日記

てれびちゃんぴおん

 途中から見たのですが、いちオタとして、もう、しにそうでした。しかしアニメ全般・声優全般・フィギュア・メイド喫茶・アキバご当地事情、出場者が全てのマメ知識を網羅せねばならないという無理な内容だったため、途中から「あ、これは全部テレ東制作の『電車男に便乗した、選手権モノ風味のアキバ系おちょくり企画バラエティドラマ』『メイド喫茶の宣伝番組』『当世オタク事情紹介番組』か」とわかったので楽しめました。

 出場してる人や最終ラウンドで出てきた女の子、審査員の人たちも随分それらしいのを集めてきてましたね。みんないい演技してたよ!渋谷系の女の子の「やる気無し無し」な所とかリアルで、もう最高。

 「なんでも略称」「蘊蓄語り大好き」「生身の人間に対する社交辞令ナシの無礼な態度」とか、制作スタッフはかなりリアルなオタ生態を描写しようとした様子。「アホ毛」「ニーソックス」「ネコ耳」「メイド」などなど、いかにもオタ好みの属性をきっちり押さえて作っているあたりは「なかなかやるな、テレ東」と思いましたが、それを三次元の生身の女の子にも適用すればオタは喜ぶ、と思ってる制作スタッフの勘違いは惜しい。アレは2次元だからこその可愛さだよー。同じようなツッコミポイントとして「ガングロ→萌え巫女」の強引さ。褐色肌を生かした萌えだって、世の中には沢山あるのにね(それとも「素材を無視して理想を通したがるオタ」を表現するための描写か?!)。…だいたいホントの2次元マニアなら生身の女のメイドコスプレ接客なんて喜ばないし、最終ラウンドの内容を知った時点で棄権するっての。

 だいたい企画の仕方が間違ってるよね。あんな風に仕上げるくらいだったら、『メイド喫茶マニア選手権』とかネタを一本に搾った方が遙かに面白いと思うんだけどな。今のオタクはほとんどが「広く深く」ではなく「狭く深く」なので、アキバ系でひとくくりにするのはかなり無理のある企画だったのでは…と思いました。

 アレは一本まるまる「ドラマ」だったと正直に言いなさいテレ東(涙)。