Let The Right One In
2009.04.06 Monday | 映画作品 > ホラー
(2008年)
原題:『Lat den ratte komma in』スウェーデン映画。
グロ描写もさらりとこなす、けっこうゴアなヴァンパイアものながら、実際ホラーというよりはドラマ、むしろピュアなラブ・ストーリーだった。
いじめられっこの少年オスカーが、同アパートに越してきたミステリアスな少女エリと出会い、交流するうち次第にひかれていく。実は彼女が老いることのないヴァンパイアだということを知ってもそれは変わらず、他者に深入りしないはずだったエリにとって、オスカーもまた大事な存在になってゆく。
雪に覆われた静かで小さな町、しんと冷たい夜の中で展開されるストーリーには独特の雰囲気と不思議な魅力があって、一種幻想的なホラーを作り上げている。
ところで、招かれないと部屋に入れないというのはヴァンパイアの「決まりごと」の定番のひとつともいえるけど、それを守らずに入った場合どうなるのか、というのまで見せた映画はなかなかないんじゃないだろうか。全身からじわじわだらだら滲み出て流れる血はかなりの迫力だった……(;´Д`)
2010年公開予定でリメイクが決定しているらしいけど、どうなるのかな。
なんでもかんでも手を加えてリメイクすりゃいいってもんじゃないだろう、いい作品はいい作品のままそっとしときゃいいじゃないか、と思う派なので正直微妙。
この作品はもうこのまんまで完成してるし、変に手をつけなくてもいいと思う。
マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -