こんなん観ました

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Where The Wild Thing Are

2009.10.24 Saturday | 映画作品 > SF/ファンタジー

wildthings(2009年)
これを観に行く前日に、絵本を購入して初めて原作を読んだ。
こんなに短い作品をどうやって映画分の長さにするんだ? と思ったけど、主人公マックスや怪獣たちのキャラクターを掘り下げたり、彼らそれぞれの置かれた状況や抱えた思いなどをストーリーに絡めて描いていくことで、しっかりと内容の濃い、見ごたえのある物語に仕上がっていた。
それでいて、決して原作の世界を壊していないのがすごい。

主人公のマックスは、やんちゃできかんぼうで、不器用だけど繊細な少年。母とケンカして家を飛び出し、ボートに揺られて辿り着いた島で、彼は怪獣たちと出会う。
怪獣たちは原作の絵そのままに、一見大きなぬいぐるみのようでいて、キメラのようなツギハギのパーツの体、むき出しの歯や牙や鋭い爪を持ち、おどろおどろしさが際立つ外見。性格も、無口なのやおっとりしたの、ヒネてるのや気弱なのまで様々。
そして彼らの遊び方はものすごくアグレッシブで、一緒に混ざってるマックス下手したら死んじゃうんじゃないかとヒヤヒヤするほどw
彼らの中でもマックスが最も仲良くなるキャロルは、マックス自身にもどこか似ていて、本当は素直になりたいのにいつもまわりと衝突してしまう。
怪獣たちの王様になり、皆の問題をすべて解決して幸せにしてあげる、と約束するマックスだが……待ち受けているのは、楽しいことばかりではない。
原作では「遊び終えたマックスがまたボートに乗って家へ戻る」という終わり方だけど、形はおなじでも映画のほうはかなり切ない別れのシーン。大きな図体のキャロルが泣きながらマックスを見送る姿には、こちらもなんだかもらい泣きしそうな気分に。

怪獣たちの声をつとめる豪華キャストの演技力、細部までディテールにこだわったスケールの大きな画面作りなども素晴らしい。
けれど何より、監督スパイク・ジョーンズの原作への愛を感じる作品!

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -

Paranormal Activity

2009.10.24 Saturday | 映画作品 > ホラー

paranormal(2009年)
「ブレア・ウィッチ再び」という宣伝文句どおり、低予算のホームムービー風に作られたこの映画。ほとんど全編、カップルが自宅で撮影したビデオ映像で進行。
観ていてなーんか途中からじわじわ気分悪くなってきたなーと嫌な予感がしていたら、案の定カメラの揺れで3D酔い……(;´Д`)
吐き気と戦いながらだったけど、それでも内容は、若い同棲カップルの家で起こる怪奇現象をひたすら追うだけという実にシンプルなものなので、特に何か見落とすということもなかった。
幼い頃から彼女にずっと付きまとってきた、幽霊ではなく悪魔と思われる、姿の見えない恐ろしい存在。寝室を中心に、家のあちこちで起こる不気味な現象の数々。よせばいいのに彼氏がカメラをセットして撮影を開始、さらに愚かなことに敵を挑発したものだから、事態はどんどん悪化の一途を辿ることに。
被害をこうむるのはほとんど彼女。自覚なく夜中に起き上がり、何をするでもなくベッドのそばに立ち尽くしたり、ふらりと表へ出てパティオに座っていたり……
二人を襲う怪奇現象も、最初は存在を知らせる程度だったものが明らかに攻撃的になっていき、クライマックスへの緊張感をイヤでも盛り上げていく。ラストは椅子から飛び上がりそうになったw

しかしこの映画が本当に怖くなるのは、むしろ観終わった後、帰宅してから。
夜寝るときに「もしこの寝室で何か起こったら……」とか考えてしまいビクビク、夜中におちおちトイレにも行けやしない!(><)
でも本当に何かいたら怖いから、間違っても床にベビーパウダー撒いて実験したりはしませんw

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -