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 時が経つことで冷静さを取り戻すと共に自分の犯した罪の重大さに気が付いた望月は、暗い表情でウェットティッシュを手にとり、早坂の腹部に散りばめられた白や足に細く引かれている赤を丁寧に拭った。
「ごめん……」
「……」
 何も言わずに俯いている親友の顔も直視出来ず、身体だけに目を向けて汚れをひたすら拭き取って行く。ティッシュに付いた処女喪失(…と言うよりも自分の無理な挿入が原因なのだが)の証である血液に望月は自分の唇を強く噛み締め、瞳を涙で滲ませた。
「お、俺、風呂入って来るわ」
 場の空気と己の涙を誤魔化す為に立ち上がり、足早に風呂場へと姿を消す望月の後姿を早坂は無言で見送ったが、彼の震えた声を聞き逃すことはなかった。

 蛇口を捻ると熱い雨が降り出して望月を頭から濡らし、身体の汚れを流して行く。このまま、俺の罪も流せたらどんなに嬉しいだろう。目の前の壁に拳を打ち付け、そのまま額も曇った鏡に押し付けながら望月は顔を歪ませて涙を流した。
 もうおしまいだ。良ちゃん、俺のことが嫌いになったに違いない。恨んでいるに違いない。嫌がってたのに、痛がってたのに無理矢理あんなことしたから。自分の歪んだ妄想を現実化させてしまったのだから。身体は繋がったが、逆に心は離れた。きっともう、良ちゃんの笑顔は見られない。良ちゃんは俺に笑いかけてはこない。……良ちゃんの笑顔が見れないのなら……
「このまま、消えてしまいたい……」
 このまま、良ちゃんの目の前から…良ちゃんの記憶から姿を消したい。アイツの“嫌いな人”になる位なら消えてしまった方がずっとマシだ。
「……良ちゃん」
 熱いシャワーを浴びながら子供のように泣きじゃくり、親友の名を小さく呟く望月の背中をフワリと何かが包み込む。シャワーの湯とは違う温かさにハッと振り返ると、ついさっき名を口にした親友が自分の背中に抱き付いていた。
「りょ、良ちゃん」
「僕を一人にしないでって言ったじゃないか」
「で、でも、俺……」
 口篭もる望月の顔をジッと見詰める早坂の顔がゆっくりと左右に振られ、背中を包み込んでいた手が伸びて望月の潤んだ目元を優しく拭った。
「ねぇ、駿くん。ベッド貸してね。僕、待ってるから」
「え?」
 早坂の言葉の意味が即座に理解出来ずに思わず目を丸くする望月に小さく笑いかけて風呂場を後にする。呆然とする望月の頭から降り注ぐシャワーの湯がタイルの床に叩き付けられ、湯気が立ち篭める浴室の天井まで音が響いた。

 自室へ続く階段を一段上がる度に心臓の落ち着きがなくなって来る。僕、待ってるから。頭の中で幾度も反復される早坂の言葉と、一瞬見れた微かな笑顔。彼の言葉への妙な期待とさっきの行為を思い出す度に渦巻く罪悪感。様々な感情に押し潰されそうになりつつも閉じられた自室の扉の目の前に辿り着いた時、望月は大きく深呼吸をした。何で俺、自分の部屋に入るだけなのにこんなに緊張してるんだろ。良ちゃんが待ってるから? それとも、逆に良ちゃんがいなかったらどうしようって不安だから? ドアノブに手をかけたまま固まってしまった望月の脳裏に風呂場で見た早坂の微笑が浮かび上がり、背中を強く押して来る。あの顔が怒りを超越して生じた笑顔ではないことを祈りながら、望月は扉をそっと開けた。
「……」
 豆球しか点けられていない薄暗い部屋の角にあるベッドの方に目をやると布団が膨らんでおり、枕のある辺りにも黒い髪がボンヤリと見える。部屋にいたことにとりあえずホッと安堵の溜め息を小さく吐いた望月は自分に背中を向けてベッドに横になっている早坂にそっと近付き、囁き声で聞いた。
「……良ちゃん、もう寝た?」
「うぅん」
 布団をモゾモゾと動かしながら振り返った親友は首を小さく振って言った。
「起きてる」
「そっか、待ってるって言ってくれたもんな」
「うん」
「…………」
「…………」
 その後の言葉が続かずに固まる二人を静寂と闇が包み込む。押し潰されそうな雰囲気に先に耐え切れなくなったのか早坂がゆっくりと身を起こした。
「駿くん……」
 腕を伸ばす。動かぬ親友の腕に触れ、そのまま手を握る。触れられた方がピクリと反応する。何故か心臓が高鳴って来る。ぺロリ。動揺を押さえる為にそっと舌を出して唇を撫でる。濡れた唇を開き、布団の中で繰り返し呟いて練習した言葉を口にする――。
「……僕のこと、好き?」
「えっ?」
「僕のことが好きだから、あんなことしたの? それとも快楽目当て?」
「バカッ!! 快楽なんて、そんな……」
 快楽と言う言葉に反応して弾かれたように顔を上げ、手を強く握り返して首を激しく振る。骨が軋みそうなまでに力を入れて来る望月の腕力に思わず顔を顰めると、あっ……と間抜けな声と共に力が緩められた。
「わ、悪ぃ。ついムキになった。でもな、コレだけは信じて欲しいんだ。俺、快楽目当てで良ちゃんを抱いた訳じゃない。自分勝手と思うかも知れないけど……俺だけのモノにしたかったんだ」
「…………」
「信じて貰えないのも無理ないけどな。……無理矢理ヤッちまったことに変わりはねぇんだし」
「ねぇ、駿くん。僕を、その、抱いてる時、ずっと言ってたよね。好きだって。……僕ね」
 コクンッ。小さく唾を飲み込んで言葉を切り、一旦呼吸を整えた後に親友の瞳を真正面から見詰める。まだ、罪悪感を感じているのか余り生気が感じられない瞳の中に映る自分が笑顔を見せた。
「嬉しかったよ、凄く」
「……!」
 自分の言った台詞に恥ずかしさを感じたのか、ほんのりと頬を染めて(と言っても、薄暗い部屋の中なので望月には分からなかった)指に指を絡めながら、早坂は望月の眼前まで顔を近付けた。
「だから、もう落ち込まなくていいよ。僕はレイプされたって思ってないから。初めてだったりいきなりだったりで心も身体も準備出来てなくて、嫌がって泣いちゃったけど」
「良ちゃん、無理してないか?」
「僕は正直な気持ちを言ってるよ。駿くんが自分に正直に生きろって言ってくれたから。ねぇ駿くん、さっきみたいに笑ってよ。そんな辛そうな顔、僕の好きな駿くんの顔じゃない」
 額をコツンと合わせ、そのまま顔を軽く傾けて唇を合わせて来る早坂の項に自然と手が伸び、軽く抱き寄せながら口付けの感触を堪能する。お互いに抱き寄せ合って幾度も唇を重ねていた二人だったが、突如早坂の頬を一筋の涙が伝い、それに気が付いた望月が慌てて自分の顔を引き離した。
「! 良ちゃん、やっぱり嫌だったんじゃ……」
「ち、違うよ。そう言う訳じゃないんだ。何か知らないけど急に涙が出ちゃって。嬉し涙かな……ハハッ」
 困ったような笑顔を見せながら涙を拭う早坂を嘲笑うかのように涙はポロポロと零れ、たちまち早坂を泣き顔に変えてしまう。心配そうに自分の顔を覗き込む親友の服を強く掴んで早坂は胸元にグイグイと顔を押し付けた。
「何だか、もう、頭の中グチャグチャで、何考えればいいのか分かんない……駿くん、好き……好きだよ……!!」
「良ちゃん……。俺もお前のこと好きだ。上手く言えないけど……好き、としか言えないけど。あぁ、もう! とにかく好きなんだよ!! マジで好きだ! お前しか見えてねぇんだ!!」
 あぁ、こんなことなら普段から本読むなり、現代文の授業真面目に受けて上手い表現でも勉強すりゃ良かった。そうすれば、今頃カッコいい台詞決めて良ちゃんは俺に余計にメロメロになって……。自分の胸で泣きじゃくる早坂を抱き締め、慰めるように髪を梳きながら、望月はそっと天を仰いで後悔した。

 漸く顔を上げたが、まだ小さくしゃくりあげて鼻を啜っている親友の額に口付けをすると、涙に濡れた顔が笑い、くすぐったそうに身を捩る。何処か幼子を思わせる仕草を眩しそうに見詰める望月に早坂は甘えるように抱きついて来てポツリと言った。
「駿くん、もう一回やり直さない?」
「?? やり直すって……?」
「そ、その、セックス」
 重要な単語を口の中でポソポソと言って、顔を真っ赤にさせた親友の思わぬ一言に身体が一瞬にして固まり、口が間抜けにポカンと開く。その反応に早坂は茹でた顔のまま、上目遣いで親友の顔を伺った。
「駄目……かな。もう、したくない?」
「い、いやっ、その、さ。良ちゃんは平気なのか? あんなに痛がって泣いてたのに」
「あの時は準備が出来てなかったからって言ったじゃないか。確かめたいんだ。君も僕も本当にお互いが好きかってこと。だから、お願い」
 猫のように顔をすり寄せ、そのまま口付けをして誘って来る早坂に普段とは別人のような妖艶さすら覚えてしまい、気が付けば早坂を柔らかい布団の上に突き飛ばすと同時に、彼の頭の真横に手を置いて逃げられないようにする。じっと見詰めて来る望月の瞳から早坂は一瞬も目を反らさなかった。
「……本気でするぞ。後悔しないよな?」
「うん。でも一つだけ約束して欲しいんだ。さっきみたいに乱暴なのは嫌だから、優しく抱いてくれるかな?」
「優しく、か。分かった。約束する。俺だって、もう良ちゃんが嫌がって泣くの見たくねぇし」
 真剣な表情を僅かに緩めて顔を近付け、下にいる親友の額や頬に唇を当てる。居間での獣のような口付けとは全然違う優しいそれを感じながら首の後ろに両腕を絡ませて来る早坂の胸元を望月の手がシャツの上から撫で回して来た。
「うっ、ん……」
 キスにうっとりした表情さえ浮かべていた顔が愛撫を始めた途端に緊張し、身体も表情と同じように硬くなる。まだ何処か身体が強張っているらしい早坂を見て望月は不安そうに声をかけた。
「まだ緊張してるか? 嫌だったら止めるけど」
「う、うぅん……少し怖いけど、大丈夫。続けて……」
「無理だけはすんなよ」
 相手の不安を取り除こうと黒髪を優しく撫でながらも、胸元を撫でていた手はシャツを掴んで首下まで捲り上げて来る。豆球の灯かりの中で派手に晒された胸部に望月の唇が近付き、早くも硬くなりかけていた突起部を甘噛みした。
「あぁっ! ぁ……」
「ぐっ……!」
 身体がビクッと跳ね、本能のままに望月の頭を抱え込んで胸元に押し付けてしまう。その腕力に息を詰まらせそうになりながらも、望月は舌による愛撫を続け、唇の端を吊り上げた。
「良ちゃんって胸が感じるんだ」
「う、うんっ……何か、変な感じ……身体の芯が、ジンジンするんだ……!」
「芯って、ここ?」
「ゃ……ああぁぁっ!」
 笑顔を悪戯っ子のようなそれに変えて、手を早坂の両足の間まで移動させると“芯”と言われても間違いではない気がするそれが布越しに当たって来る。触れた途端に喘ぎ声が派手になって来た早坂の反応を楽しみながら、マッサージをするかのように丁寧に服の上から刺激をすると、手が往復する毎に其処は僅かずつながら硬度を増して来た。
「や、やだっ、恥ずかしいよ……」
「“恥ずかしい”じゃなくて“気持ちいい”だろ?」
「くっ……うぅ!」
 窮屈そうに布を盛り上げている其処を下着ごと服を引き下ろすことで解放し、露わになった本体に直接触れて扱き上げると早坂の手がシーツを掴み、腰が二、三度大きく跳ねた。あぁっ……と開きっ放しの口から快感を受け止めている溜め息が漏れ出る早坂の汗ばみ始めた胸や先走りが滲み出ている先端を見た望月は胸の中で唇を尖らせた。ずるいなぁ、良ちゃんばっかり。俺だって、良ちゃんに色々弄って貰ってそんな気持ち良さそうな顔してぇよ。そう、例えば。
「良ちゃん、あのさ」
「何?」
「その、口で……」
「口?」
「……いや、何でもない」
 口でしてくれないか? 出かけた一言をまた胸まで追い返したのは早坂の余りにも純粋な表情だった。何か、あんな顔されたら頼めないよな。無理矢理口に突っ込んで、あの顔を歪ませるってのも少しそそるけど、それを実行したら“優しく抱く”って約束を破ることになるし。良ちゃん、約束破られるのスッゲェ嫌いなんだよなぁ。まぁ、今後コイツとヤるチャンスはあるんだろうし。少しずつステップを踏んで色々と開発させて……
「……っ!」
 望月の思考が突如途切れ、その原因である快感が生まれている場所に目をやると、自分の下から早坂の左手が艶かしく望月の本体を撫で上げていた。
「ぁ……良、ちゃん……!」
「僕のやり方、駄目? 気持ち良くないかな……」
「い、いや、逆。……スッゴく上手い……あぁ!」
 とても性交に不慣れとは思えぬ動きで自分を翻弄する早坂に天性の何かを感じつつ、天を仰いで派手に喘ぐと早坂は戸惑いつつも小さく微笑んで、手の動きをより派手にする。望月の腰が無意識の内に数度弾け、快感を真正面から受け止めて膨張した本体が下にいる早坂を激しく求め始め、熱のような欲望に望月は早坂に抱き付きながら繰り返し言った。
「欲しいっ、良ちゃんが欲しい……入れたい……入れさせてぇ……!」
「あっ! しゅ、駿くん、待ってよ……やっ……! 落ち着いて、ってば……!」
 このまま無理矢理入って来そうな望月を必死に押し上げて抵抗すると、欲望に溺れてぎらついていた望月の瞳が微かに落ち着いた光を取り戻す。そうだ、約束したんだよな。暴走しかけていた自分を落ち着かせるように大きく深呼吸して視線を一度早坂からそらすと、今現在の展開を密かに期待して持ち込んだ物が目に入って来る。その次の瞬間、望月はパッと顔を輝かせて手を伸ばした。
「? それ何?」
「ベビーオイルだよ。コレ塗っとけばさっきみたいに滑り悪くて痛い……ってのはなくなるからな」
 自分が手の平にたっぷりと乗せている液体の正体が掴めずに思わず聞いた早坂に笑顔で答え、未だ早坂を求めている状態を維持しているそれに満遍なく塗り付ける。それでも手の平に余っているオイルを望月はもう片方の手の指で掻き回し、たっぷりのオイルで濡れた指を早坂の下半身に近付けた。
「くっ、ぅあ……!」
 自分の中に侵入する指の不慣れな感触に顔を顰めると、指を入れて来た方も何故か顔を顰めて来る。しかめっ面を困ったような笑顔に変えながら、望月は早坂の頭を優しく撫でた。
「ほら、力入れたら余計に痛いだろ? 良ちゃんが力入れたら、ココも固くなって正直俺も痛くなるんだ。リラックスリラックス、な?」
「あ、ゴ、ゴメン」
「謝るなって。慣れてないもんな」
 優しく囁きつつ指の出し入れをゆっくりと続けていると、早坂の身体も慣れて来たのか徐々に男を迎える準備を整えて来る。柔らかく解れて来た其処から細い糸を引きながら指を抜いた望月は、さっきから早坂を求め続けて落ち着かない本体の先端を指の代わりに押し当てて来た。濡れた先端と蕾が触れ合ってクチュッ、と卑猥な音が響く。
「ぁ……」
「もう、入れていい?」
「う、うんっ……あっ! い、痛い!! 急すぎるよ!」
 小さく頷いた途端に性急に入って来る一物に痛みを感じて鋭い叫び声を発すると、望月の身体がビクッと一瞬固まった。
「わ、悪い。痛かったか?」
「うん……もうちょっと、ゆっくり……」
「ゆっくり、な」
 懇願する早坂の涙に濡れた瞳を見詰めながら、出来る限りゆっくりと腰を前進させて行く。その腰の動きに合わせるように息を吐き出す早坂の腕が無意識の内に望月の背中に回されていた。

「あっ、あんっ!! はぁっ、あっ、あぁぁああっ……!」
 強く掴んでいるシーツに顔を埋め、相手を求めるように高々と突き出している腰を揺らす早坂の派手な嬌声が絶え間なく響く。感じるままに出しているのであろう声と揺する度に耳に入る淫猥な接合音が望月を刺激し、自然と律動を速めると共に大きく突き上げてしまう。
「あぅっ……!」
 突き上げによる衝撃に息を詰まらせつつも早坂は片方の手で自分自身を包み込み、より強い快楽を得ようと扱き始める。さっきからだらしなく漏れ出ている露が手を伝ってシーツの上に水玉を描き、小波のような奇妙な感触が早坂の全身を襲って絶頂を促した。
「しゅ、駿くっ、駿くんッ……!あっ、あぁっ! だ、駄目っ! もぅ、イッちゃうぅ……!!」
 望月の下で数度痙攣した身体の先端から精が勢い良く射出されてシーツの上に落ちて行く。その瞬間に早坂は無意識の内に望月を強く締め付け、望月の腰を跳ねさせた。
「くっ……良ちゃん、そんなっ、締め付けたら俺も……イッちま……ああぁぁっ!!」
「あんっ……!」
 言葉を最後まで言えないまま絶頂を迎えてしまったらしく、天を仰いで吼えながら腰をビクビクッと数度細かく揺すって早坂の中に全てを注いでしまった望月は、先に力尽きたように横になっていた早坂の背中の上に倒れ込んで荒い呼吸を繰り返しながら余韻に浸っていたが、暫くして身体も呼吸も落ち着いてくるとハッと何かに気が付いて忙しく身を起こした。
「ご、ごめん! 中で、出した……みたい」
「えっ、あ、大丈夫かな……でも、別に赤ちゃん出来る訳じゃないから、いっか……。僕の方こそ、ゴメン」
 望月と同じように身を起こして何かを指す早坂の指の先にはシーツを派手に汚した体液の斑点が散っていた。
「シーツ、汚しちゃった……」
「そんなのまた洗えばいいって。気にすんな」
「じゃあ、これでおあいこだね」
「それって“おあいこ”って言うかぁ? ま、いっか」
 小さく首を傾けて笑顔を見せた早坂に負けじと望月も満面の笑みを返す。二人は暫くお互いの顔を見てクスクスと笑いあっていたが、やがてどちらからともなく相手の身体を強く抱き締めて唇を幾度も重ねた。