ニクシー【にくしい】

  種 族:精霊
  レベル:D
  得意技:魅惑の歌声、誘惑、集団愛撫攻撃/思春期、手フェチ、集団、美声


 水の妖精。14,5歳位の娘の姿で、金色のクセッ毛が特徴。スケスケの白いワンピースを着て、湖のほとりに住み、晴れた日には水辺や枝の上で髪を梳かしているという。いつも櫛で梳いているのでクセッ毛を相当気にしているご様子。その衣服はいつも濡れており、下着がいつも透けている。場合によっては下着つけていない娘も。そっち気にしろよ。
 
 ニクシーは溺死者の霊を慰める役割を持っており、魂を収める壷を後生大事に保管している。また溺死者の魂は彼女達にとって最高の宝物で、欲張ったニクシーちゃんはわざわざ男を溺れさせて魂を壷にコレクションすることもあるらしい。そのとき、かわいらしい微笑みや、セイレーン並みの美しい歌声で男を誘惑し、またその美貌で青年を誘っては、水の中に引き込むのだという。
 
 しかしニクシーの誘惑の歌にも可愛らしい美貌・微笑にもツルツルの若い女体にも屈せず、あくまでも抵抗しようとすると、業を煮やしたニクシーたちが「コノヤロー!」ってな感じで集団で水から出てきて青年を捕らえ、大勢がかりで水の中にムリヤリ引き込んでしまうこともある。自慢の歌や肢体に靡かないと悔しいのだろう。なかなかイイ性格してる。
 
 ニクシーは、おもに水辺に出没する。ステージ内の水のあるところや、湖畔ステージに多い。彼女は、冒険者を見つけるとにっこり微笑んで、まだあどけないながらもしきりに”女”を見せつけ始める。ドレスを脱いだりセクシーポーズを取ったりして男を誘惑するのだ。エンカウントしてしばらくは、ニクシーの誘惑攻撃に悩まされることになる。もちろんその時点で、冒険者が心を奪われてしまうようなら、確実に弱体化してしまい、間違いなくその後の戦闘は不利になるだろう。

 この初期段階の誘惑に屈しない相手には、魔性の歌声での誘惑が待っている。視覚攻撃に加えて今度は聴覚に訴えてくるわけだ。甘い声が耳をくすぐり、つい引き寄せられてしまう。妖精の歌声には魔性の力があり、抗うのは難しい。心をくすぐり、安心感と脱力感を誘い、そして男の性欲をどんどん高めるのだ。

 慣れていない冒険者の場合、引き寄せられたが最後、彼女のやさしい手や立位に脱力し、あえなく果てることになる。彼女のしっとりスベスベな両手がやさしくあどけなく冒険者のイチモツをさすりあげ、あっという間に高められてしまう。男がイキそうになるとニクシーは服を脱ぎ、そのまま立位でとどめを刺す。未熟なアソコなのにしっかり包み込み、ぐいぐい吸い込んでくれる。腰だけをなまめかしく前後させるその動きは熟練の技で、少女の雰囲気や物腰とのギャップに耐え切れなくなってついに発射というわけだ。

 もちろん出し尽くした後に待っているのは、水の中での饗宴だ。ニクシーが一人いる泉の中には30人はいると見なければならない。水の中に引きずられ、口移しで空気を与えられながら、魅了されたまま大勢の娘たちに抜かれ続け、快楽の中果てることになる。そしてその魂は永遠に壷に収められてしまうだろう。もっとも、死ぬまぎわの感覚が壷の中で持続するから、ニクシーたちのコレクションに加えられるのも悪くはないのかも知れないが。

 しかし冒険者たるもの、その悦楽を望むようでは失格だ。やはりニクシーの誘惑に抗うしかない。出会った瞬間から、誘惑と抵抗の闘いは始まっているのである。彼女のあどけない顔立ちや、キメの細かい肌の質感、ベビーフェイスでにっこり微笑むかわいらしい笑顔、また時には背伸びして大人っぽく迫るギャップに、心奪われてはいけないのである。

 が、彼女達は自分の魅力にプライドを持っているため、どうしても靡かないとブチキレるのも忘れてはいけない。誘惑の歌声にさえ抗い、なんとしても魅了されないとわかると、ニクシーの自信はズタズタだ。そうなると「おのれー」ってな感じで仲間とともに暴走モードに入る。水の中に潜んでいた大勢のニクシーたち、同じくらいの年頃の女の子たちが、大勢でいっせいに上がってきて、冒険者をよってたかって愛撫攻撃だ。

 この大技が彼女たちの最大の攻撃である。美少女たちの若々しい肌ざわりや貧乳がプルプル震え、細いのにむにゅスベな白なま足がいっせいに襲い掛かる。全身くまなくしなやかな手が這い回って、ついにはムリヤリ射精させられてしまう。

 ニクシーの魅力は何と言ってもその未成熟な肢体と、北欧と東洋のハーフのような、整ってはいるがあどけない顔立ち、そして美しい魅惑の歌声である。また彼女たちの武器はこれに加えて、スベスベやわらかな手と、冒険者の両手指の間に入り込んで男の手のひらに自分の手のひらを押しつけながら握りしめるしなやかな細い指、そして立位挿入時の、こなれた腰つかいである。さらに集団での、男の全身をすばやく滑り回るたくさんの手もかなり魅力的である。少女ながらすでにその手はスベスベやわらか、肉づきも質感も大人顔負けだ。それが何十人も、男の全身あますところなくはい回るのだからひとたまりもない。思春期属性や美声属性の冒険者ではニクシーの甘い誘惑には勝てないし、そのうえ手フェチだったりしたら大勢の美少女たちに囲まれて射精は確実である。

 ニクシーに出会ったら、彼女はすかさず誘惑してくるので、冒険者はまず、その魅力に抵抗しなければならない。始めの段階で心奪われたら負けである。気をしっかり持って、美しく可憐な、あどけない顔立ちや女になりかけの肢体に惑わされないように気をつけよう。誘いに乗ってはいけない。

 しかし、彼女のかわいらしさや膨らみかけのオッパイに靡かないとなると、ニクシーは今度は魅惑の歌声で責めてくる。これには二重の意味で気をつけなければならない。第一にその美しい歌声は、男の性欲を掻き立て、脳天を痺れさせる魔力が秘められている。まずはこれに我を忘れないようにしたい。精神力で自分を見失わないようにしよう。だが、第二に、体で魅せる攻撃に対するのとは違って、ただやみくもに抵抗し続けるのはまずい。なぜなら、歌声にも靡かないと分かると、プライドを傷つけられたニクシーは水の中に潜んでいる大勢の仲間たちとともに集団であなたに襲い掛かり、あっという間に抜かれてしまうことになるからだ。ここはかろうじて魅了状態にならない精神を保ちながら、彼女のプライドを傷つけないように動かなければならない。あたかもニクシーに惚れたかのようにふるまい、わざと吸い寄せられるのも手である。そうして立位で戦いながら相手の精力を削り、余計な集団戦に持ち込まずに頭脳プレイで勝つのが賢明である。彼女たちはキレなきゃ集団で襲い掛かることはないのだ。

 挿入に持ち込むことができたら、ゆっくり腰を動かしながら、彼女のクセっ毛を褒め安心させて、やさしくかわいがってあげよう。相手は自分の体には自信があっても、その細く長い金髪のクセッ毛は悩みの種なのである。だからそのコンプレックスを褒められ、それがチャーミングなんだと教えてあげることで、ニクシーは逆に冒険者に心奪われ、快感にかなり従順になる。あとはやさしくいたわるように責めれば、ニクシーを倒すことができるだろう。

 万一集団戦になった場合には、それで水中戦になれば勝ち目がないので、とにかく水に引き入れられないように注意し、PVなどの特殊技能でピンチを切り抜けるしかない。なによりそんなシチュにならないように作戦を練るのが一番だ。
 


肉吸い【にくすい】

  種 族:妖怪
  レベル:D
  得意技:肉吸い/思春期、フェラ
 ニクシーではない。山の中に現れる、れっきとした妖怪である。夜中の山の中で18〜19歳くらいの美女に化けて近づいてくる。かわいらしく笑いながら「火を貸してくれ」と頼まれるが、うっかり提灯を貸すと火を消され、その間に襲われて精を吸い取られてしまうと言われる。

 その姿は妖精そのものであり、ニクシーとあまり区別がつかない。が、ニクシーが西洋風の顔立ちであるのにたいして、こちらは正真正銘の東洋系であり、一目見てすぐに分かるはずだ。そもそもこちらは和服姿で男をたぶらかす妖怪だったのだが、21世紀になってネットで自分とよく似た名前の妖精を見つけ、そのコスチュームがかわいかったので、そっちに鞍替えしたというのが真相らしい。

 もともと生足を和服の間からちらちらと露出させ、うなじや胸の谷間を見せつけながら男性を誘惑して精を吸っていた妖怪なので、コスプレに転じてからも、ふとももを露出させ、谷間や脇の下が出るよう肩を露出させたワンピースで悩殺してくる。それに引っかかっては一気に精を奪われてしまうことだろう。

 肉吸いは初級のステージに、山の中で出現する。一見ニクシーと同じミニスカの妖精らしいコスチュームで登場するため、近くに水辺があるのかと勘違いしてしまうが、黒髪で前髪が目を隠す日本人顔の美少女なので、よく見ればすぐに分かる。

 肉吸いの得意技は、妖力を駆使したフェラ攻撃である。イチモツを口腔内に収めると、一気に精液を吸い出そうと妖力がどっと流れ込んでくるのだ。それによって体内の性感神経が刺激され、股間の奥が一気にくすぐったくなって、ヘタをするとそのまま発射ということになりかねない。

 この肉吸い攻撃によって、初心冒険者は次々と瞬殺されていった。何が起こっているかさえも理解できず、人間の舌技を超えた力を味わうことになる。実際に舐められしごかれるのだが、それを遥かに超えた快楽がイチモツの奥や全身に拡がっていくことを感じるからである。

 山の中で素人男性が肉吸いに襲われ瞬時にして大量の精を奪われた秘密がここにある。

 慣れてくれば、この妖力は跳ね返せるようになるのだが、不慣れなうちは大苦戦を強いられることだろう。できれば、必殺の肉吸い攻撃が出てくる前に、挿入戦で倒してしまいたいところ。挿入に持ち込めば、肉吸いといえども普通の娘と変わらないので、バトルに勝つことができるだろう。彼女の強さは、一気に精を吸い尽くす力のある肉吸い攻撃に頼られている側面があるため、それ以外のところで勝負すれば、比較的簡単に倒すことができるだろう。

 だがやはり、肉吸いのフェラ攻撃を受けながら、それでも耐えきれるだけのレベルは持っておきたいところだ。魔法防御が有効なため、肉吸い攻撃に入られても、妖力を跳ね返すことは可能である。ひたすら精進してレベルあげにいそしむことが肝心である。


人形【にんぎょう】


ドール


人形使い【にんぎょうつかい】


ドールマスター


人間使い【にんげんつかい】

  種 族:魔族
  レベル:B〜A
  得意技:人間を使う、数多くの淫乱魔法を使う/全属性対応


 ドールマスター、すなわち人形を操る者が、膨大な魔力のもと幾多の人形を駆使して戦うのにたいして、人間使いのほうは、さらに大きな魔力でもって、人形ならぬ人間を駆使して戦う。人形使いの逆バージョンであり、一般にこちらの方が強力な魔族であることが多い(ただし、ドールマスターであると同時に吸血鬼真祖な場合はきわめて強力なので、人間使いの魔力を大きく引き離す)。

 その姿は、強大な魔物(魔女)であるか、相当のレベルを誇る人形であることが多い。一説には、これまでドールマスターに使われた人形に蓄積されてきた残留魔力が人形に意思を芽生えさせ、人間使いへと進化していったとか、人間へのきわめてふかい怨念が魔力を集め、人間使いになったなどと言われている。また、ドールマスターが人形を操るだけでなく、人間まで操るようになった場合もある。
 
 人間使いは催眠術や血の儀式(みずからの血を相手の血液に侵食させる方法)、または契約によって、もしくは強制的に精神を乗っ取って、人間を操る。操られた者は精神を失い、人間使いの意のままに動くことになる。操る相手は普通の人間である場合もあれば、マスターの魔力が強ければ超人をも自在にできるという。さらに自身の魔力を付与して、操る人間を強化することも可能だ。

 彼女が操る人間は決まった人である場合も少なくないが、いつでも好きなときに好きな人間を選ぶこともできる。つまり定まった従者を置く人間使いもいれば、臨機応変に人間を雇う者もいるということである。なお、SBRPGに登場する人間使いが操れるのは、つねに女性だけである。だから彼女が冒険者を操るということはないので御安心を。
 
 通常は、一度に操れる人間はひとり程度である。二つのものを同時に操作しようとすればひとつを操作する労力の倍以上のものが必要となるが、人間使いの場合も同様で、二人三人と増えれば二乗三乗以上の魔力が必要となる。いかに強大な魔力を持っていても、さすがに多人数を操れる人間使いは限られている。しかしもちろん、まったくいないわけではない。そうした人間使いは相当の使い手であり、倒すのは困難を極めるといっていい。
 
 ある程度進んだステージであれば、あらゆるところに人間使いは登場する。はじめのうちはドールマスターと同じ姿で登場し、一見人間のほうが人形を使っているように見せかけるが、実は本体は人形のほうだった、という作戦を取ったりする。人間を操りながら、その人間を主人のように見せかけ、自分は従者のようにふるまって、冒険者の目をごまかすのである。そうすることで、慣れない冒険者は、敵をドールマスターだと思い込み、”本体”の人間を責めようとして、無駄な精力を消費することになる。いくら責めてもイかない人間に違和感を覚えるころには、冒険者の精力は地に落ちており、そこで”従者”がとどめをさすという寸法だ。

 さらに先に進めば、冒険者のレベルも上がって、相手の魔力も読めるようになり、こんな騙しは通用しなくなるが、それでも人間使いが強敵であることに変わりはない。操られしかも強化された女性が冒険者めがけて一心不乱に襲い掛かってくる。進んだステージにふさわしく、強化された人間はあまりに人間離れした実力を発揮する。人間はその力を、通常30%程度にセーブしているが、操られている者は肉体の崩壊など顧みられず、100%の力をフル活用する。並外れたスピード、滑らかで素早い動き、男の力をあっさりねじふせるパワー、どんなムリな体勢でも挿入可能で無茶な体位のまま冒険者を責めまくるのだ。

 この従者は、人間使いにとってはもっぱら武器であり、使い捨ての道具にすぎない。その扱いは、特別な場合を除いてきわめてぞんざいであり、壊れても別のに取り替えるだけである。だからなんの心配もなく従者をコキ使えるし、崩壊も気にせず無茶をさせるのである。そのうえ、人間使いの魔力の一部を従者に貸し与え、全体を強化することも多い。そうすると、本来の100%の実力に加えて、肌の感触やオソソの具合、総合的な魅力などが格段にアップすることになる。かなりレベルの高い冒険者でも相当てこずることになるだろう。

 そればかりではない。従者たちは人間使いによって絶頂を封じられている。精神を支配され、マスターの意のままに行動する人間は、神経まで人間使いの支配下に置かれる。そして、アクメなどをつかさどるすべての機能をコントロールされ、どんなに快感を受けてもイかないように脳を制御されてしまうのである。これで従者は無敵状態となるわけだ。

 つまり冒険者が操られた人間をいくら責めても、感じはするがイクことがないのである。アクメ寸前の状態でストップさせられているため、意識はなくとも肉体自体が半狂乱状態で男を求めることになる。従者は身体の疼きに苦しみ、禁断症状のように冒険者に襲い掛かり続ける。人形使いは女の生殺しを利用して冒険者を責める、まさに魔物、悪の権化なのである。

 人間使いにとって従者は、強力な武器として冒険者を悦ばせ、また冒険者が人間使い本体に手を出すのを阻止する防具でもある。従者はしつこく冒険者にしがみつき、本体にたどりつけないようにしているが、彼女はたださらなる快感を本能的に求めているだけであり、あと一歩の恍惚を渇望しているにすぎない。それが結果的に妨害活動となっているだけである。しかも、求めた快感がいくら与えられたところで、絶対にイクことが許されないのだから、求めればかえってますます生殺しの度合いが強まるだけなのだが、もはや従者はあとにひけないほどにおいつめられていて、ひたすらマスターの命令通り狂ったように戦い続けるしかない。

 さらに先のステージに進めば、人間使いに操られるのも超人となり、さらに強力となる。もっとステージが進むと、人間使いの魔力も相当なものとなり、一度に数人を操ることができるようになる。従者の人数と質こそが、その人間使いの実力を測るバロメーターとなる。

 高度なステージでの人間使いの厄介なところは、冒険者の好みに合わせた女性を用意してくることであろう。固定した従者の場合もあるものの、それはあくまで情がうつるなどしてマスターと従者との間に信頼関係ができている場合に限られている(そういう場合は従者も乱暴に扱われたりはしない代わりに、相当強化されている)。普通は、先に進めばそれだけ敵も姑息となり、冒険者の属性に合わせた弱点責めを繰り出してくるものなのである。人間使いは、人間の女であれば誰でも操れるので、ロリ属性の冒険者にいたいけな幼女を平気で送り込んできたりするわけである。

 人間使いは、どのようなタイプであれやっかいな敵であり、魔のステージに出てくる人間だからと侮っていると、とんでもない目に遭うこと請け合いだ。決まった従者を引き連れていればそれだけふんだんに与えられた魔力に苦労することになるし、大人数を操る相手は超強力と見て間違いない。そして運よく従者を押しのけても、本体は本体でかなりの実力の持ち主だ。

 人間使いは膨大な魔力を駆使して人間を操るだけあって、魔法の方も一級品だ。男をダイレクトに感じさせる数々の快感の呪文(感じさせる部位や度合い、締め付け・振動などの種類によって、この呪文には多くのバリエーションがある)、性感神経を開発する呪文、魅了や変身、幻覚魔法など、高度な技を使いこなす。冒険者好みの姿に変身するのもお手の物だ。体術の方も相当に優れ、攻撃力防御力精力ともに高い。しかもその実力を魔力でカバーし、強化しているのが普通だ。冒険者がせっかく苦労して従者を乗り越えても、マスターにあっという間にイかされてしまうことも珍しくない。人形が本体の場合、魔性のオソソはバイブ蠕動は当たり前、魔法で冒険者をじわじわ追いつめながら滑らかなテクニックで精液を搾り取る。変身しても膣の具合が変わらないのが厄介である。

 人間使いは、人間を道具としか見ていない。従者の方は、カラダが絶頂を求めて疼きまくっているのにイクことを奪われ、半狂乱になっても狂うことすら許されず、ひたすら冒険者を射精させるために利用される。特殊な場合を除いて、マスターはまさに鬼と形容してよい悪党である。ぜひ進んで人間使いどもを撲滅し、従者を解放させてあげよう。

 マスターが滅びれば操られていた人間も解放され、同時に寸止めされていた絶頂が一気に訪れる。解放されたとたん、それまで止められていた分、何回も何回もイクので、そのまま絶命する場合も多いが、それでも従者を人間使いの手から解放してやるのが、やさしさというものである。悪魔に従わされて地獄の生殺しのまま永遠に生きるくらいなら、闇への解放も許されるだろう。もっとも、マスターと従者の間で信頼関係がある場合なら、一心同体の従者は、マスターの敗北や死をみずからの死と考えるから、新たな悲劇を生むことになるだろう。

 攻略はひとつ。操られている人間は相手にしないこと。この人間をいくら攻撃してもまったくダメージにはならない。まっすぐ本体に向かうべし。ただし、マスターが人間を使って妨害することがほとんどなので、これを避ける工夫も必要だ。全力を出し尽くしている従者は女でもゆうに男の力を越えているので、力ずくで避けるのはやめたほうがよい。頭を使って作戦を練り、従者を乗り越えるしかない。

