こんなん観ました

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Halloween

2008.01.08 Tuesday | 映画作品 > ホラー

Halloween_2007
(2007年)
巨匠ジョン・カーペンターの名作『Halloween』(1978年)を、ロブ・ゾンビがリメイク。
イリノイ州、ハドンフィールド。閑静な住宅街で凄惨な殺人事件が起こる。犯人はわずか10歳の少年、マイケル・マイヤースだった。そして17年後、収監されていた精神病院からマイケルが脱走。向かった先には彼の育った家、そして事件当時の生き残りである妹ローリーがいた。
長年マイケルを診てきた精神科医ルーミスが、ローリーに迫る危機を察知しマイケルの後を追う。
DVDで鑑賞。

単なるリメイクではなく、ロブ・ゾンビ独自の解釈や演出やこだわりが加えられていて、オリジナル版からのファンにも新規のファンにも楽しめる仕上がり。
これだけの有名作品に手をつけるとなると、気負いすぎるあまりいろいろやりすぎて逆に改悪しちゃった……なんてことにもなりかねなかったりするけど、原作の良さや味を損なうことなく新しさを吹き込んである。

ぽっちゃりしてて女の子みたいに可愛いマイケル少年が、不気味な巨漢の殺人鬼マイケル・マイヤースになるまでの過程をじっくり描き、過去や内面に焦点を当てたストーリーもおもしろかった。
普段はどちらかというとおとなしく、母親に甘えたり幼い妹を可愛がったりしていたマイケルが、小動物を殺し、いじめっ子の少年を撲殺し、そして大人三人を一晩のうちに殺害し……と、短期間でどんどん暴力性をエスカレートさせていく。
手当たり次第に殺すというわけでもなく、最初の頃はまだ「殺したい相手」への憎しみや嫌悪が引き金になってはいたみたいだけど。

マスクを着けている間は別人格が現れているらしいが、やったことは明らかに異常で残酷とはいえ、「自分が何をしたかよく覚えていない」状態で精神病院に閉じ込められ、どんどん塞ぎこんでいくマイケルはちょっとだけ可哀想。
ルーミス医師と母親の働きかけも虚しく、最終的にマイケルは『仮面の人格』に完全に飲み込まれてしまった……ということか。

それでもローリーに写真を見せたあたりでは、まだほんのわずかに元のマイケルが残っていたのかも。
あれは「自分だと気づいて認めて欲しい」ってジェスチャーだったんだろうけど、別れた当時赤ん坊だったローリーにそれを求めるのは無理ってもんだよマイケル……!(;´Д`)

ところで、終盤ルーミス医師がマイケルと対峙したときのシーンで、マイケルにがっつり顔を掴まれダラダラと血を流していたのに、次の場面ではそれが綺麗さっぱり消えていたのが地味に気になったw
ちょっとの間意識を失っていたっぽいから、自分で拭ったという理由も苦しい。拭ったにしてはあまりにもキレイすぎるし。
ていうか目を潰されてたように見えたけど、違ったのか?w



マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -