こんなん観ました

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Walk Hard: The Dewey Cox Story

2008.06.22 Sunday | 映画作品 > コメディ

walk_hard(2007年)
仲の良かった兄の事故死をきっかけにブルース音楽と出会い、「兄のぶんまで自分が夢をかなえよう」と音楽の道を歩んできたデューイ・コックス。才能はあるものの芽が出ずにいたが、そんな彼にもある日唐突にチャンスが訪れる。
実力を認められたデューイは、爆発的ヒット曲を飛ばし、瞬く間にスターダムの道を駆け上っていくが……
とある有名ミュージシャンの、悲喜こもごも壮絶にドラマティックな一生を追い、その伝説を語ったメモリアル的作品……

を思いっきりパロディにしたコメディ映画。
内容は『Ray』や『Walk the Line』を参考にしつつ、所々ネタも拝借している感じ。
そしてポスターは言わずと知れた、The Doorsのジム・モリソン。これはキモいw

不幸な過去、心の傷を負った主人公が、パッとしない境遇から才能を開花させて一気にスターダムへのし上がる。名声、金、女、欲しいものはすべて手に入れるが、しかし成功した彼を次第に傲慢や堕落が蝕み始め、そこから待ち受ける転落。
堕ちるところまで堕ちた彼は、やがて自らの力でまた立ち上がり……
キャラ設定もストーリーも上記の元ネタ映画などを観ていれば「あるある」と思うようなお約束を詰め込んでいるし、あからさまに非現実的なネタも山盛りなんだけど、無駄に丁寧に作りこんであるせいで、どうかするとほんとに実在したように見えてくるから困るw

兄と父の「真っ二つ事件」、毎回必ず同じパターンでハマるドラッグのシーン、無意味に股間がチラつくパーティ。
悲劇や退廃をわざと殊更に面白おかしく表現しているのが、本来なら重くなるはずの要素をギャグに昇華していて、全体の軽さを上手にキープしている感じ。
ひたすらおバカやってるようで実はいろいろ計算されてるなと思った。
なにげに音楽もけっこうよかったし!



マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -