こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
ネタバレも普通にあったりするのでご注意。
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Frozen River

2010.04.02 Friday | 映画作品 > ドラマ

Frozen River(2008年)
クリスマス直前、新居トレーラー購入費用をギャンブル狂の夫に持ち逃げされた妻レイ。目前に迫る支払期日、育ち盛りの2人の息子を抱え、乏しいパート給料だけではとても賄いきれるものではない。
そんな中、レイは夫の行方を追っていて知り合ったモホーク族の女ライラに、「手っ取り早く大金の入る仕事」があると持ちかけられる。それは車のトランクに移民を隠し、凍った川を渡ってカナダからアメリカへ運ぶという不法入国の手伝いだった。

しょっぱなから決して友好的な出会いではなかったレイとライラが、お互いの目的の一致と成り行き上、即席の「運び人コンビ」を結成して移民を運ぶ。
2人の関係はまるで凍てつく夜の川そのもので、打ち解けもしなければ友情も育んだりしない。だけど、すべてを犠牲にしても守りたい子供がいるという共通点が2人にはあって、お互い自分では気づかないうちに「母親の連帯感」のようなものが生まれていく。
もちろん不法入国は悪いことなんだけど、追い詰められた状況で「子供のため」といろんなことに目をつぶって悪事に手を染める2人のことは、やっぱり応援の目で見てしまう。
大げさな演出なしに、生々しく等身大のキャラたちの姿をじっくりと魅せるストーリー。ラストも渋くじんわりと感動的だった。
違法行為がとうとう警察の知るところとなり、相手と自分のどちらを犠牲にするかという選択肢を前にしたとき、2人がそれぞれに出した結論。レイもライラも、冒頭のままの関係だったらどちらもまったく反対の答えを選んでいたはず。
2人の強く優しい母親を描いた、地味な良作!!!

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

Under the Same Moon

2010.03.23 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Under the Same Moon(原題:『La misma luna』/メキシコ /2007年)
メキシコに住む9歳のカリートは、アメリカで働く母ともう4年も離ればなれ。週に一度の電話を心の支えにしながら、母と共に暮らすことを待ちわびているが、その日はなかなか訪れず、寂しさと不満ばかりが日に日に募る。そしてある日、同居していた祖母の死で独りぼっちになったのをきっかけに、カリートは単身母のいるL.A.へ行こうと決意する。しかし密入国でアメリカへ来たとたん、息つく暇もなく次々トラブルに見舞われてしまい……

本当ならまだまだお母さんに甘えたいだろうに、病気のおばあちゃんのお世話をしながらバイトまでして健気に頑張るカリートが、ピュアでいい子ですごく可愛い。
密入国はもちろんイカンことだけど、お母さんに会いたい一心でバックパックひとつで飛び出してきたカリートを見ていると、「頑張れ! 捕まるな!(;´Д`)」と応援したくなる。
家族への仕送りのために菱で仕事をかけもちしながら、不法滞在者として身を低くして生きる母ロザリオも、若くてキレイなのに不幸人で不憫。会いたい気持ちはカリートと同じだけど、それでも永住権のための結婚という手段は、相手を利用し自分に嘘をつくことだからと踏み切れない。
そんなロザリオに一途に惚れてるパコもいいやつ。
そしてカリートが、ひょんなことから行動を共にすることになったエンリケ。
口は悪いし愛想もない、カリートを邪険に扱いつつも、なんだかんだで一番助けになってくれる。途中まで、「こいつが父親なんじゃ」と期待していたw
そして最後は身を挺してカリートを守る……あの微笑みが切ない。いい漢だよあんた!

いろんなことに巻き込まれ、いろんな人達に出会いながら、持ち前の行動力と度胸と母への想いで、運も味方につけながら道を開いていくカリート。ようやくたどり着いたゴールでの「車道越しの再会」は、素直にハグと号泣を見せられるよりも感動した〜。

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

Funny People

2010.03.01 Monday | 映画作品 > ドラマ

Funny People(2009年)
医師に難病の宣告を受けた超人気コメディアンのシモンズ。
遠くない死期を覚悟する中、シモンズが今までの人生で欠けていたものや後悔・未練の残るものを振り返る一方で、彼にジョーク・ライターとして雇われた売れない若手コメディアンのアイラは、思いがけないチャンスを手に新しいスタートを切ろうとしていた。

基本のストーリーやテーマは、じんわり感動できて切なくてあったかいヒューマン・ドラマ。だけどメインキャラたちがコメディアンという設定なので、劇中ばんばん披露されるネタ(シモ系多しw)のおかげでかなり笑えるコメディ仕立てになっている。
人生もキャリアもベテランと新人、そんな対照的な立場のキャラを演じるアダム・サンドラーとセス・ローゲンの組み合わせが、意外にも(?)絶妙にぴったりしっくりきてて良かった!
冒頭のアダム・サンドラー本人の若い頃の映像なんか見せられた後だと、今更だけどアダムほんとにもうベテランの域なんだなぁ……なんてしみじみ思ったり。
貧乏生活しながら地道に頑張る、仕事も私生活も恋愛も不器用でまっすぐなアイラと、そんなアイラをウザがりつつも徐々に癒されほだされていく、こちらも違うタイプの不器用者なシモンズ。2人の関係もベタつかない温度とぎこちなさがいい感じ。
お涙頂戴で泣かせに走っていないところが好みだー。

カメオ出演でチラリ程度に出てくるゲストや脇役もさりげなく豪華。
別に好きじゃないけどエミネム噴いたw 完全に地じゃないのこの人ww
ところで、シモンズが出演した架空の映画作品が劇中でちょこちょこ出てくるんだけど、頭そのままで赤ん坊の体になるキモい若返りものだとか、ポスターがいやにキラキラしてて不気味な人魚ものだとか、むしろそっちも普通に映画化しちゃって欲しいくらいのクオリティ。そういうとこ無駄に凝るのもさすがアダム・サンドラーだと思ったw

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

The Ramen Girl

2010.02.23 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

The Ramen Girl(2008年)
彼氏を追いかけ日本へやって来たはいいが、同居に乗り気でなかった彼には出張を理由に逃げられてしまい、右も左もわからない外国でいきなり独りぼっちにされてしまう、不憫な主人公アビー。
なんとか踏ん張ろうとするが、仕事もうまくいかず孤独や不安に打ちのめされてもうボロボロ。限界だったところを、ある晩出会った一杯のラーメンに癒してもらったアビーは、「自分もこんなラーメンを作って人を幸せにしたい」と思いたち、ラーメン屋での修行を志す。
右も左もわからない環境で言葉や習慣の違いに四苦八苦する、いわゆる"fish-out-of-water"モノの典型という感じ。よっぽどのことがない限り、「いろいろ難関を乗り越え成長して最後はハッピーエンド、新しい恋も手に入れる」という流れもお約束。
ただ同じく外国に暮らす身として、私もアビーの不安や孤独はよくわかるし共感できる。実際この映画観てるだけでまた日本が恋しくなったし……
あと、“日本のラーメン屋さんのおいしいラーメン”が無性に食べたくなったw

健気でかわいいアビーを演じる故ブリタニー・マーフィーは役柄にぴったり(もうこの世にいないのかと思うとしんみり……)、言葉の違いもなんのそのでガンガン叱り飛ばす頑固オヤジ店主役・西田敏行とのコンビも、コミカルで絶妙。人種は違うのに、頑固で不器用なところがそっくりな2人が親子のようだw
ところでアビーが悲しみの涙を流しながら作ったスープ、それを飲んだ人たちまでが急に悲しくなって泣き出す……というくだり、これ似たようなネタ昔どっかで観たか読んだかしたような気がするんだけど思い出せないー!

マイ評価:★☆☆☆☆
author : 四葉 | - | -

Shortbus

2010.02.15 Monday | 映画作品 > ドラマ

Shortbus(2006年)
こちらもいろいろと衝撃的・刺激的だった映画『Hedwig and the Angry Inch』のジョン・キャメロン・ミッチェル作品とあって、さすが普通の映画じゃない。
のっけから全裸の男の風呂・自慰・セルフフェラ挑戦(微妙に成功!)、しかもそれを自己撮影中というスタート。しかしこれはまだまだ文字通りの序章に過ぎなかった……w
一度もオーガズムを感じたことのないセックス・セラピストのソフィア、恋人へ向けて遺書代わりのビデオを製作し続けている自殺願望を抱えたジェイムス、一応メインとなるのはこの2人。彼らのまわりの人々や新しく出会う人々、それぞれの関係や問題やそれが引き起こすドラマ。ストレートにゲイにバイ、夜毎さまざまの人種が集う、サーカスのように風変わりなセックス・バー『Shortbus』の不思議な世界。
セックス描写がかなり大胆であけっぴろげなので(もちろんモザイクなし。セックスも本番)そこに目を奪われてしまいがちだけど、内面的な部分がとても繊細に描かれていて、肌色満載とはいえポルノとは明らかに一線を画している。
や、そりゃ男3人の「ケツ穴に国家も歌っちゃうよ!」プレイだとか、ソフィアの激しい自慰だとか、Shortbusの乱交ルームだとかは、やっぱりすごいもんがあったけどw
アジアン女性ということもあってソフィアにも共感しながら観ていたけれど、愛し合っていて誰よりも互いを大事に思っていて、でもだからこそうまくいかない、そんなジェイムスとジェイミーのカップルがいちばん切なかった(´д⊂)
しかし、ほんとに『Shortbus』が存在するなら……一度くらいは行ってみたいような気がしないでもないw

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

Temple Grandin

2010.02.06 Saturday | 映画作品 > ドラマ

Temple Grandin(2010年)
HBO Films作品。自閉症でありながらも、動物学者・准教授として社会的に成功を収めた人物、テンプル・グランディンの生い立ち、自立と成功までの道を描いた物語。
4歳まで言葉を話さず他者との正常なコミュニケーションをとれなかったテンプルは、言語ではなく映像によって世界を認知し、記憶や情報を処理する。普通の生活を送ることさえ困難だった彼女だが、その能力を生かせる場を得たとたん、それこそ水を得た魚のように才能を開花させていく。彼女の設計した施設は、今日でもアメリカの半数以上の家畜処理場で「より人道的な方法」として使われている。
こんな人がいるのかと素直に驚き感動した。
何かに長けている才能を伸ばすこと、自分の好奇心や興味をひたすら追求すること、そのための努力や情熱を惜しまないこと。障害のあるなしは関係ないのだなと思った。
自身の力はもちろんだけど、「皆と違っているだけ、劣っているわけではない」と娘を信じ支え続けた母親、すべての始まるきっかけとなった牧場滞在の経験をくれた伯母、類まれなる才能と可能性を秘めたテンプルに惜しみない指導と協力を続けた教授、差別せず物事の本質をみてくれる全盲の友人……等、彼女はまわりの人々や出会いにも本当に恵まれている。そんなサポートがあったからこそ彼女は成功を掴むことができたのだろうなと、愛情や絆の大切さも感じさせる、とてもいい作品だった。
テンプルを演じたクレア・デーンズの演技も素晴らしい!

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Hurt Locker

2010.01.24 Sunday | 映画作品 > ドラマ

The Hurt Locker(2008年)
舞台は2007年のイラク・バグダッド郊外、米軍の危険物処理班にスポットを当てた話。
『28 Weeks Later』のドイル役でも印象深かったジェレミー・レナー。兵士役がもともと似合うというのもあるのかもしれないけど、ここでもアメリカ兵士をものすごくリアルに演じている。
殉職した前任者のかわりに新しく配属されたジェイムズは、凄腕で度胸もあるが同時にかなり独断的でもあり、就任当初からチームメイトに不信と不安を抱かせる。
実戦への戸惑いを隠せないエルドリッジ、冷静に任務をこなしつつも傷つき疲れ果てた本音をぽろりとこぼすサンボーン。「こんな戦いからは一日も早く抜け出したい」という思いの伺える、いわばごく普通の彼らと反対に、ジェイムズは戦場にこそ生きる意味を見出すタイプ。ときに無茶ともいえる判断や身勝手さで、危険の中に自ら飛び込んでいく彼は刹那的というのか、死への恐怖が麻痺した一種のアドレナリン・ジャンキーのようでもある。現に、戦地を離れ自国での生活に戻ったときの彼は、平和な日常に安堵しつかの間の休息を楽しむどころか、どうしていいのかわからないという顔でぼんやりとしていた。爆弾を相手に格闘しているとき、いつ命を失うかという危険と緊張に対峙しているその瞬間こそ「生きている」と感じるとは、皮肉というか何というか……
しかしそうでもないと、こんな極限にストレスな任務なんて正気を保ったまま長期やっていけないのかもしれない。
絶え間のないテロ攻撃、少年や一般市民までもを使った人間爆弾。
常に緊張と命の危険に晒され、じりじりと追い詰められるように神経をすり減らしていく兵士たち。そのすべてが現実にも起きていることなのだという事実が、映画という媒体を通してもなお、観ているこちらの胸にもずっしりとのしかかってくる。
ジェイムズが探り当てた導線を慎重に引き上げた瞬間、まさに「芋づる式」という言葉ぴったりに、いくつも繋がった爆弾が地面から一斉にずるずる引っ張り出されてくる。
ここのシーンは観てて本当にぞわっとした、私ならその場でおしっこちびりながら
「無理!ぜってぇ無理!(((( ;゚Д゚)))」てマジ泣きでひたすらgkbrしとるだけだわ……

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Lovely Bones

2010.01.23 Saturday | 映画作品 > ドラマ

The Lovely bones(2009年)
連続殺人犯の手にかかり、14歳でその短い生涯を終えた少女スージーの、死後の物語。
この世とあの世のちょうど中間にあるのは、幻想的で不思議な世界。
現世にも戻れず天国にも踏み出せず、その境界世界をさまようことになるスージーの“心残り”は、自分を殺した相手への恨み、自分を見つけて欲しいという願い、ばらばらになりつつある家族を心配する気持ちや初恋の相手への想いなど、さまざまの感情が複雑に絡み合っている。「これさえ解決すれば成仏できる」という単純なものではなく、模索しながら漂う彼女自身も激しく戸惑い揺れ動く。
そのため、スージーのもどかしさや苛立ちや悲しみはよく理解できるものの、物語としてはスリラーとドラマとファンタジーどれも欲張りすぎてしまった感じで、やや焦点が定まらない印象になっているのが少し残念。
一応「犯人を暴く/スージーの遺体を発見する」というゴールがあるようでいて、でもそれを目的としてみると、妹や友人がかなり核心に近づいてドキドキハラハラはするものの、最後は決してカタルシス満載のすっきりエンドにはならない(まぁ犯人には「因果応報」とでも言うべき末路が待ってはいるけど)。
けれどようやく、スージーが彼女なりに未練に決着をつけ、生前愛したさまざまのものに別れを告げられるときを迎える。それこそがスージー(と残された人たち)にとって、切ないながらも優しいハッピーエンドなのだなぁと、ラストはしんみり感動できた。
それと、ショッピングモールのシーンで監督本人がモブにまぎれてカメラをいじっていたり、本屋でLotRをさりげなく忍び込ませていたりと、そんな遊び心にも注目。

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Soloist

2010.01.20 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

The Soloist(2009年)
ロバート・ダウニー・Jr、ジェイミー・フォックス主演。
新聞社L.A.タイムズの記者スティーヴ・ロペスが、天才的な音楽の才能を持つホームレスのナサニエル・エアーズとの交流を書いた、もと連載コラムの実話を映画化した物語。
少年の頃から天才的な音楽の才能を持ち、チェロ奏者としてジュリアード音楽院に籍を置いていたこともあるナサニエル。チェロのみならず、バイオリンや打楽器などもこなす。そんな彼がなぜ路上生活者をやっているのか――実際に彼のことを書き綴ったロペス同様、観ているこちらもナサニエルという人物の正体や過去について興味をかきたてられる。
その外見も言動も謎めいているというか奇抜、一言でいうと「変人」。
実は統合失調症で(本人は認めようとしないが)、普段はおとなしいけれどひとつ対応を間違えると手がつけられなくなるところもあり、お互いのもともとの違いのみならず、ロペスはその点でもナサニエルの扱いに苦労する。そして、いい関係を築きかけていたと思えた2人の間に、すれ違いと衝突が……
ナサニエルの才能に感服し尊敬はしていても、“統合失調症のホームレス”という部分でどこか見下し、自分が彼を救ってやるなどと傲慢な勘違いをしていたのも事実なのではないか。ロペスがそのことに気づき、改めて対等な目線で握手を求めたときに、2人の本当の友情が始まったように感じた。
友情、とはいえ全編を通じて2人の距離感はちょうどよくドライで、変に馴れ合ったりべたべたしたりしていないのが良かった。

そしてRDJrかわいい超かわいいよ(*´Д`)
シャツだとか帽子だとか、格好もいちいちさりげなくおしゃれ!
一方ジェイミー・フォックスのほうはキテレツファッションづくしで、画面に出たとたん思わず噴いてしまったことも何度かw

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

Changeling

2010.01.19 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Changeling(2008年)
クリント・イーストウッド監督、実話に基づいた作品。
行方不明になった息子が見つかったと聞き、駆けつけてみればそれはなんと赤の他人。「これは自分の息子ではない」と訴えるも警察には聞き入れられず、しまいには狂人扱いで精神病院へ入れられてしまう……そんなことがまかり通っていいのかと思うけど、これが事実に基づいているというのが信じられん。
どれだけ強靭な精神の持ち主であろうと、そんな仕打ちを受け長年の訴えとむなしい戦いに疲れ果てれば、どこかで折れてしまってもおかしくはない。それでも息子の生存と帰還を信じて、決して望みを捨てることはなかった、シングル・マザーのクリスティン。ありきたりな言い方だけど、母の愛はすげぇなあ(´д⊂)
腐りきった警察と、そんな警察と癒着してるっぽい精神病院(特に院長)が、めちゃめちゃ悪モンでとにかくムカつく。いくら正しいことを訴えてはいても、この時代の女性の社会的地位も考えれば、クリスティンに到底勝ち目はないようにも見えてハラハラ。
しかし一方で、正義を重んじる刑事やメディアも巧みに使う牧師(ジョン・マルコビッチ)や切れ者弁護士など、クリスティンを脇から支える実に頼もしい存在のおかげで、事件は決して風化することなく注目され、そして驚きの真実も明るみに。
ラストは残念ながら「ウォルターも無事に戻ってめでたしめでたし」なハッピーエンドにはならないけれど、望みと決意を新たにしたクリスティンの強さに希望を抱かされる、いい終わり方だった。
それにしてもこの時代にDNA鑑定技術さえあれば……!

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Up in the Air

2009.12.31 Thursday | 映画作品 > ドラマ

Up in the Air(2009年)
『Juno』のジェイソン・レイトマン監督、ジョージ・クルーニー主演。
飛行機で全国各地を次から次へと移動、ほとんどを自宅にも寄り付かない多忙な生活を送るライアン。その仕事は、会社の雇われ代理人となり、リストラ対象の従業員に解雇を言い渡すこと。
仕事でもプライベートでも、何事にも深入りしない・感情を差し挟まないでサクサク処理しているライアンの生き方は、滅多に帰らないアパートメントの殺風景さにも表れているように、無駄がなくて機能重視、別の見方をすれば“からっぽ”。恋愛や結婚に価値を置かず、人を相手にする仕事をしていても個人の付き合いには無関心。
そんな割り切った冷たい性格ながら、ライアン自身は軽快でひょうひょうとしていて表面上は人当たりもよく、皮肉なユーモアも持ち合わせていて憎めない魅力がある。ジョージ・クルーニーがほんとハマリ役!
自分のルールに則って快適に暮らしていたはずのライアンに、未熟で年若い部下や、自分の女版ともいえる美女、妹の結婚式で再会した家族といろいろな人々と触れ合ううち、だんだんと変化が……
温かみのある新しい顔を見せ始めたライアンを、「あぁこっからハッピーエンドにまっしぐらなんだな!(*´∀`)」とコチラもすっかり応援する気分で見守っているだけに、その後待ち構えている展開はちょっとばかり切ない。でもドライなコミカルさ、べたつかない温かさと重過ぎない感動、さらに哀愁も漂ってて、いい映画だった!
それにしても今年は(特に後半)、なんだかよくジョージ・クルーニーに縁があるような感じだったなぁw

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Revolutionary Road

2009.12.26 Saturday | 映画作品 > ドラマ

Revolutionary Road(2008年)
観賞記録100本目!

『タイタニック』以来再びカップルとして共演のレオとケイト。
あの当時は初々しくてほんと若かったんだなぁ……としみじみ思うほど、ここでの2人はどちらもすっかり大人の魅力。もちろん俳優としての貫禄や深みも増していて、倦怠期を抜け出そうとするカップルの姿をリアリティたっぷりに演じている。
子供にも恵まれ裕福でそこそこ満足した生活を送りながらも、満たされない夫婦。恐れず何でも出来るほどには若くもないが、まだ夢や冒険を完全に諦めるほど老いてもいない。マンネリ化した日常や次第に冷えていく夫婦仲、「刺激や情熱も失いこのまま老いていくだけなのか」という漠然とした恐怖を打破しようとする2人。
その不安や恐怖は理解も共感もできるが、2人の語る夢が現実味の薄いものであるというのもわかっているだけに、必死に足掻こうとする姿が痛々しくみえる。2人を待ち受ける末路も悲しい。
彼らとは対照的に、不満も飲み込み平穏に日常を生きようとしている友人夫婦もまた、ある意味では不幸でありしかし幸せでもあり、印象的な存在だった。

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

He's Just Not That Into You

2009.12.19 Saturday | 映画作品 > ドラマ

He's Just Not That Into You(2009年)
恋愛の悩みをテーマにした女性向け映画、いわゆるchick flick。
普段なら絶対自ら進んでは観ないタイプの映画なので、HBOでたまたまやってたからとはいえ、これを観ようと思ったこと自体が自分としては珍しいんだけどw 出演者陣に気になる顔がちょこちょこいたので観てみたら、演技がしっかりしてる俳優ばかりだからか、ストーリーはベタだけどそこそこおもしろかった。
頑張ってるのになかなかいい出会いに恵まれない独身女性、恋愛アドバイスはプロ並みだけど自身は恋愛恐怖症気味の男、結婚してから運命の女に出会ってしまった男、そのつもりはないのに夫を息苦しくさせてまう生真面目な妻、相性は最高なのに結婚への考えだけが食い違っているカップル、友達と恋人どっちつかずの関係に苛立つ「いい人」どまりの男、そんな男を優柔不断な態度で翻弄する女……
いろんなシチュエーションの悩める男女が豊富に出てくる中、共感できるキャラが1人2人は必ずいるはず。私の場合、ジェニファー・アニストンとベン・アフレック演じるカップルが、観ていていいなぁと思った。
あとドリュー・バリモア、出番は少なめだけどすごい可愛くて好感持てるキャラで、登場人物の中では一番好みだった(*´∀`)

マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -

The Road

2009.12.18 Friday | 映画作品 > ドラマ

The Road(2009年)
ヴィゴ・モーテンセンといえばLotR。
アラゴルンも相当小汚かったけど、ここでの彼はそれ以上。まさかあのヨゴレベルを自ら記録更新してしまうとは……www
でも鑑賞中にはそんな冗談言う気にもなれない、かなり暗くて重く鬱になるストーリーが展開されているこの映画('A`)

舞台となるのは、人類も動物も植物でさえもほぼ死滅しかけた世界(具体的に何が起きたのかは作中では明らかにされていない)。
生き残り同士の略奪や殺し合い、共食いまでが当たり前。まさに生き地獄のような狂気の中を、わずかな所持品だけを手に野宿を繰り返しながら、互いに寄り添い必死にサバイバルしている父と息子。
常に飢餓と疲労と緊張に晒されたそんな状況でも、人としての道だけは決して踏み外すな、胸に灯火を持ち続けろと己に言い聞かせながら進む親子の姿は、見ていてとても痛々しい。おまけに父親は体を患っていて、先行き永くないことがわかっているし(´д⊂)
世界が平和だった頃の日常、妻がまだ一緒だった頃。父親の夢や回想で挿入されるシーンの数々が、じめじめと暗く灰色で冷たい現実により一層の絶望感を与えていて、観ているだけでかなり陰鬱な気分になれる……
親子を待ち受ける結末もほんと可哀想すぎる。
最後の最後だけは、分厚い暗雲の間から一瞬差し込むひとすじの光のような、一握りの明るさと希望が感じられるのが唯一の救いか。

派手なアクションもなければ大げさなドラマも一切ない、画面の色彩すらもなく、いろんな面で極限までトーンを落とした映画。ずっしりくるけど、たまにはこういうのもいい。
ただしこれ観た後は、極端に明るいコメディ映画で気分を変えたくなるけどw

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Gran Torino

2009.12.08 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

gran_torino(2008年)
クリント・イーストウッド演じる主人公の退役軍人ウォルト、まさに典型的(白人)軍人タイプで、自分にもまわりにも厳しくいつもしかめっつら、人種差別的発言もバンバンするし、自分の庭から他人を追い出すためなら銃も持ち出す、めちゃくちゃハードコアなじじい。
愛想の欠片もないけど、でもその「誰に対しても分け隔てなく偏屈」なのがある意味平等というか、頑固爺っぷりに裏表がなくて憎めないw

過去の戦争経験の悪夢に苛まれ、支えの手を差し伸べる神父にも「若造が」と心を開かず、モン(Hmong)族の隣人一家のことも、アジア系というだけで毛嫌いし一切の関わりをもつことを避けていたウォルト。
本人に人助けのつもりはなかったものの、おとなしい少年と気の強い姉をギャングたちから救ったことで、近所一帯のモン族の感謝と好意を一気に受けることになってしまう。どうしていいかわからずに戸惑い、あっちへ行けと蹴散らそうとし、だけど次第にほだされて、いつの間にか暖かい輪の中へ迎えられ……根はいい人なのにただ正直になれなかっただけの、ウォルトの不器用で孤独なひとりの老人としてのもうひとつの顔が見えてくる。
しかし平和な時間も長くは続かない。ウォルトに屈辱を味わわされたギャングたちが、そのまま黙って引き下がっているわけもなく……(;´Д`)
待ち受けているのは凄惨な報復と悲劇。ギャングに対しての憤怒以上に、ウォルトの自責の念は相当のものだったはず。たった独りで“最後の戦争”に赴いていく、いろいろな準備に彼の最大の覚悟が見えるから、とても切ない。そしてウエスタン映画を彷彿させるような、すさまじい決着のつけ方。

ひとつの葬式で始まった物語は、もうひとつの葬式で幕を閉じる。
この世を去っていったウォルトが財産を遺したのは、人種も血の繋がりも関係のない、本当の家族と友人たち。でも彼が遺していったものは、形ある物ではなくもっと大切なものなのだと、ラストシーンを見ながらしみじみと感動した。

マイ評価:★★★★★
author : 四葉 | - | -

Adventureland

2009.12.04 Friday | 映画作品 > ドラマ

adventureland(2009年)
『Zombieland』でのヘタレっぷりが記憶に新しいジェシー・アイゼンバーグが、それより以前のこの作品でも、やっぱりへなちょこ男子な役柄で登場w
遊園地が出てきて『〜ランド』なタイトルの映画に連続して出てるけど、コッチは腐った死体やスプラッター・アクションとはまるで関係なく、80年代が舞台の甘酸っぱくてビターなw青春ラブストーリーもの。
頼りにしていた親が経済的危機を迎え、遊園地の短期バイトで旅費を自力で稼ぐはめになった主人公ジェイムスの、社会勉強とひと夏の恋。
そのお相手役は、今では『Twilight』シリーズのベラで有名になったクリステン・スチュワート。不毛な不倫の恋をずるずると続けつつ、家庭にも居場所がない孤独な少女エム。そんな彼女に一目惚れし、童貞丸出しでも恐れることなくw、ひたむきに不器用にアタックしていくジェイムスの子犬っぷりが可愛い(*´∀`)
ジェイムスとの出会いでエムが少しずつ変わり自分に正直になっていくのと同時に、ジェイムスもまた世間知らずだった甘ちゃんから、夏が終わる頃にはほんのちょっと大人に成長している。
寂しさと苦い思いを残して別れてしまった後、雨のNYで再会する2人。ようやく等身大の自分たちとしてもう一度スタートをきれたようで、いいエンディングだった。

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

The Wrestler

2009.11.28 Saturday | 映画作品 > ドラマ

The Wrestler(2008年)
レスラーとしてのキャリアの頂点はとうに過ぎ、肉体的にも限界を迎えつつあるランディ“ザ・ラム”。
ある日の試合後に心臓発作を起こし、一度は引退を決意するが……
主演のミッキー・ロークがとにかくすごい!!!
哀愁あふれるレスラーの役柄と、演じているミッキー・ローク自身の姿がなんとなくダブって見えて、それが更にリアルさを醸し出している。
疎遠だった娘との絆を取り戻そうとしたり、スーパーのデリの仕事に精を出したり、気になっていたストリッパーに真剣にアプローチをかけてみたり……
はじめはどれもうまくいくかに見えたのに、しかし結果的にはすべてがダメになってしまい、レスラー以外の人生を歩むことへの希望をことごとく打ち砕かれてしまう。どれも自身が招いた結果だと言えなくもないけれど、やっぱり同情するなあ。やり直しのチャンスに賭けたかった気持ちが痛いほどよくわかるだけに。
結局、「自分の生きる世界はリングの上しかない」と悟るランディ。
医者にも次はないと言われたボロボロの体で、それでも死を覚悟でリングに向かい、観客の声援を浴びながら最後の必殺技を繰り出す。
そんな“ザ・ラム”の姿に漢を見た!(´д⊂)

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Lars and the Real Girl

2009.11.11 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

Lars(2007年)
気立てはいいが物静かで引っ込み思案、人付き合い(特に女性とのスキンシップ)が大の苦手な青年ラース。年頃なのに浮いた話のひとつもなかったそんな彼がある晩、兄夫婦のもとへ「彼女を紹介したい」と満面の笑みで現れ…………
そして連れてきたのはなんと 空 気 嫁wwwww
いや、シリコン嫁かこの場合? まぁとにかく、『ラブドール』と呼ばれるその類の人形。ビアンカと名前までつけて親しげに語りかけるラースに、兄夫婦はもちろん揃って( ゚д゚)゚д゚)ポカーン 
おおぉぉお弟がついに狂っちゃったよ!と、兄ちゃんパニくりながら涙目。
そらそうだろう、いきなりなんという展開www
現実ならここで、精神病院なり何なりに入れて終了というコースなんだろうけど。お人形相手の恋人ごっこでも、「ラースにとってはこれが現実」と、医者や兄夫婦のみならず、町ぐるみでそれに付き合っちゃうのがスゴイ。
ラブドールのビアンカを、皆が一人の普通の女性として(けっこう真剣に)扱う様子は滑稽だったりもするけれど、町の人たちのラースへの優しさ、ほっとかずに皆で何とかしてあげよう、という思いが温かくていい。不思議なことに人形のビアンカも、なんだかホンモノの人間っぽく見えてくる。
そうして周囲の人々の力を借りて見守られながら、ラースが自分にとって必要だったプロセスを乗り越えたラストでは、葬式シーンながらほのぼの・じんわりした。

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

The Kite Runner

2009.11.05 Thursday | 映画作品 > ドラマ

kite_runner(2007年)
70年代、アフガニスタン。
裕福な家の息子アミールと、その使用人の息子ハッサンは、主従関係にありながらも親友の間柄だった。
何でも上手で勇敢なハッサンに対して、常日頃から密かに劣等感を抱いていたアミール。そのハッサンが最大のピンチに見舞われたとき、自分は何もできずただ逃げ隠れることしかできなかった……
親友を見捨てた己への嫌悪や苛立ちをどうすることもできず、ハッサンにぶつけてしまうアミール。理不尽といえばあまりに理不尽なんだけど、そのどうしようもない気持ちは理解できる。ハッサンの屈託のない笑顔、自分に向けられる忠誠と友情を目の当たりにするたびに、アミールは己の最も嫌悪する部分を直視することになるのだから。
やがてハッサンと離れ離れになり、その後戦争を境に父とアメリカへ渡り成長したアミールは、ある日の電話がきっかけで過去と対峙することになる。弱かった自分、痛い思い出や後悔の詰まった過去と、長い歳月を経て再び向き合う。
過去を悔いても、ハッサンはもうこの世にはいない。
孤児となったハッサンの息子を救い出そうとする中で、アミールはいわば「過去のやり直し」を体験するのだけど、今度は逃げない、今度こそ正しいことをするのだとがむしゃらになる姿は、見ていて胸を打ち応援したくなった。
痛々しく切ないけれど、とてもいい映画。

マイ評価:★★★★★
author : 四葉 | - | -

The Chumscrubber

2009.09.04 Friday | 映画作品 > ドラマ

Chumscrubber(2005年)
深夜映画をザッピングしてたら、けっこう好きな俳優ジェイミー・ベルが出てたので何となく観てみた。
ある日いきなり首吊り自殺をした友人、その友人の隠しドラッグをめぐって起こる、誘拐事件にまで発展する一騒動……と、主人公に降りかかる災難また災難。そのまわりの人々も興味深い。
話の展開や人間ドラマは、どこかゲームっぽいシュールさや奇抜さでクセがある感じだけど、キャラの感情はけっこう生々しくリアリティがあったりして不思議に共感できる。
正直いうと最初は期待しないで観たんだけど、意外とおもしろかった。
それと同級生の母親役を演じている、キャリー・アン・モスのムチムチエロスっぷりがたまらんw

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

ALWAYS 三丁目の夕日

2009.08.27 Thursday | 映画作品 > ドラマ

always(2005年)
戦後急速に復興を遂げていく日本の町並みと、そこで暮らす活気に満ちた人々。その時代に生きていなくとも、なんだか『懐かしさ』を感じさせるような雰囲気がいい。
単純で頭に血が上りやすくて乱暴で、それでも憎めない下町工場・鈴木オートのオーナーと、就職で青森からやってきたはいいが、想像していた大会社と違ってガックリしてしまう六子。
いつかは小説で賞を取ることを夢見ながらも、駄菓子屋でくすぶっている茶川竜之介と、そんな茶川にひょんなことで預けられることになった、彼の書く少年小説の大ファンである淳之介少年。
他人同士のこの2組が、あれやこれやのドタバタを乗り越えていつの間にか“家族”になっていく。キャラ設定や人間ドラマはかなりコテコテだったりもするけれど、それが逆に舞台とマッチしていて、気がついたらぐいぐい感情移入させられ、そして最後はまんまと泣かされていたりwww
実の父親と裕福な人生を送れるチャンスを捨ててまで、他人である茶川と一緒にいたいと必死でしがみついてくる淳之介の姿が……涙腺崩壊的な意味でヤバい!

マイ評価:★★★☆☆
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おくりびと

2009.08.27 Thursday | 映画作品 > ドラマ

okuribito(2008年)
オーケストラのチェロ奏者としての道を諦め、妻を連れて故郷の山形県へ移った主人公・大悟。就職先を探す彼が予期せず辿り着いたのは、安らかな旅立ちのお手伝い――『納棺師』という仕事だった。
故人を棺へ納めるという仕事内容に、最初はひたすらたじろぐ大悟。いつもきれいな状態の死体ばかりを相手にするわけじゃないから、その気持ちもよくわかる(;´Д`)
いわゆる死体業に対しての引け目と嫌悪を拭えず、妻にもひた隠しにしていた彼。だけど、誇りをもって仕事に取り組む社長の姿勢、様々の形で故人を送り出す遺族の姿を間近で見ているうちに、納棺師としての大事な役割、儀式のひとつひとつに込められた想いや奥深さを学んでいく。
故人と、そして送り出す家族のための大切な儀式。
見ていてなんだか、「ああこういうのって日本らしいな、いいな」と感じた。
ニューハーフの息子に「おなごの化粧」をしてやってくれと希望する家族、おじいちゃんに女性陣で派手な口紅のキスマークをいっぱいつけてあげる家族が、特に好きだ。
大悟役の本木雅弘の演技は安心して見ていられる安定感だし、山崎努演じるマイペースに強引で飄々とした社長もいい味。
ストーリーももちろんいいし、あっちこっちでホロリと泣かされた……(´д⊂)

マイ評価:★★★★☆
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西の魔女が死んだ

2009.08.25 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

nishimajo(2008年)
中学校での“女子の付き合い”の馬鹿馬鹿しさに気づき、どこのグループにも属することを拒んだことからいじめられ、登校拒否になった主人公の少女まい。
彼女はまいの母曰く「魔女」だというイギリス人の祖母のもとへ送られ、山奥の一軒家で魔女修行という名の生活を始める。
日本でありながら、そこだけ異国のたたずまいを見せる祖母の家。
庭や森でつくる野菜や果物、それを使ったほぼ自給自足の生活。
機械に極力頼らない質素な生活スタイルは、モノに溢れかえっている現代だからこそ新鮮で、『無駄のない美しさ』を感じさせる。自分がそういうふうに暮らせるかといったら私には無理、3日もたてば音を上げる自信があるけどw、でも素朴の中に充実がある、そんな生活もいいものだなぁと、おばあちゃんとまいの魔女修行の日々を見ていて思った。
押し付けがましくも説教くさくもなく、さらりと大事なことをおしえてくれ、まいを包んでくれる優しいおばあちゃんが素敵。
大好きなはずのおばあちゃんと、どうしてもゆずれないことを巡ってケンカしてしまい、まいは二人の間に生じた亀裂を修復しないまま森を離れてしまう。その後数年の時を経て再会したときには、おばあちゃんはもう帰らぬ人となっており……(´д⊂)
最後は切ないけど、とてもあたたかくなる映画だった。

マイ評価:★★★☆☆
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The Great Buck Howard

2009.08.17 Monday | 映画作品 > ドラマ

buck_howard(2008年)
この映画の存在自体も知らず、前知識や期待もナシで観たんだけど、これが大当たりで思いがけないおもしろさだった!
やや三流の落ち目ながら、本人は一流のプライドを持っている奇術師バック・ハワード。弁護士になってほしいという父親の期待に背き、バックの付き人となって全国を旅する青年トロイ。
ショボい地方公演を細々とこなしながらも、常に独自の美学を貫くバックの姿は時に滑稽で物悲しくすらあるのだけれど、その中で時折はっとさせられるような輝きや新鮮な驚きを見せつける瞬間があり、「この人はやっぱり偉大なのかも」と、トロイと共に見ているこちらも不思議とバックに惹きつけられる。
グダグダな結果になってしまうものの、メディア公開の集団催眠シーンは圧巻。
ショウのラストを飾るお約束の持ち芸・客席宝探しの技も、とうとう種明かしされないまま終わるので、「いったいどうやってるの?」と最後まで謎に包まれていて、バックと言う人物にちょっとしたミステリアスさを残している。
バック役のジョン・マルコビッチ、トロイ役のコリン・ハンクスがそれぞれ役柄にピッタリで、コンビとしても最高によかった。ちなみにトロイの父親役で、リアルにコリンのパパであるトム・ハンクスが出ていてちょっと笑ったwwさすがに自然すぎるwww

マイ評価:★★★★☆
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The Curious Case of Benjamin Button

2009.08.08 Saturday | 映画作品 > ドラマ

benjamin(2008年)
老いた赤ん坊として生まれたベンジャミン・バトン。
普通の人間の時間を逆行して成長していき、年をとるごとにその肉体はどんどん若返っていく――
突拍子もない設定に思えるけれど、ブラッド・ピット演じるベンジャミン・バトンの、タイトル通りのまったくもって数奇な人生と不思議な物語とに、のっけからぐいぐい引き込まれていった。
外見はどこから見ても老人なのに、中身は子供。最初は車椅子だったのが杖で歩くようになり、曲がっていた腰が伸び、筋肉が付き、皮膚にも張りが出て、どんどん若返っていく。どうあがいても年々老化・劣化していくこっちにしてみれば、なんて羨ましい! と言いたくもなるけどw
でも、ベンジャミンが幸福の絶頂にいたのも本当につかの間。愛する人と共に過ごせる時間は限られていて、二人の時がちょうど重なるその時期を過ぎてしまえば、若返っていく自分と年老いていく彼女の人生の距離はどんどんひらいていくばかり……
これはかなり切ない。それぞれに別に人生を歩み、そして月日が流れ、すっかり年老いた彼女のもとへ戻ってくるベンジャミンは“子供の姿をした老人”で、痴呆が始まりもはや自分のこともよくわからない。愛した女性の腕に抱かれながら赤ん坊の姿で幕を閉じる、そんな彼の人生にしんみりと胸を打たれた(´;ω;`)
ストーリーも素晴らしいが、メイクやCGI技術による効果にも度肝を抜かれる。
キャラが老けたり若返ったりするさまも実にスムーズで違和感がほとんどなく、本当は不自然なはずの状況なのにもかかわらず、見た目はものすごく自然。
しかしケイト・ブランシェットは、若くても老いててもキレイだなー……羨ましい!w

マイ評価:★★★★★
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Love and Death on Long Island

2009.07.26 Sunday | 映画作品 > ドラマ

long_island(1997年)
偏屈で孤独な英国人の老作家が、ひょんなことからアメリカ映画の若手俳優の青年に心を奪われ、次第に熱狂的なレベルにまでのめり込んでいく。
世間や文明との関わりを避けて暮らしてきた作家が、チープな三流映画俳優に熱を上げた勢いで、初めてVCRとTVを買い、初めてレンタルビデオショップの会員になり、ティーン向けのアイドル雑誌を買って切り抜き写真をコレクションする……と、そのあたりまではコミカルで可愛くて微笑ましいんだけど、俳優の住んでいる米国ロングアイランドに実際行ってしまうあたりからヤバくなり、熱狂的ファンからストーカーにシフト。
会いたい一心でそこまでするか的なのめり込みっぷり、巧妙な手口で近づいて自宅にまで潜り込んでしまう行動力がすごい。
ちょ、爺さんいい年して何やってんの!www とは思うけど、むしろ年が年だからこそ、一旦情熱に火がついたら歯止めがきかなくなるもんなのかも。
実ることはないとわかっている想いだからこそ、告白シーンとラストは切ない。

マイ評価:★★★☆☆
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Marley & Me

2009.07.17 Friday | 映画作品 > ドラマ

Marley(2008年)
動物もので泣ける映画らしいと聞いていたので、うわーそういうの弱いんだよな、こりゃ涙腺ヤバそうだなぁなんて覚悟しながら観たんだけど……あれ? と肩透かし。
まず、犬の話というより人間のほうがメインな感じ。まぁそれはいいとして、この飼い主たちがなー。躾放棄して犬に振り回されてるバ飼い主、といっても差し支えない感じw
ペットは家族でありパートナーという考えには賛同する部分もあるけれど、私はまず動物を飼う人間として最低限の躾をすることは義務だと思うので、この飼い主たちには正直あんまり同情できない。
ドタバタ部分も笑えるには笑えるけど、けっこうまわりに迷惑かけたりもしてるし。
……とかなんとか言いつつも、マーリーとのお別れ場面だけはやっぱり問答無用で泣けるんだけどな!。・゚・(ノ∀`)・゚・。

マイ評価:★★☆☆☆
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The Reader

2009.07.01 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

the_reader(2008年)
15歳の少年マイケルと36歳の年上女性ハンナ、21の年の差カップルが過ごした濃くも淡いひと夏……そんな始まりから、後半まさかの展開にびっくり。
別れも告げずある日突然自分の前から消えたハンナと、法学部の学生になったマイケルが年月を経て思わぬ再会を果たしたのは、ハンナが裁判にかけられている法廷の中だった。
ハンナと密接な時を過ごしたマイケルだけが気づいた「ある事実」は、裁判の行方を左右しかねないほどの情報。だがその情報公開は、それを隠したがっているハンナを深く傷つけることになる……
ハンナに対する、愛情なのか何なのか自分でも判断がつかない複雑な想い。過去にずっととらわれ続けてきたマイケルの戸惑いが、朗読テープを送り続けながらも手紙の返信や面会は拒否したというところによく現れていて、切なく痛々しい。ラストもしんみりとした。
ところでケイト・ウィンズレットの腋毛にも地味にびっくりだった。
役作りとはいえ、野放し状態はやっぱ一見ギョッとするなw

マイ評価:★★★★☆
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There Will Be Blood

2009.06.19 Friday | 映画作品 > ドラマ

there_will_be_blood(2007年)
かなりの時間をほぼセリフ無しで見せる冒頭から、この映画の不思議な世界に引き込まれていく。ストーリーもキャラも一見普通に見えて、実はものすごく変わっているというかクセがあるというか。
演じる俳優陣も実力派揃いですばらしい。
それと、音楽の使い方がとても独特。画面に動きがないときでも音楽だけで見事に緊張感を盛り上げたり、わざとのように映像と不似合いな音楽効果で不安感を煽ったり。
油田採掘でのし上がる男と、野心を胸に秘めた若い神父との確執と対立。
とうとう決着のつくラストでは、思わず「……えっ?」と笑ってしまった。

マイ評価:★★★★☆
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Milk

2009.05.03 Sunday | 映画作品 > ドラマ

milk(2008年)
1970年代のアメリカ・サンフランシスコを舞台に、同性愛者の権利のために戦ったゲイの政治家ハーヴィー・ミルクの、人生最後の8年間を綴った作品。政治家として彼の道のりや遺した功績だけでなく、ハーヴィー個人としてのパーソナルな人生も描いている。
とてもとてもいい映画だった!
ゲイの同士だけでない、もっと幅広い意味でのマイノリティの権利のために尽力したハーヴィーの姿勢は、現代でも……というかこの時代だからこそ見習うべきもの。嘘や誇張のない彼のスピーチには、心へ深くまっすぐに響く言葉がいくつもある。中でも心に残ったのが、この部分。
"I know you cannot live on hope alone, but without it, life is not worth living."
希望だけでは生きられない、しかし希望のない人生など何の意味もない。

文句なしに素晴らしい作品!
それとショーン・ペン、演技ももちろんいいんだけど、なんというかすっごく可愛らしくて萌える(*´∀`)

マイ評価:★★★★★
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Slumdog Millionaire

2009.04.21 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

slumdog(2008年)
『Who Wants to Be a Millionaire?』ってほんと世界的に有名なんだなあ。
このショウのインド版に出場し、出される問題に見事ズバズバと解答して勝ち進む青年ジャマール。だが、ただのお茶くみ雑用係がなぜそんなに知識豊富なのかと、不正を疑われ警察に尋問まがいの取調べまで受けることに。
その中でジャマールの事情や素性、生い立ちなどを見せていくのだけど、この過去がとにかく波乱万丈で凄まじくてびっくりする。幼少時代の悲惨さは特にすごい。身寄りのない子供を使ってあこぎな商売をする大人に、危うく利用されそうになったりだとか……こういうことが現実にあるのだろうかと思うと、吐き気がするしやるせなくなる。
タフにしたたかに生き延びるため悪の道に進む兄と、対照的にずっと素直さと真面目さを失わずにきたジャマール。その間には、いつも一人の少女の影。
幼い頃に出会った少女を、離れてからもずっと何年も思い続けるジャマールの一途さが胸を打つ。そして兄も切ない……(´д⊂)

始まりからラストまで飽きさせないおもしろさだった。今までになかったような魅力、ハリウッド映画とインド映画のいいとこ取り! したような作品。
ラストで見せる、インド映画お約束のダンスも最高w

マイ評価:★★★★★
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Grey Gardens

2009.04.19 Sunday | 映画作品 > ドラマ

grey_gardens(2009年)
70年代に制作されたドキュメンタリーを基にした、HBO Films作品。
ドリュー・バリモアとジェシカ・ラング主演。
裕福だった若い頃と、没落後の老いた姿を交互に見せていくのだけど、2人の老人メイクがすごい!
ドリューのほうはやっぱり体つきなんかに若さが隠しきれてないんだけど、ジェシカ・ラングのほうはホントに老人みたいで違和感なかった(褒め言葉としちゃ微妙かもしれないw)。
かつてはセレブだった彼女たちの落ちぶれた後の生活ぶりは、痛々しいとか哀れだとかを通り越していて、なんというか淡々としているのに壮絶。倒壊寸前みたいなボロ屋と化した家は荒れ放題の汚れ放題、とても人間が住める環境じゃない。
それでも見栄とプライドだけは捨てない母娘は、過去の栄光や幸せだった時代の想い出にしがみつく姿が哀れでありながらも、どこか不思議と気高さも感じさせるようだった。

マイ評価:★★★☆☆
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Taking Chance

2009.02.22 Sunday | 映画作品 > ドラマ

chance(2009年)
HBO Original Films作品。
ケビン・ベーコン演じる海兵隊中佐が、イラクで戦死した海兵隊員の遺体をエスコートする任務に志願し、若きチャンス・フェルプスの棺を彼の故郷ワイオミングの家族の元へと送り届ける。
特に大きな出来事も事件も起こらない、ただ「ある兵士の物言わぬ帰還」を追ったそれだけの話なのだけど、収容された遺体が清められ棺に納められ飛行機や車で搬送され家族の待つ故郷へ帰る、その旅に関わった様々の人々と彼らの思いを見せることで、静かな感動ものに仕上がっている。
実話に基づいているというこの話、正直「イラク戦争で散った米軍兵士を讃え美化する」系等の映画やドキュメンタリーに内心ちょっと辟易気味の私も、ラストで本人の写真が出てきたところではやっぱり少しグッとくるものがあった。残される家族はいつでも一番辛い。

マイ評価:★★☆☆☆
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The Diving Bell and the Butterfly

2009.01.26 Monday | 映画作品 > ドラマ

diving_bell(2007年)
脳梗塞で倒れ身体のほとんどが麻痺、自分の意思で動かせるのは左瞼のみになってしまった、世界的ファッション誌『ELLE』の編集長ジャン=ドミニック・ボービー。リハビリを続け、時間と手間のかかる伝達方法を用いて根気強く、20万回以上の瞬きで彼が綴った自伝。
いやー感動した。わざとらしい感動物語やお涙ちょうだいモノとは違う、むしろそういう類からは外れた淡々としたドライさがいい。
詩的に響くフランス語でときに真面目に、ときに茶目っ気たっぷりに、ときに声を荒げて語られるモノローグ。左瞼しか動かすことができなくとも、ジャンの心の声はとても表情豊か。どんなときでも女のことを考えるのは忘れない、フランス男らしい(?)その筋金入りのスケベ根じょ……いや、ロマンス気質には本当に感服するw
イマジネーション(想像力)とメモリー(記憶)だけはいつでも自由。
その言葉通り、幻想的だったりビビッドだったりと様々に、制限を受けず描かれるジャンの空想世界や過去の思い出など、映像も美しく素晴らしかった。

マイ評価:★★★★☆
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Rescue Dawn

2009.01.19 Monday | 映画作品 > ドラマ

rescue_dawn(2006年)
ベトナム戦争を舞台に、事実に基づいて作られた作品。
海軍パイロット、ディーターの操縦する戦闘機がラオスのジャングルに墜落。捕虜となった彼の、過酷なサバイバル生活と命がけの脱出を描いている。
痛々しくやるせない話だけど、とてもいい映画だった。
クリスチャン・ベールがとにかくすごい。
出発前は仲間とジョークを飛ばし、いかにも健康そうな体躯にお気楽な明るい笑顔を乗せていたのに……捕虜となってからは、体は痩せこけ頬は削げ全身ボロボロ、目にはギラギラと狂気じみたものが宿り、その変貌ぶりはまさに別人のよう。
しかし、生ける屍のように捕虜生活を送っていた他の面々と違い、過酷な環境で長期にわたって拘束されながらも、決して諦めず「ここで終わってたまるか」という不屈の精神を保っていたディーター。脱走してからのジャングルでのサバイバル生活は、捕虜生活よりも更に過酷。そんな中で彼を生き延びさせ自由へと導いたのは、信じる心や希望などというものではなく、むしろもっと生々しく本能的な「生きたい」という欲求、生への意地だったのだと思う。
ディーターを信じて頼り、脱走後も行動を共にしていたドゥエインもすごく好きだった。
一緒に助かって欲しいと願っていただけに、あの最期は悲しすぎる……(´д⊂)

マイ評価:★★★★☆
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Smart People

2008.11.06 Thursday | 映画作品 > ドラマ

smart_people(2008年)
教授、秀才、医者……一般に「頭のいい」人種とされるはずである彼らが、それぞれ自分の拙さや愚かさや寂しさに戸惑い困惑し、翻弄される。そしてその不器用さがまた愛しい。
くすっと笑えるコメディでもありながら大げさなドタバタはなく全体的に落ち着いたトーン。ドラマ部分もお涙頂戴には走らず、一歩ひいたところから見ているようなややクールなくらいの視点が、逆に温かみがあり心地いい。
デニス・クエイドにサラ・ジェシカ・パーカー、そしてエレン・ペイジと、メインキャラを演じる俳優陣も文句なしにぴったりのキャスト。大学で寮生活している息子の影が薄いのがちょっと残念。
秀逸なのはトーマス・ヘイデン・チャーチの演じるチャック。
家族の日常にいきなり入り込んできて、引っ掻き回すでもなくただマイペースに淡々と、それでいて確実に全員へ影響を与えている美味しいキャラ。まわりに比べればきっと「loser」といえる位置づけながら、「この生き方が好きなんだ」と迷いなく言い切れる彼は、他の誰より自分自身を理解していて地に足がついているのかも。
だらしない格好にボーッとした雰囲気、それでもシメるとこはちゃんとシメる。犬のような表情もたまらない。これはヴァネッサでなくとも惚れる(*´Д`)

マイ評価:★★★★☆
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Everything Is Illuminated

2008.09.29 Monday | 映画作品 > ドラマ

Illuminated(2005年)
第二次世界大戦中に祖父を助けてくれた女性を探してウクライナの村を訪れる、妙な収集癖を持つユダヤ系アメリカ人の青年ジョナサン。
通訳兼ガイドの地元の青年アレックス、運転手を務める自称盲目のアレックスの祖父、その祖父の盲導犬だというサミー・デイビス・Jr・Jr……3人と1匹の珍道中を、前半はコミカルに、後半はシリアスに描いている。
登場キャラの個性は強烈。ハチャメチャだったりチグハグだったりするやり取りに笑ったり切なくなったりしながら旅は進み、そして後半、ついに目的地に到達してからは、明らかにされていく事実とあいまってグッと重い雰囲気に。最後は悲しい展開も待っているんだけど、でも痛みや切なさよりもじんわりとしたあたたかさの残る、いい映画だった。物語の終点でタイトルの意味を考えると深い。
ジョナサンを「ジョンファン」と終始間違って呼んでいたアレックスが、最後の最後にきちんと正しい発音で「ジョナサン」と呼びかけるのが好き。

マイ評価:★★★★☆
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The Bucket List

2008.09.15 Monday | 映画作品 > ドラマ

bucket_list(2007年)
自分の余命があとわずかと知ったら、残された限りある時間をいったいどう過ごすか。何もせずただ病院のベッドでお迎えのときを待つか、それとも文字通り最後の花を派手に咲かせるか。
相部屋をきっかけに知り合った末期がん患者の初老の男二人が、「死ぬまでにやってみたかったことリスト」を手に病室を飛び出していく。
何が起きてどうなるのかは最初からだいたい予測できるし、ストーリーも実際その通りに進んでいく。なので大きなサプライズや奇をてらった展開はないけれど、だからこそ物語のテーマが丁寧に描かれている感じでよかった。
それにしても二人とも、死期の迫ったがん患者という役作りのためもあるんだろうけど……老けたなあ!(;´Д`)

マイ評価:★★★☆☆
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City of Men

2008.09.02 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

City_of_Men(2007年)
少年ギャング抗争と暴力の蔓延する日常を必死に生き抜こうとする、親友同士の二人の少年の姿を描いた作品。
『City of God』にも出ていた二人が、すっかり大きくなっている。
かたや、会ったことのない父との触れ合いと繋がりを求める孤児の少年と、かたや若い父親としての責任感への漠然とした恐怖から抜け出せずにいる少年。息子、父親、夫、タイトルとテーマにはいろいろな『男』の顔が含まれていると思う。
いつ命を落とすともわからない過酷な環境の中で生き延びながら、それぞれが少年から大人の男へと成長を遂げ、友情と言う絆もかたく確認しあって、新たな一歩を逞しく踏み出していく。そんな二人の姿がとてもよかった。

マイ評価:★★★★☆
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Catch a Fire

2008.07.21 Monday | 映画作品 > ドラマ

catch_a_fire(2006年)
1980年代、南アフリカ北部の炭田地帯。
石油製油所で働くパトリックは、アパルトヘイト状況下の黒人としては豊かな暮らしを送り、妻と二人の子供と幸せに暮らしていた。ところがあるとき、アフリカ民族会議の起こした爆破事件の犯人として無実の罪を着せられ、自分ばかりか妻までもが酷い尋問を受ける。それまで政治に関わることを避けていたパトリックは、この一件を機に立ち上がり、アフリカ民族会議の工作員となる。
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Longford

2008.07.21 Monday | 映画作品 > ドラマ

Longford(2006年)
HBO Films放映、実際の出来事をもとに制作された作品。
恋人とともに複数の子供を殺害し有罪になった、終身刑の女性犯罪者。そんな彼女を訪問し、受刑者の待遇改善や更生の手助けに生涯尽力した、信仰心の厚い英国上院議員。
二人の長年にわたる交流を描いている。

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The Kingdom

2008.07.19 Saturday | 映画作品 > ドラマ

the_kingdom(2007年)
サウジアラビアの首都リヤド。
外国人居住区で計画的な二度の自爆テロが起き、多くの民間人をはじめ100名を超える死者が出た。
5日間の期限付きで現地へ送られた4人のFBI捜査官は、決して歓迎的なムードではない中、サウジアラビア側からも協力を得て調査を進めていく。
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Hula Girls

2008.06.07 Saturday | 映画作品 > ドラマ

Hula_Girls(2006年)
昭和40年。世界のエネルギーの需要は石炭から石油へと替わり、福島県いわき市の炭鉱会社にも閉山の危機が迫っていた。そこで社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設『常磐ハワイアンセンター』の建設計画を発表。目玉となるフラダンスのショーのために東京から講師を呼び、地元の娘たちのダンス特訓をスタートした。
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Something the Lord Made

2008.05.22 Thursday | 映画作品 > ドラマ

something(2004年)
HBO Films制作、実話に基づいたTV映画作品。
1930年代、人種差別がまだまだ厳しかった時代。
不況の煽りを受け建築業を解雇されたビビエン・トーマスは、施設清掃員として働くことになった病院で、外科医のアルフレッド・ブラロックと出会う。教授はビビエンの才能に目をつけ、助手として自らの側に置く。二人が人種の垣根を乗り越えて協力し、乳幼児に多い難病『ブルーベイビー症候群』の研究と治療に挑む姿を描く。
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Heavenly Creatures

2008.04.25 Friday | 映画作品 > ドラマ

heavenly(1994年)
空想好きでおとなしい少女ポーリーンと、静養のために引っ越してきた病弱で変わり者の美人ジュリエット。出会った二人はたちまちのうちに意気投合、空想を共有し互いだけに通じる名前で呼び合い、二人だけの世界にのめりこみ、単なる友情を超えた異常なまでに濃い結びつきを深めていく。
そんな娘たちを心配したそれぞれの両親は、二人を物理的に引き離してしまおうとするが……
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Snow Cake

2008.04.22 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

snow_cake(2006年)
旅の途中、気難しい顔でダイナーに座っていたアレックスは、快活で気さくな少女ヴィヴィアンにいきなり声をかけられる。その勢いに最初は戸惑ったが、ヒッチハイクしていた彼女を捨て置けず車に乗せてやり会話を交わすうち、アレックスはこの奇妙な同乗者を次第に微笑ましく、好ましく思いつつあった。
しかし直後にトレーラーと衝突事故を起こし、ヴィヴィアンは即死。ほぼ無傷で生き残ったアレックスは、ヴィヴィアンが渡すのを楽しみにしていたお土産を手に、彼女の母親の住む家を訪ねることにした。
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Eastern Promises

2008.03.26 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

Eastern_Promises(2007年)
ロンドン市内の病院に勤務する助産婦のアンナのもとへ、出血し危険な状態にある少女の妊婦が運び込まれてきた。少女は出産直後に命を落とし、あとには赤ん坊と少女の所持品だった日記が遺される。
ロシア語で書かれた日記をもとに母娘の身元の手がかりを探していくうち、アンナはとあるレストランにたどり着く。ロシアン・マフィアがらみの危険な秘密を手にしているとも知らず足を踏み入れた彼女は、そこでミステリアスな男ニコライに出会った。
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Twin Falls Idaho

2008.03.13 Thursday | 映画作品 > ドラマ

twin
(1999年)
モデルを志しつつも娼婦として生計を立てているペニー。
ある日呼び出されて向かったホテルの一室で彼女を迎えた客は、生まれつき体をわかちあった『結合体双生児』の青年、ブレイクとフランシスだった。
驚いて一旦は逃げ出してしまうペニーだが、忘れたバッグを取りに戻ったついで、部屋で一夜を明かすことに。その晩物音で目覚めた彼女は、体調を崩しバスルームの床に蹲る双子を発見する。
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The Wind That Shakes the Barley

2008.01.15 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

thewind
(2006年)
1920年。アイルランド南部の町でコークでは、英国からの独立のため若者たちが義勇軍を結成していた。
医者を志す青年デミアンはこれには加わらず、ロンドンでの勤務のためにアイルランドを離れるつもりでいた。が、英国軍のあまりに非道な仕打ちを目の当たりにし、無視することは出来ないと留まることを決意。自らも義勇軍に加わり、尊敬する兄とともに戦いへ身を投じる。
しかしその後、和平条約に対しての意見の相違がもとで、兄弟は別々の道を選び対立してしまう。
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Reign Over Me

2008.01.05 Saturday | 映画作品 > ドラマ

ReignOverMe
(2007年)
ニューヨークにオフィスを構える歯科医のアランは、ある日街中で偶然に、大学時代のルームメイトだったチャーリーを見かけ声をかける。
チャーリーは9.11の同時多発テロで妻と三人の娘を亡くしており、その痛みから立ち直ることが出来ないまま、自分の殻に硬く閉じこもった生活を送っていた。心配するアランはなんとか力になろうとするのだが、チャーリー自身はそれを望んではいなかった。
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American Gangster

2007.11.15 Thursday | 映画作品 > ドラマ

AmericanGangster
(2007年)
1970年代、ハーレムを舞台に暗躍した実在の麻薬王を描いた作品。
長年仕えてきたボスの亡き後、独自の新しい手法でドラッグ・ビジネス界のトップに上り詰めたフランク・ルーカス。
当事多くの警察関係者が公然と汚職に手を染めていた中、真面目に粘り強く調査を進めていた刑事リッチー・ロバーツは、なかなか正体の見えずにいたフランクの存在を執念でつきとめ、じりじりと追い詰めていく。
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The Longest Yard

2007.10.19 Friday | 映画作品 > ドラマ

Longest
(2005年)
NFL選手だったポール・クルーは、八百長疑惑でチームを追われて以来、堕落した虚しい日々を送っている。
ある晩ポールは、酔って彼女の高級車を乗り回し、警官とカーチェイスを繰り広げた挙げ句刑務所へ。そこでフットボール好きの刑務所長に命じられ、気が進まないながらも囚人たちのアメフト・チームを作り、看守チームとの対抗戦をすることになった。
しかし刑務所内で希望者を募ってみても、磨けば光りそうなのはごく少数。訓練してもろくなチームになるわけがない、と最初から絶望していたポールだったが……
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Black Snake Moan

2007.10.05 Friday | 映画作品 > ドラマ

Moan
(2006年)
アメリカ南部の田舎町。弟と浮気をした妻に去られ、怒りを抱え孤独に暮らす初老の男ラザラスは、ある日家の前の道端で、傷つき倒れている半裸の少女を拾う。
彼女の名はレイといい、男なら誰とでも寝るセックス狂でトラブルの元と、町でも知らない者はいないほど悪名高い存在だった。
ひとまず看病をしてやるラザラスだったが、うなされて夢遊病のように脱走し歩き回ってしまうレイに手を焼かされ、やむなく彼女を鎖で繋いでしまう。やがて回復したレイが目覚め……
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Nobody Knows

2007.08.30 Thursday | 映画作品 > ドラマ

Nobody
原題:『誰も知らない』
(2004年)
都内のアパートへ越して来た母親と4人の兄妹たち。それぞれ別々の父親を持つ子供たちは、学校に通ったこともなかったが、それなりに幸せな毎日を過ごしていた。
しかしある朝、20万円の現金を残して母が失踪する。この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちの生活が始まった。
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Notes on a Scandal

2007.08.22 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

Scandal
(2006年)
ロンドン郊外の中学校で歴史を教える、定年間際の女教師バーバラ。新任の美しい美術教師シーバに興味と好意を抱いて友人になるが、あるとき彼女のとんでもない秘密を偶然に垣間見てしまう。
初めこそただ驚愕するばかりのバーバラだったが、その秘密を上手く利用すればシーバにもっと近付くことができると考え行動を開始する。
そしてバーバラのつづる日記をキーにして、彼女自身の『秘密』までもが明らかになっていく。
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Babel

2007.08.17 Friday | 映画作品 > ドラマ

Babel
(2006年)
モロッコの小さな村、ジャッカル撃退用にと父親から一丁のライフルを手渡される二人の兄弟。ちょっとしたゲーム感覚で射撃の腕の競い合いを始め、崖下の道路を通りかかったバスに狙いを定める。
発砲された弾は運悪くツアーバスの乗客のひとり、夫と旅行に来ていたアメリカ人女性に当たり重傷を負わせてしまった。
その事件はモロッコ・ロサンゼルス・メキシコ・東京と、異なるそれぞれの場所で起こる事件とそれに関わる人々を、思いも寄らぬ接点でひとつにつないでゆく。
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Tokyo Godfathers

2007.08.09 Thursday | 映画作品 > ドラマ

tokyo_godfathers
原題:『東京ゴッドファーザーズ』
(2003年)
新宿の片隅でホームレスとして共に暮らす、自称もと競輪選手のギン、ドラァグクイーンのハナ、家出少女のミユキ。クリスマスの晩、偶然ゴミ捨て場で赤ん坊を拾ってしまった三人は、残された手がかりを頼りに母親捜しをすることに。
しかしこのとんでもない拾い物のおかげで、彼らは思いもよらぬ事件に巻き込まれていくのだった。
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The Prestige

2007.08.03 Friday | 映画作品 > ドラマ

prestige
(2006年)
19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャーとボーデンは、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。
しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。
これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、2人は血を流す争いを繰り返すことに。その後、結婚し幸せな日々を送るボーデンは、新しいマジック「瞬間移動」を披露する。
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Letters from Iwo Jima

2007.07.22 Sunday | 映画作品 > ドラマ

iwojima
(2006年)
戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立った。
硫黄の臭気が立ち込め、食べ物も飲み水も満足にない過酷な灼熱の島で掘り進められる地下要塞。このトンネルこそが、圧倒的なアメリカの兵力を迎え撃つ栗林の秘策だった。
最後の最後まで生き延びて、本土にいる家族のために一日でも長く島を守り抜け――。「死ぬな」と命じる栗林の指揮のもと、5日で終わると思われた硫黄島の戦いは36日間にも及ぶ歴史的な激戦となる。
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Infernal Affairs

2007.07.17 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Infernal
(2002年)
マフィア組員の18歳のラウは、ボスのサムの指示で香港警察に入る。
一方、ラウと同じ警察学校に通っていたヤンは組織犯罪課のウォン警視に見込まれてマフィア世界へ潜入。10年後、ラウは警察内で出世し、ヤンもサムに気に入られて麻薬取引をまかされるまでになっていた。
そんな中、マフィアも警察も内部情報者がいると知り、双方とも裏切り者を探す指示をラウとヤンに下すのだった。
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The Spirit of the Beehive

2007.07.04 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

beehive
原題:『El Espiritu de la Colmena』
(1973年)
1940年代、スペイン内戦後のとある小さな村。
巡回映画で『フランケンシュタイン』を観た少女アナは、姉からフランケンシュタインは怪物ではなく精霊で、村外れの一軒家に隠れていると聞きそれを信じ込む。
おっかなびっくり探検に行ったものの、空き家はまったくの無人。
しかしある晩、列車から飛び降りた負傷兵がそこへ逃げ込んできた。
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Flags of Our Fathers

2007.06.23 Saturday | 映画作品 > ドラマ

flags
(2006年)
太平洋戦争の中でも壮絶を極めた硫黄島の戦いを、アメリカ側の視点から描いた戦争ドラマ。
1枚の写真がきっかけで、国民的英雄となった3人の兵士。
だが戦友を失い、凄惨な現場を目の当たりにした彼らの思いは複雑で……
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Little Children

2007.06.19 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

LittleChildren
(2006年)
舞台は郊外の静かな住宅地。
ごく普通の主婦として毎日を過ごすサラは、自分の娘を心から愛することができず、近所の主婦仲間にも馴染めず、隠れた趣味を持つ夫との結婚生活にも満足していない。
一方、息子の世話と司法試験の準備をしながら主夫をしているブラッドは、キャリアウーマンの美人妻の尻に敷かれてすっかり家での立場がない。
そんなサラとブラッドが、ある日公園で言葉をかわしついでにキスまでしてしまったことをきっかけに、人知れずひっそりと距離を縮めていく。
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Bury My Heart at Wounded Knee

2007.05.29 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Wounded_Knee
(2007年)
HBO Films作品。
ディー・ブラウンの同名著書(邦題:『わが魂を聖地に埋めよ―アメリカ・インディアン闘争史』)を下敷きにしたTV映画。
アメリカ先住民が白人開拓者によってすべてを剥奪され支配されてゆく様、後にウーンデッド・ニーの虐殺という悲惨な事件を迎えるまでを、ネイティブの視点から描いている。
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Invincible

2007.05.29 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Invincible
(2006年)
不況が続く1976年アメリカ、フィラデルフィア。
臨時教師のヴィンス・パパーリは、仲間と共にストリートでアメリカン・フットボールに興じるのが楽しみだった。
そんな彼も不況の余波を受け、臨時教師の職を失い、バイトを増やしながら日々の生活を繋いでいた。やがて妻が彼のもとを去り行き詰まる。
そんな時、NFLのイーグルスの公開オーディションが開かれ……
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The Motorcycle Diaries

2007.05.20 Sunday | 映画作品 > ドラマ

Motorcycle
(2004年)
キューバの革命家として有名なチェ・ゲバラ(本名:エルネスト・ゲバラ)。
ブエノスアイレスの医学生だった彼が、親友アルベルト・グラナードと共に一台のおんぼろバイクに二人乗りで臨んだ、一万キロ以上、六ヶ月に及ぶ南米横断の旅を追ったロードムービー風作品。
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The Cider House Rules

2007.04.13 Friday | 映画作品 > ドラマ

ciderhouse
(1999年)
メイン州片田舎の孤児院で生まれ育ったホーマーは、物静かで優しくおっとりとした青年。
手のかかる幼い孤児仲間達の面倒をみる一方、院長のラーチ医師の側で手伝いをするうちに産婦人科医としての知識と技術を自然と身につけていた。が、「孤児を増やさないために」堕胎も請け負う院長とは意見が合わず、分娩は手がけても堕胎だけには頑として手を貸さなかった。
そんなある日、堕胎手術を受けに来た若いカップルと出会ったホーマーは、年の頃も近い彼らに刺激を受け、孤児院の外の世界へ飛び出してみる決意をする。
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The Departed

2007.03.30 Friday | 映画作品 > ドラマ

departed
(2006年)
マサチューセッツ州ボストン南部、通称「サウシー」。
警察はこの街に蔓延る犯罪を撲滅すべく最終戦争に突入しようとしていた。標的は犯罪組織のトップ、フランク・コステロ。
その支配力を内部から崩そうと警察は新人警官のビリー・コスティガンを組織に潜入させる。
一方、コステロは新人警官のコリン・サリバンをスパイとして送り込んでおり警察の捜査は筒抜けになっていた。
お互い素性を隠して潜入生活を続けるビリーとコリンだったが、やがて警察もマフィアも彼らの正体に気付き始め二人は窮地に追い込まれることになる。
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Little Miss Sunshine

2007.03.25 Sunday | 映画作品 > ドラマ

LittleMiss
(2006年)
田舎町アリゾナに住む9歳のオリーブが、全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。
一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。
人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。
そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった……!
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Chocolat

2007.02.21 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

Chocolat
(2000年)
氷のように閉ざされた村にやってきた不思議な母娘。
ふたりは、村の人々が見たこともない美味しそうなチョコレートであふれたお店を開店する。
客の好みにピタリと合わせて勧められるチョコレートに村の人々は虜になっていき、皆の閉ざされた心が徐々に変わっていく。
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