こんなん観ました

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The Wolfman

2010.02.12 Friday | 映画作品 > ホラー

The Wolfman(2010年)
弟の行方不明の報せを受け、長らく遠ざかっていた故郷の屋敷へ急遽舞い戻ったローレンス。
惨殺死体で見つかった弟の死の真相を探るべく手がかりを探索中、彼は狼にも似た得体の知れない怪物に襲われ深手を負ってしまう。
一命は取り留めたものの、その後ローレンスの体には徐々に奇妙で恐ろしい変化が表れ始め……

古典的な狼男映画の味は大切にしつつ、ゴア系ホラーやスリラー、アクションの要素もたっぷり盛り込んだ作品。残酷描写はけっこう容赦ない。狼男の爪と牙の前に人間は成すすべもなく、腕やら首やら内臓やらまーいろんなもんが飛ぶ飛ぶw
夜の闇と濃い霧が印象的な、色彩を欠いたダークな画面と雰囲気も渋くて好み。
そして見所はなんといっても、狼男への変身シーン!
手足や顔や体すべての骨格からゴリゴリ変形していく過程がかなり細かく生々しく描写されていて、しかも自然で説得力がある。
リメイク元ネタに忠実で鼻面は短め、筋肉が盛り上がって体躯は相当マッチョ、体毛は意外と短めなので、角度と姿勢によっちゃ狼男よりもむしろゴリラ男っぽく見えるときがあったw
ベニチオ・デル・トロ、もともとの顔つきもあるんだけど、失礼ながら「もういっそ特殊メイクいらないんじゃね?」というくらい役にハマリまくり!
外見だけでなく内面も、人間のときの品格と繊細さ、狼男のときの野性味と凶暴さ、対極の個性のギャップにメリハリがあっていい。
そして父親役、アンソニー・ホプキンスの貫禄はもうさすが。
ヒロインのエミリー・ブラントも、品があって凛とした強さがあって綺麗だったー(*´Д`)
ローレンスを追う警部役のヒューゴ・ウィーヴィングはやや影が薄めw

欠点を挙げるとすれば、キャラ描写が物足りなくて感情移入しにくいところ。
主人公、あるいはヒロインの苦しみや困惑や葛藤、それからキャラ同士の個々の関係など、もっと掘り下げてじっくり描かれていてもよかった。
それで映画の尺が長くなったとしても、このクオリティなら全然問題なくいけると思うし。

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -