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※赤い文字色のページには性描写があります
蛍光灯の白い光が降り注ぐ倉庫内で、、少年が今一番姿を見せて欲しい人物を呼ぶ泣き声が無惨に轟く。
「ママ! ママ助けて!! あ、あっ、ああぁあぁ!!! ゃだあぁあああああ!!! い、痛い!! 痛いよ!! ま、ママぁああぁあ!!!」
「ひゃっはははは!!! いいぜ! もっと泣けよ!! ママでもパパでも何でも呼べよ!! どうせ誰も来やしねぇんだからな!!」
人の皮を被った獣が狂ったように笑い、泣き叫ぶ風薙の細い腰を掴んで自分の方へと荒々しく引き寄せると、ブチッとかよわい肉体をつんざく痛ましい音が二人の間に響いた気がした。幼くして純潔を奪われてしまった風薙の血液が接合部から滴り落ち、ソファーベッドの上に散っては大地に舞い降りた新雪の如く、あっという間に布地の中に沈み込んでいく。
「ふ、ふぎぅっ、んぅう、うぅうううっ!!」
準備不足と少年の小柄な身体が二人の律動をぎこちなくしてしまい、大人でも耐え難いであろう激痛に風薙は白い歯を食い縛らせつつ身体を捩らせた。その哀れな抗いに青年はハハッと呑気な笑いを漏らす。
「そんなに力を入れたり暴れたら余計に痛くなるぜ? お兄ちゃんがリードしてやるから力抜いて大人しくしとけや」
恩着せがましい台詞の言い終わりと共に、男は中々なめらかに進まぬ腰を無理矢理抽送させる。血まみれの雄がひずんだ形に広がっている真紅の狭門を何度も出入りした。迫り上げられた内臓が口から飛び出してしまいそうな圧迫感に息を詰まらせる風薙の波打つ胸元に男の手が伸びる。
「あー……ヤベ。ちんこはついてるけど、何か幼女犯してるみてぇだわ」
恍惚に声を揺らしながら年齢的にも性別的にも相応である、つるりと平らな胸部を撫で、ほんの少し色素が濃い円を指でなぞり、中心部に慎ましく浮かぶ極小な島を指の先でこね回していた男だったが、己の言葉と行動に勝手に欲を煽られたらしく、長身をつと折り曲げて蹂躙していた少年の胸倉に顔を埋めると、指で弄っていた突起を舌で執拗に舐め、しゃぶり、歯を立てて、華奢な体を折らんばかりに抱き締めた。窒息しそうな胸苦しさと恐慌に固まる風薙の鎖骨辺りにぶつけられるのは、興奮に息衝く男の途切れ途切れの叫び声。
「んぁ、は、はぁ……! だ、出すぞ、ヒョウ! ガチレイプしてる○学生の処女穴にナマ中出しするからな!!」
理性の飛んだ虚ろな叫びと急激に速まる腰の打ち付けの前に風薙はえもいわれぬ恐怖を覚え、引き攣れた喉から精一杯の懇願を飛ばした。
「やめて! やめて!! お願いだからやめて!! 怖い! こわい、こわい!! こわい!!」
自分が今まさにされそうな行為の意味を完全には理解できなかったが、ただ本能のままに恐れの感情を訴える姿も今の男には念願かなった陵辱の味を高めるスパイスに過ぎず、相手は高揚に赤く染まった頬に皺を刻んでの非道な笑いを浮かべるのみ。やがて、男は大きく口を開き、頭に浮かんだままの品のない猥語をつっかえつっかえ言い募った。
「お、おおぁおぉぁおお!! で、出る!! マジで出る!! つ、つ、ついに現役○学三年生の中に精子出せる……!! ひ、一桁!! ひひひ一桁のケツに無理矢理中出ししちまう!!」
「駄目! だめ!! やだやだやだやめてぇえええ!! ――――!!」
男の嘶きと少年の悲鳴が交差した。無意識に舌を伸ばしながら奥の奥まで下半身を突き出した男の汚れた熱が少年の腹を焼き、その熱に少年の叫びがピタリと止まった。
「あ……ぁ……ふぁ……」
陸地に打ち上げられた魚さながらにパクパクと細かな開閉を繰り返す口から声にならぬ声を零す風薙の大きく見開いた両目から新たな涙が零れ落ち、強張っていた身体は逆に弛緩して赤い水玉が散る寝台の上に力なく融けた。辱めの間ずっと広げっ放しで固定されていたその両足だけは、男を受け容れる姿勢を頑なに維持していたけれども。
「へ、へへっ……」
不気味な笑みを舌の上に乗せながら男がゆっくりと小さな身体から離れると、強制的に開花させられた血色の蕾から純潔と汚穢が交じりあった液体が風薙の白い肌を伝い、苔色の布に微小な桃色の溜まりを作った。人の道を外れた蜜を男は垂れ目を細めて見詰めていたが、やがて静かに風薙に語りかけた。
「お前と思う存分遊ぶためにウラでしか買えねぇ強めのクスリ飲んだんだからな。これぐらいで終わると思うなよ、ヒョウ」
「…………」
風薙の光に乏しい瞳が微かに動き、なぜか寝台を降りた男の背をボンヤリと追った。霞む視界に映るのはチェストらしき棚を開ける男の後ろ姿。
……ウラとかクスリとか言われても、風邪薬ぐらいしか頭に浮かばず、相手の放つ言葉の意味は相変わらずよくわからない。だが、これだけはハッキリと言える。
この悪夢の時間はまだ終わりそうにない。
「んくっ、んきゅ! うっ、う、うぅうう!!」
体液が散るソファーベッドの真ん中に仰向けになった青年の腰の上で少年の軽い身体がバネの仕込まれた人形のように跳ねる。だが、少年の今の姿は何とも奇妙だった。彼は男であるはずなのに、その身に着けているものは。
「はははっ……すげぇ……ヒョウ、すっげぇ可愛いぜ?」
「ひっく、ひっ……こ、こんなカッコ……やっぱり、やだぁ……!」
男子にしては長めの青髪を乱してしゃくり上げる風薙の身を包んでいるのは、水泳の授業の際に同じクラスの女子たちが着ていたものによく似たワンピースタイプのスクール水着だった。それは少し前、男が例の棚から取り出した代物で、着用を命じられた風薙は無論、拒否の意を示したのだが、汚い大人の『殺す』と言う従属の呪文に清き子供は脅され操られ、小さな胸を恥辱で満たしながらベソかき顔で水着に足をくぐらせたのだった。
その水着は臀部の辺りだけ横にずらされていて、露わになった肉穴に雄棒が捻じ込まれ、男の尻が浮く度に風薙の腹の奥に肉の衝撃が響いた。
「あ、あぐっ、うぅっ、ぅくぅうう!!」
一突きすれば天を仰ぎ、もう一突きすれば地を見下ろし、さらに一突きすれば首を横に捻る。少しでも苦痛を和らげようとしているのか、男の動きに合わせて首をあちこちに動かす風薙だったが、ある物にだけは顔を向けなかった。それはベッドの傍らにあるテーブル。そちらを向くとずっと自分の痴態を撮影していたらしいビデオカメラのレンズと目が合ってしまうからだ。カメラが乗っているテーブルの方につい視線が行きかけると慌ててそこから目を逸らす少年のいじらしさに男は深い溜め息を零し、水着に覆われた相手の胸を撫で回した。数度も愛撫せぬ内に熱い手の平は布越しに突起の存在を覚え、指の腹でそれを素早くこすり続ける。肉の芽が確実に硬度を増すのを感じ取った青年はニヤリと笑んだ。
「ヒョウ、感じてんのか? つるぺたロリおっぱい感じてんのか?」
「ち、違う……違う……!」
「隠すなって、そろそろ見せてもらおっかな」
「ひゃあ!!」
細い両肩に掛かっている肩紐を掴んで引き下ろすと、へそまで捲り落ちた黒い水着の下から肌色の平野が現れ、刺激によってツンと立った淡い褐色の乳首が青年の視界に飛び込んだ。普段ならば男の胸部など見ても性的興奮はまったく得られぬが、今の彼は敢えて風薙を女児だと錯覚しているらしい。口蓋と舌の間に涎の糸を引いて高らかに笑い、狂気じみた台詞を激しい息もろともに吐き出した。
「はっ、はぁっ、ふぅ、ふっ、はぁ……! ははっ、あははははは! コイツ、ガチのふたなり幼女じゃねぇか!!」
「あっ、あっ!! や、やめてっ! あぁあああ……!!」
大きな手が風薙の局部を隠す黒布を乱暴に掴んで横にずらすと未成熟なおしべが現れた。可愛らしささえ覚える慎ましき若芽を親指と人差し指で挟んで転がし、弄んでいた男だったが、ニヤケ面の奥に微かな苦悶が滲んだ。喉仏が突っ張り、頭の奥が痺れる。完全に邪欲に飲み込まれた男は、痺れが止まらぬ脳からの命令に忠実に従い、己の腰部だけで相手の小柄な身体を思い切り押し上げた。少年の小振りな雄芽を太い指でつまみ、潰さんばかりにキュウキュウと強く圧しながら。
「い、痛い痛い! おちんちん痛い!! おしり痛い!!」
前からも後からも容赦なく襲いくる痛みに喚く少年の涙声に男の上ずった絶叫が覆い被さった。
「ひょ、ヒョウ!! で、出るぞ! 出すぞ!! ふたなりロリ幼女のおまんこにオレの精子をたっぷり注ぎ込んでやるぞ!! あ、ああぁ!! イクッ、イク!! 一桁幼女にガチでナマ種付けしちまっ……んぁ! ああぁあああぁっ!!」
「ひうっ! うっ! あ……熱、い……!!」
腰の下にいる大人の身体が数度わなないたかと思うと、先程からへその下辺りで燻り続ける嫌な疼きの原因であろう熱い種が改めて腹の中に流し込まれ、少年の濡れた長い睫毛が涙の粒を散らす。青髪をたなびかせながら自分の鎖骨を枕に倒れこむ少年の肩を何気なくさすった後、男は下卑た笑顔を取り戻して呟いた。
「ひひっ……○学生穴最高すぎるわ……」
動かぬ相手の両脇を抱えて己の肉楔から解放してやると、手足がダラリと伸びた少年の不自然に広がった肛穴から、数度吐き出してもなお濃度が変わらぬ穢れた白液が鮮血と混じり合ってボトボトと男の脚や寝台の上に零れ落ちた。
「うぅ、うっ……あうぅ……」
腫れぼったい瞼が重い。何だか頭がボンヤリして気が遠くなる。このまま、眠ってしまえば。そうだ、これは、全て、夢。目が覚めた時、自分は、お気に入りの昼寝用ソファーの上にいて、あぁ、良かったと、胸を、撫で、下ろ、し……
「おい、寝てんじゃねぇぞ!」
男の怒声と頬に走った鋭い痛みと音が、全てを放棄するかのように気を失いかけていた風薙を非情な現実へと引き戻した。もはや泣く気力すらないのか、何も言わずに赤い鼻を一度だけ啜り、新たな痛みが上乗せされた頬をのろのろと押さえてうなだれる風薙の顔を下から覗き込んだ男がそっと囁く。
「お前もサッサとイクんだよ」
「ぐすっ……い、いく、って何?」
「何だ、イクってのも知らねぇのか」
すっかり赤くなった眼を瞬かせて無知な回答をする相手に呆れ声を浴びせながらも、その心の中で男は黒い微笑を浮かべていた。当たり前と言えば当たり前かも知れないが、やはりコイツは幼すぎて何も知らない。全て、計画通り。
男は口を閉じたまま小さな溜め息をつくと、少年と初めて会った時に見せたのと同じ善良な笑顔を作り、中途半端に脱げていた水着を丁寧に着せ直してやりながら出会った時と同じ声色で言った。
「今から俺の言う通りにしろ。ちゃんとイケたらパパやママの所に帰してやるから」
あんまり長いことお前と遊んでて警察とかが動き出したらさすがに面倒だしな。後に続けるつもりだった台詞は胸に留めつつ、改めてニッコリと笑むと風薙の絶望色の瞳に微かな光が蘇った。
「ぱ、パパ、ママ……お、おうち、おうち帰りたい! どうすればいいの?」
「あぁ、それはな」
男が穏やかな笑顔を崩さずに寝台脇のボードの引き出しから何かを引っ張り出した。何だろあれ。おもちゃ? 青年の親指ぐらいのサイズと形をしたピンク色の物体がきょとんとした表情の風薙の眼前まで寄って来た。謎の物体越しにやや遠くに映る男の笑顔が瞬く間に悪魔のそれに様変わりする。
「これをまずヒョウのお尻に入れるんだ。ヒョウは『女の子』だからピンク色だぞ」
「!! お、オレ、女の子じゃない! おとこ……や、やだ!! これ、何かヤダ! やだ!!」
着せられたままの異性用のスクール水着の尻部分のみが再度ずらされ、露わになった幼い蕾は、男に押し入れられた桃色の玩具を思ったよりもすんなりと飲み込んでしまった。大分、拡張しちまったな。背後から聞こえる太い声に悪寒が走り、おののきだした白い太腿を男の手がねちっこく撫でた。そのすべらかな触感にいびつな昂ぶりが戻って来たのか、男の息がまた荒くなり始める。
「そ、そして、ベッドから降りて、そこの床の上で女の子みたいにしゃがんでオシッコするんだ……。オシッコする時は、こう叫ぶんだぞ」
熱を持った唇が震える横顔に近付き、言わせたい台詞を耳打ちした瞬間、少年の眼が大きく開いて固まった。
「そ、そんなっ……よくわかんないけど、恥ずかしいよ! 目の前でオシッコなんてしたくないし、言いたくないよぉ!!」
「あぁっ!? パパやママが待つ家に帰りたくねぇのかよ! 何ならこのまま死ぬか!?」
「ぅ、ぐ……!!」
男の手がぐずる風薙の細い首を掴んで、ぐっと指に力を込めると、風薙の顔が凍てついた。固まった表情のままブルブル震える腕を首元に伸ばし、弱々しく男の手の甲を叩いて降参と服従の意を示す。男は鼻から長めに息を抜き、肩をそびやかして手を離した。何とか解放された風薙は、男を刺激しないためか極力小さな声で苦しげな咳をしていたが、やがて嗚咽で肩を揺らしながら寝台を降りた。
その背中を見据えつつ、男はテーブルの上に置いていたビデオカメラに手を伸ばし、片手に持って構えた。録画中を意味する赤い丸が隅に映る画面の中で、女児用水着を着た少年が自分の方を振り向いておずおずとしゃがみこむのを確認した男は、脇に転がしていた小振りで丸みを帯びたフォルムのリモコンを手に取る。そして、手のひらに収まった機械の中心に輝く銀色のボタンを数度親指で叩くと、くぐもったモーター音が少年の足元から聞こえ始め、ボーイソプラノの悲鳴が後に続いた。ピリピリと痛む穴に不気味な振動を食らってもなお、家に帰りたい一心で屈んだ体勢を維持する姿が何ともいじらしい。
「あぁあああ!! お、おしり、おしりがブルブルっ、て……ひ、ひあぁぁあああぁ!!」
「くくっ……」
捩じれた唇から笑い声を漏らす青年の視線は、しゃがんだまま双丘を押さえて泣き叫ぶ少年の下腹部に注がれていた。女児ならば存在せぬ微かな、だが確実な股間の膨らみに強い倒錯的エロスを覚え、己の分身も熱く大きく盛り上がるのを青年は感じ取った。
「えっく、うっく……えぐっ」
一頻り喚いていた風薙だったが、男の苛立ち含みの舌打ちを聞き取るや慌てて口をつぐみ、それでも飛び出すしゃっくりも無理矢理せき止めた。
「……ぐずっ」
鼻を大きく啜り、必死に自分を奮い立たせる。これさえすれば、家に帰れる。オシッコさえしちゃえば、パパやママの所に帰れる。パパ、ママ。瞼の裏で愛する両親が腕を広げる。……一向に助けに来てくれぬ父と母が。そう思った途端に強い悲しみに襲われた風薙の瞼がぶわっと熱くなり、両親の輪郭が滲んだ。食い縛った歯から呻吟が搾り出され、それは少しずつ大きく、高くなっていく。汚辱。絶望。悲哀。不信。自暴自棄。様々な感情がごちゃまぜになった悲痛な金切り声で風薙は叫んだ。
「い、イッちゃう……イッちゃう!! ヒョウ、お兄ちゃんに見られながらイッちゃう!!! あ、あ、あぁあああ……!!」
目をギュッと瞑って絶叫する風薙の両足の間の布がじわりと濡れて色濃くなったかと思うと、淫靡な膨らみから水着の股間部の幅そのままの小水が放たれた。男の短い口笛が響く中、流水は地へと向かう途中で合流し、細いながらも勢いある流れとなってコンクリート床へと落ちて行った。排泄液の小川は冷たい床の上で湯気のぼる海になり、みるみる広がるそれは少年の足を縁取って生温かい不快感を与えていく。
「ひっく、えぐっ……もう、やだぁ……!」
涙がとめどなく流れる眼を手の平で覆う。もう、こんなの嫌だ。早くこんなの終わらせて家に帰るんだ。そう思った風薙が羞恥の時間を一刻も早く終わらせる為に強く息んだ瞬間、別の箇所からの異変が彼を襲った。
「えっ、えっ!? や、やだ、嘘、で、出ちゃうっ、漏らしちゃ……、いっ、ぃやあぁああ!!」
実際に後ろからも失禁した訳ではなかったが、そう錯覚したのは例の玩具が排泄とほぼ同じ感触を与えながら後穴からぬるりと滑り出て、硬い床に落ちたから。コンクリートに転がる血液と白種にまみれた桃色の小物は、片羽根を毟られて地の上でもがく哀れな昆虫の羽音のような音を立て、その身を激しく震わせた。
「…………」
一部始終の間に膀胱内の水も全て吐き出されたらしく、最後の数滴が尿溜まりに波紋を幾つか作っていたが、やがてそれも静まった。ただ呆けた顔で己が作った小水の湖を眺めている風薙を巨大な影が覆う。
「!!」
ハッと顔を上げると、まず目に入ったのは自分の額の辺りに照準を定めている赤黒い雄の頭だった。次に視界に映るのは自分を見据えるビデオカメラのレンズ。そして、最後に風薙の瞳が捉えたのは。
「は、はははっ……現役○学生がケツにローター突っ込んだままアクメ放尿するとかエロすぎるだろっ……!」
男のどす黒く澱んだ眼と風薙の涙で赤い眼がぶつかり合い、陶酔の揺れ声が風薙の耳をザラッと撫で、醜い凶器を握る男の手が素早く前後したかと思うと、その歪んだ笑顔が白く染まった。
「あ、あぁっ、あぁああ……!」
白の正体である新たな汚種が青い髪を伝い、前髪の束の先から重たく滴り落ちる。鼻先に白濁がぼとりと落ちて、雄の青臭さが鼻を衝いた瞬間、風薙は涙と体液にまみれた顔をクシャクシャにした。固く閉じた目から大粒の涙が零れ落ちる。赤くなった鼻から透明な粘液が流れ出す。白くなるほど噛み締めた唇からくぅ……と高い唸りが漏れる。次から次へと涙が転がり続ける頬がわななく。白い喉が詰まる。細い肩が上下する。無垢な心に亀裂が走る。
そして、風薙は火がついたように泣き出した。今までずっと抑えていた様々な感情を全て解き放つかのように。心の全てをかなぐり捨てるかのように。
「う、う、うわあぁああああぁああん!! え、えっ、えっく、えっく……わ゛ああぁああああ゛あっ!!! うああぁあ゛あああぁあ゛ああん!!!!」
普通ならば耳を塞ぎたくなるような悲痛極まりない慟哭の声すらも心地良さそうに聞きながら、男は風薙が未だ身に纏っていた水着を乱暴に引き剥がした。生まれたての姿にされた少年は相手の乱雑な扱いに床に転がるが、起き上がろうともせずに真っ赤な顔でわんわん泣き続ける。
「これは返せよ。俺の宝物にしてやっから。……おっ」
ある部分がしとどに濡れたままの水着を手の中で丸めていた青年は、やや離れた所に落ちている白い某物に気が付いて顔をにやつかせた。
「これも記念に貰うからな。ヘヘッ、○学生のシミ付きパンツゲット♪」
そう言うと男は風薙の小さな下着を拾い上げて股の部分を覗き込み、白地の布に散っている数点の黄色いシミを確認するや何ともいやらしい笑いを飛ばした。そして、ホクホク顔で男児の下着をポケットに捻じ込むのだった。
その間もただただ号泣する風薙の赤く濡れた瞳に紗がかかる。蜘蛛の巣状にヒビが入っていた心が踏まれた薄氷の如く砕け散り、風薙の心の結晶はキラキラチラチラと瞬きながら、底なき闇に儚く吸い込まれていく。
――もう、嫌だ。もう、誰も信じない。パパも。ママも。神様も。あんなに呼んだのに。あんなに助けてって祈ったのに。誰も、助けてくれないんだもん。みんな、きらい、だいきらい――
少年の双眸の奥に輝き続けていた天真爛漫な光が不幸な偶然の重なり合いによって残酷に奪われた瞬間、風薙豹はその小さな胸の深淵に冷酷な怪物の卵を宿してしまった。