こんなん観ました

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1408

2007.11.09 Friday | 映画作品 > ホラー

1408
(2007年)
オカルト現象が起こるといわくつきの場所をあちこちレビューし、それを本にしているライターのマイク。
ある日彼のもとに届いた奇妙なハガキには「ニューヨーク、ドルフィンホテルの1408号室には絶対に泊まるな」とだけ書いてあった。
何が待ち受けているのか半信半疑ながらもマイクは当然そこへ向かい、支配人がしつこく止めるのにも耳を貸さず、宿泊客56人が全員自殺したという1408号室に宿泊する。
DVDで鑑賞。

原作のキングも、主演のジョン・キューザック、サミュエル・L・ジャクソンも大好きなので、かなり期待して観た。
人々の無念やら何やらが詰まった呪われた部屋、半信半疑でそこに泊まったはいいが、何をしてもそこから脱出できなくなる……という悪夢体験。
命の危険や非現実的な恐怖をこれでもかと延々と味わうのに、そのすべてがほんの一時間にも満たない、というところがますます嫌すぎる!

「こうなったら嫌だなあ」というシチュエーションを絶妙のさじ加減とタイミングで出してくるのはさすがキング。天井のエアダクトに潜り込んだマイクが、そこで半白骨化した死体に追いかけられるシーンではちょっと笑ってしまったけど。
愛娘を病気で亡くしたというマイク自身のつらい過去も混ぜ込んでくることで、単なるびっくりお化け屋敷ではなく、『個人的な地獄』になっているところがまたエグい。

だけど、やっぱり……というか何と言うか。
「小説世界を映像にするのは難しい」の定番通り、これもやりたいことはわかるんだけど表現がいまいちそれについていけてない、「本で読んだら(そこから喚起される自分の脳内映像を観るほうが)もっと面白いんだろうなぁ」という感じで、物足りなさが残ったのが残念。



マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -