こんなん観ました

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The Illusionist

2007.04.21 Saturday | 映画作品 > スリラー/ミステリー

llusionist
(2006年)
20世紀のウィーン。手品に魅せられた家具職人の息子と高貴な生まれの少女は、互いに惹かれあいつつも身分の違いによって大人たちにその仲を引き裂かれる。
その後長い年月を経て、偉大な幻術師として有名になったアイゼンハイムと、皇太子の婚約者となったソフィーは運命的な再会を果たした。
魔法のような巧みな幻術で民衆の心を掴むアイゼンハイム、彼と密会しているソフィーの動向を知り、皇太子は警察の協力をも要請して、厄介な存在となったアイゼンハイムを追い詰めようとする。引き裂かれた過去を繰り返すまい、今度こそ二人どこかへ逃げてずっと共にいたいと望むアイゼンハイムとソフィー。
そんなある日、何者かに殺害されたソフィーが川で見つかった……
DVDで観賞。

映画を観た後でこの作品についてネットで検索してみたら、どうやら原作を知る人からはかなりこき下ろされているらしくて驚いた。
原作未読で映画だけ見た私としては普通に、というかかなり楽しめたんだけど。

アイゼンハイムとソフィーの恋愛、悪いやっちゃな皇太子の陰謀も絡めたサスペンス要素、アイゼンハイムが警察にじわじわと追われるハラハラ感がバランスよく入っていてよかったと思うし、あとアイゼンハイムが舞台の上や外で見せる様々のイリュージョンもおもしろかった。
舞台の観客や登場人物たちばかりでなく、映画を観ているこちら側もいつの間にか彼の『幻術』によって惑わされて翻弄されているという感じで、現実と架空の世界との不思議な一体感が味わえるような。

アイゼンハイムのイリュージョンに一種子供のような情熱の目をむけつつも、皇太子の命令で彼を追い詰めなければならない、間でいろいろ板ばさみになってる警部のキャラクターがいい味を添えていたと思う。
ラストで彼がすべての謎を解いていくシーンは、こちらも「あーなるほどそうだったのか!」とタネ明かししてもらう感じでスッキリできた。



マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -