こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
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Moon

2010.01.30 Saturday | 映画作品 > SF/ファンタジー

Moon(2009年)
新たなエネルギー開発プロジェクトのため、月面基地で働くサム。
3年だけの契約派遣と割り切ってはいるものの、現地の人間スタッフは自分一人きり、日々の話し相手はお世話ロボットのみという孤独な環境では、さすがに神経もまいり始めている。地球へ、妻子のもとへ帰りたいという思いを日増しに募らせ、ようやく見えてきた契約終了日を心待ちにするサムだったが……
幻覚を見たりと心身に不調をきたし、ビークル操縦中に衝突事故を起こし、目が覚めたらもう一人の自分が居た。おまけにロボットのガーティも、いつもより様子がおかしいように感じる。自分はどこかおかしくなったのか? いったい何が現実だ、自分に何が起きているのか? そんなスリラーものっぽい始まりと展開に、
「昏睡状態に陥ったサムの頭の中での出来事でしたとか、そういう夢オチか」とか
「まさかのスペース・ゴーストもの!?」とか、
「サムが自分を置いて地球に帰るのを恐れたガーティが、『あなたはここから永久に出さない』的にサイコ化したんじゃ」とか、いろいろ予想してみたんだけど……

結果的にそのどれもが外れたww自分推理ダメダメやんwww(ノ∀`)

そういう意味でも期待を裏切ってくれる展開だったし、緊張感の途切れないストーリーでとにかく飽きなかった。派手さを抑えたトーンも好み。
複数キャラを見事に演じ分けながら、ほぼ一人芝居状態で出ずっぱりのサム・ロックウェルの演技も素晴らしく、スリラー的だけど最後のほうはけっこう切ないし感動するしで、面白くてかなりいい映画だった。
それにしても、ガーティが怪しいって推理は絶対当たると思ってたんだけどなぁ。
声がケビン・スペイシーなだけに、そう思わせる何かがある!w

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Dagon

2010.01.29 Friday | 映画作品 > ホラー

Dagon(2001年)
Syfyチャンネルで深夜に放映してたのをキャッチ。
CMでぶちぶち切られまくりだったし普通のTVなのでヌードシーンなんかは明らかに修正入ってたけど、とりあえず最後まで観るには観たので記録には加えておくw
よくあるチープなホラーかと思って観始めたら、キャラの演技・台詞のクサさやSFXのお粗末さはさておき、ストーリーとしてはけっこうおもしろかったので意外。後でH.P.ラブクラフト原作と知って、話自体が悪くなかったのはだからかーと納得した。
ひなびた漁村、禍々しい神を崇めた宗教、バケモノ化している気味の悪い村民。
その中へ迷い込み追われ襲われ、必死に逃げ惑う非力な(ヘタレな)主人公……
夜や雨といった要素もあいまって、あっちこっちがなんだかゲームの『SIREN』シリーズを髣髴させる感じの内容で、そのへんは好みだった(*´∀`)
もっと金と手間をかけてしっかり作りこんでいたら、も少しみられるホラー映画になってたかもしれん。惜しい!

マイ評価:★★☆☆☆
author : 四葉 | - | -

The Hurt Locker

2010.01.24 Sunday | 映画作品 > ドラマ

The Hurt Locker(2008年)
舞台は2007年のイラク・バグダッド郊外、米軍の危険物処理班にスポットを当てた話。
『28 Weeks Later』のドイル役でも印象深かったジェレミー・レナー。兵士役がもともと似合うというのもあるのかもしれないけど、ここでもアメリカ兵士をものすごくリアルに演じている。
殉職した前任者のかわりに新しく配属されたジェイムズは、凄腕で度胸もあるが同時にかなり独断的でもあり、就任当初からチームメイトに不信と不安を抱かせる。
実戦への戸惑いを隠せないエルドリッジ、冷静に任務をこなしつつも傷つき疲れ果てた本音をぽろりとこぼすサンボーン。「こんな戦いからは一日も早く抜け出したい」という思いの伺える、いわばごく普通の彼らと反対に、ジェイムズは戦場にこそ生きる意味を見出すタイプ。ときに無茶ともいえる判断や身勝手さで、危険の中に自ら飛び込んでいく彼は刹那的というのか、死への恐怖が麻痺した一種のアドレナリン・ジャンキーのようでもある。現に、戦地を離れ自国での生活に戻ったときの彼は、平和な日常に安堵しつかの間の休息を楽しむどころか、どうしていいのかわからないという顔でぼんやりとしていた。爆弾を相手に格闘しているとき、いつ命を失うかという危険と緊張に対峙しているその瞬間こそ「生きている」と感じるとは、皮肉というか何というか……
しかしそうでもないと、こんな極限にストレスな任務なんて正気を保ったまま長期やっていけないのかもしれない。
絶え間のないテロ攻撃、少年や一般市民までもを使った人間爆弾。
常に緊張と命の危険に晒され、じりじりと追い詰められるように神経をすり減らしていく兵士たち。そのすべてが現実にも起きていることなのだという事実が、映画という媒体を通してもなお、観ているこちらの胸にもずっしりとのしかかってくる。
ジェイムズが探り当てた導線を慎重に引き上げた瞬間、まさに「芋づる式」という言葉ぴったりに、いくつも繋がった爆弾が地面から一斉にずるずる引っ張り出されてくる。
ここのシーンは観てて本当にぞわっとした、私ならその場でおしっこちびりながら
「無理!ぜってぇ無理!(((( ;゚Д゚)))」てマジ泣きでひたすらgkbrしとるだけだわ……

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Lovely Bones

2010.01.23 Saturday | 映画作品 > ドラマ

The Lovely bones(2009年)
連続殺人犯の手にかかり、14歳でその短い生涯を終えた少女スージーの、死後の物語。
この世とあの世のちょうど中間にあるのは、幻想的で不思議な世界。
現世にも戻れず天国にも踏み出せず、その境界世界をさまようことになるスージーの“心残り”は、自分を殺した相手への恨み、自分を見つけて欲しいという願い、ばらばらになりつつある家族を心配する気持ちや初恋の相手への想いなど、さまざまの感情が複雑に絡み合っている。「これさえ解決すれば成仏できる」という単純なものではなく、模索しながら漂う彼女自身も激しく戸惑い揺れ動く。
そのため、スージーのもどかしさや苛立ちや悲しみはよく理解できるものの、物語としてはスリラーとドラマとファンタジーどれも欲張りすぎてしまった感じで、やや焦点が定まらない印象になっているのが少し残念。
一応「犯人を暴く/スージーの遺体を発見する」というゴールがあるようでいて、でもそれを目的としてみると、妹や友人がかなり核心に近づいてドキドキハラハラはするものの、最後は決してカタルシス満載のすっきりエンドにはならない(まぁ犯人には「因果応報」とでも言うべき末路が待ってはいるけど)。
けれどようやく、スージーが彼女なりに未練に決着をつけ、生前愛したさまざまのものに別れを告げられるときを迎える。それこそがスージー(と残された人たち)にとって、切ないながらも優しいハッピーエンドなのだなぁと、ラストはしんみり感動できた。
それと、ショッピングモールのシーンで監督本人がモブにまぎれてカメラをいじっていたり、本屋でLotRをさりげなく忍び込ませていたりと、そんな遊び心にも注目。

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

The Soloist

2010.01.20 Wednesday | 映画作品 > ドラマ

The Soloist(2009年)
ロバート・ダウニー・Jr、ジェイミー・フォックス主演。
新聞社L.A.タイムズの記者スティーヴ・ロペスが、天才的な音楽の才能を持つホームレスのナサニエル・エアーズとの交流を書いた、もと連載コラムの実話を映画化した物語。
少年の頃から天才的な音楽の才能を持ち、チェロ奏者としてジュリアード音楽院に籍を置いていたこともあるナサニエル。チェロのみならず、バイオリンや打楽器などもこなす。そんな彼がなぜ路上生活者をやっているのか――実際に彼のことを書き綴ったロペス同様、観ているこちらもナサニエルという人物の正体や過去について興味をかきたてられる。
その外見も言動も謎めいているというか奇抜、一言でいうと「変人」。
実は統合失調症で(本人は認めようとしないが)、普段はおとなしいけれどひとつ対応を間違えると手がつけられなくなるところもあり、お互いのもともとの違いのみならず、ロペスはその点でもナサニエルの扱いに苦労する。そして、いい関係を築きかけていたと思えた2人の間に、すれ違いと衝突が……
ナサニエルの才能に感服し尊敬はしていても、“統合失調症のホームレス”という部分でどこか見下し、自分が彼を救ってやるなどと傲慢な勘違いをしていたのも事実なのではないか。ロペスがそのことに気づき、改めて対等な目線で握手を求めたときに、2人の本当の友情が始まったように感じた。
友情、とはいえ全編を通じて2人の距離感はちょうどよくドライで、変に馴れ合ったりべたべたしたりしていないのが良かった。

そしてRDJrかわいい超かわいいよ(*´Д`)
シャツだとか帽子だとか、格好もいちいちさりげなくおしゃれ!
一方ジェイミー・フォックスのほうはキテレツファッションづくしで、画面に出たとたん思わず噴いてしまったことも何度かw

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

Wristcutters: A Love Story

2010.01.19 Tuesday | 映画作品 > コメディ

wristcutters(2006年)
まず最初に言いたい。
この映画、タイトルのせいで絶対に損してるんじゃないかと!
タイトルだけパッと見るとB級ホラーコメディか何かを想像してしまって、あまりおもしろそうには感じないし興味もそそられにくいと思う。実際観てみると内容めちゃめちゃいいしストーリーも面白いのに……もったいなさすぎる(;´Д`)
自宅バスルームで手首を切り、自らこの世にサヨナラした主人公ジアは、生前の世界とどこか似ているようで明らかに違う、自殺者だけの住む一風変わった死後の世界で暮らすようになる。
この世界とその中の人々がとにかくシュール。基本的に“自殺したときの姿”なので、人によっちゃけっこうグロい外見をしていたりもw
生前の彼女が後追い自殺したと知り探しに行くことにするジアと、そのジアにひょんなことから同行することになるロシア人ロッカーのユージーン、そして途中で拾ったヒッチハイカーの変わり者少女ミカール。3人で旅を続けるうち、ジアは次第にミカールに惹かれていく自分を意識するようになり……
死後の世界を舞台にした奇妙なロードムービー、3人の珍道中は不思議で予想つかずの展開で目が離せない。メインキャラはもちろん、脇で出てくる俳優陣の顔ぶれもいい。
ダークでピュアで笑えてほのぼのするおもしろ恋愛映画。
自殺というテーマをコミカル寄りに扱っているためか(ちゃんと観りゃ決して肯定はしてないんだけどね)、キリスト教メインのここアメリカでは受けが悪かったらしいけど、自分的にはかなりツボだった!

マイ評価:★★★☆☆
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Changeling

2010.01.19 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Changeling(2008年)
クリント・イーストウッド監督、実話に基づいた作品。
行方不明になった息子が見つかったと聞き、駆けつけてみればそれはなんと赤の他人。「これは自分の息子ではない」と訴えるも警察には聞き入れられず、しまいには狂人扱いで精神病院へ入れられてしまう……そんなことがまかり通っていいのかと思うけど、これが事実に基づいているというのが信じられん。
どれだけ強靭な精神の持ち主であろうと、そんな仕打ちを受け長年の訴えとむなしい戦いに疲れ果てれば、どこかで折れてしまってもおかしくはない。それでも息子の生存と帰還を信じて、決して望みを捨てることはなかった、シングル・マザーのクリスティン。ありきたりな言い方だけど、母の愛はすげぇなあ(´д⊂)
腐りきった警察と、そんな警察と癒着してるっぽい精神病院(特に院長)が、めちゃめちゃ悪モンでとにかくムカつく。いくら正しいことを訴えてはいても、この時代の女性の社会的地位も考えれば、クリスティンに到底勝ち目はないようにも見えてハラハラ。
しかし一方で、正義を重んじる刑事やメディアも巧みに使う牧師(ジョン・マルコビッチ)や切れ者弁護士など、クリスティンを脇から支える実に頼もしい存在のおかげで、事件は決して風化することなく注目され、そして驚きの真実も明るみに。
ラストは残念ながら「ウォルターも無事に戻ってめでたしめでたし」なハッピーエンドにはならないけれど、望みと決意を新たにしたクリスティンの強さに希望を抱かされる、いい終わり方だった。
それにしてもこの時代にDNA鑑定技術さえあれば……!

マイ評価:★★★★☆
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Angels & Demons

2010.01.13 Wednesday | 映画作品 > スリラー/ミステリー

angels_and_demons(2009年)
前作となる『ダ・ヴィンチ・コード』同様、宗教的な要素は個人的に馴染みがないせいで把握しづらいんだけど、トム・ハンクス演じるラングドン教授が「サルでもわかる○○講座」的にわかりやすく説明してくれるので、かろうじて迷子にはならずついていくことができた。
正直言うと映画の内容云々はわりとどうでもよくて、ユアン・マクレガーの神父目当てで観たんだけどw、ストーリーのほうもスリルとスピード感とヒネリがあっておもしろかった。
キャラもヒットマン以外は、ヴァチカン内部と警察ともに誰も彼も怪しく思える見せ方で、誰が悪の黒幕なのか最後までいろいろ推理しながら追えて飽きさせない。(とはいえ、だいたい読みどおりの結末にはなるんだけど)
それにしてもユアンの神父は犯罪的にかわいいなぁ……(*´Д`)ハァハァ
SWサーガでのジェダイもそうだけど、こういう規律に基づいて自分を律しているストイックなキャラがすごく似合うし、かっちりしてるのが逆になんともいえんエロスを醸し出しててたまらん。ここでの役柄は裏に別の顔も秘めてるので、ミステリアスさもプラスされてて更によかった(*´ω`)
ユアンのことばっかりになっちゃってごめんよトム・ハンクスwww

マイ評価:★★☆☆☆
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