こんなん観ました

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2007.03.10 Saturday | 映画作品 > ホラー

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(2005年)
古今東西のホラー映画の巨匠監督13人が集結した「マスターズ・オブ・ホラー」BOXの収録作品。
アメリカ人の文筆家・クリスは小桃という女を探して浮島の遊郭を訪れる。
彼がそこで出会った不思議な女郎は「小桃は自殺した」と言い、その経緯を語り始める。
それは死と生、現実と妄想が交錯する長く恐ろしい夜の始まりだった……
DVDで観賞。

キャラや場面の作り方が独特で、登場人物が全員英語を話しているということもあり、「日本だけど日本ではない」世界を見ているようだった。
不気味な美しさの漂う画面がすばらしい。
そして拷問シーンはかなりきつかった。夢に出そうw

しかし途中までは上質ホラーっぽかったのに、ラスト近くの種明かし的部分でいきなりガクンとB級ホラーテイストになってしまったのが、ものすごく残念でならない!!!
あの『双子』は、どうしてもあの造形でなければダメだったんだろうか。
もっとリアルな感じ、例えば頭皮に普通サイズの片目と歪んだ口の一部を融合させて、指をつけるなら2・3本突き出させる程度とか、そういうのでもよかったような……
あれだとつい笑っちゃって、怖さから一気に離れちゃうと思うんだけど。

それと言葉も「原作の独特の訛りをあらわすために」わざとアクセントの強い英語にしたそうだけど、それだったら全編日本語で作って英語など他言語字幕をつける、という形でよかったんではないかと思う。
聞き取りづらい上に、ともすれば棒読みで台詞演技が下手なようにしかとられかねないので勿体ない。
アニメなどでもそうだけど、近年は日本の作品に親しむ外国人もかなり多く、その中でも「言葉の意味は理解できなくとも、日本の作品は日本語で楽しみたい」という意見がものすごく多いことだし、なんでもかんでもわざわざ英語にする必要はないと思う。

岩井志麻子著の小説『ぼっけえ、きょうてえ』を下敷きとしているとのことで、原作はどんな話なのだろうとこちらのほうに興味を持った。
今度入手して読んでみようかと思う。



マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -