おくりびと
2009.08.27 Thursday | 映画作品 > ドラマ
(2008年)
オーケストラのチェロ奏者としての道を諦め、妻を連れて故郷の山形県へ移った主人公・大悟。就職先を探す彼が予期せず辿り着いたのは、安らかな旅立ちのお手伝い――『納棺師』という仕事だった。
故人を棺へ納めるという仕事内容に、最初はひたすらたじろぐ大悟。いつもきれいな状態の死体ばかりを相手にするわけじゃないから、その気持ちもよくわかる(;´Д`)
いわゆる死体業に対しての引け目と嫌悪を拭えず、妻にもひた隠しにしていた彼。だけど、誇りをもって仕事に取り組む社長の姿勢、様々の形で故人を送り出す遺族の姿を間近で見ているうちに、納棺師としての大事な役割、儀式のひとつひとつに込められた想いや奥深さを学んでいく。
故人と、そして送り出す家族のための大切な儀式。
見ていてなんだか、「ああこういうのって日本らしいな、いいな」と感じた。
ニューハーフの息子に「おなごの化粧」をしてやってくれと希望する家族、おじいちゃんに女性陣で派手な口紅のキスマークをいっぱいつけてあげる家族が、特に好きだ。
大悟役の本木雅弘の演技は安心して見ていられる安定感だし、山崎努演じるマイペースに強引で飄々とした社長もいい味。
ストーリーももちろんいいし、あっちこっちでホロリと泣かされた……(´д⊂)
マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -