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日記と言うより妄想記録。時々SS書き散らします(更新記録には載りません)

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日記と言うより妄想記録。時々SS書き散らします(更新記録には載りません)

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[バツスコ]遠い記憶の君と今

  • 2017/05/08 23:22
  • カテゴリー:FF


バッツとスコールの出会いは、12年前まで遡る。
バッツが8歳、スコールは5歳の時の事だ。

転勤の多い父に連れられてやってきた街に、スコールは住んでいた。
小さなアパートの一室に、両親と三人で暮らしていたスコールは、とても人見知りが強く、よく泣く子供だった。
隣室に引っ越して来たバッツと父ドルガンが挨拶に行くと、朗らかな笑みを浮かべた女性に迎えられ、スコールはその腕に抱かれて、恐々とした様子でバッツ達を見ていた。
物怖じしないバッツがにっかりと笑いかけると、スコールはさっと目を逸らし、母に縋りついた。
挨拶しなさい、と母に言われたスコールだったが、ふるふると首を横に振って、母の首にしがみついているのみ。
ごめんね、と眉尻を下げる女性に、バッツは気にしていないと頷いた。

翌日、バッツは小学校に向かう途中で、小さなカフェを経営している、隣家の女性を見付けた。
その傍らには子供────スコールもいて、幼気な手にゾウの如雨露を持ち、ちょろちょろと店先の花に水をやっていた。
学校が終わって夕方になり、カフェの前を通ると、カウンター席に座っている小さな子供を窓越しに見付けた。
出入り口に背中を向けている子供の顔は判らなかったが、女性がうんうんと頷いていたので、何か話をしている事は判った。
その時、女性がバッツの存在に気付き、入っておいでと手招きした。
バッツは少し迷ったが、好奇心が勝って、店の玄関を開けた。
途端、スコールはぴゃっと逃げるようにカウンターの向こうへ隠れてしまい、母に「いらっしゃいませ、は?」と促されたが、彼はその日はもうカウンターから出て来る事はなかった。
丁度客のいない時間だったお陰で、店内は至って静かなもので、バッツは其処で一杯のミルクを貰った。
砂糖入りの甘いホットミルクを飲んでいると、じっと視線を感じて、見るとスコールがカウンターの向こうから羨ましそうにバッツを見ていた。
母の入れたホットミルクがスコールの大好物であった事を、その時のバッツは知らない。
けれども、言葉よりもずっとお喋りな瞳に見詰められ、存外と聡いバッツがその内側に気付かない訳もなく、「飲むか?」と言ってミルクを差し出した。
嬉しそうに、けれどもまだ緊張の解けない顔で、そろそろと手を伸ばすスコールを、母は「お客さんのはダメよ」と叱った。
スコールは判り易くしゅんとしたスコールの為、母はもう一杯のミルクを作り、きっと息子専用なのだろう、ライオンマークの可愛らしいマグカップをスコールに渡した。
ミルクを受け取ったスコールが、嬉しそうにそれを口に運び、こくこくと夢中になって飲んでいたのを、バッツはずっと忘れない。

その日から、バッツとスコールの交流は始まった。
後でスコールの父にも逢い、ドルガンも交えて家族ぐるみの付き合いとなる。
出逢ってから間もなく、気丈に見えたスコールの母が、病気で他界した事には驚いた。
生活の中心とも言えた母の急逝により、火の消えたように静かな隣家に、バッツは度々押し掛けるようにやって来て、スコールを構い倒してやった。
一人ぼっちが嫌いなスコールは、そんなバッツに甘え、時には一緒に眠る日もあった。

このままずっとスコールの傍にいたい、とバッツは思ったが、父ドルガンの転勤はやって来た。
離れ離れになる事を嫌がり、わんわんと泣いてしがみつくスコールに、彼の父もドルガンも困り果てていたものだ。
けれども、バッツ一人がこの地に残る訳には行かない。
最後に手紙を出す、と言う約束をして、二人は別離を余儀なくされる。
代わりにバッツは、約束の通りに手紙を出し、スコールはその返事を送り、二人の絆は遠い地に離れて尚、12年の歳月もの間、途切れる事なく続いているのだった。




バッツが18歳になった年に、父ドルガンは急逝した。
病気の節は前々から見られており、治療も施したが、遂に、と言う具合であった。
寂しかったが、不思議とバッツは落ち着いていた。

ドルガンの死は、手紙を通して、遠く離れた地にいるスコールにも伝えた。
その返事の手紙には、スコールだけでなく、彼の父ラグナからの手紙も添えられ、バッツの労う言葉と、父の冥福を祈る言葉が添えられていた。
ラグナはバッツの今後の生活についても訪ね、バッツさえ良ければうちに来ても良い、と言ってくれたが、バッツは丁重に断った。
当時、スコールは15歳で、日々の生活は勿論、高校受験を前にしており、勉強にも何かと入用な頃である。
幸い、バッツはアルバイトを探す事には慣れていたし、一人で生きて行く為の手段と言うのも、父から教わっていた。
蓄えもある程度はあったから、それを無駄にしないよう、高校卒業後は大学進学を諦め、働きに出る事にし、バッツは早い自立を決意した。

それから2年が経ち、バッツが一人暮らしにすっかり慣れた頃、ふと、スコールは今どうしているだろうか、と思った。
手紙の遣り取りは続いていたが、お互いの生活背景と言うものは、全く見えていない。
傍にいないのだから当たり前の事だ。
手紙には本当にそれしか入っていないから、写真もなく、スコールが今どんな風に成長したのかも判らない。
見に行ってみようか、と思ったら、バッツは気持ちのままに行動した。
久しぶりに逢いたいからそっちに行くよ、と日付と共に簡潔な一文を添えて手紙を出し、その日の朝に特急列車に乗った。

そして、五時間弱の長い移動を経て、バッツは12年ぶりに、幼子と出会った地へと戻って来た。


(あんまり変わってないなあ)


昔、父と共に初めてこの地を訪れた時と、殆ど光景が変わっていない駅前を見て、バッツは少し安心した。
迎えに行く、と言ったスコールが指定した待ち合わせのベンチも、昔と変わらない位置にある。
違う事と言ったら、以前はなかった筈のコンビニが駅の傍に出来ている事か。
其処で昼のパンを買って、バッツは待ち合わせ時間まで、ベンチに座ってのんびりと過ごす事にした。

パンを齧りながら、スコールはどんな風に成長しているだろう、と想像してみる。
バッツの記憶にあるスコールは、甘えん坊で泣き虫で、ともすれば女の子にも間違えられる事もある、可愛らしい子供だった。
身長も他の子供たちに比べると小柄で、運動も得意ではない為、走るとよく転ぶ。
膝を擦りむいて泣くスコールを、バッツは慰め、負ぶって家まで連れて帰ったものであった。


(流石に泣き虫さんは卒業してるかな。いや、でも判んないな)


バッツの思い出のスコールは、5歳のままだ。
しかし、現実のスコールは、今年で17歳である。
見た目も性格も、大きく変わっていても可笑しくないだろう。


(子供の頃に背が小さいと、後から凄く伸びるって言うけど、どうなのか。おれはそんなに伸びなかったなあ)


抜かれてたらちょっとショックかも、とバッツは思う。
子供の頃は、3歳と言う年齢差は決して小さくはなく、意識にも見た目にもその違いは大きい。
5歳のスコールはいつもバッツを見上げており、甘えたい時けれど言い出せない時の上目遣いが、バッツはこっそりと好きだった。
その目を見た時、おいで、と両手を広げてやると、スコールは嬉しそうに駆け寄って来る。
その瞬間が好きだった。

しかし、17歳になってまで、そんな遣り取りは出来ないだろう。
女の子同士ならあり得るかも知れないが、男では余程のテンションでなければ、抱き着いたりはするまい。
バッツはそれが出来る性格だったが、スコールは果たしてどうだろうか。
以前のように大人しいままか、手紙の文章や文字や生真面目さが滲んでいたような、若しかしたら意外と明るくなっているかも。
膨らむばかりの想像に、バッツは楽しみだな、と笑みを零した。

────と、


「……バッツ?」


自分の名前を呼ぶ声に、バッツはパンを頬張った格好のまま、顔を上げた。

ベンチの傍に立っていたのは、一人の青年───いや、少年だ。
濃茶色の髪に蒼の瞳を持ち、シャープな顎のラインと、落ち着き大人びた雰囲気を持った少年。
すらりと長い手足と、男と判る肩幅でありながら、全体的に細いシルエット。
黒のカーディガンと黒染めされたデニムジーンズに、耳には小さなピアスが嵌められていた。

誰だろう、とバッツが思ったのは、一瞬だけだった。
長い前髪の隙間に見え隠れする眉間の傷を見た後、すぐ傍にある蒼灰色の双眸が、いつか見た子供の色と全く違わない事に気付く。


「スコール?」


ひょっとして、と幼馴染の名を呼べば、少年───スコールはこくりと小さく頷いた。

バッツは思わず、ぽかんと口を開けて惚ける。
小柄で気が小さく、いつも母や父の後ろに隠れていた幼子が、こんなにも成長しているとは思わなかったのだ。

呆気に取られた顔で見詰めるバッツに、スコールはくつりと小さく笑う。


「あんた、ちっとも変わってないな」
「へあっ。そ、そっか?」


笑みを浮かべて言ったスコールの言葉に、バッツはひっくり返った声で返事をした。

バッツの隣に、スコールが腰を下ろす。
子供の頃はいつもぴったりと密着するように座っていたスコールだったが、今は二人の間に隙間があった。
まあそうだよな、とスコールの成長の証と思いつつ、バッツは微妙な隙間に少しの寂しさを覚える。


「………」
「……えーと」


座ってから、それきり口を噤んだスコールに、バッツは頭を掻く。
妙に緊張している自分がいる事に、バッツは気付いていた。

再会したら、あの話をしよう、この話をしよう、と思っていた。
バッツは生来から好奇心旺盛で、気になった事があれば、思い立ったが吉日と直ぐに行動するタイプだ。
父に連れられた転勤の日々の中、あちこち移動する事や、折角出来た友人と早い別れになっても、然したる苦痛を考えなかったのは、好奇心から来る見知らぬ土地への期待が大きかったからだろう。
お陰でバッツは、様々なものを見る事が出来た。
その内容の多くは、スコールへの手紙にも綴ったが、生憎バッツは国語の成績は宜しくない。
上手く文章にしたためて伝えられていた自信はなく、どうせなら逢った時にもっと沢山話して伝えよう、と思っていた。

しかし、今のバッツの頭の中は、すっかり空っぽだ。
何を言おうとしていたのか、どんな事を伝えたいと思っていたのか、何も思い出せない。
記憶を掘り返すよりも、今は隣の存在が気になって仕方がない。

ちら、とバッツは隣を見た。
春の柔らかな風が、スコールの前髪を揺らし、隠すように被さっている傷が覗き見える。


「……それ、どうしたんだ?」


思った事は、直ぐに聞くのがバッツだった。
スコールもそんなバッツの問いを予想していたのか、ちらりと横目にバッツを見た後、前へと向き直り、


「大した事じゃない。同級生と喧嘩になって出来た。それだけだ」
「喧嘩?スコールが?」


あの大人しくて、怖がり屋のスコールが、喧嘩。
俄かには信じ難い話を聞いた気分で、バッツはまた目を丸くした。


「えーと……大丈夫だったのか?こんなでっかい怪我作って…」
「問題ない。もう痛くもないし」


バッツが聞きたかったのは傷の経過の事だけではなかったのだが、スコールはそれ以上を答えるつもりはないようだった。
彼自身が傷の事を気にしていないのなら───或いは、言いたくないのなら───この話題を続けるのも、どうかとは思う。
結局バッツは、傷について、この場でそれ以上の事は訊けなかった。

ええと、とバッツが次の話題を探していると、


「あんた、それ」
「ん?」
「……食べないのか?」
「……あ。食べる食べる」


手に持ったままの食べかけのパンを指摘され、バッツはその存在をようやく思い出した。
むごむごと口の中に押し込むようにして食べ進め、ぺろりと平らげてやる。


「そんな食べ方して、喉に詰まるぞ」
「大丈夫だよ。平気だったし」


指についたパン屑を舐めるバッツ。
ティッシュかハンカチ位持っておけよ、とスコールが言って、カーディガンのポケットからティッシュを取り出す。
有難く一枚貰って、バッツは唾液のついた指を拭き取った。

空になったパンの包装袋をゴミ箱に捨てて、バッツはスコールに今後の予定について訪ねる。


「えーと。どうしよっか、この後」
「あんたの行きたい所があるなら、案内する」
「行きたい所ねえ」


うーん、と考え込むバッツに、何も決めていないのか、とスコールは言った。
へらりとバッツが笑ってやれば、スコールは呆れたように溜息を吐く。

今後の予定を考える振りをしながら、バッツはちらりとスコールを見た。
記憶に残っていた子供とは、とても思えない程、大人びてしっかりとした雰囲気だ。
座高の高さは殆ど変わらないのに、長い脚を見るに、身長はバッツを抜いているかも知れない。
もう上目遣いに甘える事をねだる子供は、何処にもいないのだ。
その事にもう一度寂しさを感じる傍ら、バッツは道行く人を眺めるスコールの横顔に、密かに息を飲んだ。


(なんか、格好良いって言うか。なんか)


今のスコールを見て思う事を、バッツは一言では言い表せない。

バッツは時間を忘れて、スコールの横顔を見つめていた。
穴が開くほど見詰めるバッツの視線に、スコールが此方を見て、なんだよ、と眉根を寄せる。
その顔が、子供の頃に見ていた、泣き出す手前の顔と同じ事である事に気付く。



何も変わっていない訳ではない。
けれども、全く違うものになった訳でもない。

その心地良さに身を委ね、此処に帰って来ようかな、とバッツは考える
不機嫌な顔をしながら、寂しがり屋の心が滲む、蒼灰色の傍にいたいと思った。





5月8日と言う事で、バツスコ。
12年ぶりにあった幼馴染が凄く美人になっていた件。

スコールの額の傷は、勿論のことサイファーとの喧嘩が原因です。
街に帰ってきたバッツとサイファーが鉢合わせして、バチバチ火花散らすのが見たい。
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[セシスコ]あまりに無防備なものだから

  • 2017/04/08 23:00
  • カテゴリー:FF


秩序の戦士達の半分は、鎧を着ている。
それは形状も重さも様々ではあるが、やはり軽装を基本とする他のメンバーに比べると、やや鈍重なきらいがあった。
この場合、小柄で機動力を売りとするルーネスも鎧を着ているに入るが、彼は計算しないものとする。
だから主にこの物差しは、ウォーリア・オブ・ライト、フリオニール、セシルを指す。

この内、フリオニールは見るからに筋肉があり、彼自身の見た目も野性味がある事もあってか、その体躯の頑丈さは見ずとも判る。
ウォーリアは全身を鎧具足で固めながらも、重みに負ける事なく、確りと背筋を伸ばして歩く為、体幹が如何に完成されているかが判ると言うものだろう。
そんな二人に比べると、セシルはあまり筋肉量と言うものが読めない顔をしている。
暗黒騎士として、顔が見えない兜を身に着けている時はともかく、パラディンの姿になると、柔和な物腰と整った面立ちの所為か、見る者に華奢な印象を与える事もあるだろう。
無論、それは印象のみの話であって、セシルの肉体は騎士として、軍隊の団長として鍛え上げられており、ウォーリアやフリオニールと比べても、全く劣らない体付きをしている。

最初にその事に食いついたのは、ティーダだった。
秩序の聖域に設けられた屋敷にて、風呂で初めて裸を見せたセシルに、ティーダが判り易く感心して飛びついた。
騎士と言う存在や、彼らが身に着けている装備そのものがファンタジーでしかなかったティーダにとって、それらの重みや経歴と言うものは、どうにも想像し難い所があった。
スコールも同じである。
軍属と言う経歴の意味や、鎧の重みと言う理屈は判っていたものの、それを目の当たりにしたのは、この世界に来てからが初めての事だったのだから無理もない。
「すげー!セシルすげー!ムキムキっスー!」とはしゃいだティーダ程ではないが、綺麗な顔からは想像のつかない───少なくとも、スコールにとってはそうだった───仕上がった体付きに、目を丸くしたものであった。

……だからスコールは、彼の隣に並ぶのが嫌だ。
彼と並ぶと、自分の躯が如何に肉が足りないのか、浮彫になる気がする。
同様の理由でウォーリアやフリオニール、クラウドと並ぶのも好きではないのだが、セシルは常の雰囲気と脱いだ時のギャップもあってか、余計に気になる。

秩序の聖域の館には、戦士達の疲れを癒してくれる風呂が備えられている。
其処はいつ使っても良い事にはなっているのだが、湯の節約を考えると、入れる者は皆一斉に入る事になる。
館の水源が何処であるのか、それが尽きる事があるのかは判らない話であったが、節制と言うものは身に着けておいて損はない。
幸い、風呂場はちょっとした銭湯程度の広さはあるので、男数人が一緒に入っても、狭いと思う事はなかった。
だがスコールは、ウォーリア、フリオニール、セシル、クラウド、時によりティーダが一緒に入っている所には行きたくない、と思う。
筋肉が齎す圧力と言うものは、決して物理的な意味だけではないのだ────と、これにはジタンとルーネスも同意してくれた(ティーダは何故かテンションが上がるらしい)。

スコールは、出来れば風呂は一人で入りたい、と思う。
しかし、共同生活の中ではそんな我儘ばかりは言えないので、誰かと風呂の時間が被るのは仕方がない、と割り切ってもいる。
幸い、スコールはそう言った“共同生活”には慣れていた。
しかし、バッツとジタンは遊び出すし、ティーダは泳ぎ出すので、この辺りと一緒になるのは勘弁願いたい。
気が楽なのはフリオニールとルーネス、クラウド辺りだろうか。
ただし、クラウドは急に子供のような悪戯を仕掛けてくるので、妙な気配を察知した直ぐに引き上げるのが良い。
ウォーリアは特に話をする事も少ないので、そう言う意味では楽なのかも知れないが、如何せん、スコールが彼を苦手としている。
そしてセシルは、前記の通り、普段は雰囲気も含めて隠されている彼の完成された肉体と、自分の足りない肉付きに気付かされるのが嫌だった。

だが、そんな事はお構いなしに、風呂の時間が被るのは儘ある事だった。


「ああ、スコール。今から入るのかい?」
「……ああ」
「そうか、君もさっき戻ってきた所なんだったね」


脱衣所で服を脱いでいるスコールの下へ、インナー姿のセシルが現れた。

スコール、セシル共に、それぞれ単騎での見回りを終え、戻ってきた所である。
どちらも幾つかの歪を解放しつつも、特に問題視するような出来事はなく、無事に帰還したのが約五分前。
ウォーリアはフリオニールと共に出ている為、待機番のクラウドに報告を済ませ、スコールは脱衣所へと直行した。
セシルも似たようなもので、彼は三階の部屋で鎧具足を外してから此処へ来たのだ。

セシルは服を脱ぎながら、スコールに今日一日の様子について尋ねる。


「見回りはどうだった?怪我はなさそうだけど」
「…特に問題はない。モーグリがセールをしていた位だ」
「フリオニールが帰ってきたら伝えると良い。喜ぶよ」


タダと言う言葉に敏感に反応していたフリオニールを思い出し、そうだな、と返して、スコールはバスルームへ向かう。

汗を洗い流して、湯船に身を沈めると、疲労して強張っていた筋肉が緩んでいく。
ふう、と大きな息を吐いた所で、脱衣所の扉の開く音がした。
ちら、と見てから、無駄なく引き締まり盛り上がった筋肉を見て、見るんじゃなかったと眉根を寄せる。


「どうかした?」
「……別に」


聡く表情に気付いたセシルに、スコールはついっと明後日の方向を向いた。

シャワーの水音を背中に聞きながら、なんて子供っぽいんだ、とスコールは自己嫌悪する。
セシルの体格は、彼が自分の努力で作り上げてきたものに他ならない。
況してや、スコールのように、サプリメントや運動機器と言うものは殆どないだろうから、本当に地道な努力の積み重ねがなければ、あんな風にはなれなかったに違いない。
更に言えば、体格にはある程度の天性的なものが不可欠で、骨格やその太さ、筋肉がつき易いか否かと言ったものも含め、他人を羨み妬んでも仕方のないものである。
そんなものに思いを馳せる暇があるなら、自分を鍛える努力をするのが最も堅実な道である。

とは言え、人の心とは面倒なもので、妬み嫉みをするなと言うのも難しい。
その感情の中には、憎悪もあれば憧れのようなものも含まれるから、全くもって面倒なものであった。

そんな事をつらつらと考えている間に、セシルも体を洗い終わっていた。
ざぷん、と湯船に波が立って、少し水嵩が変わる。
スコールはそれを気にせず、湯船の端で寄りかかっていたのだが、すいー、と近付いてくる気配に気付いて振り返ると、


「はは。やっぱり気付かれた」


そう言って笑うセシルとの距離は、ほんの数十センチ。
笑うセシルの目に、バッツやクラウドに似た悪戯な気配を感じ取り、スコールは判り易く顔を顰めて睨む。


「……何しようとしたんだ、あんた」
「いや、特に何をと言う事はないんだけど」
「………」


セシルは何もしないよと言ったが、スコールは信じていなかった。
何せセシルは、普段は良識と分別ある大人の態度を崩さないのに、急に何かのスイッチが入る事がある。
こう言う時の彼は、下手に触ると何をされるか判らない。

ずりずりと位置を移動して距離を取ろうとするスコール。
しかし、セシルはその移動分を追って、じわじわと広がった距離を詰めてくる。


「なんだよ……」
「何もしないよ」
「…じゃあ来るな」
「冷たいなあ」


露ともそんな事を思っていないような笑顔で、セシルは言う。

これは確実に変なスイッチが入っている。
本気で絡まれる前に逃げた方が良い、とスコールが湯船から出ようとした時だった。
水面から出たスコールの腰を、存外と大きくしっかりとした手が掴む。


「!?」
「うわっ、本当に細いね、スコール。バッツから聞いてはいたけど」
「何処触ってるんだ、あんた!」


掴んだ腰を揉むように指を動かすセシルに、スコールは真っ赤になってセシルの手を振り払う。
妙な感触の残る腰を手で摩り、睨むスコールに、セシルは降参するようにひらひらと両手を振った。


「ごめんごめん。いや、バッツからスコールは細いんだって聞いてたから、どれ位だろうと思って」
「だからっていきなり掴むか。バッツもなんでそんな事……」
「話の流れで、色々ね。僕はスコールだって傭兵なんだから、そんなに言う程じゃないと思ってたんだけど、バッツが余りに言うから確かめてみたくなって」


それなら、見るだけで十分判る事だろう、とか。
それでも触りたいのなら、一言断ってからだろう、あんたそう言う事が出来る奴だろう、とか。
思う事は多々あるのだが、バッツは後で絶対に殴る、とスコールは心に決めた。

それよりスコールは、先のセシルの一言が引っ掛かっている。


「バッツが何をどう言ったのかは知らないが、別に細くはない。……あんたに比べたら、ちっとも足りないんだろうけどな」


スコールの視線は、湯船の中にあるセシルの腰に向けられている。
顔だけを見れば、女のようと言われても違いのないパーツをしているのに、体付きは雄然としていた。
彼と比べたら、普通の体格の男は皆細い部類に入る、とスコールは思う。

スコールとて、出来るならセシルのような体格が欲しかった。
剣士としてはウェイトが足りない自覚はあるし、ガンブレードも持ち始めた頃は重みに振り回されていた記憶がある。
身近にいた誰か───名前も顔も思い出せないが───が悠々と振り回している様を見て、悔しく思った事もあった。

嫌な事を思い出した、と顰めた顔を更に歪ませると、益々怒らせたと思ったか、セシルが眉尻を下げて、


「ごめん、悪かったよ。悪戯が過ぎたね」
「……別に……」
「お詫びに背中を流すよ」
「いや……」


要らない、と言いかけるスコールを待たず、セシルが浴槽を出る。
シャワーの温度を調節して、背中を流す準備を始めるセシルに、スコールはまた断るのも面倒だと腰を上げた。

どうぞ、とばかりにセシルが示す小さなバズチェアに座ると、後ろにセシルが回り込む。
妙な事をされないかと一瞬警戒したが、水圧を緩めたシャワーが背中に当たったので、スコールも意識的に体の力を抜いた。
目の前にある鏡に映し出される自分と、後ろの男の姿は、見ない事にした。



だからスコールは、存外と素直な少年の背中に、微笑ましいなと笑うセシルに気付く事はない。




4月8日と言う事で、セシスコ。
セシルさん、それはセクハラですよ!って言うのがやりたかった。

脱いだら凄いを地で行くセシル。
ウォーリアよりも雰囲気でギャップが大きいのはセシルの方だと思う。鎧の厳つさも含めて。
スコールも華奢と言う訳ではないですが、やっぱり細いよなーってアケディア見るとつくづく思う。
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[オニスコ]このてのひらは僕だけの

  • 2017/03/08 23:08
  • カテゴリー:FF


ルーネスが風邪を引いた。
珍しい事だと言うのが、その話を聞いた全員の第一の感想だろう。

自分に厳しいルーネスは、自己の体調管理にも当然、余念がない。
寒い日には体を冷やさないように十分に温めてから就寝するし、余計な怪我を避ける為に、特訓や運動前のストレッチも欠かさない。
座学への興味も尽きない彼は、夜遅くまで本を開いている事も多いが、反面、自分が眠いと思ったら無理をせずに休むようにしている。
毎日の些細な積み重ねが、自分自身を育てる事にも、怠惰にもし得る事も、彼は理解しているのだ。

────とは言っても、バイオリズムとは不思議なもので、それだけ務めても、思わぬ時にバランスを崩してしまうものだった。

ルーネスが体調を崩したその日、秩序の聖域の屋敷には、ルーネスの他、スコールのみが待機する事となった。
スコールならば安心だろう、とウォーリアが言い、ティナもそうねと頷いた。
本当はティナもルーネスの面倒を見たかったようだが、生憎、彼女には看病の知識がない。
この世界で仲間達との共同生活を始めてから、折々に怪我や病気で寝込む者を看る機会がある為、経験が皆無と言う訳ではないのだが、手放しで任せられるかと言われると、少し難しい。
その点、スコールならば、元の世界で看護に必要な知識───最低限の程度であると彼は言うが───があるし、病人に無茶をさせる事もなく、ついでに言うと、ルーネスが大人しく言う事を聞くであろうと言う思惑もあって、聖域の留守を任される事となった。

仲間達がそれぞれの予定に合わせて出立した後、スコールは少し早目に昼食を採った。
トースターで焼いたパンとコーヒー、朝食の残りのサラダを手早く腹に入れた後は、ルーネスの為の粥を作る。
少し多めの水で炊いた全粥を土鍋に移し、少し塩を振り、真ん中に梅干しを入れる。
小さな皿に漬物を二切れ乗せて、熱い茶を淹れた急須と湯呑、それから匙と土鍋とトレイへ並べて、キッチンを出た。
リビングの扉を背中で押し開けて、二階へ向かう。

五つ並んだ部屋の右端に、ルーネスの部屋がある。
スコールは持ったトレイを落とさないように片手で持ち直し、空いた手で扉をノックした。
「はーい」と言う返事が聞こえたのを確認して、ドアノブを回す。


「昼飯だ。食えそうか」
「うん。ありがとう、スコール」


部屋に入ってきたスコールを見て、ベッドに寝転んでいたルーネスが起き上がる。
まだ子供らしさの残るまろい頬は、ほんのりと熱の赤みを帯びていたが、瞳はしっかりとしており、熱もそれほど高くはないようだ。


「朝あんまり食べなかったからかな。お腹空いちゃって」
「食欲が出てきたのなら、良い事だな」


今朝のルーネスは、熱の自覚症状を感じ始めた所で、食事もあまり進まなかった。
食べたいと言う気持ちはあるが、体がそれを受け付けられなかったのだ。
しかし、あれから数時間の間をおいて、ベッドで養生に努めたお陰か、熱も下がり、代わりに空きっ腹が元気な主張を始めていた。

スコールからトレイを受け取ったルーネスは、それを膝の上に置いて、土鍋の蓋を開けた。
ほこほこと立ち上る湯気の中、紅一点を抱いた白米の煌めきに、ぐう、とルーネスの腹が鳴る。


「頂きます」
「ああ」


行儀よく両手を合わせた後で、ルーネスは匙を手に取った。

この世界に召喚された戦士の中で、ルーネスは最も小柄であるが、食事の量は他の面々に引けを取らない。
ティナやセシル、バッツ等のように、魔力もかなりの量を操れる者は、総じて健啖家であった。
まだ熱い粥に息を吹きかけて冷ましながら、ルーネスはぱくぱくと小気味良く平らげていく。
スコールは土鍋の中の粥の減り具合を見ながら、もう少し多めに作っても良かったか、と思った。
だが、幾ら消化しやすい粥とは言え、食べ過ぎれば胃に要らぬ負担をかけてしまうだろう。
昼食は一先ずこれで済ませて貰って、後でまた小腹が空いた時には、昨日フリオニールが作ったデザートの残りを出してやるのも良い。

ルーネスが粥を食べ終わる頃に、スコールは湯呑に茶を入れ、ジャケットのポケットに入れていた薬包を取り出す。


「バッツが煎じた薬だ」
「うわ……有難いけど嬉しくない」


顔を顰めるルーネスの言葉に、スコールの唇が緩む。


「あいつの薬は苦いからな。セシルも顔を顰める位に」
「本当にね。良い薬は苦いものだって言うけどさ。もう少し飲み易くして欲しいな」
「同感だ」


ジョブマスターを自負するだけあって、バッツは薬師としての腕も悪くない。
スコールもサバイバル用の薬草の知識はあるが、あそこまで幅広く網羅している訳ではないし、幾つもの種類の薬草を煎じて“薬”として使えるものを作れと言われると、白旗だ。
それだけの知識があるなら、苦くて堪らない薬も、もう少し工夫を施せるのでは、と思うが、バッツは其処までしてはくれない。
と言うよりも、バッツとしては今の状態でも、十分に苦味を抑えて作っているつもりなのだそうだ。
そう言われてしまっては、スコール達にはどうしようもない事で、これ以上の我儘はひっこめた。

ルーネスは先ず湯呑の茶を一口飲んで、温度を確かめるついでに、口の中を湿らせた。
それから、粉末状に砕かれた薬が、さらさらとルーネスの口の中へ入っていく。
舌の上で溶け始めた苦味に、ルーネスの眉根が目一杯寄せられていた。
スコールが湯呑を差し出すと、ルーネスは直ぐにそれを受け取り、こくこくと口の中のものを喉の奥へと流し込んでいった。


「う~っ!」
「……もう一杯飲むか」


急須を用意するスコールに、ルーネスは頷いた。
空になった湯呑に並々と茶を注ぐと、ルーネスはそれを半分まで一気に飲み干す。
それからようやく、はあ、と一息を吐き出した。


「苦かったぁ……」
「よく頑張ったな」
「やめてよ、その言い方。子供じゃないんだから」


年少の子供を褒めるようなスコールの口振りに、ルーネスは唇を尖らせる。

口直しに、ぱりぱりと漬物を齧って、ルーネスの食事は終わった。
空になった土鍋と匙をトレイに戻し、スコールはそれをベッド横のサイドテーブルへ置いた。


「少し熱を計るぞ」
「うん」


ぽふっ、とルーネスがベッドに横になり、スコールの僅かに温度の低い手が、少年の額に触れた。


「…まだ少し熱いな」
「スコールの手は冷たくて気持ち良いよ」
「……お前の熱が下がりきっていないって事だろう」


心なしか嬉しそうに言うルーネスの言葉に、スコールは溜息を吐いて返した。
暢気だな、と呆れた表情を見せるスコールだったが、ルーネスは気にしていない。
目を閉じて額に触れる冷たさを感じている彼の表情は、いつものこまっしゃくれた生意気さはなく、穏やかな顔をしているように見えた。


「眠るか?」
「んん……あんまり眠くはないんだけどね。さっきまで寝てたし」
「……」
「でも、もうちょっとこうしていたいかな。スコールの手、気持ち良いから」


そう言って、ルーネスの緑黄の瞳がスコールを見上げる。
良いかな、とねだられている事を、スコールはなんとなく察した。
反面、忙しいのなら良いよ、と言う気遣いのようなものも感じられて、スコールは溜息を吐く。


「……少しだけだぞ」


病人、それも子供───と言うと彼は怒るに違いないが───が甘えたがるのは、恐らく普通の事だ。
自分がそうであったかはスコールに思い出す事は出来ないが、そうでなかったと言い切れる程の自信もないし、知識や意識としてはそう言うものなのだろうと思っている。
第一、今は特にやらなければならない事がある訳ではないし、病人が傍にいて欲しいと言うのなら、叶えるのは吝かな事ではなかった。

ルーネスの額に触れていた手が、するりと滑る。
淡い金色の髪に手櫛が通るのを感じて、くすぐったい、とルーネスは笑った。



不器用な手付きで撫でる手は、とても優しい。
その優しさに甘えて、ルーネスは、その手を一人占めする喜びを感じながら目を閉じた。





3月8日と言う事で、オニスコ。

子供は苦手と言いつつも、割と無条件に甘やかしてくれるスコール。
子供扱いは好きではないけど、自分にだけ甘いスコールが嬉しいルーネス。
そんなオニスコ。
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メールエラー等について

  • 2017/03/08 21:58
  • カテゴリー:お知らせ


・メールが迷惑メールとすら認識されず、サーバー上で此方、お相手ともに不到着となる
・上記の不到着となった際、エラーメールも返ってこない為、受信側に不到着となっている事が送信側に判らない
・メールアドレスの存在が認識されずに送れない

↑と言う報告を頂いております。
考えられる原因としましては、

・消滅はサーバー上のセキュリティによるもの
・メールアドレスの不認識は各プロパイダに依存されているメールアドレスの形容の制限(ドットが二つ並ぶものは禁止、大文字禁止、記号類の制限など)に因る

以上が理由のものと思われます。
どちらも当方個人の力では対策は難しいものとなっております。
メールアドレスの形式については、過去には登録が出来たアドレス形式が、現在は登録できないもの=現在は認識できないものとして、不認識になる場合があるようです。
また、これらに該当しない、制限に当たらないメールアドレスも認識されず、エラーメールが返ってくる場合もあるようです。此方については原因の特定も出来ておりません…

一時策として、 kryuto.ff*gmail.com と kryuto*hotmail.co.jp の二つを通販連絡に際するメールアドレスとし、他にもう一つ緊急用のメールアドレスを用意する事とします。
先月より主な運用としているgmailのアドレスにメールが送れなかった場合、または此方から他方へのメールが送信できなかった場合、他のアドレスから送らせて頂く場合があります。
この為、迷惑メール防止サービスをご利用の方は、上記二つのアドレスが受信できるよう、設定をお願いします。
フリーメールではなく、プロパイダ契約のメールアドレスを作る事が最も堅実な道ではあるのですが、費用他諸々の課題(私的な課題です、申し訳ありませんがご了承下さい)から、今すぐに適用させる事は難しい為、複数アドレスによる対応とさせて下さい。
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通販の発送を完了しました

  • 2017/03/08 21:56
  • カテゴリー:お知らせ
2017年2月~現在までに頂きました通販の注文の発送を完了いたしました。
また、12月11日にご注文して頂いた、注文番号DOS01713の方への発送を完了いたしました。

発送毎にご注文の方へ発送完了のメールを行いましたが、携帯電話からメールを送られる方は、迷惑メール防止を設定されていると、此方からの返信メールが拒否されてしまう可能性があります。
携帯電話からメールを送られる方は、迷惑メール防止を設定されていると、此方からの返信メールが拒否されている可能性があります。


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