こんなん観ました

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American Gangster

2007.11.15 Thursday | 映画作品 > ドラマ

AmericanGangster
(2007年)
1970年代、ハーレムを舞台に暗躍した実在の麻薬王を描いた作品。
長年仕えてきたボスの亡き後、独自の新しい手法でドラッグ・ビジネス界のトップに上り詰めたフランク・ルーカス。
当事多くの警察関係者が公然と汚職に手を染めていた中、真面目に粘り強く調査を進めていた刑事リッチー・ロバーツは、なかなか正体の見えずにいたフランクの存在を執念でつきとめ、じりじりと追い詰めていく。
劇場で鑑賞。

野心的でしたたかでパワフルな麻薬王にデンゼル・ワシントン。
馬鹿がつくほど正直者、正義感の強い真面目な捜査官にラッセル・クロウ。
個人的にデンゼルは「いいもんの役」、むしろラッセルのほうを「アウトロー」のイメージでみてるとこがあったので、それが逆転してるキャスト的にも、あとこの二人の取り合わせ的にもちょっと意外だったけど、実際観てみたら相性抜群でかなりおもしろかった。

「ビジネスで大切なのは家族」「決して目立とうとするな」など、自身のスタイルを貫いて見る間にビッグになっていくフランク。
独自に開発した仕入れのルート、『商品』の質や価格へのこだわり、それまでのマーケットの常識を覆すような斬新で大胆な商売方法ながら、持ち前の慎重さのおかげで警察の捜査の網目もうまくかいくぐる。

……と、そんなやり方はスマートにも見えるのだけど、いくらカッコよさげに見えてもやってることはやっぱり犯罪。
不器用なくらい誠実で真面目なリッチーが、彼もまた『自分のスタイル』を貫いて見事にフランクの存在をあぶり出し、最終的には王手をかけてしまうわけで、やはり悪は長くは栄えず。

金も権力も長年ほしいままにしてきたフランクにとって、刑期を終えて出てきた世界の変わりよう、「自分の居場所がなくなっている」ことが一番こたえたんではないだろうかと思うんだけど、実際はどうだったのか。
ラストの途方に暮れたような彼の姿が印象的だった。



マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -