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※赤い文字色のページには性描写があります


「きゃああぁ!!」
 突如、冷たいコンクリートの上に押さえつけられた風薙の身体の上に青年の長身が覆い被さってきた。野犬のようにハッハッと漏らす生温かい息が整った小顔に纏わりつく。やめてやめてと裏返った声で叫ぶ風薙の耳を何かに取り憑かれたらしき低い震え声が撫でた。
「はぁっ、はぁ……しょ、○学生……ついに、○学生とヤれる……もう、オスガキでもイイわ。コイツ、顔はメスガキみたいに可愛いし、穴はあるんだからな……!」
 瑞々しい匂いでもするのか、風薙の白い首に鼻をつけて深呼吸を繰り返し、自分の所有物であることを主張するかの如き赤い印を涎に濡れた唇で幾度も刻む。甲高い悲鳴をあげ続ける風薙の固まった身体を抱きすくめ、ジーンズの布の上からも形がうっすら分かる下品な膨らみを剥き出しのすべらかな脚にこすりつけると、風薙は生理的な嫌悪感に目を硬く閉じて祈った。助けて、パパ。助けて、ママ。助けて、神様。助けて、助けて……
 祈りは天に届いていないらしく、男はヘッへと下卑た笑みを零しながら少年の服に手を伸ばす。捲り上げられたオレンジのラグランシャツから形の良いへそがチラリと見えた時、男はシャツの左胸につけられた名札に目をやった。
「『三年二組 風なぎ ひょう』か。三年ってことは……うわ、誕生日
来てても×歳か! やっべぇ、マジで興奮してきた!!」
「いやぁああ!! きゃああああ!!」
 細い手足を振り回して抗うがそれはあまりにも儚い抵抗で、男の太い腕が少年の暴れる手を振り払い、破る勢いで服を引き剥がす。やがてハーフパンツが脱がされ、白い下着が宙を舞うと、絹を裂くような声が倉庫内に響いた。裸にされた自分がこれから何をされるかは、まだ幼い風薙は具体的にはわからなかった。だが、とにかく防衛本能のままに晒された股間を重ね合わせた小さな両手で隠し、高い声を振り絞った。
「や、やめてっ!! お兄ちゃん、お願いだからやめてよ!!」
「あ」
 風薙の悲痛な訴えに男はピタリと静止した。自分の願いが通じたのだろうかとずっと閉じていた眼をおずおずと開けると、視界いっぱいに相手の捩れた笑顔が入り込み、思わず風薙は微かな悲鳴を漏らした。
「……お兄ちゃん、ってイイ呼び方してくれるじゃねぇか。これからずっと俺のことをお兄ちゃんって呼んでくれよ。俺もお前のこと、ヒョウって呼ぶからよ」
「へ? ふぇ……?」
 突然の提案に困惑した様子で眉尻を大きく下げて間抜けな声を出す少年に男は頭がカッと熱くなるのを感じ、瞳も激情で赤くなった。
「素直にハイって返事すりゃいいんだよ! このクソガキ!!」
「ぎゃっ!!」
 怒号と平手が重なる音と共に華奢な身体が吹っ飛び、床に転がった。みるみる腫れてきた頬を押さえて泣きじゃくる風薙の青髪を男が乱暴に掴み上げる。そして、強制的に視線を絡ませながらドスの利いた声で凄んだ。
「お前程度のガキなんざ、くびり殺してすぐそこの海に捨てるとか余裕でできるんだからな」
 詳しい方法はあまりわからなかったが、とりあえず「殺す」の言葉はしっかりと聞き取り理解した少年は、ただ死にたくない一心で、男が繰り返す「返事は!?」の脅し声に、か細い声を揺らして答えた。
「は、はい……お兄、ちゃん……」

 濃紺の靴下以外は何も纏わぬ姿にされた風薙は、ソファーにどっかりと座った男に手招きをされるままに近付いた。プルプルと震えながら目の前に立つ理想の格好の少年をだらしのないニヤケ面で頭から足先まで一頻り眺め、細い両足の間に生える慎ましい雄の芽を指で軽くこねくり回して愛撫してから、そのまま座れと命令する。冷たいコンクリートの上に両膝をついてうなだれる風薙だったが、直後に眼前に突き出された物体に息を呑んだ。
「ひっ……!」
 それは男の両足の間からそそり立った太い肉で出来ていて、風薙に挨拶でもするかのように赤黒い頭をユラユラと揺らしていた。そのグロテスクな様と嗅いだ事のない臭いに怖れと吐き気を覚えて全身が粟立つ。風薙の真っ青な引き攣れ顔を面白そうに見下ろしながら、男はからかい声で言った。
「何だぁ? 大人の男のペニス見たことねぇのかよ。パパと一緒に風呂入った時に見たりするだろうが」
「…………」
 パパとは今でも時々一緒にお風呂に入るし、その時にパパのおちんちんを見たりするけど……。心の中で答え、改めて俯き黙りこくる風薙の心中を読んだかのように、男は歪めた唇の端からヘヘッと笑い声を零した。
「あー、勃起状態のペニスは見たことねぇんだな? お前のその可愛いちんこも大人になったら、こうなるんだぜ? ま、そんな年の奴には興味も何もねぇけどな」
「…………」
 自分に向かって青いつむじを見せたまま無言を維持する風薙を金髪男は太腿に頬杖を突いて微笑みながら眺めていたが、やがて長い腕を伸ばしてソファーの端に転がっていた何かを手に取った。
「ついでだから、教えてやろうか。お前のパパのだって、興奮したら今の俺みたいなちんこになるんだぞ? それがお前のママのあそこに入るんだ」
「え?」
 何を言っているのかわからない。その一言が大きく書かれた困惑顔に男は下卑た笑みを強め、先程手に取ったリモコンを傍らのテレビへ向けた。指がリモコンのいくつかのボタンを押してから数秒ののち、何気なく画面に目を向けていた風薙は心臓が大きく跳ねるのを感じた。
「ふえっ、あ、こ、これ、あうっ……」
 瞬きを忘れた大きな瞳に映るのは、画面の中で激しくまぐわう若い男女。時折画面いっぱいに広がる接合部には何の修正も施されておらず、ありのままの性の営みが風薙の網膜に突き刺さる。黒光りする棒を奥まで咥える黒ずんだピンク色の穴。生々しい肉と肉の絡み合い。屈強な黒い肌と柔らかな白い肌が激しくぶつかり弾ける音。聞いてるだけで胸が嫌な感じにざわめく高低が入り雑じった喘ぎ。
「お前のパパとママも同じようなことをヤッて、お前を作ったんだぞ?」
「ひっ、ひはっ、や、やだ、何か、これ、やだ……」
 呼吸を乱す唇に細くて短い指を数本当て、拒絶するように首を振る少年の肩に男の腕が回り、ホステス相手よろしく図々しく抱き寄せる。小刻みに揺れる耳に口を近付けた男は画面の中の二人を指さし囁いた。
「想像してみろ。あの腰振ってる男がお前のパパで、股開いてあんあん言ってる女がお前のママだ」
「はぁ、はっ、やめ、て、お願い、それ、とめてっ、テレビ、消してっ、何か、やだ……!」
 いつも仕事が忙しくてあんまり家にいないけど、たまに仕事が休みの時はキャッチボールとかしてくれるし、コンビニに一緒に行ったら「ママには内緒だぞ」と男の約束を交わして、おまけの玩具がメインであるお菓子を買ってくれるパパ。宿題しなさい勉強しなさいってうるさいけど、テストで百点を取ったら頭を撫でて褒めてくれて、夜中に怖い夢を見て泣いていると、大丈夫大丈夫と身体を優しくさすって、自分が再度眠りにつくまでずっと側にいてくれるママ。
 大好きなパパ。大好きなママ。オレのパパとママはこんなことしない。よくわかんないけど、こんな気持ち悪くて恥ずかしいことはしない。
 そう自分に言い聞かせるが、元来想像力が豊かな脳が彼の意思に反してイメージを勝手に構築してしまい、頭の中で愛する両親が全裸でまぐわい、あられもない声で悦がって乱れだす。やめて、やめて。少年の心から、口から悲しみに溢れた涙声が甲走る。
 不快な熱が渦巻き、まともに息ができない胸を押さえる風薙の目の前で、大人たちは生業の交尾を続ける。自分たちの行いを年端も行かぬ少年に観られていることを知る由もない彼らは“仕事”の終末を意味する言葉を苦しむ幼子に聞かせながら、みっともなく腰を揺さぶりだした。
『だ、出すぞ、このまま中に出すぞっ、俺の子供を孕ませるぞ!! あ、あぁ、うぉぁああ……!!』
『あっ あんっ あんっ い、イクッ イッちゃう だ、出して! あぁぁ、中に出して!! 貴方の赤ちゃん欲しいからっ……貴方の精子、全部子宮に出してぇえ
『あ、あ、お、ぉうあぁあああ……!!』
『キャッ きゃんっ イクッ イクうぅう……! あっぁああぁん
「やめて! やめてっ!! パパ、ママ、やめてぇえええ!!」
 画面の中の男女の絶頂の嘶きと少年の吠え声が混ざり合った。喚く少年の眼前で件の男女の結合部がアップで映り、ゆっくりと雄茎が画面からフェードアウトした後に画面に取り残された女の肉色の花弁の中心部から、とろみのある白い種液が一呼吸置いて零れ落ちた。(その液体の正体を風薙は知らなかったが、ただ気持ち悪いと思った。)自分が皮肉なまでに精巧に作り上げてしまった脳内映像に心臓を抉られるような衝撃を受け、完全に錯乱した様子の風薙は過呼吸のような息を刻み、すっかり色が失われた唇をわななく手で覆って、うえっと小さく嘔吐いた。知るにはまだ早すぎる大人の淫猥を突き付けられて苦悶する少年に追い討ちをかけるのは男の揶揄の声。
「あー、もしかしたら、今頃お前ん家でもパパとママが同じようにヤッてるかもなぁ。ヒョウがいない今の内にセックスしましょ なんて言って♪」
「うっ……」
 心の生傷に塩を塗り込められた少年の開きっ放しの双眸から珠のような涙が零れて頬を転がり、コンクリートの上に砕け散った。

 巨大な窓の外であんなに自分の存在を誇示していた太陽がいつの間にか姿を消した空は闇色に変わり、弱々しい光を纏った爪月がひっそりと見下ろす倉庫の中。小さく弾ける水音と少年の苦しげな篭り声と荒い息遣いが響く。
「んぅ、んっ、はふ……ふぅ、ふぅ……」
 命令されるままに少年はソファーにふんぞり返って座る大人の雄の醜悪な肉竿を両手に持って、汁が滲む先端にチュッ、チュッと音を立てて接吻をし、そのまま濡れた唇で赤い亀頭を包んで隙間からハフハフと湯気立ちそうな吐息を漏らす。大きいし、生温かいし、臭いし、時々変な味がするし……苦しいよ、気持ち悪いよぉ……。口内を満たす肉の面妖な感触に黒目を滲ませる風薙の髪をソファーから伸びた指が梳いた。
「ん、くぅ……ホント小っちぇ口だな。あー、でも○学生の初フェラ良いわー……」
「ぅ……ふぐっ……」
「はっ、うぅ……なぁ、ヒョウ」
「んむ……?」
 自分の拙い動きでも感じているのか、ただ単に自分のような年齢の者に性器を咥えさせているという異常な状況に興奮しているのかはわからないが、自分の名を呼ぶ男の声は確かに恍惚に揺れていた。濡れる上目で相手を見やると、男は微かに肩を上下させつつ口の片端を吊り上げた。そして、長椅子に沈めていた腰を少し浮かせて足を拡げ
「こ、ここ……ここも、その可愛いベロで舐めるんだ」
「えっ!?」
 小さな唾液の雫を飛ばしながら思わず口を離す少年の大きく開いた眼の前で、大股を開いた青年が唾液まみれの局部の少し下に存する穴を高揚に震える指でさしていた。
「や、や、やだ! だ、だって、そこ……きたな」
「ぁあっ!?」
 幼い自分でも綺麗とは決して言えぬことは熟知している箇所への奉仕を拒もうとする風薙の台詞を男の恫喝の声が遮り、大声に萎縮した風薙は台詞を中断して顔の筋肉が中心に集まる程に眼を固く閉じ、必然的に身体も縮める。さっき飲んだ薬には興奮作用も含まれているらしく、男は眼を血走らせ、優しく梳いていた相手の髪を打って変わって鷲掴みにすると、青い頭をガクガクと縦横無尽に揺さぶった。髪が引き千切られる音と風薙の涙色の悲鳴がまじわる。
「俺の言うことが聞けねぇってのか!! このまま絞め殺されて海に放り捨てられてぇのか!?」
「きゃっ! きゃう!! やめてっ、お、お兄ちゃん、い、痛い!! ……ごめんなさいっ、ごめんなざいいぃい!!」
 引き攣った謝罪に男はケッと零し、手をゆっくりと離すと青い髪の毛が数本ハラハラと舞い散った。風薙は涙が止まらぬ両目に拳を当ててうっく、うっくとしゃくりあげていたが、男が何やらがなりながら手を振り上げると、慌てて開け放たれた大人の両足の間にベソかき顔を埋めた。
「う、うぅ……ひっく」
 死や苦痛よりも汚辱を選んだ風薙はしゃっくりを繰り返しながら独特の臭いを放つ肉肛に顔を寄せ、恐る恐る伸ばした舌で男のやや色がくすんだ汚穴を下から上へと幾度かなぞった。それは純粋な無知ゆえの単調極まりない動きであったが、鮮やかなピンク色の小舌に自分の秘所を舐められている感触だけでも男は心地良い寒気が全身を貫くのを覚え、薄く開いた口から情けない喘ぎが漏れる。
「あ、う、うぁ……い、イイぞヒョウ。そのまま、いっぱい舐め……お、おぉお!! しょ、○学生にアナル舐められるとか夢のようだ……!」
「ふ、ぅ……んふぅ……こ、こんなの、嫌だよぉ……」
 理不尽な暴力を避けるために相手に聞こえぬ声量で拒絶の台詞を零しつつ、少年は動かしすぎによって痛む舌で必死に股穴をねぶり続ける。その青い顔の横で、男の両太腿の内側がブルブルと痙攣し始めた。風薙の頭の上からうわずった震え声が聞こえたかと思うと、どっかり座っていた男がやおら立ち上がる。
「お、おい、ヒョウ、い、イクぞ!! その口に、出すからな!!」
「え? えっ!?」
 相手の切羽詰った様子に動揺する風薙の鼻先に大きく膨らんだ赤黒い弾頭が突き出され、開きっ放しの口に照準を合わせられる。男が己の分身を数度こすると、未だ伸ばしたままだった舌の上に、開かれた口の中に、喉の奥に、白いナメクジが飛びかかった。
「ひっ! ひぁっ!! な、何? 何、こ、れ……けほけほけほっ!! う、うえっ! ぺっ!!」
 謎の軟体が痺れる舌に乗った瞬間、耐え難い苦味が走り、鼻腔を介して顔の裏側に嫌な青臭さを染み込ませる。味覚と嗅覚を一気に襲う今まで感じたことのない不快感に風薙は喉を押さえてむせ返り、冷たい床に唾液混じりの白濁を吐き出した。だが
「何勝手に吐いてんだ馬鹿!!」
 男の拳が風薙の頭頂を打つ鈍い音と高くて短い叫び声が倉庫に響いた。痛みと恐怖に新たな涙をポトポト零す少年の髪を掴み、白い種が散る地面に向けられていた頭を乱暴に仰向かせる。立て続けに襲う苦痛に大きな泣き声をあげようと開きかけた口と粘液が顔を出している赤い鼻を男の手の平が纏めて押さえ付けた。息ができぬほどに。強く。
「んむぐっ! う、んぅうう……!!」
「……口の中に残った分だけでも飲め」
「ぅ、うぐぅ……」
 青年の落ち着いた小声が逆に恐ろしく、風薙は濡れすぼった瞳を戸惑いがちにキョトキョトと動かしていたが、やがて息苦しさを覚え始めると、観念したらしく瞼を閉じた。口の中で唾液と大人の種をかき集め、嫌いな薬を飲む時のようにエイッと気合を入れて一気に喉に流し込む。細い喉が体液を嚥下した証である上下運動を見届けた男は、大きな手を風薙の口元から横顔へと移した。そのまま諸手で肌触りの良い頬を丁寧に包み込み、自分が今しがた行ったことに自分自身で呆然としている少年の幼顔を覗き込む。
「はい、あーん」
「…………」
 少し前とは正反対の優しい声色に導かれるように少年の口が開く。その柔らかな空洞に何も残っていないことを確認した男は満足気に頷き、歯を見せて笑った。

 今度は、何をされるんだろう。背もたれ部分が倒されることで巨大なベッドに変貌した元ソファーに仰向けに寝そべられた少年は眉根を寄せて唇を小さく噛んだ。
 パパ。ママ。神様。
 頭の中の自分が胸の前で手を組み、跪いて祈る。
 助けて。お願い。助けて。こんなにお祈りしてるのに何で来てくれないの? 何でまだ助けてくれないの? 怖いよ。助けてよ。おうちに帰りたいよ。
 祈りの言葉は直後に中断された。男が無遠慮に風薙の上に被さり、強く抱きすくめたからだ。いまだ気が昂ぶっているらしく、蒸気を思わせる吐息が強張った顔を撫でる。ハァハァと息を荒げ、口の中でブツブツと繰り返す卑猥な独り言を熱を帯びた息と共に漏らし、少年から漂う純な匂いを全て吸い取ろうとでも言うのか肌に密着させた鼻で深呼吸を繰り返しながら、金色に染められた髪を細い身体の下部へと移していく。鼻先が腹部の浅い窪みに入った辺りで男は唇を広げて言った。
「ヒョウに気持ち良くしてもらったご褒美をあげねぇとな」
「ご、ごほうび?」
 このまま何もしないで家に帰してくれるのが一番のご褒美だ。風薙の口から出たのはその台詞ではなく、悲哀と拒否に満ちた喚声だった。
「ひっ……ひぃい!! きゃあああ!! きゃあぁあああ!! いや! ぃやっ!! や、やめてよっ! いゃああぁああああ!!!」
 少女のような悲鳴を喉奥から飛ばす風薙の狭い股ぐらに男の金色頭が埋まり、高温の舌がさっき相手にも舐めさせたのと同じ箇所を粘着的に撫で続ける。唾液によってぬらぬらと光り始めた風薙の純潔を凝視する男の眼によこしまな血が走る
「あ、あぁっ……! あ、穴だ、穴だ……げ、現役○学生……○学三年生の処女穴……! はぁ、はぁ……け、ケツの穴でも充分エロいな……」
 風薙の止まらぬ叫びをBGMに震える指で細い放射線をなぞり続けていた男だったが、ついに長い間耐え続けていたらしい獣欲にそそのかされ、フライングしたかのように腰を一度弾かせた。
「はぁっ、はぁ、はぁ……!! も、もう、我慢できねぇ!」
「いっ……!!」
「お、犯す……○学生……ぜってぇ、犯す……!!」
 凍りつく風薙の上で、男は膝まで下ろしていた下穿きをもどかしそうに脱ぎ捨てた。少年にとって中々見慣れることの出来ぬ不気味な雄が自分と青年との間にそびえ立つ。男の手が、風薙のつるつるした膝小僧を掴んで大きく横へと広げた。
「マジで小せぇ穴だな。ローション塗った方がいいかな……いや、舐めまくったからいいよな!! な!?」
 自分への小声の問いに対して自暴自棄にも似た大声で答えた青年は、己を納得させるように首を幾度も頷かせ、欲望の塊を無垢なる肉星に押し当てる。
「ひっく、ひっ、い、嫌だ、怖いよ……お兄ちゃん、やめようよ……」
 ひきつけを起こしながら細い声で最後の懇願をする風薙だったが、そのあえかな姿は寧ろ男の狂気を煽る結果になってしまったらしく、男の涎が滲む口が大きく裂けた。
「ははっ、その泣き顔すっげぇそそるぜヒョウ。頼むから、その調子でお兄ちゃんを愉しませてくれよ!」
 めりめりめり。肉の軋む音が少年の華奢な身体へのむごいまでの負担を物語る。
「あ、あがぅ……かはっ……!!」
 ジワジワと襲い来る絶望に指先が反り返るほどに四肢を硬直させる少年の涙に濡れた瞳が張り詰め、喉から声にならぬ声が絞り出される。

 直後、風薙の潔癖が無惨に引き裂かれた。