ナーガ【なあが】

  種 族:神族
  レベル:B
  得意技:催淫毒、上半身で攻撃/手フェチ、おっぱい星人、フェラ


 上半身が美女、下半身が蛇の姿をしている。ラミアと似ているが、出所は違う。ラミアは西洋版蛇女であるのに対してナーガは東洋版。何よりラミアはキマイラだがこっちはれっきとした神様なのだ。水、豊穣、生殖を司る。やはり月、大地、水が女性性であるのは万国共通のようだ。
 
 地下世界の守護者で、地下水を浄化し、地下の闇を照らす。また女性を女性らしくし、多産性を約束する神としても知られ、インドでは多くの女性達の崇拝を集めた。また、人間が魔の者を退治するのを手助けし、あるべき姿や方向を教えてくれる。東洋出身だが、邪悪な魔物が世界を支配するとなれば世界中どこにでも出現する。かつて「サード」というデビルが世界征服に乗り出した時、ナーガはアメリカにあらわれて背後から手助けしている。
 
 セックスバトルRPGの世界の中では、ナーガは特に地下世界に出没する。表立って行動することを嫌う神なので、目立たない、背後に隠れた、薄暗いところやベールの中などを好んで住処とするのだ。

 彼女は強力で、プチボス扱いになることも少なくないが、進んだステージにおいてザコキャラとして登場することもある。群れることはなく単独行動がほとんど。仲間を持たないのもナーガの特徴だ。

 ナーガは、長いヘビの下半身を引きずりながら、それでいてもの凄いスピードで不気味な音を立てて、冒険者に近付く。そして突然押し倒して冒険者の上半身にヘビの体で巻きつき、押さえ込んでから自慢の上半身でじっくり精を吸い出すのが常套手段だ。冒険者が地を這う音に気づいたころには、ナーガはもう男を押し倒す寸前である。俊敏なので気づくのが遅れて対処できず、戦闘はまず相手手動となるだろう。もちろん逃げることは不可能だ。

 その下半身は長く、十分冒険者を拘束してもなお、彼と正面に向き合うことができる。69体勢のこともあるが、大抵は正面に向き合ってから妖しい笑みを浮かべ、男の足を開いて固めてからいたぶるようにジワジワと追い詰めるのである。拘束系の技は冒険者の行動を不能に追いやるので厄介だ。一気に抜かれたり、脱出できても残り精力わずかということも珍しくない。

 ナーガはまず自慢の肌をイチモツに押し付けこすりつける。彼女の上半身は吸い付くような極上の肌触りであり、頬や首筋がイチモツをこすっただけでも射精感が高まる。背中でさえ立派な武器となる。その肌触りは男の性感を徹底的に呼び起こし、慣れない冒険者ならあっという間に高められてしまう。その極上の肌触りはいうまでもなく人間の娘のきめの細かさをはるかに超越しているのである。

 ひとしきり上半身で男の体をかわいがり、次に彼女はイチモツを優しい手つきで軽くしごく。ゆっくり軽いタッチでスリスリされるとその手のひらや指先の感触に悶絶させられてしまう。その間も冒険者はほとんど身動きが取れない。しかしナーガは男が長い間感じるのを見るのが好きなので、簡単には射精させずじっくり高めるのである。いたぶるような手コキのテクニックは冒険者の精神にダメージを与え、我慢しようとする気力を奪うことになる。

 ナーガの乳房は神通力で自在に動かせる。それがいきり立ったモノを包み込み、優しくしごきあげるのだ。時折オッパイで両側からぎゅっと圧迫し、両手が彼の全身をさする。そのまま谷間から飛び出した亀頭を口に含み、首を伸ばして根元まで飲み込んでしまう。ナーガのフェラテクは神性そのものであり、イチモツのあちこちを舌先でいたぶりつつ、全体を締め付け扱き上げる唇がたまらない。

 こうやって冒険者をいたぶっている間中、尻尾の先が彼の口の中に捻じ込まれる。そこから滲み出る催淫毒をずっと飲ませ続けるのである。神秘の媚薬が男の全身の性感細胞を徹底的にかわいがり、前立腺を構成する組織は性感に染め上げられる。もちろん神経も精神もただでは済まされず、幻覚を見たり、性欲の虜になったり、ナーガに完全に心奪われる者もあるだろう。

 こうして体の内側からも外側からも徹底的に高められ、限界に近付くと、今まで優しくじっくり責めていたナーガが豹変する。口を離したナーガの目が赤く光ったとき、冒険者の終わりが近付いていることを意味する。ヒクついているイチモツをぎゅっと掴むと神業スピードで一気に扱きたてる。散々いたぶられて射精寸前になっているところへやわらかい女の手が猛スピードで上下するのだから、大抵の冒険者はもうひとたまりもなく、悦びの叫び声とともに快感のタネを噴水のように吹き上げてしまうのである。

 ナーガの厄介なところはヘビ部分による拘束と絶えず流し込まれる催淫毒である。相手は神なので拘束を解くのは難しいだろう。魔法もあまり通用しない。ナーガはじっくり高める戦法を取るが、それは彼女の趣味という理由と、たっぷり催淫毒を飲ませる目的があるのだ。そうして一方的に抜かれてしまうので、思った以上に厄介な相手である。

 こんな相手に対処するのは難しいが、拘束されているなかでどうにか責める手段を考えて打開するしかない。ヘビの体をさすり、拘束が手薄な足を使って彼女の上半身をさすり、そして案外有効なのが言葉責めである。それも罵倒するのではなく、褒めちぎり興奮させる言葉がよい。とても上手であること、感じていること、その美しさやテクニックをたたえて、ナーガをどんどん”その気”にさせるのだ。すると彼女もどんどん興奮して、冒険者を責めながら自分の感情によってみずからの精力を消費することになる。興奮したナーガはついには自分の乳房を揉みしだいて自滅する。語彙力を増やして言葉巧みに導かなければならないので、耐久力と頭脳の勝負となるだろう。それまでは頭を使いつつ耐え抜くべし。ただし、催淫毒で犯された精神でどれだけ言葉巧みに誘導できるかは冒険者の実力次第だが。

 ちなみに、ナーガは本来男性神で、女性形は文法上「ナーギニー」でなければいけないのだが、「ナーガ」の方が一般に知られた言い方であり、『とらわれペンギン』でもナーガとして登場しているので、ここでもそれに準じてナーガとして扱う。


ナース【なあす】 nm

  種 族:人間
  レベル:D
  得意技:癒し介抱・全身マッサージ、アワ洗い、乳房埋没、騎乗位、催淫注射/姉、手フェチ、おっぱい星人、集団、しっとり癒し、イメクラ


 看護婦さん。白衣の天使。病院などに勤務し、病人の看護をしたり雑用をするのが仕事。彼女たちは大抵少数精鋭で、四六時中忙しく飛び回っている。夜勤あり休日出勤あり、しかも人数不足が深刻で、辞める人が出るとすぐには穴埋めができないため、また病院がけちなことも多く雇う気すらなかったりするので、そのしわ寄せが彼女たちを直撃する。ほぼ全員が過労気味といっても過言ではない。
 
 最近は服装も変わってきたのだが、SBRPGに登場するナースたちはバッチリミニスカ姿で細いナマ脚がすらりと伸びている。全体に細いからだつきなのに出るところは出ている、大人の職業婦人真っ盛りのおねえさんである。きゅっと引き締まったふくらはぎからはアンバランスとも取れる巨乳、ぷりぷりしたお尻をぴっちり包み込む純白のミニスカート、清純で優しい微笑の裏に隠された不敵な本性、天使の魅力を倍増させているナースキャップ。妖しげな視線に興奮も高まる。中にはピンク色のナース服に身を包むお姉さまもいてますます期待度が高まるというものだ。
 
 白衣の天使たちは初級冒険者の羨望の的であり、また大変恐れられている。屋内ステージに登場することが多く、病院ステージでは定番の敵である。単独のこともあるが集団で行動する場合も少なくなく、慣れないうちは白衣の天使のイメージだけでも苦戦しそうな相手である。

 彼女たちは冒険者を見つけると、患者を扱うように優しく看護してくれる。「検温のお時間でーす」と言ってはイチモツの熱を測る。熱くたぎっていれば病人決定である。だって熱があるんですもの。「はいはいおまかせくださいねー」と一方的に戦慄の癒し介抱プレイの始まりである。

 看護婦たちは冒険者の全身を優しくさすり、心地よい布で全身をキレイキレイにし、あえて興奮が高まるような仕方でマッサージしてくれる。ますます熱が上がるというものだ。男の感じるツボはすべて心得ており、その手技は達人級である。あっという間に全身の心地よさに脱力し、どんどん性感を高められてしまうのだ。

 そこへすかさず大事な部分をアルコール消毒。スースー心地よい感覚が一瞬熱を下げるが、それはこの先に待っているめくるめく悦楽のためのプレリュードに過ぎない。

 白衣の天使は素早く石鹸を手に泡立てる。その手際も手馴れたものだ。たっぷりスベスベの石鹸が局部に襲い掛かる。陰毛でさらにアワアワになり、どんどん追加されるソープの威力が、看護婦さんのやわらかい手をさらに強烈な武器に変えるのだ。あっという間に下腹部は石鹸まみれになる。絶妙なタッチで滑りまわるナース様の手が冒険者をゾクゾクさせる。

 その手は下腹部から内股、腰からお腹へと広がり、わきの下などのくすぐったい部位にまで達する。素早く的確な手の動きが冒険者をとことん追い詰める。石鹸撫で洗いに昇天した病人は数知れずである。

 手フェチでもなく何とか耐え抜いた冒険者には巨乳が襲い掛かる。キレイになったカラダに看護婦さんのキレイな乳房が迫ってくる。ゆっくり優しくパイズリしたかと思うと先っぽをメリメリと豊かなバストに埋没させたりする。

 ナースの戦闘法は、白衣を脱ぎ捨てることなくすべてを”半裸”で行うのがミソだ。SBRPGのナース服は特殊な造りになっていて、ワンタッチで胸だけをはだけさせることができる。もちろんノーパンノーブラだ。服自体が豊かなバストをぴっちり包み込み、形を整えて強調されるようになっている。ちょっとボタンを取るだけですぐに胸元の武器を取り出すことができるわけだ。

 癒しのおっぱい攻撃にも屈しない冒険者には、いよいよ大切な器官で挑むことになる。スカートを捲り上げて、横たわっている患者に馬乗りになって挿入。優しくいたわるように丁寧に扱きあげてくれる。細くきれいな足とむっちり膨らんだ臀部が蠢いて冒険者を魅了し続ける。時折前後左右に腰を揺らして肉ツボでイチモツを揉みしだきながら、前のめりになって強烈なバストを男の胸元にこすり付けてくる。

 さらに隠し持っていた注射を冒険者の隙を見計らって打ち込む。強力な催淫剤が冒険者の体を血液をとおしてあっという間に駆け巡り、冒険者は感じやすくイキやすく溜まりやすい体になってしまう。そこへきて巨乳が男の上半身をすべり、熟練した手がわき腹や玉袋を容赦なくくすぐり、みっちり締め付けがイチモツを包み込み続けているのだ。

 しかもナースも集団ともなれば役割分担ができ、挿入中も石鹸アワ洗いが全身に襲い掛かることになる。ひっきりなしに分担パーツが執拗に責め続けられ、催淫注射をよけることもままならない。一週間以上オナニーを禁止されたのと同じ状態で大勢のナースに囲まれ、感度も良好になっている中全身責めまくられ大切な部分が締め付けられる。これでは初級の冒険者ではナカナカ耐え切れないだろう。口が乳房にふさがれてくぐもった声を出しながらご臨終である。

 白衣の天使というイメージだけでも興奮が掻き立てられ、期待以上の快感攻撃を繰り出してくる相手であるから、冒険を進めたければまずは白衣の天使の羨望イメージを捨てて、初心忘れず、ひたすら心を鬼に反撃あるのみである。安心してしまって彼女に身を任せることのないように。注射攻撃には十分注意されたい。RPGで状態異常をなめているとそれが原因であっさり負けてしまう。石鹸洗いやパイズリ攻撃に抗い、騎乗位に持ち込まれたらひたすら突いて一人ずつ着実に倒す以外にはない。

 また看護婦さんたちは初めから下着をつけていないので、手マン攻撃などを出しやすい利点もある。一方的に彼女たちの癒し看護に身を任せるのではなく、先手必勝、こちらから積極的に責めるのも手だ。どっちにしろ戦局を見抜き、冷静かつ的確に次の一手を考えることが勝利の糸口となるのである。


ナイトメア【ないとめあ】 nm

  種 族:魔族
  レベル:D〜A
  得意技:実力によってさまざま/属性なし、ただし貴族淫魔は全属性対応。


 夢魔。悪夢の象徴で、nightmareは今日でも悪い夢という意味で残っている。mareとは悪霊のことで、夜の悪霊、悪夢を見せる者とされた。スペルは馬と同じなので、時々馬の下半身を備えた魔物として登場する。夢魔ということでサキュバスと同一視されることもあるが、出所は別と見られる。しかしその性質・機能はほとんど同じで、悪夢で悩ませる、淫夢を見せて夢精させる。どちらも人間の生命力を消耗する。その精気は夢魔が奪い取っているというわけだ。
 
 サキュバスの魔力がある程度一定なのに比べて、ナイトメアの魔力は個体毎に大きくばらつきがある。サキュバスの使い魔(レッサーサキュバス)のような弱い存在もあれば、逆にサキュバスたちを従える強力な魔物もいる。中には異世界に独自の巨大空間を建設し、その居城に暮らす程の豊富な魔力を誇るナイトメアまでいる(当サイトの「ないと・めあ」はそういう強力な夢魔の作り出した世界である…自分を「ないと・めあ」と名乗っているのは自分こそが夢魔の代表格という自負があるのだろう)。
 
 他の項目でも説明しているが、淫魔たちは「淫魔界」と呼ばれる魔界の一種類を本拠地とし、そこで生活している。淫魔界の序列はほとんど完成したヒエラルキーであり、魔力・実力によってランク分けされている。淫魔界の王は堕天使リリスであるが、彼女はリリムを毎日産むという宿命を背負っているために淫魔界の政治にタッチすることができない(形式的な王に過ぎない)。そこで彼女の娘達である大勢のリリムが帝国の舵取りをする。魔界といえども秩序が必要であり、リリムの代表者たちが選挙で選ばれて基本方針を決めているのである。そしてリリムたちはそれぞれ数多くのサキュバスたちを従えており、またサキュバスはインプやレッサーサキュバスのような比較的弱い小悪魔を従えている。つまり(リリス→)リリム→サキュバス→使い魔淫魔の序列ができ上がっているわけだ。そして次元を超えて男達を漁り、食料を調達すると同時に楽しんで生きているのである。
 
 リリムもサキュバスも、その魔力はある程度一定していて、ばらつきがない。そのためサキュバスはリリムに絶対服従である。この序列はどうあっても覆らないが、淫魔界はきわめて広大で(一説では我々の太陽系に相当するとかしないとか)、淫魔の種類も数多い。人口比率が最も高い代表格がサキュバスとリリムだというだけで、あとはインプ、ビューティフルオーガー、はたまた淫魔の気が混じった(淫魔化した)各種族まで、多くの種族が一緒に暮らしている。しかしやはり、魔力の差などで序列ができ上がっており、しっかりした秩序のもと誰かに従っていることが多い。
 
 そのなかで、ナイトメアという夢魔は少し特殊である。上に書いたとおりナイトメアの魔力は個体毎に相当ばらつきがあり、インプ以下の小悪魔的な存在もあればリリムを越える実力者もいるのだ。そしてそのなかで、きわめて強力な実力者の場合、リリムたちの帝国の方針に必ずしも従わない者が出てきた。彼女たちは魔界の中に特殊な空間を作り出し、そこにみずからの居城を構えて優雅に暮らしている。リリムたちもそうした強力なナイトメアを従えようとすれば大戦争に発展し、場合によっては負けることもあることがわかっているため、決して手を出したり干渉したりはしない。ナイトメアのほうも帝国の妨げにならないように空間をゆがめて自分の世界に閉じこもるわけである。
 
 こうしたナイトメアは淫魔界では「貴族淫魔」と呼ばれ、特別な存在となっている。淫魔界の政治にかかわりを持たず、自分を王として独自の世界を作り上げている。低級淫魔クラスから、上はキリがない実力者。淫魔界はこのような多層的な世界であり、ナイトメアの上限もまったく計り知れない。ここでは低級ナイトメアと貴族淫魔を分けて説明しよう。
 
 低級な、つまり魔力の低いナイトメアは、通常サキュバスの使い魔として生活している。そのサキュバスは特定のリリムに仕えていることがほとんどだが、低級ナイトメアが直接リリムに従ったり命令を聞くことはない。あくまで彼女達は自分のボスであるサキュバスにだけ従う。これはリリムたちで構成される帝国の方針でもあるから、リリムが低級ナイトメアを引き連れることはまずないのである。
 
 したがって、低級ナイトメアたちは、サキュバスの手下として、同じく手下のインプらとともに、ボスの命令で動くことになる。外の世界では強力な使い魔として、またはサキュバスの補佐として”仕事”に励み、そして淫魔界においては最弱の使い魔として”侵入者”を捕らえるのである。
 
 外の世界において、冒険者は、初級レベルのうちから、この低級ナイトメアのお世話になる。彼女たちの実力はピンキリであり、人間の娘をわずかに強くしただけの者もある。そうしたナイトメアは初級ステージから随所に登場し、他の敵と徒党を組んで冒険者に襲いかかる。彼女達はボスの命令でそこにいるのであり、そのステージに配備され、他の女性たちと仲良くするよう命じられている。こうして多くの敵と徒党を組んで補助的な攻撃をすることが多いのだ。
 
 実力のうえでは極めて弱く、レベルの低い冒険者でもすぐに勝てる相手である。ただし、徒党を組むのが彼女たちの厄介なところで、冒険者が集団属性だったり女慣れしていなければ、こうした低級淫魔でも気持ちよくなってしまう危険はある。もちろん補助的な敵といってもその分人数が増えるわけだから、戦局に影響をおよぼす敵である。
 
 レベルが上がった冒険者にも、中級ステージにおいて、使い魔たちは冒険者に襲いかかる。初期ステージよりも強いナイトメアが、姿を変え名前を変え、さまざまなシチュで登場することになる。もちろんボスの命令でそこにいるのであり、他の敵と徒党を組むのも同じだ。ようするに低級ナイトメアは、どんなステージにもいて、徒党を組んで、さまざまな姿かたちで冒険者に襲いかかる補佐人なのである。
 
 それでも、各ステージは通常冒険者のレベルにおうじて設定されているので、つまり冒険者が自分の実力に見合ったステージに挑戦するので、低級ナイトメアが脅威になることはあまりない。ただし、敵の人数が増える点が厄介ではある。とりたてて必殺テクニックなどをもたない淫魔ではあるが、他の敵が挿入攻撃をくりだしている時に玉袋をいじくるなど、見過ごすことのできない補助技をくりだしてくることが多い。
 
 もちろん自身も挿入攻撃などで責めてくるので、そこそこにダメージとなるであろう。腐っても鯛、もとい淫魔の端くれなので、そこそこに上手。ステージが上がればそれだけ実力のあるナイトメアが配属されることになる。
 
 さらに上級ステージともなると、そこはもう淫魔界、大勢の低級ナイトメアたちが”侵入者”を阻止する特命によって冒険者に押し寄せてくることになる。サキュバスの使い魔の中でも特に認められた実力者ぞろいだ。とはいっても、ここまで到達した上級冒険者、あるいは勇者レベルの冒険者にとって、彼女達は、他のステージ以上に完全にザコキャラ扱いとなるだろう。
 
 エンカウントの連続で足止めをする目的や、他の強力な敵に従わせるなどして、戦闘の補佐をする程度にしか役に立たない。ただし、淫魔界ともなればサキュバスが直々に通常敵として登場するのであり、使い魔たちは文字どおりボスの補佐をすることが多くなる。それでも、ここまでのし上がった冒険者の敵ではない。実力で平らげればそれでよい。淫魔界にはまだまだ、もっとずっと恐ろしい敵がひしめいているのだから。
 
 こうして、勇者レベルの冒険者は、低級ナイトメアをものともせず、サキュバスたちを手玉に取り、さらに強力なリリムたちを攻略することで、淫魔界を冒険することになる。むろん、これだけのことをやってのけるのは相当特別な、実力ある文字どおり”勇者”に限られるだろう。スケールが極めて大きいので、簡単なことではないのだ。多くのストーリーが、淫魔界の入口を最終舞台にしているといっていい。それで十分でもある。
 
 ところで、これとは別に、淫魔界の中に特殊な空間を作り、その内部で独自の世界を構成して気ままに暮らす淫魔がいる。その空間座標点には質量のない世界があって、つまり完全にゼロの点が存在する。もちろん外部からの認識はできず、出入りは不可能。そんな無限小の点の中に、強力な魔力によって無限大の世界を作り出す淫魔である。
 
 彼女達は、ナイトメアのなかでも特に際立って強い魔力を持っており、実力の上でもリリムをはるかに超越した者たちである。上述のとおり淫魔界の政治に関心を持たず、外部への干渉も外部からの干渉も断って独自の世界を作っているのである。あまりにも強い力を持っているナイトメアは、リリムどもの決めた決まりに従うことを嫌い、しかし淫魔界の混乱や消滅も嫌って、その結果独自の世界への隠遁という道を選んだのだ。
 
 リリムをも超えた魔力・実力を持ったナイトメアたちは、淫魔界の中の適当な場所に人ひとり入れるくらいの空間結界を作り、その中に入る。結界を出入りできるのは彼女ひとりだ。そこで自身の魔力をふんだんに使い、結界空間を縮小させる。ナイトメアの体ごと空間がどんどん圧縮され、結界が小さくなっていく。
 
 紙を折るほど強い力が必要になるように、圧縮を高めれば高めるほど、それだけ多くの魔力が必要になる。そして圧縮を続けて空間体積が完全にゼロになったとき、すなわち無限大の魔力が注入された時、結界は淫魔界空間から”消滅”する。そしてその瞬間、ナイトメアのいる結界内部は無限大の広がりを持つことになる。そして自分の構想した好きな世界を、その 結界内部に構築すれば、独自の世界の完成である。その作業中、外部にまったく影響を与えない。外の空間を一切ゆがめることなく世界を作り出せるのである。
 
 彼女達はリリムたちから「貴族淫魔」と称され、特別待遇を受ける(ただしめったに世界の外に出ないのだが)。ナイトメアが政治に口出しをしない代わりに、淫魔界において厚遇されあがめられるというわけだ。まさに強い力を持ちながら淫魔界の中心から遠ざかった存在、貴族なのである。世界を創造できてしまうくらいだから、その魔力の高さは推して知るべしである。
 
 貴族淫魔は、独自の世界の中に一人でひっそり暮らすこともあれば、淫魔界の住人たちを住まわせることもある。リリムやサキュバスたちの中にも淫魔界の”法律”に不満を持つ無法者がいて、彼女たちにとって貴族淫魔の世界は夢のような世界といえる。貴族淫魔に逆らいさえしなければ(もっともどんな無法者でも貴族淫魔に牙を向けばどうなるかは分かっているが)、好きなように自由に生きられるのである。外部からの干渉を受けないようにしてくれる見返りに、貴族淫魔に忠誠を誓うことになる。
 
 貴族淫魔は、サキュバスやりリムのように部下を締め付け、細かく命令するようなことはしない。命令自体がめったになく、せいぜい侵入者を排除せよとか”ゲスト”をもてなせといった程度であり、後は自由である。生活の心配もなく、不安もなく、気ままに暮らせるのである。いやになったら契約を解除するのも自由だし再契約も自由だ。その代わり、契約中は貴族淫魔の許可なしに外の世界に出ることはできない。また自分で”エサ”を探すことはできず、与えられたものだけで満足することになる。もっとも、この独自世界で不自由をすることはないし、エサも不自由しない。進んでこの世界に入り従う者は外部世界にはもう用がないのである。
 
 貴族淫魔の世界には、淫魔界の住人だけでなく、実にさまざまな女性が気楽に住み着いている。人間、超人、幽霊、妖怪など従者は多岐にわたる。淫魔界における主従関係とは違って、彼女たちは進んで主人の貴族淫魔を慕い、忠誠を誓って、楽しく暮らしている。滅びそうになるところを貴族淫魔に助けられてその世界で過ごしている者もいる。どれだけ多くの人数を収容しようと、その世界は無限。
 
 貴族淫魔は、その強大な魔力によって、ありとあらゆる世界から、さまざまなものを召喚・招待することができる。場合によっては、特定の人物の、特定の時代(若さ)の、肉体と人格を呼び寄せることもできる。それも、現実の世界に影響を与えずに召喚可能である。たとえば冒険者の恋人を自分の世界の中に呼び寄せながら、現実世界の恋人はそのまま普通に暮らすことができる。コピーのようにそっくりの人物を世界に呼び寄せるイメージだが、呼び寄せた人物は偽者なのではなく本物であり、記憶も人格も実力もおなじ(実力については力を貸して強化することも可能)、ちゃんとつながってもいる。現実世界の恋人は夢という形で貴族淫魔の世界を断片的に体験することになる。
 
 もちろん、これだけ強力な魔力を誇るのだから、外部からの召喚のほかに、自分で従者を作り出すこともできる。掃除娘などはその代表例であろう。ヒューマンタイプの敵は作り出されることが多い。
 
