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#　降りた天使＠ｉｍ　Ｈａｌｂｓｃｈｌａｆのクリード

投稿者：五月雨　投稿日：2003年07月11日(金)18時59分41秒 [reply to]

Let's just say....

□Vorspiel(序幕)
●Szene1(eins):われら、死への道程の半ばに
◆Beschreibung（描写）3

「・・・Hayy！！待ってよHayy！！」
何度も何度も消え行く身体に触れようとし、虚しく空を切る仕草を繰り返した。
そして、消え去った後も呆然とし、彼女の居た空間を見詰めていた。
その頬を幾筋もの涙が伝い落ちる。
無意識にレヴェリエルの心は、魔力でHayyの居場所を探していた。
自分から伸びる細く暖かな色彩の糸、それは己が抱く天使核へと繋がっていた。
「・・・・Hayy」
自分の求めた人は、物言わぬ魂だけ残して消え去った。
「Hayy・・・Hayy・・・・」
だが、無意識に呼びかける声に応じるものがある。
それは己の胸に生じたほのかな暖かさだった。
それは、かつてHayyに触れられた時に感じたものと同じ暖かさ。
「・・・感じるよ、Hayy・・・お前を・・・・」
魔力で繋がった心の糸は一方通行ではない。
時に、他者からの想いも胸に届けてくれる。
今、レヴェリエルに届けられたのはHayyの想いだと彼女は確信した。
「Hayy・・・・」
優しく胸の天使核を抱きしめる。
「お前は、ここに居るんだな・・・」
溢れていた涙が止まった。
彼女の心が、自分の手の中にあると感じた。
「・・・・・・・・」
天界に帰る気を無くしていた。
Hayyはいつも全てを語ってはくれなかった。
だが、その言葉は常に大事な何かを含んでいると知っている。
『天界の命、正確には“Hayy”の任に就いていた者を回収し浄化する間、
命を受けた者を“Hayy”とする事。
とは言え、私は再利用される気はないけれど』
ならば、レヴェリエルが次のHayyとされるのだろう。
そして、Hayyは浄化される。
浄化が何か、正確には分からないが、Hayyはソレを拒んだ。
そして、レヴェリエルに己の魂を託したのだ。
「・・・・Hayy・・・私はどうすれば？」
視線を先ほど、Hayyが見つめた先に移す。
『分御霊がらみの主天使がそこにいるもの。
そして、あなたと共に道程を歩いてくれそうな人達もね』
確かにHayyはそう言った。
「分かったよHayy・・・私は、ここに残るよ・・・お前が何を見ていたか分かるまでは」
天使核に呟き、それをハンドバックに仕舞い込んだ。
濡れる頬を拭い、ゆっくりと歩き出した。

～『灰色の戦天使』レヴェリエル　//　われら、死への道程の半ばに　zum　～

「エゴ：ぬくもりを感じたい」で成功。しばし、胸の暖かさに浸ります。
「絆：神」で成功、このまま天界に帰るのが任務と思いますが、
「絆：Hayy」で成功、それは正しくないのでは？と思います。

罪：３　愛：４　人間性：４０　血と肉：３０

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