こんなん観ました

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Grindhouse : Planet Terror

2007.10.26 Friday | 映画作品 > ホラー

Planet_terror
(2007年)
クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの二本立て『Grindhouse』から。
テキサスの田舎町。秘密の取引をしていた米軍基地からもれたガスで、感染した人々が次々に凶暴ゾンビ化する。パニックと阿鼻叫喚の中、ゴーゴーダンサーのチェリー、二週間前に別れた恋人のレイ、女医のダコタ、BBQ店主のJTと保安官のヘイグ兄弟、感染を免れ集まった人々が一致団結して立ち向かう。
DVDで鑑賞。

ロドリゲスが敬愛してやまないゾンビ映画に独自のアイデアを満載した、近未来ホラー・アクション。
使い古しのフィルムについた傷や飛び、リールの喪失をあえて再現、現代的なアクション描写とのコントラストが面白い効果を生んでいる。


↑公式サイトの解説にこうある通り、監督の趣味に思いっきり走りまくったんだなぁ……というのが観ていてよくわかる作品。
観客を喜ばせるよりもまず自分が楽しみたいから作ってます! というのが伝わってくる映画は、観ている側もわくわくするからおもしろい。

ネタ元の基本はおさえつつも自分の味をきっちりきかせてあるので、キャラもストーリーも「期待は裏切らず、されど予想の斜め上をかっ飛んで行く」という感じ。
パニック・ホラー好きにはたまらないネタや描写も随所に盛り込んであるし、細かいところに突っ込まずこういうのはノリで観ろ! 的な笑いや勢いがものすごくツボだった。
感染者の崩れ落ちる皮膚や肉、襲われる人々の飛び散る血や手足や臓物、腐り落ちていく兵士(タランティーノ)の***……などなど、グロ描写もこれでもかとケチらず大サービスで最高!
残酷なのに大爆笑的な、一歩間違えたら悪趣味なだけになっちゃいそうにスレスレなネタが山盛りなのもいい。

チェリー役のローズ・マッゴーワンも激しく魅力的。
途中から片脚を失う設定なのは最初からバラされているネタだけど、そこから機関銃装着に至るまでの過程、そしてラストのアクションと、「ありえねえ!」「そこまでやっちゃうか!w」の連続、デンジャラスな武器と化した片脚を見事に操る姿が観ていて爽快。
そして恋人のレイ役を務めているのは、HBOのオリジナルドラマシリーズ『6 Feet Under』のリコ役でおなじみだったフレディ・ロドリゲス。
どちらかというと童顔で愛嬌があってキュートな印象の彼が、ちょい渋めで影があってアクションもばりばりこなす姿を見るのはすごく新鮮。こんな顔もあるのだなぁ……と思わず惚れそうになったw

独特のアクの強さがクセになる、まさにJTのBBQソースのように一度食べたらやみつきになりそうな味の映画。
タランティーノの『Death Proof』もぜひ観なくてはー。



マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -