DVDで鑑賞。
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…………
話はそこそこ面白いし決して悪くはない……んだけど、なんだろう、「何かが違うんだよなぁ」と首を捻ってしまいたくなるような後味が残る。
“あの”ドクター・レクターの誕生話ということで過剰に期待しすぎてしまったのかもしれないが、だからこそ、がっかりした感があるのは正直否めない。
恐怖のレクターも小さい頃は普通に純粋であどけない少年で、両親にも愛された普通に人の子だったんだなというのは、当たり前なんだけど妙に新鮮だったw
妹のことがきっかけでおかしくなっていったような印象を受けるが、実際は「もともと(生まれつき)異常傾向がある」設定らしい。が、映画だけだとそこまでは読み取れない。
それにしてもレディ・ムラサキが謎すぎた。
なんでムラサキ? 紫の上とか紫式部とか、そのへんからインスパイアしてんの?
鎧兜に刀、よくわからん面みたいなものが飾ってある気味の悪い部屋、嘘くさい巻物、それに剣道だの、なんだか「それっぽいものを詰め込んでオリエンタル風味を出してみました」みたいな感じで重みがない。ハリウッド映画によくある「なんちゃってニッポン」のチープ感を、ここでも見るとは思わなくて残念だった。
レクターの異常性の強調が弱いせいか、ストーリーが「妹思いのお兄ちゃんが奔走する復讐劇」みたいになってしまっているのも、チープさに拍車をかけていた気がする。
これはあくまでも“始まり”であり、青年レクターはここから『ドクター・レクター』になっていくのだと思えば、いろいろな不満点にも目をつぶれるのかもしれないけど……
それよりも兵士役の俳優陣、あれ『リトル・ニッキー』でアダム・サンドラーのお兄ちゃん役だった人だよな? とか、うわぁ『Rome』のヴォリーナスがいるじゃないかぁあとか、正直そういうどうでもいい部分ばっかり気になってたw
マイ評価:★★☆☆☆
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