マーメイド2−3
 

 よし、ここで戦おう。でも、水に入るのだけは避けたい。僕は少し後ずさり、マーメイド達が水から上がって来るのを待った。三人のマーメイドがゆっくりと水から出て来た。ズルッズルッ…。

 「ずいぶんゆっくりと上がって来るんだね。」

 「だって。」「水の中にずっといて、陸に上がろうとするとつらいんだもん」「あたし達はあんまり陸上での動きには向いてないのよ。」

 「…。」僕は泳げないので詳しい事は分からないけど、浮力の関係で水から上がると体重が負担なのだろう。それも人間以上にマーメイドにとってはきついみたいだ。下半身が魚だと陸上では不便なんだろうな。

 「ああ、水の中じゃないとしんどいわぁ。」

 「だったら上がって来なきゃいいじゃん。」「そういう訳には行かないのよ。」「そもそもアンタが陸にいるからいけないんでしょっ!」「そーいう問題じゃ…」「いーからこっちに来なさいよぉ。」

 陸に上がったマーメイドは僕の手を掴み、水の中に引き込もうとする。いかん、引き込まれたら大変だ。後ろに下がっといてよかった。

 ぐいぐい。僕の前方に二人、後方に一人回り込んだマーメイド達が、僕を水のある方向に押したり引いたりしている。僕は引き込まれないように踏ん張っている。

 「…しょうがないわねえ。」「奥の手を使おうかしら。」「そうね。特殊フォーメーション!」

 後ろにいたマーメイドが、逆立ちをした。金のしゃちほこみたいな格好になった。前方のマーメイドは通路の両脇によけた。

 「さあやってまいりました世紀の対決。ここでバッターはマッツ・イイ!ここで逆転サヨナラ満塁ホームランが出るとマジックが点灯します。どうなると思いますか、解説の豆井戸2号さん。」「ぇ、どーっすかねえ。ピッチャーもマジックの事は知ってるから、簡単には打たせないでしょうねえ。」横にそれたマーメイド二人がめがねをかけ、何かしゃべりだしている。

 「めざすわ逆転満塁ホームラン!行ったれ優勝タイガー…」魚の尾ひれがうなりをあげて構えられる。ま、まさか…

 「…スッッッ!!!!」

 ブン!ビシィッ!「ぎゃああ!!」

 尾ひれが真横に振り下ろされた!僕はそれに打たれて思いっきりぶっ飛ばされた!空中を舞う事2秒、僕は水の中に叩き込まれた!

 「打ちました!満塁ホームランです!」喜んでマーメイド達は水の中に入って来た。

 てか痛すぎ。気絶しかけた。何て事しやがるんだ。魚の部分をバット代わりにして僕をぶっ飛ばすなんて…。ここの女はみんな変だ。

 「ごめんねえ、痛かった?」「痛いわ!ヴォケ!なんて事しやがんだ!」「大丈夫、この世界では痛い思いをしても死なないし、怪我があってもすぐに治るからね。」

 なるほど、痛みは引いているし、骨折もしてないし腫れてもいないようだ。でもこんなのイヤだああ!!!

 とにかくここにいては危険だ。泳げないし、マーメイドの攻撃も避けられない。僕はもがいてこの危機を脱出しようとした。

 「ムダよ、ここから先は、ず〜っと水になってるのよ。登り階段の所まで、あなたは泳いで行かなければいけないわ。」マーメイドの一人が素早く僕を捕まえ、耳元にそう囁いた。水の中は比較的明るい。遠くまで見渡せる。遠くがあるって事は、やっぱりこの先は水の中を進むしかないって事か。

 「そんな、だって僕は泳げ…」「あら、ここは水といっても異世界だから、ちゃんとしゃべれるし呼吸もできる。慣れれば泳げるようになれるわよ。」

 た、たしかに息が苦しくはない。この異世界なら、泳ぐ事はできそうだ。

 「さあ、マーメイドの本領は水の中だって事、これからたっぷりと教えてあげるわ。」

 そうだ、水の中にいるという事は、溺れはしないけれどもマーメイドとの戦闘では圧倒的に不利だという事だ。目の前には三体のマーメイドがいる。完全に僕を囲んだ状態だ。逃げようにも、泳ぐのは向こうの方がずっと上だし、歩くにしても水の圧力でうまく動けない。どうしよう…

 そうこうする内に、マーメイド達は僕を弄び始めた。一人に正面から抱きかかえられる。そのまま巧みに腰(魚)を使って挿入して来た!横に激しくくねる動きが僕にダメージを与える。これに加えて、ピンクの愛液が僕のペニスに纏わり付いて来る。これがマーメイドの快感攻撃力を高めている。

 後ろにもう一人のマーメイドが張り付いて来る。胸の感触が背中に押し付けられる!そして三人目が、僕の頭を両手で撫でつつ顔を近づける。そして…

 ♪〜

 僕の頭を抱きかかえたマーメイドが優しく歌いかける。しまった、魅了の歌声だ!僕は防御力をどんどん下げられて行く。ペニスを咥え込んだ魚の律動は、リズミカルに精力を奪って行く。

 「さあ、このまま泳ぐわよ。」

 マーメイド達は息を合わせて素早く泳ぎ始めた!流石に人外の生物、泳ぐのも早く、その動きも美しい。急流となった水の流れを感じる。一体どこまで連れて行かれるのだろう。泳ぐ動きが、横に揺れる魚の動きに微妙なゆらぎを与え、それが快感攻撃の度合いを増して行った。

 僕の方もセックスには慣れ初めているから、もちろんすぐに射精する事はなかった。だが僕の周りにはマーメイド三人が群がり、ほとんど太刀打ちできない状態だ。囁きかける歌声が脳天をしびれさせて、攻撃を受ければ受ける程ダメージが強くなって行く。もう強化テクニックの精神集中だけではガマンしきれないだろう。

 このままではイかされてしまう。何とか反撃しないと…

−選択肢−
マーメイド2−4 一人ずつ挿入攻撃
マーメイド2−5 三人纏めて愛撫
マーメイド2−6 習得したばかりのテクニックを使ってみる

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