 基本的に、貴族淫魔の世界は空間のひずみの奥にあり、外部からの進入も内部からの脱出も不可能である。が、貴族淫魔は、世界を構築するとき、わざと”ホール”を作り、ある仕方で出入りできるようにしてある。自分が簡単に外に出たり入ったりするためであり、召喚がスムーズに行くようにするためであり、また万一の緊急時に住人たちの非常口としてである。ある程度の隙を作っていたほうが、魔力を浪費せずに外部といろいろコンタクトが取れるというわけである。もちろん”エサ”を調達するのにもこのホールが使われる。
 
 貴族淫魔の世界は女だけの世界だ。これは淫魔界とあまり変わらない。もちろんエサが必要なのも同じだ。そこで、どうでもいいエサとなる男がこの世界に吸い寄せられたりする。エサはごくわずかあればよい。この世界内部では、男は肉体を改造され、精が無限に湧き出るようになる。また複製も可能で、住人がどんなに大勢いてもわずかのエサでまかなうことができるのだ。
 
 エサの調達は簡単だ。わざとホールを作ってあるので、スケベな侵入者たちがひっきりなしにやってくる。かれらは高度な科学力や魔力によってホールを割り出し、快楽と征服を求めて侵入してくる。貴族淫魔はその侵入者たちを快楽地獄にさらしてから追い出す。これに懲りた男は二度と近づかないというわけだ。しかし凝りもせず何回も侵入を繰り返すような下衆男の場合、貴族淫魔はその男をエサにする。住民たちの食事として、永遠の快感に堕としてやるのである。
 
 また、偶然迷い込む者もいる。貴族淫魔は余計なトラブルを嫌うため、自動的に迷子を世界の外に追い出し、その間のでき事の記憶を奪う。元の世界に帰してやるのである。かれらをエサにすることはない。あくまで自発的にこの世界に乗り込んできた累積犯だけが対象だし、それで十分間に合う。
 
 ところで、こうしたエサとは別に、貴族淫魔は、あらゆる世界から気に入った男を”ゲスト”として招くことがある。世界の空間を超越した独自世界は、すべての世界を見ることができ、すべての世界に手を伸ばすこともできる。貴族淫魔でも時々は恋をするのである。数千年に一度程度、気に入った男が独自世界に招かれる。
 
 貴族淫魔がどんな男を好むかは、もちろんそれぞれ個性があって好みもあるが、おおむね”ツイてない男”が選ばれる傾向にあるようだ。これまでゲストに招かれた例から判断するに、容姿や年齢、種族はあまり関係ない様子。元の世界でツキに見放され、運が悪い男…彼が貴族淫魔の世界に招かれるのはさらなる不運か、はたまた…。
 
 ゲストはこの世界の住人、作られた者、はたまた主人みずからより、盛大にもてなしを受ける。主人に魅入られたゲストはありとあらゆる快楽を味わい、元の世界を忘れてしまうほどに悦ばせられる。ゲストを満足させることが貴族淫魔の楽しみであり、喜びでもある。悦ばされたゲストは肉体改造され、無限の性欲と精力を与えられ、永遠にこの世界の快楽を楽しむことができる。エサと違うところは、エサが連続射精を苦痛に感じ地獄を味わい続けるのに対して、ゲストは我を忘れて永遠の快楽だけをむさぼることができる点である。
 
 エサは精根尽きて全身に痛みを感じているのに淫魔たちの淫気に当てられ、またはベッドに縛り付けられて、無理やりに抜かれ続ける。まさにエサとしての方便に過ぎない。かれらは侵入したことを心から悔い、しかしもはや時すでに遅く、永久に地獄を味わい続けることになる。ゲストのほうはこうした苦痛が一切なく、我を忘れて射精し続けることになるのだ。出せば出すほど強烈な性欲のとりことなり、精巣の精子もあっという間に生産され、疲労も痛みも感じない。脈打ったまま永遠のときを過ごすことになる。絶えずイキ続ける状態は変わらないが、これをどう感じるかに違いがあるというわけだ。
 
 また、エサの精は住人たちの栄養になるが、ゲストの精はすべて貴族淫魔のものになる、という違いもある。住人や被造物が受け取ったゲストの精はリアルタイムに主人の体内に送られ、彼女の魔力に還元される。堕ちたゲストはひっきりなしに、そして永遠に精を提供し続けるのだから、貴族淫魔も困らない。数千年に一度招待されるゲストたちが貴族淫魔の無限の魔力をさらに高めてくれる。
 
 もちろんゲストにも元の生活がある。中には妻子ある者もある。そんなゲストたちの状況を無視して、強制的に自分の世界に住まわせるやり方を、貴族淫魔は好まない。あくまでゲストが自発的にこの世界に執着する名分が必要なのである。魔族も高度になればプライドや倫理観が高まるのである。
 
 そこで貴族淫魔は、どうしても元の世界に帰ろうとするゲストにチャンスを与える。自分の世界に満足せず、従者たちのもてなしに屈することなく、強い意志を貫くことができたら、元の世界に帰そうと約束するのである。高度な魔族のため、一度約束したらそれは絶対に守る。自分の言葉を裏切るのはプライドが許さない。だからどうしても帰りたいゲストは、この世界でセックスバトルをして住人たちを乗り越えなければならない。乗り越えれば元の世界に帰ることができる。
 
 しかしゲストには貴族淫魔の並々ならぬ想いが向けられており、脱出は容易ではない。さまざまなタイプの若い娘たちがゲストに襲い掛かり、その肉体と精神を悦ばせようとする。ゲストと同じ種族・ヒューマンタイプだけでなく、異種族、また淫魔たちまで、ゲストのお相手をする。場合によってはゲストにゆかりの深い者、恋人や妻、妹や姉まで召喚され、ゲストを満足させようとしてくる。ゲストの好みに合わせて魅力的な従者を用意することさえある。
 
 一度でも射精すれば、その”からだ”が貴族淫魔の快楽に満足したことを意味する。その瞬間から、ゲストは主人のものである。ゲストは元の世界に帰らなくても、この世界で何不自由なく快楽をむさぼることができる。会いたい人にいつでも会うことができ、故郷そっくりの世界を幻影として作り出してもらうことも可能だ。もちろんそこでセックス三昧である。性欲以外の欲求もすべて満たされる。もっとも、肉体改造されたゲストは性欲以外何も望まないものだが。貴族淫魔はこうして、好きな相手の精をいつまでも受け取ることができ大満足というわけだ。
 
 貴族淫魔はこのように、独自の世界で強力な魔力を背景に自由に生きる者であり、同じナイトメアでも使い魔レベルの者たちとは雲泥の差がある。まったく別の種類と言い切っても過言ではない。それだけ実力に差があり、ばらつきが大きいのである。そのうち低級ナイトメアの攻略はすでに書いた。
 
 貴族淫魔と称される上級のナイトメアは、敵としてはあまりにも強力である。ラスボス以外には考えられない。貴族淫魔とひとくくりにされているが、やはり魔力にはばらつきがあり、上を見ればきりがない。かの宇宙の覇者シャンブロウを従者に置くほどのつわものもある。人間の勇者では決して手が届かない境地に立ってしまったナイトメアもある(もっとも、それほどの相手はSBRPGの敵にはふさわしくないだろう…バランスが取れないから)。
 
 リリムたちの淫魔界を攻略するだけでも壮大すぎるスケールなのに、ナイトメアの世界を攻略するのも同じくらいスケールが大きく、しかも実力はリリム以上である。通常は、バトルとして成り立たない世界の果てのでき事として考えたほうがよい世界だ。挿話としての伝説に少し話題が上る程度だ。
 
 SBRPGとして成立がありうるとすれば、何らかの理由で貴族淫魔の世界にみずからの意思で乗り込み攻略しなければならなくなった冒険者の話か、さもなくば、最も考えられるのは、”ゲスト”が主人公となって独自世界を脱出する話くらいのものだ。
 
 貴族淫魔の世界にわざわざ進入しなければならない理由はめったにない。貴族淫魔は低俗な悪をなさない。つまり正義の志士に恨まれて攻め込まれる理由を作らない。ありうるとすればせいぜい、数千年に一度招待されたゲストを救う仲間の男の話程度だろう。しかし、仲間が乗り込むころにはゲストはすでに我を忘れているケースがほとんどだし、広大すぎる世界で侵入者がゲストに出会う確率はゼロに近い。それに、乗り込んで敗北すれば、その先に待っているのは快楽地獄だ。それを避けるためにもチャンスは一回、ゲストを救うためにセックスバトルをするにはリスクが高すぎる。どれほど自信のある冒険者といっても、貴族淫魔の世界に乗り込むことはお勧めできない。淫魔界を制覇するほどの勇者でさえ、貴族淫魔には手を出さないのが普通なのだ。
 
 もうひとつの冒険物語。ゲスト自身が冒険者となって、この世界を脱出しようとする場合ならありうる。その場合ゲストは、過酷な試練を幾度も乗り越え、世界内部に用意された数多くのステージを攻略し、勇者レベル以上にまでみずからを高めなければならない。成功する確率はきわめて低いが、ゼロではない。
 
 貴族淫魔本人に対する、これといった有効な攻略を述べることはできない。これまで、招かれた世界からゲストが脱出した例は一度もないからだ。もしかしたら絶対に逃れられないゲームにゲストを組み込んで楽しんでいるのかもしれないし、貴族淫魔がそれほど姑息ではないとすれば住人たちの強力な甘い攻撃にどのゲストも果ててしまったのかもしれない。
 
 しかし、もしこの世界に用意されたステージを最後までクリアしたならば、元の世界に戻ることができるのは確実だ。そこは嘘はつかない。どっちみち脱出できないのなら、いけるところまでがんばってみるのも勇気といえるだろう。何らかの突破口だってあるかもしれないのだ。やってみる価値はあるだろう。


仲居【なかい】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:マッサージ、風俗技/手フェチ


 和服に身を包んだ職業婦人。旅館などで働き、宿泊客に丹精込めたおもてなしをする。朝6時ごろから、さまざまな細かいサービスに気を配り、食事をならべるなど、この仕事はかなりハードと聞く。

 SBRPGにおいても出現場所はもちろん旅館ということになるが、それ以外にも和風の建物や温泉地などに、中居さんたちは出没する。

 彼女たちはなぜか、全員マッサージ技術を身につけており、戦闘時も容赦なく心得た匠の技を駆使して冒険者に迫ってくる。男の全身をすばやく愛撫する手つきは、さすがに訓練を積んでいるだけあって、しなやかでこなれている。この攻撃にたいていの冒険者は思わず脱力してしまう。

 やわらかくスベスベのてのひらは、男の全身満遍なく滑りまわり、冒険者をゾクゾク震え上がらせる。それでいて敏感なところは指先のテクニックで徹底的に翻弄する。責める部位に応じて、てのひら、甲、指先を上手に使いこなす熟練の和風美人なのである。もちろんしっとり緩やかなやさしい責めもお手の物である。

 彼女たちは女の手の柔らかさや質感の魅力を熟知しており、それを武器に男の感じるポイントを的確に責めてくる。女の手のスベスベ感に弱い冒険者だと、全身をはい回りイチモツをやさしく包みこむ攻撃に悩ましいため息をつきながら爆発してしまうだろう。

 そのうえ、中居が使ってくるのは手によるマッサージだけではない。特に温泉地では危険なサービスが始まる。あわおどり、椅子・股洗いなどの風俗技が飛び出す。SBRPGの世界では、中居さんもサービスの一環として、温泉におけるひととおりの性感マッサージ技術の訓練を受けているのだ。浴場でのエンカウントには注意が必要と言える。

 中居は和風ステージに登場するザコキャラで、レベルそのものはさほど高くない。手フェチを克服のうえ、実力で撃破すればいい。この世界での彼女たちは、激務の割にはあまり報われない敵さんなので、戦闘の際にはやさしくいたわってあげよう。ただしもちろん、相手に優しくマッサージされ、風俗技に昇天ではダメである。弱くても気を抜くこと勿れ、だ。

 言うまでもないが、実際の仲居さんはSBRPGの世界の仲居さんとは状況がまったく違うのでお間違えのないように。


中の人【なかのひと】

  種 族:人間/超人 など
  レベル:E〜D
  得意技:密着二人羽織/手フェチ、密着


 着ぐるみに身を包んだ女敵たち。ウサギさんやネコさんなど色々な着ぐるみを着て登場する。その着ぐるみのキャラになりきって踊ったり一緒に写真に写ったりするのが仕事。着ぐるみ自体が小さいので、中の人も小柄な娘が多い。

 遊園地やテーマパークなどの広大な場所で彼女達は仕事をしている。それ以外の場所でも奇妙な着ぐるみ娘が登場することもあるが、そうした類は中の人も強い場合がある。初期から中盤の盛り場ステージに数多く生息しているようだ。

 中にいるのは、たいてい人間の娘だが、まれに超人クラスの強敵が潜んでいたり、はたまたチャックを開けて見ると誰もいないでゴーストがあやつっていたりと、実はバラエティーに富んでいる。かわいらしい外見だけでは分からないような、危険な罠の場合もあるので厄介だ。

 中の人の得意技は、鮮やかな早業で冒険者を自分の着ぐるみの中に取り込み、密着したまま精を抜き取る「密着二人羽織」だ。ただでさえ狭く熱気漂う着ぐるみの中で、女の子とふたりきりで密着してしまうのである。後ろに張り付いてひたすら手コキ攻撃の場合もあれば、前方向かい合っての挿入攻撃もある。

 中の人が超人やそれ以上の種族の場合、汗のにおいに大量の催淫効果が含まれていることもある。霊体なら金縛り効果が加わるし、魔族ならさまざまな魔法効果つきだ。密室で逃げることかなわず、彼女たちの特殊効果をダイレクトに受けることになるのである。

 いずれにしても厄介なのは、冒険者が着ぐるみに捕らえられるとほとんど身動きが取れなくなる点だろう。そして背後からはりついて、もしくは前から向かい合って、一方的に高められてしまうのである。ボコボコ動く着ぐるみのなかで繰り広げられる甘美な罠に、特に密着属性の冒険者は大ダメージを受けることになる。

 中の人は、外側をモコモコしたぬいぐるみに守られているため、中に入らないと攻略できない。ここにジレンマがある。まずは着ぐるみの中に取り込まれてからの勝負となる、つまりみずからをわざわざピンチに追い込まなければならないわけだ。

 二人羽織状態で後ろに密着されると反撃が難しい。後ろから一方的に手コキ攻撃で執拗に責められ、ついにはせまい密室で後ろから女の子に囁かれながら、射精の憂き目に遭うことになる。なんとか体を動かして向きを変え、対面立位に持ち込もう。あとは密着や淫気を乗り越えて中の人を倒すだけである。

 言ってみれば中の人というのは、普通の女の子であり、ゴーストであり、超人であり、魔族であり、つまりはどこにでもいる普通の敵さんなのだ。ただ単に、戦闘の舞台が着ぐるみの中だというにすぎない。逆に言えば、敵の誰でもが中の人になりうるということである。…サイズが合えばの話だが。

 だから、せまい密室に慣れ、内部での戦い方を体得してしまいさえすれば、中の人など恐るるにたりないといえる。

 ちなみに彼女達をねぎらおうとして、中の人も大変だなとか言うと「中の人など(ry」と怒られるので注意。


ナスメイド【なすめいど】

  種 族:人間
  レベル:E
  得意技:ご奉仕♪、看護、催淫注射、癒しの膝枕/手フェチ、フェラ、集団、しっとり癒し


 ナースなのにメイド、メイドなのにナースなおにゃのこ。某大金持ちの家には数百のメイドが雇われており、男子中学生一人のために働いているらしいが、そのなかで医療・看護部門に所属する人たちである。囲碁部のナス子さんではない。いいけど。

 ナースのよさとメイドのよさを兼ね備えた相手なので、コスプレ大好き冒険者にはたまらない相手だろう。癒しパワーも二倍、メイドの奉仕技と看護婦のテクニックの両方を使い、仲間をある程度回復させたりもできる。初級ステージの補助敵といえる。

 絹の手袋が心地よく冒険者の全身をなでさすりながら、心を安心させ体をとろけさせるのが、ナスメイドの常套手段だ。そうやって美少年冒険者に膝枕でご奉仕しながら、全身をなでさすって男の快感のしるしを抜き取るのである。

 また、ナスメイドは看護技術を一通りマスターしており、簡単な注射を打つこともできる。彼女たちの用意する注射の催淫効果も厄介である。優しいご奉仕に安心している間に、快感神経毒が全身に回ってしまい、気がついたころには射精寸前にまで追いつめられてしまっている。また、メイド技であるご奉仕フェラももちろん心得ている。仲間と交代でのひざまづきフェラ攻撃に、ナスメイドの新鮮さを覚えて口の中に敗北ということも十分ありうる話だ。

 彼女たちは単独より集団での行動を好むため、ナスメイド同士、メイドと、看護婦と、そのほかいろいろな組み合わせで、補助役として登場する。仲間を回復させ、冒険者を注射で弱らせ、その心をとろけさせるナスメイドは、集団戦においては厄介な相手である。実力は普通の娘並みながら、その補助攻撃にいつの間にか戦局が不利になり、メイドグループに敗北してしまうのである。

 ナスメイドは萌え要素2倍の強敵だが、気をしっかり持てば彼女たちも普通に女の子なのだと気づくはずだ。その癒しのテクニックにめげず反撃に出よう。フリフリのスカートに目を奪われることなく、剥ぎ取って素の女性に戻してあげれば惑うこともないだろう。
 


生首【なまくび】


リビングヘッド
 


なめ女【なめおんな】

  種 族:妖怪
  レベル:C
  得意技:舌技全般/フェラ


 江戸時代の都市伝説。良家の器量よしの娘さんがいて、色々縁談が舞い込んでくるのだが、この娘奇妙なクセあり、男の体を全身舐め回すらしい。それで嫁のもらいい手がなくて困ってしまったというお話。

 あるとき、一度縁談が纏まったことがある。が、早速初夜から旦那の体中を舐め回して気味悪がられ、次の日には追い返されたとか。しかもその舌はネコのようにざらざらしているとも聞く。
 
 妖怪にしては人間に近く、むしろ当時としては奇妙な性癖が彼女の妖怪扱いの原因か、さもなくばおかしな霊魂が取り付いて妖怪化したと見られたのか、なめ女さんは妖怪の仲間に入れられてしまった。彼女は町などに出没し、男を見つけては肌が露出している場所を所構わず舐め回して気味悪がられたという。こうなるともうイタズラ妖怪扱いである。
 
 現代。男の体を舐める女性は珍しくなくなったが、数百年のキャリアを持つ妖怪なめ女さんの右に出る人間はいない。昔は気味悪がられたので、できるだけ快感になるような舐め方を研究し、その道を極めてしまった妖怪だから、並の女性では比較勝負にならないし、もちろんそれに耐えられる男もめったにない。乳首を舐め回しただけで他を触ってもいないのに射精させるだけの実力は持っているのだ。

 なめ女は和風のステージに出てくる強敵で、ザコキャラとしても上位に属する。

 しかし、彼女は江戸時代の町娘の格好、つまり普通の振袖姿の普通の娘さんなのであり、その外観からは実力を推し量れないのが難点である。だからといって油断するとあっという間に一滴残らずなめ取られてしまうので注意が必要だ。

 妖怪化した彼女の舌は、男の肌に触れただけでその部位の性感神経をとことん刺激することができる。さらにその唾液には強烈な催淫効果がある。このW効果で、キスをしただけでも素人は射精間違いなしである。

 舐めることに慣れた妖怪はものすごいスピードで男の全身を舐めまわし、あっという間に全身の防御力を地に落とす。その唇の触れたところの性感神経がどんどん開発されたうえに、催淫液で全身ビショビショになるからだ。冒険者はその心地よさに我を忘れてしまうだろう。

 そんななめ女の妖気に溢れた口の中にイチモツが収まってしまえば、もはや命取りだ。長い舌が絡みつき、その催淫唾液に翻弄され、とてつもないスピードでのバキューム攻撃に一瞬にして高められてしまう。彼女の唾液は容赦なく男根全体を感度良好にしてしまう。そのうえ唇や舌がイチモツをしごきたて、絡み付き、吸い上げてしまうのだ。

 もはや彼女の舌技は気味悪がられるどころか、幾多の男、特にフェラ属性の冒険を虜にしてやまないのである。

 なめ女はその性癖ゆえに疎まれ、気味悪がられたかわいそうな妖怪である。しかし努力家で、嫌われないようにするためには舐められることが快感になればよいのだと数百年も厳しい修行にあけくれ、ついに神業を体得して「気味悪い」汚名を返上した妖怪でもある。

 だから、なめ女の舌にかかって瞬殺されることのないよう、その唇と長い舌を避けて戦うのが良い。

 なめ女は舌と唇での攻撃に長けてはいるが、元々良家のお嬢さんで、経験もほとんどない(というよりそこに至る前に気味悪がられて避けられていたし、敵となってからはその口の技だけで数多くの男たちを昇天させてきたのだから、経験浅いのは当然といえる)。本番挿入にはまったく慣れていないわけだから、そこを突けば勝てる相手だろう。つまり相手の舌が届かないよう、バックで責めるのが良いということだ。

 思えばなめ女は、男たちに疎まれ妖怪化したかわいそうな町娘さんなのである。ここはやはり、冒険者が男の味を教え、愛を説くのがよいだろう。
 


ナメクジ娘【なめくじむすめ】

  種 族:キマイラ
  レベル:D
  得意技:粘液を滴らせる、性器包み込み、サンドイッチスペシャル/集団、しっとり癒し、密着


 上半身が人間の娘、下半身が巨大なナメクジ状の体をしたキマイラ。魔力はなく、力もなく、下半身がナメクジなのでゆっくり移動するため、通常の敵としては最弱に近いといえる。剣と魔法の世界なら、初心者のレベルあげにしか役立たないザコだ。

 しかし彼女たちは、その肢体の特徴ゆえに、SBRPGの世界ではかなり強力なほうである。

 中堅ステージの随所に登場するナメクジ娘は、一体で行動することはまれで、2、3体で固まって行動している。動きが鈍いため男を追いかけるのに適さず、冒険者が逃げられない場所(行き止まりやトラップとしての閉じ込め小部屋など)に身を潜めることが多い。そうして冒険者を捕まえてじっくりねっとりいたぶるのが常套手段だ。

 彼女たちは、たえず全身から粘液を滴らせており、上半身はもち肌そのもの、抱きつかれた冒険者はあっという間にローションまみれになってしまう。うごめく女体はそれだけで男を感じさせる強力な武器だ。

 ナメクジ娘はそうやって抱き着いて冒険者の精力を奪いながらも、同時にやわらかいゲル状の下半身でイチモツから玉袋、お尻の穴まですっぽり包み込んでしまう。包み込んだにゅるにゅるのナメクジ部分は、しごきも揉みしだきも変幻自在となっていて、男の下腹部を密着したまま一気に責めるのである。

 また彼女たちは、通常数体で行動するため、冒険者をサンドイッチするのも得意だ。こうなると逃げようがなく、挟み込まれたままなまめかしくうごめく下半身に翻弄され、あえなく発射となってしまうだろう。

 男に群がり、前後または上下に包み込んでから、冒険者の全身にぬるぬるローションを塗りこみながらもち肌上半身を刻みつける。いきりたったイチモツは下半身のナメクジ部分に冷やされながらも徹底的にかわいがられ、揉まれながら執拗に扱きたてられる。ナメクジ娘の強力版であるウミウシ娘やラブリーエスカルゴの場合、これに催淫効果やバイブ攻撃が加わる。次々交代で下腹部全体を刺激され続け、女慣れした冒険者でも危機的状況に陥るというわけだ。

 ナメクジ娘は、その眷属を含めて動きが鈍い。初心者のうちは彼女たちにまず勝てないので、なんとかして彼女たちから逃げる方が得策である。異形の快楽装置に包まれるのは、ある程度レベルが上がってからでも遅くはない。

 ナメクジといえば塩。しかし、彼女たちには塩なんか効かない。姑息な手に頼らず実力でなんとかしよう。

 もしナメクジ娘集団につかまってしまったら、余計な抵抗をせずに、挟まれている上半身の方へ逃げよう。全身包まれたままでいるのはやはり危険だ。力ずくであがいても、ぬるぬる極上サンドイッチから脱出することはできないが、粘液のために滑りやすくもなっており、頭方向に体をずらせば思いのほか簡単にのがれることができるのだ。

 脱出してからは、すかさず後ろに回り、彼女たちの乳房を中心に後ろから羽交い絞めにして一気に倒すべし。移動が遅いので俊敏な技が有効だ。こちらのスピードにはたいていのナメクジ娘がついて行けない。

 反撃はお早めに、というわけで、挟まれそうになったらすぐに逃れ、百烈愛撫や後ろからの乳房揉み攻撃で応戦が有効だ。ヒット&アウェイ作戦で、相手の動きの遅さを利用して精力を削ってしまおう。

 ナメクジ娘のにゅるにゅる女体や、ぐにぐに下半身は、攻撃力がきわめて高く、前後左右包み込まれたまま戦うのは得策とはいえない。しかもナメクジ部分に攻撃しても、ぐにゅぐにゅへこむだけでたいしてダメージにならないので、上半身を重点的に責めるほかはない。機敏な動きこそがものをいう戦いとなるのである。




 

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