こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
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The Day the Earth Stood Still

2009.11.29 Sunday | 映画作品 > SF/ファンタジー

the_day(2008年)
巨大なスフィアとともに地上に降り立った、宇宙からの使者。
その目的は『地球を救うこと』。何から地球を守るのかという問いに、彼は敵は人間であると告げるのであった……
リメイク基作品のほうは観てないんだけど、これだけに限っていえば、大々的に宣伝してた割にものすごくつまらなかった(;´Д`)
地球を破壊し、食い荒らしている人間こそが駆除されるべき害虫である、という設定そのものは悪くないんだけど(つか真実だw)、そのアイディアを生かしきれてなくて不完全燃焼のままに終わってる感じ。
ほとんど義務感で最後まで観たけど、ほんとつまらんかった。
いくら感情表現のない無表情な宇宙人という役柄とはいえ、マトリックスのネオをさらに大根にしたかのようなキアヌ・リーブスの演技も正直ひどい(ノ∀`)

マイ評価:★☆☆☆☆
author : 四葉 | - | -

The Wrestler

2009.11.28 Saturday | 映画作品 > ドラマ

The Wrestler(2008年)
レスラーとしてのキャリアの頂点はとうに過ぎ、肉体的にも限界を迎えつつあるランディ“ザ・ラム”。
ある日の試合後に心臓発作を起こし、一度は引退を決意するが……
主演のミッキー・ロークがとにかくすごい!!!
哀愁あふれるレスラーの役柄と、演じているミッキー・ローク自身の姿がなんとなくダブって見えて、それが更にリアルさを醸し出している。
疎遠だった娘との絆を取り戻そうとしたり、スーパーのデリの仕事に精を出したり、気になっていたストリッパーに真剣にアプローチをかけてみたり……
はじめはどれもうまくいくかに見えたのに、しかし結果的にはすべてがダメになってしまい、レスラー以外の人生を歩むことへの希望をことごとく打ち砕かれてしまう。どれも自身が招いた結果だと言えなくもないけれど、やっぱり同情するなあ。やり直しのチャンスに賭けたかった気持ちが痛いほどよくわかるだけに。
結局、「自分の生きる世界はリングの上しかない」と悟るランディ。
医者にも次はないと言われたボロボロの体で、それでも死を覚悟でリングに向かい、観客の声援を浴びながら最後の必殺技を繰り出す。
そんな“ザ・ラム”の姿に漢を見た!(´д⊂)

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Fantastic Mr. Fox

2009.11.28 Saturday | 映画作品 > コメディ

fantastic(2009年)
牧場や農家の人間vs野生動物たちの戦いを動物サイドから描いた、一風変わった手法のアニメーション映画。
狩猟本能と欲求をごまかせず、人間たち相手に盗みを働くことがどうしてもやめられないミスター・フォックス。こそこそと怪盗のようなまねをしているうち、自らのまいた種がトラブルに発展、やがて動物コミュニティ全体をも巻き込む大騒ぎに……
ストーリーはコミカルタッチながら、さらっとバイオレンスも描く。アニメーションとはいえ、無害で健全な子供向け作品ではないのは確か。ギャグも大爆笑というよりは思わずクスッと笑ってしまうものが多めで、大人が観たほうが楽しめる。
手作り風味あふれる人形は決して可愛いとはいえない外見。カクカクとモサいようでいて、そのくせ妙につるつる素早い動きがうすらキモく、しかしそこがまた妙にツボるw
キャラにぴったりの声優陣も秀逸、特に主人公ミスター・フォックスのジョージ・クルーニーと、その息子アッシュを務めたジェイソン・シュワルツマンが最高だった。

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Rogue

2009.11.27 Friday | 映画作品 > アクション/アドベンチャー

Rogue(2007年)
オーストラリアでクロコダイル見学ツアーに参加した一行が、道中巨大なクロコダイルに襲われボートを破壊される。ひとまず小さな陸地に避難するも、日が暮れるにつれ水位は上がり、脱出を試みるたびにツアーメンバーは一人また一人とクロコダイルの餌食に……
襲ってくるのがクロコダイルにしろ大蛇にしろサメにしろ、この手の映画ってだいたいどれも同じに見える。
この映画も特に目新しい部分はなく、展開もほぼお約束通り、次に誰が死ぬかまで読めてしまうw
でもクロックがザバーっと水から出てきて派手に食らいつく、つー定番スタイルよりは、ついさっきまで水際にいたやつが、ちょっと視線を離したその一瞬で音も立てずにいなくなってた、ってほうが襲われ方としては怖かった( ;゚Д゚)
ちなみにこの映画、『Terminator Salvation』や『Avatar』で主役を務めたサム・ワーシントンが出演。ここでの彼は「ちょっとガラは悪いけど根はいいやつ(主人公の元彼)」な設定の脇役、なのでもちろんその手のキャラ設定の例に洩れず、途中でバックリ食われて退場……w(合掌)

マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -

Son of Rambow

2009.11.19 Thursday | 映画作品 > コメディ

Rambow(2007年)
テレビや映画はおろか、学校の授業の教育用ビデオさえも観賞禁止、宗教的に厳しい家庭で育った少年ウィル。(ちなみにウィルの母親役は『Spaced』でデイジー役だった女優。ぜんぜんイメージ違うw)
ひょんなことから悪ガキのリー・カーターの家へ行き、そこで初めての映画――『ランボー』を観る。衝撃的な洗礼を受けて目覚めたウィルの映画熱は、もともと空想好きだったことも手伝って一気に加速。
リー・カーターと一緒に映画を作ることになり、そうこうするうち、正反対タイプの2人の間に友情が芽生えていくが……
一気に映画の世界にのめりこみ、演じることにもすっかり夢中になっていくウィルと、最初はひねくれてばかりだったのに、次第に無邪気な笑顔や繊細な素顔ものぞかせるようになっていくリー・カーター、どちらの少年も本当に可愛い(*´Д`)
『Rambow』の綴りがおかしいのも愛嬌w
フランスからの交換留学生に映画プロジェクトをかき回されそうになったり、仲違いがこじれて絶交してしまいそうになったり、大怪我に繋がる事故を起こしてしまったり……ハッピーエンドに至るまでいろいろを経て、最後は2人ともほんのちょっぴり成長。
男の子らしい友情物語ながら、クサくならずピュアで少し切なくて可愛らしくて、観終わった後に思わずにっこりしてしまう。
「クールでかっこいい交換留学生」のフランス少年が、実は自分の学校ではいじめられっこ的ポジションだった、というのが意外なとこだったなぁ。

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Men Who Stare at Goats

2009.11.15 Sunday | 映画作品 > コメディ

goats(2009年)
EW誌のレビューで最低ランクの『F』評価がついていたこの作品。
でも所詮、映画の好みは人それぞれ。有名誌とはいえ、自分と趣味の違うレビューアーがつけた評価なんてほんとアテになんないもんだよなーと、実際に映画を観に行って改めて思った。
あー、レビュー鵜呑みにしてスルーしなくてよかった!(*´∀`)

いわくありげな男リンが、記者のボブに語る過去。
彼はサイキック訓練で米軍に超能力者部隊を作ろう! という冗談のような(でも実際あったらしい)試みのもと集められ、特殊訓練を受けた兵士の一人だった……
つうかこの人たちどっから見てもただのヒッピー、訓練内容もおかしい、ジェダイ・ウォリアー(ナイトじゃないのがポイントなんだろうかw)の道を真剣に志してるしで、設定としてはかなりムチャクチャw
タイトル通り、ヤギをじっと見つめて心臓を止めるという実験を本気でやってたりもして笑えたけど、実験台になるヤギたちは可哀相。
あと他の実験の犬猫もイカン!
無防備な子猫タンにひどいことしちゃらめぇぇえええええ(><)

おちゃらけた筋書きを真面目に演じる無駄に(?)豪華な俳優陣、ジョージ・クルーニー(リン)、ユアン・マクレガー(ボブ)、ケビン・スペイシー(ラリー)、ジェフ・ブリッジス(ビル)、それぞれのキャラもめっちゃいい味。特にヒッピー教官ビルの、マイペースにのほほんとしたズレっぷりがいちいち笑えてwww
ラリーがリンにかけた『○年殺し』的な技もかなり笑った。おでこの秘孔wwつうかリンもそんなもん、本気で効いてると思い込むなwww
ところで何度も繰り返されるジェダイネタに、オビ=ユアン演じるボブがどっかで「もうジェダイはたくさんだ!」とかキレるんじゃないかと勝手に予想してたけどそんなこともなく、むしろ「世界には今こそジェダイが必要なのだ」の〆台詞とともに大技披露しててびっくりしたw

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Funhouse

2009.11.15 Sunday | 映画作品 > ホラー

funhouse(1981年)
眠れない夜になんとなく流し観するのにピッタリなB級ホラー映画。
おっぱいサービスのシャワーシーン、盛りのついたティーンエイジャー、単純明快なストーリーにチープなエフェクトと、お約束もきっちりおさえてありますw
カーニバルに遊びに来たカップル2組が、こっそり忍び込んだアトラクション内でイチャこいてる間に、偶然階下の人殺しを目撃。見ていたことがバレ、殺人者である奇形の男とその父親に追いかけられる。慌てて逃げ出すも出口は見つからず、一人そしてまた一人と……
殺され方もさほど凝っていないし、俳優の演技も上手いわけじゃない、展開も読めるので、ホラーというには生ぬるい。でも観ていてそこそこ楽しめる。
逃げる主人公たちを追いかける奇形の男、そら凶暴ではあるけど得体の知れないモンスターというわけじゃない、むしろ境遇的には不憫なので、ただの悪い怪物として扱われちゃってるのが可哀相だった。
やつも女の子と気持ちいいことしたいだけだったんだってば……w

マイ評価:★☆☆☆☆
author : 四葉 | - | -

G.I. Joe: The Rise of Cobra

2009.11.14 Saturday | 映画作品 > アクション/アドベンチャー

G.I.Joe(2009年)
アクションをメインに楽しむものと割り切って観るぶんには、充分おもしろかった。キャラも設定もストーリーもわかりやすく作られてるので、難しいこと考える必要は一切ナシ。
ありがちな決め台詞やクサイ一言ジョーク的コメントなんかは、正直薄っぺらくなるだけなのでいらなかったけど、CGやアクションは迫力と見ごたえがあった。
G.I.ジョーたちが特殊スーツ姿で文字通り飛び跳ねまくる目まぐるしい追跡劇、忍者キャラ2人の戦闘、それにモービルや武器やガジェットの数々などもいちいち凝っていて、これはさすがおもちゃのHasbroの本領発揮といったところかw
主人公のデュークは割とどうでもいいつうか、影が薄い印象。敵として再会する昔の恋人とのあれこれも、なんか下手な昼メロ見せられてるみたいでイマイチ……
スネークアイズとストームシャドウの対決も、ほんとはもっと渋くねちっこくてもよかったのに、なんだか軽くてあっさりしてたのが残念。なんつうかストームシャドウが小物感漂ってて、あんま凄みがないんだよなー(´・ω・)
それと少年時代に忍者の修行をした兄弟弟子という過去の舞台が、(こういう映画ではお約束の)ものすごく“なんちゃって日本”だったのも興ざめポイント。
あの忍びの里はマジでないわー、あれ絶対『ビバリーヒルズ・ニンジャ』のハルが背後に見えてたって……www(ノ∀`)

ブレンダン・フレイザーが教官役でさりげなく出てきたのにはびっくりしたw
他にも元『OZ』のアデビシとか、スネークアイズの中の人でレイ・パークとか、そのへんは個人的に嬉しかった(*´∀`)

マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -

Lars and the Real Girl

2009.11.11 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

Lars(2007年)
気立てはいいが物静かで引っ込み思案、人付き合い(特に女性とのスキンシップ)が大の苦手な青年ラース。年頃なのに浮いた話のひとつもなかったそんな彼がある晩、兄夫婦のもとへ「彼女を紹介したい」と満面の笑みで現れ…………
そして連れてきたのはなんと 空 気 嫁wwwww
いや、シリコン嫁かこの場合? まぁとにかく、『ラブドール』と呼ばれるその類の人形。ビアンカと名前までつけて親しげに語りかけるラースに、兄夫婦はもちろん揃って( ゚д゚)゚д゚)ポカーン 
おおぉぉお弟がついに狂っちゃったよ!と、兄ちゃんパニくりながら涙目。
そらそうだろう、いきなりなんという展開www
現実ならここで、精神病院なり何なりに入れて終了というコースなんだろうけど。お人形相手の恋人ごっこでも、「ラースにとってはこれが現実」と、医者や兄夫婦のみならず、町ぐるみでそれに付き合っちゃうのがスゴイ。
ラブドールのビアンカを、皆が一人の普通の女性として(けっこう真剣に)扱う様子は滑稽だったりもするけれど、町の人たちのラースへの優しさ、ほっとかずに皆で何とかしてあげよう、という思いが温かくていい。不思議なことに人形のビアンカも、なんだかホンモノの人間っぽく見えてくる。
そうして周囲の人々の力を借りて見守られながら、ラースが自分にとって必要だったプロセスを乗り越えたラストでは、葬式シーンながらほのぼの・じんわりした。

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

The Kite Runner

2009.11.05 Thursday | 映画作品 > ドラマ

kite_runner(2007年)
70年代、アフガニスタン。
裕福な家の息子アミールと、その使用人の息子ハッサンは、主従関係にありながらも親友の間柄だった。
何でも上手で勇敢なハッサンに対して、常日頃から密かに劣等感を抱いていたアミール。そのハッサンが最大のピンチに見舞われたとき、自分は何もできずただ逃げ隠れることしかできなかった……
親友を見捨てた己への嫌悪や苛立ちをどうすることもできず、ハッサンにぶつけてしまうアミール。理不尽といえばあまりに理不尽なんだけど、そのどうしようもない気持ちは理解できる。ハッサンの屈託のない笑顔、自分に向けられる忠誠と友情を目の当たりにするたびに、アミールは己の最も嫌悪する部分を直視することになるのだから。
やがてハッサンと離れ離れになり、その後戦争を境に父とアメリカへ渡り成長したアミールは、ある日の電話がきっかけで過去と対峙することになる。弱かった自分、痛い思い出や後悔の詰まった過去と、長い歳月を経て再び向き合う。
過去を悔いても、ハッサンはもうこの世にはいない。
孤児となったハッサンの息子を救い出そうとする中で、アミールはいわば「過去のやり直し」を体験するのだけど、今度は逃げない、今度こそ正しいことをするのだとがむしゃらになる姿は、見ていて胸を打ち応援したくなった。
痛々しく切ないけれど、とてもいい映画。

マイ評価:★★★★★
author : 四葉 | - | -