股間に、新次郎の恐ろしいほどにたくま
しい肉棒が突き刺さっている様が見えた。

「よく見て下さい。僕のペニスをくわえこんで、さくらさんの可愛らしいオマンコが
広がっちゃってますよ」
「いやあ……」
「もう痛くないでしょう? 苦しくないでしょう? だって、こんなに濡れてるんだ
もの」

そう言いながら、新次郎は入れる時と同じく、ゆっくりと腰を引いていく。
大きく広がったカリが襞を削り、それでも吸い付いてくる膣の内壁が露わとなる。
さくらの女肉から蜜にまみれて引き抜かれてくる肉棒のサオには、襞がぴったりと
へばりついていた。
徐々にペニスは抜かれていき、太い亀頭部だけがさくらの中に残っている。
そのまま動きが止まってしまうと、驚いたことにさくらの腰が持ち上がってきた。
抜かれたままではなく、また中に入れて欲しい、もっと動いて欲しいと、その肉体は
訴えている。
さくらの切なそうな表情を眺めつつ、新次郎は一気に腰を落とした。

「んあっ……!」

今度はずぶっといきなり奥まで突き込んできた衝撃に、さくらはぐっと首を反らせた。
さくらの白い首筋を舐めながら、新次郎はじっくりと腰を動かし始める。
ゆっくりした動きは変わらないが、突き込む最後に、ぐぐっと腰に体重を乗せて打ち
込むようなグラインドにした。

「あ、あはっ……あうっ……うんっ……んむっ……いっ……ああっ……」

さくらの喘ぎが新次郎の責めに同調してくる。
新次郎も、前後だけでなく円運動も交えてさくらの内部を抉っていく。
太い陰茎の表面全体でさくらの肉襞の熱さと柔らかさを味わっていった。
ぬるっ、ぬぷっとふたりの股間にリズミカルに淫音を響かせると、ベッドも同じタイ
ミングでギシギシと軋んだ。

「……んっ!」

前触れなく襲ってきた新次郎の唇にさくらの目はびっくりしたように白黒していた
が、やがてその瞳はうっとりとした色に変わり、静かに瞼が閉じられていく。

「んんっ……ちゅっ……ん、んじゅっ……ん、むむ……」

さくらはその口腔を初めて許した。
新次郎の舌先がさくらの舌を軽く突っつき、ゆっくりと絡めとっていく。
音がするほどの激しいキスではあったが、まだ心的抵抗のあるさくらの心を甘く
とろかしていくような口づけだった。

「んん……んっ……んむ……ん……っ……」

さくらの身体が目に見えて柔らかくなっていく。
少しずつ、だが確実に彼女の肉欲に火をつけている。
さくらのたおやかな腕が、そっと新次郎の背中に回っていく。
新次郎は、重ねた唇をそっと離し、さくらの唇周辺から頬、顎、そして首筋へと
撫でるように舌を這わせていく。

「ああ……」

男の舌はなおも這い進み、首筋を舐め上げてから耳にまで到達している。
その間、両手はしっかりとさくらの乳房を揉み始めていた。
手を大きく広げて揉みしだくようにしてやると、さくらは目を閉じ、くっと唇を
噛んで快感に耐えている。
まだ喘ぐのは恥ずかしいらしい。

「や……うんっ……あ……いっ……」

新次郎の愛撫に煽られるように、さくらの声がとろけていく。
その頬は上気し、さくらが行為にのめり込んでいくのがわかる。

「さくらさん、いいですか?」
「ああ……、そ、そんなこと……あむっ」

まだはっきりと答えないさくらの口を塞ぐように、新次郎が唇を重ねた。
どちらからともなく口が開き、さくらは彼の舌を咥内に迎え入れている。
舌が口腔を蹂躙し始めるとともに、さくらの瞳にぼんやりとした膜がかかってきた。
さくらは、その美貌に浮かんだうっとりとした雰囲気を隠そうともせず、新次郎の
愛撫に身を委ねていた。
新次郎はさくらの可憐な唇を吸いながら、その乳房への愛撫を続行している。
硬くしこった乳首を指先で転がしつつ、乳房全体をじんわりと大きく揉み込んでいく。

「ああ……」

強い責めには激しく反応するさくらだったが、優しい愛撫には、やはり表情も潤ん
でいる。
力強い行為には肉体的に強く鋭い快感を、そして柔らかい愛撫には精神的な快楽を
得ている。
愛されている、大事にされているという満足感、充実感があるのだ。
それを交互に行われることにより、さくらの肉体はより脆く崩れていった。

新次郎はさくらの脚を過多に乗せたまま、ぐいぐいと腰を打ち込んでいく。
ただでさえ大きなものが、窮屈な姿勢をとらされることによって、一層にきつさと
大きさを実感させられる。
身体を屈脚することで、膣道自体も短くなっていた。
そこに根元まで打ち込まれるのだから、さくらは身体の芯まで犯されている気に
なった。
新次郎は自慢の肉棒でさくらの奥の奥、子宮口の辺りをなぞり上げるように擦って
やると、しなやかにうねるさくらの肢体はひとたまりもなく反応する。

「うんっ、深いっ……あ、あ、深すぎ、ああっ……す、すご……すごいっ……ああ、
いいっ……」

上擦った喘ぎの中で、さくらは初めて「いい」と口にした。
普段のさくらなら顔を真っ赤にしたところだろうが、今の彼女の脳裏になるのは、
責める新次郎のペニスだけだった。
女の期待に応えるかのように、新次郎はさくらの最奥に突き刺すようにペニスを操り、
大きなグラインドで膣を抉った。
意識的にカリを使い、膣襞に引っかかるようにしてかき回し、擦り上げた。

「ふああっ、いっ、いいっ……ああっ……くううっっ……!」

さくらの裸身が弓なりにしなり、さらさらした前髪は汗で額に貼り付いている。
清楚だった美貌に妖艶な色が漂い、苦悶した表情を晒していた。
わなわなと震える手が、シーツに突いて姿勢を支えている新次郎の腕をグッと掴む。
ピストンが激しくなると次第に息もつけなくなり、苦しげに顔を振りたくり、髪を
ばさっと宙に舞わせる。

「いっ、いいっ……ああ、もうっ……だめだめっ……ひっ、ひっ……く、来るっ
……来ちゃいますっ……!」
「もういくんですか?」
「やっ、は……恥ずかしいっ……んんっ……」

はっきりと「いきそうだ」と告げたのが初めてだったからなのか、さくらはまた
羞恥に顔を染める。
いった顔やその姿を見せるのはやはり恥ずかしいのだ。

「いくのを見られるのが恥ずかしい?」

さくらは唇を噛みしめ、恥ずかしげに顔を背けて小さく頷いた。
大声で喘ぐのが恥ずかしいのか、「いく」と言ってしまうことを恐れているのか、
わからないが、何かを我慢している美女の表情は美しいと思った。

「……それなら我慢したらどうですか」
「え……」
「いくのを我慢したら、って」
「で、でも……ああ、いいっ……」

熱くとろけた媚肉をひっかき回すペニスは、ぐちょぐちょと愛液をしぶき飛ばしな
がら律動している。
零れた蜜はさくらと新次郎の腰をべとべとに汚しただけでなく、シーツに大きな
染みと小さな水たまりを作っている。

「あっ、あっ……もっ、いっ……んんっ!」

いまわの際に新次郎が動きを止めると、さくらはぐぐっと唇を噛みしめてその瞬間
を堪えた。
いかずに済んだ。
いきたかったのだろうが、その姿を見られるのは恥ずかしい。
さくらの中の二律背反は、ぎりぎりのところで理性が勝った。

ぴたりと動きが止まったものの、さくらの媚肉は続きを求めるように肉棒を包み込
んで離さない。
ペニスは動いていないのに、さくらの膣の方が勝手に奥へといざなうような蠢動を
見せていた。

「あ……はあ……。あ、あっ!? ちょ、待って、ああっ!」

少し休んでホッとしたさくらに、またしても激しい攻撃が再開される。
新次郎は、シーツに突いた右腕をさくらの下半身へ回し、盛んに出入りしている
結合部の上にあった肉芽をきゅっとつまみ上げた。
乳首に負けないほどにビクビクと痙攣し、勃起していたそこをしごかれ、さくらは
目を剥いて悲鳴のように喘いだ。

「きゃあうっ! そ、そこだめですっ、ひっ……!」
「だめ? 気持ちよさそうなのに」
「よ、良すぎるんですっ……ふああっ……ま、またいきそうになるっ」
「いきそうになるって、さっきはいけなかったでしょう。今度はいきますか」
「やはっ……いいっ……」

根元をしごくようにこりこりと捏ねてやると、さくらは全身を息ませて喘いだ。
快楽にひくついたクリトリスを、緩急をつけて責めあげると、さくらの背がぐぐっ
と仰け反った。
新次郎の腕を掴んだ指が爪を立てる。
汗でぬらぬらと光った裸身が痙攣し、跳ね、うねった。

「いいいっ……しんじろっ、くんっ……ホントにそこだめっ……あっ、どうにか
なるっ……!」

もう一押しでいくというその前で、新次郎はすっとそこから指を引いた。

「あっ……!」

さくらは慌てたように腰を持ち上げ、新次郎の手に股間を押しつけている。
その肉欲に濡れた美貌は「どうして?」と、新次郎に無言の抗議をしていた。

「やあ、こんなの……」
「……」
「もういや……、こんなこと続けてたら絶対におかしくなる……」
「……」
「もう我慢できません……。最後まで……お願い……」

新次郎は今にも泣きそうなさくらの顔を覗き込んで確認した。

「いきたいんですね?」
「……」
「はっきり言って」
「い……きたい……」
「さくらさんは僕に犯されて気をやりたいんだ。そうですね」
「そう……です……」
「いった後の顔を僕に見てもらいたい。そうですか?」
「ああ……」
「違うんで……」
「ち、違いません……、ああ、だからお願いよ……意地悪しないでください……」

最後の「意地悪しないでください」という言葉は今にも消え入りそうな声だった。
さくらが屈服した、あるいは屈服しかかっていると見た新次郎は大きく頷くと、
中断していた責めを再開した。

「あっ……! そ、そんなに強くぅっ……あっ、痛いっ……ああ……」

一転して力強く乳房をこねくり始めた新次郎に、さくらは悲鳴にも似た喘ぎを漏らす。
美麗としか言いようのないその乳房は、いかにも男に揉んでくれと言わんばかりに
魅惑的だった。
揉みしだくと両手の指から肉がはみ出るような大きさと柔らかさを併せ持つさくらの
乳房はその質感も素晴らしく、揉み応えがあった。
強く握りしめると指の隙間から肉が零れ、新次郎の操るままにその形状を変えていく。

「激しいっ……つ、強すぎますっ……ああっ……」

手のひらに力を込めつつ、ふたつの乳房をこね合わせるようにして愛撫していく。
強引な愛撫が開始されると、さくらの乳の張りはさらに弾力を増したような感じが
した。
胸を荒々しく掴み、絞り出すように揉み上げると、さくらはくっと顎を突き出して
喘いだ。

「あはっ……ううんっ……はっ……」

勃起した乳首をこりっと軽く噛んでやると、さくらの官能は一気に高みへ昇っていく。

「あむっ!」

興奮が高まった新次郎はその勢いでさくらの唇を激しく吸った。
さくらもそれに応えていたが、舌が吸い取られるような勢いに頭がくらくらしてくる。
新次郎の唇は未練なくさくらの口から離れると、今度は首筋に吸い付いた。

「んんっ……!」

かなり強烈なバキュームがかかっている。
さくらの柔らかい皮膚は新次郎の咥内に吸われていく。
そのまま吸い取られ、食べられてしまうのではないかと思えるほどの激しさだ。
さくらは少し戸惑った。

「しっ、新次郎くん、だめっ……、つ、強すぎるわ……あっ……」

新次郎はそれには答えず、無言でさくらの首や肩、腋に舌を這わせ、唇で強く吸った。

「だめ、強すぎますっ……あっ……跡が……跡が残っちゃう……」

さくらの抗議にも関わらず、新次郎の暴虐は続く。
さくらの白い首や肩、鎖骨周辺に、いくつもの吸い跡を残しつつ、今度は乳房へと
向かっていった。

「やっ、やめて!」

さくらが止める暇もなく、新次郎の唇はその乳房に吸い付いていく。
じゅるじゅる、ちゅうちゅうと音がするほどに強く吸い上げられた白い乳房にも、
ぽつんぽつんと赤いキスマークが刻印されていった。
これを大神に見られたらどうなるのだろう。
そんな恐怖すら、今のさくらには得難い快楽となってその身体を揺さぶってくる。

「あ、あううっ……いいっ……」

さくらの目が朦朧としてきている。
潤みきったその瞳を力なく新次郎に向けていた。
その身体をしゃんとさせるかのように、新次郎はさくらの媚肉を埋め尽くした肉棒を
激しく律動させた。
深々と突き刺し、半分ほど引き抜いたあたりで左右に揺さぶり、さくらに悲鳴じみた
喘ぎを出させてから、また根元までずんと打ち込んでいく。
熱い肉を擦り上げてから引き抜き、また突き上げる。

「いいっ……は、激しいっ……ああ、こんな奥まで……うんっ……!」

さくらは、上から身体を押しつぶされるほどの圧力で突き込まれ、カリで膣襞を引っ
かけられて持ち上げられるような力強いピストンに、身を捩って喘いだ。

「だ……めっ……もうっ……!」
「我慢できない?」

さくらはコクンと頷き、またよがり喘いだ。
汗にまみれた裸身をうねらせ、何度も何度も頷く。

「あ、ああっ……もう我慢できないっ……やっ……ほ、ホントにいっちゃ……ああっ
……!」
「だめ。我慢して。その方が気持ち良くなりますよ」
「ああ……で、でもこのままじゃ、おかしくなる……いいっ……」

ずるっと根元までペニスを引き出し、今度はゆっくりと内壁を擦るようにして中に
挿入する。
焦れたような動きに、さくらの方が焦ったような声を出した。

「なっ、なんでっ……あ、あたしもういきそうなのに……い、意地悪っ……いいっ
……」

はあはあと熱く荒い息をこぼしつつ、さくらは新次郎を非難した。
もう、どうにも我慢できない。これ以上焦らされたら本当に気が狂いそうだ。

「どうしてもいきたい?」
「い、いきたいっ……」

さくらは、目の前にぶら下がっているのに、どうしても手に届かない喜悦に、今にも
泣き出しそうだ。
新次郎は、そんなさくらを愛おしく思いつつも、とろけそうな熱い媚肉に、さらに
焦らすようにじっくりと責め続ける。

「あああ……か、感じる……感じますっ……熱い……ジンジンしてる……あ、ああっ
……」

多すぎる蜜が肉棒と媚肉だけでなく、ふたりの腿も腰も、そしてシーツもびしょ濡れ
にしていた。
それでも、新次郎のものがさくらを貫くたびに、次々と新しい愛液が零れ出てくる。
ゆっくりとしたピストンが、さくら少しずつ大きな大きな喜悦へと導いている。
油圧ジャッキで持ち上げられるように性感を押し上げられているさくらは、苦しげ
に首を振り、何度も深呼吸した。
鼓動が激しく、豊かな乳房が大きく揺れ動いている。
当然のように、びくびくとペニスを締め付ける膣の収縮も、よりきつくなり、新次郎
を責めてきた。
新次郎自身限界に近づいたことを覚ると、彼はグッとさくらの腰を抱き込んで結合
を深くした。

「ああ、だめ……もう身体、どうにかなりそう……。お願い、いかせて……」
「……」
「い、いかせてください……あたし、もう……ああっ!」

さくらの切なさそうな美貌を見て、新次郎の肉棒がまたぐぐっと膨れあがった。
さっきまではとは一転して、激しい突き混込みでさくらの膣を穿っていく。

「うああっ、こっ、こんなっ……ひっ……つ、強いっ……あああっ!」

さくらは身体全体を激しく揺さぶられるような突き込みを受け、悲鳴のような声を
上げつつも、全身を性の悦楽で震わせていた。
素早く引き抜かれる肉棒を押さえ込もうと収縮する膣は、その後すぐにまた挿入
され拡げられ、抉られる。

「ひっ、いいっ……ああっ、こ、壊れるっ……壊れちゃいますっ……激しいっ……」

さくらは絶叫するように喘ぎを噴き上げ、しなやかな脚を新次郎に絡みつけてくる。
至上の喜悦に朦朧としたさくらの意識は今にも消し飛んでしまいそうだが、媚肉に
激しく打ち付けられるペニスの威力にまた覚醒させられる。
官能を訴える声もひっきりなしにその口から溢れ出し、新次郎の耳をくすぐった。

「あ、いくっ……いっちゃうっ……あああ、来るぅっ!」

さくらがいきそうなことを身体で知覚した新次郎は、さくらの身体の最深部にペニス
を叩きつけた。

「ひっ、ひぃぃっ……い、いくっ……いきますっっ!」

その刹那、さくらの裸身はぐぐっと弓なりに反り返り、喉から絞り出すような絶頂の
よがり声が零れ出た。
媚肉がきゅっと締め付けられ、新次郎もたまらず射精する。

「ううっ……で、出る!」
「ああっ!」

どびゅるっ、びゅるっ。
びゅくくっ。
どびゅっ、どびゅっ。

甘美なまでの締め付けに、新次郎は腰をぶるっと震わせて欲望を解き放った。
凄まじいほどの射精感に身を委ね、新次郎は出来うる限りの精液をさくらの子宮に
放っていく。
どくどくと流れ込んでくる男の精の感触に、さくらはぶるっと痙攣しながら喘いだ。

「で、出てるっ……ああ、出されてる……こんな……大神さんにも出されたこと
ないのに……」

新次郎はまだ続く射精の発作を繰り返しながら、さくらを見下ろして言った。

「……さくらさん」
「ああ……」
「さくらさん」
「あ、はい……。ああ、まだ出てる……どうしよう……」
「叔父さんにも抱かれてください」
「……え」
「叔父さんにも抱かれてと言ったんです。そして、中に出させてくださいね」


      戻る   作品トップへ  第六話へ  第八話へ