こんなん観ました

若干『Jarhead』っぽくもあるんだけど、もっと作り物っぽさを抜いてドキュメンタリー風味を強調しているというか、エンタテイメント性を極力削ぎ落とした感じ。

……しかし削ぎ落としすぎたのか？
とある部隊の姿を淡々と追っていくんだけど、本当に「ただ追っているだけ」になってしまったのが残念。無理にドラマ性を持たせる必要はないけど、観終わった後に「……で？」という物足りない、投げっぱなしにされたような印象が残る。
「これを観てイラク関連のことをあなたなりに考えてください」系のものなら他にもごろごろしているし、同じHBOで負傷兵を招いてインタビュー仕立てにした番組があったけど、そっちのほうが重さとしては上だった。

戦争で苦しむのはいつも弱い者、善人と悪人はいつでも・どこにでもいる、一度壊してしまったものは元には戻らない。
既にわかりきっていることだけど、そういうメッセージを今一度考えるにはいい機会になるのかもしれない。軍人でないジャーナリストの目を通して描いたことで、米軍を変に正当化したり英雄化しようとすることなく、なるべくありのままの姿を見せようとしていたのも作品として好感が持てた。

あと、物資に恵まれないマリーン達にはちょっと……いやかなり同情した。
もうピーナツバター味は食いたくねええええ！！！　という生々しく悲痛な叫び！ｗ



マイ評価：★★☆☆☆