日記

たかが縫いぐるみされど縫いぐるみ

「アニマルセラピー」とか「縫いぐるみセラピー」って、生きてるのはともかく縫いぐるみはホントに有効なんか?と疑問だったのですが、最近認識を改めました。

 前に爺様の見舞いに「熊の縫いぐるみ」を持っていったことをどっかで書いたと思いますが、今爺様の居るところはあまり私物を置く場所がないらしくて、結局クマは婆様が持って帰って家に置いているんだそうです。
 80代婆様と60代息子の二人暮らしってのは、会話も少なく想像以上に殺伐としているらしい。でもその状況をクマが打破したらしいのです。
 抱えて一緒にこたつに入ってテレビを見てみる。天気が良い日は縁側でひなたぼっこをさせてみる。スカーフなど巻いてお洒落をさせてみる。そして話しかけてみる。

 一歩間違えればアレな行動の数々です。しかしその結果、婆様と息子の会話は増えて家の雰囲気も和んでいる。二人がクマに対して取る行動の数々に最初は笑いすぎて涙を流してた私ですが、「縫いぐるみひとつが人の心をこうまで変えられるのか」と感動してちょっとウルウルきてたってのはここだけの秘密です。