こんなん観ました

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Sunshine

2007.08.02 Thursday | 映画作品 > SF/ファンタジー

Sunshine
(2007年)
50年後の未来。地球上の全ての生命の源である太陽の活動が終焉を迎えようとしていた。
人類に残された最後の望みは、太陽を再生させるための核爆弾を積んだ宇宙船“イカロス2号”。そこには船長のカネダをはじめ、男女8人のエキスパートが乗り込み、命がけのミッションに挑もうとしていた。
太陽からの強大な熱を巨大なシールドで回避しながら慎重に太陽へと接近していくイカロス2号。やがて一行は、7年前に同じミッションに向かったまま消息を絶ったイカロス1 号の救難信号を受信するが……
劇場で鑑賞。

キリアン・マーフィ好きだし、真田広之が出ているので楽しみにしていた作品。
こっちに入ってくるのがなぜだか妙に遅かったけど、やっと観られて満足!
内容は「ありきたりでないSF、ちょっぴりホラー」な映画、とでも形容すべきか。独特のテンポと見せ方でとても個性的な、ひとクセあるおもしろい作品に仕上がっていた。

太陽が死に掛けており、地球にも深刻な被害が及んでいてこのままでは絶滅を待つのみ。最後の望みは『目覚まし』の核爆弾を積んだイカロス2号に託された……
という設定なのだが、地球がどんなことになっているかという様子はほとんど見せない。
イカロス2号とそのクルーたちに密着状態、なので場面転換もほぼ宇宙船内部(とそのまわり)だけで行われているというのが、クルーたちの味わう緊張や息苦しさ、極度のストレスや恐怖などをすぐ間近でみているような効果をもたらしていた。

7年前に消息を絶ったイカロス1号からの信号を受信してから、死神に目でもつけられたかのように次々と襲い掛かる悪夢。
クルーたちもドミノ倒しのようにバタバタと……
地球とそこに住む者たちにとって最後の希望となるこのミッションは、なんとしても成功させねばならない。しかも「復路は既に断たれた」と覚悟しているため、自分を犠牲にしてもミッションを最優先させるという気持ちのクルーがほとんどで、そんな彼らが仲間と船のために命をなげうつシーンはかなり切ないものがある。

そうかと思えばいざこざや対立もありで、後半はそこに加えてホラーテイストも。
キリアン・マーフィ演じるキャパは核爆弾を扱うという大切な役割をもつために優先的に生かされ、結果として後半出てくる「謎の敵」とも戦うはめになってしまう……のだが。
発見したイカロス1号に乗り込むシーン、暗くておどろおどろしい雰囲気の船内にゆっくり入っていくクルーたちを映す合間に、その場と正反対の色鮮やかな画(1号クルーたちの顔写真)がサブリミナルみたいにパッパッと入り込んでくるのが、なんか心霊現象のようでいちいちぎょっとさせられた。
映画の中で、謎の敵より何より一番怖かったシーンはここだと言っても過言ではないw


それと余談になるけど、面白いのがポスターの違い。

Sunshine_jpn





こっちの日本版だと、先頭にいるキリアン・マーフィがさりげなく真田広之に差し替えられてて、見比べると一瞬「あれっ?」と間違い探しクイズ状態にw
うーん、これだとなんだか真田広之が主役みたいだなぁ……
でも「キャプテンだから先頭にいる」と考えれば、このポスターでも決しておかしくはない、というかむしろこれが正しいあり方?w





マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -