こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
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The Diving Bell and the Butterfly

2009.01.26 Monday | 映画作品 > ドラマ

diving_bell(2007年)
脳梗塞で倒れ身体のほとんどが麻痺、自分の意思で動かせるのは左瞼のみになってしまった、世界的ファッション誌『ELLE』の編集長ジャン=ドミニック・ボービー。リハビリを続け、時間と手間のかかる伝達方法を用いて根気強く、20万回以上の瞬きで彼が綴った自伝。
いやー感動した。わざとらしい感動物語やお涙ちょうだいモノとは違う、むしろそういう類からは外れた淡々としたドライさがいい。
詩的に響くフランス語でときに真面目に、ときに茶目っ気たっぷりに、ときに声を荒げて語られるモノローグ。左瞼しか動かすことができなくとも、ジャンの心の声はとても表情豊か。どんなときでも女のことを考えるのは忘れない、フランス男らしい(?)その筋金入りのスケベ根じょ……いや、ロマンス気質には本当に感服するw
イマジネーション(想像力)とメモリー(記憶)だけはいつでも自由。
その言葉通り、幻想的だったりビビッドだったりと様々に、制限を受けず描かれるジャンの空想世界や過去の思い出など、映像も美しく素晴らしかった。

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -