×ヴァイパー、ロクス 「
簒奪者」別バージョン。性的表現(未遂)あり。
「初めての相手がロクスじゃなくて悪いが、疑うことを知らないとこうなっちまうってことだ。
高い授業料払ったって思って諦めろ、丁寧に扱うからさ。」
そう言いながら、クラレンスはすでにぼろぼろになった天使様の衣を勢いよく両側に開いて引き裂いた。
金の髪と白い肌の美しい天使様は不埒な男の乱暴な所業に当然青い目を見開いたけれど、逃げることすらできないほどに傷つけられて咄嗟に反応できない。彼の手からだけでも逃れようとしても弱らされた体が言うことをきかなかった。
「おっと、抵抗しようとか思わない方が身のためだ。俺も惚れた女を力ずくでなんてやりたかねぇ。
それにしてもあんたってホント人間じゃないってしみじみ思っちまうほど綺麗だな…あんたが天使でよかった、人間の小娘ならロクスのヤツが食っちまってるだろうな。」
『それはない』、彼女がそう言い返したくても、言葉まで自由にならない。クラレンスが敵対視しているロクスにはいわゆる少女愛好の趣味はないらしく、成熟した女性を好む傾向があるから、人ならざる美貌を持っていようと少女の姿をした天使はいつも「3年後に出直せ」などとからかわれている。それに彼は節操なしではなく己の身分はわきまえているから、己の信仰の対象でもある天使に不埒な振る舞いは…
「!?」
神聖なる存在の素肌に、汚れた男の手のひらが触れる。
びくんと体をはねた少女の姿にクラレンスは少しだけ満たされたように笑い、その丸いあごを男の無骨な指先で触れて、美しい少女の苦悶の表情を覗き込んだ。
「どうせ俺はじきにこの世とおさらばだ。その手土産にあんたの感触を持っていきたくてさ。
小柄なのにいい体してるじゃないか、ロクスほどじゃないが俺だってそう悪くはないと思うぜ?」
クラレンスは低く囁くような語調で語りかけると、何か言いたげに動くけど何も言えずにいる可憐な唇に己の不実な唇を寄せて彼女のそれを奪った。当然誰の唇も知らない天使の穢れなき唇が男の唇の感触にこわばる。
「…そんな顔するなって。俺だって惚れた女に嫌われちゃ胸が痛むんだから。
人間の女だって最初の男を忘れられないって言うくらいだ、あんたなら初めてのキスの相手でもずっと忘れずに抱え続けるんだろう?」
触れそうで触れない近さでじんわりと甘い毒を混ぜながら囁く低い声に天使が抵抗しようとするけれど、彼はそれを許さずにもう一度口づけた。そして片手で彼女の豊満な乳房を揉みしだく。
唇をふさがれ乳房をまさぐられて、天使の表情がさらに歪む。それには嫌悪の感情が確かに潜んでいて、クラレンスは胸が痛むなどと言いながら何かを確信したかのように口づけながら笑っていた。
無骨に見える指先がくいと胸の蕾をつまんで軽く、ごく軽い力加減で弄び始めると、嫌悪と苦悶に歪んでいた天使の頬が瞬間で淡く染まった。それを見逃す間抜けな男ではなくて、クラレンスが弄ぶ指先のごく弱い力加減をわずかに強めふさいだ唇を味わうように強く緩く音をたてながら吸い始めた。
「吸いつくみたいな肌って、あんたの感触みたいなことを言うんだろう。
神聖なる天使様は女としても超一流だってことかな。…運良く抱いた男を虜にして狂わせ身を差し出させる、神様はさすが人間を作っただけはある、人間の男の性質を利用したうまいやり口だ。」
「クラ…レンス……」
「お、さすがは天使。どんなに幼くても魔に対する耐性があるのか。
俺は宝玉について詳しいことは知らねえが、読むことは出来る。あんたが触れられなくて俺たちが触れられる理由は簡単なことだ、性根がまっすぐで純粋な、つまりは悪の部分がないあんたはあの珠の瘴気に対して耐性がないが、人間は善悪両方持つから触れることができる、俺はそう踏んでいる。
あの宝玉に当てられたあんたの豹変ぶり、とっくりと味合わせてもらうぜ。」
そう言い放つと、クラレンスは破いた彼女の衣を開き豊満な乳房を露出させた。ふるりとふるえるそれは瑞々しく美しくけれど男を誘っていて、誘われたクラレンスは誘惑に身を委ねて彼女に覆いかぶさると白い胸の谷間に唇を寄せ最初の所有の印を刻んだ。
そのまま彼の唇は白い肌の上を彷徨う、ほどなく立ち上がる赤い蕾を捕らえてそれを口に含み舌先で包み込むように吸い始めると、清らかなる天使様はびくんとふるえ艶かしくも唇を半開きにしながら荒く速い呼吸を始めた。
「…とはいえ、もたついてるとロクスのヤツが来ちまうからな。
悪いが多少手荒に事を運ばせてもらうぜ。」
男の手が天使の長いスカートの裾をたくし上げその中の太ももに遠慮なく触れる。そして隠すべき場所を隠すだけの大きさしかない肌着に男の指が這う。不躾な指は彼女の体の形に添って指先を動かし、谷間をじんわりと撫でながら奥まった場所があるあたりで指を沈めた。
「あ!」
思わずのけぞった彼女の表情に、クラレンスは満足げに唇を歪めて笑うと、唇は相変わらず天使の赤い胸の蕾を貪り、指は彼女の女の谷間をまさぐり先を急ぐとの言葉のとおり一気に責め始めた。谷間を包む下着の脇から指を差し入れてそこに直に触れ、くちゃくちゃと卑猥な音をわざとたてながら彼女の入口を探す。
地面に直に横たえられ男にいいように弄ばれている天使様の痴態を、彼女の勇者が見たらどう思うのだろう?
クラレンスはそのことを考えながら、己の知る彼女の勇者の憎悪渦巻く表情を思い浮かべながら、何度も「惚れた」と口にした女を陥落させるべく畳み掛ける。
「さあて、ご開帳と行きますか。淫乱なお姿、期待してますよ、天使様。」
クラレンスは低く笑いながら彼女の蜜でべとつく手をそこから抜き、手馴れた様子で彼女の下着を剥ぎ取った。横を紐で簡単に結んだだけのそれに手間取ることなどなくて、抵抗もなくあっさりと脱がせてしまうと今度は太ももの内側に手を当ててぐいと力ずくで股を割り隠すもののない場所を露出させる。
天使というよりも男を知らない少女の紅く濡れた秘部が、無礼な男に弄ばれて星明りにすら光ってしまうほどに潤わされたそこがクラレンスの視界に現れた。
体を動かすことすらままならぬ天使は開かされた脚を閉じることすらできないほどに消耗させられているらしく、当然羞恥心残る天使様はきつくまぶたを閉じて己の状況から目だけでもそらそうとするんだけれど、クラレンスがそれを許さない。彼の指先は開かせた隠微な花の花びらをつ…と撫でて、固くなった花びらをこりこりと弄んだ。
「いい格好だ、天使だろうと女ってことか。
んじゃ次は天使様の味を味合わせてもらおうかな。」
「ぃや…あ!?」
先を急ぐ男は嫌と言われようと手を止めるはずもなく、クラレンスは跪き背を丸めて露にした天使の大輪の花に笑いながら口づけた。そしてとろとろとあふれ出す蜜を吸う虫と同じにそこを吸い舌を出して蜜を掬い取る。ことさら大きくふるえたやわらかな線持つ脚を彼は肩に乗せてさらに顔を寄せ花の香りを楽しむみたいに深く息を吸い、そこに顔を埋めてねっとりとした舌使いでいたぶり始めると、天使様は人間の女と同じにそこから蜜をとめどなくあふれさせた。
クラレンスが蜜を味わっているけれど、追いつかないほどに蜜は滴り彼の顎にも透明な筋が伝わり濡れた音は大きくなる。
蠢く舌の感触など天使の彼女が知るはずもなくて、人間の女でも快楽にふるえ喜ぶほどに強い感覚を与えられて心から先に壊れてしまいそう。自分の善性を壊された挙句に翼を汚される危機に立たされたことすら気づかないほど我を失った彼女の体を貪るクラレンスはただただ先を急ぐばかり。
もたついていては彼女の勇者殿が気づいて駆けつけるかもしれない、もしこの様子を見られてしまったら、クラレンスは病による終焉を待つこともないだろう。
ロクスとはそれほどに激しい一面を持つ男だということを、クラレンスは短いつきあいの中で看破していた。
「すごいな、大洪水じゃないか。嬉しいぜ、お嬢さんは感じやすいんだな。
そろそろここに何か欲しいんじゃないか?」
「あぁ…ロクス…たすけてロクス…!」
「…チッ、こんな時まであいつの名前呼ぶかよ。残念だろうが代わりにこれをくれてやる。」
「きゃ!」
天使がその清浄なる身の内に、人間の男の体を受け入れさせられる。それだけではなく挿入した指を音をさせながらクラレンスは他の男の名を呼んだ愛しくも憎らしい彼女に淫らな折檻をするように容赦なく指を突き動かして彼女の内側から蜜を搾り出す勢いで責めたてる。
「おぉすげぇ…絡みついて来やがる。本当に処女か? 他の男のにおいはしないが…。」
卑猥な囁きをそこに吐きかけながらクラレンスの指はひたすらに天使の蜜壷をかき回す。
そして再び舌をそこに這わせ、今度は人間の女が最も感じる場所を包み込みじんわりと様子を伺いながら一気に陥落を狙う。
しかし、突然クラレンスが身を起こした。ある方向を向き情交に酔いつつあった顔色を変えて女の蜜で汚れた口元を手の甲でぬぐい舌打ちをする。
「来やがったか…野暮なヤツだ、思ったより早かったな。」
「………………?」
「あんたの強運には感動したよ、名残惜しいが今夜はここまでだ。
でも次はおいしくいただくからな、それまでロクスに油断するんじゃないぞ。」
そう言うとクラレンスは彼女の味が残る唇のままさよならのキスを落として立ち上がり背を向けて、しかしもう一度放心している彼女を振り返り底の読めぬ笑いを浮かべて――――すんでのところで彼女を守った声が、遠くに聞こえる。
「シルマリル! いたら応えろ!!」
その声はそう遠くではなくて、クラレンスは慌てた素振りを見せつつ闇の中へと姿をくらました。かたやその声に反応した彼女もようやく我に返りたくし上げられていたスカートの裾を力が入らない手で慌てて下げ後は脚で隠し、しかし引き裂かれた衣はどうしようもなく小さな手で引き合わせてがたがたとふるえ始めた。
人間の男の獣性と本能の恐怖をようやく感じたらしい、その姿は陵辱された少女のそれと同じだった。
「―――――シルマリル!」
己の名を呼んだ声に、彼女は返事すら返せずにきつく目を閉じた。