こんなん観ました

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Watership Down

2007.07.30 Monday | 映画作品 > キッズ/ファミリー

Watership
(1978年)
ウサギたちの住むサンドルフォードに、人間の土地開拓計画が迫っていた。
もうすぐなにか恐ろしいものが近づいてくる、逃げなくては――
予知能力のあるファイバーの言葉を信じ、住み慣れた土地を離れ新天地を求め旅に出ることにした、ファイバーの兄ヘイズルをはじめとした11匹のウサギたち。
しかしその旅の先には、数々の困難や障害が待ち受けていた。
DVDで鑑賞。

ウサギたちが主役の動物アニメ映画。
とはいえ、ファンシーさやキュートさなんてものとは一切無縁。
ウサギたちの外見こそ一見愛くるしさはあるものの、旅の道のりは険しく苦しく常に死と隣り合わせ、展開されるストーリーは人間ドラマと同等かそれ以上にかなりシビアなのである。

罠にかかったビグウィグが首を絞められて死にかけたり、ウサギ同士のリンチや戦いがあったり、あるいは猛犬に噛み殺されたりするシーンなどでは、なにげにかなりグロ怖い描写があったりするし、ラスボス的ポジションで登場するウーンドウォート将軍はもう見た目からして恐ろしい。間違ってもかわいいウサちゃんじゃないw

鑑賞中、この残酷さは何かに似てるな、たしか昔にもどっかで見たことあったな、何だったっけと記憶を掘り返してみたら、日本のアニメ作品『ガンバの冒険』とイメージ的に通じるものがあることに気づく。
試しにググってみたら、やっぱりこの二作を「共通した雰囲気がある」と評している人が多いようで納得。細かいストーリーやなんかはよく覚えていないけど、ガンバのほうも子供心にけっこう怖い描写があったっけ……というのは未だに記憶にある。
あっちはイタチのノロイが怖かったなぁ。

苦しかった旅と戦いを終え、ようやく落ち着くことのできたウサギたち。
そして時は流れ、すっかり年老いたヘイズルが最後に彼自身の長旅を終え、この物語は幕を閉じる。
しんみりとした、でもあたたかい後味が残る作品だった。



マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -