読書全般

上田宏『武神戯曲』

 田舎の本屋で全三巻が揃っていたので思わずまとめ買い。以前3巻の表紙を見て気になっていたので。
 物語は2002年の東京から1920年代北京にタイムスリップした少年が梅蘭芳に弟子入りして京劇を学ぶスポコン(←…この説明じゃ微妙に違う気もするけど)。ネタも展開も結構面白かったですが、何故これがメディアワークスから出たのかが謎だ^_^;それに文革とかの描写もきちんと読みたかったよ(どうも物語がスポコンから歴史がらみになりかけたところで打ち切られたっぽい。掲載誌が掲載誌だしね)…上田氏ご本人は「激動の歴史に巻き込まれつつ微妙に歴史を改変していく主人公の青年期」の構想をお持ちらしいので、是非ともどこかで描いて頂きたいものです。

 それから、とうとう皇なつきの画集『画趣』が出ました!うわーやっぱり綺麗だー。

三宅乱丈『ぶっせん』

 運良く第一巻を本屋で見かけて即入手。発行部数が少ないのか、非常に装丁が凝っていて綺麗です。内容は仏教専門学校(?)青春ギャグ。ファンシイダンスと設定は似ていますが画風・芸風ともに破壊力抜群。続きが読みたいー!!
↑…と、こんな事を書いていた数ヶ月後の本日、何故か3巻を入手しました。前から順に集めたかったのに!全6巻なのに半分くらい絶版ってどういうこと(T▽T)

 元々この人の作品は『ペット』から入ったのですが、ギャグの作風も大好きです。『大漁!まちこ船』なんて、やくもの車内で読みながら悶絶したくらい(車両内にほとんど人が居なかったのが救いです)。

乙女風味微エロ小話

夏の新刊予定は上記を予定(またしても需要の少なそうなものを…)、鋭気作成中なのですが、うっかり「平田弘史(武士道もの劇画)3冊一気読み」などしてしまったせいで流れがおかしくなりました(T▽T)台詞を筆文字で書きたくなっちゃったけど私の絵柄でこれをやったらまるでギャグだ…ていうか、作成予定はスタトレパロディということを思い出せ自分!

マスコマ5作目

 『囚人護送艦、流刑大陸へ』例によって例の如く、せっかちにページを繰ったのできちんと読み込めているかどうか怪しいですが。ひとまず読了しました。まとめ→大変な状況での戦いは非常にドキドキできて面白かった。マチュリン先生がなんか凄く可哀想…
 お馴染みキャラクターの登場は嬉しかったんですが、キリックが物凄く無礼になってて笑った(いや、今までと同じくらいの無礼さだとは思うんだけど、なんというか口調が)。それから気のせいか、オーブリーとマチュリンの間にちょっと距離ができたような。それから一番気になったのは、登場しないけどダイアナの描写。彼女はソフィーに較べてかなり小柄だった気がするんですが、その彼女よりずっと小さいミセス・ウォーガンってどんだけ小柄なんだ?

浦沢直樹『PLUTO』

たまーに雑誌でチェックしてたけど、あらためてコミックスを2巻まで購入。やっぱりまとめて読める方が良いな。手塚漫画のリスペクトということで、「浦沢テイストになってるお馴染み手塚キャラクター」というだけでもかなり面白いです。アトムやお茶の水博士なのに浦沢キャラ!ロックやランプ、それに天馬博士がどんな風になるのか気になるー!ストーリーも現在どんどん風呂敷を広げているところなので、2巻を読み終わったとき「つづきはどうなるんじゃぁ〜!」と暴れそうになりました。うう、4巻ぐらいまで出てから読んだ方がよかったかもしれん…
進行役のゲジヒト刑事は、やや額の寂しいオッサンなのに妙に色っぽいです。

第九回手塚治虫文化賞、受賞おめでとうございます!何巻で完結かまだわかりませんが、広げきった風呂敷をたたみ上げるところまでしっかり楽しめますように。