こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
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I Am Legend

2007.12.17 Monday | 映画作品 > SF/ファンタジー

Legend
(2007年)
2012年、ニューヨーク。
3年前に起きた地球規模の災厄で、今では人類のほとんどが滅亡してしまっていた。そんな中、ただ一人生き残った有能な科学者ロバート・ネヴィルは、唯一の相棒であるシェパード犬のサムと共に、荒れ果てた無人の街で生き延びている。
自分以外の生存者がどこかにいることを信じ無線で呼びかけ、日没後には町を徘徊する『敵』から身をひそめ、そして自分にはきっとこの世界を治すことができるはずだと、希望を捨てずに研究を続けながら――
劇場で鑑賞。

医学の飛躍的進歩により、人類にとってもはやガンは脅威ではなくなった……という喜ばしいニュースで始まる冒頭から一転。その三年後である『現在』は、襲い掛かった災厄の前になすすべもなく、人類のほぼすべてが絶滅しているという恐ろしい世界。

とはいえ厳密には人類が全て死に絶えているというわけではなく、人々のほとんどが怪物に変貌を遂げてしまうか、その餌食になるかのどちらかの末路を辿ってしまった、という状況。
この『ダークシーカー』、尖った歯や血の気のない肌、血を求めて人を襲うところや日光(紫外線)のもとでは行動できないところなどは限りなくヴァンパイアに近いんだけど、直接咬んで仲間を増やすほかに空気感染もするのが厄介。

それにたまたま『感染』しない体質であったためにネヴィルは生き残ったわけだけど、大事な妻も娘もとうに失くし(これは感染ではなく事故で)、自分以外の人間もいない場所で、究極の孤独と恐怖を味わいながらサバイバル生活をするというのはかなり過酷。
普通なら気が狂うか、耐え切れず自ら命を絶つかしてもおかしくない。
これが自分だったら……と想像するとかなりイヤな状況なのは間違いないw
そんな中で正気を保ちつつ、街中での狩りやゴルフ、日課の無線放送にレンタルDVD屋通い、マネキン相手の会話と、逆境すらときに楽しんでしまうタフさで生き抜こうとするネヴィルに、ウィル・スミスが絶妙なハマリ役っぷり。
(ちなみにネヴィルの娘役は、実際に彼の娘さんが演じているそう)

決して希望を捨てず世界をもとに戻そうと頑張る、そんなネヴィルの姿がとても健気なだけに、途中の展開は「そう来るだろうな」と予想はついててもかなり欝に……orz
そこで初めて自暴自棄になって、もう命すら捨てかねない勢いで暴走するネヴィルがすごく痛々しい。でも気持ちすごくわかる(´д⊂)
子供はともかく動物は本気で反則なんだってば!!!ヽ(`Д´)ノ

怪物との戦いなどアクションシーンも緊張感と迫力があってよかったけど、ドラマ部分の重みもきちんと作られていて、単なるサバイバル・ホラー作品なだけではないおもしろさがあった。
ネヴィルの命を懸けて託した『希望』が次に繋がるラストもとてもいい。



マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -