劇場で観賞。
あのゾンビ・コメディの名作『Shaun Of The Dead』を手がけたサイモン・ペッグとエドガー・ライトの新作ということで、予告段階からすっごく楽しみにしていた映画。
……そして結論から言うと、その期待を裏切らない面白さだった!
前作のゾンビものパニック・ホラー+コメディから一転、今回はポリス・アクション+コメディとテーマは変わっているものの、笑いの質や既存映画へのオマージュ的表現、所々に入るグロ要素がさりげなくエグかったりするのはしっかり健在。
劇中でダニーが好きな作品として挙げている警察映画『Bad Boys 2』や『Pointbreak』などからのパロディ、それと前作『Shaun...』からのファンなら思わずニヤッとしてしまうような小ネタも仕込まれていたり。
一見何もなく穏やかに見える村、その裏に隠された『真実の顔』に近づいていくに従ってニコラスの身にも危険が迫っていくわけだけど、連続殺人の犯人が誰なのかという謎解きそのものよりも、むしろ真実が露呈してからのアクションシーンの数々が見もの。
開き直った『犯人の皆さん』たちのハチャメチャっぷり、それを迎え撃つニコラス側との攻防が「ンなバカな!w」の連続で爆笑必至。
あちこちに盛り込まれたお約束展開やネタも、来るとわかっていながらそれでも見せ方が上手いせいでいちいちツボにくるおかしさ。
ただ、途中で出てきた早口&長回しの説明台詞などが私にはちと聞き取りが厳しかったので、DVDが出たらサブタイトルつきで見直したいところ。
以下余談。
主演のサイモン・ペッグ&ニック・フロストのコンビは今回も最高!
この二人が演じるキャラって友情やパートナーシップの合間にうっすらホモっぽい空気を漂わせてることがあって、見た目的には決して麗しくないとはいえ、それがなにげにツボだったりするんだけど……w
ちょうど『Entertainment Weekly』誌に載ってたインタビューを読んだら、キャラの間のそんな微ウホッな空気は意識して入れてるらしくてですね。
「客席に紛れて観てるとおもしろいんだよな」
「そのシーンになると観客の間に緊張感が走る(観客席のあっちこっちで括約筋が締まってる)のがよくわかる」
とか言ってて、どうやら計算ずくのようw
でも同インタビューによると、私生活でペッグとフロストは互いを「ヘテロセクシュアルなライフ・パートナー」と位置づけているというのも、これまた事実なようで。
無名時代、ペッグが住む所に困ってフロストのアパートメントに転がり込んでた時期があったそうで、そのとき
「最初は(ペッグが)床で寝てたんだけど、その姿を見てるのが忍びなくて、最終的にはツインサイズのベッドで並んで一緒に寝るようになった」
とか(しかも8ヶ月その状態が続いたらしい)、その後はお互い別々に住むようになったけど、2005年のペッグ結婚前夜に『昔の想い出に』とその晩は数年ぶりで一緒のベッドで寝たとか、ぽろぽろ語られるそんなエピソードにうっかり萌えまくりでした(*´д`)
マイ評価:★★★★☆
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