こんなん観ました

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Apocalypto

2007.09.28 Friday | 映画作品 > アクション/アドベンチャー

Apocalypto
(2006年)
マヤ文明後期の中央アメリカ。ジャングルで狩りをしながら、家族や仲間たちと楽しく幸せに暮らしていた青年ジャガー・パウ。平和だった村はある日マヤ帝国の傭兵によって襲撃を受け、抵抗もむなしく多数が虐殺、残りは捕らえられて町へ連れて行かれてしまう。
儀式で生け贄にされかけるも、すんでのところで逃げることができたジャガー・パウは、村の秘密の縦穴へ隠してきた妻子の元へと急ぐ。しかしその後からは執拗な追っ手の一団が迫ってきていた。
DVDで鑑賞。

とりあえず全編ふんどし祭りなのが個人的にウホッなポイント。
そして刺青にボディピアスに拡張やインプラントやスカーリングと、身体改造祭りオンパレード!
……と、そんな個人的趣味の萌え部分はさておき。

映画は最初から最後までバイオレンス描写がかなり露骨で、これは耐性のない人にはきついだろうなと思った。
見ていて思わず「あいたたたたた!」となる場面がけっこう多い。
暴行に人間狩りに虐殺。観衆の見守る祭壇で、生け贄の心臓を生きたまま取り出し、首をはねてピラミッドの頂上から転がす……などのシーンは見た目もショッキングながら、その時代に実際に(とはいえ多少の誇張や演出はあるにしろ)そんな儀式が行われていたかもしれないという事実に、人間の残虐性の歴史を垣間見るような思い。

村の仲間たちが次々に殺されていくのを止めることもできず、己の無力さを噛みしめながら、身重の妻と息子だけはなんとしてでも救おうと執念で生き延びるジャガー・パウ。
前半は彼や仲間たちが一方的になぶられるばかりで本当に痛々しいのだが、逃げ出した後に追っ手と繰り広げる壮絶な戦い、自分の手のひらのように知り尽くした森に誘い込んでトラップを仕掛けていく戦略など、たった一人で敵を返り討ちにする仕返しタイムが爽快。
このあたりのアクションシーンは疾走感と緊張感がありテンポもよかった。

深い縦穴に残され、夫を信じながら待つ妻もなにげにかなり強い。
怪我をした息子の手当てをしたり(巨大アリの顎で傷口縫合! これは痛そう)、上から降ってきた凶暴なサルと棒で戦ったり、身重の体で穴をよじ登ろうとして落ちたり、大雨で穴に水がたまっておぼれかけたり、挙げ句その中で産気づくしで……
ようやくジャガー・パウが駆けつけたときには、家族が一人増えていたというw

ラストはハッピーエンドではないのかもしれないけど、一家の「新たな旅立ち」は希望を感じさせる終わり方でよかった。
監督のメル・ギブソン個人はいろいろ問題もあるけど、映画はそれと切り離して評価したい感じ。



マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -