[クラレオ]プリーズ・リピート・フォー・ミー
- 2013/08/11 22:02
- カテゴリー:FF
クラレオでクラウド誕生日祝い。
昨夜の情交の名残だろう、腰や下腹部の違和感を覚えつつ、レオンは目を覚ました。
否応なく何度となく味わったこの感覚は、やはり慣れるものではない────と言うよりも、慣れたくない、男のプライドとして。
しかし、プライド云々と拘った所で、現在のこの関係を解消しようと言う気もないのだが。
レオンにそんな複雑な心境を抱かせる元凶とも言える男は、隣ですやすやと安らかに眠っていた。
その暢気な表情がどうにも癪に障って、レオンは男────クラウドの高い鼻を摘まんでやった。
呼吸が阻害された違和感を感じ取ったか、クラウドは常のレオンとよく似た皺を眉間に寄せて、鼻の代わりに閉じていた口をぱかりと開けた。
かーかーと寝息を立てる男をしばし見つめた後、レオンは開いていた手でクラウドの口を閉じてやる。
しん、としばしの間、静寂がその場を支配していた。
かと思うと、クラウドは目を閉じたまま、じたじたと手足を暴れさせ始めたのだが、レオンは彼を解放しようとはしなかった。
いつまでこのままでいられるかな、と十何年振りかの子供のような悪戯心をわくわくと働かせていると、
「─────~~~~~っっ!!!」
カッ!と碧眼を見開き、声にならない(出来ない)声をあげたクラウドの顔は、破裂しそうな程に真っ赤に染まっている。
いつも何処かぼんやりとマイペースを崩さない碧が、これでもかと言わんばかりに必死になっているのが見えて、レオンはくつくつと笑った。
じたばたともがき続けたクラウドは、このままでは本当に自分の命が危ういと思ったか、本気の力で暴れ始め、レオンをようやく振り払う。
「ぶはっ!!」
「くく……っ」
「レオン!」
楽しげに笑うレオンに、クラウドが眉尻をつり上げて名を呼ぶ。
殺す気か!?と怒りの形相で睨むクラウドに、レオンはこほん、と咳払いを一つして、
「おはよう、クラウド」
「おはよう。じゃない。あんた、俺に何の恨みがあるんだ」
「自分の胸に手を当てて考えるんだな」
肩を掴んで詰め寄ってくるクラウドをやんわりと退かせて、レオンはベッドを抜け出した。
裸身の体に、じっとりと湿気が染み込んでくるのを感じながら、床に落ちていたリモコンを拾って空調のスイッチを入れる。
シェルフからインナーとズボンを出して着ると、レオンは寝室を出た。
置いてけぼりにされたクラウドが、ちょっと待て、と言いながらどたばたとベッドを降りる音がする。
構わずにレオンはキッチンへ立つと、冷蔵庫から卵とパンを取り出して、パンをトースターへ、卵をフライパンへと落とす。
ジュウジュウと白身に火が通って、色が変化していく様子を眺めなていると、クラウドが寝室から出てきた。
クラウドは上半身は裸で、ズボンだけを身に付けており、腰のベルトもきちんと通すのが面倒だったのか、中途半端に腰回りにまとわりついているだけだ。
だらしのない、と思うレオンだが、そんな姿も最早見慣れた。
がりがりと金色の頭を物臭げに掻きながら、クラウドはレオンへと近付くと、卵の焼き加減お確認するレオンの背中にぴったりと密着した。
「邪魔だ、クラウド」
「…今日はやけに扱いが悪くないか」
「別に。いつも通りだと思うが」
不満を訴えようとするクラウドだったが、レオンはさっさと受け流した。
正直レオンには、子供のように不満げな顔をする男の機嫌の上下よりも、卵とトーストの焼き加減の方が気になる。
背中にくっついている所為で邪魔になる男を肘で押し退けて、レオンは焼き上がった目玉焼きを皿へと移して、クラウドに運べと命じる。
クラウドは素直にそれを聞いて、二人分の目玉焼きをテレビの前のローテーブルへと運んだ。
トースターがチン、と音を立てて、レオンは良い焼き目のついたパンを取ると、トレイに乗せた。
インスタントのブラックコーヒーを二つ並べてトレイに乗せ、ミルクとシロップを一人分だけ用意して、クラウドが待つテーブルへと運ぶ。
「ほら、何ボーッとしてる。冷めない内に食べろ」
「………ん」
レオンに促され、のろのろと食事を始めるクラウド。
レオンもその隣に座って、トーストをかじった。
はあ、と隣から露骨な溜め息が聞こえた。
いつもはレオンの作った朝食をがっつくように食べ始めるのに、妙だな、とレオンは胸中で首を傾げる。
ひょっとして、先のレオンの悪戯をまだ怒っているのだろうか、と思ったが、横目に伺う限り、彼の表情は怒っているとは言い難い。
どちらかと言えば、───彼にしては珍しく───消沈していると言う風に見えた。
確かに、ぎりぎりまでクラウドの必死な姿を楽しんでいたレオンであるが、あの悪戯が此処まで尾を引くものだろうか。
仮にそうだとしても、この男は悪戯の仕返しとばかりに、露骨なセクハラ攻撃をしてくるのが関の山だと思っていたのだが、今日は一体何の心境の変化なのか。
隣の男が妙に静かであることが、どうにも気持ちが悪い。
べたべたとくっつかれても面倒だが、それが日常であった事も確かで、レオンはどうにも落ち着かない気分になっていた。
(………ん?)
ふ、と。
なんとなく視界に入ったカレンダーを見て、レオンはしばし停止した。
それから、ああ、成る程、と。
やれやれ、と今度はレオンが溜息を漏らす。
かじったパンを飲み込んで、レオンは一口、コーヒーを飲んだ後、
「クラウド」
「……ん」
呼べばいつも、懐いた犬のように嬉しそうに振り返るのに、今日は気もそぞろな返事だけ。
ある意味判り易いな、と思いつつ、レオンは金糸の隙間から覗く丸い耳を引っ張った。
「あたたたたた」
「呼ばれたらちゃんとこっちを向け」
「いたたた判った、判った。なんだ、一体」
今朝からの些細な(少なくとも、レオンにしてみれば可愛いものである)無体が尾を引いているのだろう、クラウドは面倒臭そうに振り返る。
その唇に、レオンは己のそれを押し当てた。
ほんの一瞬、掠めるように。
「…………………………お?」
ぱちり、と碧が瞬きを一つ。
そうすると、元々の童顔さと相まってか、レオンには妙にこの男が可愛らしく見える。
零れかけた笑みを殺して、レオンは自分の食卓に意識を戻した。
ナイフとフォークで卵の黄身を割ると、半熟の卵からとろりとした黄身が溢れ出した。
何事もなかったかのように朝食を再開させるレオンの隣で、クラウドがふるふると肩を震わせる。
「………おい、レオン」
「早く食え。片付かない」
呼ぶ声に平然とした声で返せば、がしっ、とクラウドの手がレオンの肩を掴んだ。
きらきらと、これでもかと言わんばかりに輝かしい目を近づけるクラウドに、レオンは眉根を寄せる。
「レオン、さっきの」
「………早く食え」
「もう一回」
「断る」
「良いじゃないか。今日ぐらい、俺の頼み聞いてくれても」
「もう聞いてやっただろう」
レオンの言葉に、クラウドはきょとんとした表情で首を傾げる。
そんなクラウドを見て、レオンは溜め息を一つ吐いて、
「……たまには俺からキスしろって、昨日の夜、言っただろう」
そう言って碧眼を真っ直ぐに見返す蒼灰色は、静かな光が湛えている。
けれど、その傍らで白い筈の頬が微かに紅潮しているのを見て、クラウドは信じられないものを見るように瞬きを繰り返す。
かと思うと、ガバッ!とクラウドは勢い良くレオンに抱きついてきた。
思わぬ───今までの経験を思えば、十分に予測の範疇であったが───男の行動に目を丸くしている間に、レオンは床に倒れる事となる。
運良くクッションがあったお陰で痛い思いはしないで済んだが、変わりに頭を強かにぶつけて、一瞬意識が遠退きかけた。
痛む頭を抱えつつ起き上がろうとすると、腹の上に乗ったものが邪魔になって、中途半端に頭だけを起こした形で止まる。
「……おい」
「ん」
「邪魔だ」
「良いじゃないか。俺の誕生日だし」
クラウドの言葉に、レオンは溜息を漏らす。
「プレゼントなら、もうやっただろう。十分だろ」
「もっと欲しい」
明け透けに欲求をぶつけられて、レオンはやっぱり調子に乗った、と思う。
こうなると後が面倒なのが目に見えているから、日頃から甘やかすまいお思っていたのだが、ああも判り易く落ち込んだ態度を取られてしまうと、どうにも弱い。
腹の上に乗っている男は、レオンが自分の願いを叶えてくれるまで、離れようとはしないだろう。
全く以て面倒な、と思いつつ、レオンの眦は心なしか柔らかい。
今更ながら、随分と絆されたな、と思った。
「欲張りたいなら、早く飯を食え」
「食ったらもっとくれるのか。プレゼント」
「……そうだな。考えておいてやる」
それだけ言ってやると、腹の上の重みが消えた。
決して多い量の朝食ではないのに、急ぐようにがつがつと食べ始める男に、レオンはこっそりと笑う。
一心不乱にパンをかじる男の頬に、掠めるように唇を当てる。
ぽろ、とクラウドの手からパンが落ちたのを見ない振りをして、レオンは自分のパンをかじる。
嬉しそうに飛び付いてきた男を、片手で制して、レオンは食後のコーヒーに口をつけた。
誕生日なので、たまにはレオンさんの方から。
昨夜の情交の名残だろう、腰や下腹部の違和感を覚えつつ、レオンは目を覚ました。
否応なく何度となく味わったこの感覚は、やはり慣れるものではない────と言うよりも、慣れたくない、男のプライドとして。
しかし、プライド云々と拘った所で、現在のこの関係を解消しようと言う気もないのだが。
レオンにそんな複雑な心境を抱かせる元凶とも言える男は、隣ですやすやと安らかに眠っていた。
その暢気な表情がどうにも癪に障って、レオンは男────クラウドの高い鼻を摘まんでやった。
呼吸が阻害された違和感を感じ取ったか、クラウドは常のレオンとよく似た皺を眉間に寄せて、鼻の代わりに閉じていた口をぱかりと開けた。
かーかーと寝息を立てる男をしばし見つめた後、レオンは開いていた手でクラウドの口を閉じてやる。
しん、としばしの間、静寂がその場を支配していた。
かと思うと、クラウドは目を閉じたまま、じたじたと手足を暴れさせ始めたのだが、レオンは彼を解放しようとはしなかった。
いつまでこのままでいられるかな、と十何年振りかの子供のような悪戯心をわくわくと働かせていると、
「─────~~~~~っっ!!!」
カッ!と碧眼を見開き、声にならない(出来ない)声をあげたクラウドの顔は、破裂しそうな程に真っ赤に染まっている。
いつも何処かぼんやりとマイペースを崩さない碧が、これでもかと言わんばかりに必死になっているのが見えて、レオンはくつくつと笑った。
じたばたともがき続けたクラウドは、このままでは本当に自分の命が危ういと思ったか、本気の力で暴れ始め、レオンをようやく振り払う。
「ぶはっ!!」
「くく……っ」
「レオン!」
楽しげに笑うレオンに、クラウドが眉尻をつり上げて名を呼ぶ。
殺す気か!?と怒りの形相で睨むクラウドに、レオンはこほん、と咳払いを一つして、
「おはよう、クラウド」
「おはよう。じゃない。あんた、俺に何の恨みがあるんだ」
「自分の胸に手を当てて考えるんだな」
肩を掴んで詰め寄ってくるクラウドをやんわりと退かせて、レオンはベッドを抜け出した。
裸身の体に、じっとりと湿気が染み込んでくるのを感じながら、床に落ちていたリモコンを拾って空調のスイッチを入れる。
シェルフからインナーとズボンを出して着ると、レオンは寝室を出た。
置いてけぼりにされたクラウドが、ちょっと待て、と言いながらどたばたとベッドを降りる音がする。
構わずにレオンはキッチンへ立つと、冷蔵庫から卵とパンを取り出して、パンをトースターへ、卵をフライパンへと落とす。
ジュウジュウと白身に火が通って、色が変化していく様子を眺めなていると、クラウドが寝室から出てきた。
クラウドは上半身は裸で、ズボンだけを身に付けており、腰のベルトもきちんと通すのが面倒だったのか、中途半端に腰回りにまとわりついているだけだ。
だらしのない、と思うレオンだが、そんな姿も最早見慣れた。
がりがりと金色の頭を物臭げに掻きながら、クラウドはレオンへと近付くと、卵の焼き加減お確認するレオンの背中にぴったりと密着した。
「邪魔だ、クラウド」
「…今日はやけに扱いが悪くないか」
「別に。いつも通りだと思うが」
不満を訴えようとするクラウドだったが、レオンはさっさと受け流した。
正直レオンには、子供のように不満げな顔をする男の機嫌の上下よりも、卵とトーストの焼き加減の方が気になる。
背中にくっついている所為で邪魔になる男を肘で押し退けて、レオンは焼き上がった目玉焼きを皿へと移して、クラウドに運べと命じる。
クラウドは素直にそれを聞いて、二人分の目玉焼きをテレビの前のローテーブルへと運んだ。
トースターがチン、と音を立てて、レオンは良い焼き目のついたパンを取ると、トレイに乗せた。
インスタントのブラックコーヒーを二つ並べてトレイに乗せ、ミルクとシロップを一人分だけ用意して、クラウドが待つテーブルへと運ぶ。
「ほら、何ボーッとしてる。冷めない内に食べろ」
「………ん」
レオンに促され、のろのろと食事を始めるクラウド。
レオンもその隣に座って、トーストをかじった。
はあ、と隣から露骨な溜め息が聞こえた。
いつもはレオンの作った朝食をがっつくように食べ始めるのに、妙だな、とレオンは胸中で首を傾げる。
ひょっとして、先のレオンの悪戯をまだ怒っているのだろうか、と思ったが、横目に伺う限り、彼の表情は怒っているとは言い難い。
どちらかと言えば、───彼にしては珍しく───消沈していると言う風に見えた。
確かに、ぎりぎりまでクラウドの必死な姿を楽しんでいたレオンであるが、あの悪戯が此処まで尾を引くものだろうか。
仮にそうだとしても、この男は悪戯の仕返しとばかりに、露骨なセクハラ攻撃をしてくるのが関の山だと思っていたのだが、今日は一体何の心境の変化なのか。
隣の男が妙に静かであることが、どうにも気持ちが悪い。
べたべたとくっつかれても面倒だが、それが日常であった事も確かで、レオンはどうにも落ち着かない気分になっていた。
(………ん?)
ふ、と。
なんとなく視界に入ったカレンダーを見て、レオンはしばし停止した。
それから、ああ、成る程、と。
やれやれ、と今度はレオンが溜息を漏らす。
かじったパンを飲み込んで、レオンは一口、コーヒーを飲んだ後、
「クラウド」
「……ん」
呼べばいつも、懐いた犬のように嬉しそうに振り返るのに、今日は気もそぞろな返事だけ。
ある意味判り易いな、と思いつつ、レオンは金糸の隙間から覗く丸い耳を引っ張った。
「あたたたたた」
「呼ばれたらちゃんとこっちを向け」
「いたたた判った、判った。なんだ、一体」
今朝からの些細な(少なくとも、レオンにしてみれば可愛いものである)無体が尾を引いているのだろう、クラウドは面倒臭そうに振り返る。
その唇に、レオンは己のそれを押し当てた。
ほんの一瞬、掠めるように。
「…………………………お?」
ぱちり、と碧が瞬きを一つ。
そうすると、元々の童顔さと相まってか、レオンには妙にこの男が可愛らしく見える。
零れかけた笑みを殺して、レオンは自分の食卓に意識を戻した。
ナイフとフォークで卵の黄身を割ると、半熟の卵からとろりとした黄身が溢れ出した。
何事もなかったかのように朝食を再開させるレオンの隣で、クラウドがふるふると肩を震わせる。
「………おい、レオン」
「早く食え。片付かない」
呼ぶ声に平然とした声で返せば、がしっ、とクラウドの手がレオンの肩を掴んだ。
きらきらと、これでもかと言わんばかりに輝かしい目を近づけるクラウドに、レオンは眉根を寄せる。
「レオン、さっきの」
「………早く食え」
「もう一回」
「断る」
「良いじゃないか。今日ぐらい、俺の頼み聞いてくれても」
「もう聞いてやっただろう」
レオンの言葉に、クラウドはきょとんとした表情で首を傾げる。
そんなクラウドを見て、レオンは溜め息を一つ吐いて、
「……たまには俺からキスしろって、昨日の夜、言っただろう」
そう言って碧眼を真っ直ぐに見返す蒼灰色は、静かな光が湛えている。
けれど、その傍らで白い筈の頬が微かに紅潮しているのを見て、クラウドは信じられないものを見るように瞬きを繰り返す。
かと思うと、ガバッ!とクラウドは勢い良くレオンに抱きついてきた。
思わぬ───今までの経験を思えば、十分に予測の範疇であったが───男の行動に目を丸くしている間に、レオンは床に倒れる事となる。
運良くクッションがあったお陰で痛い思いはしないで済んだが、変わりに頭を強かにぶつけて、一瞬意識が遠退きかけた。
痛む頭を抱えつつ起き上がろうとすると、腹の上に乗ったものが邪魔になって、中途半端に頭だけを起こした形で止まる。
「……おい」
「ん」
「邪魔だ」
「良いじゃないか。俺の誕生日だし」
クラウドの言葉に、レオンは溜息を漏らす。
「プレゼントなら、もうやっただろう。十分だろ」
「もっと欲しい」
明け透けに欲求をぶつけられて、レオンはやっぱり調子に乗った、と思う。
こうなると後が面倒なのが目に見えているから、日頃から甘やかすまいお思っていたのだが、ああも判り易く落ち込んだ態度を取られてしまうと、どうにも弱い。
腹の上に乗っている男は、レオンが自分の願いを叶えてくれるまで、離れようとはしないだろう。
全く以て面倒な、と思いつつ、レオンの眦は心なしか柔らかい。
今更ながら、随分と絆されたな、と思った。
「欲張りたいなら、早く飯を食え」
「食ったらもっとくれるのか。プレゼント」
「……そうだな。考えておいてやる」
それだけ言ってやると、腹の上の重みが消えた。
決して多い量の朝食ではないのに、急ぐようにがつがつと食べ始める男に、レオンはこっそりと笑う。
一心不乱にパンをかじる男の頬に、掠めるように唇を当てる。
ぽろ、とクラウドの手からパンが落ちたのを見ない振りをして、レオンは自分のパンをかじる。
嬉しそうに飛び付いてきた男を、片手で制して、レオンは食後のコーヒーに口をつけた。
誕生日なので、たまにはレオンさんの方から。