「「そろそろかな……。いいか、麻美。その姿勢を崩すなよ」
「なんだ? 何するんだ?」
「いいから見てなよ。あ、岩崎、カメラ頼むよ。ズームアップがいいな」
「……?」

もう麻美のアヌスなら充分に撮っている。
これ以上どこを撮るのかと思った航平が首を捻りながらも液晶を覗き込み、カメラの向きを調整した。
すると天野は、おもむろにパンツを脱ぎ捨て、充分に硬くなったペニスを掴むと、その先で尻の谷間を狙った。
察しがついた矢野がビックリしたように天野を見る。

「おい、まさか天野……」
「その「まさか」だよ。先にさせてもらうけど、いいよな?」
「あ……、ああっ!?」

麻美の尻がビクッと強張り、伏せていた顔が持ち上がった。
熱く硬い肉の感触。
天野の肉棒が肛門にあてがわれ、揉み込むように力を入れてきたのだ。
思わず麻美が慌てたような悲鳴を上げる。

「あ、あっ、そこ!? ち、違う、そこ違う、天野くんっ……!」
「いいや、ここでいいのさ。ボクは麻美のお尻の穴を犯そうと思うんだ」
「そんなっ……!」

麻美の顔から見る見る血の気が引いていく。
まさか、そんなことがあるわけがない。
排泄器官でセックスするなんて考えられなかった。
しかし天野は本気のようで、亀頭の尖った先を肛門にねじ込もうとしている。

「いやあっっ!」

麻美の裸身に活が入ったように暴れ出す。
ひとりで押さえ込むことになった矢野が慌てて麻美の両肩を押さえつける。
矢野には「そんなひどいことまですることはない」という思いはあるのだが、市丸先生と実は結婚していたという事実は彼にとって衝撃すぎた。
かわいさ余って憎さ百倍というわけでもないのだが、麻美に対して抱いていた幻想が崩れてしまい、釈然としなかったということもあり「お仕置き」するのもいいと思うようになっていた。

上半身を男子生徒に押さえ込まれ、今の麻美には尻を捩るくらいしか抵抗の術がない。
天野は余裕を持って暴れる尻を鷲掴みにし、自分で麻美の尻たぶをぐいっと大きく割り開いた。
そして、脅えてひくつくアヌスに亀頭を差し込み、本格的に挿入していく。
航平は「ズームで撮れ」と言われた意味をここで理解し、カメラを三脚から外して手で持ち、くっつきそうなくらいの接写で決定的瞬間を捉えようとしていた。
麻美は撮影されていることを気づくことも出来ず、絶望的な悲鳴を上げている。

「そ、それだけはやめてぇ、そんな変態はいやあっ! お、お願い、お願いだからっ……何でも……何でもしますっ、だからそれだけは……」
「何でもするって言うなら、諦めてお尻をボクに捧げるんだね。ああ、そうそう、市丸先生とこっちはしてないんだろう?」
「あっ、あたりまえ、あっ! いっ、いや……やめて!」
「そうだよね。じゃあ、麻美のここの「処女」はボクがもらうことになるんだ」
「そんなのいや……んっ? ひっ!? ひぃ!」

引き裂かれる苦痛が酷い。
恭介と初めて結ばれた時も痛かったが、それでも思ったほどではなかった。
何より初めて恭介と、と思うだけで、痛みよりも嬉しさの方が優ったからだ。
だが、肛門などというあり得べからず箇所を犯されることとなり、その痛みは格別だった。
強引に押し入ってくる大きなものに、アヌス粘膜が否応なく拡張されていく。
あまりの痛みに麻美の美貌が苦しそうに歪む。それでも天野の肉棒は遠慮なく入ってくる。
天野は天野なりに気は遣っているらしく、性急に入れようとはしていない。
もっとも太い亀頭を通してしまうと、ホッとしたようにゆっくりと腰を送り、奥へとペニスを進めていく。

麻美の方は、亀頭は肛門をくぐり抜ける時の激痛が酷く、失神しそうになった。
それでもそこが通り抜けてしまうと、あとはずぶずぶと太い肉茎が腸内に入り込んで行くのを止めようがなかった。

「いっ……たいっ……くっ、さ、裂ける……裂けちゃうぅ……」
「ボクも……うっ……だいぶきついよ。だが大丈夫そうだ、キミのお尻の穴は切れてないみたいだ。ボクのペニスに粘りついてくるよ」
「あう!」

とうとう天野が根元まで押し込み、彼の下腹がお尻にぺたんと当たると、麻美は白い喉を仰け反らせて悲鳴を上げた。
腸管いっぱいに何か太いものが詰まっている感覚がたまらなかった。
少しでも動くと、肛門がピリピリと痛み、今にも裂けてしまいそうな気がする。

(ウ、ウソ……こんな……こんなことって……天野くんのが……天野くんのが本当にあたしの……あたしのお尻の中に入ってる……あ、あ……)

麻美は苦痛で身動きもとれないが、天野の方もそんな彼女を気遣って慎重にことを進めている。
ここで欲望のままに無理に律動をして裂傷でも作ってしまったら元も子もなくなる。
当分、アヌスを弄ぶことは出来ないし、麻美も二度と受け入れようとしないだろう。
それよりは、じっくり時間を掛けてでも肛門性交の快楽を叩き込むことが得策だった。
幸い、これまでの肛門愛撫を受ける麻美の様子を見ていると、どうも人並み以上にここも感じるらしい。
尻の形が良い上に感度も良好となれば、ますます壊すわけにはいかなかった。

苦悶する美少女の表情と悩ましげに悶える豊かな臀部に魅入られ、航平どころか矢野までが、その結合部を凝視した。
レンズがくっつくほどの接写を挑んでいる航平に苦笑を浮かべつつ、覗き込む矢野やカメラを構える航平が見やすいように、ゆっくりとピストンしている。
太いものを呑み込んだアヌスの粘膜が巻き込まれるように中へ入り、まためくれ上がってくるのが何とも淫らでいやらしい感じがした。

天野は、五度、六度とゆっくり抜き差ししてじっくりとギャラリーに見せてから本格的に犯し始める。
深々と突き刺され、腸どころか胃が押し上げられるような錯覚を覚え、麻美は苦しそうに呻いてガクリと突っ伏した。

「おいおい、まだ始まったばっかりだよ。簡単に失神されちゃ困るな」

天野はそう嘯くと、ぐうっと更に深く抉ってくる。
途端に活が入ったように麻美はビクッと痙攣し、喉を反らせて「ああっ」と呻いた。
丸い尻に天野の腰がぺたん、ぺたんと叩きつけられるような強い律動に耐えきれず、麻美は口をパクパクさせて喘いだ。
痛いというより息苦しい。
口を塞がれているわけではないが、肛門いっぱいに太いものをぶち込まれていると、思うように息が出来ないらしい。

(し、信じられない……こんな……みんなが見てる前で、お、お尻を犯されるなんて……)

麻美は、とても現状が信じられなかったが、そう思う心さえうつろになるほど、肛門性交の威力は凄まじかった。
今はただ、自分のアヌスを奥深くまで貫いている天野の男根のたくましさを思い知らされ、頭がくらくらしてくる。
さらに女子高生妻を戸惑わせているのは、そこを犯されているうちに、苦痛だけでなく腰の深いところから暗いが妖美な快楽だった。

「や、やめて、あうう……天野くん、あっ……お願い、ああ……」
「よくなってきたんだろ、麻美。声が色っぽくなってきたじゃないか」
「ああ……そ、そんなこと、ないわ……あう……も、もう、お尻はいやあ……」

見ている航平と矢野は、もう股間の勃起を隠そうともせず、息を飲んで麻美と天野の肛門セックスを見つめていた。
麻美の悩ましい美貌と、両者の結合部から目が離せなくなっている。
初めてだというのに激しく突き上げられる肛門から背筋に向かって、ビリビリと強く痺れるような電気が流れていく。
肛門だけでなく頭の芯まで白く灼け爛れそうになり、麻美の喘ぎも熱く、絶息するようなものに変化していった。

「やめて……んんっ……もう死ぬ……死んじゃう……お、お尻が死んじゃう……」
「可愛いこと言うな、麻美。そんなにいいなら、もっと激しくしようか」
「や、だめ……こ、これ以上されたらホントにおかしくなっちゃう……」

ぐぐっと大きく腰を打ち込まれ、深くまで貫かれると、胃が口から飛び出そうになる。
逆に引き抜かれると、今度は腸ごと持って行かれそうな気がした。
それくらい麻美の腸内粘膜が天野のペニスにへばりついていたということだ。
天野は抜き差しするばかりでなく、腰を自在に回転させて上下左右に肉棒を操り、麻美の腸内をかき回した。
平仮名の「の」を書くように腰を使い、麻美の尻を揺さぶる。
じっくりと麻美のお腹の中をかき混ぜたかと思うと、一転して激しく腰を打ち込んでみせる。

「ああっ、おっ、お尻っ……変……変になるっ……」

麻美が徐々にアナルセックスの快感を得ていくのを見ているだけで、天野の方も暴発寸前になっていく。
そうでなくとも彼女の肛門括約筋は、かなり強くペニスを締めつけて搾ってきているのだ。
それまではじっくり麻美の官能を引き出すことに専念していたが、麻美の痴態を見るにつけ、さすがに我慢が利かなくなってきた。
肉棒を打ち込む速度を一気に上げて、柔らかい臀部の肉を押し潰すように抉り込んだ。

麻美の豊満な臀部に腰がぶち当たる肉の音を響かせ、同時に結合部からは腸液とカウパーの混じった粘液がにちゃにちゃを水音を立てていた。
根元まで一気に刺し貫き、それをまた一息で引き抜く。
それを何度も繰り返してやると、麻美の悲鳴を喘ぎは一層に高まっていく。
見物しているふたりも、壮絶な肛門性交に興奮冷めやらず、とうとう自分のペニスを引きだして自慰している有様だ。
麻美の官能的な喘ぎを聞くにつけ、天野もいよいよ射精を自覚した。

「ひっ、ひぃっ……激しっ……激しいっ、天野くんっ……こ、壊れる、お尻、壊れるぅっ……」
「くっ……、もう少し……もうちょっとだ、麻美っ……」

天野の背にゾクッとするような、悪寒によく似た感覚が突き抜ける。
腰が重くなり、そこから足の裏に向かってピリッと電気が走った。

「ううっ……で、出る……いくぞ、麻美っ!」
「いやああっ……!!」

射精されることにおののいた麻美の肛門がキュッと引き窄められ、咥え込んでいたペニスを思い切り食い締めた。
その刺激は一気に天野の自制心を解放させ、欲望の濁液を思い切り放った。

「うああっ……!」

射精された瞬間、麻美は目を剥いて背骨が折れそうなほどにのけぞった。
腸内に撒き散らされた精液の熱さ、おぞましさのせいなのか、それとも天野とともに絶頂してしまったのか、麻美本人にもよくわからなかった。

「うっ……くそ……で、出るっ……」

天野はそう呻きながら麻美の尻を鷲掴みにして、自分の腰に密着させている。
麻美は、自分のお尻の中で天野のペニスがびゅるびゅると射精しながら暴れているのを実感していた。
天野は麻美の腰を抱え込んで根元まで肉棒を押し込んだまま、精嚢に溜まっていた精液を思い切り吐き出している。

(くそ……、何て尻をしてるんだ……こんなのボクだって初めてだ……)

天野は、麻美のアヌスの収縮に併せるようにしてびゅくっ、どびゅっと射精を続けた。
そのたびに腸壁に粘っこい精液が直撃し、麻美はぶるるっと腰を震わせる。
それでいて、さらに射精を求めるかのように肛門が何度も締まったり緩んだりを繰り返している。

天野は全部で出し切るまで麻美の尻を抱えて射精を続けた。
ようやく満足するまで射精すると、ホッとしたように麻美を解放した。
腰を離された麻美は、そのままどさっとベッドに倒れ込んだ。
盛り上がった尻がビクビクと痙攣しているのが生々しかった。

「お、おい、もういいだろ!? 今度はオレ……」
「ま、待て、僕が先だ」

ふたりは、天野と麻美の肛門セックスを見せつけられ、危うくオナニーで出してしまうところだった。
航平と矢野は射精寸前と何とか我慢し、ほぼ同時にぐったりしている麻美の裸身に覆い被さっていく。

「あ、やあっ!」

ぐったりしていた麻美だったが、ふたりの同級生が襲いかかってきたことで我に返った。
今度はこのふたりに嬲られる。
それも天野が見ている前で、しかも撮影されている。
これ以上の恥辱には耐えられそうになかった。

しかし、排泄器官を使われて禁断のセックスをさせられ、思いもよらず気をやらされて心身共に疲労していた。
性欲を剥き出しにした男子高校生の腕力に敵うはずもない。
腹這いのまま逃げようとずり上がる麻美の背を航平が押さえ、ばたつく脚を矢野が抱え持った。

「暴れないで、小野原」
「矢野くん、酷い! ああ……、矢野くんがこんな人だなんて……」
「それを言われると辛いよ、小野原。僕自身、そう思わないこともないんだ。でも……、でも、こうでもしないと小野原は僕のものになってくれない」
「あたしは……」
「わかってる。市丸先生のものなんだろう? 僕もそう思うようにしたんだけど、この気持ちはそんな理屈じゃ割り切れないんだ。だから……」
「焦れったいな、矢野! 今さら、そんなことはどうでもいいだろうよ。オレたちは小野原……いや、オレも麻美と呼ぶことにするか。矢野もそうしろ。とにかく、麻美を……この女をオレたちのものにしたい、それだけだろうが。愛だの恋だの、吐き気がするぜ。格好つけんなよ」
「……」
「おまえもオレたちと同じなんだよ。毒を食らわば皿までって言葉、知ってるだろ?」

航平にそこまで言われ、矢野も吹っ切ったように頷いた。
まだ麻美に恋している面があって、ややもすると彼女の泣き落としに気持ちが萎えそうになってしまう。
それを思えば、こうして三人で麻美をものにするというのは、結果的に正しかったのだ。
そう思うしかなかった。

航平の方はもう完全に割り切っており、麻美の肉体を貪ることしか考えていない。
喜々として麻美の顎を持ち上げ、その顔を正面から見据えた。

「へへ……、天野とやった尻のセックスはどうだったんだ?」
「……」

答えることが出来ず顔を背けようとしても、航平がその細い顎をしっかり掴んでいる。
航平はそのまま天野の方を向いて言った。

「どうやらお尻は初めてだったようだが、それは天野にとられちまった」
「いいじゃないか。このままやれば、おまえが二番手だ」
「それもいいな。いずれはオレもそっちでしてみたいけど……」

そう言って航平はにやりと笑う。

「オレも初めてのこと、やってやりたいんだよ」
「なんだ?」
「口だよ、口。どうだ、小野原……じゃなかった、麻美。おまえ、口でしたことあるか?」
「……」

顔を真っ赤にして目を閉じ、回答を拒否する麻美に代わって天野が言う。

「……おまえ、何言ってんだ。麻美はこれでも人妻なんだぜ。しかも相手は市丸先生……、つまり大人だよ。それくらい市丸先生がやらせてるに決まってるじゃないか」
「……くそ、それもそうだな」
「それにな、悪いけどボクも麻美の口は使わせてもらったよ」
「っ……!」

天野の口調に、麻美はいたたまれないように小さく顔を振った。
否定ではなく「恥ずかしいから言わないで」という感じだ。
それを見て航平は些かがっかりしたようだが、すぐに気を取り直した。

「ちくしょう、そうなのか。まあ、いいや。少なくともオレは初めてなんだよ。女に咥えさせるのって」
「そうか。じゃ、よく教えてもらえ」
「そうさせてもらうさ。いいな、麻美」
「いや……」

麻美はそう言ったものの、この状況で拒絶しきれるはずもない。
抗いも弱々しいものだった。

「ひ……!」

目の前で航平が仁王立ちとなり、思わず麻美は身を引いた。
航平はパンツをずり下げ、これ見よがしにペニスを取り出していたのだ。

「い、いやっ……! ああっ」

慌てて顔を背けたもののの、そこには下半身裸になった矢野の股間があった。
右を見ても左を見ても男性器がある。
太さや長さ、そして反り返り具合も微妙に異なっていた。
共通しているのは、ビキビキとして見るからに硬そうなところだ。
麻美の肉体への欲望を各層ともしない。
おののく麻美を面白そうに天野が見物していた。

「してあげなよ、麻美。ボクのにしたようにさ」
「や……、あ、矢野くんまで……いや!」

這いずって逃げようとした麻美の腰を矢野が押さえ込む。
航平は麻美の前に立ち塞がり、その顎を持ち上げてペニスを顔に突きつけた。

「ほら、しゃぶってよ、早く」
「いや……」
「気取ってるなよ。天野のは咥えたんだろうに、ほら!」
「や! ま、待って、んぐうっ!」
「うはっ……、あったけえな、これ」

航平は、初めて女の口を味わい、その温かさとぬめぬめした感触にゾクリとした。
一方の麻美は強引に口へ突っ込まれ、悔しさと恥辱で目に涙すら浮かべている。
だが、航平はそんな麻美にはお構いなしで、その口を犯しにかかっていく。

「ん、んぐ……んうっ……むううっ!」
「何恥ずかしがってんだよ、ほれ、もっと口開けろって。舌を使え」
「んむっ……くうっ……」

その清楚な美貌に苦悶の色を浮かべている麻美の口の奥まで、航平は肉棒を挿入していく。
喉奥まで突かれ、さすがに苦しくて、麻美はドンと航平の腹を押して口からペニスを吐き出した。

「んぐっ、けほっ……、く、苦しいわ、岩崎くん……、そんな無理に押し込まな……ぐうっ!」
「うるせ! 四の五の言ってないでやれっての」

再び男根を押し込まれ、麻美は噎せ返りながらもそれを咥え、仕方なく舌を使い始めた。どうせ、どう抵抗しても結果は同じなのだ。
思い切り暴れて拒絶しても、ビデオをネタに使われて結局は言いなりになるしかない。
なら、早く済ませた方がマシである。
覚悟を締めた……というより、半ば諦めて麻美は口を大きく開き、航平の反り返った肉棒を呑み込んだ。
初めてのフェラチオで興奮している航平は、遠慮なく麻美の喉を突いてくる。
麻美は何度も吐き気に襲われ、嘔吐き、噎せ返った。

「んぐっ……ぐううっ……くっ……うごっ……むぐうっ!」

あまりの苦しさに、麻美は無意識のうちに顔を振りたくり、吐き出そうとしてしまう。
だが航平は麻美の頭をぐっと抑え、決してそれを離さなかった。
麻美はロクに呼吸も出来ず、苦しそうに表情を歪めている。
さすがに見かねたのか、天野が笑いながら航平を窘める。

「岩崎、あんま無理させるなよ。それじゃ息が出来ないよ」
「そ、そうか……。でもよ、気持ち良くってさ、我慢できなくなっちまうんだ」
「わかるよ。でも加減しろよ、麻美はおまえだけのものじゃないんだからな」
「わかってるって。麻美! 奥まで突っ込まれたくなかったら、もっと愛情込めてしゃぶれよ、市丸先生にやってるみたいにな」
「……」

愛する夫のことを持ち出され、悔しさと背徳感に苛まれつつも、麻美は懸命に舌を動かしていた。
舐めるたびにそれはムクムクと膨らみ、さらに太さを増していく。

(やっ……、どんどんおっきくなってく……、あたしが舐めているから……そんな……ああ……)

亀頭や裏筋といった敏感な箇所に麻美の舌を感じ、航平は気持ち良さそうに呻いた。

「そ、その調子だ。くうっ、たまんねえな、麻美の舌使い。くそぉ、市丸先生にも毎晩こんなことしてやがったのか」
「んんっ……」

夫のことを言われるのはイヤなのに、なぜか麻美自身も昂ぶっていく。
口唇愛撫は一方的な奉仕のはずなのに、麻美は何もされていない性器が熱を帯びてきているのを感じていた。

(い、いや、あたし……そんな……)

淫らな思いを振り切り、イヤなことはさっさと済ませようとばかりに、麻美は必死に舌と唇を併用し、航平の男根を愛撫していく。
同級生の男の子相手にこんなことをする自分が情けなく、哀しく思うのだが、今はとにかくこの場を切り抜けるしかない。
否応なく麻美は屈辱の性技を尽くさねばならなくなっている。
航平に強要され、強引に喉元まで咥え込まされた麻美の口元からは、肉棒を舐めしゃぶる淫らな音が聞こえてくる。
猛烈な男臭のするペニスを口にさせられ、そのフェロモンをモロに受け取ってしまい、麻美の両頬はほんのりをピンク色に染まっている。
屈辱的な奉仕を強いられているということで、彼女の持っていた被虐官能は花開き、背筋がゾクゾクするほどの背徳感に責め苛まれながらも、次第に行為にも熱を帯びていく。

「んん、んじゅっ……ふんんっ……ちゅっ……んむ、ちゅううっ……じゅぶっ……」

遠慮なく喉まで突いてくる航平の腰を押さえつつ、麻美は亀頭から根元まで丁寧に舌を這わせ、舐めていった。
口が疲れたのか、端からは透明な唾液が垂れ落ちている。
普段の麻美からは想像もつかぬ淫靡な姿に、脇で見ていた矢野もたまらずその尻に襲いかかる。
尻を撫でられたかと思うと、その肉の狭間に熱いものが押しつけられる。
その異様な感覚に、麻美は驚いて口から肉棒を吐き出して後ろを振り返った。

「ぷあっ……、あ、矢野くんっ……」
「麻美……、僕ももう我慢出来そうにない。一緒にさせてもらうよ」
「そんなっ……、い、今は岩崎くんのを……」

航平は麻美の黒髪を掴んで前を向かせ、再び咥えさせようとする。

「一緒にすればいいだろ! ほら、勝手に口から出すなよ、気持ち良かったのに!」
「やっ、そんな無理矢理……むぐうっ!」

亀頭を口にねじ込まれ、目を白黒させている麻美を哀れに思いつつも、矢野も欲望を抑えきれなかった。
目の前で、惚れた女が犯されかかっており、自分もそれに参加できるのである。
相思相愛ならともかく、既に麻美には夫がいる。
このままでは矢野の気持ちは通らない。
奪うしかないのだ。
矢野は一瞬ためらった後、媚肉にあてがった肉棒をそのまま押し込んでいった。

「んん!? うぐ、ぐううっ……!」

麻美は喉を反らせて呻いた。
悲鳴を出したくとも口の中には航平の男性器がある。
もうぬめり始めている膣襞を押しのけるようにして、矢野のものが挿入されてきた。

(や、また……また矢野くんのが、ああ……は、入ってきちゃうっ……んんっ……ああっ)

矢野は麻美の尻を優しく撫でながら腰を揺すり、その膣を串刺しするようにずぶずぶと挿入していった。
思わず矢野は顔を顰める。
やはり麻美の中はきつかった。
それでも濡れてきていたせいか、矢野の太い胴回りのものを根元まで呑み込み、腹がぺたんと柔らかい尻たぶにぶつかる。
矢野のお腹と自分のお尻が密着するまで押し込まれてしまうと、麻美はぶるぶると全身をわななかせて喉を鳴らした。

(や、やっぱり太っ……ダンナ様のよりも太い……んっ、あ、お、奥まで入れようとしてる……んああっ……)

矢野は腰を捩りながら、出来るだけ深くまで挿入すべく努力していた。
そのたびに太くて硬いもので膣内部を擦られ、麻美の身体はビクンビクンと何度も痙攣する。
同時に、キュッと膣口が絞まり、矢野のものを締めつけていた。

「んっ……全部入ったよ、麻美」
「んうう……」

麻美はイヤイヤするように顔を振るが、口に航平のものを咥えていてはそれも満足に出来ない。
矢野が軽く腰を突き上げると、麻美は目を剥いて仰け反り、背中をたわませる。
その様子が矢野の昂ぶりを招き、抵抗を愉しむかのように膣奥を抉ってきた。
麻美の鋭い性反応を見ているだけで、挿入したペニスがどんどんと大きく膨らんでくるのがわかる。
何ともしても麻美を自分のものにしたいという思いが矢野を支配していた。
一度や二度レイプしたくらいでは麻美の心は動かないだろう。
ならば、もう二度と市丸先生に顔向け出来ないくらいに責めて、数え切れないほどに絶頂させて、その屈辱と快楽を思い知らせればいい。
終いには、市丸先生のことを考えることが出来ないほど、性的に屈服させるのだ。
冷静な矢野にして、そんなあり得ないことを妄想させるほどに、麻美の肉体と媚態は男にとって蠱惑的なのだった。
自分がいくよりも麻美を感じさせようと、矢野はゆっくりと腰を回転させて、その内部を思い切り擦り上げる。

「良い具合だよ、麻美……。僕のものがそんなに気に入ったのかな」
「んんっ……んくっ……むうう……」

そんなことないと首を小さく振ると、口の中の肉棒がゴロゴロと動き回って航平に新たな快楽を与える。
航平も興奮していた。
口にペニスを咥えさせている麻美が、後ろからも犯されている。
その痴態に昂ぶった航平は、さらに力強くその口を犯し、手を伸ばして揺れる乳房を鷲掴みにして揉みしだいた。

「んんんっ!? んうう!」
「うお、たまんねっ。何このすべすべな肌、もち肌ってか、絹肌ってか……」

イヤイヤと顔を振ろうとする麻美の頭を押さえ込み、なおも柔らかい乳肉に指を立てていく。
抓るように乳首を嬲り、豊満な乳房をこねくり回した。
もはや愛撫というよりも、己の欲望をストレートにぶつけているような揉み方だ。
痛いのか、それとも気持ち良いのかわからないような苦悶の表情を浮かべつつ、麻美は前後の攻撃を受け止めていた。肉部尾をしゃぶる口から漏れる息も弾んできていた。

「ふっ、んっ、んっ、んうっ……んふう、じゅっ……ちゅちゅ……んじゅうっ」

航平にいじくられる乳首が反応し始め、徐々に硬く尖り始めていくのを麻美は情けない思いで実感していた。
愛されているのとはほど遠い行為なのに、性的な快感を感じている自分の肉体が信じられない。
息継ぎと喘ぎを堪え切れず、苦しくていったん口から男根を解放しても、またすぐに自分から咥え込んでいった。
その様子は、まるで麻美の方がペニスに執着し、むしゃぶりついているように見える。

「んっ、んう……ああ……ぷあっ、はあ、はあ、はあ……あむ……んじゅっ……ちゅぶぶっ」
「……苦しそうだな、麻美……くっ、でも、その顔がいいんだよ」

航平はそう言いながら、自分の方もつらそうに顔を歪めている。
麻美の口腔愛撫でもたらされる快感で、油断するとつい射精してしまいそうになるからだ。
バックから矢野に突き込まれ、乳房を航平に愛撫され、口を存分に犯される。
その異常な性愛に麻美の方も興奮していき、ますます息遣いが荒くなっていった。
航平に指摘された通り、その清楚だった美貌は、苦痛というより堪え切れぬ喜悦を持て余しているように苦悶していた。
激しく抜き差しされ、口から見えるペニスは、麻美の唾液で濡れ光り、その淫猥さを際立たせている。

突如、口の中が圧迫されてくる。
ぐぐっと亀頭が一回り大きくなったような気がした。
途端に航平が泣きそうな声で限界を訴えた。

「くそっ、気持ち良すぎだよっ……、で、出そうだ!」
「んむうっ……」

やっと終わると思った麻美は、さらに舌技を駆使して航平のものを愛していく。
つらく苦しくても、無理に喉の奥までペニスを差し込み、亀頭を刺激した。
そうすると航平が何とも気持ち良さそうな、あるいはつらそうな顔をしていたからだ。
きっと喉の奥で亀頭を擦ると快感が強いのだろう。早く出させて終わりたかった。
麻美は、亀頭の先がぬめってくるのを舌で知った。
透明な粘液が漏れ出ているのだ。
これが射精に繋がることは、麻美も経験上知っている。
喉から亀頭を出し、その先を舌で包み込むように舐めると、航平はたまらず射精に追い込まれた。

「ちくしょっ……ダメだ、出るっ! 麻美、このままだ、このまま出すぞ!」
「んんんっ!」
「イヤじゃねえよ、飲むんだ、いいな!」

激しく顔を振って拒絶する麻美の頭を上からぐいっと押さえ込み、航平はそのままぶるるっと身を震わせた。

「むううっ!? ぐううっ……!」

その瞬間、麻美は大きく目を見開いた。
勢いよく熱い精液が麻美の喉に噴き出され、口腔内を白濁液で穢していく。
口を離そうと航平のお腹を押したものの、男の力には敵わず、そのまま顔を股間に押しつけられたまま射精された。

「んぐ……んんっ……んく……んくっ……ごく……んくっ」

びゅくっ、どびゅびゅっと何度も発作を繰り返して精液が発射されていく、
信じられないほどの勢いと量で、たちまち麻美の口の中は航平の精液で満たされてしまう。
絶対に飲みたくなどなかったが、ペニスを咥えたままで射精されたため、口中精液でいっぱいになった。
どうしようもなく、麻美はその濃い粘液を嚥下するしかなかった。

(の……飲みにくいっ……喉に絡んで……ああ、いや……)

それでも飲みきれず、唇の端から、白い塊のような精液がぼたりぼたりと垂れ落ちる。
麻美の白い喉が何度も動いて自分の精液を飲み下しているのを見て航平の興奮は冷めやらず、射精欲も収まらなかった。
満足するまで腰を振り、精を放って、そのほとんどを麻美に飲ませると、ようやく満足してその口からペニスを抜いた。

「ほうっ……、すっげ気持ち良かった……。口って、こんなにいいのかよ……」

航平が放心したようにそう呟くと、天野は小さく頷いた。

「だろ? ある意味マンコ以上だよね。ベロとか唇は自分の意志で動かせるから、こっちを気持ち良くさせる術もわかるってことさ。それにね、マンコ犯すのは女の同意は必要ないけど口はそうはいかないんだ。マンコは無理に突っ込めばどうにかなるけど、口にそんんなことしたら噛み切られるかも知れないだろ? それをされなかったってことは、女も同意したか、あるいはこっちに服従したか、だよ。どっちにしろ征服欲が満たされるよね」
「なるほどなー」

航平はそう言って感心した。
天野のように理屈っぽく考えたことなどなかったが、確かに一理あると思った。
そして、四つん這いのまま唇から白い糸のような精液を垂らして呆然としている麻美を見て、これから性器を犯す前にいつも口を犯してやろうと思うのだった。
やっとひとり射精させた、しかしその精液を口で受け止めさせられ、挙げ句飲まされたことで放心していた麻美は、再びバックから矢野にピストンされ、我に返った。

「やっ……やあっ、矢野くん、ああっ!」
「岩崎が終わったんだ。今度は僕だよ、麻美」
「そんな……いや!」
「岩崎は良くて僕はだめなの?」
「そ、そういうことじゃ……」
「じゃあ、いいよね」
「ひっ……、んああっ、だめ、そんな深くっ!」

また媚肉内をかき回され、ペニスから解放された口からは、あられもない喘ぎ声が溢れ出す。
ズンと深く突かれて「ああっ」と苦悶するような呻き声が上がったかと思うと、ゆっくり抜き差しされ、今度は「ああ……」と快楽を堪能するような声に変わる。
苦悶する美貌も喘ぎよがる表情も、ともに男を刺激することこの上ない。
出したばかりの航平までもが、早くもペニスを勃起させ始め、自分でしごいている。

「んん……ああ……あうっ……いっ……はああっ……や、のく……あっ!」

腰をゆっくり引き抜くと、麻美の内部に呑み込まれていた矢野の男根が愛液にまみれた姿を現してくる。
カリが入り口に引っかかるくらいまで引いてから、今度はずぶっと一気に根元まで貫いた。
鋭い衝撃に麻美は背を弓なりにし、白い首を晒して喘ぐ。

「ああっ……!」
「いいだろう、麻美? 僕のは気持ち良いって言ってごらん」
「そっ、そんなこと……」
「言えないの? それとも僕のは気持ち良くないのかな?」
「……」

麻美は悔しそうに俯き、唇を噛んだ。
ウソでも「気持ち良くなんかない」と言えばいいだけなのに、なぜか麻美はそう言えなかった。
相手が矢野だから?
それとも、航平や天野相手でもそう言えないのだろうか。
悦楽と恥辱に責め苛まれながら、麻美は必死に一線を守っている。
否定は出来ないまでも「夫よりいい」とだけは言えない。
それを口にしてしまえば、もうあの人の妻でいる資格はないと思っていた。

快楽と夫への愛情に挟まれ悩み、そして悶える少女が発するフェロモンが男たちを舞い上がらせる。
口ごもる麻美を責めるかのように、矢野は一転して強い律動を与えた。

「あっ、あっ! そんな強くっ……ふああっ」

襞が絡みつき、締めつけてくる膣から肉棒を引き摺り出し、また奥まで思い切り突き込む。
大きなグラインドと長大なストロークによって生み出される深くて重いピストンで、麻美は一歩、また一歩と官能の深みに追いやられていく。



「んっ、はああっ、だめっ……矢野く、あっ……し、しないで、これ以上……もう、あっ……やっ……んあっ……いうっ……はんっ……」

深々と突かれたものを引き抜かれ、やっとのことで息をしていると、すぐにまた抉り込まれて甲高い悲鳴を放った。
それでも、感じていることは最早隠せる状態ではなく、挿入を繰り返される媚肉からは愛液が滴り、シーツに大きな染みを作っていた。
それを見るまでもなく、犯している矢野にはペニスで実感できた。
あれだけきつかった内部が少し緩くなり、それでいて締め付けはきつくなってきている。
内部はもうどろどろの状態にぬめり、抜けそうになるところを襞がへばりつくように絡んできた。たまらない快感だった。

「麻美……、きみも感じてくれてるんだね。僕にはわかるよ」
「やっ、あたしは……んんっ……もうや……あはっ……いっ……」
「恥ずかしくて言えないんだろう? 麻美らしいよ。でもね、きみのオマンコは僕を咥え込んで離そうとしないんだよ。自分でわかるだろう?」
「そんなこと……んんっ……な、ないっ……ああっ」

否定はしたものの、麻美は自分の言葉に虚しさを感じている。
もう誤魔化しようがないほどにあそこは濡れそぼち、矢野の指摘通り、内部のお肉が彼のペニスにしっかりと密着していっているのがわかるのだ。

「はああ……あうう……お、お願い、もう、あっ、し、しないで……でないと、あたし……あう……」
「これ以上するとどうなるの? いっちゃいそう?」
「くっ……」

いくら矢野相手とはいえ犯されている状態で、しかも航平や天野が見ている前だというのに、甘い声を上げて喘いでいる自分が信じられない。
麻美は堅く目を閉じ、奥歯が軋むほどに噛みしめて、懸命に声を殺している。
しかし、後から後から波打つように押し寄せてくる性の愉悦は、少女を困惑させ、崩壊させるのに充分だった。
その若い肉体は熱を帯び、航平が感嘆した肌にはじっとりと汗が浮いている。
その汗で、ほつれた髪が綺麗な額にへばりついていた。
いつもの清純そのもののイメージは消し飛び、凄惨なまでの妖しい美しさだ。
麻美はようやく口を小さく開け、蚊の鳴くような小さな声で言った。

「お願い……あっ……矢野くん、お願い……もう許して……あう……もう、やめ……あっ!」

麻美の哀願を嘲笑うかのように、矢野は急激に攻勢を増した。
反り返ったペニスの先が背骨に擦れるほどに強く抉り、腰をしゃくって深くまで貫く。
麻美は驚いたように尻を振り、手に作った拳をぎゅっと握る。

「やはああっ、は、激しいっ……だめ、そんな強くしたらっ……矢野くん、許して、ああっ!」
「あ、麻美っ……そんなによがったら僕も我慢できなくなる……くっ、そんなに締めるなって……うっ……」

そう言って呻きながらも、矢野は麻美の腰をしっかりと抱え持ち、激しく突き込んでいる。
時々手を伸ばし、ピストンされて大きくゆさゆさと揺れる乳房をぐっと掴み、強い愛撫も与えている。
ピクピクと震えている硬い乳首をきゅっと捻ると、麻美はもうそれだけで気をやりそうなほどに大きく喘いだ。
ますます膣の収縮は強くなり、いよいよ矢野も限界を感じてくる。

「うっ……もう、僕も……麻美、い、いいよね?」
「ああっ……い、いいって何が……いっ……あうっ……」
「このまま出したいんだ……、いいだろ?」
「そんなっ……」

麻美の悲鳴と共に、航平までもが抗議の声を上げた。

「ちょ、待てって、矢野! おまえ、そりゃまずいだろうよ、いくらなんでも……」
「そんなこと言っても、僕ももう我慢できないし、これで抜けってのは酷だよ……」
「……」

そのやりとりを聞いていた天野が小さく頷いて言った。

「……いいよ、矢野。出しちゃえ」
「えっ!?」
「おい、マジかよ、天野!」

麻美の驚いたような声と航平の意外そうな声が被った。

「……いいのかよ、ホントに」
「いいさ」
「だってさ、中で出しちゃったら……その、妊娠するかも知れないぜ。そうなったら、いくら何でも……」
「いいじゃないか」

と、天野は事も無げに言った。
そして、今にも射精しそうな顔になっている矢野を唆す。

「いいよ、出して。話があるから、さっさと終わらせてくれ」
「……わかった。いくよ、麻美」
「そんな、ひどいっ……あ、あたしの気持ちは……ああっ!」

矢野は、出来れば同時に麻美もいかせようと、乳房を揉みしだき、クリトリスも嬲った。
膣内と肉芽、乳房、乳首を同時に責められ、麻美はまた官能の淵に引きずり込まれていく。
中に出されるかも知れないという恐怖に脅えながらも、麻美の媚肉は頂点に向けてピクピクと痙攣し、収縮を繰り返していた。
本人は膣内射精を拒んでいるのに、肝心の媚肉の方は精液を待ち望んでいるかのようだった。
膣襞は搾るように締めつけ、腰は食い締めるようにペニスを刺激する。
そうした肉体的なものだけではなく、仕草でも矢野を痺れさせていく。
麻美の腰は勝手にうねり、尻は妖艶に揺れ動いて男の官能を揺さぶってくるのだ。
もう矢野は我慢しきれなかった。
そして我慢する気もなくなった。

「い、いくよ、麻美っ……!」
「だ、だめだめ絶対にだめえっ……中はだめ、お願い、矢野くんっ……何でも……どんなことでもするからお願いっ……中だけはやめてっ!」
「な、何でもするなら……中で僕を受け止めてくれっ!」

矢野はぶくりと亀頭が膨らみ、陰嚢が引き攣るのを感じた。
そして次の瞬間、尿道が痛いほどの勢いと熱さを持った塊が、亀頭目がけて走り抜けていく。
射精感が背筋がぶるるっと震わせ、尿道を駆け抜けた精液がついに麻美の苗床にぶちまけられた。
熱い粘液が胎内で直撃したのを感じ、麻美はグンと大きく背中を反り返らせて絶叫を上げた。

「いやああああっっっ……!!」

びゅるるっと音が聞こえそうな勢いで射精を受け、麻美は唇を開けてわなわなと痙攣した。
愛する恭介とのセックスでは何度も感じていた感触だが、夫以外の男のものだと思うと、背徳感が脳裏を灼いた。
しかも勢いの強さが段違いだ。
子宮口に直撃するほどに勢いで射精され、麻美はその凄さに呻いた。

「あ……あ……ひ、酷い……ホントに……ホントに出した……な、中で……中で出された……ああ……やだって言ったのに……やめてって言ったのに……なんでこんな……ああ……」

じんわりと子宮内が生温かくなっていく。
矢野の精液が染みこんでいるのだ。
恭介のそれは、何とも温かくて愛おしいものと感じられたが、今回は胸が悪くなるような気持ちになる。
熱い粘液を吐き出されたというのに、悪寒がして背中がゾクゾクと震えている。

思う存分射精感を楽しんでから、矢野はまだ硬いままのペニスを麻美の中から引き抜いた。
それと同時に、半開きになった麻美の膣口からどろっと濃い精液が吐き出されている。
その無惨とも妖美とも思える光景を見ながら航平が口を尖らせて言った。

「ちくしょう、矢野のやつ……、オレだって麻美の中で出したかったのに。おい、天野、説明しろよ」
「落ち着けよ。おまえも麻美の中に出しちゃえばいいじゃないか」
「なに?」
「もし麻美が妊娠しちゃっても、それはそれでいいさ。いや、むしろそうしないか?」
「え?」
「おまえ、何考えてんだ?」

航平がそう素っ頓狂な声を出すと、矢野も眉をひそめて天野を見つめた。
天野は、そんな同級生たちの視線を跳ね返すように、ニッと微笑んで言った。

「……こうしようかと思うんだよ。おまえたち……まあボクもだが、本音は麻美を独占したい。そうだよな?」
「……まあな」
「そうしたい……と思ってる」
「正直でよろしい。だから本気で奪い合ったら血の雨が降りそうだ。でも、そんなことは避けたい。で、堂々と勝負しようと思うんだ」
「どういうことだよ……、矢野、おまえわかるか?」
「さあ……。でも麻美を妊娠させるなんて、それはまずいだろう、天野。麻美もだが、僕たち高校生なんだぞ」

矢野の主張には航平も納得した。
まったくその通りなのだ。
高校生の分際で女を──それも同級生の女子高生を孕ませたらどうなるのか。
思慮の浅い航平にだって、それくらいのことはわかる。
産むにせよ堕胎させるにせよ、批判され、罪に問われるのは男の側だ。
退学どころか、ヘタをすれば警察沙汰である。
当然、カネもかかる。
そんな持ち合わせはない。
さすがに航平も、やや引いた感じで言った。

「万が一、妊娠でもさせちゃったらどうすんだよ? 堕ろさせようったって、もし麻美が拒否したらどうしようもないじゃんか」
「そうなったら……責任取って結婚でもするしか、って……あっ、そうか!」
「そうだよ」

矢野がそのことに気づくと、天野はポンと手を叩いて肯定した。

「その通りさ。もしそうなったとして、結婚したければすればいい」
「す、すればいいって、さ……」
「だから、こうしないか? これから麻美を抱く時は、中出ししたいやつはすればいい。飲ませようが尻に出そうが顔にかけようが勝手にするさ。で、その中に「中出し」って項目が増えるだけだ」
「い、いやでも……、結婚ったって、おまえ……オレたち高校生なんだから、そう簡単には……」
「結婚したければすればいいってことだよ。したくなけりゃしなくていい。ボクが言ってるのはそういうことじゃなくって、麻美に中出しして、もし妊娠したら……」
「……妊娠したら?」

息を飲むふたりを見ながら、天野は邪悪な笑みを浮かべた。

「その時は、そいつが麻美を独占する」
「え?」
「なに?」
「だから……、ボクたちはみんな麻美が欲しい。市丸先生から奪い取りたいし、独り占めしたい。まあ、こうして三人で輪姦するのも悪くはないけど、本当は他の男に触らせたくはない。じゃあ、どうする? 麻美に市丸先生を諦めさせるのはいいとして、その後、今度はボクたちの間で麻美を巡って争いが起こることになる」
「……」
「さっきも言ったけど、暴力沙汰でケリをつけるってのは後味がよくないし、不公平でもあるだろ? ま、ボクはそれでもいいけど」
「よくないよ。オレはおまえみたいにケンカ強くない」
「わかってる。だからこそ、こうして公平な勝負にしよう、というんだ」
「なるほど、そうか……。それで麻美の中に出そうってことか」

矢野は意図がわかったらしく、納得したように頷いた。
まだよくわかってないらしい航平に、天野がさらに説明する。

「わからないか? だから、麻美を妊娠させた者が麻美をものにする、ってことだよ」
「え……」
「ボクたちは好きに麻美を抱く。その時、どこに射精するかはそいつの意志に任せるんだ。飲ませてもいいし尻に出すのもいい、顔にかけるのもいいだろうさ。もちろん中出しもOK。その結果、麻美がボクたち誰かのタネを孕んだら産ませるんだよ。で、DNA検査をして誰の子か確認する。そして……」

やっと理解したのか、航平は唖然としたようにつぶやいた。

「……麻美を孕ませたやつが麻美と結婚するってわけか……」
「そう。だから、どう抱こうがどこに出そうが、それはそいつの勝手。でも中に出してやれば、それだけ妊娠の可能性が高まるよね。回数もポイントになるだろうけど。でも、妊娠させたやつが麻美を独占できるわけだから……」
「それがなくても中に出したいよ、オレは」
「なら問題ないだろう。ネックは「責任」を取らにゃならないってことだ。ま、すぐに結婚とまではいかないまでも、妊娠の事実を親に告げて認めさせ、高校卒業後に結婚するとか、あるいは同棲でもして社会人になるまで過ごすとか、その辺は好きにすればいいさ」
「で、でもさ……。結婚って、ちょっと重いよな……」
「ボクもそう思わなくもない。でも、麻美にはそれだけの価値があると思ってる」
「……」
「どうする? それともやめるか? 他の方法があるなら教えてくれ」
「……僕は乗った」

考え込む航平を尻目に、矢野は意外とハッキリした口調でそう言った。

「市丸先生のことは置いておいても、結局最後には僕たち三人の間で奪い合いになるのは目に見えてる。解決するには、恐らく話し合いはつかないだろうから天野の言うように殴り合いくらいしかない。ボクもあまりケンカに自信はないけど、麻美を奪うためなら……やってもいい。でも、それ以外の方法があるなら……」
「でもなあ……」

航平はまだ渋っている。
女遊びを豊富にしてきた天野や、麻美に対する思いが一途な矢野はともなく、航平は少し立場が違った。
エロ崎とあだ名されてはいたが、実際は童貞だったわけで、せいぜいが覘きやセクハラが関の山だったのだ。
麻美についてもその容姿に惚れただけだった面がある。
矢野は幾分冷たい目で航平を見て言った。

「……イヤならやめればいい。無理強いはしないし、僕もライバルは少ない方がいい」

麻美に対する思いが本気でないのなら、何が何でも奪い取る覚悟がないのならやるなと言外に言っているのだ。
以前の航平なら、ここで肩をすくめて退場したことだろう。
しかし、今は彼なりに本気で麻美に惚れてきている。
このまま指を咥えて矢野や天野に彼女を明け渡すというのは我慢できそうになかった。
しばらくうつむいて考えてから、航平もついに決断した。

「……わかった。やろう」
「ふふ、そう来なくちゃな」

天野はそう言って薄く笑った。
天野は、ナンパにしろ、こうした駆け引きにしろ、ゲームだと考えているところがある。
男のいる女を落とす、寝取るというのもその一環である。
今回のように、複数の男とターゲットの女を奪い合うというのも過去に経験があった。
そしてまた、天野自身、麻美の魅力に取り込まれつつあった。
今までのような女遊びではない。
彼は恋だの愛だのをせせら笑い、女は己の欲望を満たすため──セックスだけでなく、美女を側に侍らせる満足感も──にしか興味はなかったが、麻美に関しては少し気持ちが揺れ動いている。
もし恋愛というものがあるのなら、それはこういうものかも知れないなと思い始めていたのだった。
いずれにせよ、航平や矢野に負ける気はしなかった。

矢野と航平も同じだった。
ケンカや資力を駆使されては勝ち目はないが、精力なら互角だ。
やりたい盛りの高校生同士、精力は余るほどある。
スポーツや遊びで解消しきれず、自慰行為などほとんど日課になっているくらいだ。
天野は女に困っているわけではないからオナニーに耽ることはそうないが、それでも女が面倒になった時などは手っ取り早く自分で済ませることだってある。
もちろん航平や矢野も日々「励んでいた」。
オカズはグラビアやビデオ、漫画、アニメと色々だったが、最近は何を見てオナニーしていても麻美を妄想することが多かった。

もう、そんなことをしないでもよくなるのだ。
今まで無駄遣いしていた精子を、思い切り麻美にぶちまけることが出来るのである。

「じゃ、いいな? 出来るだけ早く麻美を孕ませたやつが勝ちだ」
「いいだろう。……でもなあ、こうして三人で寄って集って犯すってのも、けっこう興奮していいもんだと思うんだよな」
「なら、そうするか? ……そうだな、抜け駆けされるのも気持ち良くないし……、じゃ、こうしよう。麻美を抱く時はいつも三人一緒だ。そうすりゃホテル代も割り勘でいいしな。抜け駆け禁止、もしみんなを出し抜いて勝手に麻美を抱いたらそいつは失格、と」
「それならいいかな」
「わかった」

三人は悪魔の紳士協定を結ぶことになった。
麻美は、ぐったりとベッドに突っ伏したままだった。
ふたり同時に嬲られたこともそうだが、あれほど恐れていた膣内射精を受けてしまったショックは大きかった。
もし恭介以外の子を妊娠してしまうかも知れないという絶望感に打ち拉がれている。
矢野の精子を受精しないことを祈るしかない。
男たちが、そんな麻美の希望を打ち砕くような、卑劣で自分勝手な「ゲーム」を企んでいるなど、気づく様子もなかった。



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