 さらに、これだけの魔力を誇る相手であるから、本体も強大な攻撃力・防御力・精力を持っている。淫乱魔法もお手の物だ。並のレベルで勝てる相手ではないこともしっかり自覚しておこう。魔法への耐性を整え、実力で従者を解放してあげよう。


ニンフ【にんふ】

  種 族:精霊
  レベル:A
  得意技:無敵/集団


 ニンフとは妖精の総称のこと。スプライトのギリシア語版である。ニンフは、それだけでひとつの種族を表しているのではなく、妖精全体を意味している。ドライアードなどまで含んでしまうので、「ニンフ」として他の敵と区別するというのは難しいのだが、ここでは「精霊界の住民」という意味に限定する。

 精霊はさまざまな物質や場所に宿って守護やいたずらをするものだが、まだなににも宿っていないまっさらのニンフ達は、精霊界という特殊な空間にいる。彼女たちはその世界から偶然飛び出して事物に宿り、たとえば木に宿ってドリアードとなったりする。精霊界の住人とは、いわば妖精の魂のようなものなのである。精霊界には無限のニンフたちがひしめいており、役目を終えた魂が戻っては新たに生命となるために飛び出していく。この世界において彼女たちは、まだなんらの属性も持っていない状態なので、裸で半透明の姿をしている。

 SBRPGの世界では、トラップまたは魔法で「精霊界めぐり」というものがあり、これに引っかかった冒険者は、一瞬にしてこの精霊界に一定時間飛ばされてしまうことになる。

 ニンフたちの役割は二つで、一つは一日も早く何かに宿って立派な妖精になること。もう一つは精霊界に入り込む”異物”を排除すること。というわけで、彼女たちは精霊界から出て立派な妖精になる日を今か今かと待ちながら、迷い込んできた者を追い出そうと群がることになる。

 精霊界に入ってきた異物は性的に満たされるとその異世界に留まれなくなって元の世界に戻されてしまう。だからニンフたちは異物に群がり、ありとあらゆる性感帯を全身をくまなく駆使して大勢で責めまくり、さっさとイかせて精霊界から追い出そうとするのである。

 「精霊界めぐり」はこの精霊界の性質・ニンフたちの習性を利用して編み出された大技で、精霊界に飛ばすことでニンフたちに射精に導いてもらおうとする必殺の魔法なのである。

 これを発動させるにはきわめて高度な魔力が必要で、高等な魔族が魔法をかけたりトラップにしたりすることで精霊界めぐりをくりだすことが多い。さもなくば、魔力の比較的低いウィッチあたりが全身全霊命をかけて発動させるなり、または何年もかけてトラップを作りだすなりする場合などが考えられる。いずれにせよ簡単には発動できないものなのだ。

 異界に飛ばされてしまった冒険者は、そこにびっしりたむろしている精霊たちに全身を責めまくられ、数百数千の半透明のニンフたちに悦ばされてあえなく発射してしまう。どんな男も一分と持たないだろう。

 ニンフたちの体は驚く程スベスベで心地よく、吸い付くようであり、ぬめった舌は男の皮膚細胞にめり込みそうなくらい繊細でいやらしく、そしてアソコはツルツルでやさしく蠢き続ける。また、彼女たちのテクニックも完璧で、この世界に送り込まれたが最後、男も女も見境なくすべての性感帯を同時に執拗に責められることになる。

 ここに飛ばされた冒険者は、全身なでさすられ、アソコもタマもことごとく大勢の手が群がり、同時に半透明ゆえに重なって挿入というスペシャル攻撃まである。さらに男のイチモツに留まらず、体の中、前立腺までも容赦なくしなやかな指先や舌先が強烈な刺激を加え続ける。ニンフのアヌスの感触も絶品。精霊界に飛ばされた異物は快感以外何も考えることができなくなり、あっという間に射精のうえ外に放り出されてしまう。

 『エンジェルクエスト』でこの魔法が登場し、二人の女が精霊たちの犠牲になった。この小説では術者も一緒に精霊界に行っているが、その方が敵だけを飛ばすよりも少ない魔力で発動できるからだろう。しかしそれだと術をかけた方も無事では済まない。また、まるでレズ専門「女殺し」のように描かれているが(この本は話が進むにしたがってレズ描写が増えているのだが、これは読者に買ってもらうための売り手の配慮だろう)、必ずしもニンフが相手するのは女性だけにかぎらない。入ってきた異物は性別を問わず外に出すのが彼女たちの役目なのだから。

 とかく精霊界のニンフたちは数が多く、抵抗も難しいし、彼女たちをイかせて倒すというのも不可能である。いかなる魔法も通用しないし、いかなるテクニックも焼け石に水だ。異世界においては魔法そのものが無意味であり、どんなテクニックで責めても性質を持たない個体が感じることはまれなうえ、仮に一人倒したところで数千以上いるニンフたちの連続攻撃の餌食になるだけだ。精霊界の住人は実質無敵と言っていい。

 したがって重要なのは、敵が精霊界めぐりをくり出す前に技を食い止めるか、くり出されても飛ばされないようにシールドを貼ることだ。異界に飛ばされた時点でほぼ敗北が確定する。

 もし万一精霊界に飛ばされてしまったら、とにかくひたすらガマンの一手しかない。異世界に異物を送り込むということは、それだけ世界のバランスに負担や無理をかけることであり(この負担をできるだけ軽減させるために、ニンフたちは必死で異物を外に追い出すわけだが)、そのため精霊界めぐりは一定時間しか効果がない。射精するか、その一定時間を経過すれば、自動的に精霊界から解放されるしくみだ。だからニンフたちの執拗な攻撃にもめげずに時間切れを待てば、ことによると無事脱出できるかもしれない。ただし言うまでもなく、ニンフたちの責めは壮絶をきわめ、ありとあらゆる性感帯を徹底的に刺激し続けるのだから、脱出の可能性はきわめて低い。

 精霊界から抜け出るには、ニンフたちに射精させられて追い出されるか、時間切れで自動的に脱出するかしかないわけだが、冒険者なら後者を選びたいものである。だが極上の妖精たちに群がられて、ひたすら射精させようとしてくる半透明の美女大隊の渦の中で、ガマンし切れる冒険者は限られてくるだろう。よほどの実力者、高レベルの冒険者でなければひとたまりもない恐ろしい技なのである。勇者クラスでさえ、運がよければ残り精力1でかろうじて脱出できるかもしれない、そのくらいの覚悟が必要なのだ。それ以下の冒険者なら、精霊界めぐりを受けたら絶望的と考えたほうがよい。
 


ニンフォマニア【にんふぉまにあ】

  種 族:人間/超人
  レベル:D
  得意技:しっとり視線、改造性器、ねちっこい愛撫と動き、宝船/しっとり癒し、密着


 女性の色情狂。四六時中過剰な性欲にさいなまれ、いつでも発情し続けている。酷くなるとだれかれ構わず見境なく抱いてもらうように懇願するようになる。妖精ニンフが好色だったり恋多き娘だったりした伝説にちなみ、こうした女性をニンフォマニアと名づけた。

 重度の場合には性欲が強迫観念になっているので、専門医の治療が必要だが、そうでない場合はただのえっちな女の子だというだけの話だ。そういう女性はなにか異常者のように見られる傾向もあるが、そんなのは男側が勝手に決めたことでしかない。女性がスケベでも何にも悪いことはないのである。

 とはいっても、SBRPGの世界では、ニンフォマニアは相当手ごわい敵となる。堂々としたニンフォマニアは当然経験も豊かになり、どんどんテクニシャンになって行くからである。男の体を知りつくして女体を磨くことが、結果自分の性欲をより多く満たせることを知っている彼女たちは、快楽を求めれば求めるほど男の情欲と射精を誘うのである。

 ニンフォマニアは大体が普通の女性であり、外見も思い思いなのだが、なぜかハデな色の和服や浴衣が好まれ、それをしっとりはだけさせて男を誘うことが多いようだ。冒険者を妖しい気分にさせるにはこの格好が適しているからなのだろう。

 彼女たちはみな経験豊かで、体と技を磨き、いきなり強烈な快感攻撃を繰り出してくる。男が感じるツボを心得ているので、初心者冒険者では太刀打ちできずにあっという間に抜かれてしまう。

 中には『とらわれペンギン』のように自分の肉体を改造して感度を高めたツワモノもいて、絡みつく改良ヒダヒダが二段にも三段にも締め、波打つように蠢いてポンプから男の体液を押し出そうと蠢いてくる。男を悦ばせればそれだけ自分も強い快感を味わうことができ、改造して超人化したニンフォマニアはますます快感を求めて男を漁り続ける。

 ニンフォマニアはいつでも愛液をたらしながら冒険者を探し続ける。イチモツとその奥の白濁液を執拗に求め、欲しがっているので、彼女たちはますます血眼になって冒険者を探している。そんな相手に捕まってしまったらナカナカ満足してくれない色情狂に徹底的に全身をくすぐられ、経験浅い冒険者などいとも簡単に改造オソソの餌食になってしまうだろう。

 男を誘い、貪欲にセックスを求めるニンフォマニアの姿に引き込まれてしまうと、相手のペースのままイかされてしまうことになる。エンカウントしてすぐに激しいフェラや手コキをお見舞いされ、精力をいきなり大消費。狂気にも似た流し目で見つめられると、それだけで男の本能が目覚めさせられてしまう。そのあとゆっくりねちっこい動きに突然変わり、愉しみながら冒険者を追い詰めていくのである。

 ニンフォマニアが好むのは、密着してゆっくりねちっこく、しつこく絡み合うセックスである。味見と称して激しく手や口を駆使したあとは、少ない体力でより多くの快感を引き出せる、このいやらしい動きにチェンジするわけだ。スローな動きだが着実に感じさせられる愛撫や挿入には注意しよう。しっとり滑りまわる手や、じっくり締めながら細部にわたって快感を与えながら妖しく動く腰使いに、じわりと追いつめられてしまうことになる。

 彼女たちの多くは宝船の体位を得意とする。冒険者を仰向けにしてその片足を抱き締め、オッパイやおなかを男の足に刻みつけながら、足を交差させて挿入。ねっとりなまめかしい動きでジワジワ精力を奪い取っていく必殺の体位だ。他にも、密着系、たとえば対面座位もニンフォマニアが絡んでくる常套体位である。いずれにしても彼女たちの腰が主導権を握ることになるので、これらの体位のもとで快感に苦戦させられることは間違いない。

 また、少し進んだステージでは、肉体改造を果たした強化版も登場する。男を徹底的に快楽の淵に落し、それによってみずからも楽しめるように改良された人工名器はまさに絶品、ハメただけでゆっくり大きく蠕動したり締め方を変幻自在に変えたり、しっかり食い込むヒダを増やしたり滑らせたりができる。人工の名器ではあるがよくできており、入れた瞬間悶絶してしまう冒険者も少なくない。

 場合によってはアソコにバイブを埋め込んで、自分もダメージを受けることを覚悟のうえで捨て身の攻撃を仕掛けてくるニンフォマニアもいる。冒険者へのダメージは計り知れないが、つねにバイブ振動を敏感な部位に受けているためみずからの精力消費もはなはだしく、男を射精させながら自滅してしまうニンフォマニアも多い。その場合彼女たちは、短期決戦で同時に果ててしまうのを狙っているのだ。特別な場合を除いて、この世界では同時にイクことは敗北だ。性的な戦闘では出してしまったら終わりなのである。

 ニンフォマニアは、経験が深く、強迫的に快感を求め続けてきたために、攻撃力と精力がずば抜けている。そんな相手に並の冒険者では太刀打ちできず、女の蜜壷にあっさり飲み込まれて埋没してしまうだろう。彼女の上達したテクニックや改造オソソに耐え切れるだけの防御力、そして慣れ切ったアソコをさらに悦ばせるだけの鉄の攻撃力が必要である。

 しかし実力さえあれば、ニンフォマニアを特別な作戦なしに倒すことができるだろう。たとえ超人であっても、相手はもともと普通の好色な女性なのである。ぜひレベルを上げて、癒されずに疼いている彼女たちに安らぎを与えていただきたい。
 




 

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