こんなん観ました

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Bug

2007.12.13 Thursday | 映画作品 > スリラー/ミステリー

Bug
(2006年)
バーのウェイトレスをしながら寂れたモーテルの一室に暮らす、不幸を抱えた孤独な女性アグネス。
ある晩、遊びにきた親友とともに現れた一人の見知らぬ男、ピーターと出会ったアグネスは、風変わりな彼に興味をひかれ一晩の宿を提供する。何かに追われている様子のピーターには、ある秘密があった。
DVDで鑑賞。

観て最初の感想は、……なんというかすごく変! だったw
簡潔にいうなら、「病んだ男女が揃って妄想と強迫観念にとりつかれ、共に破滅の道を辿る」というストーリーなんだけど。
ごく普通のサスペンスものだろうと高をくくって観ていると、途中からとんでもない混乱に見舞われる。

訳ありの二人が出会い、互いを支えあうように寄り添って生活を始め……というところまでは、とりあえず普通。
ピーターの「蟲」の妄想が出てくるあたりからだんだんと妙にw
あれーなんか変な展開になってきたなーと思っているうち、さらにどんどん急激な勢いでおかしくなっていき、事態がいまいち飲み込めず「え? え?」と思っているうちに衝撃のラスト。
最後まで見届けた後、しばらく( ゚д゚)ポカーンとしてしまった……w

でも改めて振り返ってみれば、あのモーテルの頭上のヘリコプターのシーンがある意味「一線を越えた瞬間」だったんだなーとか、しつこくつきまとう暴力的な元夫への恐怖や行方不明の息子への思い、そういうものに苛まれ続けたアグネスにとっては、ピーターの妄想に自らも逃げ込むことは一種の救いであったのかもしれないなーとか、そういうのが見えてくる。
後から反芻してるとじわじわくるものがある、というか。
これは物語を追う映画というよりも、むしろ観終わった後でいろいろ考えることに意味がある映画なのかも。

ところで蟲の妄想には、ついついひぐらしを連想してしまった。
あれはどうみてもオヤシロ様の祟りでL5末期症状だろうw



マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -