「ああ、こんな……。ど、どうして……どうしてこんなことに……」

さくらは堅くつむった目の端から涙を滲ませていた。
ついさっきまで青ざめていた顔は羞恥と恥辱で赤くなっている。
その顔はシーツに押しつけられていた。
当然のように全裸にさせられているが、どうしたわけか白足袋だけは履かされた
ままだ。
手首の辺りに10センチ幅の真っ赤な革ベルトが巻き付いていた。
ベルトにはサイズ調整のための銀色に輝くベルト穴がいくつもついており、同色の
鉄鋲まで打ち込まれてある。
もっとも、これは装飾のようだ。

革ベルトにはフックが二箇所ついていて、そこにチェーンを引っかけられるように
なっている。
さくらはこれを両手と、そして足首に嵌められていた。
右手首と右足首、左手と左足首が、それぞれチェーンで繋がっている。
チェーンの長さは10センチもなかったから、さくらは手で自分の足首を掴んでいる
ような格好になっている。
この姿勢では股を閉じることも出来ず、30度ほどの角度で開かされていた。
膝も伸ばすことが出来ず、膝立ちである。
その状態でうつぶせているのだから、顎で上半身を支えるしかなく、逆に臀部は思い
切り持ち上がっていた。

さくらは自分の個室で、そんな羞恥極まる姿を晒していた。
見物しているのはもちろん新次郎だったが、今日はゲストがひとりいた。
大神一郎であった。

「や……もういや……こんなのいや……。見ないで、大神さん……恥ずかしい、
見ないでください……」

さくらは、この格好をさせられてから大神を連れ込まれたのではない。
新次郎と大神がさくらの部屋に来て、驚愕し、慟哭し、拒絶するさくらに新次郎が
命令して従わせたのである。
前以て予告されていたとはいえ、実際に大神が部屋に訪れると、やはり動揺は抑え
られなかった。
それでも、あれ以来さくらは最後の最後でどうしても彼に逆らえなくなっていた。
どうして恋人である大神の前でまで、こんな恥を晒すようなことを命じられ、それに
従ってしまうのかさくら自身にも理解できなかった。

命令された時は、いつだって断るのだが、新次郎に身体を触れられると途端に気持ち
が萎えてしまうのだ。
気力や精神力ではどうにもならない疼きというものがあることを、さくらはいやと
いうほどに判らされていた。
新次郎の言葉には有形無形の圧力があり、また、さくらはその無謀な命令に従う
ことで歪んだ被虐の悦びを得るようになっていたのだった。
さくらは抗議するように言った。

「新次郎くん、あなた……、あ、あたしのこと好きだって言ってくれたのに……
どうしてこんなひどいことばかり……」
「そう。ひどいことですよね。でもさくらさん、そういうひどいことされると悦ぶ
じゃないですか」
「なっ……よ、悦んでなんかいませんっ」
「でも、恥ずかしいことされたり言わされたりすると、そのあとのセックスですご
く燃えてくれますよ」
「そ、そんなこと、ここで言わないでくださいっ……」
「ほ、本当なのか、さくらくん」

それまで黙って事態の推移を見守っていた大神が、信じられないという顔で尋ねた。
新次郎も大神も、さくら同様に裸である。
新次郎はともかく、大神は服を脱ぐことに難色を示したのだが、全裸になるという
ことがこの催しへの招待条件だったのだ。

大神としては、新次郎の言がまったく信じられなかった。
あのさくらが、性的に極めて鋭敏で、淫らと言っても良いほどの官能的な痴態を表す。
しかも、それを引き出したのは誰あろう、甥の新次郎であるという。
ということは、さくらは一度ならず新次郎とベッドを共にしているということになる。

もちろん最初は相手にしなかった。
ただ、さくらの様子や態度が最近少し変わってきていたのも確かである。
新次郎が来て以来、大神も忙しかったこともあるが、さくらは身体に触れさせなく
なったのだ。
大神とさくらが寝る場合、どちらかが誘うということはあまりなかった。
阿吽の呼吸というか、どちらからともなく示し合わせて肌を重ねていたのだった。
大神から誘うこともあるにはあったが、それをさくらが拒絶したことはただの一回も
なかった。
なのに新次郎が来て以来、さくらは大神を拒否したのだった。

少なからずショックはあったが、さくらが疲れているのかも知れないし、あるいは
何か怒らせるようなことをした可能性もあった。
大神自身、そうした女性の感情の機微には無頓着かつ鈍感だったから、
うっかり怒らせるような言動を取っていないとは言い切れなかったのだ。
実際、過去にもそうしたことはあった。

そこに新次郎だ。
彼は大神にすべてを告げたのである。
最初は相手にしなかったし、それでも何度か同じ話をしてくる甥に、大神は怒鳴り
つけたこともあった。
大神に対する侮辱とも取れるし、何よりさくらに対して失礼の極みだったからだ。
無論、さくら本人に確認の取れるような内容ではない。
それでも新次郎は平然としていた。

信じられないのであれば、新次郎が指定する日時に部屋の前へ来て欲しい。
部屋は防音がかなりしっかりしているが、ドアに耳を押しつければ中の音は聞こえる。
その気があれば、鍵穴から内部を覗いてくれてもいい。
その上で判断して欲しい。新次郎はそう叔父に言った。

かなり躊躇したが、大神はその日、その時間に新次郎の部屋を訪れた。
内部には人の気配がした。
言われた通り、扉に耳を押し当ててみる。
くぐもってはいたが、明らかに複数の人間の声がした。
意味のある言語は少なく、叫んだり呻いたりしているように聞こえる。

片方は女性の声に聞こえた。
想像するに、中では男──新次郎だろう──と女が縺れ合っている。
自由時間なのだから何をしていても構わない。
隊員同士が仲むつまじいのは結構なことだ。
しかしそれも限度問題であり、風紀の面から言えば隊員同士が肉体関係を結ぶのは
あまり好ましいことではなかった。

ただ大神はそれを注意する資格はない。
彼自身、隊長の身でありながら、さくらと恋人同士──つまり肉体関係となっている
のだ。
但し彼は帝撃内の風紀面や士気を考え、出来うる限り表沙汰にならぬようにしていた。
カップルであることはいずれバレるだろうし、変に隠すのもかえって逆効果だろう
から、自然に漏れるに従っていた。
そのことを知った隊員たちも総じて暖かく大神とさくらと祝福し、見守ってくれて
いたと思う。
それもこれも彼らが周囲に細かく気遣いしていたからだ。
部屋から声が漏れるようなセックスなどしていたら、隊員たちに呆れられ、大神は
軽蔑され、さくらも総スカンを食っていたはずだ。
なのにこの部屋の中では、新次郎と女が激しく絡み合っているらしい。
隣の部屋の住人たちも注意すれば気づくのではなかろうかというくらいに、新次郎は
頓着していない。

大神は相手が誰か確かめたくなった。
隊長として隊員の動向を探るという面もあったが、甥っ子が誰と……という興味も
ないではない。
何度もためらったが、結局は覗いてみた。
結果は最悪だった。
ドアからそう離れていない床の上──絨毯は敷いてあったが──で、新次郎と女が
交尾していた。
その相手は見紛うはずもない真宮寺さくらその人であった。
それも、まるで大神が覗いているのを知っているかのように、鍵穴から覗きやすい
場所で、わかりやすい体位で新次郎はさくらを犯していたのだ。

獣の体位をとらされ、後ろから貫かれるさくらは、嫌がっているようには見えな
かった。
表情を恍惚とさせ、新次郎の腰の動きに合わせて尻を振っているように思えた。
大神はドアを蹴り上げて内部に乱入することも出来ず、息を飲んでその淫靡な光景
を窃視し続けていた。
そして、新次郎が呻いて射精し、さくらがあられもないよがり声を上げて気をやる
のを確認すると、肩を震わせたままその場を立ち去った。
股間が勃起していたのが情けなかった。

同時に、恋人である自分以外の男に抱かれているさくらに異様な興奮を覚えたのも
事実だった。
大神以外の男に犯され、嬌声すら放っているさくらに対し、燃え狂うような妬心も
感じていたが、背徳感に苛まれつつも肉体の疼きに耐えきれない女体の妖美さがそれ
を凌駕した。
大神との時はさくらの方が嫌がった体位で新次郎に犯され、喜悦の声を上げている
さくらに目を奪われていた。

そして今、その状態のさくらが目の前にいる。
あの時より、さらに扇情的な姿勢で大神の視線に裸身を晒している。
彼が心から愛した真っ白な肌に、真っ赤なベルトが巻き付き、手足の自由を奪って
いる。
白と赤のコントラストが美しく、そして白足袋だけ身につけていたことが、色気を
煽っているように見えた。
さくら自身、大神が見ていることを理解もしていた。
大神はあの時以上に興奮した。
さくらは泣きながら叫んだ。

「違うっ……違うんです、大神さんっ」
「……」
「違う? 何が違うんです、さくらさん。恥ずかしいことされると感じちゃうとか、
叔父さんより僕に抱かれる方が気持ちいいとか」
「いやっ、違うっ!」
「違わないでしょう?」
「違うっ。ウ、ウソばっかり言わないで!」
「そう? そこまで言うなら試してみますか」
「やっ! いやですっ! あ、触らないで! 助けて、大神さんっ!」
「……」
「ど、どうして黙ってるんですか、大神さんっ。きゃあっ、やめて!」

ベッドの上でもがくさくらの尻を新次郎が撫で回している。
腕輪、脚輪をつなぐチェーンががちゃがちゃと金属音を立てた。
この日は珍しくさくらを拘束しているが、これは、やはり大神の前で犯すとなれば、
それ相応の抵抗があると見越したためだ。
もうすっかり従順になっていたから、新次郎の指示には基本的に従ってはいたが、
さすがに恋人の前で犯されるとわかれば暴れるに違いない。

そう思ったのだが、取り越し苦労かも知れなかった。
というのも、さくらにあらかじめ大神を交えてプレイすると伝えており、その上で
手足を拘束したからだ。
もしさくらがどうしてもイヤであれば、素直にベルトなど嵌めさせなかっただろう。
嫌がってぷりぷりと揺さぶられる臀部を捉え、新次郎はペニスをその谷間に押し
つける。
さくらは仰天した。

「ひっ!? しっ、新次郎くんっ、そこ違うっ!」
「え? 別に違わないでしょう。さくらさん、もうお尻は何度も経験済みじゃない
ですか」

驚いたのは大神も同じである。

「さ、さくらくん、お尻も経験済みって……ほ、本当なのか!?」
「ああ……」

さくらはまともに答えることも出来ず、シーツに顔を埋めて泣くばかりだ。
さくらは動揺し、激怒した大神が新次郎を止めてくれることを期待したが、見つめ
ているばかりだった。

「新次郎、おまえ本当にそこを……」
「ええ。まあ最初は抵抗しましたけど、もともとさくらさん、ここは感じるみたい
だったようですから、何度かするうちに、とうとうここでもいくくらいになって……」
「いやっ、言わないで!」
「ね?」
「……」

新次郎はいったんそこから肉棒を離すと、ぐいと双臀を割って見せた。
大きく割られた尻の谷間の底には、禁断の排泄器官が鎮座している。
そこは持ち主のさくらのように慎ましやかで、ふるふると小さく震えていた。
見られていることがわかるのか、時折恥ずかしそうにひくひくと痙攣し、窄まった。

「み、見ないで大神さん……」
「……」
「お願いです……見ないでください……ああ、もういやあ……」

肉体で最も恥ずかしいところを大神に見られている。
そう思うだけでさくらのそこは火が着いたように熱くなってきた。
その熱が徐々に腰の奥に方にまで届き、それがまた下って膣に影響を及ぼしている。
見られているだけなのに、さくらの媚肉からは少しずつ熱い蜜が滲んできていた。

(見られてる……お、大神さんに、こんな恥ずかしいところを見られてる……)

激しい羞恥に身悶えていたさくらは、現実的な苦痛に意識を呼び戻される。
新次郎が再び肛門に押し当ててきたのだ。
ぐっとめり込んできた熱い感触に、さくらは身を仰け反らせて叫んだ。

「やっ、やめて新次郎くんっ……あ、やあっ、ここではいやっ……ああ、何でも
されますから、大神さんの前でこんなことしないでっ!」
「さくらくん、きみはやっぱり……」
「やっ、違う、違うんです! あたしは大神さんだけを……あ、いやあ!」
「いやじゃないですよ。いつも最初は嫌がるけど、そのうちによがり出すくせに」

新次郎はよじりたててくるさくらの尻をぐっと両手で掴む、本格的に押し入れに
かかった。
大神にじっくり見せつけるように、その作業をじっくりと進めていく。
いつしか大神も、さくらの尻に顔をくっつけるようにして見入っていた。

「い、いやいやいやっ、ひっ!」

激痛にさくらの顔が歪む。
強引に押し入ってくる灼熱の怒張に、アヌスの粘膜がぐぐっと拡張され軋む。
何度犯されても、最初に貫かれる時の苦痛はちっとも柔らがなかった。
しかしさくらは、挿入される苦痛よりも、そこを新次郎に犯されるところを大神に
見られるという恐ろしさに気が狂いそうだ。

「見、ないで、大神、さん……あっ……痛い……痛いっ……さ、裂けちゃいますっ」
「裂けませんよ。最初はきついけど、いつも案外ぬっぽり入るじゃないですか。
さ、いつものように身体の力を抜いて、お尻だけ息ませるんですよ」
「だめっ……そ、そんな太いのだめえっ……は、入りませんっ……あっ、あっ、
入ってきちゃうっ……!」

ぐっと押し込んでは引き、引いてはまた押し込む。
これを何度も繰り返して、徐々に奥へと進ませていった。
さくらの臀部を大きく割り開いて行なっているため、その様子はすべて大神の見る
ところとなる。

「だ……めっ……し、死んじゃう……ひっ……」

ぎりぎりと歯を食いしばり、わなわなと揉みしぼっている裸身から汗を滲ませ、
さくらは悶絶寸前となる。
さくらのそこは、極限近くまでも引きはだけられ、もっとも太い亀頭部を今にも
飲み込もうとしていた。
めりめりと肛門が引き裂ける音が聞こえるような気までした。
脂汗が浮いた尻はぬらぬらと鈍く輝き、ぶるぶると震えが止まらない。そ
れを掴んでいる新次郎の手が滑りそうになる。

「あ、あ……あむむっ……ひう!!」

さくらは大きく目を剥いた。
いっぱいにまで伸びきった肛門粘膜が、押し入ってくる太いペニスに巻き込まれて
内側にめくれこみ、とうとう内部に侵入した。
よほど痛いのか、さくらの柔らかかった臀部はしこって硬くなり、ぶるぶると震え
ている。

「くっ……やっと先が入った。相変わらずさくらさんのここはきつくて最高ですね」

新次郎が感想を述べても、さくらは仰け反ったまま呼吸すら出来ず、全身を痙攣
させている。
その様子を大神は息を飲んで見つめていた。

「す、すごいな、これは……」
「でしょう? いかにも「犯してる」って感じですよね」
「新次郎のでかいのを入れられても裂けてないみたいだ」
「ええ、さくらさんのここは柔軟ですから。あとで叔父さんも試してみればわかり
ますよ。で、目の前でさくらさんが犯されるのを見た感想は? しかもオマンコ
じゃなくてお尻をね」
「……正直、嫉妬してるのは確かなんだけど……何だかおかしな気分だよ。こう、
ゾクゾクするって言うか……。俺、おかしいのかな」
「正常だと思いますよ。そういうのが好きって人もいるんです。恋人が他人に犯さ
れてるんですから、興奮しないわけがないですよ。僕も叔父さんがさくらさんを
抱いてるのを見たらすごく興奮すると思いますし」
「……」

それには答えず、大神は無言でふたりの結合部を食い入るように眺めていた。
さくらのアヌスは今にも引き裂けそうなほどに伸びきっていて、そこに新次郎の
野太いものが杭のように打ち込まれている。

大神は新次郎の予想以上に興奮しているようだ。
随分迷ったが、誘った甲斐があるというものだ。
新次郎は、大神に充分覗かせてから、さらに深く押し込んだ。
狭い腸管が大きく広がりながら太いものを飲み込まされていく。
新次郎はゆっくりと腰を進め、ようやく付け根まで埋め込んだ。
さくらの尻と新次郎の腰がぶつかり、ぺたんと肉を叩く音がした。

「あ……あ、ぐっ……お尻、裂ける……苦しい……」
「ほら苦しがってばかりいないで、しっかり叔父さんに見てもらうんですよ」
「い、や……見ないで大神さん……恥ずかしいさくらを見ないでください……あ、
あう……」

大神がさくらに言葉をかけた。
声が上擦っているのは致し方あるまい。

「さ、さくらくん……気持ちいいのかい?」
「そ、そんなひどい……気持ちよくなんか、あっ……ありません……き、きつくて
死にそうなんです……お腹、苦しいいんです……ああ、見ないで……やめさせて
ください、大神さん……ううっ……」
「叔父さんがやめさせるわけないでしょ。さくらさん、叔父さんをよく見てくだ
さい。あんなに興奮してさくらさんを見てますよ。お尻を犯されるさくらさんをね」
「いやあっ! 見ないで、見ないでくださいっ……あうっ、し、しないで新次郎
くんっ……」

さくらは悲鳴を上げ、身を捩った。
アヌスから痺れが背筋に伝わって、全身が灼け爛れそうだ。
新次郎は焦らずゆっくりとさくらの肛門を抉った。
ゆっくりとした抽挿を5回ほど繰り返し、貫かれるアヌスを大神によく見せてから
一気に根元までぶち込んだ。
出来るだけ深く挿入してやると、新次郎の下っ腹はさくらのふくよかな臀部を潰し、
密着する。

「あ……ぐぐ……うむう……」

さくらはぐうっと背を仰け反らせたまま唇を噛みしめた。
ペニスに貫かれた深さを、身を震わせて実感している。
腹の奥までびっしりと詰め込まれたような気分で、そのまま腸と胃を通り抜け、
口から出てしまうのではないかという錯覚さえ受けた。

「すごいなこれは……。あんな太いのを見事にくわえ込んでる……」

大神は息を飲み、唸るように言った。
新次郎に後ろから組み伏せられたさくらは、それでも大神に縋るような視線を送って
いたが、新次郎の挿入がだんだんと大きく速くなってくるとそれどころではなく
なった。

「やっ、やめてっ、いやあっ……うんっ、うんっ……も、もっとゆっくりっ……
ああっ……お尻、灼けそうっ……!」

新次郎の律動が激しくなってくると、さくらの悲鳴が1オクターブ高くなる。
抜き差しされるアヌスからは、ずるりと粘膜がまくれあがった。
ぱんっ、ぱんっと尻たぶを打つ音が響き、さくらは黒髪を打ち振るって身悶えた。
それでいて彼女のアヌスは実にあっさりと肉棒を飲み込んでおり、喘ぐようにひく
ついている。

「おっ、お腹っ……お腹が苦しいっ……あうっ、お尻、きついっ……やっ、う、
動かないで!」

さくらは息も絶え絶えに呻き、苦痛と快楽が入り交じった不可解な感覚を味わっ
ていた。
開発されたばかりのアヌスを責められる快楽。
敏感な粘膜を無理に押し広げられる苦痛。
年下の新次郎に良いように弄ばされる屈辱。
その様子を大神に観察される恥辱。
そして、そのことに身震いするほどの愉悦を感じている被虐。
そのすべてをさくらは受け入れ、そしてすべてを快感に変換していった。

「ゆっ、許してっ……もうこれ以上は……た、助けて大神さん……さ、さくらは
もう……ああうっ……お尻、壊れちゃいますっ……」
「新次郎、本当に平気なのか……? さくらくんは苦しんでいるようにしか見え
ないが」

さくらの哀願に、たまらず大神は新次郎を問い質した。
この辺が、新次郎にとっては「甘い」と感じさせるところである。
年少の甥は叔父の問いに、出来るだけ平然として答えた。

「大丈夫ですってば。さくらさんが最初に抵抗したり、痛いとか苦しいとか言うのは
いつものことなんだから」
「いつも……か。そんなにおまえはさくらくんを何度も……」
「……すいません。今回のこれはそのお詫びも含めてますから。それはともかく、
さくらさんは嫌がったり恥ずかしがったりするようなことをされるのがいいんですよ」
「そんな、違いますっ、あう!」
「違いません。さくらさん、今、あなたのお尻の穴がどうなってるかわかります?」
「しっ、知りませんっ」
「あのね、僕が腰をこう引くと、さくらさんのお尻の穴が僕のちんちんに絡みついて
きて、外にめくれ出てるんですよ、ほら」
「いやあっ……そ、そんな恥ずかしいこと言わないで!」
「でも事実ですもん。ほら叔父さんもよく見てください」
「だめっ! 大神さん、見ちゃだめですっ……あぐっ……お願い……見ないでぇ……」

新次郎の言葉と大神の視線を受け、さくらはいつも以上に昂ぶっていった。
精神状態が表れているのか、さくらのアヌスがひくひくと反応している。
ようやく馴染んできたのをペニスで感じ取った新次郎は、前後運動だけでなく複雑な
動きを交えていく。
深浅はもちろんのこと、腰を回転させてさくらの肛門を拡げるような動きを加える。
左右にペニスを振るように動かしたり、上下運動させることもあった。
亀頭を腸壁に僅かに当てるように調整し、そっと擦ったり突いたりしてさくらに悲鳴
を上げさせる。
そうしておいてから、また大きく前後運動して深く奥まで抉っていった。
さくらの臀部はその動きを懸命に受け止めながら、もう耐えられないと言わんばかり
にぶるぶると震え、跳ねた。
その頃になると、さくらの声は単なる悲鳴からすすり泣きに変わり、甘い色が混入
してくる。

「あ、ああ……やっ……お尻……あはっ……」
「ほう、もう良くなってきたんですね」
「あああ……へ、変なんです、あっ……お尻がおかしい……ああ……」
「気持ちいい? もうきつくない?」
「きつい……きついです……でも……」
「でも?」
「お尻が変なんです……あっ……」
「ほうら、感じてきてるんですよ。さくらさんはお尻でも感じることが出来るんです」
「やああっ……も、やあっ……へ、変になるぅっ……お尻っ、お尻がぁっ……!」

さくらの声が変わったのを知ると、新次郎はアヌスを貫いている肉棒の速度を上げて
いく。
大きな柔らかいさくらの尻たぶが犯す新次郎の下腹部に当たると、ぱちん、ぱちんと
いう肉を打つ音と、結合部からはぬちょっ、ぐちゅっと重たい水音が同時に響いた。
ペニスの付け根まで一気に刺し貫き、引き抜く時も一気に抜いた。
感じさせるまでは、突き刺す時は速くていいが、抜く時はゆっくりしてやった方が
効果的だ。
しかし、今のさくらは大神に凝視されていることもあって、性感の上昇が著しいよう
に思えた。
そうなら遠慮することはない。
新次郎は勢いよく律動していった。

「あうっ! あひっ! だめっ! 激しっ! そんなにっ! したらっ! ああっ!
壊れちゃいますっ!」

まるで媚肉にするような激しいピストンを繰り返しているうちに、さくらの叫びが
さらに高みに昇る。
肉棒を絞るように締め付ける収縮がぐっと強まり、新次郎もたちまち限界近くまで
追い上げられていく。

「くっ……」

こんなに早く漏らしてしまうことはなかった。
それだけさくらの締め付けがいつもより素晴らしく、感じっぷりも激しかったという
ことだ。
背に電気が走るような快感が腰からペニスの先にまで伝わり、新次郎の顔が歪んで
いる。
射精したいのを必死に我慢しているのだ。
しかし、それも長く保たなかった。

「さっ、さくらさんっ、すごいですよっ。いつも以上に凄い締め付けだ! やっぱり
叔父さんに見てもらうと感じちゃうんですかっ」
「言わないでっ……あ、ああっ……だめえっ……ひっ……つ、強すぎますっ……!」

さくらの臀部がぶるるっと激しく痙攣したその時、奥まで入り込んでいた肉棒を食い
ちぎろうとするような強い収縮が新次郎を襲う。
その深さとたくましさにさくらは目を剥き、ぐぐっと顔を持ち上げて絶叫した。

「いっ、やああああっっ、だめっ、だめええええっっ……!!」
「さくらさんっ!!」

新次郎はさくらの豊満そのものの尻を両手でしっかりと抱き込んで、根元まで押し
込んだ肉棒をさらに奥へと突き込もうと腰を捩った。
もう無理というところまで腸管の奥深くまで突き込むと、そこで思い切り欲望を
放った。

びしゅるるっ、どぴっ、どぴっ。
びゅくうっ、びゅくくっ。

「ひああっ! い、いく!」

腸管の壁に、直接熱い精液を勢いよく噴きかけられ、その感覚だけでさくらは絶頂
した。

びゅくうっ。

きゅっ。

びゅるるっ。

きゅっ。

びゅびゅっ。

きゅっ。

射精のタイミングに合わせるように、さくらのアヌスが何度も収縮する。
間歇的に新次郎の精液がさくらの腸内に噴き上がり、弾けた。
新次郎は最後の発作がおわるまで、さくらの尻を抱えたまま離さなかった。
射精が終わっても、その余韻を愉しむかのように、新次郎はさくらと繋がったまま
じっとしていた。

「ふう」
「あう……」

射精と絶頂で強張っていたふたりの身体から力が抜けると、新次郎は汗の浮いた
さくらの背中に覆い被さっていく。
さくらはまだ細かく身体を痙攣させ、時々、脚や胸をぶるっと思い出したように
震わせていた。
そんなさくらの上気した頬に顔を寄せ、そっと耳を噛みながら新次郎が言った。

「いかがでした、さくらさん。愛する叔父さんの前で僕にお尻を犯されていって
しまった感想は?」
「は……ずかし……い……」

羞恥にまみれたさくらは顔をシーツに伏せた。
それでも、まだペニスを入れられっぱなしの肛門は、さくらの息遣いに合わせる
ように、ひくひくとまだ蠢いている。
ようやく新次郎が肉棒を抜き去ると、ぶるっと臀部が震えた。
アヌスはしばらく閉じるのを忘れたように開いていたが、また徐々に窄まっていく。
僅かに空いた隙間から、とろりと精液が零れ出ていた。

アナルセックスで達したさくらの痴態と、それを呆然と眺めている大神とを交互に
眺めながら新次郎はさくらの拘束を解いていく。
ベルトを外されても、さくらはぐったりとベッドに横たわったままだ。
その尻たぶを撫で回しながら新次郎は叔父に言った。

「ほら、叔父さん」
「……」
「しないんですか?」
「あ、いや……」
「何が「いや」ですか。叔父さんの、もう元気になってますよ」

指摘され、思わず股間を押さえた大神だったが、すぐに視線はさくらへ向いた。
最愛の恋人は、しどけない姿を晒している。
それはいいが、問題なのはその淫らな姿を見せているのは大神に対してだけでは
ないということだ。
しかも、さくらをそうしたのも別の男──新次郎なのだ。

「……」

大神は新次郎を見たが、彼は笑顔で叔父を見返している。
悪気はないのだ。
もし悪意を持ってさくらを犯し、大神を裏切ったのであれば、このことは秘密に
するだろう。
嗜虐の愉しみを得ようと大神に見せつけるようなことがあったとしても、大神にも
参加するようには言わないはずだった。

情けないことに、大神本人も、そんなさくらを見て異様なほどに興奮していた。
過去、さくらと愛し合った時とは比較にならぬ性的興奮だった。

「い、いいのか?」
「当たり前ですよ、何を遠慮してるんです。さくらさんは叔父さんの恋人でしょうに」
「そ、そうなんだが……」
「さくらさん」

新次郎は、まださくらの尻を擦りながら言った。

「さくらさんてば」
「あ……」
「いつまでぼうっとしてるんです。叔父さんがね、さくらさんとしたいって」
「え……」
「いいでしょう? 僕と出来たんだから、恋人の叔父さんと出来ないはず、ないです
よね?」
「……」
「さくらさん」
「あ、は、はい……」
「……ですって。叔父さん、さ、どうぞ」

うつぶせで、こちらに臀部を向けたまま、さくらは起き上がろうと両腕をベッドに
着いた。
その後ろ姿に大神が襲いかかる。

「きゃっ……!」

大神は横座りで俯いたさくらを背中から抱きかかえ、両手を前に回して乳房を鷲掴み
にした。

「お、大神さん……あっ……」
「さくらくんっ」

強引に乳房を揉みしだかれて焦るさくらに構わず、大神は愛撫を続けた。

「大神さんっ、だめっ……んっ……あ……」
「……新次郎はよくて、俺はだめなのかい」
「そ、そういうことじゃありませんっ! こ、ここではいやなんで……あっ……」

ほつれかかったポニーテールを、顔や裸身にまとわりつかせ、汗と女蜜の滲んだ
さくらの身体からは甘く濃厚な女の匂いが漂っている。
さくらは香気でも大神を刺激していた。
ひさびさに見るさくらの肉体が少し変わっているような気がする。
胸も尻も腿にも肉と脂が乗り、成熟した女のそれになっていた。
真宮寺さくらは、少女から完全に「女」へと脱皮していたのだ。

大神は乳を揉みながら、そっと右手をさくらの股間に伸ばした。

「あっ……」
「……濡れてるね、さくらくん。新次郎にお尻をやられて感じていたんだね」
「ち、違います……、こ、これは……」
「僕と寝る時にだって、こんなには濡れなかったのに」
「そんなことは……あっ」

さくらは、大神の指が膣内に入ってきたのを感じた。
懸命に堪えたが、さくらの口からはくぐもった、しかし艶っぽい呻き声が漏れる。
それもまた、大神の聞いたことのないものだった。
新次郎が見ている前で大神に愛されるという異常さに、さくらの性感は異様に高まり、
じくじくと愛液を滲ませて身悶えていった。

「さくらくん、気持ちいいんだね」
「は……い……、ああ……大神さんの手がいい……あっ……んんっ……そ、そこ…
…ああ……」
「もっとして欲しいかい?」

さくらはコクンと頷いた。
そこにすかさず新次郎が口を挟む。

「はっきり言うんですよ、さくらさん。僕の時みたいに」
「で、でも……ああ……」
「言ってくれ。求めて欲しいんだよ、さくらくん」
「大神さん……」

そう言えば、お互いに照れもあって、直接的に行為をさくらが求めたことはなかっ
たかも知れない。
無理に言わされたとはいえ、新次郎とのセックスでは必ず口にさせられていたという
のに。
さくらは、大神の手を挟んでいた両腿からすっと力を抜いた。

「大神さん……」
「何だい、さくらくん」
「し……して……」
「……」
「し、してください……もう切ないんです……」

大神はゾクゾクした。
さくらがこんなことを言ってくれたのは初めてだ。
気立ては良いが、幾分意地っ張りな面もある彼女が、こうしたことを口にするとは
思いもしなかった。

「よし、わかった。じゃあさくらくん、そのまま四つん這いで」
「え……、で、でもその格好、恥ずかしいからあたし……」
「そう。きみは俺がそうしてくれと言っても「恥ずかしいから」と嫌がったよね。
でも、新次郎とはどうなんだい? 後ろから犯されたことはないのかな」
「そ、それは……」
「あるんだね? 新次郎には出来て俺には出来ないと、そういうわけだ」
「ち、違います。あたしは……」
「なら出来るね?」
「……」

大神まで言葉で虐めてくる。
さくらは泣きたくなかったが、同時に彼女にも大神と似たゾクゾクするような刺激
が背筋を走っている。
覚悟を決めたように指示に従い、両膝と両手をシーツに下ろして、大神に尻を向けた。
腿と腰が細かく震えているのは、恥ずかしい格好を後ろから見られている羞恥と恥辱
からか、それともこれから愛しい男が与えてくれるであろう快楽を期待してのことか。
さくらの震える白い尻を眺めつつ、大神はその細い腰を掴んだ。
さくらは一瞬びくりとしたが、おとなしくしている。
大神は新次郎がやったようにさくらの尻を割り開くと、その肛門に肉棒の先をあて
がった。
慌てたのはさくらである。

「あっ! ま、待って、待って下さい、大神さんっ。そ、そこ違いますっ」
「違わないよ、さくらくん。俺はここでやりたいんだ」
「そんな、大神さんまで……」
「ここは俺も手つかずだった。それを新次郎に奪われた。そうなんだろう?」
「……」
「だから、今さらながら俺もさくらくんのここをものにしておきたいんだ。いい
だろう?」
「でも、そんな……大神さんまでそんなこと……」

さくらは前を犯されると思っていたのである。
当然と言えば当然で、大神とのセックスは正常な行為しかなかったのだ。
そこが彼に対する信頼となり、逆に物足りないところでもあったのだ。
それなのに大神まで穢らわしい排泄器官でセックスしようとしている。
事あるごとに新次郎とのことを持ち出され、さくらは受け入れざるを得なかった。
すべて事実であり、誤魔化しようがなかったからである。
加えて彼女の肉体は、もうすっかり新次郎に開発され尽くしており、既にアヌスから
でも充分に快感を得るようになっている。
実際、事前に新次郎に肛門性交を挑まれ、はっきりと気をやっていた。
おまけに媚肉までたっぷりと濡らしていたのである。

「あ、いや……こ、怖いんです……あっ……」
「怖い? まだ怖いのかい? 新次郎のでかいのがここにズボズボ入っていたじゃ
ないか。あれはもう何度もやられているって感じがしたけどね」
「言わないで! 言わないでくださいっ! あっ、あ、ああ……んんっ……!」

大神のペニスがぐぐっと押しつけられ、早くもさくらの肛門に亀頭がめり込んでいる。
新次郎ほどのサイズではなかったことと、さっきまで巨根で何度も貫かれ、ほぐれ
きっていたせいだ。

「あ……あ……」
「いくぞ、さくらくん」
「だ……めっ……くうっ……!」

大神は、さくらの腰を掴んで両腕に力を込め、ぐっと自分の方に引き寄せた。
さくらのそこは、肉棒の太さに合わせてウソみたいに広がり、徐々に大神のものを
飲み込んでいく。

「くあっ……入って……くるっ……大神さんのっ……」

さくらはぶるっとひとつ大きく震え、腰を強張らせた。
調教済みとはいえ、収縮度の強いさくらの肛門は、太いものを入れられればやはり
苦痛はある。
普通の女と違うのは、それでもそこが裂けてしまったりすることはないのと、何度
犯されても広がったまま緩くなったりしないという点だ。
男にとっては素晴らしいアヌスだが、当のさくらにとっては肛門性交されるたびに
苦しみを受けることとなる。

「あっ、あ……うむ……」

それでも、ペニスが奥へ進むごとに、さくらの肛門と腸管は、男根を受け入れる
喜悦に満ちてきている。
苦痛で堅くしこり、震えていた臀部も、中に入られてしまうと途端にもとの柔ら
かさを取り戻していた。

「あう……お、大神さんのが入ってきた……お尻、広がってしまう……んむっ……」
「すごいな、さくらくん。尻の穴なのに、けっこうあっさりと俺のを受け止めて
くれているよ。こんなことなら、新次郎に犯される前に俺がやっておけばよかった」
「そんなひどいこと、あう……言わないで……あっ……」

半分ほど埋め込んでから、さらに腰を引き寄せると、いきり立った肉棒がなおも
めり込んでいった。
肛門の粘膜を巻き込んで中に無理矢理押し込められるその光景は、まさに「めり
込んでいる」という表現がぴったりだ。
大神はそのままさくらの尻に腰を打ち付けるようにくっつけた。
ぴたん、と肉を打つ音がした。

「ひあっ!」

全部が挿入されてしまうと、さくらはグンッと大きく仰け反った。
いったわけではなかったが、満足感があった。
大神の腰とさくらの臀部はぴったりと密着し、互いにもぞもぞと蠢いていた。
さくらはきつくて苦しいので少しでも楽な姿勢を捜そうとしているのだが、大神は
もっと押し込もうと腰を捩っているのだ。

「ああっ! あっ……きつっ……う、動かないで大神さんっ……だ、だめ、そんな
強くっ……!」

さくらの腰を充分に引き寄せたまま、大神はやや下から抉るようにぐいぐいと突き
上げていく。
またしても熱くて硬いものをくわえこまされ、窄まっていたアヌスは皺をいっぱい
まで拡げて苦しげに喘いでいる。
それでも、さっき新次郎に犯されていた時よりも幾分楽になっていることをさくら
は感じていた。
犯されたばかりであり、中にたっぷりと射精されてそれが潤滑剤になっていること
もあるが、やはりサイズが一回りは小振りなことが原因だろう。
それと思い当たったさくらは一層に顔を赤くした。

(だ、だめっ……く、比べちゃだめっ……新次郎くんと大神さんのを比べるなんて
……)

そうはいっても、ついさっきまで新次郎のものが入っていたところに大神が押し
入ってきたのである。
その気がなくとも比較してしまうのはやむを得ない。
そんなこととは知らず、大神も顔を真っ赤にしてさくらのアヌスを責めている。
勃起した怒張を難なく受け止めたさくらの肛門は、熱く柔らかな粘膜で大神を締め
付けている。
腸管の方も、内部を盛んに出入りしている肉棒を絞り上げるように絡んでいた。
膣とは違った心地よいきつさに、花組隊長は夢中になって犯していた。

「どうだ、さくらくんっ、気持ちいいかいっ!?」
「あっ、そんな……あっ……いっ……いい……ああ、いいですっ……」
「気持ちいいんだねっ?」
「いいっ……お尻、いいですっ……ああ、大神さん、いいっ……か、感じますっ」
「どっちがいい? 俺と新次郎とどっちが気持ちいいんだ!?」
「そっ、それは……いいっ……大神さんのがお尻の中で動いてる……んううっ……」

大神のものをすべて飲み込んださくらのアヌスは、彼の突き込みのタイミングに
合わせて括約筋を絞ってくる。
初めての肛門性交に興奮した大神が勢いよく突き込んでいくと、さくらは甲高い声
で喘ぎつつ、その快感にとろけていく。
大神の方は初めてだけあって、さすがに新次郎のようにさくらの快楽をコントロール
するところまではいかないらしく、自らの欲望を満たさんと、激しい律動を加える
のみだ。
力強いピストンのたびに、四つん這いになったさくらの乳房がたぷたぷと淫らに揺れ
動いている。
連続の激しい肛姦によって、赤く爛れてきたさくらの粘膜には腸液が粘ついてきていた。
それがペニスにまとわりつき、ぬらぬらと鈍く光を反射していた。

「んああっ、いいっ……あ、あ、だめ、いきそっ……大神さん、いきそうっ……!」

大神の動きは新次郎のそれに比べれば稚拙ではあったが、さきほど新次郎に一度
いかされただけあって、さくらは早くも頂点に昇り詰めようとしていた。
なんでこんなところを犯されて気をやってしまうのか、さくらにはさっぱりわから
なかった。
それでも、込み上げてくる官能の愉悦は前を貫かれている時と大差なく、さくらを
絶頂へと導いていく。
硬いものが荒々しく抜き差しされ腸内を抉ってくると、肛門には痛みが、背筋には
突き抜けるような痺れが走る。
その電流は子宮にまで到達し、さくらを激しい官能地獄へといざなっていく。

「だめっ、あっ……ホ、ホントにだめですっ……あっ、あっ……いく……ああ、
もうっ……!」
「さくらさん、まだいっちゃだめですからね」

今にも昇り詰めようとしていたさくらに、新次郎が冷たく命令した。
彼の言葉には逆らえない。
さくらは切なそうな顔をして新次郎を見た。

「ど、どうして……あっ……もう我慢できないんです……い、いきたい……ああっ、
大神さん、強すぎますっ……、そ、そんなにされたらいっちゃうっ」
「だめですよ。叔父さん、そのままでいいから、さくらさんを上にしてください」
「はっ、はっ、はっ……!」
「叔父さん!」

呼びかける言葉も耳に入らず、なおも腰を振り続ける大神の肩を新次郎が掴む。
大神は我に返ったように振り向いた。
まだ小さく腰は動かし続けている。

「な、なんだ新次郎。俺ももう……」
「慌てないでくださいよ。一緒に愉しみましょう」
「どういうことだ?」
「いいから言われた通りにしてください。いいですか、さくらさんに突っ込んだまま
でいいですから、そのまま腰を下ろしてください。そう、尻餅をつくみたいに」

大神は言われるままにさくらの腰を掴み、肛門の挿入したまま、どすんとベッドに
腰を下ろした。

「うああっ!」

座り込んだ大神の上に尻から落ちる格好になったさくらは大きく喘いだ。
入れたままのペニスが、座った衝撃でズンと深くまで入り込み、亀頭部が腸壁を
抉ったのだ。
その刺激はさくらを絶頂に押し上げるに充分だったが、新次郎に「いくな」と命令
されている以上、勝手に気をやることは出来なかった。
大神の胸の上に寝そべる形となったさくらは、下の大神が動くたびに悲鳴を上げた。
肛内に挿入されたペニスが、そのたびにゴロゴロと動いて腸内を刺激し回っている。
新次郎が何をするかわからず、大神も腰の動きを緩めていた。
但し両手はさくらの両乳房に回し、揉みしだいている。

「ひぅっ!」

新次郎の指が媚肉へ伸び、さくらの肉の割れ目を押し開いた。
中に指を入れると、ぷちゅっと蜜が噴き出してくる。
割れ目の頂点にあるクリトリスはすっかり膨らんでおり、そこを軽く摘んでやると、
さくらは呆気なくいってしまった。

「うああっ、い、いくっ……!」

さくらはギクッと裸身を痙攣させて背を仰け反らせた。
新次郎は肩をすくめ、少し大仰な素振りで言った。

「いくなって言ったのにいっちゃいましたね」
「ああ……。で、でも、あんなことされたら……」
「我慢強いさくらさんらしくもない。もっとも、セックスではあまり堪え性がなかっ
たですけどね」
「ひどい……」
「ひどいも何も本当のことじゃないですか。ふふ、ほらここだって随分よだれを垂ら
して欲しがってますよ。入れて欲しいんでしょ、ここにも」
「……」
「黙ってちゃわかりませんよ」

新次郎はクリトリスをつまみ上げながら、もう一方の手で濡れ濡れの膣に指を入れ
ていく。
細身の新次郎の指一本でもきついくらいの膣だが、いざとなると新次郎の巨根を奥
まで受け入れることが出来る。

「んあっ……や、指……ぬ、抜いて……あうっ……」
「抜いて? ウソばっかり。入れて欲しいくせに。ああそうか、指じゃなくてチンポ
を入れて欲しいんですね」
「やっ……」
「正直に言わないとこのままですよ。このままいきそうになっても絶対にいかせて
あげない。死ぬまで焦らしてやる」
「ああう……」

身体の下に入り込んだ大神は、相変わらずねちっこいまでにさくらの乳房を揉み込ん
でいる。
新次郎の方は指を根元まで差し込み、さくらの媚肉の奥の方をまさぐるように擦って
いた。



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