こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
ネタバレも普通にあったりするのでご注意。
コメント・トラバは閉じてますので、管理人へのツッコミやご連絡などは
プロフィール欄のメールフォームからお願いします。
<< Angels & Demons | TOP | Wristcutters: A Love Story >>

Changeling

2010.01.19 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Changeling(2008年)
クリント・イーストウッド監督、実話に基づいた作品。
行方不明になった息子が見つかったと聞き、駆けつけてみればそれはなんと赤の他人。「これは自分の息子ではない」と訴えるも警察には聞き入れられず、しまいには狂人扱いで精神病院へ入れられてしまう……そんなことがまかり通っていいのかと思うけど、これが事実に基づいているというのが信じられん。
どれだけ強靭な精神の持ち主であろうと、そんな仕打ちを受け長年の訴えとむなしい戦いに疲れ果てれば、どこかで折れてしまってもおかしくはない。それでも息子の生存と帰還を信じて、決して望みを捨てることはなかった、シングル・マザーのクリスティン。ありきたりな言い方だけど、母の愛はすげぇなあ(´д⊂)
腐りきった警察と、そんな警察と癒着してるっぽい精神病院(特に院長)が、めちゃめちゃ悪モンでとにかくムカつく。いくら正しいことを訴えてはいても、この時代の女性の社会的地位も考えれば、クリスティンに到底勝ち目はないようにも見えてハラハラ。
しかし一方で、正義を重んじる刑事やメディアも巧みに使う牧師(ジョン・マルコビッチ)や切れ者弁護士など、クリスティンを脇から支える実に頼もしい存在のおかげで、事件は決して風化することなく注目され、そして驚きの真実も明るみに。
ラストは残念ながら「ウォルターも無事に戻ってめでたしめでたし」なハッピーエンドにはならないけれど、望みと決意を新たにしたクリスティンの強さに希望を抱かされる、いい終わり方だった。
それにしてもこの時代にDNA鑑定技術さえあれば……!

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -