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雫の挿話blog

2008/06/10(火) あの日あの帯に惹かれて買ったこと

2008/06/11 1:45 感想タキヤ
出会いは地元の本屋の新刊コーナー。

「んじゃまあ冒険くらい、やっときますか。」
ふと目に入った帯のコピーに興味をそそられ手にとったあの日。
あれから4年とちょっと経った今日、最終巻を読みました。

『その向こうの向こう側』6巻

何か特殊な能力があるわけでもない、極々一般的な少年の、長くて短い帰り道ファンタジー最終章です。
読み終わった時、ちょっと涙ぐんでました。正直。
なんでしょうこの懐かしくて切なくてたまらない気持ちは。
ハッピーエンド、というには物悲しい。
でも、決して嫌ではないのです。
だって、明言はされていないけど、きっと向こうの世界の人たちはちゃんと幸せになったと思えるのだから。
あのマスターとキアラならきっと大丈夫。

・生きることに疲れた神の願い(前巻のおさらい)
・子供には甘く感じる雨
・キアラの願い
この3つ、ひとまとまりとして捉えていいんですよね。多分。
二葉の状態も含めてもいいでしょうか。
「思い出」というか「思いそのもの」というか……
うまく言えないけど。
おそらくは、ずっと鮮明になんて残らない。
子供の頃の記憶が、少しずつ、ぼんやりと掠れて薄くなっていくように、今の気持ちも同じままではいられないんだろうと。
どんなに大切でも、変わっていく。
多分それが切ないんだと思います。

もちろんそれだけではないのですが。
そのための、二葉なのだし。

……あんまり長く書くとどんどんこっぱずかしくなっていきそうなのでこの辺で。
えと、あと全体通して一番のお気に入りはやっぱベルベルさんです。
なにあのツンデレおしゃべりウサギ。
携帯つっかえすときの憎まれ口。ああベルベルさんらしい。
まぁ皆好きですが。大神官様とか最後株あげすぎです。
シェンナすまん、わざわざこの巻をケンタで読んだんだ…
ばっちりチキン食べました。ええ。


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